ヤクルト(-降雨のため試合中止-)阪神 =リーグ戦23回戦(2023.09.22)・明治神宮野球場=
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◆ヤクルト-阪神23回戦は、雨のため試合開始を見合わせている。センターの大型ビジョンには「18時30分開始予定で準備を進めております」と表示された。午後5時ごろから雨は強くなり、内野の土部分にはシートがかぶせられている。両チームのスタメンは発表されており、森下翔太外野手(23)が2試合連続でスタメン落ち。3番に小野寺暖外野手(25)、6番にヨハン・ミエセス外野手(28)が入った。

◆阪神が敵地神宮で戦うヤクルト23回戦は、雨天のため中止が決まった。阪神のレギュラーシーズン最終戦が、現在のところ10月1日の広島戦(マツダスタジアム)となっている。それ以降に、この日の一戦が割り当てられた場合、同18日からのCSファイナルステージまでに、貴重な公式戦が10月に1試合増えることになる。同9日からフェニックス・リーグが宮崎で開幕し実戦感覚を養う場があるとはいえ、10月の「プラス1試合」は大きいはずだ。虎にとっては恵みの雨になるかも?

◆阪神ヨハン・ミエセス外野手(28)が雨天中止の神宮で大暴れだ。雨にぬれながら試合開始を信じて待ったファンを喜ばせようと、ヤクルトナインに先んじてグラウンドへ。セーフティーバントの構えから一塁へ走り、ヘッドスライディング。二塁にも飛び込んだ後、帰塁のヘッドスライディングで意表を突いた。実戦さながらのベースランニングを披露。二塁にも三塁にも盛大に水しぶきをあげながら滑り込み、最後はホームベース上を滑って大きくオーバーランだ。サービス精神旺盛なムードメーカーらしいパファーマンスで沸かせた。最後は髪をポニーテールにまとめ、ファンにピースサインを送ってクラブハウスへ。そこで取材を受けていると、岡田監督の前に立ち塞がる形になり、コツンとこづかれていた。

◆悪天候のため、降雨中止となった。ヤクルト高津臣吾監督(54)は「やりたかったのはやりたかった」としつつも、「悪い条件というか、いろいろ気にしながら選手がプレーするのも嫌ですし、それを見てるのも嫌ですし。ちょっと疲れてる人も何人かいるので、いいように捉えたい」。24日の日曜は広島への移動ゲーム、来週も甲子園、横浜と遠征が続くため、いい休養と捉える。この日に先発予定だった高橋はスライドせず、23日の同対戦は予定通りにロドリゲスが先発する。

◆阪神ヨハン・ミエセス外野手(28)が雨天中止の神宮で大暴れだ。雨にぬれながら試合開始を信じて待ったファンを喜ばせようと、ヤクルトナインに先んじてグラウンドへ。セーフティーバントの構えから一塁へ走り、ヘッドスライディング。二塁にも飛び込んだ後、帰塁のヘッドスライディングで意表を突いた。実戦さながらのベースランニングを披露。二塁にも三塁にも盛大に水しぶきをあげながら滑り込み、最後はホームベース上を滑って大きくオーバーランだ。サービス精神旺盛なムードメーカーらしいパフォーマンスで沸かせた。背番号55は「みんなから教えてもらった。中止になったので、ファンの人が楽しんでもらえることをできればなと思った」と笑顔で説明。また、この日は「6番左翼」でスタメンだったため「ファンの人を楽しませるために(野球でも)活躍したいね」と本職のプレーにも意気込んだ。最後は髪をポニーテールにまとめ、ファンにピースサインを送ってクラブハウスへ。そこで取材を受けていると、岡田監督の前に立ち塞がる形になり、コツンとこづかれていた。

