巨人(☆4対3★)ヤクルト =リーグ戦24回戦(2023.09.18)・東京ドーム=
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ヤクルト
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巨人
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勝利投手:船迫 大雅(3勝1敗0S)
敗戦投手:田口 麗斗(1勝4敗32S)

本塁打
【ヤクルト】オスナ(23号・7回表ソロ)
【巨人】吉川 尚輝(7号・6回裏ソロ)

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◆巨人は2-2で迎えた8回裏、坂本のこの日2本目となる適時二塁打で勝ち越しに成功する。その後は同点を許すも、延長12回に増田大の適時打が飛び出し、サヨナラ勝利を収めた。投げては、8番手・船迫が今季3勝目。敗れたヤクルトは、12回の好機であと1本が出なかった。

◆今季のヤクルト村上宗隆は巨人戦でさっぱり。昨季はこのカードで8本塁打、28打点、打率2割6分4厘だったが、今季はそれぞれカード別ワーストの3本塁打、9打点、打率1割8分4厘。敵地の東京ドームでは成績がさらに悪化し、10試合で35打数5安打、1本塁打、2打点、打率1割4分3厘。5月4日の本塁打を最後に30打席連続で1発が出ていない。

◆巨人大城卓三捕手(30)が自打球のアクシデントに見舞われた。「5番捕手」でスタメン出場し、両チーム無得点で迎えた5回無死だった。ヤクルト先発山野に対し、カウント0-1から内角の141キロ直球をスイングするも、打球は右膝に直撃。大城卓は苦悶(くもん)の表情で約1分間その場に倒れ込んだ。トレーナーと阿部ヘッドコーチも駆けつけ、場内は騒然とした。コールドスプレーの処置を施し再び打席へ。3球目の外角低めをライナーで右翼に運ぶもサンタナの正面を突いた。大城卓は直後の6回の守備に就いた。

◆/たまらん男のたまらん一撃\吉川尚輝の7号同点弾??好リリーフの今村信貴に応える一打?#プロ野球(2023/9/18)??巨人×ヤクルト??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #giants pic.twitter.com/kB1qqWy0gl

◆巨人吉川尚輝内野手(28)が7月23日DeNA戦(横浜)以来となる7号ソロを放った。1点をリードされた6回無死、ヤクルト先発山野の初球128キロスライダーを完璧に捉え右翼スタンドにたたき込んだ。約2カ月ぶりのアーチも淡々とベースを1周した。6回の守備では2番手松井の失策も絡み、1点を先制された直後の同点弾となった。吉川の一打で打線が勢いづき、2死二塁から坂本勇の適時二塁打で試合を一気にひっくり返した。【本塁打詳細】飛距離=120メートル打球速度=164キロ角度=28度

◆巨人がヤクルトに2試合連続でサヨナラ勝ちし、7連戦の最終戦を白星で締めくくった。約1カ月ぶりの先発となったフォスター・グリフィン投手(28)がヤクルト打線を5回2安打5奪三振無失点に封じる好投でゲームを作った。6回に失策が絡み先制されるも、直後に吉川尚輝内野手(28)が約2カ月ぶりとなる7号ソロで同点。その後2死二塁の好機で坂本勇人内野手(34)が勝ち越しの適時二塁打を放ち、試合をひっくり返した。7回に同点に追いつかれ迎えた8回、2死から門脇誠内野手(22)の右越え二塁打で好機をつくると、またしても坂本が決勝勝ち越しの左越え適時二塁打を放った。9回に同点に追いつかれ延長戦に入ったが、12回1死一、二塁で増田大輝内野手が試合を決めた。

◆巨人が途中出場の増田大輝内野手(30)のサヨナラ打で、ヤクルトを延長12回の末下した。2戦連続のサヨナラ勝ちは6月15日西武戦(東京ドーム)、16日楽天戦(同)に次ぐ今季2度目となった。約1カ月ぶりの先発となったフォスター・グリフィン投手(28)がヤクルト打線を5回2安打5奪三振無失点に封じる好投でゲームを作った。6回にリリーフ陣が先制を許すも、直後にヤクルト先発山野から、吉川尚輝内野手(28)が約2カ月ぶりとなる7号ソロで同点。その後2死二塁で坂本勇人内野手(34)が勝ち越しの適時打二塁打を放った。坂本は同点に追いつかれた8回、2死二塁から左越えに今日2本目となる適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功した。9回は中川皓太投手(29)がマウンドに上がるも、2死二塁から塩見にカウント1-0から、129キロスライダーを左翼線に運ばれ同点とされた。その後は両チーム決め手を欠き、延長12回にもつれ込んだ。12回に8番手の船迫大雅投手(26)が、1死満塁のピンチを切り抜けた直後だった。先頭の代打北村拓巳選手(28)が二塁打で出塁。その後1死一、二塁となり、打席には8回に代走で途中出場の増田大。田口に対して、フルカウントから6球目の144キロシュートを右中間にはじき返し、サヨナラを決めた。試合前まで2・5ゲーム差で追っていた3位DeNAが阪神に勝利しており、引き分けを目前にしての殊勲打で逆転CSに望みをつないだ。

