巨人(☆3対2★)ヤクルト =リーグ戦23回戦(2023.09.17)・東京ドーム=
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ヤクルト
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巨人
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勝利投手:大勢(3勝0敗14S)
敗戦投手:清水 昇(1勝8敗0S)

本塁打
【ヤクルト】サンタナ(16号・4回表ソロ)
【巨人】丸 佳浩(17号・6回裏ソロ),岡本 和真(41号・6回裏ソロ)

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◆巨人がサヨナラ勝利。巨人は1点を追う6回裏、丸と岡本和のソロが飛び出し、リードを奪う。同点を許した直後の9回には、2死一二塁の好機で門脇が適時打を放ち、試合を決めた。敗れたヤクルトは、土壇場の9回に中村の犠飛で追いつくも、4番手・清水が誤算だった。

◆巨人岡本和真内野手(27)がヤクルト戦前に通算200本塁打の連盟表彰を受けた。9月1日DeNA戦で、プロ野球史上114人目の節目に到達していた。初本塁打は1年目の15年9月5日DeNA戦だった。9年目の今季は自身初の40発に到達するなど4年目以降は6年連続で30本塁打以上を放ってきた主砲。記念の花束とメダルを受け取り、拍手を浴びた。

◆巨人岡本和真内野手(27)が東京ドームで通算100号本塁打を達成した。同点の6回2死走者なし、ヤクルト小沢の140キロ直球を完璧に捉え、左中間スタンド中段まで運んだ。勝ち越しの41号ソロとなった。東京ドームでの1発は8月13日DeNA戦以来、約1カ月ぶりだった。球団の生え抜きの右打者では最多本塁打となった。通算206号は本拠地100本目の節目。「うれしく思います。まだまだ打てるように頑張ります」と喜びをかみしめながら、先を見据えた。「メンデスが頑張っていたので打ててよかったです」と6回1失点の粘投を見せていた先発メンデスにも勝ち投手の権利をプレゼントした。【本塁打詳細】飛距離=122メートル打球速度=170キロ角度=24度

◆巨人丸佳浩外野手(34)が、途中出場で同点ソロを放った。1番右翼で先発した梶谷が2打数無安打で4回の守備から退き、丸が途中出場。1点を追う6回先頭の第1打席、ヤクルト小沢の106キロチェンジアップを捉えた。右翼席へ運ぶ確信の17号ソロ。7試合ぶりの1発で起用に応えた。チームに15イニングぶりの得点をもたらし、「イニングの先頭だったので出塁を心がけていきました。最高の結果になって良かったです」と喜んだ。【本塁打詳細】角度=39度打球速度=161キロ飛距離=111メートル

◆/この弾道でこの打球速度はヤバイ\東京ドームで100本目岡本和真が41号勝ち越しソロ?プロ野球(2023/9/17)??巨人×ヤクルト??Live on DAZN#DAZNプロ野球#giants pic.twitter.com/hP9jcrmoBG

◆/鮮やかで完璧な放物線\ファンの待つライトスタンドへ丸佳浩が同点ソロホームラン?プロ野球(2023/9/17)??巨人×ヤクルト??Live on DAZN#DAZNプロ野球#giants pic.twitter.com/xu9nXHsLV0

◆右上肢のコンディション不良で離脱していた巨人大勢投手(24)が6月23日の広島戦(マツダスタジアム)以来、約3カ月ぶりに1軍復帰登板を果たすも、1回1安打1失点でセーブに失敗した。1点リードの9回、東京ドームの大声援の中でマウンドへ。先頭のサンタナへ初球150キロ直球でストライクをとるも、2球目のスライダーが中に入り、左翼線上に落ちる二塁打とされた。オスナは154キロ直球で右飛に仕留めるも、二塁走者の代走・丸山和がタッチアップして1死三塁。続く中村に152キロ直球に合わせられ、右犠飛で同点に追い付かれた。長岡はこの日最速タイの154キロ直球で中飛に抑えたが、1回1安打1失点で15セーブ目はならず。ぼうぜんとした表情でうつむきながら、ベンチに座り込んだ。それでも9回裏に門脇がサヨナラ適時打を放ち、救われて、安堵(あんど)感を漂わせながらサヨナラ勝ちの輪に加わった。大勢に今季3勝目がついた。

