オリックス(☆3対2★)ロッテ =リーグ戦21回戦(2023.09.19)・京セラドーム大阪=
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ロッテ
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ORIX
20000100X3900
勝利投手:東 晃平(6勝0敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(3勝2敗26S))
敗戦投手:小島 和哉(8勝5敗0S)

本塁打
【ロッテ】安田 尚憲(8号・9回表ソロ)

  DAZN
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◆オリックスは初回、杉本の適時二塁打などで2点を先制する。その後1点差とされて迎えた6回裏には、代打・セデーニョの適時打で貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・東が7回5安打1失点の力投で今季6勝目。敗れたロッテは、打線が中盤の好機を生かせなかった。

◆オリックス東晃平はデビューから無傷の6連勝中。今日のロッテ戦で、阪急時代の57~58年西田を抜いて球団初のデビュー7連勝に挑戦する。他球団を見ると、今季の島本(阪神)と大江(巨人)がデビューから7連勝を記録したが、東は6勝がすべて先発勝利。オール先発白星のデビュー7連勝を達成すれば、1リーグ時代の36~37年景浦(タイガース)42年藤本(巨人)に次いでプロ野球史上3人目となる。

◆優勝マジック「4」としているオリックスの宮城大弥投手(22)が19日、体調不良のため「特例2023」で出場選手登録を抹消された。宮城は17日楽天戦(京セラドーム大阪)に先発し、8回途中7安打4失点だった。一方で守護神&扇の要が復活。12日に体調不良のため「特例2023」で出場選手登録を抹消されたオリックス平野佳寿投手(39)、16日に「特例2023」で抹消された若月健矢捕手(27)が19日、出場選手登録された。若月は復帰即「9番捕手」で先発。平野佳もベンチ入りした。平野佳は今季ここまで38試合に登板し3勝2敗、25セーブ、5ホールド、防御率1・00。10日ロッテ戦(ZOZOマリン)で今季25セーブ目を記録し、日米通算250セーブまであと4としている。若月は今季86試合に出場し、打率2割6分、打点13、本塁打4と打撃でもチームに貢献し、森とともに強力な投手陣を支えてきた。代わって、曽谷と福永が出場選手登録を抹消された。

◆東、MAX出た!プロ入りから無傷の6連勝中の東晃平投手(23)が、初回に自己最速の155キロをマークした。初回、先頭の荻野を152キロ直球で三ゴロに仕留めて迎えた藤岡の打席だった。カウント2-2から、内角低めにズバッと決めて見逃し三振。この1球がプロ最速の155キロをマークした。育成出身の東は、ここまでデビューから無傷の6連勝を挙げ、球団最長タイ記録。この日も勝利すれば、新記録樹立。優勝マジック「4」で迎えた大事な一戦で、幸先の良いスタートを切った。SNSでは早速「155!! 東MAX......」などのコメントが上がっていた。

◆阪神OBの岩田稔氏(39=日刊スポーツ評論家)が始球式に登板した。左腕から力強いノーバウンド投球で「まさかマウンドに立てるなんて思っていなかったです。不思議な感じでした。こんな高いところから投げていたんだなって」と笑顔で振り返った。この試合は「関西大学デー」として開催された。関大から希望入団枠で阪神入りした岩田氏がマウンドに立ち、関大出身の野口智哉内野手(23)が捕手役を務めた。セレモニーでは関大応援団によるオープニングアクトも披露された。母校のユニホームに「もう絶対着ることがないと思っていたので、うれしかったです」と感慨もひとしお。古巣阪神はすでにリーグ優勝を決め、オリックスも間近。「関西が盛り上がるでしょうね。実現するように頑張ってほしいです」と日本シリーズでの対戦を希望した。

◆オリックス宗佑磨内野手(27)が6回に自打球を右膝に当てて途中交代した。その場にもんどり打って倒れたが、用意された担架には乗らず自力でベンチに戻った。プレー続行は難しく、約5分後に代打が告げられた。腫れがあり、20日に病院で診察を受ける予定。宗は「明日も出る気でいます」としたが、出場は微妙な状況だ。

