1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 1 | 0 |
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2X | 3 | 8 | 1 | 1 |
勝利投手:松井 裕樹(2勝3敗37S) 敗戦投手:池田 隆英(1勝5敗0S) 本塁打 |
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◆楽天が劇的なサヨナラ勝利。楽天は1点を追う7回裏、浅村の適時打で同点とする。そのまま迎えた9回には、島内の2ランが飛び出し、試合を決めた。投げては、先発・荘司が7回1失点の力投。3番手・松井裕は今季2勝目を挙げた。敗れた日本ハムは、救援陣が振るわなかった。
◆日本ハムが今季11度目のサヨナラ負けを喫して、今季ワーストの借金「20」となり、シーズン残り8試合の時点で5年連続Bクラスが決まった。新庄剛志監督(51)が登録名「BIGBOSS」だった昨季は開幕2カード目以降に最下位から1度も浮上できずに128試合目でBクラス確定。今季は5月下旬から約2カ月間は4位に浮上した時期もあったが、7月に球宴を挟んで喫した13連敗も大きく響いて再び最下位に沈み、そのまま浮上できぬまま135試合目での終戦となった。この日は3回に細川の適時二塁打で先制。先発した加藤貴も6回無失点と好投したが、7回に同点に追い付かれ、最後はCS進出争いで負けられない楽天の前に力尽きた。
◆楽天は、サヨナラ勝ちで連勝を決め、逆転CS進出へ前進した。先発荘司は3回に1点を失うも、踏ん張った。直球は150キロを連発し、要所でカーブが決まった。7回3安打1失点。味方の援護に恵まれなかったが、耐えて試合を作った。打線は日本ハム先発の加藤貴の前に3安打と沈黙したが、7回に2番手長谷川が登板すると、つながりを見せ始めた。2死二塁のチャンスで、浅村が打席に入る前に、3番手山本拓がマウンドへ。浅村は、カウント2-2から高め152キロ直球を捉えた。右越えの適時二塁打で同点に追いついた。9回1死一塁で島内が右翼へサヨナラ2ランを放ち、接戦に終止符を打った。1差で追う3位ソフトバンクと、2差の2位ロッテの直接対決は、午後6時試合開始。3位ソフトバンクが敗れると、同率3位に浮上。4月8日以来のAクラス入りとなる。
◆/ここで島内もありやろ!\ここで島内~勝利の一打♪島内宏明の7号サヨナラ2ランHR???プロ野球(2023/9/24)??楽天×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球#RakutenEagles pic.twitter.com/8iCzbpYa4v
◆楽天島内宏明外野手(33)が、復活の1発で逆転CS進出へチームを前進させた。同点の9回1死一塁、カウント1-1から池田の甘く入った146キロ直球を鋭くスイング。右翼席最前列へ運ぶサヨナラ2ランとなった。照れくさそうに笑いながらダイヤモンドを1周。仲間たちからの祝福の水を一身に浴びた。「打った瞬間は外野フライだと思った。風と声援でスタンドにいきました」と感謝した。21年は打点王、昨季は最多安打を獲得しベストナインに輝いた。不動の4番として君臨していたが、今季は不振にあえいだ。7月6日に出場選手登録を抹消され、1カ月間2軍で調整。がむしゃらにボールを追う若手たちを見て、決意を新たにした。「1軍で戦いたいという気持ちを感じて、自分もやらないといけないと思って。変なプレーできないなというのは、今思っている」と力を込めた。増した責任感。打ち続けるための試行錯誤は、メンタル面にもある。結果にかかわらず毎打席バットを変更する。「色だけですよ。気分変えていこうって」。7回、白木にグリップ部分が黒く塗られているバットで空振り三振を喫すると、劇的な一打はヘッドが黒、グリップが茶色の相棒。常に前向きに、気持ちを一新させ、打席に入る。最大で借金13まで膨らみ、最下位に沈んだ時期もあったが、シーズン最終盤で巻き返し、2位ロッテ、ソフトバンクに1ゲーム差。島内は「ベンチの雰囲気いいですよ。田中和基とか結構ふざけてますね。負けてる感じはしないので」。10年ぶりの日本一を争う舞台に立てるよう、最後までイケイケムードで戦い抜く。【湯本勝大】▽楽天石井監督(島内について)「僕も前半は悔しかった。島内は本人なので倍、悔しいと思う。ファームの中で調整して、今の大事な時期にいい役割を果たしている。頼もしい存在です」
