中日(☆2対1★)阪神 =リーグ戦24回戦(2023.09.25)・バンテリンドーム=
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阪神
0100000001701
中日
02000000X2700
勝利投手:梅津 晃大(1勝1敗0S)
(セーブ:勝野 昌慶(5勝2敗1S))
敗戦投手:村上 頌樹(10勝6敗0S)

本塁打
【阪神】佐藤 輝明(22号・2回表ソロ)

  DAZN
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◆接戦を制した中日が3連勝。中日は1点を先制された直後の2回裏、1死二三塁から龍空の適時打で2点を挙げ、逆転に成功する。投げては、先発・梅津が8回1失点の力投で3年ぶりの白星。敗れた阪神は最終回に一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆阪神近本光司外野手(28)が2戦連続のスタメン外となった。前日24日の中日戦(バンテリンドーム)では、ベンチ入りしながらも欠場。岡田監督は試合後「休養や」と話していた。試合前練習ではフリー打撃、シートノックにも参加。代役の「1番中堅」には、2戦連続で小野寺暖外野手(25)が抜てきされた。先発は村上頌樹投手(25)が登板。残り3回2/3で、自身初の規定投球回に到達する。

◆最多安打のタイトルを狙う阪神中野拓夢内野手(27)が、リーグトップの安打数を159に増やした。初回1死から中日梅津の直球を捉え、投手のグラブをはじく内野安打を記録した。試合前時点で158安打は2位タイのDeNA牧、中日岡林に1本差だった。

◆/虎のMr.セプテンバー\豪快な一撃が左中間へ佐藤輝明が22号先制ホームラン<9月成績>打率.337 6本 22打点 OPS1.071※試合前まで?プロ野球(2023/9/25)??中日×阪神??Live on DAZN#DAZNプロ野球#hanshin pic.twitter.com/DCUcEYSdec

◆阪神佐藤輝明内野手(24)が飛距離130メートルの特大22号ソロを放ち、先制した。1年目のキャリアハイとなる24本塁打にあと2本に迫った。2回、先頭で中日先発梅津の150キロ直球をフルスイング。中堅席まで飛ばした。「昨日の試合で点を取れていなかったのでなんとかしたい気持ちでした。速いボールに対していい角度で打ち返すことができました」と試合中にコメントした。これで月間7本塁打と量産体制の9月。終盤になっても打撃の勢いは止まらない。

◆熱すぎる抱擁に観客もタジタジ!? 阪神坂本誠志郎捕手(29)が中日遊撃カリステとがっつり抱き合い、両チームのファンをニヤリとさせた。1点を先制直後の2回1死一塁。8番木浪が一ゴロを転がすと、一塁走者として二塁へダッシュ。一塁手の宇佐見が一塁ベースを踏んでから二塁送球し、タッチプレーが必要となった。二塁ベース上で坂本と捕球したカリステの激しい交錯が危ぶまれたが、タッチアウトの直後に体ごと抱き合う形に。そのまま笑顔で抱擁を続けて、ホッコリさせた。

◆阪神村上頌樹投手(25)が自身初の規定投球回に到達した。4回終了時点で2失点。防御率はリーグトップの1・76となっている。試合前時点で規定投球回到達まで3回2/3だった。1点リードの2回1死二、三塁、8番龍空の中前2点適時打で逆転を許したが、きっちり試合は作っている。昨季までプロ通算0勝だった大卒3年目右腕のタイトル獲得が間近に迫っている。

◆主役は俺? 阪神ヨハン・ミエセス外野手(28)がドレッドヘアを揺らす激走内野安打で沸かせた。1点ビハインドの7回。中日梅津の129キロスライダーをバットに当てた打球はどん詰まりで三塁線へ。巨体を揺らして全力疾走すると、ドミニカンの左足が先にベースを踏んで内野安打が記録された。ヘルメットも飛ばしながら、最後まで激走したミエちゃん劇場に拍手喝采となった。

◆アリガトウ、ウサミ! 阪神ジェレミー・ビーズリー投手(27)が中日宇佐見から手取り足取りサポートを受け、再び両チームのファンをホッコリさせた。7回無死一塁で犠打を試みたが、一塁線の打球は惜しくもファウル。打席に戻ろうとすると、一塁線上ですね当てのレガースが外れた。再装着に悪戦苦闘していると、中日一塁手の宇佐見が歩み寄り、阪神ベンチから栄枝も駆けつけた。最後は敵チームの宇佐見から優しく装着してもらい、笑顔で打席へ。ほのぼのしたシーンに球場全体から拍手が起こった。

◆阪神が中日に逆転負けを喫した。先手を取ったのは阪神だった。2回、先頭の佐藤輝明内野手(24)が中日先発梅津から左中間へ22号ソロ。豪快な1発で先制した。しかし、先発村上頌樹投手(25)が直後につかまった。2回1死から石川昂、木下に短長打を浴び二、三塁。ここで龍空にセンター前に落ちる適時打を許し2点を奪われ逆転された。村上は5回2失点で降板したが、規定投球回数をクリア。防御率1・75としてタイトル獲得を確実なものとした。打線は佐藤輝の1発以降は梅津らに抑え込まれた。村上のライバル セ防御率2位のDeNA東は、今季156イニング1/3を投げ自責点37、防御率2・13。村上の1・75を逆転するには、最低でもあと35イニングを投げ、自責点0が求められる。DeNAは今季残り6試合しかなく、村上の初タイトルは決定的だ。

