オリックス(★1対7☆)西武 =リーグ戦25回戦(2023.09.26)・京セラドーム大阪=
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西武
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ORIX
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勝利投手:田村 伊知郎(2勝1敗1S)
敗戦投手:山﨑 颯一郎(1勝1敗9S)
  DAZN
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◆西武は5回表、相手の暴投の間に1点を先制する。同点とされて迎えた9回には代打・中村の適時打で勝ち越すと、さらに3本の適時打が飛び出し、一挙6点のリードを奪った。投げては、2番手・田村が今季2勝目。敗れたオリックスは、5番手・山崎颯が乱調だった。

◆オリックスのドラフト3位、斎藤響介投手(18)が1軍初登板初先発し、初回をゼロに抑えた。盛岡中央(岩手)3年夏の朝日放送「熱闘甲子園」のテーマ曲だった平井大の「栄光の扉」が自身の登場曲として流れる中、マウンドへ。初回先頭の西武山野辺、2番源田を遊ゴロに打ち取り、2死。3番佐藤龍に左越え三塁打を許した。それでも4番栗山を146キロの直球で中飛に抑え、好スタートを切った。この回の最速は佐藤龍への初球の150キロ。2回にはプロ初三振を5番マキノンから奪った。2死から連続四死球で一、二塁と苦しい場面をつくったが、9番古賀を147キロの直球で三ゴロに打ち取り、無失点に抑えた。プロ1年目の今季はウエスタン・リーグ11試合に登板し、1勝2敗、防御率2.25。最速152キロの速球、スライダーは他球団からも「大器」と認められる逸材右腕だ。試合前には「自分の持ち味はストレートの強さ。悔いが残らないようなピッチングをしたい」と意気込んだ。球団の高卒新人がプロ初登板初先発初勝利すれば、78年三浦広之以来45年ぶりの快挙となる。

◆オリックス石川亮捕手(28)が3回、日本ハムからの移籍後初となる安打を放った。この日先発の新人、斎藤響介投手(18)の女房役に抜てきされ、「9番捕手」で7月9日西武戦以来今季3度目のスタメン出場。3回、先頭で迎えた打席で右前打を放った。石川は「なんとかヒットを打つことができてホッとしました。これからも気を引き締めて頑張りたいと思います」と語った。

◆オリックスのドラフト3位、斎藤響介投手(18)が4回で降板し、1軍初登板初先発初勝利はならなかった。盛岡中央(岩手)3年夏の朝日放送「熱闘甲子園」のテーマ曲だった平井大の「栄光の扉」が自身の登場曲として流れる中、マウンドへ。初回先頭の西武山野辺、2番源田を遊ゴロに打ち取り、2死。3番佐藤龍に左越え三塁打を許した。それでも4番栗山を146キロの直球で中飛に抑え、好スタートを切った。2回にはプロ初三振を5番マキノンから奪った。だが、4回まで毎回走者を許す苦しい展開。それでも最速150キロの直球と切れ味抜群のスライダーを低めに集めて得点を与ず。デビュー戦で4回73球、2安打3奪三振と力投した。斎藤は「立ち上がりはとても緊張しました。全体的には狙ったところに投げられず、悔しさと課題が残るマウンドになりましたが、なんとかゼロに抑えられたのは良かったです」と振り返った。78年の三浦広之以来、45年ぶりの球団高卒新人のプロ初登板初先発初勝利とはならなかったが、ルーキーが大きな1歩を踏み出した。