◆ヤクルト-阪神23回戦は、雨天のため中止となった。阪神の雨天中止試合は今季8度目。午後5時ごろから雨は強く降り続き、開始を18時30分に遅らせたが中止となった。中止後の岡田彰布監督(65)の一問一答は以下の通り。-雨天中止でケガするリスクはなくなった「だから言うたんよ。ケガするでって」-10月3日以降に追加「それは、もう向こうが決めるんやから。10月になるのは分かってることやから。こっちがケガすることがのう、一番あれやから」-実戦勘という意味では使いやすい日程「そら分からへんけど、そんなもん。使いやすい日程って、雨やから今日はできへんいうことやんか。そんなもんお前。こんなんで無理やりやってもなあ」-もっと早く決断すれば。「だから、だって練習してる時から雨降ってんやから、えぇ、1時間半やで、そうやろ? 1時間半雨降り続いてんのに、お前」-先発予定だった才木は近いうちに。「うん、いや、もう明日(23日)は大竹でいくよ、そのまま、普通通り、才木はちょっと、また次なるやろな。今日こんだけ待ってなあ、明日はあかんよ。もっと、早よ決まっとったらなあ、まだ分からんかったけど」-才木はもう準備していた「おーん。そらお前、はっきり6時半開始言うんやからな、そんなもん」-今日はチケットいっぱい売れてるから「知らんがな。そんなんオレら関係ないやないか、お前。こっちは、選手の体のことをな、体調を考えるのが当たり前やんか。それは切符売れてる売れてないは、オレら関係ないからなあ。ケガでもしたらっていう。それが一番やんか」-今日、Vパレードが正式に発表された「(11月)23やろ」-18年ぶりに優勝して、市民、ファンへ見せるというのは「そら、うれしいけど、おーん。これはだって、そやろ、大阪市とお前な、神戸市の話であってな、それは。まあ、なあ、前もいろいろあったけどのお。みんなの知らんことが」

◆阪神近本光司外野手が11月23日に大阪府と兵庫県で開催される優勝パレードを心待ちにした。兵庫・淡路島出身の選手会長が地元球団で18年ぶりのリーグ制覇を達成し、地元関西でのパレードに参加する。「球場とは違う中で、たくさんの人が来て。そういうところでパレードすることが、僕らにもプラスだし、また違う力になるのかなと思っている」。普段では味わえないような雰囲気に思いをはせた。

◆阪神才木浩人投手はスライド登板を回避する。先発予定だったこの日のヤクルト戦が雨天中止に。再調整に関しては「そこまで変わることはない」と余裕の表情だ。自身初の2桁星まで残り2勝。まだ2度登板する可能性は残されており「天気が天気なのでしょうがない。どうなるか分からないけど、投げるところで投げていきたい」と意気込んだ。

◆関西に特大の虎フィーバーを巻き起こす。阪神ナインが22日、「日本一パレード」へ決意を新たにした。この日、リーグVを決めた阪神とオリックスの優勝パレードを11月23日に兵庫県と大阪府の両府県で行うことが正式発表された。ナイターの敵地ヤクルト戦が雨天中止となった直後、佐藤輝明内野手(24)は「日本一になって一番うれしい報告、パレードができたら一番いいかなと思います」と言葉に力を込めた。日本一となった85年はパレードが行われず、「日本一パレード」となれば球団初のビッグイベントとなる。「やったことがないので分からない」。想像すらできない空間に胸を躍らせた。仲間も続々と呼応した。中野拓夢内野手(27)は「応援してくださった方々へ恩返しする意味でも、パレードできるのは本当にうれしく思います。味わいながら良い顔を皆さんにお見せできれば」と喜び、「もちろん日本一をとって、一番良い顔をお見せできればなと思います」と約束。ルーキー森下翔太外野手(23)からも「やるからにはてっぺんを目指さないといけない。そこを取れればいい形になる」と日本一宣言が飛び出した。岡田監督は「(11月)23やろ」と反応。「そら、うれしいけど、おーん」と喜びを独特の表現でかみしめた。神戸市の中心部「三宮」、大阪市のメインストリート「御堂筋」で大フィーバーが予想される11・23。セ・パ球団の優勝パレード同日開催は史上初で、当日は時間差で開催される。CSファイナルステージを勝ち抜き、オリックスとの「関西ダービー」の可能性もある日本シリーズ。仮にそうなれば、敗れてパレードを迎えるわけにはいかない。18年ぶりのリーグ制覇に、38年ぶりとなる日本一の勲章も加え、ファンを喜ばせる。【中野椋】