◆巨人原辰徳監督が3年目右腕に苦言を呈した。延長12回に登板した平内龍太投手は、先頭四球と犠飛で1死二塁とすると、3番山田に初球から9球連続変化球を投げ、四球を与え交代した。これに原監督は「あれだけ逃げて逃げて逃げてでは、勝負になりませんね」とバッサリ。「本当は円熟期に入らないといけない人ですから。もっともっと大きくなってもらいたい人だから」とあえて厳しい言葉を並べた。

◆ヤクルトが2日連続、今季9度目のサヨナラ負けを喫した。2-3の9回2死二塁から塩見の同点二塁打で延長に持ち込んだか、12回1死一、二塁から守護神・田口が増田大に前進守備の外野を抜かれるサヨナラ打を浴びた。2試合連続であと1歩及ばず、高津監督は「9回によく2死から追いついた。逆に(12回は)失点したところ。難しいんだろうなと思いますね」と振り返った。▽ヤクルト山野(6回4安打2失点)「全体的にはリズム良く投げることが出来ましたが(6回に)先制してもらった直後の(吉川の)ホームランは避けなければならなかったです」

◆/ドームが揺れた\坂本勇人が勝ち越し打2打席連続のタイムリーで再びリード???#プロ野球(2023/9/18)??巨人×ヤクルト??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #giants pic.twitter.com/WIHghT8BW3

◆巨人坂本勇人内野手が2本の適時二塁打で勝負強さを発揮した。6回2死二塁、ヤクルト先発山野から「コンパクトにいけました」と右中間にはじき返した。8回2死二塁では星から左越え適時二塁打を放った。ともに同点の場面で、存在感が光った。17日ヤクルト戦(東京ドーム)では2年ぶりの規定打席に到達。4打数2安打で打率2割9分となり、リーグ7位となった。

◆巨人の伏兵・増田大輝内野手が自身初のサヨナラ打を放った。同点の延長12回1死一、二塁、フルカウントからヤクルト田口の141キロ外角シュートを右中間へ。今季チーム10度目で、2度目の2戦連続サヨナラを決めた。8回に坂本の代走で途中出場。今季初打点が3位DeNAとの2・5ゲーム差を死守する一打となり、「毎日頑張ってて良かったなっていう実感は湧いています」と殊勲打をかみしめた。▽巨人北村拓(延長12回、代打で左翼線二塁打を放ちサヨナラの走者に)「先頭だったので、出塁することだけを考えて打席に入りましたし、初球から積極的にいこうと思っていた」

◆あの時と同じ東京ドームで直球を強く信じた。巨人ドラフト5位ルーキー・船迫大雅投手(26)が延長12回1死一、二塁でマウンドを託された。村上に初球ボールから満塁策をとり申告敬遠。赤羽を空振り三振、続くオスナはスライダーに食らい付くバットを、149キロ直球で遊ゴロに仕留めた。「1点も与えられない場面でしたが相手もプレッシャーを感じてると思って思い切っていきました」。3連投で2試合連続のサヨナラ勝ちを呼び込んだ。「あの時に諦めなくてよかった」としみじみ思う。社会人野球・西濃運輸3年目の21年ドラフトで指名漏れ。大学も含めずっと届いていた調査書も消えた。だから11月の都市対抗を最後に辞める覚悟だった。なくなりかけていた野心を取り戻してくれたのは中学からの親友佐藤剛樹さん(27)だった。船迫は8番右翼だった中学野球部で、エースだったのが佐藤さん。「(元ソフトバンク)摂津は27歳でプロ入りした。肘とかぶっ壊れてもいいから150キロ出そうぜ」とがむしゃらな声で言われた。当時、最速148キロだった。同年の都市対抗1回戦かずさマジック戦、舞台は東京ドーム。人生を懸けて腕を振った。1回、150キロを連発。自己最速を2キロ更新し、3者連続三振を奪った。限界突破した足は5回でつった。チームは負けたけど、試合後スマートフォンを握った。佐藤さんにテレビ電話をかけ、酒を笑い泣きで喉に流し込む親友に向かって「もう1年やるわ」。自然と口にしていた。1年後のドラフト。オールドルーキーとしてこじ開けたプロの扉。これで3勝目。「究極の場面でしたが抑えられてよかった」。ブルペンに欠かせない存在となった。【上田悠太】