◆/守護神復帰の日、負けるわけにはいかない。\粘って粘って10球目門脇誠がプロ初のサヨナラタイムリー?プロ野球(2023/9/17)??巨人×ヤクルト??Live on DAZN#DAZNプロ野球#giants pic.twitter.com/E3D81j1wKM

◆帰ってきた巨人大勢投手が復帰登板をセーブで飾ることができなかった。1点リードの9回、右上肢のコンディション不良から86日ぶりの1軍復帰登板。ヤクルト先頭のサンタナに二塁打を打たれ、1死三塁から中村に同点犠飛を許した。ベンチでうなだれていると、サヨナラ勝利で3勝目が舞い込んだ。「もう1度ああいう場面で投げさせてもらえるように結果を出して、積み重ねていくしかない」と必死に前を向いた。

◆ヤクルトは土壇場で追いつく粘り強さを見せたが、サヨナラで接戦を落とした。1-2の9回1死三塁、中村が巨人守護神・大勢から同点犠飛を放つも、その裏2死一、二塁から清水昇投手が門脇にサヨナラ打を浴びた。高津監督は「初回(2死満塁)と3回(1死一、三塁)のチャンスに1本出ていれば違った展開にはなったんでしょうけど。なかなか難しいピッチャーだったですね」と、序盤の攻撃を悔やんだ。▽ヤクルト中村(9回サヨナラ負けに)「門脇選手に打たれたところがクローズアップされますけど、そもそも(先頭の)岡田選手を出しているんで。そこの反省が大きい」▽ヤクルト小沢(ソロ2本被弾で6回4安打2失点)「ホームランは警戒していたのですが、打たれてしまって本当に悔しいです」

◆巨人ドラフト4位ルーキー門脇誠内野手が、プロ初のサヨナラ打で勝利を呼び込んだ。前打者・丸が申告敬遠された直後の9回2死一、二塁。ヤクルト清水の10球目直球を中前にはじき返した。今季9度目のサヨナラ勝ちに歓喜のウオーターシャワーを浴び「今まで以上においしい水でした。食らいついていく一心でした」と喜びに浸った。6回無死での11球を含め、5打席でヤクルト投手陣に36球投げさせ最後に大仕事。原監督からも「けれんみなく戦えるっていう姿は非常に、僕たちの目にはよく映っていますね」と称賛された。

◆巨人岡本和真内野手(27)が東京ドームに100本目のアーチをかけた。同点の6回2死、ヤクルト小沢の140キロ直球を仕留め左中間中段まで運ぶ一時勝ち越しの41号ソロ弾。直前まで12打数2安打と苦手にした変則右腕を「あまり打ててないですし、もう割り切って思い切っていきました」と攻略した。8月13日DeNA戦以来約1カ月ぶりの本拠地アーチで、史上8人目の東京ドーム通算100本塁打を達成した。8日からのホーム中日3連戦で3試合連続ノーヒットに終わると、深夜に"ホーム"でバットを握った。スイングの軌道や構えなど、打撃フォームの修正点が頭を巡ったからだった。思い立って深夜2時、自宅で素振りを敢行。汗でモヤモヤした気持ちを洗い流して眠りについた。直近は4戦3発。41本塁打は球団生え抜きの右打者では単独最多となった。守備では3つのポジションをこなし、チーム事情に合わせて貢献。坂本の三塁コンバートに伴い、本職だった三塁から一塁や左翼での出場が増えた。この試合も左翼で先発し7回の守備から一塁に就いた。「僕が勝負するところは打席なので。気分転換にもなりますし、外野ってこんなしんどいんだなって思ったり、ファーストも動くのでしんどいなと。いろいろな人の気持ちを感じながら守ってます」。勝率5割復帰のチームを攻守で支える。本拠地では残り5試合。「ホーム球場ですし、また打てるように頑張りたいです」。東京ドームでの豪快なアーチがよく似合う。【小早川宗一郎】岡本和が6回に41号。巨人右打者の最多本塁打は10年ラミレスの49本だが、生え抜きでは19年坂本の40本を上回る新記録となった。また、東京ドームでは今季18本目で、通算395試合目で100本に到達。同球場での最多本塁打は阿部の219本で、100本以上は8人目。395試合で到達は、07年小笠原の397試合を抜く東京ドーム最速100号となった。