◆ケガするでホンマ...。阪神岡田彰布監督(65)が22日、試合開始予定時刻から30分遅れて雨天中止が決まったヤクルト戦(神宮)におかんむりだ。雨が降りやまず中止となったが、指揮官は決断の遅さに苦々しい表情。とはいえ、85年以来2度目の日本一を狙う虎にとっては恵みの雨となりそうだ。代替試合は10月3日以降に入る予定。18日開幕のクライマックス・シリーズ(CS)ファイナルステージまでに期間が空きすぎる中、10月上旬の公式戦試合は大きな追い風となる。降りやむ気配はまったくなかった。マウンドや本塁付近にかけられた青いシートに、激しく雨が打ちつけられる。試合開始を30分遅らせ、バックスクリーン上のビジョンには「18時30分開始予定で準備を進めております」と表示されていた。それなのに3分前になっても両軍ベンチに動きがない。ベンチ裏では関係者がバタバタと走り回り、午後6時30分に中止が決定。場内アナウンスが流れると、悲鳴が響き渡った。中止決定直後、岡田監督はおかんむりだった。「だって練習してる時から雨降ってたんやから。ええ? 1時間半、雨降り続いてんのに。こんなんで無理やりやってもな。ケガでもしたらっていう。それが一番やんか」。遅くなった決断に怒りを隠さなかった。練習中の午後5時ごろから雨が続いた。シートノックもできなかった。スタメンには近本、中野、大山、佐藤輝、坂本とレギュラーが名を連ねていた。「こっちは選手の体のことをな、体調を考えるのが当たり前やんか」。リーグ優勝後の消化試合ではない。ポストシーズンへ向けた大事な時期に故障しないためにも、雨粒が染み込んで滑る人工芝ゲームは避けたかった。とはいえ、10月1日にレギュラーシーズンを終える予定だったチームにとっては恵みの雨に違いない。同2日は1日広島戦(マツダスタジアム)の予備日となっており、この日の代替試合は3日以降に組み込まれる可能性が高い。指揮官も「それは向こうが決めるんやから。10月になるのは分かってることやから」とイメージする。当初はCSファイナルステージ開幕日の10月18日まで16日間も公式戦から遠ざかる予定だった。紅白戦やアマチュアとの試合では実戦感覚は保てないと、指揮官は宮崎でのフェニックスリーグに主力を向かわせる方針を明かしている。そんな状況の中、10月上旬に公式戦が1試合増える事実はプラスでしかない。雨天中止は7月7日ヤクルト戦(甲子園)以来、今季8度目。12日から7連戦を終え、19日の休日を挟んで今度は8連戦だった過密日程の中、この日は移動ゲームだった。どの角度からも恵みの雨。日本一を狙う岡田阪神にはツキも大事な要素となる。【石橋隆雄】

◆悪天候のため、降雨中止となった神宮で、長岡&丸山和のヤングスワローズがびしょぬれになって球場を盛り上げた。まずは丸山和郁外野手(24)が、背番号33の内山のユニホーム姿で登場。バントの構えからダッシュし、一塁へヘッドスライディング。けん制の一塁バックから立ち上がり、二塁を蹴り、三塁へ。最後は頭から本塁に滑り込んだ。ベンチに戻った丸山和は、次なるターゲットを発見。「ちょっと待って!おれは無理!」としぶる長岡秀樹内野手(21)を引っ張り出した。観念した長岡は一塁へ頭から飛び込むと、二塁へは足からスライディング。最後は三塁を蹴ってスピードを上げ、本塁にヘッドスライディングを決め、大きな声援を受けていた。