◆中日梅津晃大投手(26)が8回5安打1失点の好投で3年ぶりの勝利を手にした。2回、佐藤輝に先制ソロを許したが、その裏にチームが逆転。150キロ超のストレートとスライダーを軸に1点リードを保ったまま、107球で阪神打線を封じ込んだ。20年7月5日の巨人戦以来、1177日ぶりの白星。9回を託した同期入団の勝野が2死一、三塁の同点危機を迎えた。だが、木浪を空振り三振に仕留める。その瞬間、梅津はベンチで両手を突き上げた。お立ち台に上がると「きょう勝ってこの景色を見たかった。すごくうれしいです」。復帰3戦目での勝利の味は格別だった。東洋大で2年後輩の村上との投げ合いも大きな刺激となった。「今年タイトルを取ってもおかしくない成績で、尊敬もしている中で勝ちたいと思っていた。覚悟を決めて気持ちを入れて投げました」。22年3月に右肘トミー・ジョン手術。長いリハビリ期間。つらい時もあったが、副産物として体が一回り大きくなった。パワーアップした右腕は復帰戦となった8月31日のヤクルト戦(バンテリンドーム)で自己最速155キロをマーク。たくましさを増して1軍マウンドに帰ってきた。「今年1勝できれば来年につながると思います。本来なら9回まで投げきって勝ちたかった。来年は9回を投げきれるように頑張ります」復活を遂げた右腕は来季の飛躍を誓った。【安藤宏樹】▽中日立浪監督(梅津の3年ぶり勝利で5位ヤクルトに0・5ゲーム差)「真っすぐに力もあり、申し分ない投球だった。スケールの大きな投手。本人にとってもチームにとっても大きな勝利となった」▽中日勝野(梅津の3年ぶり白星を決めるプロ初セーブ)「とても良い経験をさせていただいたと思います」

◆阪神村上頌樹投手(25)が球団のレジェンド"村山超え"を果たした。中日戦で5回を投げ規定投球回に到達。防御率1位を確定的としたほか、投手の安定感を示すセイバーメトリクスの指標、WHIPを0・741とし、50年の2リーグ分立後の最高記録を更新した。規定投球回に到達した投手では、1リーグ時代の最高記録、36年秋の景浦将(タイガース)の0・72には及ばなかったものの、2リーグ分立後の最高記録、59年村山実(阪神)の0・748を上回った。WHIPは1イニングに何人の走者を出したかを示すもので、数値が低いほどよく、1・00を切れば超一流と言われる。2リーグ後のシーズン記録上位には、村山をはじめ小山や金田、杉浦らが並ぶが、村上がそのレジェンドたちを抑えてトップに立った。

◆阪神が中日に逆転負けを喫した。先手を取ったのは阪神だった。2回、先頭の佐藤輝明内野手(24)が中日先発梅津から左中間へ22号ソロ。豪快な1発で先制した。しかし、先発村上頌樹投手(25)が直後につかまった。2回1死から石川昂、木下に短長打を浴び二、三塁。ここで龍空にセンター前に落ちる適時打を許し2点を奪われ逆転された。村上は5回2失点で降板したが、規定投球回数をクリア。防御率1・75としてタイトル獲得を確実なものとした。打線は佐藤輝の1発以降は梅津らに抑え込まれた。岡田彰布監督(65)の一問一答は以下の通り。-村上は予定通り「うん、5回3回で、そのままや」-規定投球回にも乗った「そのために投げさしてんやから、今日」-ビーズリーもいろんな起用法の可能性があるか「いや先発やからってそこまで順番回らへんよ、短期決戦で。まあ中でなあ、言うても3イニングやったらいけるかもわからんけどな」-前回も3回くらいで。あれくらいのイニングは「まあでもそういう予備置いても、使うようになったらあかんねんからな、結局はな。そういうことやろ」-打線は「もう全然やんか、そんなもん。ええ? 何も言わんようになったら好き放題打っとるな。一発でくずれるよ、はっきり言うて。森下なんか、もう、本当におかしいな、ちょっとな」-危機感が必要「危機感ないない、そんなの。バッティングの内容見たら、何にもないやんか。バット振ってるだけやんか。そういうの分からんかなあ」-近本は予定通り「いやいや、『1回打席立ちたい』と言ったからな、立たせただけよ。まあ別にそんな無理せんでもええから、スタメンはええと言うたんやけどな。最後は『1回立ちたい』と言うから」(続けて)「練習の時から全然やろ、大山にしてもな。ひどい、(練習で)最初ショートゴロ3連発やで、今日。見てたら分かるやろ、打てへんって。森下もそうや、フライばっか打って」

