オリックス(☆4対1★)西武 =リーグ戦23回戦(2023.09.24)・京セラドーム大阪=
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西武
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ORIX
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勝利投手:山本 由伸(15勝6敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(3勝2敗27S))
敗戦投手:隅田 知一郎(9勝9敗0S)

本塁打
【オリックス】森 友哉(17号・6回裏ソロ),ゴンザレス(11号・6回裏3ラン)

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◆オリックスは0-0で迎えた6回裏、森のソロで試合の均衡を破る。なおも2死一二塁の場面で、ゴンザレスが3ランを放ち、リードを広げた。投げては、先発・山本が7回3安打無失点の力投で今季15勝目。敗れた西武は、先発・隅田が振るわず、打線も沈黙した。

◆西武の連勝が4でストップした。これで62勝72敗1分けとなり、シーズン残りは8試合。今季の負け越しが決定し、5位から逆転CS進出がまた遠のいた。この日は先発の隅田知一郎投手(24)が5回まで3安打無失点と好投し、オリックス先発の山本と互角の投げ合いを展開した。しかし6回1死、オリックス森に左翼席へ先制ソロを浴びると、四死球で走者をため、ゴンザレスに3ランを浴びた。隅田は「6回は踏ん張らなければいけない場面でしたが、踏ん張りきれませんでした。チームに申し訳ないのひと言です」と肩を落とした。打線は山本降板後の8回にデビッド・マキノン内野手(28)の適時打で1点を返すにとどまった。6回は死球と安打で1死一、二塁を作ったものの、中村剛也内野手(40)が三振し、好調の5番佐藤龍世内野手(26)はカウント2-2からファウルで4球粘ったものの、最後は遊ゴロに。「最後の球は甘かったんですけど、正面に。打ち損じました。打ちたかったです」と唇をかんだ。

◆オリックス森友哉が17号先制ソロで山本由伸の15勝を支えた。6回1死から隅田の速球を左越えに運び、リーグトップ16度目の勝利打点。今季初めてバッテリーを組んだ前回16日楽天戦では山本は7回3失点で敗戦投手に。「前回できなかったことをまずしようと考えて。勝負どころでしっかりインサイド、フォークも使えましたし、イメージ通りの打ち取り方、三振の取り方ができたのかな」。好リードで雪辱し、チームの6連勝に貢献した。

◆オリックス平野佳寿投手が9回を3人で締めて27セーブ目で、日米通算250セーブにあと2に迫った。6番蛭間からの打線に反撃の糸口を与えず。「クローザーやってたら勝ちで回ってきてくれることが多いので。それで終わらせるのが仕事なんで」と冷静さは変わらない。名球会へのカウントダウンも大詰めで「あと10試合くらいあるので、チャンスがあれば頑張りたい」と静かにそのときを迎える。

◆オリックス山本由伸投手(25)が3年連続で15勝に到達した。西武打線を7回3安打0点に封じ、毎回の10奪三振。158奪三振としてロッテ種市を抜きリーグ1位となり、3年連続の投手4冠にも大きく前進した。3年連続15勝は、球団では76~79年山田久志(日刊スポーツ評論家)、球界では07~09年日本ハム・ダルビッシュ以来。「すごくうれしいですし、練習を頑張ってきてよかったと思います」。3月のWBCでともに世界を制したダルビッシュには、9月9日ロッテ戦の無安打無得点試合達成を「ナイスピッチング。ノーヒットノーラングッズを買うよ」とねぎらわれた。投手を評価するセイバーメトリクスの指標の1つ、WHIP(1イニングあたりに許した走者数)でも大記録に迫る。数値が1・00未満なら超一流といわれ、球団OBで通算350勝の米田哲也、同284勝の山田久志も0点台は1度だけ。だが山本は初めて規定投球回に達した19年から4年連続0点台。今季もここまで0・89で、パの規定投球回到達者では後輩の宮城と2人だけだ。50年の2リーグ制後、規定投球回到達者で、5年以上連続で0点台を記録したのは阪神小山正明、国鉄金田正一、阪神江夏豊。パでは西鉄稲尾和久の4年連続が最長で、山本が5年連続ならパ最長記録となる。今後も「しっかり試合に集中して戦います」と進化を続けるエースを、この日も4球団5人のメジャーの編成担当が視察。世界規模の注目の中、山本の23年レギュラーシーズンが大団円に向かう。【堀まどか】WHIP(Walks plus Hits per Innings Pitched)セイバーメトリスクの指標のひとつで、投手が1イニングに何人走者を許したかを示す。(被安打+与四球)÷投球回で算出され(安打と四球のみ。死球や失策などは含まない)、メジャーリーグでは公式記録として扱われている。投手の安定感の目安。数字が低いほどいい。WHIPは平均が1・20~1・30で、1・10以下で一流、1・00未満で超一流とされる。