◆阪神ヨハン・ミエセス外野手が爆笑の「ヘッスラパフォーマンス」を披露し、雨天中止の神宮球場を大いに盛り上げた。坂本が三塁側ベンチからスライディングのジェスチャーを送り、一塁側ベンチのヤクルト中村らが反応。OKサインをもらい、ドミニカン助っ人に白羽の矢が立った。「みんなから教えてもらった。中止になって、ファンの人が楽しんでもらえれば」と照れ笑いだ。ヘルメットをかぶり、バットを持って打席へ。一、二塁ベースに目がけてヘッドスライディングすると、ナインは大爆笑。二塁ベース付近では意表を突く帰塁も2度かました。最後は三塁ランナーコーチャー役の糸原が腕を回す中、本塁へダイブ。ナインからハイタッチでねぎらわれた。前日21日の巨人戦では特大の5号ソロ。思わぬ形で2戦連続のダイヤモンド1周を決め「もちろんホームランの方がいいね」とニヤリだ。この日は「6番左翼」で先発予定だった。翌日の23日ヤクルト戦に向けて「ファンの人を楽しませるために(野球でも)活躍したいね」。取材中には岡田監督からちょこんとお尻をつつかれる場面も。誰からも愛される男が今度はバットで沸かせる。

◆両軍のスターティングメンバーが発表。阪神は才木浩人投手(24)が先発する。今季はここまで8勝5敗。登板はリーグ優勝を決めた14日の巨人戦(甲子園)以来だ。2桁勝利も狙える右腕が、自身の目標に向かって腕を振る。ただ、神宮は午後5時頃から雨脚が強まり、グラウンドにはシートが敷かれている。

◆阪神・大竹耕太郎投手(28)が先発予定の23日のヤクルト戦に向けてショートダッシュなどで調整した。「(23日の登板が今季)最後という意識もない。後味よくシーズン終わりたいので、先々の試合に向けての試せることも増やせると思いますし、そういう引き出しという意味でも意味のある登板にできたら」今季の神宮での登板は4月28日(5回無失点で白星)以来、2度目。早大時代に慣れ親しんだマウンドではあるが、「他の球場と違って〝投げ上げ〟なので。(マウンドから見ると)バッターが上に見えるので。その辺だけ対応できたら」と気を引き締めた。地元からの期待に応え、投球で〝恩返し〟したいところだ。前日21日は自身のX(旧ツイッター)で地元の熊本のお菓子メーカー「お菓子の香梅」から銘菓の「武者がえし」が届けられたことを報告。大竹は「うれしいですね。(熊本出身の選手には)岩貞さんもいるし、島田もいるので、九州の阪神ファンを増やせるように」と故郷への貢献を誓った。さらに「小さいころから食べていたので。夜は(もらった)武者がえしと緑茶とか紅茶を飲みながら一人でやっています」と愛を語った。地元企業からの贈り物を力に変え、〝武者震い〟した左腕が神宮のマウンドで好投を期した。

◆ヤクルト―阪神23回戦(神宮)は降雨のため中止が発表された。試合から雨が降り続き、試合開始予定時刻を午後6時から午後6時30分に変更することがアナウンスされていたが、天候が回復しなかったため中止が決定された。中止が発表されると、阪神・ミエセスがダイヤモンドを一周し、豪快な水しぶきをあげながら本塁へヘッドスライディングを決めてファンを喜ばせていた。

