ヤクルト(★2対4☆)DeNA =リーグ戦25回戦(2023.09.30)・明治神宮野球場=
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DeNA
0000002024901
ヤクルト
2000000002920
勝利投手:上茶谷 大河(5勝3敗0S)
(セーブ:ウェンデルケン(2勝2敗3S))
敗戦投手:田口 麗斗(2勝5敗33S)

本塁打
【DeNA】ソト(14号・9回表2ラン)

  DAZN
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◆DeNAは2点を追う7回表、山本の適時打などで同点とする。そのまま迎えた9回には、ソトの2ランが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、3番手・上茶谷が今季5勝目。敗れたヤクルトは、打線が初回に幸先良く先制するも、2回以降は散発6安打で無得点と精彩を欠いた。

◆DeNA今永昇太投手(30)が、通算1000投球回を達成した。初回に2点を先制されたが、2回以降は粘りの投球で無失点。4回終了時にベンチ前で記念のボードを受け取って、丁寧に頭を下げた。6回2失点での降板に「5回以外はランナーを出塁させてしまい、リズムを悪くしてしまった」と反省。「野手の皆さんに感謝です」と話した。

◆DeNA佐野恵太外野手(28)が、5回の守備からベンチに退いた。ヤクルト25回戦に「3番左翼」でスタメン出場。2打席に立ち、1回の1打席目は左飛、4回の2打席目は四球で出塁した。佐野に代わって、大田泰示外野手(33)が右翼に入って、右翼の楠本が左翼に回った。佐野は5回終了時に、トレーナーとともに自ら歩き、ロッカールームに引き揚げた。

◆DeNAが、ソトの決勝14号2ランでヤクルトに勝利し三浦大輔監督(49)が通算200勝目を挙げた。先発今永昇太投手(30)が、6回2失点の粘りの投球。7回以降はリリーフ陣が無失点でつなぎ、ソトが同点の9回に1発で試合を決めた。

◆ヤクルトが逆転負けで、7月1日以来の最下位に転落した。初回に2点を先制。先発サイスニードが6回3安打無失点と好投も、7回に失策がらみで追いつかれ、9回に守護神田口がDeNAソトに14号決勝2ランを浴びた。「全力では戦っていますが、うまくいかないこともあり、来年につなげる2試合にしたい」と高津監督。10月1日に中日が勝利し、ヤクルトが引き分けか敗れると最下位が確定。中日が引き分け、ヤクルトが敗れても確定となる厳しい状況に立たされた。

◆今季限りで現役を引退するヤクルト荒木貴裕内野手(36)が、今季初めて1軍戦に出場した。7回に代打で出場し、2打数無安打。それでも9回1死ではもうひと伸びで本塁打という鋭い当たりを見せ、神宮を沸かせた。「悔しかったです。自分でも良いスイングができたので入ったかなと思ったんですけど。こういうところが僕だなと思いました」と語った。代打出場後は一塁の守備に就いた。試合前の円陣では声出しを行った。「選手1人ひとりは技術も考え方もしっかりしているので、僕が何かを言うということは必要ないと思ったので、来年は選手じゃなくて一ファンとして、ヤクルトを応援しているからと伝えました」。胴上げは背番号にちなんで10回。14年の現役生活を振り返り「幸せだったとは言えないです...」と話した。理由について「個人的な数字としてもやっぱり、全然、納得いかない。というところまで行けてないですし。チームにももっと、できたんじゃないかというのはあります。ただ、その中で優勝できた時に報われたなという気持ちになりました。でも、圧倒的に苦しい時のほうがやっぱり、まあみんなそうだと思うんですけど、多かったなって思います」としみじみと語った。近大から09年ドラフト3位で入団。ユーティリティーとして昨季は代打や守備固めで47試合に出場したが、今季は試合前時点で1軍出場はなかった。通算685試合に出場し18本塁打、116打点の成績を残した。