◆巨人ドラフト4位ルーキー門脇誠内野手(22)がプロ初のサヨナラ打で勝利を呼び込んだ。同点の9回2死一、二塁からヤクルト清水の10球目。追い込まれてから5球ファウルで粘った後だった。146キロ直球を中前に運び、二走・岡田がサヨナラの生還を見届け、歓喜のウオーターシャワーを浴びた。門脇は「今まで以上においしい水でしたね。食らいついていく、その気持ち一心で、最後は何とか反応できてよかったです」。劇的勝利に原辰徳監督から熱い包容を受けた。じわじわとボディーブローのようにヤクルト先発小沢をファウルの沼に引きずり込んだ。5回まで無得点も、6回先頭・丸の同点本塁打の直後の第3打席は11球を投げさせた。猛烈な粘りの後に、岡本和の東京ドーム通算100号となる41号ソロは生まれた。ベンチに戻ると、阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチと亀井打撃コーチから「お前が投げさせたから」と言われ、原監督からは「けれんみなく戦えるっていう姿は非常に、僕たちの目にはよく映っていますね」と絶賛された。8回には四球を選び、2番打者として5打席でヤクルト投手陣に36球を投げさせた。打撃練習では実戦を意識しファウルの練習も重ねる門脇は「本塁打を打つ人はたくさんいる。2番打者として、何ができるか。球数を投げさせたり出塁率が求められていると思う。同じアウトでも凡打の内容によってチームに貢献できることはあると思う。目に見える数字だけじゃなくて、裏のところもしっかり意識してやっていけたら」。最高のつなぎ役が最後に主役の仕事を果たした。

◆ヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手(31)が「5番・右翼」で出場し、四回先頭で先制となる16号ソロを放った。「高めのストレートでしたが力負けせずしっかりと捉えることが出来ました。先制することが出来て良かったです」カウント0-1から巨人先発、メンデスの真ん中高め149キロの直球を一閃。高々と上がった打球は右翼席へと吸い込まれた。2試合連続の一発に笑顔でベンチに戻ると、村上とおなじみのロータッチをして喜びを分かち合った。試合前時点で今季は126試合に出場し、チームトップの打率・296と好調。主に村上の後ろである5番打者を担い、入団3年目の頼れる助っ人が存在感を解き放っている。

◆大きなプレーだった。ヤクルト・浜田太貴外野手(23)が1-0の四回1死で巨人・岡本和が放った左翼フェンス際への打球をジャンプしてフェンスに直撃しながらキャッチ。一度は捕球できていないとみなされたが、リクエストの末にアウトの判定となった。これには燕ファンから大きな拍手とともに浜田コールが球場に鳴り響いた。大分・明豊高から入団5年目の今季は試合前時点ですでに自己最多の93試合に出場し、打率・241、5本塁打、21打点。9月は打率・409(22打数9安打)と好調で、15日のDeNA戦から3試合連続で左翼で先発を果たすと打撃だけでなく守備でも魅せた。

◆巨人・丸佳浩外野手(34)が1点を追う六回先頭で同点の17号ソロを放った。四回の守備から出場し、迎えた第1打席。内角低めに沈む小沢のカーブを引き付け、滞空時間の長いアーチを右翼席へ架けた。打線が五回まで1安打と苦戦する中、9日の中日戦以来、7試合ぶりの一発で試合を振り出しに戻した。

