西武(☆2対1★)ロッテ =リーグ戦21回戦(2023.09.23)・ベルーナドーム=
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ロッテ
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西武
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勝利投手:平良 海馬(11勝7敗0S)
(セーブ:クリスキー(0勝0敗6S))
敗戦投手:メルセデス(4勝8敗1S)

本塁打
【ロッテ】角中 勝也(8号・4回表ソロ)

  DAZN
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◆西武が接戦を制した。西武は2回裏、源田の適時打で先制する。その後同点とされて迎えた5回には、1死一三塁から相手失策の間に1点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・平良が7回4安打1失点の好投で今季11勝目。敗れたロッテは、打線が沈黙した。

◆/あまりにもかっこいい...\36歳にしてついに本塁打数がキャリアハイに並んだ角中勝也の8号同点ホームラン!?プロ野球(2023/9/23)??西武×ロッテ??Live on DAZN#DAZNプロ野球#chibalotte pic.twitter.com/48VwGiyMtz

◆ロッテが接戦を落として今季4度目の4連敗を喫した。西武平良の前に打線が沈黙。角中勝也外野手(36)が4回に自己最多タイとなる8号ソロを放つなど3安打したが、他は安田の1安打のみだった。吉井理人監督(58)は「いい投手なんでね。こっちも対策を立てていったんですけど、角中だけでしたね。対応してくれたのは。いつもそうなんですけど、若い子たち、頑張ってくれーと思ってます」と、野手陣の発奮を促した。この日は藤岡と山口が発熱のため特例2023で登録を抹消された。藤岡は快方に向かっているものの、山口は38度超の高熱が続いており、24日の出場も難しい状況だという。クライマックス・シリーズ(CS)出場を争う3位ソフトバンクと1ゲーム差で、24日からの直接対決2連戦(ZOZOマリン)を迎える。4位楽天も2ゲーム差に迫っている。同監督は「もうほんと、いるメンバーで、今できることをするしかない。集中してやっていきます」。初戦の先発は、佐々木朗希投手(21)に託す。

◆西武平良海馬投手(23)が7回1失点の投球で、今季11勝目を挙げた。とはいえ、少し悔しそうにする。「球速も出てませんでしたし、うまく空振り取れなくて、ずっと違和感というかフラストレーションがあったので」と試合後は内面を隠さず話した。試合中はそれを隠すように、いつものようにハイテンポの投球。角中に3安打された以外は、ほぼ順調にアウトを重ねていった。投球回数はこれで今季144イニングとなり、年間の規定投球回到達が決まった。「先発の仕事、しっかりできたなって思います。そこに関しては」。志願しての先発転向1年目。チームが残り9試合を残す段階で、1つの指標を見事にクリアした。前回対戦で本塁打を打たれたポランコを抑えての11勝目は、チームトップになる。ただ、この日の全体的な投球は納得できないようで「運が良かったっていう感じですかね。それ以外、何もないと思います」と自分に厳しい。24日のオリックス戦(京セラドーム大阪)では、隅田知一郎投手(24)が10勝到達をかけて先発する。高橋、今井も含めた「10勝カルテット」は誕生するか。「勝ち負けっていうのは運だと思うんですけど、やっぱりなんか響きがいいので、ぜひ達成してほしいなと思います」と願っていた。

◆5位西武が4連勝し、逆転進出を狙うCS圏内にじわりと寄った。この日は2回2死二塁で源田壮亮内野手(30)が先制適時打。5回に敵失で追加点を取ると、先発の平良海馬投手(23)が7回1失点で試合をまとめた。1点リードの9回には失点が続いていたブルックス・クリスキー投手(29)が登板。先頭のロッテ藤原がセンターへ抜けそうなゴロを放ったものの、源田が捕球し、体勢を崩しかけたものの立て直して強い送球。見事に遊撃ゴロにし、ピンチを防いだ。松井稼頭央監督(47)も「今日はゲン(源田)ですよね。いくつも助けられた試合だったと思います」とキャプテンの攻守にわたる活躍をたたえていた。西武はこれで4位楽天に3ゲーム差、3位ソフトバンクに4ゲーム差とし、残り9試合へ挑む。