◆午後5時過ぎから降り出した大粒の雨のため、降雨中止となった。試合開始を30分遅らせて、天候の回復を待ったが、阪神にとって7月7日のヤクルト戦(甲子園)以来、今季8度目の雨天中止が決まった。現状の今季最終戦は10月1日の広島戦(マツダ)。この試合が2日以降に割り当てられれば18日のCSファイナルまでの空白期間に公式戦を消化できることになる。またヨハン・ミエセス外野手(28)と糸原健斗内野手(30)が雨天の中、パフォーマンスを見せ、神宮の観客を沸かせた。M砲はバット、打撃用の手袋、ヘルメットの完全装備で登場。まずは打席から一塁へ駆けると、水たまりができたシートの上へ豪快なヘッドスライディングを決めた。悪送球を〝イメージ〟したのか、立ち上がるとそのまま二塁方向へ突進し、そこでも頭からダイブ。二塁上でも何度かけん制球を受けたような仕草を見せ、水しぶきを上げて頭から滑り込んだ。最後は三塁を蹴って、三塁ベースコーチの糸原が腕を回す中で、ヘッスラ生還。 ミエセスは14日のリーグ優勝祝勝会では小島よしおのギャグ「そんなの関係ねえ!!」を連発するも、岡田監督から「成績にちなんだ暴れ方をしてください」と注意を受けていた。この日は雨天中止でため息が充満していた神宮で大歓声を浴び主役として暴れた。

◆雨天中止を受け、試合開始を待ちわびていたファンに向け、ヤングスワローズがパフォーマンスでスタンドを沸かせた。まずは背番号「33」の内山のユニホームを着た丸山和郁外野手(24)が登場。一塁から順番に二塁、三塁と豪快にヘッドスライディング。最後はつば九郎が待つ本塁へ大量の水しぶきをあげながらヘッドスライディングを決め、ファンを喜ばせた。さらに、丸山和のパフォーマンスをベンチから見守っていた長岡も、最初は嫌がりながらも? ファンからの長岡コールに応えて登場。一塁へヘッドスライディング、二塁へは足から滑り込み、最後は三塁を回って本塁へずぶ濡れになりながらヘッドスライディング。歓声に笑顔で両手をあげて応えていた。

◆午後5時過ぎから降り出した大粒の雨のため、降雨中止となった。試合開始を30分遅らせて、天候の回復を待ったが、阪神にとって7月7日のヤクルト戦(甲子園)以来、今季8度目の雨天中止が決まった。岡田彰布監督(65)の主な一問一答は以下の通り。ーー中止でけがのリスクがなくなった「だから言うたんよ。けがするでって」ーー10月3日以降に追加(現状の最終戦は10月1日、敵地での広島戦)「それは、もう向こうが決めるんやから。10月になるのは分かってることやから。こっちがけがすることが、一番アレやから」ーー実戦勘という意味では使いやすい日程「そら分からへんけど、そんなもん。使いやすい日程って、雨やから今日はできへんいうことやんか。そんなもんお前。こんなんで無理矢理やってもなあ」ーーもっと早く決断すれば「だから、だって練習してる時から雨降ってんやから、えぇ、1時間半やで、そうやろ? 1時間半雨降り続いてんのにお前」ーー先発予定だった才木は近いうちに「もう明日は大竹で行くよ、そのまま。普通通り、才木はまた次なるやろな。今日こんだけ待ってな、明日はアカンよ。もっと、早よ決まっとったらなあ、まだ分からんかったけど」ーー準備はしていた「そらお前、はっきり6時半開始言うんやからな、そんなもん」ーーチケットが売れているから「知らんがな。そんなん俺ら関係ないやないか、お前。こっちは、選手の体のことをな、体調を考えるのが当たり前やんか。それは切符売れてる売れてないは、俺ら関係ないからなあ。けがでもしたらっていう。それが一番やんか」ーーパレードが正式に発表された「(11月)23(日)やろ」ーー18年ぶりに優勝して、市民、ファンへ見せるというのは「そら、うれしいけど、これはだって、そやろ、大阪市と神戸市の話であってな、それは。前もいろいろあったけどのお。みんなの知らんことが」ーー05年の時は神戸が(大阪のみ)「08年もあったしのお」