◆阪神岡田彰布監督(65)は、停滞気味の打線に連日のおかんむりだ。中日2連戦は、この日の2回に佐藤輝が放った22号ソロの1得点のみで逆転負け。「もう全然やんか、そんなもん。ええ? 何も言わんようになったら好き放題打っとるな。一発で崩れるよ、はっきり言うて」。打線全体に苦言を呈すと、その象徴としてルーキーにも容赦なかった。「森下なんか、もう、本当におかしいな、ちょっとな」。バットの軌道修正を促した23日ヤクルト戦の猛打賞後の2戦連続ノーヒットに、顔をしかめた。3番森下は右飛、右飛、三ゴ、遊ゴで4の0。梅津らにタイミングが合わず、凡打を繰り返した。優勝決定後の9試合は打率1割1分1厘の低空飛行だ。「危機感? ないない、そんなの。バッティングの内容見たら何にもないやんか。バット振ってるだけやんか。そういうの分からんかなあ」とぼやきが止まらない。矛先は珍しく4番大山にも向いた。中日2連戦は7打数無安打。「練習の時から全然やろ、大山にしてもな、ひどい。(打撃練習で)最初ショートゴロ3連発やで、今日。見てたら分かるやろ、打てへんって」。実際の試合でも第1打席から2打席連続遊ゴロ。「森下もそうや、フライばっか打って」と、3、4番へのいら立ちを隠せなかった。22イニング適時打がなく、5回2失点の村上に黒星をつけてしまった。14日にリーグ優勝を決めてから3勝5敗1分け。この9試合だけ見ると、勝率3割5分7厘はヤクルトに並ぶリーグ最下位に該当する。CSや日本シリーズを見据え、大切なゲームが続く。指揮官の目には漫然とプレーしているように映っていた。バンテリンドームではこの日が今季最終戦。勝てばチームでは07、08年の7勝を超え、最多の8勝になるはずだった。だが2連戦は1分け1敗で、タイ記録止まり。越すに越されぬ名古屋の壁だ。26日からは甲子園に戻り、ヤクルト、中日と戦う。打線が本来の姿を取り戻せるか。CSへの不安を少しでも払拭(ふっしょく)したい。【高垣誠】

◆阪神中野拓夢内野手(27)が最多安打のトップをキープした。初回1死から中日梅津の直球を捉え、投手のグラブをはじく内野安打。直後に二盗も成功させ、新人年から3年連続で20盗塁を決めた。安打数159で2日連続1位を維持。2位の中日岡林も1安打で158安打とし1差リードは変わらない。3位のDeNA牧は無安打で中野と2差に広がった。中野、岡林、牧とも残り6試合。チームで唯一フルイニング出場も継続する中野が逃げ切りをはかる。

◆阪神村上頌樹投手(25)が、最優秀防御率のタイトルを確定的にした。今季ラスト登板の敵地中日戦で5回を2失点に抑えて規定投球回に到達。驚異の防御率は球団では村山実以来53年ぶりの1点台となる1・75でフィニッシュだ。昨年までプロ2年間で0勝だった右腕は18年ぶりの優勝に貢献するシンデレラストーリーに花を咲かせ、堂々の新人王の候補。投手の安定感を示すWHIPでもレジェンド村山を超え、新たな猛虎伝説を築いた。昨年の沖縄・宜野座での1軍春季キャンプでのことだ。村上のブルペン投球の際に打席に立った近本は「ええやん」と思ったという。「村上の真っすぐって、きれいな真っすぐじゃない、汚いんよ。汚いんやけど、その方が打ちづらい。自分の思っている軌道と違う軌道で来るから、バットの芯から外れる。それを意識したら打つポイントも変わったり、考えることも変わる。絶対嫌やな」村上の直球はシュート成分が少なく、意図せずカット気味に動く「真っスラ」と呼ばれる性質を持つ。「真っスラ極めた方がいいで」と近本に言われてから、背番号41は理想としていた「きれいな」スピンのかかったストレートを追い求めることをやめた。同郷の兵庫・淡路島出身の先輩が、その"異質さ"にいち早くほれ込んだ「汚い」直球で、144回1/3を投げ抜いた。【阪神担当=中野椋】

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】二塁でガップリ四つ!走者の阪神坂本誠志郎が遊撃の中日カリステと塁上で勢い余って激突!最後は相撲みたいなぶつかり合いとなりました。

◆阪神村上頌樹投手(25)が、最優秀防御率のタイトルを確定的にした。今季ラスト登板の敵地中日戦で5回を2失点に抑えて規定投球回に到達。驚異の防御率は球団生え抜きでは村山実以来53年ぶりの1点台となる1・75でフィニッシュだ。昨年までプロ2年間で0勝だった右腕は18年ぶりの優勝に貢献するシンデレラストーリーに花を咲かせ堂々の新人王の候補。投手の安定感を示すWHIPでもレジェンド村山を超え、新たな猛虎伝説を築いた。村上が球団のレジェンド"村山超え"を果たした。中日戦で規定投球回に到達。防御率1位を確定的としたほか、投手の安定感を示すセイバーメトリクスの指標、WHIPを0・741とし、50年の2リーグ分立後の最高記録を更新した。規定投球回に到達した投手では、1リーグ時代の最高記録、36年秋の景浦将(タイガース)の0・72には及ばなかったものの、2リーグ分立後の最高記録、59年村山実(阪神)の0・7483を上回った。WHIPは1イニングに何人の走者を出したかを示すもので、数値が低いほどよく、1・00を切れば超一流と言われる。2リーグ後のシーズン記録上位には、村山をはじめ小山や金田、杉浦らが並ぶが、村上がそのレジェンドたちを抑えてトップに立った。【高垣誠】