◆巨人・岡本和真内野手(27)が東京ドーム通算100本塁打となる41号ソロをマークした。丸の17号ソロで1-1の同点に追いついた六回、2死から岡本和が小沢の140キロ直球を弾丸ライナーで左中間席へ。2試合ぶりのアーチで勝ち越し点をもたらした。通算206本目の一発は、本拠地で放った100本目の本塁打となった。

◆巨人は九回にドラフト4位・門脇誠内野手(24)=創価大=がプロ入り初のサヨナラ打となる中前適時打を放った。1点を追う六回に丸の同点の17号ソロ、岡本和の東京ドーム通算100本塁打となる41号ソロで逆転。九回に、右上肢のコンディション不良で離脱していた大勢が復帰登板したが、同点を許した。原辰徳監督(65)の主な一問一答は以下の通り。--門脇がプロ入り初のサヨナラ打「非常に期待できるというかね。もちろん技術もだいぶ備わってきたんですけど、やっぱり気持ちが強いですね。そういうものが出たのかなと。ルーキーとはいえ、非常にジャイアンツの選手たちも見習う点があるというふうに思いますね」--故障離脱していた大勢が九回に復帰登板し、同点を許した「かなり本人も緊張はあったでしょう。まあ、微調整はあるとはいえね、きょうはマウンドに上がれたということと、あそこを1点で抑えたという。もう一つ言うならば、勝ち星が付いたというところ。また次に向かうというところでいいと思います」--0-1の六回に逆転。相手先発の小沢を捉えた「特に変化はないんですけど、丸がいいところで(同点弾を放った)。きょうはスターティングメンバーじゃなかったので、本人も相当悔しかったと思います。そういう中で、まず1本打ってくれて。鮮やかに逆転とまではいかないにしても、(岡本)和真があそこでいい形で追い込まれながらも(一時勝ち越し弾を)打ってくれたというのは良かったと思います」--岡本は東京ドーム通算100号「ねえ、素晴らしいと思いますよ。まだまだ伸び盛りの選手ですから、まだまだ数字は上にいくと思います」--門脇はファウルで粘る場面が多かった「そうそう、粘ってね。内容もここのところとてもいいと思いますよ。悪戦苦闘とはいえね、けれんみなく戦えるっていう姿は非常に、僕たちの目にはよく映っていますね」--九回に同点とされた嫌な展開で、九回先頭の岡田が突破口を開く安打「えっへっへ。そうですね」

◆巨人がサヨナラ勝ち。2―2と追い付かれた直後の九回2死一、二塁で門脇が中前に運んで試合を決めた。けがから6月23日以来の復帰登板となった大勢のセーブ失敗をカバーした。ヤクルトは粘りが実らず、打たれた清水は8敗目。

◆右上肢のコンディション不良で離脱していた巨人・大勢投手(24)が1点リードの九回に復帰登板したが、安打と犠飛で同点を許した。チームは、その裏、門脇のサヨナラ打で勝利したが、大勢は「一番いい場面で出していただいたので応えたいという気持ちだった。応えられなかったのが悔しかった」と沈痛な表情を見せた。6月23日の広島戦(マツダ)以来86日ぶりの登板。先頭のサンタナに左翼線二塁打を打たれ、1死三塁で中村に同点の右犠飛を許した。セーブ失敗に終わった右腕は、イニングを投げ切るもベンチに戻るとしばらくの間うなだれていた。「単純に悔しいという気持ちと、リリーフなのでやり返すチャンスがきょうはもうやり返せない。そういう葛藤、うまくいかない気持ちでした」と胸中を明かした。それでも、自身の不在時に守護神を務めた先輩の中川から言葉をかけられたことを明かし、「皓太さん(中川)にも言われたんですけど、リリーフは結果を出して自信を付けていくしかないと。きょう勝ったということを野手に感謝して、あとはもう一度ああいう場面で投げさせてもらえるように結果を出して1個1個積み上げていくしかないなと言われたので、その通りだなと思います」と必死に前を向いた。