◆残りのエネルギーを凝縮するように身を小さくし、ほえた。西武田村伊知郎投手(29)の雄たけびが大歓声にかき消される。「自然と、です。出ちゃいましたね」魂のガッツポーズを照れながら振り返る。1点リードの8回を託された。味方失策で先頭打者に出塁を許すも、そこからのロッテ中軸3人を直球とフォークで押す。最後は147キロで井上を空振りさせ、得点を許さなかった。「いつも柘植に引き出してもらってるんで、柘植のリード信じて思い切ってぶち込みました」。味な言い回しをした。普段はそう口数は多くない。男は黙って...のタイプ。ただ今季前半戦は2軍でクローザーを任され、同じようにほえることもあった。「毎回、これが最後みたいな気持ちは本当に持っているので、それが無事に終わったっていうところで(のガッツポーズ)...ですかね」これが最後-。報徳学園(兵庫)時代に1年生から甲子園でならした好投手は、この日がプロ入り後99試合目の登板だった。通算成績は2勝2セーブ5ホールド。アマチュア時代の華やかさを思えば、決して派手な見栄えではない。「あれくらいなら全然、きれいな方ですよ」この日のマウンドを振り返って笑う。プロ99試合、全てリリーフ。きれいなマウンドとは久しく無縁だ。さらに。「身長低いんで、誰とも歩幅が合わないんです。特に外国人投手が投げた後とか、絶対合わないんで。合わせられないっす」左足の着地地点は、多くの投手に先を行かれる。球団の公式発表では身長173センチ。「中3から身長、変わってないです」と田村は話す。神戸市出身。緑の多いエリアで育った。「報徳までめっちゃ遠かったっす。片道1時間半。朝5時半に起きて、夜は練習終わって10時とか11時に帰って、メシ食ってすぐ寝て、また5時半起き。そのせいで身長伸びなかったです」。高身長から投げ下ろすリリーフ投手も増えた昨今、小柄でもグイグイと小気味よく押す。どんなマウンドでも工夫と我慢でうまくさばきこなし、どんな場面でも投げる。春先の2軍リリーフが、いまや1軍で必勝リレーに加わっている。「どこでも自分の100%を出す、これは絶対に変わらないと思うんで。今日もそこにフォーカスしてやっていこうっていうだけでした。結果より、目の前のことをちゃんと100%できてるか、その自問自答って感じですね」だからよく落ちる決め球をフォークと言われたり、チェンジアップと言われたりするけれど、どっちでもいい。「フォークに近いのかなー。普通にはさんで腕を振ってるだけです。まぁ、名前はあまり気にはしてないです」職人気質が頼もしい。もう負けられない時期に勝てる投球ができるから、なおさら頼もしい。【金子真仁】

◆「3番・左翼」で先発出場したロッテ・角中勝也外野手(36)が、0|1の四回に同点ソロを放った。先頭で左打席に入ると、平良の2球目を一閃。白球は鮮やかな放物線を描いて右翼席に吸い込まれた。大歓声を浴びながらダイヤモンドを一周した角中は、球団を通じて、「打ったのはたぶん、カットボール。タイミングは少し差し込まれましたが、うまくボディーターンで打てました」とコメントした。今季8号とし、本塁打数は2014、16、17、19年に記録したキャリアハイに並んだ。プロ17年目のベテランが存在感を示している。

◆西武が4連勝。二回に源田の適時打で先制し、1―1の五回には1死一、三塁で蛭間の投ゴロが失策を誘って勝ち越した。平良は7回4安打1失点で11勝目を挙げた。ロッテは打線がつながりを欠き、4連敗を喫した。

◆西武・平良海馬投手(23)が7回4安打1失点でチームトップの11勝目を挙げた。「今日は球速が出ず、空振りも取れなくて苦しいピッチングでした。ただ、調子が良くないなかでも1失点で終えることができたので、何とか試合を作ることはできたのかなと思います」。最速は152キロに留まり、奪った三振数は「3」。本来の調子ではなかったが、それでも粘りの投球で試合を作った。昨オフに球団に先発転向を直訴し今季はこれで22試合で11勝7敗、防御率2・25。この日で規定投球回(143回、平良は144回)にも到達し「そこに関しては先発の仕事をしっかりできたかなって思います」とうなずいた。投打が噛み合う理想の展開でチームは4連勝。松井監督は「先発転向1年目で、想像を超えるような素晴らしい内容と結果」と右腕をたたえた。

◆ロッテは散発4安打で1得点と打線のつながりを欠いて4連敗。「3番・左翼」で先発出場した角中勝也外野手(36)が、チームの4安打のうち3安打(1本塁打を含む)を放った。9月は5勝12敗となり負け越しが決定。最大で「13」あった貯金は「1」まで減少した。吉井理人監督(58)の一問一答は以下の通り。――先発したメルセデス(5回5安打2失点)ら投手陣は踏ん張って投げ抜いた「CC(メルセデス)は、あんまり調子が良くなかったんですけど、(捕手の)田村がうまく配球してくれて、なんとか五回までもったっていう感じですかね」――二回の守備では先頭の佐藤龍に対して空振り三振を記録したが、暴投により振り逃げを許した。(その後2死から先制打を許す)もったいなかった「そうなんですけども、彼ら(捕手)もワンバン(ワンバウンド)を止める練習をしているけど、難しいプレーなのでね、次はうまくやってほしいですね」――打線はチームで計4安打と沈黙する中、角中が本塁打を含む3安打と活躍した「相手がいいピッチャー(平良)なので、対策を立てていったんですけども、角中だけでしたね、対応してくれたのは...。いつもそうなんですけども、若い子たちに『頑張ってくれ』と思っています」――山口、藤岡が発熱により特例2023対象選手として出場選手登録を外れた「みんな、38度を超えているので、きょう(23日)のゲームは無理でした」――24日以降も出場は厳しい状況か「山口は2日続けて38度を超えているので、ちょっときついのかなと。藤岡はちょっとずつ下がってきていると聞いているので、明日(24日)の状況を見て決めます」――24日からは本拠地に戻ってクライマックスシリーズ進出を争う3位ソフトバンクと直接対決(2連戦)する「いやもう、本当に、今いるメンバーで、今できることをするしかないと思っているので、集中してやっていきます」