◆オリックスが2位ロッテとの直接対決を制し、優勝へ"王手"をかけた。優勝マジックを「2」とし、20日の同戦に勝てばリーグ3連覇が決まる。先発の東晃平投手(23)が7回5安打1失点の好投で、昨年のデビューから無傷の7連勝とし球団新記録を樹立した。今季は初先発した7月30日の日本ハム戦(エスコンフィールド)から6勝0敗。大事なシーズン終盤戦で、頂点への大戦力となっている。打線は初回2死満塁から、ゴンザレスの三ゴロの間に先制すると、続く杉本が左翼フェンス直撃の二塁打で追加点。1点差の6回にはセデーニョの中前適時打で3点目を挙げた。最終回のマウンドには、この日1軍復帰したばかり平野佳が登板。安田にソロ本塁打を浴び、1点差に詰め寄られたが守り抜き、接戦を制した。リーグ連覇中のオリックスだが、ホームでの満員の観客の前で優勝の瞬間を迎えたことはまだない。25年ぶりにリーグ制覇を成し遂げた21年は、チームの全日程が終了したあとに優勝が決定。無観客の京セラで楽天-ロッテ戦の中継を見守り、その瞬間を迎えた。連覇を果たした昨年は、敵地・楽天戦で勝利し胴上げ。 勝てば3連覇となる今年は中嶋監督体制で初めて、本拠地でその瞬間を迎えられるか。

◆ラオウが、本拠地胴上げをファンに約束した。オリックス杉本裕太郎外野手(32)が、3日連続で京セラドーム大阪のお立ち台に上がった。初回、ゴンザレスの三ゴロ併殺崩れの間に1点を先制し、なおも2死一、三塁でロッテ小島から左翼フェンス直撃の適時二塁打。2点目をたたき出し、17日楽天戦からの連続打点を3試合に延ばした。「マーゴ(ゴンザレス)があんまり足速くないですけど、全力疾走で(先制点を)もぎ取ってくれたんで、楽な気持ちで打席に立つことができました」と助っ人に感謝。右膝を痛めた宗の代打セデーニョがダメ押しの3点目を挙げた活躍にも「最初から出ている人も、後から出る人も全員が仕事をしているなと感じている。周りに負けないように頑張ります」と喜んだ。21年の優勝は本塁打王にも輝いた32発で打線をけん引。昨年は負傷などで4度の出場選手登録抹消を経験しながら、逆転優勝を決めた10月2日楽天戦に間に合った。長打も打ち、ビールかけにも参加し、連覇の喜びをかみしめた。今年もいよいよ3連覇の瞬間が近づき「明日、決めます!」と宣言。リアルなヒーローに復活し、ファンと昇天の時を迎える。【堀まどか】

◆ロッテは反撃も及ばず、オリックスに3連覇王手を許した。1点を追う5回2死満塁の好機で山口が初球を打ち上げ無得点。7回2死三塁は荻野が遊ゴロ。1-3の9回に安田のソロで1点差に迫ったが、佐藤都の右翼への大飛球はフェンス際で失速しゲームセット。吉井理人監督は「これがうちの打線の課題。何とか解消しようと思っているんですけども...」と振り返った。