◆ヤクルトは23日の阪神戦(神宮)に高橋はスライド登板させず、予定通りロドリゲスが先発する。今季はここまで5試合に先発し1勝4敗、防御率2・89。「いつも通り自分の全力を出し切ってチームの勝利に貢献したいです」と気合を入れた。伊藤コーチの代名詞のスライダーを始め、変化球の新しい握りにも挑戦中の右腕は「何事も挑戦しようと思って取り組んでいる。プラスになっています」と成長をうかがわせた。

◆現役時代は南海、西武に所属し、引退後は西武、ダイエー、阪神の3球団でヘッドコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家・黒田正宏氏(75)は残り9試合の重要性を力説。ファンが納得する試合をナインに求めると同時にD1位・森下翔太外野手(23)=中大=に代表される不振組は今一度、自分と向き合うべきだと語った。阪神に消化試合はない。2007年のCS導入後からリーグ優勝チームが日本シリーズに進出するためのハードルはかなり高くなった。アドバンテージが与えられるが、試合が空くため、実戦勘は鈍る。逆に2、3位チームは勢いづいたままファイナルステージに突入できる。私が阪神でヘッドコーチを務めていた2014年も1位巨人を4連勝で破った。18年ぶりにリーグ優勝した阪神の選手にとっては初めての経験で戸惑いもあるかもしれないが、今こそファンが納得する試合をしなければいけない。これからは常に「優勝したチーム」として見られる。目先の1勝にこだわる必要はないが、気の抜けた試合をしてはいけない。今季最後の伝統の一戦だった21日の巨人戦は岡田監督としては勝ちたかったはずだ。メリハリのついた試合展開にしないと士気にも関わる。21打席連続無安打の森下は見逃し球が増えて持ち味の積極性が欠けているように見える。シンプルに考えるべき。CSのスタメンは決まっているだろうし、右翼で出場するはず。好不調の波がある岩貞、加治屋らを含め、この時期だからこそ真剣に自分と向き合って、状態を上げていくのが一番だ。優勝すれば周りから持ち上げられる。うれしいのは分かる。そこで甘さを出さないこと。一つ一つのプレーを丁寧に取り組めば、1985年以来の日本一が見えてくる。

◆阪神のヨハン・ミエセス外野手(28)と糸原健斗内野手(30)が雨天の中、パフォーマンスを見せ、神宮の観客を沸かせた。試合後、ミエセスは「みんなからこれやれ、あれやれって言ってくれて、みんなからアドバイスをもらいました」とコメント。母国のドミニカ共和国での経験を問われ「違う選手にやれやれって言っていて、アホやなと思いながら見ていたら、自分がやっていました」と周囲を笑わせていた。

◆早大野球部で監督を務めた石山建一氏(81)が22日、神宮球場を訪れ教え子である阪神・岡田彰布監督(65)へ球団2度目となる日本一達成に向けたエールを送った。「吉田(義男)さん以来だからね。まだ(球団として)一回しかやってないんだから何とかなってもらいたい」虎将にはシーズン中もメールや電話で何度も激励。この日も含めて今季は3度、球場に足を運んで阪神の戦いぶりを見つめてきた。「(早大野球部OBの)広岡(達朗)さんとも電話で話してね。広岡さんが『岡田はちゃんとした監督だ』って言ってくれてね」とうれしそうに語る。「まだ彼は65歳なんだからさ、頑張ってもらわないと困る。僕がピンピンしてたら、岡田監督も頑張ると思ってね」と期待をかけた。

◆2人にタイトルを!! 5位のヤクルト・高津臣吾監督(54)はホールドポイントでリーグ2位の清水(38)、セーブ数で同2位タイの田口(32)のタイトル獲得に期待した。「僕もなかなかチームが勝てないときにタイトルを取ったことがある。その中でタイトルを取るというのは評価に値する部分だと思う。ここまで来たわけなので、彼らの登板する場面があってくれたらいい」開幕から勝利の方程式として、奮闘してきた。清水は思うような結果が出ない中でも4年連続50試合以上に登板し、今後も勝ちパターンでの登板が見込まれる。今季から守護神を任された田口は防御率1・57と抜群の安定感で勝利に貢献してきた。最優秀中継ぎ投手と最多セーブのタイトルを同時受賞となれば球団史上初の快挙。残り7試合。期待がかかる。(赤尾裕希)

