オリックス(☆1対0★)ソフトバンク =リーグ戦24回戦(2023.09.27)・京セラドーム大阪=
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ソフトバンク
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ORIX
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勝利投手:山﨑 福也(10勝5敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(3勝2敗28S))
敗戦投手:スチュワート・ジュニア(3勝6敗0S)

本塁打
【オリックス】若月 健矢(5号・2回裏ソロ)

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◆オリックスが投手戦を制した。オリックスは2回裏、若月のソロで先制する。投げては、先発・山崎福が8回無失点の快投。最後は守護神・平野佳が締め、山崎福は今季10勝目を挙げた。敗れたソフトバンクは先発・スチュワート・ジュニアが好投を見せるも、打線が沈黙した。

◆ソフトバンク周東佑京は9月の成績が20試合で80打数30安打の打率3割7分5厘と絶好調。12試合でマルチ安打を記録し、走っては11盗塁するなど、リードオフマンとして持ち味を存分に発揮している。しかし、今季のオリックス戦は17試合で打率2割7厘、2盗塁と、いずれもリーグ内ではカード別ワーストの成績。今月の勢いに乗って、今日は苦手のカードでも打てるか。

◆ソフトバンクは6回1失点と好投したカーター・スチュワート投手に援護がなく、今季6敗目を喫した。2回に先頭若月に浴びたソロが決勝点。3回以降はオリックス打線を無安打に封じる力投だった。「ホームランは打たれてしまったけど、自分が出せる力は出せた。彼ら(オリックス)と戦うためには勝利していかないといけないので頑張っていきたい」と前を向いた。

◆ソフトバンクが王者オリックスに今季12度目の完封負けを喫した。前カードはZOZOマリンで2連勝。上昇気流に乗って大阪に乗り込んだが、打線に元気がなかった。7月2日に5連勝したのを最後に3連勝は1度もない。その間、9度の「3連勝チャレンジ」で全て失敗に終わった。楽天が敗れて単独2位は死守も、3位に浮上したロッテとは0・5差に迫られた。山崎福の前に三塁すら踏めず、6回1死一、二塁、7回無死一塁の好機をともに併殺でつぶした。3番柳田は唯一の2安打で気を吐いたが、頼みの4番近藤が3打数無安打で快音なしだった。相手左腕にキャリア初の10勝目を献上。藤本博史監督(59)は「0点ではなかなかね。山崎君はコントロールがいいから積極的に打ちにいこうとしていたけど、なかなか打てる球がなかった」と脱帽した。勝率も5割に逆戻りした。試合のなかった日の翌日は、16日の日本ハム戦、23日のオリックス戦、27日のオリックス戦と3連敗。指揮官は自らその話題を切り出し「なかなか休み明けに勝てていない。休まないといけないけど、そのあたりはバッティングコーチも中心となってミーティングしていきたい」と引き締めた。28日は福岡に移動し、チームはオフ。「休み明け連敗」の阻止は29日の本拠地西武戦に懸かる。残り7試合で、CS出場、CS本拠地開催の2位フィニッシュを目指す戦いは続く。藤本監督は「1戦1戦大事に戦っていきます」と必死に前を向き、チームバスへ乗り込んだ。【只松憲】

◆オリックス山崎福也投手(31)が、プロ9年目で悲願の10勝に到達した。ポストシーズンを戦う可能性を残すソフトバンクを相手に。8回を5安打無失点。持ち前の好守でピンチを切り抜け、ついに2桁星。チームに阪急時代の1956年以来の83勝をもたらした。「いろんなことありましたけど、やっぱり今日こうやって2桁勝てたんで良かったです。勝つというのは点が入らないと勝てないので。打ってくれた野手に感謝です」。うれしい記念日に、まず仲間への思いを口にした。今年6月、ヤクルトとの交流戦で遠征した神宮で、日大三(東京)時代の恩師、小倉全由前監督(66)と対面。中学3年冬に脳腫瘍を発症。大病を乗り越えて入学した山崎福を、恩師は「山ちゃん」と呼んで大事に育ててくれた。教わったことは数え切れない。中でも「だめなものはだめと。真っすぐに生きていかないといけないなと思いました」。人としての生き方を教えてくれた。豊かな潜在能力を登板結果につなげられず試合序盤でKOされ、悔し涙をこらえながら1人ぼっちで帰阪した日もあった。乗り越えられたのは、恩師に鍛えられた芯の強さがあればこそだ。「ほめすぎですけど、10勝にふさわしいピッチングだったと思います」。今を見守る中嶋監督も最大級の賛辞を贈る好投だった。【堀まどか】▽オリックス山崎福也がプロ入り9年目で初の10勝に到達。オリックスではすでに山本が15勝、宮城が10勝を挙げており、2桁勝利が3人となった。球団での2桁勝利3人は11年の寺原12勝、金子千10勝、西10勝以来、12年ぶり。

◆オリックス平野佳寿投手が名球会入りの条件となる日米通算250セーブに王手をかけた。1-0の9回を3人で封じた。「(山崎)福也が頑張って10勝がかかっていたのもありますけど、CSでも対戦が大いにあるチーム。しっかり勝って終わらせるのは大事なこと」と1点を守り抜いた。目前に迫る金字塔に「同じように準備して頑張っていきたい」と語った。

