◆DeNAが投手戦を制した。DeNAは3回裏、大田の適時二塁打で先制する。投げては、先発・東が8回無失点の快投。最後は2番手・ウェンデルケンが締め、東は今季16勝目を挙げた。敗れた巨人は先発・山崎伊が力投を見せるも、打線が中盤までの好機を生かせなかった。

◆DeNA東克樹は6月1日楽天戦から11連勝中。今日の巨人戦に勝てば83年に遠藤がマークしたシーズン12連勝の球団記録に並ぶ。連勝の他に、狙いたいのがセ・リーグ最高勝率。規定投球回に到達して勝率10割は1リーグ時代に2人、パ・リーグに2人いるが、セ・リーグでは66年堀内（巨人）の8割8分9厘（16勝2敗）が最高。東は勝てば今季16勝2敗となり、堀内の持つセ・リーグ記録に並ぶことができる。

◆DeNA徳山壮磨投手（24）が、巨人戦（横浜）に臨む1軍に合流した。徳山は、早大から21年ドラフト2位でDeNAに入団。1軍での登板はなく、今季はイースタン・リーグで22試合に登板し、1勝2敗1セーブ。シーズン当初は先発だったが、8月以降はリリーフに専念。8月は6試合で防御率1・80、9月は7試合で防御率1・00だった。三浦大輔監督（49）は「リリーフの補充です。（森原が）ちょっと足の張りがあったので、念のために徳山を呼んでいます」と説明した。

◆巨人のCS進出が絶望的になった。3位DeNAとの直接対決で今季3度目の2試合連続完封負けを喫し、痛恨のカード負け越しとなった。残り4試合を全勝したとしても、DeNAが残り5試合を全敗しない限りCS進出はかなわない。　ハーラートップをひた走る相手先発左腕の東を攻略できなかった。2回に四球と秋広、ブリンソンの連打で1死満塁とするも、吉川、山崎伊が連続三振に倒れた。3回は門脇、坂本の連打で1死一、二塁の好機も岡本和が遊飛、大城卓が左飛で凡退。完封負けした前夜に続いて、18イニング得点なし。今季15度目の完封負けとなった。1点が遠く、逆転でのCS進出はとてつもなく遠のいた。原監督は「点取りゲームだからね。何かが足りないんでしょうね、このチームにはね」と"あと1本"の欠乏症を嘆くしかなかった。この先、30日中日戦までは試合がない。最短では27日にDeNAがヤクルトに勝利すれば2年連続のBクラスが決まる。わずかに残る可能性に「ベストを尽くして戦うスタイルは一緒」と絞り出した。【為田聡史】

◆DeNAのJ・B・ウェンデルケンが来日初セーブを挙げた。1点リードの9回に登板。先頭の岡本和に四球を与えたが、冷静に後続を断った。17セーブを挙げる森原が足の張りでベンチを外れる中、代役で抑えを務め、試合を締めた。「初めて日本でセーブを挙げられて、本当にうれしく思っています」とコメント。三浦監督は「1点をやらない投球をしてくれた。ナイスピッチングです」とたたえた。

◆DeNA東克樹投手（27）が、リーグ独走の16勝目を挙げ、自身12連勝でチームの連勝に貢献した。球団では、83年遠藤一彦の12連勝に並ぶ史上2人目の12連勝を達成した。東が6月1日楽天戦から12連勝となり、大洋時代の83年に遠藤がつくった球団記録に並んだ。セ・リーグで13連勝以上は5人いるが、すべて巨人の投手。巨人以外のセ・リーグ投手では83年遠藤、03年井川（阪神）に並ぶ最多連勝となった。これで今季の東は16勝2敗、勝率8割8分9厘。規定投球回に到達して勝率10割は1リーグ時代に2人、パ・リーグに2人いるが、セ・リーグは66年堀内（巨人）の8割8分9厘が最高。現時点でセ・リーグ歴代最高勝率にも並んだ。