◆ロッテ・角中勝也外野手(36)が0-1の四回、右翼席へ8号ソロをマーク。平良のカットボールを豪快に引っ張って鮮やかな放物線を描いた。チームは4連敗。「(23日は)息子の5歳の誕生日なので、打ててよかったです」と遠慮気味にうなずいた。これで本塁打数は、2014、16、17、19年に記録したキャリアハイに並ぶ8本に到達。過去4度、8発放った際は、いずれもシーズンを通して430打席以上立っているが、今季は23日時点で217打席と少ないチャンスで結果を残している。角中は好調の要因を「(年齢を重ね)力がなくなったからじゃないですか。力がなくなったので、うまく体を止めて反対方向に打つことがあまりできなくなった。強い打球を打つには、ある程度引っ張るとか、山はりとかをしないといけない。それでホームランが増えていると思う」と分析した。チームは計4安打と打線が沈黙したが、プロ17年目の36歳はソロを含む3安打と躍動した。クライマックスシリーズ進出へ負けられない戦いが続く中、頼もしいベテランがチームを引っ張る。

◆ロッテは4安打で1得点と打線のつながりを欠いて9月2度目の4連敗。チームの4安打のうち3安打(1本塁打を含む)を36歳の角中が放つ展開となり、吉井監督は「(平良の)対策は立てたけど、対応してくれたのは角中だけ。若い子たちに頑張ってくれと思っています」と発奮を促した。9月は5勝12敗で負け越しが決定。山口、藤岡が発熱で特例2023対象選手として出場選手登録を外れるなど苦しい状況が続く。2位ながら最大13あった貯金は1に。3位ソフトバンク、4位楽天の3チームが2ゲーム差の中にひしめく。指揮官は「いるメンバーでできることを」と話した。

◆粘りの投球で試合を作った。西武・平良海馬投手(23)が7回4安打1失点でチームトップの11勝目を挙げた。「調子がよくないなかでも、1失点で終えることができたので、何とか試合を作ることはできた」。本来の調子ではなかった。最速は152キロにとどまり、奪った三振は3。それでも失点は四回に角中に浴びたソロ本塁打のみで、7回を投げ切った。昨オフに球団に先発転向を直訴すると、今季はこれで22試合で11勝7敗、防御率2・25をマーク。この日で規定投球回(143回、平良は144回)に到達し「そこに関しては先発の仕事をしっかりできたかな」とうなずいた。投打がかみ合う理想の展開でチームは4連勝。松井監督は「先発転向1年目で、想像を超えるような素晴らしい内容と結果」と右腕をたたえた。今季、残す登板はあと一回。「万全の態勢で投げることができるようにしたい」。頼もしい右腕がシーズン最後まで力を振り絞る。(石井孝尚)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
80474 0.630
(↑0.003)
優勝
(-)
12472
(+6)
375
(+1)
99
(-)
42
(-)
0.250
(↑0.001)
2.620
(↑0.01)
2
(-)
ロッテ
63625 0.504
(↓0.004)
16
(↓1)
13452
(+1)
468
(+2)
93
(+1)
66
(+1)
0.238
(↓0.001)
3.350
(↑0.01)
3
(-)
ソフトバンク
65662 0.496
(↓0.004)
17
(↓1)
10493
(+1)
481
(+6)
97
(+1)
64
(+1)
0.248
(-)
3.320
(↓0.02)
4
(-)
楽天
64671 0.489
(↑0.004)
18
(-)
11465
(+4)
515
(+1)
99
(-)
96
(+1)
0.244
(↑0.001)
3.520
(↑0.02)
5
(-)
西武
62711 0.466
(↑0.004)
21
(-)
9409
(+2)
438
(+1)
87
(-)
71
(-)
0.234
(-)
2.920
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
57761 0.429
(↓0.003)
26
(↓1)
9435
(+1)
464
(+4)
94
(+1)
69
(-)
0.232
(↓0.001)
3.070
(↓0.01)