◆テル史上最高の月! 阪神佐藤輝明内野手(24)が飛距離130メートルの特大22号ソロを放ち、完敗試合で気を吐いた。2回先頭で中日先発梅津の150キロ直球をフルスイング。左中間席まで豪快に飛ばし、名古屋の虎党も歓喜に沸いた。「昨日の試合で点を取れなかったので、何とかしたい気持ちでした。速いボールに対して、いい角度で打ち返すことができました」9月は自己最多タイの7本塁打。1年目に放ったキャリアハイの24本塁打にあと2本に迫った。23打点も月間最高と勢いが止まらない。さらに今月の打率は3割4分6厘。今年3月の1試合で打率5割だった状況を除けば、こちらも自己最高をマーク中だ。打撃3部門で自分史上最高の月間成績を残そうとしている。本人も納得顔だ。「いい打撃ができている」。18年ぶりVを決めた14日巨人戦でアーチを描いた男は、優勝後も8試合で打率3割3分3厘、2本塁打、8打点と絶好調をキープしている。9回にも遊撃内野安打でマルチ安打。月間安打数も27本とし、こちらも自己最多タイだ。月間MVPも大いに狙える位置にいる。受賞すれば、打率3割1厘、6本塁打、19打点と大暴れしたルーキーイヤーの21年5月度以来、2度目だ。それでも気を緩めず、目の前の試合に集中する。「意識せず、1本1本、1打席1打席だと思います」。残り試合はあと6。フルスイングで自己記録を塗り替え、CSに向かう。【三宅ひとみ】

◆阪神村上頌樹投手(25)が、最優秀防御率のタイトルを確定的にした。今季ラスト登板の敵地中日戦で5回を2失点に抑えて規定投球回に到達。驚異の防御率は球団生え抜きでは村山実以来53年ぶりの1点台となる1・75でフィニッシュだ。昨年までプロ2年間で0勝だった右腕は18年ぶりの優勝に貢献するシンデレラストーリーに花を咲かせ堂々の新人王の候補。投手の安定感を示すWHIPでもレジェンド村山を超え、新たな猛虎伝説を築いた。村上がプロ初勝利を挙げたバンテリンドームで、「最優秀防御率賞」に当確ランプをともした。今季最終登板は前夜に10回無失点の快投をみせた才木の投球に感化されてのマウンド。「変に力が入って、いつもの感じで投げられなかった」。1点リードの2回1死から3連打を浴び逆転を許した。だが3回2/3を投げた時点で初の規定投球回に到達し、5回2失点と力投。援護に恵まれず6敗目を喫したが、防御率は1・75で阪神生え抜きでは70年の村山実以来、53年ぶりの1点台フィニッシュを決めた。「防御率(のタイトル)もずっと目標にしていたので、まさかすぐこんな風になるとは思ってなかったので、うれしいです」師匠の助言により、唯一無二の「武器」は生き続けた。青柳に弟子入りし、今年1月の静岡での合同自主トレ期間中に2年連続最多勝右腕に相談した。「直球が真っスラしてボールが伸びてなかったので、それが嫌で」。持ち味の1つでシュート回転する直球やツーシームを例に挙げると、悩みを吹き飛ばしてくれた。「それを操れたら1個の武器になるから、直す必要はない。軌道をきれいに直そうとして、自分の持ち味が死んじゃうくらいだったら、その真っスラで伸びるボールを投げた方がいい。自分特有のものを伸ばした方がいいんじゃないか」背中を押された背番号41は先輩から教わったフォームの反復練習と、トレーニングに力を注いだ。「落ちる真っスラ」は多くのホップ成分を含む「伸びる真っスラ」に進化を遂げた。村上は「今では武器になって、空振りも取れているので本当によかった」と感謝は尽きない。「最も打たれない先発投手」の称号は、師匠から弟子に引き継がれた。21、22年とウエスタン・リーグで手にした最優秀防御率のタイトルを、3年目で"本物"に塗り替えた。昨季まで0勝だった右腕は「(今年は)いろいろ成長させてもらいました。この経験を自信にして、来年またやっていきたい」と決意を新たにした。「クライマックス(シリーズ)に向けて、しっかり課題をつぶしていきたい」。あとは「日本一」をつかみ、最有力の「新人王」の栄冠を待つのみだ。【古財稜明】村上のライバル セ防御率2位のDeNA東は、今季156イニング1/3を投げ自責点37、防御率2・13。村上の1・75を逆転するには、最低でもあと35イニングを投げ、自責点0が求められる。DeNAは今季残り6試合しかなく、村上の初タイトルは決定的だ。村上が最優秀防御率のタイトル獲得を濃厚にした。今季の村上のように前年まで通算0勝だった投手が、このタイトルを取ったのは、プロ野球過去3人。71年藤本和宏(広島)1・71、79年山口哲治(近鉄)2・49、00年戎信行(オリックス)3・27に次ぎ、村上が4人目となる。なお、前記の3人のうち、2桁勝利も挙げたのは藤本10勝のみ。村上は既に10勝を挙げており、プロ野球2人目の快挙も視界に入れた。阪神の投手がセ・リーグで規定投球回を満たし、防御率2点未満は延べ20人目で、75年の安仁屋宗八(前広島)1・91以来48年ぶり。生え抜きに限ると、70年村山実0・98以来、53年ぶりだ。なお規定投球回を満たしたセの投手による防御率2点未満は、20年大野雄(中日)1・82、森下(広島)1・91、菅野(巨人)1・97以来、3年ぶり。