◆オリックスは京セラドーム大阪で行われたソフトバンク24回戦で2万6320人を動員し、今季の主催公式戦の入場者数が181万3565人となった。96年の179万6000人を上回る球団最多入場者数となった。

◆オリックス・山崎颯一郎投手(25)は左股関節付近に違和感を覚えていたため、27日に大阪市内の病院を受診、「左腸腰筋の筋損傷」との診断を受けた。同日に出場選手登録を抹消された。今後は患部の状態を確認しながらリハビリ、練習に励んでいく。山崎颯は、ここまでチーム最多の53試合に登板し1勝1敗9セーブ、防御率2・08の成績。リーグ3連覇を達成した20日のロッテ戦(京セラ)では胴上げ投手となっていた。26日の西武戦(同)では1─1の九回から登板したが、今季自己ワーストの6失点と乱調。チームは1─7で敗戦していた。

◆オリックス・東晃平投手(23)は28日の楽天戦(楽天モバ)の先発にむけて、本拠地でキャッチボールなどで調整した。昨年7月に支配下登録されると、8月6日の日本ハム戦(京セラ)でプロ初勝利。今季はここまで6勝0敗と勝ち星を積み上げており、19日のロッテ戦(京セラ)では2リーグ分立後初となる、先発としてデビュー戦からの7連勝を飾った。昨季から無敗が続いているが「そこはあまり意識せずに、いつも通りの投球ができれば勝ちにつながると思う」と慢心はない。楽天とは初の対戦となるが「(初対戦は)向こうも一緒の条件。まずは1巡目をしっかり抑えたい」と意気込んだ。

◆オリックスが0─0の二回、若月健矢捕手(27)の5号ソロで先制した。先頭で打席に立つと、その初球だった。スチュワート・ジュニアの153キロの真ん中高めの直球を一閃。8月1日の楽天戦(京セラ)以来となる一発を左翼席にたたき込み、悠々とダイヤモンドを一周した。「打ったのはまっすぐだと思います。感触は完璧でした。なんとか(山﨑)福也さんが10勝できるように、このあとも頑張ります!」。自身初の2桁勝利を目指す先発・山崎福を援護する貴重な一発となった。

◆オリックスの9年目、山崎福が8回5安打無失点と好投し、自身初の10勝目を挙げた。無四死球と制球が良く、打たせて取った。平野佳が28セーブ目。二回に若月が5号ソロを放った。ソフトバンクは六、七回の併殺が響いた。

◆オリックスはソフトバンク戦に2万6320人が来場し、今季主催した公式戦での観客動員が球団最多の181万3565人になったと発表した。これまでは1996年の179万6000人が最多だった。(京セラ)

◆シーズンの主催試合入場者数が球団新記録(181万3565人)となった日に、本拠地の大声援を力に変えた。オリックス・山崎福が8回5安打無失点で10勝目。プロ9年目にして初の2桁勝利を達成した。「ここ最近はふがいないピッチングが続いていたので、絶対に決めるという強い気持ちを持って臨みました」キレのある変化球をテンポ良く投げ込み、ソフトバンク打線を翻弄。オリックスとしては歴代最多となるシーズン83勝目(前身の阪急時代を含めれば56年の88勝が最多)をもたらした。中嶋監督は「10勝にふさわしいピッチングだったと思います」と絶賛した。「自信がつきますし、本当にきょうは良かったです」。新たな勲章を手にした山崎福は、2年連続の日本一に向けて腕を振り続ける。(鈴木和希)?...オリックスが今季83勝目(48敗4分け)。オリックスとなった1989年以降、シーズン83勝は95年の82勝を上回る最多。前身の阪急時代を含めると56年の88勝に次ぐ歴代単独2位の勝利数となった。?...山崎福が自身初となるシーズン10勝目。チームで2桁勝利を挙げたのは山本由伸(15勝)、宮城大弥(10勝)に次いで今季3人目。同一シーズンに3人がマークしたのは、2011年(寺原隼人が12勝、金子千尋と西勇輝が各10勝)以来12年ぶり。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
83484 0.634
(↑0.003)
優勝
(-)
8482
(+1)
386
(-)
103
(+1)
46
(-)
0.248
(↓0.001)
2.630
(↑0.02)
2
(-)
ソフトバンク
67672 0.500
(↓0.004)
17.5
(↓1)
7510
(-)
489
(+1)
99
(-)
69
(-)
0.248
(↓0.001)
3.310
(↑0.02)
3
(1↑)
ロッテ
64655 0.496
(↑0.004)
18
(-)
9463
(+4)
494
(+2)
94
(-)
68
(-)
0.237
(-)
3.430
(↑0.01)
4
(1↓)
楽天
66681 0.493
(↓0.003)
18.5
(↓1)
8478
(+1)
519
(+2)
100
(-)
98
(-)
0.244
(↓0.001)
3.470
(↑0.02)
5
(-)
西武
64731 0.467
(↑0.004)
22
(-)
5422
(+2)
448
(+1)
87
(-)
72
(-)
0.234
(-)
2.910
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
58791 0.423
(↓0.003)
28
(↓1)
5446
(+2)
480
(+4)
97
(-)
70
(-)
0.231
(-)
3.080
(-)