◆西武隅田知一郎内野手(24)は5回までオリックス山本由伸投手(25)と互角の投手戦を繰り広げた。黒星先行でのシーズン序盤戦だったものの、気づけば2桁勝利に王手。「調子は今年一番良かったです」との言葉通り、チェンジアップやスプリットをうまく使いながら、すでに優勝を決めたオリックスの強力打線をかわしていった。ただ「チームも負けられない中で、打ち取り方とかは良かったんですけど、普通に苦しかったですね」と内心を打ち明ける。そんな中で6回1死、先制を許した。2番森に低め147キロを左翼席へ放り込まれた。松井監督も「本当にうまく打たれた」と振り返る。ただその後、四死球で走者をため、ゴンザレスにカウントを悪くして3ランを浴びた。山本相手に試合中盤でいきなりの4点差。結果としては痛かった。4球団がドラフト1位で競合した逸材は、もうすぐプロ2年目を終える。この1年で、リーグでも指折りの左腕に成長した。「ああいう投手に勝たないとカード頭では投げていけないので。もう1個、レベルが高いところで勝負できるようになりたいです」チームは残り8試合。次こそ粘りきり、10勝目を手にしたい。【金子真仁】

◆オリックスD1位・曽谷龍平投手(22)=白?大=が25日の西武戦(京セラ)に先発する。3連覇を決め〝消化試合〟となるもルーキーはプロ初勝利を目指す。「チームは優勝をしましたけど、自分の結果としては、まだまだだと思うので、そこは優勝という風には意識しないで、まずは自分のピッチングをしたい」1年目の今季はここまで0勝2敗。前回18日の楽天戦(京セラ)では四回途中3失点で、味方の援護があったものの無念の降板となっていた。この日は試合前の練習で準備を整えた。「次こそはしっかり5回投げ切ることを目標にしてやりたいと思います」と初勝利をその手でつかむ。

◆自身初の2桁勝利を懸けてマウンドに上がった西武の2年目左腕・隅田知一郎投手(24)が〝初対決〟となったオリックス・山本と互角に渡り合った。「ベンチから信頼をもらって送り出されているので、1点でも少なく抑えたい。100球を超えても安心してみてもらえる投手になりたい」2021年10月のドラフト会議では西武、ヤクルト、巨人、広島の4球団が1位指名で競合した逸材。ルーキーイヤーの昨季は3月26日のオリックス戦でプロ初登板初勝利を挙げたが、その後は10連敗でシーズンを終えた。今年1月にはメッツ・千賀、巨人・菅野らが師事した鴻江寿治氏が主宰する「鴻江スポーツアカデミー」に初参加。体の使い方、体重移動を徹底的に学び、「しっかりおなかに力が入って、指先には力が入っていない感覚。変な力が入っていないので、去年と疲労感が全然違うので、次の登板に向けた準備が早くできるようになった」と口にする。五回までわずか63球で3安打無失点、7奪三振と付け入る隙を与えなかった。今季のチームはすでに平良(11勝7敗)、高橋(10勝8敗)、今井(10勝4敗)が2桁勝利を挙げており、隅田が白星を手にすれば「10勝カルテット」が誕生。球団では日本一となった2008年の岸(現楽天)、石井(現楽天監督)、帆足(引退)、涌井(現中日)以来、15年ぶりの快挙となる。しかし、六回の一発攻勢に沈んだ。1死から森に先制ソロを許した。さらに2死からの連続四死球のあと、ゴンザレスに3ランを浴びてしまう。6回5安打4失点。10勝目は次回登板に持ち越しとなった。

◆3連覇を決めても勢いが止まらないオリックスが一発攻勢で均衡を破った。まずは森が0-0の六回1死。カウント2-2からの5球目、隅田の真ん中低めの147キロ速球を左翼へはじき返す17号ソロ。さらに、2死後に2四死球で一、二塁とし、ゴンザレスが左翼へ11号3ラン。打った本人もバットをほうり投げる確信弾となった。広報を通じて森は「なんとか先制点を取ることができてよかったです」と振り返り、ゴンザレスも「バッティングカウントだったし、しっかりと振っていこうと思っていたよ。いい感触で打つことができたし、ホームランになってくれてよかった」と喜んだ。これでチームの本塁打数も101本になり、リーグトップ。王者にスキはない。

◆オリックスが6連勝した。山本は7回無失点で10三振を奪い、リーグトップの15勝目。平野佳は27セーブ目で日米通算250セーブへあと2。打線は六回に森のソロ、ゴンザレスの3ランで4点先行した。西武は連勝が4で止まった。