◆両軍のスターティングメンバーが発表された。阪神の先発・村上頌樹投手(25)は、3回2/3を投げれば今季の規定投球回に到達する。ここまで防御率はリーグトップの1・68。最優秀防御率のタイトル獲得に向けて腕を振る。

◆阪神は二回、佐藤輝明内野手(24)の22号ソロ本塁打で先制した。佐藤輝が豪快な打球を中堅に飛ばした。真ん中付近にきた梅津の直球を見逃すことなく振り抜き、スタンドの最前列に届かせた。前日24日は12回を戦って無得点で終わったが、この日は序盤にきっちり得点。同期入団の村上を援護した。

◆阪神の先発・村上頌樹投手(25)は1―0の二回に2点を失った。年間規定到達を目前にして村上が捕まった。1死から石川に中前打を浴びると、木下拓にはあわやスタンドインとなる左中間フェンス直撃の二塁打。1死二、三塁で龍空には中堅の前にポトリと落ちる2点適時打を浴び、逆転を許した。後続を併殺に打ち取ってさらなる失点は防ぎ、防御率は二回終了時点で1・78。1点台をキープした。

◆中日・龍空内野手(20)が0-1で迎えた二回に中前へ逆転の2点打を放った。1死から石川が中前打、木下が中堅フェンス直撃の二塁打を放って1死二、三塁のチャンスで、カウント1-2から阪神先発村上の直球を打った当たりは中堅方向への浅い飛球になった。中堅小野寺の手前にポトリと落ちる安打となり、二者が生還。2-1と逆転した。「先輩方がチャンスを作ってくれたので、なんとかランナーをかえせて良かったです」。打率1割台と低空飛行が続いているが、序盤からバットで貢献した。

◆阪神の先発・村上頌樹投手(25)が3回2/3を投げ、今季の規定投球回に到達した。この日の村上は二回に2点を失ったものの、三回、四回と三者凡退に抑えて立ち直った。4月中旬から先発ローテーションの柱として安定した投球を続け、18年ぶりのリーグ優勝に貢献。四回終了時点の防御率は1・76で、最優秀防御率のタイトル獲得が見えてきた。

◆阪神・村上頌樹投手(25)は5回2失点で降板した。〝ノルマ〟はクリアした村上だが、白星はつかめなかった。1―0の二回に連打で1死二、三塁のピンチを招くと、龍空に中前へ2点打を浴びて逆転を許した。それでも三回から五回は1安打のみで大崩れせず、今季の規定投球回(143回)に到達。防御率は1・68から1・75となり、若干悪化させたが、最優秀防御率のタイトル獲得へ大きく前進する登板となった。

◆阪神は中日との今季敵地最終戦に敗れた。 先発の村上頌樹投手(25)は快挙へ前進する5回2失点。1―0の二回に3連打を浴びて2点を失ったが、その後も大崩れすることなく0を重ねた。3回2/3を投げ終えた時点で今季の規定投球回に到達。プロ3年目で初の規定クリアとなり、最優秀防御率のタイトル獲得に大きく近づいた。 打線は二回に佐藤輝明内野手(24)が先制の22号ソロ本塁打。左中間スタンドの最前に届かせる一発で1点をリードしたが、以降はホームが遠かった。

◆中日の梅津が3季ぶりの白星を挙げた。力強い直球を軸に8回を5安打1失点と好投した。九回を締めた勝野がプロ初セーブ。打線は1点を追う二回に龍空が逆転の2点中前打を放った。阪神は佐藤輝のソロによる1点止まりだった。

◆阪神が最下位中日に1点差負け。6年ぶりに勝ち越した1997年開場のバンテリンドームで年間最多の8勝(7勝4敗1分)を逃した。打線は二回の佐藤輝明内野手(24)の22号本塁打による1点のみ。九回2死一、三塁の好機も木浪聖也内野手(29)が空振り三振に倒れた。5回2失点の村上頌樹投手(25)はプロ初の規定投球回に到達。防御率は1・68から1・75に若干悪化したが、タイトル獲得は確定的となった。最多安打のタイトルを争う中野拓夢内野手(27)は一回の投手内野安打で159安打とし、トップを堅持。また新人から3年連続20盗塁に到達した。2試合連続スタメン落ちの近本光司外野手(28)は八回に代打で中飛に倒れた。球団最多の87勝(2003、05年)まで残り6試合で4勝。岡田彰布監督(65)の主な一問一答は以下の通り(成績=83勝49敗5分、観衆=3万6309人)。ーー村上は予定通り「うん、(村上が)5回(ビーズリーが)3回で、そのままや」ーー規定投球回に乗った「そのために投げさしてんやから、今日」ーービーズリーもいろんな起用法が「先発やからって、そこまで順番回らへんよ、短期決戦で。まあ中でな。言うても3イニングやったら行るかもわからんけどな」ーー前回も3回くらいで「あれくらいのイニングは。まあ、でもそういう予備置いても、使うようになったらアカンねんからな、結局はな。そういうことやろ」ーー打線は「もう全然やんか、そんなもん。ええ? 何も言わんようになったら好き放題打っとるな。一発で崩れるよ、はっきり言うて。森下なんか、もう、本当におかしいな」ーー危機感が必要「危機感ないない、そんなの。バッティングの内容見たら、何にもないやんか。バット振ってるだけやんか。そういうの分からんかなあ」ーー近本は予定通り「一回打席立ちたいと言ったからな。立たせただけよ。まあ別にそんな無理せんでもエエから、スタメンはエエと言うたんやけどな。最後は一回立ちたいと言うから」(続けて)「練習の時から全然やろ、大山にしてもな。ひどい、最初ショートゴロ3連発やで、今日。見てたら分かるやろ、打てへんって。森下もそうや、フライばっか打って」