◆ヤクルトは今季8度目のサヨナラ負けを喫した。1-2の九回は先頭のサンタナが二塁打で出塁すると、その後1死三塁から中村の右犠飛で一時同点に追いつくも、その裏に4番手・清水が門脇にサヨナラ打を許して踏ん張ることができなかった。高津臣吾監督(54)の主な一問一答は以下の通り。――九回に同点に追いついたがサヨナラ負け「そうですね。まあ、今日の展開的にね。終盤勝負、1点勝負というのはだんだん色濃くなってきたところで、最後によく、五回以降ヒット1本しか打ってなかったですけど、先頭のサンタナがツーベースを打ってくれたんですけど。勝ちきれなかったのはちょっと残念ですね」――先発の小沢は6回4安打2失点。試合を作ったが、1-0の六回に2被弾ともったいなかった「まあ、でも、あそこまで2点でいったので。ただ、2点目の取られ方がね、ちょっと良くなかったですね。真ん中にあの球を2アウトランナーなしからね。40本塁打している4番バッター(岡本和)ですから、投げる球ではなかったかなと思いますね」――巨人先発のメンデスに対し、四回にサンタナのソロで先制したが、その後は打てず「初回と三回のチャンスの時に1本出ていれば、もちろん違った展開にはなったんでしょうけども。なかなか難しいピッチャーだったですね。球にも力がありましたし」――七回は先頭の中村が出塁したが長岡が三振に倒れ、中村も盗塁死とうまくいかなかった。きっちりと走者を進めたかった「まあ、そうですね。その通りですね。(送りバントなど)練習するしかないでしょう」

◆巨人は九回にドラフト4位・門脇誠内野手(24)がプロ入り初のサヨナラ打となる中前適時打を放った。1点を追う六回に丸の同点の17号ソロ、岡本和真内野手(27)の東京ドーム通算100本塁打となる41号ソロで逆転した。?巨人・岡本和が今季41号を放ち、巨人の生え抜きの右打者では2019年の坂本勇人の40本を抜いて最多となった。生え抜きに限らず右打者で41本以上は小久保裕紀(04年41本)、ラミレス(08年45本、10年49本)に次いで3人目で、日本選手では最多タイ。?東京ドームでは通算100本塁打目。同球場で100本以上を放ったのは、219本の阿部慎之助を筆頭に8人目。?新人の門脇が九回にサヨナラ安打。巨人の新人選手のサヨナラ安打は18年6月10日の大城卓三(九回に代打で単打、対西武)以来5年ぶり10人目(12度目)。

◆巨人のドラフト4位・門脇誠内野手(24)=創価大=が九回2死一、二塁で清水の直球を中前へはじき返し、プロ入り初のサヨナラ打。ウオーターシャワーを浴びた遊撃手は「ずっと前から水を浴びたかった。長野さんが先頭に立ってかけてくれて最高でした」と笑顔。5打席で計13球のファウルで粘った左打者を、原監督は「(打席の)内容もいい。研究心、向上心を非常に強く持っている。へこたれない強さがある」と絶賛した。

◆巨人・岡本和真内野手(27)が17日、ヤクルト23回戦の六回に本拠地の東京ドーム通算100号となる41号ソロを放った。球団の生え抜き右打者では2019年の坂本勇人を抜きシーズン最多本塁打。右打ちの日本選手では04年の小久保裕紀に並び球団最多アーチとなった。4位のチームは3-2のサヨナラ勝利を飾った。主砲の記念すべき一発がなければ、サヨナラ勝利もなかった。道筋をつくった岡本和は満面の笑みをたたえ、歓喜の水しぶきが舞うナインの輪に加わった。「よかったですね。ちゃんと捉えられたので」安堵(あんど)の表情で振り返ったのは、1-1で迎えた六回の第3打席。五回まで1安打無得点に封じられた小沢から先頭の丸がソロを放ち、2死から岡本和もアーチを放って潮目を変えた。内寄りの直球を仕留め、オレンジ色に染まった左中間席中段へ。東京ドーム通算100号となる41号は、球団の生え抜き右打者では坂本を抜き最多。さらに「すごい右バッターで参考にしていた」という小久保に並び、右打ちの日本選手では球団最多となった。サザンオールスターズや桑田佳祐の曲を打席への出囃子に用いる。昨オフに2度もライブに足を運んだほどのファンであるのはもちろん、本拠地の一体感を演出する狙いもある。