◆DeNA佐野恵太外野手(28)が5回の守備から右手首の違和感を覚え、途中交代した。打席でスイングした時に違和感を覚えたとみられ、病院には行かず、トレーナーの治療を受けた。三浦大輔監督(49)は「ちょっと今、トレーナーにみてもらっています。打席の時に違和感を感じたので、無理させずに」と説明した。

◆DeNAが"執念"でヤクルトに勝利し、三浦大輔監督が球団史上7人目の通算200勝目を挙げた。同点の9回1死二塁、ソトが田口から決勝の14号2ラン。2位広島との1ゲーム差を死守し、2位の可能性を残した。三浦監督は「ソトの執念ですよね。全員の気持ちが乗り移ったようにソトが決めてくれた」と興奮気味に話し、節目の勝利には「選手たちが頑張ってくれたおかげ」と感謝した。継投にも"執念"は表れた。先発今永が6回2失点と粘投し、同点の7回からは前夜の阪神戦で回またぎした伊勢を投入。1死一、二塁のピンチでは上茶谷が好救援し、回またぎの8回も無失点に抑えた。三浦監督は「リリーフ陣も連日、最高の仕事をしてくれた」と称賛。上茶谷は「何とか抑えようという気持ちでした」と汗をぬぐった。試合後は、勝利投手の上茶谷大河投手と三浦監督の間でウイニングボールを巡って、ジョークが飛び交った。上茶谷から記念球を渡されそうになったが、三浦監督は「(上茶谷の)最後のウイニングボールかもしれないから」と"拒否"。上茶谷は「スタンドに投げそうになってました。すみません」と冗談で返した後、笑顔で渡した。三浦監督は「飾らせてもらいます」と大事に握り締めた。【久保賢吾】

◆DeNAは、9月最終戦だった30日のヤクルト戦をネフタリ・ソト内野手(34)の決勝の14号2ランで勝利し、今月は14勝10敗で終了した。今月は、10勝を挙げるトレバー・バウアー投手(32)を故障で欠きながら、4月の16勝に次ぐ、14勝をマークした。CS争いを繰り広げる中、チームをけん引したのが、東克樹投手(27)だった。今月は5試合に先発し、無傷の5勝を挙げた。最長の連勝は3で、連敗も3連敗が1度のみ。浮き沈みが激しかった8月の戦いから、安定した戦いで貯金を4つ作った。30日終了時点で、73勝65敗3分け(ホームは38勝30敗2分け、ビジターは35勝35敗1分け)。DeNAの月間成績は以下の通り。月間成績3月=0勝1敗4月=16勝6敗5月=9勝13敗1分け6月=13勝10敗7月=8勝13敗1分け8月=13勝12敗1分け9月=14勝10敗

◆ヤクルト・浜田太貴外野手(23)が「2番・左翼」で2試合連続で出場すると、一回無死一塁から先制となる適時二塁打を放った。DeNA先発、今永の立ち上がりを攻めた。一回は先頭の塩見が右前打で出塁すると、勢いそのままに浜田が真ん中直球をはじき返して三塁線へ強い当たりを放った。9月は試合前時点で打率・324(37打数12安打)と好調で「塩見さんがチャンスを作ってくれたので、自分も後ろにつなぐ意識で打ちました。先制することができて良かった」と喜んだ。その後2死一、二塁からはホセ・オスナ内野手(30)が、151キロの直球を捉えてフェンス直撃となる右越えの適時二塁打。好投手から一回にいきなり2点を奪い、頼れる助っ人は「ストレートに力がある投手なので振り遅れないようにコンパクトに打つことができた」とうなずいた。

◆DeNA・佐野恵太外野手(28)が五回の守備で途中交代となった。何らかのアクシデントがあったとみられ、五回終了後にトレーナーとともに自力で歩いてグラウンドを後にした。佐野は「3番・左翼」で出場し、一回の第1打席は左飛、四回の第2打席は四球で出塁した。代わって大田が右翼に入り楠本が左翼に回った。