◆5回2失点の村上頌樹投手(25)はプロ初の規定投球回に到達。6敗目(10勝)を喫したが、防御率は1・68から1・75に若干悪化したものの、タイトル獲得は確定的となった。試合後、村上は「防御率はずっと目標にしていたので、まさか、こんなすぐに、こんなふうになるとは思っていなかったのでうれしいです」とコメント。「あまり内容が良くなかったので、次のクライマックスに向けてしっかりと課題をつぶしていきたいなと思っています」と語っていた。

◆六回から登板した阪神のジェレミー・ビーズリー投手(27)が3回無失点の好投。CSに向けて、存在感を示した。七回無死一塁の打席では一塁線へのバントがファウルとなった際に、外れた左足レガースを一塁に入っていた中日・宇佐見真吾捕手(30)が再装着する場面も...。「バンドがちょっと外れてしまった。取り外したかったけど『外さなくても、手伝ってあげる』と言ってくれたので。一塁手の方に手伝ってあげると言われたので、甘えました。何と言っていいか分からなかったので、『アリガトウ。アリガトウ』とずっと言っていたよ」と話していた。

◆中日、阪神、西武で通算1560安打を放ち、楽天初代監督を務めたサンケイスポーツ専属評論家の田尾安志氏(69)は湿りがちの阪神打線に「休養」の重要性を説いた。阪神打線に調子が悪い打者が多いのは事実。絶好調の佐藤輝、最多安打を争う中野以外は調子の波の底にいる感じがする。中でも良くないのは木浪。8番打者としてフルシーズン、貢献した好打者だが、体重移動ができておらず、トップの位置が浅くなり、振り遅れてしまっている。坂本も、なぜあそこまで引っ張りばかりの打撃をするのか。大山、森下...。これだけ不調が多いと2試合連続でタイムリーがないのも当然だろう。調子が落ちた場合に、打ち込む、走り込むなど、打開策はあるのだが、私の経験で言わせてもらえれば、一番効果的な策は休むことだ。私がリーグ優勝から日本シリーズに向かう過程でも、休養が有効だった気がする。要するに、動くことより、体調を整えることを勧めたい。無意識のうちにたまる疲労が、調子の下降線につながる。今の阪神は幸いにして、レギュラークラスが無理をして出場して、勝ちにいかなくてもいい状態にある。近本は故障明けの状態もあって代打からの出場だったが、他の選手も同様の起用法をしてみてはどうか。1試合休む。スタメンでも2打席でベンチに下がる。いろんな「休み方」がある。他球団以上に周囲の目がある阪神は、練習しなければ、という思いになるのも理解するが、首脳陣は思い切って休養を取らせてあげてほしい。投手陣は村上がしっかり規定投球回をクリア。ビーズリーもビハインドのロングリリーフを任せられる投球。短期決戦に向けて、打線の状態をどう上げていくか、岡田監督の腕の見せどころだ。

◆最多安打のタイトルを争う阪神・中野拓夢内野手(27)は一回の投手内野安打で159安打とし、また新人から3年連続20盗塁に到達した。1安打の中日・岡林勇希外野手(21)とは1差、無安打のDeNA・牧秀悟内野手(25)には2差をつけて、トップを堅持。3人とも残り試合は6のデッドヒートだ。試合後、中野は「もうあまり気にしないようにしているんで、とりあえず今はもう最後まで試合を出続けるってことが大事」とコメント。3年連続20盗塁に関しては「そこは行けて良かったなと思います」と話した。

◆2戦連続でスタメンを外れた阪神・近本は八回先頭で代打登場。直球を左中間に打ち返したが、相手の好捕に阻まれた。2試合ぶりの出場について「僕はなんとも言わないんで」と多くを語らなかった。岡田監督は「一回、打席立ちたいと言ったからな。立たせただけよ。まあ別にそんな無理せんでもええから、スタメンはええと言うたんやけどな」と説明した。

◆阪神・中野が今季20個目の盗塁を決め、入団から3年連続となる20盗塁を達成した。一回に梅津のグラブをはじき、安打数でトップをキープする159本目を放って出塁すると、2死後に大山への初球で二塁を陥れた。「20盗塁はいけてよかった。そこ(最多安打)は気にしないようにしているので、最後まで試合に出続けることを大事にやっていきたい」。残り6試合もフル回転で戦い抜く。