◆ヤクルトは九回に同点に追い付く意地は見せたが、踏ん張れなかった。今季8度目のサヨナラ負けで5位以下が確定し、高津臣吾監督(54)は肩を落とした。「展開的に終盤勝負、1点勝負というのは色濃くなってきていた。勝ち切れなかったのは残念です」互いに本塁打での得点のみで迎えた1-2の九回。6月23日以来の1軍登板となった大勢に対して、先頭のサンタナが二塁打をマークすると1死三塁から中村が右犠飛を放ち、土壇場で同点とした。だが、その裏に4番手の清水が門脇に中前適時打を浴びて力尽きた。調子を考慮して一時的にセットアッパーを外れている清水について伊藤投手コーチは「一時期よりは状態は悪くない。勝負にいっていたので打者が上だった」と責めることはなかった。(森祥太郎)

◆ヤクルト・山野太一投手(24)が6回4安打2失点の力投を見せたが、プロ初勝利を飾った8月1日の巨人戦(東京ドーム)以来となる2勝目はお預けとなった。3年目左腕は「全体的にはリズム良く投げることができました。先制してもらった直後のホームランは避けなければならなかった」と振り返った。ストライク先行の投球で、スライダーやフォークボール、カーブなどをコースに投げ込み的を絞らせず。1-0の六回は先頭の吉川に右越えのソロ、2死二塁から坂本に一時勝ち越しとなる中越えの適時二塁打を浴びたが、最後は2死一、二塁で大城を空振り三振に仕留めて踏ん張った。直後の七回の攻撃でオスナが23号ソロを放って同点に追いつき、山野に勝ち負けはつかなかった。前回10日のDeNA戦(横浜)では打球が左すねを直撃するアクシデントもあってか4回1/3を6安打6失点と踏ん張れず。先輩の石川や小川などからピンチの場面での心構えなどを聞いて「つねに平常心で臨めるようにしたい」と意気込み迎えた中6日でのマウンドではしっかりと修正した投球を見せた。

◆さすがの勝負強さだった。ヤクルト・塩見泰隆外野手(30)が2-3の九回2死二塁から左翼線へ同点となる適時二塁打を放った。九回は1死から代打・青木が四球で出塁すると代走・丸山和が、代打・浜田の空振り三振に倒れる間に盗塁を記録。好機で塩見が打席に立つと、カウント1-0から巨人・中川の内角129キロのスライダーをうまく捉えて土壇場で追いつく貴重な一打となった。サヨナラ負けを喫した前日17日の巨人戦も九回に一時同点に追いついており、2試合続けて最終盤に意地をみせた。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
81464 0.638
(↓0.005)
優勝
(-)
12518
(-)
384
(+1)
73
(-)
69
(-)
0.248
(↓0.001)
2.620
(↑0.01)
2
(-)
広島
71604 0.542
(↑0.004)
12
(↑1)
8467
(+3)
480
(-)
90
(-)
74
(+2)
0.247
(-)
3.210
(↑0.03)
3
(-)
DeNA
67623 0.519
(↑0.003)
15
(↑1)
11493
(+1)
466
(-)
103
(+1)
28
(+1)
0.248
(-)
3.250
(↑0.03)
4
(-)
巨人
65652 0.500
(↑0.004)
17.5
(↑1)
11496
(+3)
485
(+2)
158
(+2)
46
(+1)
0.254
(↓0.001)
3.520
(↑0.01)
5
(-)
ヤクルト
53773 0.408
(↓0.003)
29.5
(-)
10493
(+2)
525
(+3)
115
(+1)
60
(+1)
0.239
(↓0.001)
3.660
(↑0.01)
6
(-)
中日
49784 0.386
(↓0.003)
32
(-)
12348
(-)
460
(+3)
63
(-)
32
(-)
0.236
(↓0.001)
3.150
(-)