1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 7 | 1 | 0 |
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | X | 2 | 6 | 0 | 0 |
勝利投手:平井 克典(4勝3敗0S) (セーブ:クリスキー(0勝0敗7S)) 敗戦投手:渡辺 翔太(8勝3敗1S) |
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◆西武が接戦を制した。西武は1点を先制された直後の5回裏、マキノンの適時打で同点とする。そのまま迎えた8回には、佐藤龍の適時三塁打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・平井が今季4勝目。敗れた楽天は、最終回に一打逆転の好機をつくるも、あと1本が出なかった。
◆西武渡辺勇太朗投手(23)が、6回を5安打2四球1奪三振1失点と粘投するも白星の権利は得られず。20日日本ハム戦(ベルーナドーム)に続く自身2連勝とはならなかった。23歳の若獅子が、攻撃に耐え続けた。3回1死一塁、楽天村林に右翼線に痛烈な打球を放たれる。しかし右翼の愛斗がライン寄りにポジショニングしており、これを好捕。一塁走者小深田が戻りきれず、併殺で難を逃れた。4回も1死一塁から、5番岡島を真ん中低めの140キロカットボールで引っかけさせ二ゴロ併殺打に仕留めた。5回は崖っぷちに立たされた。1点を先制されなおも1死三塁のピンチ。打線が楽天先発則本に1安打に封じられる中、追加点は許されない場面だった。9番太田を内角137キロスプリットで詰まらせ一直、1番小深田も2-1から138キロスプリットで遊ゴロに仕留めた。絶体絶命の危機を脱し、グラブを胸の前でポンと1回たたいた。マキノンの適時打で同点に追いついた6回、先頭の村林に四球を与えるも島内、浅村、岡島を打ち取り追加点を与えなかった。ここまで86球を投じ、7回から2番手豆田が送られ、お役御免。登板前日の26日には「しっかりゾーンで勝負できればと思います」と話しており、この日も1奪三振ながら、140台中盤の直球にカットボールとスプリットを交えて凡打の山を築いた。
◆西武が本拠地ベルーナドームでの今季最終戦を終えた。ホームでは33勝37敗1分けと負け越した。試合終了後には最終戦セレモニーが行われ、就任1年目のシーズンを終えた松井稼頭央監督(47)は「ホームでの試合、そしてビジターでの試合、本当に多くのファンの皆様の声援に選手の背中を後押ししていただき、本当に感謝しています。ファンの皆様の期待に応えることができず、また、結果を出すことができず、全て監督の責任です」とあいさつした。ファンから激励の声がかかると「その中でも投手、野手をはじめベテラン、中堅、そして若手と大きく経験したと思います。その中で若手の、少しずつですが成長、そしてチームとしての成長を感じられたと思います」とし「残り5試合、まだまだCSの可能性があります。最後の最後までチーム全員で戦っていきます。ビジターでの試合になりますが、どうぞファンの皆様の熱い熱いご声援、最後までよろしくお願いいたします」と締めた。球団とは複数年契約となっており、来季の続投は決定的となっている。また、キャプテンの源田壮亮内野手(30)も「声出し応援が解禁となった今年、ファンの皆様の力強い声援が僕たち全員の力になりました。レギュラーシーズン、ベルーナドームでの試合は今日が最後になりますが、ビジターでの試合がまだ残っています。チーム全員で最後の最後まで戦い抜きますので、引き続きご声援よろしくお願いします」と話した。現在は5位。今季は残り5試合で、CS出場の可能性もわずかに残している。今後は29日にソフトバンク戦(ペイペイドーム)が予定され、その後は30日からロッテとの4連戦(ZOZOマリン)を控えている。