◆いよいよオリたちの晴れ舞台や! オリックスがリーグ3連覇に王手をかけた。先発の東晃平投手(23)が7回1失点の好投で6勝目を挙げ、球団初のデビューから7連勝を達成した。2位ロッテとの2連戦初戦を制し、優勝へのマジックを「2」とした。20日の同戦に勝てば、3年連続15度目の優勝が決定。本拠地の京セラドーム大阪で、中嶋聡監督(54)が宙に舞う。降板が決まる。ベンチで中嶋監督から直接ねぎらわれた東は、笑顔でうなずいた。「緊張はありましたけど、勝てば王手とかは考えず、自分の投球に集中できました。流れを見て『いけるな』となりました」。2-1の5回2死満塁。四死球に暴投と乱れたが、ここで強みを発揮した。体の開き、体重移動のタイミングがおかしいと気付き、マウンド上で左肩の意識を変えた。最後はスライダーを外角に制球して、山口を左飛に打ち取った。要所を嗅ぎ取る勝負強さが、ここまで勝ち星を積み重ねられる要因だ。デビューから7連勝は球団初の快挙。「名前が残るのはうれしいですね」と笑った。初回から全開だった。自己最速を更新する155キロで、藤岡を見逃し三振。球数が100球に達しても球威が落ちない馬力も快進撃を支える。「入団時はこんなに出ると思わなかった。体重が増えて、筋トレをして、下半身の力が落ちなくなったのが大きい」。6年前から大変身を遂げた。オリックス編成部門の「傑作」だ。神戸弘陵3年時は体重70キロを割りそうな細身。椎間板の骨折もあり、他球団はほとんど手を引いた。だがオリックスは早々に「体ができればモノになる」と判断していた。成功への道のりも球団全体でのフォローがあったからだ。ドラフト直後、球団フロントと食事した際、なんと肉が好きでないことが判明した。せっかくの高級肉料理もほぼ食べられなかった。それでも寮で栄養士らの助言を受けながら体を作り、本格的なウエートトレにも取り組んだ。今年はついに入寮時の体重からプラス20キロにまで到達した。支配下登録は5年目の昨年7月。今年ブレークした山下と同様に1、2軍の全スタッフが連携し、「旬」を見定めた。絶え間ない若手の台頭は、もはや他球団もうらやむ"お家芸"だ。さあ、マジック2。中嶋監督は「勝ったら決まるのでマジック1のようなもの。しっかり決めたいと思います」と宣言した。勝てば初めて、地元ファンの目の前で優勝だ。極上のフィナーレが見えた。【柏原誠】東が開幕6連勝となり、1軍初登板の昨年から無傷の7連勝。オリックスでデビュー7連勝は阪急時代の57~58年西田の6連勝を抜く球団新記録。今季は島本(阪神)と大江(巨人)もデビューから7連勝したが、東はすべて先発の白星。デビュー13連勝の記録を持つ66年堀内(巨人)は5勝目が救援勝利で、オール先発白星のデビュー7連勝以上は1リーグ時代の36~37年景浦(タイガース)7連勝、42年藤本(巨人)10連勝に次いで3人目。オリックスは今日のロッテ戦に勝てば3連覇を達成する。オリックスが本拠地で優勝を決めればグリーンスタジアム神戸時代の96年9月23日日本ハム戦(イチローのサヨナラ安打)以来で、京セラドーム移転後は初めて。また、今季はセ・リーグで阪神が優勝しており、過去に両リーグとも関西の球団が優勝は64年の阪神と南海の1度だけ。64年阪神は甲子園で優勝を決めたが、南海は試合のない日にV決定。関西の2球団がそろって本拠地で優勝を決めれば初めてになる。阪急の4連覇(75~78年) オリックスの前身阪急ブレーブスは、球界最強軍団とも称される黄金時代を築いた。当時は年間2シーズン制時代。76、78年は前後期Vの完全優勝を果たす。知将上田利治監督のもと投打のバランスは抜群。エース山田久志は76年から3年連続MVPとなり、4年間で計72勝。足立光宏、今井雄太郎、佐藤義則らが続いた。打線はリードオフマン福本豊を2番大熊忠義がつなぎ、加藤秀司、マルカーノらに加え、77年に加わった島谷金二も中軸に座った。4年間の通算チーム成績は294勝194敗32分け、勝率6割2厘。100の貯金を積み重ねた。

◆オリックス平野佳寿投手(39)が復帰即26セーブ目を挙げ、名球会入りの条件となる日米通算250セーブまであと3とした。2点差の9回に登板し1死から安田にソロを浴びるも、後続を打ち取った。12日に「特例2023」の対象選手として出場選手登録を外れ、この日復帰したばかり。「その間も勝ってくれていたし。頼もしいなと思いました」。胴上げ投手の可能性にも「もう誰になるかわからないんで。優勝できたらいいかなと思います」。チームで頂点に立つことを誓った。

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】オリックスバファローズがいよいよ優勝マジック「2」!昨年から負けなしの先発東晃平の好投に杉本裕太郎タイムリー!宗佑磨の自打球交代もチーム一丸で勝利しました!