◆前夜から続くゼロ行進を、阪神・佐藤輝の一振りが止めた。ドームを舞う白球に、両軍ファンの目がくぎ付けになる。左中間スタンドの最前に届く本塁打で、自身2度目の月間MVPに一歩前進した。「昨日の試合で点を取れていなかったので、なんとかしたい気持ちでした。速いボールに対していい角度で打ち返すことができました。(状態は)キープできていると思います」二回無死から梅津の直球を捉えた。22号ソロ本塁打で先制し、ともに無得点で引き分けに終わった24日からの流れを断った。チームはこの1点止まりで敗れたが、リーグの頂点に立った後も調子を崩すことなく結果を積み重ねる。1―2の九回は1死から内野安打で出塁し、唯一のマルチ安打。勝利を目指す気迫を最後まで示した。浮き沈みあったシーズンの最終盤に、自身のピークがやってきた。9月はここまで打率・346(78打数27安打)。7本塁打は自己最多タイで、23打点は自己新だ。現時点で月間MVPの有力候補に挙がる。残すは6試合で、打率・304、7本塁打、17打点の坂本(巨人)らと争う。受賞すれば2021年6月以来。「頑張ります」とさらなる数字の上積みを見据える。3年目の今季は5月に5本塁打、22打点で月間19勝の球団タイ記録に貢献。一方6月、7月はともに打率1割台で、2軍落ちも経験した。打率・300で勢いに乗った8月を経て、勝負の秋に爆発。リーグ優勝が決まった14日の巨人戦(甲子園)で放った本塁打など、印象深い活躍は虎党の胸にも刻まれている。10月18日からのCSファイナルステージを前に、リーグ戦最終盤は記憶にも、記録にも残る期間になりそうだ。1年目の24本塁打超えも迫るが「それは意識せずに、1本1本、1打席1打席やっていきます」と目の前の打席を見つめた。遠征を終えたチームは甲子園に帰って8連戦の7戦目。一分の気も抜かずに、勲章をつかみ取りにいく。(邨田直人)

◆六回から2番手として登板した阪神・ビーズリーは3回を投げて無失点。5月19日の広島戦(甲子園)以来の救援登板にも「違和感なく(試合に)入ることができた。チームのためにできることを考えながらゲームに臨んでいる」と不安を感じさせなかった。七回の打席ではレガーズが外れ、相手一塁手につけてもらう場面も。短期決戦に向け、助っ人右腕がロングリリーフの適性を示した。

◆2試合連続「1番・中堅」でスタメン出場した阪神・小野寺は、三回に三塁手のグラブをはじく左前打を放った。これで先発した試合は8試合連続で安打をマーク。「まだまだアピールするしかない。出た試合では何とか結果を出せるように頑張ります。準備を怠らず続けていきたい」と気を引き締めた。

◆11日前に18年ぶりのリーグ制覇を果たしたときの笑顔はない。岡田監督が今季最後の名古屋で、2日連続の怒り心頭だ。「もう全然やんか、そんなもん。ええ? (自分が)何も言わんようになったら好き放題打っとるな」バンテリンドームでの今季最終戦の得点は、佐藤輝のソロアーチだけ。24日も延長十二回スコアレスドローで、23日のヤクルト戦(神宮)の九回から22イニング連続で適時打なしだ。「一発で崩れるよ、はっきり言うて。森下なんか、もう、本当におかしいな、ちょっとな」岡田監督の怒りの矛先は、中日2連戦でともに無安打だった3番森下と4番大山に向けられた。「練習のときから全然やろ、大山にしてもな。ひどい、(打撃練習で)最初、ショートゴロ3連発やで、きょう。打てへんって。森下もそうや、フライばっか打って」試合前に2人の打撃練習を遠巻きに眺めていた虎将の予想は的中。森下は一回1死一塁で右飛に。三回2死二塁の好機で右飛に倒れた。大山は一回2死二塁でどん詰まりの遊ゴロ。四回も遊ゴロに倒れた。前日は9勝目を目指した才木を援護できなかった打撃陣に「情けないのう。何の覇気もないな」とカミナリを落としたが、その効果はなし。鬼門とされてきたバンテリンドームで今季は7勝4敗1分け。2017年以来6年ぶりに勝ち越したが、この2戦は計1得点に終わった。1985年以来、2度目の日本一へ。まずはCSファイナルステージを勝ち抜くことが大前提だ。岡田監督は「(選手に)危機感ないない、そんなの。バッティングの内容見たら、何にもないやんか。バット振ってるだけやんか。そういうの分からんかなあ」と首をかしげた。公式戦は残り6試合。再び手綱を締めにかかる。(三木建次)?...阪神は83勝で残り6試合となり、シーズン90勝の可能性がなくなった。同最多勝利は2003年(140試合、優勝)と2005年(146試合、優勝)の87勝?...阪神は今季のバンテリンドームで7勝4敗1分け。勝ち越しは2005、07、08、13、17年に次いで6度目も、1997年の開場(2020年までナゴヤドーム)以降、初のシーズン8勝は逃した