◆DeNA・今永昇太投手(30)がNPB史上367人目となる通算1000投球回を達成した。四回終了時に記念のボードが手渡された。球団生え抜き左腕では1996年の野村弘樹以来、5人目の到達となった。福岡・北九州市出身の今永は、2016年に駒大からドラフト1位で入団。1年目から22試合に登板し8勝9敗、防御率2・93をマーク。翌17年には初の2桁となる11勝(7敗)を挙げた。18年は4勝11敗、防御率6・80と壁にぶち当たったが、19年には自己最多となる13勝(7敗)、防御率2・91でエースとしての地位を確立した。しかし、20年は2年連続の開幕投手を任されながら、10月に左肩のクリーニング手術を受けることを決断し離脱。9試合で5勝3敗にとどまり、翌21年もリハビリで出遅れた。迎えた昨季。6月の日本ハム戦(札幌ドーム)でノーヒットノーランを達成するなど、19試合に登板しチームトップタイの11勝(4敗)、防御率2・26をマークし、3年ぶりに規定投球回に到達するなど完全復活を遂げた。8年目の今季は、3月のWBCで米国との決勝に先発するなど世界一に貢献。入念な調整期間を経て、4月21日の今季初登板から3カ月で7勝(4敗)を挙げた。この日もレンジャースなど複数の米大リーグ球団のスカウトが視察した。一回に2点を失った。だが、一球一球に力を込めた。6回7安打2失点で降板。勝ち負けは付かなかった。

◆今季限りで現役を引退するヤクルト・荒木貴裕内野手(36)が今季初の1軍昇格すると、2―2の七回無死一塁から代打で出場し、空振り三振に終わった。球場全体から拍手と歓声に包まれながら打席へ。DeNA2番手の伊勢と対峙すると、初球から積極的にスイングし、カウント1―2からの6球目がバットを空を切った。打席を終えるとDeNA側のベンチに向かって一礼して戻っていった。八回からは一塁の守備にも就いた。燕一筋14年。富山県出身で山梨・帝京三高、近大を経て2010年にドラフト3位で入団。1年目の開幕戦(3月26日、対巨人)で球団の新人野手では40年ぶりの開幕スタメンを勝ち取った。その後も内外野を守れるユーティリティーさに加え、俊足巧打でチームに貢献。代打では勝負強さを発揮し、17年5月14日の中日戦(松山)ではセ・リーグ史上初となる同一チームで同一シーズン2度目のサヨナラ満塁弾を放つなどした。試合前に荒木は「本当にたくさんの方に『お疲れ様』といってもらったので、今までやってきてよかったなと思いました」とファンの声援に感謝。最後の舞台には「緊張しているのが素直な気持ち。最後は元気な姿や今までの感謝の気持ちをもってプレーできればいい」と意気込んでいた。

◆DeNAが競り勝った。0―2の七回に山本の適時打などで追い付き、九回にソトの2ランで勝ち越した。七回途中から1回?を無失点と好救援した上茶谷が5勝目を挙げた。ヤクルトは救援陣が打たれ、最下位に転落した。

◆DeNA・佐野恵太外野手(28)が五回の守備で途中交代。五回終了後にトレーナーとともに自力で歩いてグラウンドを後にした。「3番・左翼」で出場し、一回の第1打席は左飛、四回の第2打席は四球で出塁した。三浦監督は試合後に「打席で右手首の違和感を(訴えた)。トレーナーにみてもらっている」と説明した。

