西武(★1対5☆)ロッテ =リーグ戦18回戦(2023.09.16)・ベルーナドーム=
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ロッテ
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西武
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勝利投手:美馬 学(3勝8敗0S)
敗戦投手:平良 海馬(10勝7敗0S)

本塁打
【ロッテ】ポランコ(24号・3回表2ラン)
【西武】愛斗(4号・7回裏ソロ)

  DAZN
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◆ロッテは3回表、中村奨の適時二塁打とポランコの2ランで3点を先制する。そのまま迎えた6回には、岡の適時三塁打などで2点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・美馬が5回3安打無失点で今季3勝目。敗れた西武は先発・平良が試合をつくれず、打線もつながりを欠いた。

◆/この低い弾道のライナーが──\キング争いの単独トップへポランコが24号2ランホームラン?プロ野球(2023/9/16)??西武×ロッテ??Live on DAZN#DAZNプロ野球#chibalotte pic.twitter.com/DURnZGAQ5G

◆ロッテのグレゴリー・ポランコ外野手(32)が、3回2死二塁から西武平良の投じた初球のスプリットを捉え、右翼席へ24号2ランを放った。「打ったのは、たぶんスライダーかな。めっちゃうれしい。平良投手は良いピッチャーで、彼からホームランを打ちたいと思っていた。以前までよく抑えられていたし、1打席目もいい感じで打てたけどそれもアウトだったので、2打席目はもっとアグレッシブに行こうと思って初球から狙っていた。パワー」。巨人時代の昨季本数に並んだだけでなく、本塁打数がリーグ単独トップに立った。

◆西武外崎修汰内野手(30)の苦しい打席が続く。13日ソフトバンク戦(ベルーナドーム)の第4打席で三振し、14日の同戦は4打席連続三振。この日も初回にロッテ美馬のフォークにバットが空を切り、3回のチャンスには浮いた直球を空振り三振した。7打席連続三振で迎えた5回2死満塁。ネクストバッターズサークルから念入りに素振りをして臨んだものの、カウント1-1からの高めボール球をハーフスイング。劣勢になると、カウント2-2から投ゴロに。連続三振こそ7打席で途絶えたものの、歯がゆい結果が続いている。

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◆ロッテのグレゴリー・ポランコ外野手(32)が、本塁打王争いリーグ単独トップに立つ24号2ランを放った。23本塁打で並んでいた楽天浅村を上回った。中村奨吾内野手(31)の右中間先制適時二塁打で1-0とした直後の3回2死二塁。西武先発の平良が投じた初球のスプリットを捉え、弾丸ライナーで右翼席に突き刺した。「平良投手は良いピッチャーですので、強気にいった結果が初球のスイングになった。しっかり振ったので手応えは十分感じました」。本塁打数は来日1年目だった昨季の巨人での自己記録にも並んだ。ロッテで本塁打王となれば1986年(昭61)に50本塁打を放った落合博満以来37年ぶりとなる。外国人では1977年(昭52)の34発レロン・リーまでさかのぼる。「落合さんの名前は聞いたことがあります。現在ホームランキングに立っていることはうれしいんですけれど、チームの勝利に貢献出来ることが大事だと思っているので、そちらを意識しています。残り20試合弱で去年のホームラン数に並んだことは大きいこと」。リーグは変わったものの、日本の投手にさらに順応してきた証しだ。14日に迎えた32歳の誕生日はZOZOマリンでの自主練習に参加後、家族からバースデーパーティーで祝福され、パワーも充電出来た。「家族の応援がすごく力になっているので、家族のためにも頑張りたい」。ファンに向けても「ここからの試合は負けられない。ファンの皆さまとともに頑張っていきたい」。大混戦となったクライマックスシリーズ出場権は、主砲が打線を活性化させて導く。【鎌田直秀】

◆西武は苦手ロッテに敗れ、対戦成績が6勝12敗となった。美馬学投手らロッテ投手陣に14個の空振り三振を喫し、愛斗外野手のソロの1点のみで敗北。松井稼頭央監督は「テンポよく、非常にいい高さに投げられてしまった」と悔やんだ。すでにV逸は決まり、勝率5割に届くためにも残り15試合で14勝1敗のペースが必要。CS出場も遠のいてきた。▽西武平良(5失点で敗戦投手に)「全体的に球が抜けてストライクが取れず苦しかったです。外野フライも多く、捉えられていると感じました」