◆優勝マジック「4」のオリックスは今季8戦5勝無敗の東晃平投手(23)、ロッテは8勝4敗の小島和哉投手(29)が先発。発熱を伴う体調不良のため「特例2023」を適用されて抹消されていた若月健矢捕手(27)が登録即、スタメンマスク。チームは2位ロッテとの対決で連勝すれば、20日にリーグ3連覇が決まる。

◆オリックス・山崎福也投手(31)が20日の22回戦に先発する。19日の結果次第では優勝をかけての大一番になる。報道陣に囲まれ「ここまで来たら、相手がどこであろうと勝つだけ。勝てる投球をしたい」とキッパリ。9勝5敗で2桁勝利も掛かっている。10勝まで、あと1としながら1日、13日と日本ハム戦に連敗して、足踏み中。「ロッテは(打線が)つながるイメージがあるので、立ち切れるように投げたい」と意欲を見せた。

◆オリックスは20日のロッテ22回戦(京セラ)のチケットの完売を発表した。優勝マジックを「4」とし、19日からの2連戦で連勝すれば3連覇が決まる。2021年は無観客の京セラで、昨年は敵地・仙台で優勝を決めた。ファンが集まった本拠地での中嶋監督の胴上げへ大観衆が後押しする。

◆連勝でリーグ3連覇となるオリックスが一回、2点を先取。1死から2安打と四球で満塁とし、マーウィン・ゴンザレス内野手(34)の三ゴロ併殺崩れの間に先制。さらに2死一、三塁から杉本裕太郎外野手(32)の左越え二塁打で2点目を加えた。

◆2位ロッテとの2連戦2連勝でリーグ3連覇となるオリックスにアクシデントが起こった。宗佑磨内野手(27)が負傷交代した。2-1の六回1死二、三塁での打席。初球、内角低めの144キロをスイングした際に右膝に自打球。その場でうずくまり、一度は、ベンチで退き、中嶋監督も様子を見に行くも、代打・セデーニョが送られた。そのセデ―ニョがカウント2-1からの4球目をはじき返すと、前進守備の内野を抜ける中前打で貴重な3点目をたたき出し、球場のボルテージが最高潮となった。球団新記録のデビューから無傷の7連勝を目指す東晃平投手(23)は6回1失点で七回のマウンドに向かった。

◆2位ロッテとの2連戦2連勝でリーグ3連覇となるオリックスは球団新記録のデビューから無傷の7連勝を目指す東晃平投手(23)が7回1失点の好投。勝利投手の権利を得て、降板した。一回に自己最速の155㌔を投じるなどプレッシャーがかかる一戦で、自らの役割を全うした。110球はプロ最多の球数で、5安打、5三振2四死球。三回の1点だけで粘投した。昨年に、育成から支配下に登録され、プロ初勝利から無傷の6連勝。優勝マジック4の状況で存在感を示した。東は「初回から先制点を取ってもらっていましたし、なんとかリードを守り切ることだけ考えて投げていました。粘り強く最少失点で抑えることができたところはよかったですし、(若月)健矢さんのリードのおかげです」とコメントした。

◆連敗ならオリックスのパ・リーグ3連覇が決まる敵地、京セラドームでの2連戦。初戦の先発を託されたロッテ・小島和哉投手(27)は「1イニングでも1人でも多く投げられるように頑張ります」と臨んだが、5回1/3を8安打3失点と粘り切れなかった。立ち上がりから苦戦した。一回1死から安打と四球でランナーをためると、4番・中川圭に右前打を浴びて満塁のピンチを背負った。5番・ゴンザレスの三ゴロの間に先制点を許し、なお2死一、三塁。続く杉本に甘く入った変化球を左翼線への適時二塁打とされ、この回に2点を失った。二~五回は走者を背負っても、要所を締めて無失点に抑えたが、六回は1死二、三塁から代打のセデーニョに中前適時打を浴びて失点。六回途中での交代となった。5年目左腕にはチームの中心を担う自覚がある。8月29日の日本ハム戦では八回までに122球を投げていたが、続投を志願。黒木投手コーチに交代を告げられても首を横に振り、強い意志を示した。結局、8回無失点で降板となったが、その心意気は周囲にも伝わっている。現役時代に闘志を前面に出したプレースタイルから「魂のエース」と称された〝ジョニー〟こと黒木コーチは「あそこで食い下がって『投げさせてくれ』というのは僕は大好き」と笑い、「気負い過ぎる部分がある。できることに集中した結果、長いイニングを投げることにつながればいい」と目を細める。重要な一戦。高ぶる闘志を胸に左腕を振ったが力尽きた。9勝目ならず5敗目。20日の2戦目は、目の前でのオリックスの胴上げを阻止するべく、助っ人右腕カスティーヨが先発する。