◆今季限りで現役を引退するヤクルト・荒木貴裕内野手(36)が現役最終戦に臨み、七回無死一塁から代打で登場。その後、一塁の守備にも就き2打数無安打に終わったが、試合後にはナインによって10度胴上げされ、多くの拍手に包まれながら本拠地・神宮球場を一周した。同学年で、最後に花束を渡した川端慎吾内野手(35)も特別な思いだった。「もう14年間本当にお疲れさま」という思いを込めて渡したといい、これまでともに過ごしてきた日々を振り返った。「同い年で、同じポジションで、本当に切磋琢磨して、刺激しあいながら、ともに成長してきた仲間だと思いますし、本当にあいつの若い時のファームでの、『絶対1軍で活躍してやるんだ』という姿勢はすごく伝わってきていましたし、そういうところは見習わないといけないなと思えるぐらいすごかったので、それが一番印象に残っていますかね」オフシーズンの自主トレーニングは、ともに愛媛・松山で行ってきた。スワローズを愛し、スワローズファンに愛され、惜しまれながらもユニホームを脱ぐ同学年の思いも背負って戦っていく。「荒木にも『一年でも長く頑張ってよ』とは言われたので、僕もあいつの分まで一年でも長くできるようにやりたいですね」。同学年の絆を大切に、これからも勝利に導く一打を放つ。

◆今季限りで現役を引退するヤクルト・荒木貴裕内野手(36)が現役最終戦に臨み、七回無死一塁から代打で登場。その後、一塁の守備にも就き2打数無安打に終わったが、試合後にはナインによって10度胴上げされ、多くの拍手に包まれながら本拠地・神宮球場を一周した。元ヤクルトで同じく今季限りで現役を引退する日本ハム・谷内亮太内野手(32)が神宮を訪れ生観戦。オフシーズンはともに愛媛・松山で自主トレーニングを行ってきた3学年先輩に、感謝の思いを明かした。「荒木さんには、本当に勉強させてもらいました。一番身近にいる先輩があれだけ練習していたら、自分もやらなきゃと感じさせられた。一番お世話になって先輩だともう。本当にありがとうございましたと伝えたいです」。チームは離れても互いに刺激しあい、高めあってきた2人。特別な感情を抱きながら、同じシーズンにユニホームを脱ぐ。

◆今季限りで現役を引退するヤクルト・荒木貴裕内野手(36)が今季初の1軍昇格を果たすと七回に代打から出場し、2打数無安打。守備では一塁を守り、ファンに最後の雄姿をみせた。「すごいたくさんの声援でありがたかった。でも打席に入るってなったら、やっぱり試合に出ている一員としてやっているので、打ちたかったなという気持ちです」打席に立つたびに大歓声に包まれた。七回は初球から積極的にスイングし、6球粘った末に空振り三振。そのまま一塁の守備につくと九回にも打席が回り、左翼方向に大きな当たりを放ったが、あと一歩及ばず左飛に終わった。最後の打席を振り返り「いやー、悔しかったですね。なんとか1本打ちたいなと思っていいスイングもできたのですが、こういうところが僕だなと思いました」と唇をかんだ。試合後には同学年で毎年1月には愛媛・松山自主トレを共にする川端から花束をもらい、ナインからは背番号と同じ10度の胴上げをされた。14年間のプロ生活に終わりを告げ「改めてファンの人の声援に支えられてやってきたんだなと思います。来年は選手じゃなくて一ファンとしてヤクルトを応援しているからと(ナインには)伝えました」。最後は何度も深々と礼をしながらファンの歓声にこたえて、グラウンドを後にした。