◆オリックスのドラフト3位、斎藤響介投手(18=盛岡中央)が無失点デビューを飾った。西武打線を相手に4回を投げ、毎回走者を背負いながらも適時打は許さなかった。球団では1978年三浦広之以来45年ぶりとなる高卒新人初登板初先発初勝利は達成できなかった。それでも名球会打者の栗山から三振も奪い、ネクストブレーク候補の力を披露した。「徐々に緊張もなくなってきて、いいピッチングが少しずつできてきた。ゼロで抑えられたのが一番うれしかった。1軍で投げられて抑えることもできたので、少しでも自信を持って頑張っていきたいです」登板直前から落ち着いていた。試合前練習後は西武松井監督にあいさつ。高校の恩師、奥玉真大監督(50)がPL学園(大阪)の1年先輩にあたる縁で、敵将に笑顔で頭を下げた。ピンチにもしっかり向き合った。初回2死三塁は1球で栗山を中飛。2回2死一、二塁は古賀に粘られても、8球目の147キロ直球で三塁ゴロに仕留めた。粘り負けしなかった。甲子園常連の花巻東や盛岡大付ではなく、全国出場は99年夏の1度しかない盛岡中央を選んだ。「強豪を倒したい思いがありました」。優しげな顔の裏に秘めた野望があった。3年夏は準決勝で花巻東を倒し、岩手準優勝までチームを引っ張った。奥玉監督は「マウンドに上がりたい、うまくなりたい、勝ちたいという強い思いを持っていた」と芯の強さを見抜いていた。エース山本や宮城らにいずれは続くと期待される。24年の新戦力になり得る存在だ。この日はその第1歩。中嶋監督とのやりとりを問われると「ほめていただきました」と笑顔になった。【堀まどか】▽オリックス中嶋監督(斎藤の初登板を振り返り)「いいボール投げますよね。本当に質のいい、いいピッチャーですよね。力んでたのもあるだろうし、緊張してたのもあるでしょうし。その中でも本当にいいものを見せてもらったし、どんどん成長してほしいなと思います」

◆西武栗山巧外野手(40)が「みんな、ありがとう」とベンチ裏で朗らかに叫んだ声は、同じフロアにある記者室にまで響いた。「今日みたいな展開ってちょっと苦しいっていうか、3連敗は避けたいし、ロースコアで来て、僕もいい内容の打席がなくて」歯がゆい思いの中、9回、同期の中村剛也内野手(40)が勝ち越し適時打を放った。ベンチから眺め「あいつ、気持ち良くなっとんな」とちょっとうらやましかった。源田が適時打で続き、満塁で自身に回ってきた。「ゲーム、決めてくれて。まだ動いてる展開でしたけど、ああいう勝ち越しの一打ってなかなか打てないんで。ありがとうっていう気持ちもあります。ああいう形で立たせてもらったら勇気もわいてくる」思いを込めて、オリックス山崎颯の149キロ高め直球にバットを出すと、右中間を割っていった。走者一掃、3点適時二塁打。盟友と似たような気持ちに浸れた。これで通算打点は900を超え、400二塁打にも残り「1」と迫った。「時間がかかるかもしれないし、次の打席でってなるかもしれないし。そのへんはあまり意識せずって感じです」逆転CSの可能性もまだ残っている。価値ある一打を求め、また明日もいつものように準備する。【金子真仁】

◆オリックスはリーグ3連覇達成後、初の黒星で連勝が7で止まった。同点の9回に送り出した山崎颯が5安打を浴びて6点を失い、完敗。今季初黒星の山崎颯一郎投手について、中嶋監督は「調子こくなってことかもしれないし。(8回2死一、二塁とピンチを招いた)宇田川も一緒だし、まあ浮かれるなってことなんで、そのためにはいいことだと思います。打たれたことがいいこととは言わないですけど、もう1回入ると思いますけどね、気持ちが」ととらえた。

◆西武はオリックスの新人、プロ初登板初先発の斎藤響介投手(18=盛岡中央)を前に、4イニングで得点できなかった。松井稼頭央監督(47)は「真っすぐも変化球もしっかり低めに投げてましたし、うん、抑えられたわけですからね。今年は対戦ないですけど、また対策を含めてそうですし。1年目とは思えない、コントロールにしてもそうですし、非常に良かったんじゃないかなと思いますね」とたたえた。試合前、松井監督と斎藤が歩み寄り、あいさつを交わしていた。実は縁がある2人。斎藤がこの春卒業した盛岡中央(岩手)の奥玉真大監督(49)はPL学園(大阪)出身で、松井監督にとっては1学年上の直系の先輩にあたる。こちらもPL学園出身で奥玉氏の6学年後輩にあたる平石洋介ヘッドコーチ(43)も、試合前には「まさか初登板で当たるとはね」と驚きながら、映像を見た印象を「思ったより完成度が高い。真っすぐも強いし、スライダーもけっこう振らされるかも」と警戒していた。4回まで20球のファウルがあり、多くがネット裏5階席まで飛んできた。強い直球だった。それを仕留め、左中間フェンス直撃の三塁打にしたのが、3番の佐藤龍世内野手(26)だ。「いい感じで打てました。でも、いい球でした。同じ恩師なんで打ちたかったです」奥玉氏は以前、富士大のコーチを務めていた時期がある。佐藤龍も熱心な指導を受け、大学で打撃を大きく伸ばした。簡単には負けられない。"兄弟子"の意地を見せた。【金子真仁】