◆ヤクルトのホセ・オスナ内野手(30)が1点を追う七回先頭で、左中間席への23号ソロを放った。巨人3番手・今村が投じたシュートを捉え、2試合ぶりの一発。「逆転されてすぐに取り返すことができて良かったです。完璧でした」と笑みを浮かべた。

◆巨人が2試合連続のサヨナラ勝ち。3―3の延長十二回1死一、二塁で増田大が中越えへ殊勲打を放った。直前のピンチで登板して得点を許さなかった船迫が3勝目を挙げた。ヤクルトは九回に追い付く粘りが実らなかった。

◆ヤクルトは2試合連続のサヨナラ負けとなった。先発した山野は6回4安打2失点の力投も勝ち負けはつかず。2-3の九回に塩見が左翼線へ適時二塁打を放ち土壇場で追いついたが、最後は延長十二回に6番手の田口が1死一、二塁から増田大に中越えの劇的打を浴びて力尽きた。高津臣吾監督(54)の主な一問一答は以下の通り。――シーソーゲームだったが最後はサヨナラ負けを喫した。ポイントとなったイニングや場面は「そうですね。ポイントはもう1カ所や2カ所じゃないですけど、九回によくツーアウトから追いついた。逆に(八回は)ツーアウトランナーなしから失点したというところ。あと一つのアウトが難しいんだろうなと思いますね」――先発した山野は6回2失点と粘り強く投げた「非常に低めに集める投球で、曲がり球も落ち球も、もちろん真っすぐも、よく腕が振れて、空振りもたくさん取りましたし、良かったと思います」――8月から1軍で登板するようになって成長が見られる「うーん、まあそうですね。ちょっと表現が難しいですけど、ストライクが入るようになったので、勝負になるかなというふうに思いますね」――九回に塩見が同点打。粘りを見せた「そうですね。非常に難しいですけど、やっぱりランナーが出て、スコアリングに行って、一本出るか出ないかの差だと思う。やっぱりタイムリーがなかなか出ないですし、向こうは3本。そういうところでしょうね。ランナーがたまって果たしてどういうバッティングをするか。1死満塁で3回空振りしてくるようではと思いますけどね」――残り9試合。ファンにどういうところを見せたいか「頑張る姿ですかね」

◆巨人は、2試合連続のサヨナラ勝利を飾った。延長十二回1死一、二塁で途中出場の増田大輝内野手(30)が右中間へサヨナラ打をマーク。4時間28分に及ぶ死闘にケリをつけた。17日に続く連日のサヨナラ劇に導いた伏兵に原辰徳監督(65)は「日頃の努力というか、縁の下の力持ちという中でね、真面目に練習していた。いい結果が出て、非常に良かったと思いますね」とたたえた。クライマックスシリーズ(CS)進出圏内の3位・DeNAとは2・5ゲーム差のままだが、チーム全員で価値ある1勝をつかみとった。

◆巨人・原辰徳監督(65)が延長十二回にサヨナラ勝利を演出した北村拓己内野手(28)を評価した。北村拓は、3-3の延長十二回の先頭打者として代打で出場。ヤクルトの守護神・田口が投じた初球の変化球を捉え、左翼線を破る二塁打でチャンスメーク。その後、増田大のサヨナラ打につながり「先頭だったので、出塁することだけを考えて打席に入った。初球から積極的にいこうと思っていたのでヒットになって良かった」と振り返った。指揮官は2試合連続のサヨナラ劇に貢献した背番号52に「いい役割をね、本当に彼らしいバッティングができましたね」と目を細めた。