◆ヤクルトは逆転負けを喫し、7月1日以来となる最下位に転落した。七回に同点に追いつかれると、九回に守護神の田口がソトに勝ち越しの2ランを浴びた。今季限りで現役を引退する荒木貴裕内野手(36)も七回から代打で出場。2打数無安打で一塁の守備にも就き、試合後には花束と背番号と同じ10度の胴上げが行われた。高津臣吾監督(54)の主な一問一答は以下の通り。――試合後には今季で現役を引退する荒木に花束の贈呈と胴上げが行われた「大学出て14年もプロでプレーするのはなかなか簡単なことではない。よく頑張ったと思います」――荒木はどんな選手だった「口数はそんなに多くないですけども、やることは渋いというか。何をやらせても言葉は悪いですけど、それなりにできてしまう選手。だからこちらが甘えてしまう。何かあったら荒木、何かあったら荒木と名前を呼び続けた気がします」――最後、胴上げの後に荒木と言葉を交わしていた「野球もよく頑張ったと。これからも何をやるか分からないですけど、頑張れと。今から頑張ることが大事だと伝えました」――先発のサイスニードは6回無失点と好投「投げる度に成長というか、日本の野球をすごく理解してくれて、いろんなことをトライしてくれて一生懸命に真面目にこつこつとやるタイプなので、今日も本当に丁寧にすばらしいピッチングだったと思います。(チームに)柱がいるわけではないので、週に1回しっかり投げてくれる。本当に頼りにしています」――この日は球数81球で降板。事前に六回までと決めていた「事前に決めていたわけではないですが、あそこで交代しました」――七回の守備の村上の失策も絡んで同点に追いつかれた「終盤にあの展開でいって、一回行ってしまった流れは戻って来ないですね。戻って来ないと言うとあれですけど、戻すのは非常に難しいと思いました」――エラーがなければ防げた失点。来季への課題になる「ミスはあるものだとは思いますが、そうですね。どうしてもピッチャー心理で考えてしまうので、狙い通りに打たせ、あそこに打たせたかどうかは、併殺を取りにいって取れなかったわけですから、少し石山にも動揺があったかなと思いますね」――同点の九回は田口がソトに勝ち越しの一発を浴びた「まあ、しようがないですね。勝負しにいって、神宮でこの風で上がってしまえば、そうなるのは覚悟の上で投げていると思います」――一回は浜田が先制打を放った。スタメン起用に応えて結果を残してくれた「得点圏ではなかったですけれども、やっぱり長打を打てるのは彼の魅力。ちょっと粗いところもある意味、魅力かもしれないですし。まだまだ修正しなきゃいけないこと、やらなきゃいけないことはたくさんありますけど、今は思い切ってバットを振らせている。やらせることが大切だと思っています」――打線は二回以降、走者を出しながら得点できず「うーん。得点圏で1本というのは今年1年ずっと言ってきたこと。今日も1本しか得点圏でヒット出なかったですし、初回に2点取ったのは非常に大きかったですけど、その後の1本というのがなかなか出なかったですね。向こうのピッチャーもよく粘ったと言えば粘ったんですけれども、点取るゲームでいい場面で1本打って点を取らないとね。なかなかゲームを動かすことができなかった」――これで最下位に転落。残り2試合はどういう戦いをしたい「今日みたいなミスをしていると、そういうふうになってしまうのかなと。全力で戦ってはいるのですが、なかなかうまくいかないこともたくさんある。残り2試合を今までやってきたことをしっかり継続することと、これからチャレンジしていくこと、トライしていくこと、来年以降につなげる2試合にしたいなと思いますね」

◆?2位広島、3位DeNAがともに勝ち、ゲーム差は1のまま。残り試合は広島が1、DeNAが2。1日に広島が阪神に勝つ、もしくは引き分けでDeNAの勝敗に関係なく2位が確定する。敗れてもDeNAが中日に負け、または引き分けで2位が決まる。DeNAが2位になるには2連勝と広島の負けが条件。?DeNA・三浦監督が監督通算200勝(206敗21分け)に到達。DeNA(前身を含む)の監督で200勝を挙げたのは別当薫(494勝)、三原脩(461勝)、ラミレス(336勝)、大矢明彦(259勝)、中畑清(239勝)、権藤博(219勝)に次いで7人目。