◆白星はつかなかったものの西武松本航投手(26)がオリックス打線を7回1失点に封じた。毎回の走者を許しながら、要所で力強く、直球は150キロ台も目立った。「直球を最後まで出力を落とすことなく投げることができたところは良かったです」と振り返った。この日は立ち上がりを課題に。「球数を要してしまいましたが(初回22球)、ゼロで帰ってくることが目標だったので」と、序盤を切り抜けられたことへの手応えを口にした。松井稼頭央監督(47)も「連敗してましたので、今日の試合は本当に大事だったと思いますし、その中で松本もよく投げましたよね。ボール自体も非常に良かったし」とシーズン終盤に安定度が増した右腕の仕事をたたえていた。

◆西武源田壮亮内野手(30)が価値ある今季100安打目を放った。9回に代打中村が勝ち越し適時打を放ち、なおも1死一、三塁。オリックス山崎颯の初球スライダーを引っ張り、右翼への適時打とした。今季はWBCでの負傷で1軍合流が5月下旬になったものの、これでプロ入りから7年連続でシーズン100安打を達成した。源田は「中村さんのいい流れに乗せてもらいました。(1軍)復帰した時にちょうど残り100試合というのが分かっていたので、最低100本はと考えていました」と振り返った。なお、この日を終えて今季の打席数は414に。シーズン残すところ6試合で29打席に立てば、規定打席に到達できる。

◆西武中村剛也内野手(40)がお立ち台で言った。「えー、ま、ほんと今年は代打で1本も打ててなかったので、打てて良かったなと思います」意外なひと言。今季、代打ではここまで12打席で無安打。しかも全て外野フライか三振か四球というのが、また中村らしい。9回、先頭の岸が安打で出て、西川が送り「打撃コーチとも相談して、迷いましたが」(松井監督)と先に代打に送られた鈴木が安打でつなぎ、1死一、三塁。中村はそこで代打に送られ、オリックス山崎颯の浮いたフォークをレフト横へ落とした。試合を決めた。お立ち台で話していると「ナカムラ~!!」と歓声が上がった。「はーい」特にテンションを変えずに応えると、スタンドから笑いが起きる。インタビュアーから「最後にチームを代表してメッセージをお願いします」と頼まれた。「えーっ、代表っすか?」大観衆の前でもテレビ画面の前でも、いつも変わらぬたたずまい。「そうっすね、ほんと、応援ありがとうございました」笑顔で2度うなずいて、最後にちょっと省略しながら「ありゃした~」とまた頭を下げた。【金子真仁】

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】オリックスのドラ3高卒ルーキー斎藤響介がプロ初登板初先発!西武打線相手に走者は出すものの4回無失点。岩手の怪腕が上々のデビューです!

◆オリックスD3位・斎藤響介投手(18)=盛岡中央高=は4回2安打無失点で降板した。一回の投球練習の1球目には、足を滑らせるハプニングも落ち着いていた。2死から3番・佐藤龍の初球にこの日最速の150キロを計測。3球目に左翼へ三塁打を許すも、続くベテランの栗山を中飛でわずか9球で無失点で立ち上がった。二回には2死から連続四死球で一、二塁のピンチを背負うも、本塁を踏ませなかった。四回にも四球と安打で2死一、三塁とされたが、8番・西川を一ゴロに仕留めて難を逃れた。五回から2番手・黒木に後を託して降板。球団では阪急時代の1978年の三浦広之以来、45年ぶりとなる高卒新人の初登板先発勝利とはならなかった。しかし、73球に力をこめ、プロとしての1歩目を大きく踏み出した。

◆オリックス・山崎福也投手(31)が27日のソフトバンク戦に先発する。この日は試合前の本拠地でキャッチボールなどで調整した。今季はここまで9勝5敗。8月19日の日本ハム戦(京セラ)で9勝目を挙げてから、キャリア初の2桁勝利に4試合で足踏みが続いている。「まあ、勝てればいいかなというぐらいで。打者との兼ね合いもあるので、そこは、いろいろと信じながらやっていきます」と誓った。