◆楽天は連勝が3で止まり、再び4位に転落した。先発則本昂大投手は7回4安打1失点と粘投。5回の失点は遊撃村林の失策絡みで、自責はゼロ。最少失点にも「いつも一輝(村林)には助けられてるんで、何とかゼロで抑えて帰りたかったんですけど、そこまでの力がなかった。悔しいですね」と満足しなかった。打線は3併殺などでエースを援護できず、2位ソフトバンクと1ゲーム差、3位ロッテと0・5ゲーム差が開いた。▽楽天石井監督(打線が7安打も3併殺などで1点にとどまり、惜敗)「ノリ(則本)も毎回しっかり投球してくれてるんで、勝たせてあげたかった」
◆楽天の連勝が3で止まり、再び4位に転落した。先発の則本昂大投手(32)は7回4安打1失点の粘投を見せ、同点でマウンドを降りたが、2番手の渡辺翔太投手(22)が勝ち越しを許して3敗目がついた。則本の5回の失点は遊撃村林の失策絡みで、自責はゼロ。2者連続三振で後続を断ち、最少失点で乗り切った。「いつも一輝(村林)には助けられてるんで、何とかゼロで抑えて帰りたかったんですけど、そこまでの力がなかった。悔しいですね」と話し、要所を締めたことにも「最初からやっとけって感じですね、僕の中では」と満足しなかった。打線は3併殺などでチャンスを生かせなかった。勝てば2位タイに浮上だったが、2位ソフトバンクと1ゲーム差、3位ロッテと0・5ゲーム差の4位に落ちた。石井一久監督(49)は「できないことはしっかりとやっていかないといけないし、できなかったら切り替えて次のプレーに生かさないといけない。ノリ(則本)も毎回しっかりピッチングをしてくれてるんで、勝たせてあげたかった。ロースコアの中でよく投げてくれた」と話した。
◆西武佐藤龍世内野手(26)が本拠地最終戦でヒーローになった。同点の8回、決勝の適時三塁打を放った。試合開始5時間くらい前から、いつも室内練習場にいた。大好きなヒップホップをかけながら、黙々と打つ。とことん1人で打っていたり、山野辺や愛斗と交互に打っていたり。とにかく、いつもいた。今のところ出場はないが、今季は第3捕手としても構想された。三塁守備には課題がある。痛いエラーを何度もした。「ほんとに期待していただいているのも伝わってきますし、それに応えられない自分が情けない」と自分にとことん厳しかった。守備練習に集中する分、打撃練習の時間は自分で捻出した。だから、5時間前には黙々と打っている。毎日ではないけれど、週に1~2回は見に行った。夏場。気のせいかもしれないけれど、ちょっとだけ構える時の顔の位置が上がった気がした。「あー、でも、どんどん僕悪くなると(重心が)沈んでいっちゃうので。それは試行錯誤して、沈み気味になってたら力が入らなくなるので、一番力が入るポジションを確かめながら」量をこなすだけでなく、試行錯誤しながら、毎日毎日。ある日、試合終わりが夜10時近くなった。「少しだけ打ちます」と言い、また室内練習場へ行った。翌日はデーゲームなのに。帰り際、試しに室内練習場をのぞいてみた。打っていた。しかも扇風機もつけずに。見ているだけで汗がとめどなく噴き出る環境で、ずっと打ち込んだ。終電に乗ることを選んだ私は、最後まで見届けていない。翌日の午前中、聞いた。「昨日は11時半くらいですかね、帰ったの。扇風機つけるのもめんどくさいし集中して打ってました」過去に不祥事もあった。いまだにネット上では厳しい声もある。でも佐藤龍世は人知れず努力を続けて、自分の居場所をつかもうとしている。【金子真仁】
◆〝カリブの怪人〟の異名を取ったオレステス・デストラーデ氏(61)がセレモニアルピッチを務めた。1989年シーズン途中に西武に加入し、強打のスイッチヒッターとして90~92年に3年連続の本塁打王、90、91年に2年連続の打点王を獲得。西武の黄金時代を支えた。懐かしのユニホームに身を包んだ同氏は「ライオンズファンの皆さまのすばらしい雰囲気の中でセレモニアルピッチができて光栄でした。投げるよりも打つ方が好きなので、来年は打つ方で頑張りたいです」と笑った。来年3月16日にベルーナドームで開催される球団初のOB戦「LIONS CHRONICLE(ライオンズクロニクル) 西武ライオンズ LEGENDGAME 2024」への出場も決まった同氏。もっとも今春に左膝の手術を受けたこともあり、「左打席だと左足で踏ん張らなければならないので、OB戦は右打席で打つと思う。二塁ベース後方ぐらいに仮フェンスを設置してくれたら、ホームランも打てるよ」と話していた。