◆巨人が18日、ヤクルト24回戦(東京ドーム)で延長十二回の末、4-3で2試合連続のサヨナラ勝利。増田大輝内野手(30)が決勝打を放った。サヨナラ勝ちは今季10度目で、球団では1968年(14度=球団記録)以来55年ぶりの2桁。4時間28分に及んだ総力戦を全員野球でもぎ取った。3位DeNAを2.5ゲーム差で追う4位からの逆転でのクライマックスシリーズ(CS)進出へ望みをつないだ。ナインがベンチから身を乗り出し、一球一打に声を上げる。最終盤の雰囲気は、さながら高校球児のようだった。全員野球で熱戦を制し、原監督が顔を紅潮させた。「いろいろありましたけど、勝てたのが全てではないでしょうか」3-3の延長十二回。先頭で代打として出場した北村拓が左翼線二塁打を放ち、1死一、二塁から増田大が前進守備の右中間を破る一打で試合を決めた。俊足が売りの30歳はバットを短く持ち、田口の速球に食らいついた。指揮官の胸に抱き寄せられ「粘って粘って勝てたことがうれしい」と破顔した。8人の投手をつぎ込んだ総力戦だった。1点リードの九回は17日に戦列復帰した大勢が連投を避け、逃げ切りに失敗。5番手の中川が同点に追いつかれた。ベンチに残った選手は大勢と捕手の小林のみ。CS進出に向けて死に物狂いで勝利をもぎ取り、原監督は「全員の力で何とかというところ」と息をついた。4位で迎えた後半戦初戦となった7月22日の試合前。指揮官は全体ミーティングで「道険笑歩(どうけんしょうほ)」という造語を伝えた。元WBC世界スーパーフライ級王者の徳山昌守がつくった言葉だ。「どんなに険しい道も笑って進もう。勝ったら勝ったで明日に進み、負けたら負けたで反省して前向きに行こう」坂本や大勢ら主力が負傷離脱したまま前半戦を折り返し、状況が好転しないまま9月を迎えたが、ナインは下を向かなかった。この日スポットライトを浴びた増田大や北村拓は、1軍と2軍を行き来してきた伏兵だ。それでも早出練習を欠かさず、ここぞでチームを救った。原監督が「縁の下の力持ち。真面目に練習してきたのが結果に出てよかった」と言えば、「毎日頑張っていてよかった」と増田大。残り10試合。厳しい前途であろうとも、原巨人は笑みを忘れずに進む。(鈴木智紘)

◆粘っても、追いついても勝利に届かなかった。セ・リーグ5位以下が確定しているヤクルトは延長十二回の末、2戦連続のサヨナラ負け。高津臣吾監督(54)は、わずかな差での惜敗に唇をかんだ。「ポイントは1カ所や2カ所じゃない。九回によく2アウトから追いついた。逆に(2―2の八回)2アウトランナーなしから失点したというところ。あと1つのアウトが難しいんだろうなと」先発の山野が6回2失点の力投。1点を追う七回にはオスナが23号ソロ、九回2死からは塩見が左翼線へ適時二塁打を放って土壇場で追いついた。最後はリーグトップタイの32セーブをマークする田口が打たれただけに、責められない。チームは9月の11敗中10敗が3点差以内と、僅差で星を落としている。小さくて大きな差を埋めながら、来季につながる残り9試合としたい。(赤尾裕希)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
81474 0.633
(↓0.005)
優勝
(-)
11520
(+2)
387
(+3)
74
(+1)
70
(+1)
0.248
(-)
2.620
(-)
2
(-)
広島
71614 0.538
(↓0.004)
12
(-)
7474
(+7)
488
(+8)
90
(-)
75
(+1)
0.247
(-)
3.250
(↓0.04)
3
(-)
DeNA
68623 0.523
(↑0.004)
14
(↑1)
10496
(+3)
468
(+2)
103
(-)
29
(+1)
0.248
(-)
3.230
(↑0.02)
4
(-)
巨人
66652 0.504
(↑0.004)
16.5
(↑1)
10500
(+4)
488
(+3)
159
(+1)
46
(-)
0.254
(-)
3.500
(↑0.02)
5
(-)
ヤクルト
53783 0.405
(↓0.003)
29.5
(-)
9496
(+3)
529
(+4)
116
(+1)
61
(+1)
0.238
(↓0.001)
3.660
(-)
6
(-)
中日
50784 0.391
(↑0.005)
31
(↑1)
11356
(+8)
467
(+7)
64
(+1)
33
(+1)
0.237
(↑0.001)
3.120
(↑0.03)