◆オリックスD3位・斎藤響介投手(18)=盛岡中央高=は4回2安打無失点で降板した。球団では阪急時代の1978年の三浦広之以来、45年ぶりとなる高卒新人の初登板先発勝利とはならなかったが、この日最速の150キロを計測するなど上々のデビューだった。斎藤響介のコメント 「立ち上がりはとても緊張していましたが、イニングを重ねる度に、少しずつ落ち着いて投げることができたと思います。全体的には狙ったところに投げられないボールも多く、悔しさと課題が残るマウンドになりましたが、なんとか0点に抑えられたところはよかったです」

◆西武は1―1の九回に代打中村の適時打、栗山の3点二塁打など6長短打で6点を奪った。2番手の田村が1回無失点で2勝目。オリックスは山崎颯が誤算で連勝が7で止まった。新人の斎藤はプロ初登板で先発し、4回無失点だった。

◆西武・源田壮亮内野手(30)が2-1の九回1死一、三塁で右前適時打を放ち、今季100安打目を記録。プロ1年目から7年連続の〝大台〟到達で、球団では同じ背番号6を背負った怪童・中西太氏に並んだ。「復帰したときにちょうど残り100試合というのは分かっていたので、最低100本はと考えていた。今日の1本は(直前で勝ち越し打を放った)中村さんのいい流れに乗せてもらった」世界一となった今春のWBCで〝名誉の負傷〟ともいえる右手小指の骨折。チームに合流したのは開幕から約2カ月遅れの5月26日だった。5月に他界した中西氏(享年90)に並んだことには「偉大な方すぎて...。でも、うれしいですね」。故人が2019年に始球式を務めた際には「あのショートの子はすばらしい。背番号も私の番号だ」と一目ぼれ。試合後に「体の線がまだ細い。もっとメシ食えよ」と言われたことは思い出だ。新人からのシーズン100安打の球団最長は石毛宏典氏の14年で、源田は「エグいですね。でも、どんどん続けられるように頑張りたい」と遙かかなたを見据えた。(東山貴実)

◆連勝は7で止まるも、オリックスに新しい風が吹いた。D3位・斎藤(盛岡中央高)が先発としてプロ初登板を果たし、4回無失点だった。「立ち上がりはとても緊張していましたが、イニングを重ねる度に、少しずつ落ち着いて投げることができたと思います。(自己採点は)50、60、70みたいな(笑)」一回の投球練習の初球に足を滑らせるハプニングもご愛嬌。一回は2死後、佐藤龍に三塁打を許すも栗山を中飛に仕留めた。二回も得点圏に走者を背負ったが、ホームを踏ませず。最速150キロで勝負し、4回を2安打無失点。球団では阪急時代の1978年三浦広之以来、高校出新人の初登板初勝利はならずも投手陣の層の厚さを見せた。「今日を忘れることなく、これからいっぱい投げていきたい」。期待を抱かせる若手が、また一人、誕生した。(北池良輔)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
82484 0.631
(↓0.005)
優勝
(-)
9481
(+1)
386
(+7)
102
(-)
46
(+1)
0.249
(-)
2.650
(↓0.04)
2
(-)
ソフトバンク
67662 0.504
(-)
16.5
(↑0.5)
8510
(-)
488
(-)
99
(-)
69
(-)
0.249
(-)
3.330
(-)
3
(-)
楽天
66671 0.496
(-)
17.5
(↑0.5)
9477
(-)
517
(-)
100
(-)
98
(-)
0.245
(-)
3.490
(-)
4
(-)
ロッテ
63655 0.492
(↓0.004)
18
(-)
10459
(-)
492
(+7)
94
(-)
68
(-)
0.237
(↓0.001)
3.440
(↓0.02)
5
(-)
西武
63731 0.463
(↑0.004)
22
(↑1)
6420
(+7)
447
(+1)
87
(-)
72
(-)
0.234
(-)
2.920
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
58781 0.426
(↑0.004)
27
(↑1)
6444
(+7)
476
(-)
97
(+2)
70
(-)
0.231
(↑0.001)
3.080
(↑0.03)