◆最後まであきらめない!! DeNAは30日、ヤクルト最終戦(神宮)に4―2で逆転勝利。同点の九回にネフタリ・ソト内野手(34)が値千金の14号2ランを放ち、三浦大輔監督(49)に球団史上7人目となる監督通算200勝目を贈った。2位広島が勝利したため、負けか引き分けで3位が確定した一戦に競り勝ち、2年連続本拠地でのクライマックスシリーズ(CS)開催へ向け、広島と1ゲーム差をキープした。最後まであきらめない執念が、白球を後押しした。同点の九回。ソトが振り抜いた打球は美しい放物線を描き、中堅フェンスを越えた。値千金の決勝2ラン。殊勲の背番号99は「しっかり捉えたけど、打った瞬間(スタンドへ)届くとは思わなかった。本塁打になってすごくうれしかった」と喜びを爆発させた。燕の守護神を一振りで沈めた。2―2の九回1死二塁。ソトは、ヤクルト外野陣の前寄りの守備位置を冷静に確認していた。4番手田口に対し、カウント1-2と追い込まれたが「最低でも走者を進めるぐらいの気持ちで」とコンパクトな意識が奏功し、内角低めの直球を最短距離で捉えると、持ち前のパワーでバックスクリーン下まで運んだ。劇的な逆転勝利で、三浦監督が就任3年目で球団監督史上7人目となる通算200勝を達成。節目の勝利をプレゼントしたソトは「200という数字はそれくらいの期間、戦っているということ。本当に素晴らしい」と笑みを浮かべた。オフに自主トレをともにしたオースティンが右肩手術のためシーズン途中に無念の帰国。前日29日に連絡を取ったというソトは「昨日ちょうど話をして、手術も無事に終わったと聞いた。来年しっかり治して帰ってくるのを期待している」と盟友へのエールもバットに込めた。2位広島が勝利したため、負けか引き分けで3位確定だった一戦で踏みとどまった。三浦監督は「ソトの執念。ベンチ全員の気持ちが乗り移ったように決めてくれた。選手たちが頑張ってくれたおかげ」と目を細めた。2位でのCS本拠地開催へ、残り2戦全勝が絶対条件と厳しい状況は続くが「残り試合、どの試合も大事になってくる。何とか勝てるように頑張っていきたい」とソト。勤勉な助っ人が、わずかな可能性の扉をこじ開ける。(浜浦日向)

◆歓声と拍手が背番号10に降り注いだ。今季限りでの現役引退を表明したヤクルト・荒木貴裕内野手(36)が現役最終戦に臨んだ。途中出場で一塁の守備にも就いて2打数無安打。試合後は同学年の川端に花束を手渡され、ナインに背番号と同じ10度胴上げされた。「改めてファンの人の声援に支えられてやってきたんだなと思います。すごくたくさんの声援、ありがたかったです」最後まで野球に真摯(しんし)に向き合ったからこそ悔しさを実感し、ありのままの自分を受け止めた。家族や友人、仲間が観戦する中、七回無死一塁で代打で登場し、空振り三振。九回1死の最終打席はあと一歩でスタンドインという左飛に倒れた。「悔しかったです。何とか一本打ちたいなと思って、自分でも良いスイングができた。入ったかなと思ったんですけど、こういうところが僕だなと思いました」試合前の円陣では声出しを任され「来年は一ファンとして応援しているから」と伝えた。ひたすら努力を続けた14年間。最後は走りながら神宮球場を一周し、ファンに別れを告げた。(赤尾裕希)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
84525 0.618
(↓0.004)
優勝
(-)
2545
(+1)
414
(+2)
81
(-)
78
(-)
0.247
(-)
2.630
(-)
2
(-)
広島
74644 0.536
(↑0.003)
11
(↑1)
1488
(+2)
502
(+1)
95
(+1)
78
(+1)
0.246
(-)
3.200
(↑0.01)
3
(-)
DeNA
73653 0.529
(↑0.003)
12
(↑1)
2516
(+4)
495
(+2)
105
(+1)
32
(-)
0.247
(-)
3.190
(↑0.01)
4
(-)
巨人
68702 0.493
(↓0.003)
17
(-)
3518
(+1)
506
(+2)
163
(-)
47
(-)
0.252
(↓0.001)
3.460
(↑0.01)
5
(1↑)
中日
56805 0.412
(↑0.005)
28
(↑1)
2389
(+2)
491
(+1)
71
(+1)
36
(+1)
0.235
(↓0.001)
3.070
(↑0.02)
6
(1↓)
ヤクルト
56823 0.406
(↓0.003)
29
(-)
2529
(+2)
562
(+4)
122
(-)
61
(-)
0.239
(-)
3.680
(↑0.01)