◆西武の渡辺が6回1失点と好投した。「打線のバランスがいいイメージ」と評していた楽天打線に対してテンポよく打たせて取った。191センチの長身から投げ込む速球と鋭いカットボールを軸に投球。5回無失点で今季初登板勝利を挙げた前回20日の日本ハム戦に続き、試合をつくった。五回は辰己に先制三塁打を許した後、太田を一直、小深田は遊ゴロに仕留めて追加点を許さなかった。1―1の六回は無死一塁から浅村ら中軸を3者続けて打ち取り、86球で降板した。埼玉・浦和学院高から入団して5年目。来季の飛躍へ、期待を抱かせる投げっぷりだった。
◆西武は0―1の五回にマキノンの適時打で追い付き、八回に佐藤龍の適時三塁打で勝ち越した。平井が4勝目。九回はクリスキーが2死満塁をしのいだ。楽天は2番手の渡辺翔が粘れず、連勝が3で止まり4位に後退した。
◆西武がレギュラーシーズンの本拠地最終戦で接戦を制した。1―1の八回2死二塁から佐藤龍が殊勲の三塁打。フルカウントから低めの変化球を捉えた打球はぐんぐん伸び、左翼手の頭上を越え「何とかつなぎの気持ちを持って打席に立った。いい結果が出て良かった」と喜んだ。チームは5位に沈むが、9月は14勝8敗と意地を示し、クライマックスシリーズ(CS)進出圏内の3位とは4ゲーム差。松井監督は試合後のセレモニーのあいさつで「まだまだCSの可能性がある。最後の最後までチーム全員で戦っていきたい」と言葉に力を込めた。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ORIX |
83 | 48 | 4 | 0.634 (↑0.003) | 優勝 (-) |
8 | 482 (+1) | 386 (-) | 103 (+1) | 46 (-) |
0.248 (↓0.001) | 2.630 (↑0.02) |
2 (-) |
ソフトバンク |
67 | 67 | 2 | 0.500 (↓0.004) | 17.5 (↓1) |
7 | 510 (-) | 489 (+1) | 99 (-) | 69 (-) |
0.248 (↓0.001) | 3.310 (↑0.02) |
3 (1↑) |
ロッテ |
64 | 65 | 5 | 0.496 (↑0.004) | 18 (-) |
9 | 463 (+4) | 494 (+2) | 94 (-) | 68 (-) |
0.237 (-) | 3.430 (↑0.01) |
4 (1↓) |
楽天 |
66 | 68 | 1 | 0.493 (↓0.003) | 18.5 (↓1) |
8 | 478 (+1) | 519 (+2) | 100 (-) | 98 (-) |
0.244 (↓0.001) | 3.470 (↑0.02) |
5 (-) |
西武 |
64 | 73 | 1 | 0.467 (↑0.004) | 22 (-) |
5 | 422 (+2) | 448 (+1) | 87 (-) | 72 (-) |
0.234 (-) | 2.910 (↑0.01) |
6 (-) |
日本ハム |
58 | 79 | 1 | 0.423 (↓0.003) | 28 (↓1) |
5 | 446 (+2) | 480 (+4) | 97 (-) | 70 (-) |
0.231 (-) | 3.080 (-) |
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