◆阪神は中日に1―2で逆転負け。村上頌樹投手(25)が5回2失点で、3年目で初めて規定投球回に到達した。防御率は驚異の1・75で、最優秀防御率のタイトルをほぼ確実にした。球団で規定投球回をクリアしての防御率1点台は、1975年の安仁屋宗八以来48年ぶりだ。歴史的なブレークを遂げた右腕はまだまだ満足せず、さらなる高みを目指す。一年間、先発として仕事を果たし続けたことを示す数字。村上にとってのソレは『143』だった。大ブレークを果たした3年目で、ついに規定投球回に到達。5回5安打2失点で約2カ月ぶりに黒星を喫したが、達成感は確かに残った。「数字を意識してしまった部分もありましたが、一年間投げてきて規定イニングを投げられたことは素直にうれしい」到達へ残り3回?としてマウンドへ。24日に才木が見せた10回零封の熱投に感化され、「自分もいい投球をしたい気持ちが力みになってしまった」と振り返ったが、テンポ良く腕を振った。1―0の二回に3連打で逆転を許したものの、3点目は与えない。そして四回1死一塁。石川昂を145キロ直球で右飛に仕留め、4月にプロ初勝利を挙げた地で、目指していた数字にたどり着いた。五回の打席では右前打を放ち、予定通りの5回まで役割を全うした。今年1月の自主トレは青柳塾に入門。今季の目標を問われ「1年間、先発ローテを守ります!!」と力強く宣言した。だが、エースからは厳しい言葉が返ってきた。「そんな弱い目標を言うぐらいなら、『規定を投げます』と言い切れ」村上は昨季まで2年間で登板わずか5回?。「1勝もしていない自分にはめちゃくちゃ高い目標だった」と、はるかに続く階段を駆け上がる自分の姿は想像できなかった。だが、先輩の〝指令〟を胸に戦い続け、8月上旬に100イニングを超えたときには「3桁に乗ったな。目指そう」と再びギアを入れた。そしてついにゴールイン。先発投手としての覚悟を植え付けてくれた師匠との〝約束〟を果たした。

◆まずは虎投の本日の先発村上様。5回を投げ2点は許したものの規定投球回をクリア、そして1・75と最優秀防御率をほぼ手中にしたそのりりしいお姿にバンザーイ!!問題は猛虎打線なのだ...。前日は才木を見殺しにしたと思ったら、本日も佐藤輝のソロの1点のみ。2試合計21回で1得点って...。せっかく今季バンテリンドームで勝ち越したのに、こーいう気の緩みから来季鬼門が息をふき返したらどないすんねん!? アレ(優勝)以降、気迫を感じないのだ!! ハッキリ言って『戦う顔をしてない!!』。よって『米禁止』やー!!いや、待て待て。そーするとどこかの球団みたいな逆効果もあるし...。わが阪神にはまだこの先、日本一に向かっての戦いがあるわけだし。 撤回!! 今の撤回!! お米食べまくって、ホンワカフェイスでもいいから、今季お世話になった虎投の皆さんに恩返しでもう少し打ってくれんかね...。それとも恩返しは日本一のために出し惜しみしてまんのか!?

◆久しぶりに大阪・難波の編集局をのぞいたら(久しぶりに会社に行く...は新聞記者あるあるです)、運動部長・堀啓介が「これ、どうぞ」と冊子を持ってきた。サンケイスポーツ特別版「阪神18年ぶり優勝」。わが社が全精力を結集した優勝記念の雑誌だ。ペラペラとめくっていくと、改めて「ARE」の瞬間がよみがえってくる。後ろの方のページの「サンスポと歩むタイガース2023『アレ』ロード」なんて、いいですねぇ。わがサンスポの1面をズラズラと並べて...。こうしてみると、デッドヒートとほぼ無縁の、王道をばく進した優勝だったことがよく分かる。歴史上、一番強い阪神の勝ち方だったかも。1985年リーグ優勝の数日後。わが産経グループが発売した「週刊サンケイ臨時増刊 阪神タイガース優勝号」の冒頭見開きページに掲載された名文句は、わが胸に刻まれている。『勝手ながら10月16日を「虎の日」と決めさせていただきます!』確認し得る当時の出版物を調べたが、この週刊誌の発売日以前に「虎の日」を制定した事実はどこにもなかった。ということは、わが産経グループが世界で最初に「虎の日」を制定したのであります。よって、この臨時増刊は筆者の宝物となる。今回の特別版も、記事に涙し、写真に感動し、見出しに衝撃を受けて、宝物として永久保存していただければ、制作冥利に尽きるのであります。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
83495 0.629
(↓0.005)
優勝
(-)
6537
(+1)
400
(+2)
78
(+1)
76
(+2)
0.247
(↓0.001)
2.610
(↑0.01)
2
(-)
広島
72634 0.533
(-)
12.5
(↑0.5)
4483
(-)
497
(-)
94
(-)
76
(-)
0.246
(-)
3.240
(-)
3
(-)
DeNA
70643 0.522
(↑0.003)
14
(↑1)
6503
(+1)
479
(-)
104
(-)
30
(+1)
0.247
(↓0.001)
3.200
(↑0.02)
4
(-)
巨人
68682 0.500
(↓0.004)
17
(-)
5517
(-)
503
(+1)
163
(-)
47
(+1)
0.253
(↓0.001)
3.480
(↑0.02)
5
(-)
ヤクルト
55803 0.407
(-)
29.5
(↑0.5)
5516
(-)
553
(-)
121
(-)
61
(-)
0.240
(-)
3.710
(-)
6
(-)
中日
53795 0.402
(↑0.005)
30
(↑1)
6376
(+2)
485
(+1)
67
(-)
34
(+1)
0.236
(-)
3.130
(↑0.01)