◆西武の2年目左腕・隅田知一郎投手(24)が6回4失点で9敗目(9勝)。「踏ん張らなければいかない場面で踏ん張り切れなかった。チームに申し訳ない、のひと言です」と表情をゆがめた。今季のチームではすでに平良(11勝7敗)、高橋(10勝8敗)、今井(10勝4敗)の3人が2桁勝利。日本一となった2008年の岸孝之(12勝4敗=現楽天)、石井一久(11勝10敗=現楽天監督)、帆足和幸(11勝6敗=引退)、涌井秀章(10勝11敗=現中日)以来、球団15年ぶりの「10勝カルテット」誕生が期待されたが、次戦以降に持ち越しとなった。オリックス・山本との〝初対決〟で五回までわずか63球で3安打無失点、7奪三振と互角に渡り合った。しかし、六回1死から森を2ボール2ストライクと追い込みながら、147キロの直球を左翼席に運ばれた。それまでの2打席はフォークボール、チェンジアップで連続空振り三振に仕留めていただけに、悔いの残る1球tなった。さらに2死後に四球、死球で一、二塁とピンチを広げ、ゴンザレスに再び左翼席に叩き込まれた。「調子は今年一番良かったんですけど、やっぱり(相手が)日本一の投手ということで、(精神的には)苦しかったですね」と振り返った隅田。それでも、最後は「ああいうピッチャーに勝たないと、カード頭では投げていけない。もう一個レベルの高いところで勝負できるようになりたい」と、敗戦を糧に成長を誓った。(東山貴実)

◆西武は連勝が4で止まり、就任1年目のシーズン負け越しが決定した。松井稼頭央監督(47)は、オリックス・山本に対して「6回で約100(96球)ならいい攻撃ができたと思う」と打線を評価。さらに「隅田も投げ合えたことで、さらに成長できるところがあったんじゃないかな。また明日だと思います」と振り返った。8月終了時点で50勝65敗1分でリーグ最下位だったが、9月は2度の4連勝などで12勝7敗。まだ数字上は逆転でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性は残しており、残り8試合に全力を尽くす。

◆黄金時代を築いたチームには大エースがいる。剛速球に多彩な変化球。相手を圧倒する姿に、優勝した緩みはなかった。オリックス・山本が7回無失点。3年連続で15勝に到達し、レジェンドたちに肩を並べた。「本当にいろんな方に支えられて、シーズンでプレーできている。感謝の気持ちです」NPBでは2007-09年のダルビッシュ(日本ハム、現パドレス)以来、球団では前身阪急時代の1976-79年に山田久志が成し遂げて以来となった。中嶋監督の下、20日にリーグ3連覇を決めた大黒柱に負けることは許されなかった。一回は先頭源田に左前にはじき返されてから、2死一、二塁と珍しくピンチを招いたが、動じなかった。佐藤龍を空振り三振に仕留め、これが独壇場の合図となった。三回2死の岸から五回先頭蛭間まで5者連続三振を記録。この日10奪三振でシーズン158Kとし、種市(ロッテ)を抜いた。15勝、防御率1・26、そして勝率も・714で同僚の宮城(10勝)に並んだが最高勝率は13勝以上が基準となるため、史上初の3年連続投手4冠が現実味を帯びてきた。「どの試合も同じ気持ちで試合に入っていくのがすごく大事」3連覇が決まった翌日から球団施設を訪れ、練習をした。10月18日から始まるクライマックスシリーズのファイナルステージに照準を合わせるのではなく、目の前の一戦に全力を注いでいる。「もっともっと頑張って長いシーズンにできるように頑張ります」チームは6連勝で、パ・リーグの貯金を独占する34まで増やした。誰も手が付けられない。オリックスも山本も-。2年連続日本一へのロードを球界の至宝が歩み続ける。(北池良輔)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
81474 0.633
(↑0.003)
優勝
(-)
11476
(+4)
376
(+1)
101
(+2)
43
(+1)
0.249
(↓0.001)
2.610
(↑0.01)
2
(1↑)
ソフトバンク
66662 0.500
(↑0.004)
17
(-)
9500
(+7)
487
(+6)
97
(-)
66
(+2)
0.248
(-)
3.340
(↓0.02)
2
(-)
ロッテ
63635 0.500
(↓0.004)
17
(↓1)
12458
(+6)
475
(+7)
94
(+1)
67
(+1)
0.239
(↑0.001)
3.370
(↓0.02)
4
(-)
楽天
65671 0.492
(↑0.003)
18
(-)
10468
(+3)
516
(+1)
100
(+1)
97
(+1)
0.244
(-)
3.500
(↑0.02)
5
(-)
西武
62721 0.463
(↓0.003)
22
(↓1)
8410
(+1)
442
(+4)
87
(-)
71
(-)
0.234
(-)
2.930
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
57771 0.425
(↓0.004)
27
(↓1)
8436
(+1)
467
(+3)
94
(-)
70
(+1)
0.231
(↓0.001)
3.060
(↑0.01)