◆DeNA東克樹投手（27）が、リーグ独走の16勝目を挙げ、自身12連勝でチームの連勝に貢献した。球団では、83年遠藤の12連勝に並ぶ史上2人目の12連勝を達成した。最多勝争いでは、2位の巨人戸郷、阪神大竹の12勝に4勝差をつけた。4位巨人との差を4ゲームに広げ、27日のヤクルト戦（横浜）に勝利すれば、2年連続CS進出が決まる。東が6月1日楽天戦から12連勝となり、大洋時代の83年に遠藤がつくった球団記録に並んだ。セ・リーグで13連勝以上は5人いるが、すべて巨人の投手。巨人以外のセ・リーグ投手では83年遠藤、03年井川（阪神）に並ぶ最多連勝となった。これで今季の東は16勝2敗、勝率8割8分9厘。規定投球回に到達して勝率10割は1リーグ時代に2人、パ・リーグに2人いるが、セ・リーグは66年堀内（巨人）の8割8分9厘が最高。現時点でセ・リーグ歴代最高勝率にも並んだ。

◆巨人が2試合続けて0－1で敗戦。巨人の2試合連続0－1負けは00年5月24、25日横浜戦以来23年ぶり。9月の巨人は12日阪神戦、16日中日戦も0－1で敗れており、今月だけで4度目。0－1負けが月間4度は22年4月の阪神以来、プロ野球6度目のワーストタイ。巨人では62年5月、68年7月、71年7月、89年9月に記録した3度を上回り、球団史上初めてとなった。

◆「ハマの元気印」が、チームのムードを盛り上げた。DeNA大田泰示外野手（33）が先制＆決勝の適時二塁打を放ち、先発東に16勝目をプレゼントした。0－0の3回2死三塁、巨人山崎伊の初球のスライダーをはじき返し、三塁線を破った。「形ではなく、とにかく食らいついていった。チャンスで回してくれたので、ヒットになって良かったです」と安堵（あんど）した。今季、4敗を喫した天敵に初黒星をつけた。「しっかり投げてくれるので、ピッチャーのおかげです」と自身の一打より無失点の投手陣に感謝。三浦監督は「タイシが打つとチームも盛り上がる。不思議な力を持っています」と言った。お立ち台に上がった大田は「たくさんの声援が届いています。明日もあるので、僕たちのケツをたたいてください」と呼びかけた。

◆巨人山崎伊織投手（24）が打線の援護に恵まれず、2ケタ10勝目前で6度目の足踏みとなった。自身初の中5日で先発。3回2死三塁からDeNA大田に浴びた三塁線への適時二塁打が決勝点となり、8回4安打1失点で5敗目を喫した。「あの1点が重かった。規定（投球回）に近づいているので、先発の仕事は出来ているかなと。次あったら頑張ります」と残り3イニングに迫った規定投球回を見据えた。

◆DeNA東克樹投手（27）が、8回無失点の好投でリーグ独走の16勝目を挙げ、自身12連勝でCS進出に王手をかけた。球団では、83年遠藤に40年ぶりに並ぶ史上2人目の連勝記録を達成。最多勝争いでは2位の巨人戸郷、阪神大竹に4勝差をつけ、タイトルをほぼ確定させた。2試合連続の1－0勝利で4位巨人との差を4ゲームに広げ、27日のヤクルト戦（横浜）に引き分け以上で2年連続のCS進出が決まる。16個目のウイニングボールを握り締め、東はフッと息を吐いた。「今日は本当に精神的に疲れました...」。CS争いのライバルとなる巨人が相手で、この日は守護神森原が足の張りでベンチ外。自身も直接対決で2敗し、チームも4敗を喫する山崎伊へのリベンジもかかる中、全ての重圧を快投ではねのけ、心身ともに疲労感に襲われた。苦しむ東を支えてくれたのは、今季からコンビを組む"お母さん"だった。2回は1死満塁、3回は1死一、二塁のピンチを脱出。イニング終了ごとに捕手の山本がソッと近づき、声を掛けてくれた。ベンチはもちろん、ロッカールームで着替えてる時も「いろいろと口酸っぱく」。頭と心をリセットし、8回を無失点に抑えた。「苦しいイニングがあったんですけど、（山本）祐大がまるでお母さんのように『次はああしろ』、『次はこうしろ』と指示をくれた。今日も祐大のおかげだと思います」お立ち台では「祐大のおかげ」と、勝利後のお決まりフレーズでスタンドを沸かせた。実は直近2試合の先発では14日に阪神、20日にはオリックスのリーグ優勝が決定。リーグトップの白星を積み重ねる中、話題は優勝に独占された。「あまり目立ちたくないんで。しれっと生きたいタイプなんで、あまり気にしてないです」と笑ったが、"三度目の正直？"で1面を飾った。リーグ独走の16勝目を挙げ、チームはCS進出に王手をかけた。球団タイ記録の12連勝も達成し「今までは気にしてないとか言ってましたが、球団に名を刻めたことは非常にうれしいですし、素直に喜びたいと思います」と笑顔で話した。最多勝をほぼ確定させ、最高勝率にも大前進。3年目を迎えた「番長DeNA」の一番の"孝行息子"へと進化を遂げた。【久保賢吾】