◆楽天ドラフト1位ルーキーの荘司康誠投手(22)が、7回3安打1失点と踏ん張り、勝利を呼び込んだ。日本ハム戦に先発し、3回に先制点を失うも、追加点を許さず。直球は150キロを連発し、要所でカーブが決まった。降板直後に浅村の適時二塁打で同点。9回は島内のサヨナラ2ランで連勝に貢献した。「やってきたことがマウンドでもすごく出せた。いい手応えが今日はありました」と満足げだった。これまではカーブを課題に挙げていた。リリースが安定せず、精度が悪かった。岸にアドバイスを求めたり、永井1軍投手コーチのキャッチボールをじっくりと観察。カーブの名手たちの技術を取り入れようとした。「手だけで考えがちだたんですけど、永井さんは肘が落ちない感じ」。自身もキャッチボールで練習を重ねてきた。改善が実って、好投につながった。「カウント球として有効に使えたので、楽にいけるなと身をもって感じた。試行錯誤してやってきたことは必要なことだった」と笑顔だった。開幕前に掲げた5勝目到達とはならなかったが、好投で勝利に貢献した。「本当に大きい1勝になった」。CS争いのチームを勢いづけた。【湯本勝大】
◆日本ハムが今季11度目のサヨナラ負けを喫し、5年連続Bクラスが決まった。楽天には5年連続でシーズン負け越しが決まり、2年連続でパ全球団に対しての負け越しも決まった。来季続投が基本線の新庄剛志監督(51)は、巻き返しへ向けて守備でのミス撲滅の必要性を説き、守り勝つ野球を展開すべく、徹底的に守りを鍛えることを誓った。守備のほころびから5年連続となるBクラスが決まった。試合後に新庄監督が自ら振り返ったのは、痛恨の失点シーンだった。最終9回ではなく、同点に追い付かれた7回の守備だ。新庄監督 ウチは、けん制を2つした後に(一塁)走者が走ってくれて。(捕手の)田宮君もいいボール投げてね...ああいうミスを...。とことん練習して、守備を徹底的に鍛えていかないと上にはいかない。指揮官が指摘したのは、7回1死一塁から二盗を試みた楽天小深田をアウトにし損ねたところ。直前に長谷川が2球連続でけん制したことでスタートも遅らせ、田宮も好送球。タイミングはアウトだったが、二塁カバーに入った名手の中島が落球するミス(記録は盗塁)。得点圏に進まれて、浅村の同点適時二塁打につながった。今季からエスコンフィールドに本拠地が変わり、天然芝など慣れない環境下で致し方ない部分もあるが、ミスも多発した。チーム失策数は12球団ワーストの85個。この日のように記録に残らないミスも含めれば、接戦を多く落とした理由も垣間見えてくる。球団から正式に来季続投要請があれば「もちろん」と意欲十分の新庄監督は「2年間、土台をつくることをやってきて、ラインアップを見ても(他球団に)劣っていない。あとは、いつも言っているように経験と大事な場面でのミスを克服できれば、かなりいい戦いできる」と言った。たっぷり積んだ苦い経験をチームの成長促進剤にできれば、1年後は収穫いっぱいの実りの秋が待っている。【木下大輔】○...選手会長の松本剛は5年連続Bクラス決定に悔しさをにじませた。若手主体のチーム中で「僕が引っ張らないといけなかったし、それができなかったっていう悔しいシーズンになった」。シーズンは残り8試合。「おのおの、来季に向けて気持ちの切り替えはしていいと思う。勝ちにこだわっていく上で、残りの8試合はムダにならないようにやっていきたい」と言葉に力を込めた。
◆日本ハム5年目の田宮裕涼捕手が強肩「ゆあビーム」で1試合3盗塁刺を記録した。2回に伊藤裕、4回に村林、8回に山崎と3選手の二盗を阻止した。「ファームでしっかりそういう準備をしてきたので、その成果が出せてよかったです」とホッとした表情。先発の加藤貴を6回無失点に導く好リードも披露し「加藤さんには『田宮に任せる』って言われていたので思い切ってリードしようかなと。いい結果になって良かった」と振り返った。
◆日本ハム左腕エースの加藤貴之投手が6回無失点の好投で今季の登板を終えた。「本当に田宮のおかげ」と今季初めてバッテリーを組んだ田宮に感謝した。3年連続でシーズン規定投球回をクリアした加藤貴は今季取得した国内FA権について「まだ終わったばかりですし、何も考えていないです」と話すにとどめた。球団はシーズン終了後に正式に複数年契約を提示して残留交渉を行う予定だ。