◆「2番・二塁」でスタメン出場予定だった阪神・中野は最多安打のタイトル争いについて、「フルイニングで最後まで出る気持ちを持ってやっている。その中でヒットが打てればいい」と気合を入れた。トップのDeNA・牧と4差の153安打でセ・リーグ3位につけている。大阪、兵庫で行うVパレードについては「応援してくださった方々への感謝の意味を込めて、本当にうれしい。もちろん日本一をとって、一番いい顔をお見せできれば」と声を弾ませた。

◆阪神は22日、ヤクルト戦(神宮)が雨天のため中止となった。試合開始を30分遅らせて天候の回復を待つ形となりスターティングメンバー発表も行われたが、森下翔太外野手(23)は〝2試合連続〟でスタメン落ちした。21打席連続無安打中で、内角攻めなど悩みはあるが下を向かずに試行錯誤を続ける。「てっぺん」に立つため、逆襲への思いを激白した。神宮の杜に響いたスタメン発表で、森下の名前はコールされなかった。雨天中止になったとはいえ実質〝2試合連続〟のベンチスタート。それでも、ルーキーは力強く前を向いた。「(試合に)出たときに打てばいい話なので。(スタメン落ちは)特に気にしていないですね」14日のリーグ優勝直後から結果が出ず、21日の巨人戦(甲子園)では8月19日のDeNA戦(横浜)以来のスタメン落ちとなった。代打で出場するも二ゴロに倒れ、連続打席無安打は「21」に。今まさに、暗闇をさまよっているところだ。悩みがないと言えばうそになる。ただ、この先の戦いでも自身が中心となるイメージはくっきりと描けている。この日、11月23日に大阪と兵庫でオリックスと同日の優勝パレードが開催されることが正式発表されると、森下は「たくさんのファンの人に見てもらえる機会」と胸を躍らせた。そして、最高の報告をしたいという決意が口をついてあふれ出た。「やるからにはてっぺんを目指さないといけない」。てっぺんへ導くために-。この大物ルーキーは今回の試練も必ず乗り越える。

◆阪神とオリックスの優勝パレード同日開催が正式に決まった22日、阪神・佐藤輝明内野手(24)も喜びの声をあげた。生まれ育った関西が熱気に包まれる一日になる。シーズン終盤に入り頼もしく状態を上げてきた大砲は、日本一となって人々の前に立つべく、決意を語った。御堂筋や三宮の沿道でギュウギュウ詰めになっている虎党に向かって、最高の報告を手土産に両手を振る。大暴れするはずだった神宮での一戦は〝水入り〟となったが、佐藤輝が初参加するVパレードへの熱い思いを語った。「日本一になって一番うれしい報告とか、パレードができたら一番いいかなと思います」何十万人もの熱狂の渦に飛び込む日が、待ち遠しい。頂点に立って、その景色を見られたら最高だ。今はとにかく、それしか頭にない。この日は「5番・三塁」でスタメン出場する予定だったが、約30分ベンチで開始を待った末に雨天中止が決まった。今季は神宮を打率・333(42打数14安打)、4本塁打、17打点と得意にしてきた。9月は打率・369(65打数24安打)、6本塁打、22打点をマーク。ポストシーズンへ向けた絶好調ぶりを神宮の虎党に披露できないのは惜しかったが「しっかり休んで、はい。また明日から頑張ります」とキリッと次戦を見据えた。

◆雨天中止を受け、先発登板がなくなった阪神・才木は「しょうがない」と切り替えた。現在8勝(5敗)で、初の2桁勝利を狙える位置にいるだけに「そういうところ(2桁勝利)は狙いながら期待に応えられるように」と気合。岡田監督は次回の登板について「また次になるやろな」と話した。

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