◆セ・リーグ３位のＤｅＮＡが、シーズン最終盤に正念場を迎えた。今季途中からクローザーを担ってきた森原康平投手（３１）が、足の張りを訴え巨人戦を欠場した。三浦監督はこの日の試合前、慣例の報道陣の囲み取材の中で右腕について「足の張りがあったので。（今後の起用については）きょうの動きを確認して、トレーナーの報告を受けて、チェックをして」と説明。残り試合も少なく、出場選手登録こそ抹消されなかったが、４位巨人との３連戦第３Ｒのベンチ入りメンバーから外れた。森原は昨季途中にトレードで楽天から加入。移籍２年目の今季は開幕から中継ぎの一角を担い、安定した成績をマーク。７月に守護神の山崎が不振のため配置転換となったタイミングで、抑えとして起用された。シーズン途中での指揮官の抜てきに応え、抑えとしても盤石の投球を展開。７月２７日の初セーブから、約２カ月で１７セーブを積み上げた。前日２５日の試合も、九回を三者凡退で締めた抑えのアクシデント。チームは一気に苦境に立たされる中で、三回に先頭の山本の左前打から２死三塁の好機をつくり、大田が三塁線を破る適時二塁打を放った。息詰まる投手戦の中で先に点を取った。（浜浦日向）

◆スコアボードに重みが異なる「１」が刻まれると、思わず表情をゆがめた。最多勝争いを独走しているＤｅＮＡ・東との投げ合い。それも土壇場で迎えた３位争いの３連戦最終戦だ。「絶対に落とせない試合」と位置付けていた巨人・山崎伊織投手（２４）だったが、三回に先取点を奪われた。先頭の山本に左前に運ばれると、立て続けに進塁打を許して２死三塁のピンチを背負った。ここで打席に迎えたのは１番打者の大田。勝負を分けたのは初球だった。積極的な右打者に外角のカットボールを引っ張られ、三塁線を破る適時二塁打とされた。今季はＤｅＮＡ相手に５戦４勝。チームが零敗した前夜に自力でのクライマックスシリーズ進出の可能性が消滅した中、中５日で先発を託された。１点勝負を肝に銘じ「ゼロで抑えられるように」と自らに言い聞かせていたが、序盤からピンチの連続だった東より先に点を奪われた。とはいえ、中盤までの内容は東に負けず劣らず。失点した三回を除く５イニングはいずれも打者３人で料理し、投手戦を繰り広げた。自身初の１０勝目を懸けた６度目の登板。背番号１９の投球に意地がにじんだ。（鈴木智紘）

◆ＤｅＮＡのトレバー・バウアー投手（３２）の代理人、レイチェル・ルーバさん（３１）が観戦に訪れた。赤髪が特徴的な美人代理人として知られるレイチェルさんは前日２５日の試合も観戦しており、２日連続でのハマスタ訪問。五回終了後に行われる「ハッピースター☆ダンス　コンテスト」の際には全力で踊るレイチェルさんの姿がビジョンに映し出され、スタンドが沸いた。レイチェルさんはバウアーのＵＣＬＡ（カリフォルニア大学ロサンゼルス校）時代の同級生で学生時代は器械体操の選手だった。けがで器械体操をあきらめた後にはボクシングに転向。アスリートを引退後に司法試験に合格し、２０１９年にバウアーの代理人となった。

◆ＤｅＮＡが２戦連続で１―０で競り勝った。東が８回を抑えて１２連勝となる１６勝目。ウェンデルケンが来日初セーブを挙げ、三回に大田の適時二塁打で挙げた１点を守った。巨人は山崎伊を援護できず、３位ＤｅＮＡと４ゲーム差。