◆優勝マジック「4」のオリックスが2位ロッテとの直接対決で1点差勝利。20日の22回戦に勝てば、本拠地で3連覇となる。7回1失点の東晃平投手(23)が球団新記録のデビューから無傷の7連勝を記録した。八回は阿部翔太投手(30)、九回は平野佳寿投手(39)がソロを浴びたものの、最後は1点差を守った。攻撃は一回1死から2安打と四球で満塁とし、マーウィン・ゴンザレス内野手(34)の三ゴロ併殺崩れの間に先制。さらに2死一、三塁から杉本裕太郎外野手(32)の左越え二塁打で2点目を加えた。六回には1死二、三塁で宗佑磨内野手(27)が右膝への自打球で交代。代打で登場したレアンドロ・セデーニョ内野手(25)が中前に運んで、3点目を挙げた。

◆ロッテは九回に安田の本塁打で1点差まで迫ったが、反撃は届かなかった。得点圏に走者を置きながら畳みかけられず、吉井監督は「これがうちの打線の課題。ちょっと何か考えてやっていきたい」と厳しい表情だった。首位オリックスに敗れてマジックナンバーを「2」とされ、20日も負ければ優勝の可能性が消滅する。それでも監督は「そんなの関係ない」と語るにとどめた。(京セラ)

◆オリックスの守護神・平野佳寿が復帰して今季26セーブ目を挙げ、日米通算247セーブとした。39歳の功労者が胴上げ投手になる可能性もありそうで「しっかり準備し、やることをやるだけ。監督、コーチが選んでくれたら投げるだけかな」とベテランらしく淡々と話した。12日に新型コロナウイルス感染拡大防止特例の対象選手として登録抹消され、この日再登録された。九回に登板し、安田にソロ本塁打を浴びて1点差に迫られたが、後続は抑えた。

◆みんなが期待する本拠地胴上げを、グッと引き寄せる力投だった。オリックス・東が、昨年のプロ初勝利から数えて7連勝をマーク。すべて先発では戦後初の離れ業だ。「一人一人しっかり勝負できているのがいいのかなと思います」連勝すれば3連覇となる2位ロッテとの初戦。育成出身の95番の背中はいつも以上に大きく見えた。一回、2番・藤岡に自己最速の155キロを計測した。2点リードの三回に1点を返されるも、心配は無用。五回2死満塁では山口を左飛に仕留めて踏ん張った。5安打も許すも、7回1失点。自己最多の110球を投げ切り、主導権を渡さなかった。デビューからすべて先発での7連勝は、1936~37年にかけての景浦将(阪神)、42年の藤本英雄(巨人)以来3人目。2リーグ分立後では、初の快挙だ。オープン戦から1軍に帯同し、3月にはWBCの日本代表とも対戦した。ただ、2回7失点と大敗。並みいる強敵に屈した形となったが、そこから半年。今では、威風堂々とマウンドに立っている。「暇があったらやっていた」と趣味のゲームの時間が減るほど、ローテーションの一角としての充実の日々を過ごす。それもプロ野球選手としての証し。昨年は寮で見つめたビールかけにも、胸を張って加わることができる。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
78474 0.624
(↑0.003)
M2
(↑2)
14460
(+3)
372
(+2)
99
(-)
42
(+1)
0.249
(-)
2.640
(-)
2
(-)
ロッテ
63595 0.516
(↓0.005)
13.5
(↓1)
16447
(+2)
456
(+3)
91
(+1)
65
(-)
0.238
(↓0.001)
3.330
(-)
3
(-)
ソフトバンク
64642 0.500
(↓0.004)
15.5
(↓1)
13487
(+2)
467
(+3)
95
(-)
62
(-)
0.247
(↓0.001)
3.290
(-)
4
(-)
楽天
62651 0.488
(↑0.004)
17
(-)
15453
(+3)
503
(+2)
98
(-)
92
(-)
0.244
(-)
3.550
(↑0.02)
5
(-)
西武
59711 0.454
(↑0.004)
21.5
(-)
12396
(+7)
434
(+4)
82
(+1)
70
(-)
0.235
(↑0.001)
2.950
(-)
6
(-)
日本ハム
56741 0.431
(↓0.003)
24.5
(↓1)
12430
(+4)
456
(+7)
92
(+1)
68
(+1)
0.234
(-)
3.070
(↓0.03)