ヤクルト(☆6対5★)中日 =リーグ戦24回戦(2023.09.20)・明治神宮野球場=
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中日
2003000005702
ヤクルト
011000031X6801
勝利投手:田口 麗斗(2勝4敗32S)
敗戦投手:松山 晋也(0勝1敗0S)

本塁打
【中日】カリステ(3号・1回表2ラン),カリステ(4号・4回表ソロ)
【ヤクルト】サンタナ(17号・8回裏2ラン)

  DAZN
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◆ヤクルトがサヨナラ勝利。ヤクルトは3点ビハインドの8回裏、サンタナの2ランなどで3点を挙げ、同点とする。続く9回には、1死満塁からオスナが適時打を放ち、試合を決めた。投げては、4番手・田口が今季2勝目。敗れた中日は、救援陣がリードを守れなかった。

◆今季のヤクルト村上宗隆は本拠地の神宮球場で62試合に出場し打率3割、24本塁打、54打点。本塁打は3冠王を獲得した昨年の56本から30本、打点も134点から80点に減っている村上だが、神宮球場ではすでに昨年の23本塁打、53打点を上回り自己最多をマークしている。神宮球場のシーズン最多本塁打記録は13年バレンティン(ヤクルト)の38本で、2位が99年ペタジーニ(ヤクルト)と18年バレンティンの25本。村上があと1本打てば2位の2人に並ぶ。

◆ヤクルト川端慎吾内野手(35)が試合前の神宮で、ヤクルトファンのプロポーズ大作戦に立ち会った。「空振りを取ったら結婚してください」。ヤクルトファンの男性がそう宣言し、打席の川端と対峙(たいじ)した。外角高めの球で空振りを取った後、ホームベース付近でカップルの女性に正式にプロポーズ。女性は「はい、お願いします」と快諾した。川端は婚約が成立したカップルにサインボールとサインバットをプレゼント。2人は代打の"神様"に"神具"を授かり、神宮で永遠の愛を誓った。

◆ヤクルトは最下位中日とのラスト2連戦の初戦をサヨナラ勝ちした。同点の9回1死満塁、ホセ・オスナ内野手(30)が松山から左前へサヨナラ打。祝福のウオーターシャワーを浴び「内山が2リットルぐらいかけてきた。多すぎだよ!」と笑った。先発石川が3回1/3で6安打5失点と中日に主導権を握られたが終盤に3点差を逆転。高津監督は「厳しい状況でよく8、9回でひっくり返した」と選手をたたえた。

◆ヤクルトが1・5ゲーム差で迎えた最下位中日とのラスト2連戦の初戦をサヨナラ勝ちした。同点の9回1死満塁、イニングまたぎとなった中日松山からホセ・オスナ内野手(30)が左前へサヨナラ打。祝福のウオーターシャワーを浴び「内山が2リットルぐらいかけてきた。多すぎだよ!」と笑った。2-5で迎えた8回無死一塁では、フェリスからドミンゴ・サンタナ外野手(31)が右中間へ17号2ランを放ち、反撃ののろしを上げた。助っ人2人による逆転劇。オスナは「積極的に甘い球を待った。前の打席からフォークを多投していると思っていた。初球、フォークが浮いてきたので良いスイングができた」と狙い球を冷静に絞っていた。高津臣吾監督は「思い切りというか、割り切りというか、さすがだなと思いますね。狙った球をしっかり振りにいきますし、見習わなきゃいけない部分もある」と、3年目となった2人の助っ人をあらためて評価した。先発の石川雅規投手(43)は2、3回は3者凡退とリズムに乗ったが、初回と4回にカリステに被弾するなど、3回1/3で6安打5失点。「初回のよーいドンの2点と、4回、粘れなかった」と唇をかんだ。石川の後をリリーフした大西広樹投手(25)が、1死一、二塁から無失点で切り抜け高津監督は「そこから失点しなかったのは大きいと思いますね。ゲームが傾きかけていた時に食い止められたのは非常に大きかった。その後の高梨、田口もよく0で行った」と救援陣をたたえた。リリーフ陣が粘り、終盤で3点差を逆転。指揮官は「厳しい状況でよく8、9回でひっくり返した。なかなか2点目を取って4回以降、チャンスらしいチャンスもなかったですけど、よく終盤につないで勝ったと思います」と、今季4度目のサヨナラ勝ちをつかんだ選手らをたたえた。【三須一紀】