◆ＤｅＮＡが２戦連続で１―０で競り勝った。東が８回を抑えて１２連勝となる１６勝目を挙げた。試合前には今季途中からクローザーを担ってきた森原康平投手（３１）が、足の張りを訴えベンチを外れ、守護神不在のピンチだったが、Ｊ．Ｂ．ウェンデルケン投手（３０）が代役で九回のマウンドに上がり来日初セーブを記録。ＤｅＮＡは２７日のヤクルト戦（横浜）に勝てばクライマックスシリーズ（ＣＳ）進出が決まる。

◆２５日に自力でのクライマックスシリーズ（ＣＳ）進出の可能性が消えた巨人は、２試合連続、今季１５度目の零封負け。好機で決定打が出ない状況に、原辰徳監督（６５）は「（野球は）点取りゲームだからね。何かが足りないんでしょうね、このチームにはね」と首をひねった。相手左腕の東に苦戦し、二回１死満塁などの好機を行かせなかった。自軍の先発で８回４安打１失点完投した山崎伊に報いることができなかった。２７日に３位ＤｅＮＡが引き分け以上でＣＳ進出を確定させ、同日に試合のない巨人は球団史上初となる同一監督での２年連続Ｂクラスが決まる。それでも指揮官は「ベストを尽くして戦うスタイルは一緒ですね」と前を向いた。

◆１０勝目を懸けて中５日で先発した巨人・山崎伊織投手（２４）は８回４安打１失点の完投が報われず、６度目の挑戦だった自身初の２桁勝利が持ち越し（５敗目）となった。悔やまれるのは三回。先頭の山本に左前に運ばれると、立て続けに進塁打を許して２死三塁のピンチを背負い、大田に三塁線を破る決勝の適時二塁打を浴びた。勝負を分けたのは初球の変化球。好投手の東との投手戦だっただけに「先制点を取られてしまった。その１点が重かった」と悔やんだ。

◆２５日に自力でのクライマックスシリーズ（ＣＳ）進出の可能性が消えた巨人は、３位ＤｅＮＡに２試合連続、今季１５度目の零封負けを喫し、ＣＳ進出へ崖っぷちに立たされた。大久保打撃チーフコーチは「Ｂクラスから今年上がらなかったら、（今後も）ずっと繰り返す。それはパ・リーグでやってきたし、見てきた。（ＣＳ進出の）可能性が残されているとはいえ、今年みんなで奮起して、当たり前に優勝争いをできるような状態をつくれなかったことに責任をものすごく感じている」と言葉を絞り出した。先発の山崎伊が８回４安打１失点の力投。援護したい打線だったが、勝利数リーグトップの東の前に５安打と沈黙。得点圏まで走者を進めるもあと一本が出なかった。２７日に３位ＤｅＮＡが引き分け以上でＣＳ進出を確定させ、同日に試合のない巨人は球団史上初となる同一監督での２年連続Ｂクラスが決まる。試合後、取材に応じた阿部ヘッドコーチは「結果がすべてのプロ野球。（ＣＳ進出へ）危機的状況になってしまったことはヘッドコーチとして責任を感じています」と話し、球場を後にした。

◆風前のともしびだ。巨人は自力でのクライマックスシリーズ（ＣＳ）進出の可能性が消えた２５日に続き、２試合連続で０－１で敗れた。原辰徳監督（６５）は渋い表情で首をひねった。「（野球は）点取りゲームだからね。何かが足りないんでしょうね、このチームにはね」ＤｅＮＡの東に苦戦。二回は１死満塁、三回にも１死一、二塁と好機を作ったが、あと１本が出なかった。８回１失点で完投した山崎伊に報いることはできず、今季１５度目の零封負け。０－１の敗戦は今季６度目でシーズンの球団最多タイ、月間４度は球団ワースト記録となった。２７日に３位ＤｅＮＡが引き分け以上でＣＳ進出を確定させた場合、同日に試合のない巨人は球団史上初となる同一監督での２年連続Ｂクラスが決まる。阿部ヘッド兼バッテリーコーチは試合後、「結果が全てのプロ野球。（ＣＳ進出へ）危機的状況になってしまったことはヘッドコーチとして責任を感じています」と神妙に語った。（谷川直之）

