オリックス(☆4対3★)西武 =リーグ戦24回戦(2023.09.25)・京セラドーム大阪=
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西武
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ORIX
01100011X4911
勝利投手:阿部 翔太(3勝4敗1S)
(セーブ:山岡 泰輔(2勝1敗2S))
敗戦投手:田村 伊知郎(1勝1敗1S)

本塁打
【オリックス】森 友哉(18号・8回裏ソロ)

  DAZN
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◆接戦を制したオリックスが7連勝。オリックスは2-3で迎えた7回裏、2死二塁から宗の適時三塁打で試合を振り出しに戻す。続く8回には森のソロが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・阿部が今季3勝目。敗れた西武は、救援陣がリードを守れなかった。

◆オリックスが、森友哉捕手(28)の一振りで年間82勝に到達した。同点の8回2死で西武田村のストレートを捉え、右翼スタンド5階席に勝ち越し、決勝の18号ソロ。お立ち台では「2アウトやったんでホームラン狙いました。完璧でした」と言ってのけた。7回の同点適時三塁打で一緒に呼ばれた宗も「半端ないなと思いました」と息をのんだ。森の勝利打点は2試合連続で、これでリーグ最多となる17。チームは今季2度目の7連勝でオリックス球団として最多だった95年の82勝に並び、同じく95年以来の貯金35とした。リーグ3連覇を決めた後も、チーム、森の勝負強さは変わらない。オリックスの一員となった今季、レッドソックス入りした吉田正尚に代わる新主砲と期待された。ただ、自身は「自分1人で正尚さんの穴を埋めれられない。自分のできることをまず一生懸命やろうと考えてました」と言い続けた。吉田正とは18年から首位打者を争い続けた。オリックスへのFA移籍を決めたとき、同じチームで打線を組むひそかな夢もあった。吉田正のメジャー移籍でかなわなかったが「吉田さんは最強のバッター。学ぶものしかない」と、森自身をより高いステージに導いていく存在だ。豪快なフルスイングに、オリックスファンは2年連続日本一への夢を託す。「明日も勝ちます」とファンに約束した森。戦いは、終わらない。【堀まどか】

◆試合には敗れたものの、西武の西川愛也外野手(24)が後輩に負けじと攻守に躍動した。4回に一時勝ち越しとなる適時打を放つと、中堅守備では投手陣を勇気づける再三のファインプレー。「アドレナリンで捕りました」と己の士気も高めた。ただ「最後、2アウト二塁のところで捕りたかったです」と悔やむ。7回2死二塁。前進守備の西川の頭上を、オリックス宗の飛球が襲い、惜しくも及ばなかった。松井監督は「愛也だからあそこまで追いついたと思う」と話したが、西川本人は悔しそうだ。花咲徳栄(埼玉)で夏の甲子園を制してから、6年が過ぎた。「過去なので」とプロ入りし、すぐにそのことは頭から消した。でも母校愛は強い。母校の3学年後輩にあたるソフトバンク井上朋也内野手(20)がこの日、ロッテ戦(ZOZOマリン)でプロ初本塁打を放った。西川たちが甲子園優勝を果たしたその瞬間、当時中3の井上は大阪・四條畷の自宅にいた。しかし決勝戦の途中、近所に落雷があって停電。「Wi-Fiもつながらなくなっちゃって」(井上)と、歓喜の瞬間は見ることができなかったという。それでも進学を希望する名門の主軸だった西川は、同じ大阪出身でもあり、井上少年にとって憧れの先輩の1人だった。今は同じプロの舞台で、ともにレギュラー獲得を目指す立場。井上の1発を報道陣に伝え聞いた西川は「え~っ!」と驚き「負けてられないです」と闘志を燃やした。満開の日を夢見て、必死に食らいつく。【金子真仁】

◆オリックスD3位・斎藤響介投手(18)=盛岡中央高=が26日の25回戦でプロ初先発。「もうなんか、いろんな緊張感がいろいろすごいです」。岩手・盛岡中央高から入団し、ウエスタン・リーグでは、11試合に登板し、1勝2敗、防御率2・25をマーク。8月19日には1軍に初昇格し、プロの空気を吸っていた。24日の試合前には中嶋監督らが見守る前で本拠地のマウンドも経験済み。この日は外野でキャッボールなどで調整した。「持ち味はストレートの強さだと思うんでストレートの強さをどんどんぶっこんでいけたらいいなと思います」。高卒新人が初登板初先発で初勝利を挙げれば、球団では阪急時代の1978年の三浦広之以来。エースの山本も宮城もなしえなかった記録へ斎藤が挑む。

◆オリックスのD1位・曽谷龍平投手(22)=白?大=が6度目の先発で5回3失点で降板。プロ初勝利を逃した。二、三回で2点の援護を受けたが、四回に制球が乱れ、先頭打者から3四球などで3失点で逆転を許した。5回102球を投げ、6安打3失点で降板。またもや、ホロ苦い内容となった。

◆オリックスが7連勝とした。2―3の七回に宗の適時三塁打で追い付き、八回2死から森の18号ソロで勝ち越した。八回を抑えた4番手の阿部が3勝目、山岡が2セーブ目。西武は終盤の継投が決まらず、田村がプロ初黒星を喫した。

◆西武は2試合連続でオリックス・森に決勝アーチを許し、残り7試合でクライマックスシリーズ(CS)進出圏内の3位・楽天とは5ゲーム差に広がった。西武・松井稼頭央監督(47)は「(森に被弾した場面は)警戒はもちろんありますし、(配球面も含め)もっと指示を出せたんじゃないかと思うし、それはこちらの責任」と振り返った。これで今季のオリックス戦は7勝17敗となり、チームの借金11のうち実に10がオリックス戦。一矢報いたい指揮官は、26日の最終戦に向けて「明日、何とか一つ頑張りたいと思います」と話した。

◆西武・田村伊知郎投手(29)が八回に6番手でマウンドに上がり、2死から森に右翼席に運ばれた。13試合連続無失点中だった身長173センチの小兵右腕は「逃げて抑えられる打者じゃないので、全力で勝負にいった結果。自分のやるべきことはやった」とさばさばした表情で振り返った。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
82474 0.636
(↑0.003)
優勝
(-)
10480
(+4)
379
(+3)
102
(+1)
45
(+2)
0.249
(-)
2.610
(-)
2
(-)
ソフトバンク
67662 0.504
(↑0.004)
17
(-)
8510
(+10)
488
(+1)
99
(+2)
69
(+3)
0.249
(↑0.001)
3.330
(↑0.01)
3
(1↑)
楽天
66671 0.496
(↑0.004)
18
(-)
9477
(+9)
517
(+1)
100
(-)
98
(+1)
0.245
(↑0.001)
3.490
(↑0.01)
4
(2↓)
ロッテ
63645 0.496
(↓0.004)
18
(↓1)
11459
(+1)
485
(+10)
94
(-)
68
(+1)
0.238
(↓0.001)
3.420
(↓0.05)
5
(-)
西武
62731 0.459
(↓0.004)
23
(↓1)
7413
(+3)
446
(+4)
87
(-)
72
(+1)
0.234
(-)
2.940
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
57781 0.422
(↓0.003)
28
(↓1)
7437
(+1)
476
(+9)
95
(+1)
70
(-)
0.230
(↓0.001)
3.110
(↓0.05)