◆ヤクルト・川端慎吾内野手(35)が燕ファンの「プロポーズ大作戦」をアシストした。試合開始前に行われたイベントでヤクルトのユニホームを着た男性が交際している女性に「ヤクルトの選手から空振りを取れたら結婚してください」と宣言。すると川端が打席に入り、ノーバンで高めに来た球を空振り。約束通りのストライクを奪った。球場全体が拍手に包まれる中、指輪を掲げて再び男性は「結婚してください」とプロポーズ。女性は「はい!お願いします」と答えて大成功に終わった。幸せに包まれた2人に対し、記念に川端は使用したボールとバットにサインを書いてプレゼントした。

◆中日・加藤宏幸球団代表がヤクルト戦前、神宮球場で報道陣に対応し、西武、巨人、オリックスで活躍した清原和博氏(56)=野球評論家=が来季のヘッドコーチ候補として浮上している、との報道について「そのような事実はありません」と否定した。中日は15日に立浪監督の続投を発表し、3年契約の3年目となる来季もタクトを託す方針で、PL学園の2年先輩で昨春と今春のキャンプを訪問していた清原氏の去就も含めて、来季のコーチングスタッフに注目が集まっていた。

◆ヤクルト先発の石川雅規投手(43)は3回1/3を投げ、6安打5失点で降板した。通算186勝目と神宮球場では球団OBの松岡弘を超える通算92勝目を目指したが、お預けとなった。8日のDeNA戦以来、中11日で迎えたマウンド。一回1死一塁からいきなりカリステに先制の2ランを浴びるスタートとなったが、二、三回は持ち前の打たせて取る投球で三者凡退に。だが味方打線が同点に追いついた直後の2-2の四回に再び先頭のカリステにソロを浴びると、1死満塁から龍空に右前へ2点打たれて打たれて計3失点し、その直後に2番手・大西と無念の交代となった。

◆中日のカリステが2打席連続で本塁打を放った。左腕の石川から一回は直球、四回はチェンジアップを仕留め、いずれも左翼席に運んだ。1本目について「準備をして打席に入ることができた。点を取れて良かった」と満足そうに話した。開幕直後は日本投手の攻め方に対応できず、5月上旬に不振で2軍落ち。8月22日に昇格するとその月は打率3割4厘を残し、9月も18日の広島戦でサヨナラ打を放つなど活躍が光る。遊撃守備では安定感を見せ、攻守で貢献が続く。

◆ヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手(31)が2-5の八回無死一塁で1点差に詰め寄る右中間への17号2ランを放った。「打者有利のカウントだったので思い切って打ちにいきました。入ってくれて良かった」。八回は先頭の村上が左前打で出塁すると、5番に入った助っ人がカウント2-1から真ん中高め152キロの直球を一閃。高々と打球は上がり、17日の巨人戦(東京ドーム)以来2試合ぶりの一発となった。

◆ヤクルトが終盤の逆転勝ち。2―5の八回にサンタナの2ランなどで同点。九回1死満塁でオスナが左前にサヨナラ打を放った。救援陣が無失点でつなぎ、田口が2勝目。中日は八回から続けて投げた6番手の松山が九回に屈した。

◆ヤクルトが逆転勝利。ホセ・オスナ内野手(30)は5-5の同点で迎えた九回、1死満塁のチャンスで打席に立つと中日・松山が投じた初球を捉えてサヨナラの左前適時打。値千金の一打を放った。オスナの試合後のヒーロインタビューは以下の通り。ーー今はどんな気持ち「スゴイツカレタ(日本語で)」ーー九回の打席はどんな気持ちで打席へ向かった「初球から積極的に甘い球を待って、前の打席からフォークを多投してるなと思って、初球でフォークが浮いてきたのでいいスイングできました」ーーチームの皆さんの祝福はどうだった「とても気持ち良かったですけど、ちょっと水かけすぎかな? 特に内山が2リットルくらいかけてきたので、ちょっと多すぎだよ!」ーーバッティングの状態は「僕自身の状態もいいですし、チームの勝利に貢献できてることも嬉しい。残り試合わずかですけど、このままの状態で毎試合戦っていきたいと思います」ーーファンの皆さんの拍手、声援も聞こえたと思う。どうでしたか「とても嬉しかったです。これからもよろしくお願いします」ーー明日への意気込み「明日も勝ちましょう!」