◆楽天が競り勝ち、このカード5年連続の勝ち越しを決めた。0―1の七回に浅村の二塁打で追い付き、九回に島内がサヨナラ2ランを放った。荘司が7回1失点と好投し、九回を抑えた松井裕が2勝目。日本ハムは4位以下が確定した。
◆日本ハムはサヨナラ負けで今季のクライマックスシリーズ(CS)進出がなくなった。新庄監督は、就任1年目の昨季に続く最下位が濃厚だが「2年間、土台をつくってきた。ラインアップを見てもそんなに劣っていない」と若手の成長を強調。続投要請された場合には「もちろん」と引き受ける意欲を示した。七回は小深田の二盗を読んで投球を外させたが、捕手田宮の送球を中島が落球。2死後の浅村の同点打につなげられ、監督は「ああいうミス。徹底的に鍛えていかないと上にはいけない」と話した。(楽天モバイル)
◆4位の楽天が、2位で並ぶロッテ、ソフトバンクに1ゲーム差に迫った。島内宏明外野手(33)がサヨナラ弾で試合を決め、杜の都を熱狂させた。「気分は最高です。風に乗って、ファンの皆さんの声援とともに外野スタンドにいきました。チームの勝利が一番でかい」1-1の九回1死一塁。池田の3球目、148キロの直球を捉え、右翼席に突き刺した。今季7号2ランは、2022年6月22日の日本ハム戦(盛岡)以来、自身2度目のサヨナラ本塁打となった。21年に打点王、22年は最多安打に輝くも、今季は開幕から不振で7月上旬から1カ月ほどファームで再調整。「2軍の子たちの1軍で戦いたいという気持ちを感じ、自分もやらないといけないと思った」と奮起した。石川・星稜高の大先輩、松井秀喜がヤンキース時代の09年にワールドシリーズでMVPに輝いた打撃動画を何度も目に焼き付けた。同じ左打者で「勝負強くて純粋にすごすぎる」と、好機でのイメージトレーニングをして結果につなげた。石井監督は「悔しさをバネにして、この大事な時期にいい役割を果たしている。頼もしい存在です」と最敬礼。残り10試合。逆転でのクライマックスシリーズ(CS)進出に向けて、石井楽天に弾みをつけた。(広岡浩二)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ORIX |
81 | 47 | 4 | 0.633 (↑0.003) | 優勝 (-) |
11 | 476 (+4) | 376 (+1) | 101 (+2) | 43 (+1) |
0.249 (↓0.001) | 2.610 (↑0.01) |
2 (1↑) |
ソフトバンク |
66 | 66 | 2 | 0.500 (↑0.004) | 17 (-) |
9 | 500 (+7) | 487 (+6) | 97 (-) | 66 (+2) |
0.248 (-) | 3.340 (↓0.02) |
2 (-) |
ロッテ |
63 | 63 | 5 | 0.500 (↓0.004) | 17 (↓1) |
12 | 458 (+6) | 475 (+7) | 94 (+1) | 67 (+1) |
0.239 (↑0.001) | 3.370 (↓0.02) |
4 (-) |
楽天 |
65 | 67 | 1 | 0.492 (↑0.003) | 18 (-) |
10 | 468 (+3) | 516 (+1) | 100 (+1) | 97 (+1) |
0.244 (-) | 3.500 (↑0.02) |
5 (-) |
西武 |
62 | 72 | 1 | 0.463 (↓0.003) | 22 (↓1) |
8 | 410 (+1) | 442 (+4) | 87 (-) | 71 (-) |
0.234 (-) | 2.930 (↓0.01) |
6 (-) |
日本ハム |
57 | 77 | 1 | 0.425 (↓0.004) | 27 (↓1) |
8 | 436 (+1) | 467 (+3) | 94 (-) | 70 (+1) |
0.231 (↓0.001) | 3.060 (↑0.01) |
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