◆2位のロッテ吉井理人監督(58)が、5回3安打無失点で3勝目を挙げた美馬学投手(36)と、試合を決めた24号2ランを放ったグレゴリー・ポランコ外野手(32)の投打の主役をたたえた。美馬には「良かったと思います」と内容を評価した。84球での降板については「もうちょっと投げられそうだったんですけれども、熱中症みたいな症状が出てしまったので、あの回で代わりました」と明かした。「4番DH」で起用しているポランコの活躍には「もちろん長打も期待していますし、彼はフォアボールも選べる。(存在は)大きいと思います」。3回に荻野が四球を選んで出塁後、中村奨が右中間適時二塁打で先制。直後にポランコの1発。「平良投手はフォアボールが多いのは分かっていたので、誰かフォアボールを選んで、そのチャンスに誰か長打をと思っていたんですけれど、うまくいきました」と3点を先制した場面は狙い通りだった。【鎌田直秀】▽ロッテ美馬(5回3安打6奪三振無失点で3勝目)「5点もとってくれた野手のみんなに感謝。もうちょっと長いイニングを投げたかったですが、状態は良い感じで投げられているので結果も出て良かった」

◆シーズン最後の最後、西武の愛斗外野手(26)が再び存在感を出し始めた。3試合連続でスタメン出場。3回にロッテ美馬からチーム初安打を放つと、7回にはロッテ沢村の外角152キロに負けず、ベルーナドームの左中間最深部へ放り込んだ。愛斗は言う。「あそこに打てたのが一番いいっすね。おとといの左中間(二塁打)も。僕の状態がいい時に出る打球方向です」開幕スタメンで本塁打を放った。春先は1番右翼に定着し、単打に近い数の二塁打を打った。抜群の打球反応を誇る右翼守備で、何度も投手を救った。惜しくも捕れない時は感情をむき出しにし、それもまた投手たちを奮い立たせた。しかし打撃が崩れ始めた。安打が出ない。打順が下がる。スタメンが減る。2軍に落ちた。「数字として結果が出なくなると、いろいろな人がアドバイスをくれるじゃないですか。それをいろいろ聞いて、自分の中で考えすぎちゃったというか。自分自身が崩れちゃったら意味ないんですよね」また1軍に戻ったのに調子はどうしても戻らない。春は1番打者を張ったのに3軍も経験した。悔しさを募らせながら、それでも球場に早く来た。当確ゼロで始まった外野手争い。蛭間、長谷川、鈴木、岸、西川らも間違いなく攻守に成長を見せたが、最後まで絶対的レギュラーを勝ち取る選手は現れず、秋になった。60試合以上で外野守備についたのは、この日を終えて愛斗と鈴木だけ。定位置確保はそう簡単なことではない。激しいアピール合戦の中で、愛斗の3度目のチャンスはシーズン最後になってようやく訪れた。何かを変えなくては-。9月12日、ソフトバンク戦(ベルーナドーム)。出場はなかった。ベンチで試合を見ていて気づく。「ずっと近藤さんと柳町の打ち方を見ていて、あれ...? って」とある技術面の気付き。ベンチ裏でそれらを参考に素振りする。たまたまその姿を中村剛也内野手(40)が目撃した。「おまえ、そうやって打て」「わかりました、やってみます」そこから3試合連続安打に、この日は大きな4号ソロ。どんどん振るスタイルで、前日までは今季234打席で四球は申告敬遠の2つのみだった。それがこの日の最終打席では粘って四球を選んだ。チームが14個も空振り三振したのに、1日2三振、3三振もままあった愛斗が、一番しつこく食らいついた。「申告敬遠2つで、今日が(選んだのは)今季初めて。とにかく1個...」好結果で打席での気負いも減っている。好循環を得て、あとは「自分の言葉にできるようにしたいです」と、この先の揺るがぬ道しるべにできるよう、しっかり考える毎日だ。役に立ちたいから、役に立てないことが悔しい。センターを守ったこの日、3回のピンチはベンチ指示で左中間寄りに。うまく打った中村奨の打球は右中間寄りに流れ、遠くから果敢に追いかけたが「最後、手を巻き込まれてしまって」と惜しくも捕球しきれず。「平良にはゴメンって言いました」と唇をかむプレーになった。シーズンはあと15試合で終わる。「まだ2、3試合続いただけなので。最後までこのままできたら」。優勝はなくなった。もがき苦しんだ末の成果で、せめて最後に。全て出て、全て力になりたい-。外にメラメラを見せるタイプではなくとも、愛斗は確かに燃えている。【金子真仁】

◆ロッテの助っ人砲、グレゴリー・ポランコ外野手(32)が三回、今季24号となる2ランを放った。パ・リーグ本塁打数で楽天・浅村と並んでいたが、単独トップに立った。0ー0の三回、3番・中村奨の適時二塁打で先制し、なお2死二塁の場面で、平良の初球を一閃。弾丸ライナーで右翼席に運び、9月3日の楽天戦(ZOZOマリン)以来のアーチをかけた。巨人時代の昨季にマークした24本塁打に並んだ。ポランコは球団を通じて「打ったのはたぶんスライダーかな。めっちゃうれしいわ! 平良投手はいいピッチャーで彼からホームランを打ちたいと思っていた。以前までよく抑えられていたし、1打席目もいい感じで打てたけどそれもアウト(右飛)だったので、2打席目はもっとアグレッシブに行こうと思って初球から狙ってたで! パワー!」とコメントした。今季の平良との対戦成績は試合前時点で、打率・125(8打数1安打)、2三振だった。