◆ヤクルトは今季4度目のサヨナラ勝ちを決めた。2―5の八回にサンタナの17号2ランなどで3点を奪い同点に追いつくと、九回1死満塁のチャンスでオスナが左前へ劇的打を放ち試合を決めた。高津臣吾監督(54)の主な一問一答は以下の通り。――今季4度目のサヨナラ勝ちとなった「うーん。すごく厳しい状況だったんですけどね、八回、九回で3点差をひっくり返したわけですから。なかなか2点目を取って四回以降、チャンスらしいチャンスもなかったですけども、よく終盤につないで勝ったと思います」――サヨナラ打のオスナと八回先頭で2ランを放ったサンタナが勝負強い打撃をしてくれた「あの辺の思い切りというか割り切りというかさすがだなと思いますね。狙った球をしっかり振りにいきますし、ちょっと見習わなきゃいけない部分もあるのかなと思いますね」――先発の石川は四回途中5失点で降板。試合開始が降雨の影響で20分遅れるなど難しい登板ではあった「きょうの試合に限っては非常に厳しいピッチングになりましたね。すごく表現難しいですけど、もっとこう腕を振って強く力を入れてっていうふうにやっていかないと、なかなか他の球種が生きてこないので、相手のタイミングをずらす投球ができなかったかなと思いますね」――石川の登板時は一回に失点が続いている「原因はちょっとなんとも言えないです。あれだけ投げてるピッチャーなので、修正できるところがあったら修正しているとは思うんですけども、どうですかね。ちょっとなんとも言えないですね」――2番手の大西、3番手の高梨が無失点に抑える好リリーフをしたことでサヨナラを呼んだ「そうですね。(四回は)満塁のところで大西を出して、2アウトでしたけど。そこから失点しなかったのは大きいと思いますね。ちょっとゲームが傾きかけていた時に、大きな失点にはなりましたけど、3点にはなりましたけど、そこで食い止められたのは非常に大きかったです。その後つないだね。高梨も田口も良くゼロでいったと思いますね」――大西は一度2軍で調整し、19日から1軍昇格。疲れが抜けて帰ってきた「どうですかね。疲れが抜けたかどうかはわからないですけど。ああいうつないでいく2番手とか、今日みたいに劣勢のところで勝ちゲームに持って行けるリリーフというのは非常に大事な存在なので。今日に関しては負けた状況で大西と高梨が投げたわけですけど、非常に良いつなぎだったと思いますね」――中村が八回に左脇腹付近へ死球を受けた「ちょっとまともに当たったようだったので、そうとう痛がっていたので代えました」――病院には「一応クラブハウスにはあげましたけど、そのあとはちょっとわからないです」――代走の古賀は八回、暴投の間に好走塁で二塁から一気に同点のホームを踏んだ「そうですね。代走は悩んだんですけど。キャッチャーという特殊なポジションなので古賀にいかせました。思い切った走塁だったと思います」

◆中日は継投が裏目に出た。3点をリードの八回に出たフェリスがサンタナに2ランを打たれ、福も死球などでピンチを広げる。6番手の松山は暴投で走者をかえして同点に。続投した九回は四球などで満塁とされ、サヨナラ打を浴びた。連勝ならヤクルトと入れ替わって最下位脱出だったが、不発に。立浪監督は「守り切れなかった。投手交代に関しては最善を尽くしたが、勝たないといけなかった」とため息をついた。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
82474 0.636
(↑0.003)
優勝
(-)
10524
(+4)
390
(+3)
74
(-)
71
(+1)
0.248
(-)
2.620
(-)
2
(-)
広島
71624 0.534
(↓0.004)
13
(↓1)
6475
(+1)
491
(+3)
90
(-)
75
(-)
0.246
(↓0.001)
3.240
(↑0.01)
3
(-)
DeNA
69623 0.527
(↑0.004)
14
(-)
9499
(+3)
469
(+1)
104
(+1)
29
(-)
0.248
(-)
3.210
(↑0.02)
4
(-)
巨人
66662 0.500
(↓0.004)
17.5
(↓1)
9503
(+3)
492
(+4)
160
(+1)
46
(-)
0.255
(↑0.001)
3.500
(-)
5
(-)
ヤクルト
54783 0.409
(↑0.004)
29.5
(-)
8502
(+6)
534
(+5)
117
(+1)
61
(-)
0.239
(↑0.001
3.670
(↓0.01)
6
(-)
中日
50794 0.388
(↓0.003)
32
(↓1)
10361
(+5)
473
(+6)
66
(+2)
33
(-)
0.236
(↓0.001)
3.140
(↓0.02)