◆セ・リーグ３位のＤｅＮＡは２６日、巨人２４回戦（横浜）に２試合連続で１―０で勝利し、２年連続のクライマックスシリーズ（ＣＳ）出場に王手をかけた。東克樹投手（２７）が８回５安打無失点で１９８３年の遠藤一彦に並ぶ球団記録の１２連勝を飾り、両リーグ単独トップの１６勝目をマーク。最高勝率（・８８９）、最多勝の２冠を確実にした。２７日のヤクルト戦（横浜）に勝つか引き分けると２年連続のＣＳ進出が決まる。回を追うごとに、腕を振るごとにすごみが増した。負けられない一戦で東が圧巻の８回零封。計り知れない重圧の中でスコアボードにゼロを重ね「相手の山崎投手もすごくいい。絶対に先制点をあげてはいけない中で序盤にピンチをつくり、精神的に疲れました」と息をついた。二回は自身４試合ぶりに与えた四球から１死満塁、三回も１死一、二塁のピンチを招いたが決定打を許さない。今季全試合でバッテリーを組む山本が毎イニング後、着替えるロッカールームまで付き添って意思疎通を図り「まるでお母さんのように『次はああしろ、こうしろ』と指示をくれた。（山本）祐大のおかげ」と感謝した。６月以降負けなしで１２連勝。１９８３年に遠藤一彦がマークした球団記録に４０年ぶりに並んだ。最多勝に２度輝いた通算１３４勝右腕に肩を並べ「今まで気にしていないと言っていたけど、ようやく口にできる。球団の記録に名を刻めたことは、一野球選手として非常にうれしい」と左腕では初の快挙を喜んだ。

◆セ・リーグ３位のＤｅＮＡは２６日、巨人２４回戦（横浜）に２試合連続で１―０で勝利し、２年連続のクライマックスシリーズ（ＣＳ）出場に王手をかけた。東克樹投手（２７）が８回５安打無失点で１９８３年の遠藤一彦に並ぶ球団記録の１２連勝を飾り、両リーグ単独トップの１６勝目をマーク。最高勝率（・８８９）、最多勝の２冠を確実にした。大洋時代の１９８３年に１２連勝をマークした遠藤一彦氏（６８）がサンケイスポーツの取材に応じ、自身の連勝記録に並んだ東を「今季は本来の力を発揮している。直球の制球がいい。（２０２０年に左肘を）手術してから本当によく復活したと思う」と称賛した。福島・学法石川高、東海大を経て７８年にドラフト３位で入団。当時は連勝記録の報道などがなかったといい「連勝しているという意識がなかった。終わったら１２連勝して最多勝が取れたという感じ」と回顧。１８勝９敗３セーブ、防御率２．８７で最多勝、沢村賞、ベストナインなどのタイトルを獲得した。「２０も２５も連勝しているならあれだけど、１２連勝ですから」と笑って記録更新を期待。東には新人時代から注目しており「２、３年と続けてエースと呼ばれるようになってほしい」と背中を押した。

◆なんという度胸だ。ＤｅＮＡの左腕・東がホレボレする投球を見せた。岡本和を筆頭として一発のある巨人打線に、ひるむことがない。右打者の内角へも、思い切って真っすぐで押し込んだ。そのため、追い込んでからのチェンジアップなど変化球も効果抜群。とにかく右打者の内角、左打者の外角へのコントロールがよく、ストライクゾーンで勝負できる。したがって、無駄なボール球が少ない。１２連勝で１６勝２敗という圧巻の成績も、うなずける。巨人・山崎伊も制球力と切れがあり、やはりストライクゾーンで勝負していた。素晴らしい投手戦を繰り広げたと評価したい。ともに中５日の先発で、八回まで投げ合う。かつてのプロ野球のありかたも、思い起こさせてくれた。さて、クライマックスシリーズへ向けたＤｅＮＡの課題は、いうまでもなく打線。３連戦で合計２得点とは、本来の姿からはほど遠い。中軸が奮起し、安定した投手陣をさらに楽にさせられるかどうかが、〝下克上〟へのカギだろう。（サンケイスポーツ専属評論家）