◆先発した西武・平良海馬投手(23)は6回6安打5失点(自責4)で降板。11勝目はならなかった。0-0の三回2死一塁から中村に先制適時二塁打を浴び25イニングぶりとなる失点を許すと、なおも2死二塁から続くポランコに右翼席に飛び込む2ランを浴びた。前回登板まで自身3連勝と状態を上げていたが、この日は本来の投球ができず「今日は全体的にボールが抜けてストライクがとれず苦しかったです。外野フライも多く、(ボールを)捉えられていると感じました」と悔しさを口にした。

◆ロッテが快勝した。三回に中村奨の適時二塁打とポランコの2点本塁打で3点先行。六回は岡の適時三塁打などで2点加えた。美馬がピンチで粘って5回を無失点に抑え、中継ぎ陣の好投もあって3勝目。西武の平良は7敗目を喫した。

◆ロッテの美馬が要所を締め、5回3安打無失点で3勝目を挙げた。今季このカード4度目の先発で初めて白星をつかみ「投げたいところに投げられたので良かった」と手応えを口にした。初めて安打を許した三回は2死一、二塁で外崎を空振り三振に仕留め、制球が乱れて2死満塁を招いた五回は再び外崎を投ゴロとして脱した。熱中症のような症状もあって早めの降板となったようで、吉井監督は球数的には「もうちょっと投げられそうだったが、よく頑張ってくれた」とねぎらった。

◆柵越えを確信させる強烈な打球音に、右翼席に陣取る〝カモメ党〟が沸き上がった。ロッテのグレゴリー・ポランコ外野手(32)が三回、24号2ラン。リーグ1位で並んでいた楽天・浅村を抜き、今季初めて単独トップに躍り出た。「チームの勝利に貢献できたことが、何よりもうれしい」三回に中村奨の適時二塁打で先制。24イニング連続無失点中だった平良から得点した直後にたたみかけた。試合前時点での平良との今季対戦成績は打率・125、2三振だった中、初球を一閃。弾丸ライナーで右翼席に運び「強気にいった結果が初球のスイングだった」とうなずいた。14日に誕生日を迎え、家族と食卓を囲んだ。温かい祝福を受け「やっぱり、家族の応援が力になっている」。3日の楽天戦で一発を放って浅村に並んで以来、ともに足踏みしていたが、家族への感謝を伝えるように32歳初戦で一歩リードした。本塁打王となれば、ロッテでは1986年の落合博満以来37年ぶり。ZOZOマリンスタジアムへの移転後では初となる。ドミニカ共和国出身の左打者は、三冠王に3度輝いたレジェンドについて「名前は聞いたことがあります」と尊敬のまなざしを向けた。巨人でプレーした昨季の本塁打数にも並び「19試合を残して、並んだのは大きい。チームの勝利に貢献できるようにホームランを打っていきたい」。クライマックスシリーズ進出争いは2~4位が3・5ゲーム差の混戦。ポランコの一発はチームの勝利にもつながる。(武田千怜)

◆ロッテ・佐々木朗希投手(21)が17日の西武戦に先発する。ベルーナドームでの登板はプロ4年目で初となるため、この日はマウンド上で投球動作を繰り返すなどして感覚を確かめた。左脇腹の肉離れから復帰した10日のオリックス戦では3回45球を投げて2安打1失点、2奪三振。3敗目(7勝)を喫したが、最速は161キロを計測した。中6日で臨む復帰2戦目へ「前回よりもいい投球ができるように頑張ります」と気を引き締めた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
75474 0.615
(↓0.005)
M7
(-)
17445
(+1)
363
(+3)
97
(-)
40
(-)
0.248
(-)
2.630
(↑0.01)
2
(-)
ロッテ
62575 0.521
(↑0.004)
11.5
(↑1)
19441
(+5)
449
(+1)
89
(+1)
64
(-)
0.240
(-)
3.360
(↑0.02)
3
(-)
ソフトバンク
63622 0.504
(↓0.004)
13.5
(-)
16481
(+1)
457
(+3)
94
(-)
61
(+1)
0.249
(-)
3.280
(-)
4
(-)
楽天
61631 0.492
(↑0.004)
15
(↑1)
18443
(+3)
489
(+1)
97
(-)
90
(-)
0.244
(↑0.001)
3.520
(↑0.03)
5
(-)
西武
57701 0.449
(↓0.003)
20.5
(-)
15385
(+1)
426
(+5)
81
(+1)
70
(-)
0.235
(-)
2.980
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
55721 0.433
(↑0.004)
22.5
(↑1)
15419
(+3)
445
(+1)
90
(+2)
67
(+1)
0.234
(-)
3.060
(↑0.01)