中日(☆1対0★)巨人 =リーグ戦23回戦(2023.09.16)・バンテリンドーム=
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巨人
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中日
10000000X1401
勝利投手:髙橋 宏斗(6勝10敗0S)
(セーブ:藤嶋 健人(1勝1敗1S))
敗戦投手:菅野 智之(4勝7敗0S)

本塁打
【中日】岡林 勇希(3号・1回裏ソロ)

  DAZN
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◆中日は初回、岡林の先頭打者本塁打で先制する。投げては、先発・高橋宏が6回無失点9奪三振の好投。その後は4人の継投で1点のリードを守り抜き、高橋宏は今季6勝目を挙げた。敗れた巨人は先発・菅野が好投を見せるも、打線が中盤以降の好機を生かせなかった。

◆右上肢のコンディション不良で離脱していた巨人大勢投手(24)が1軍に昇格した。6月30日以来、約2カ月半ぶりに出場選手登録された。前日15日中日戦の試合前練習から合流しており「目指していた場所。シーズンが終わる前に戻って来られてよかった」と話していた。大勢は10日のイースタン・リーグ、ヤクルト戦で実戦復帰し、最速157キロをマーク。13日同ロッテ戦でも登板し、戦線復帰に備えてきた。残り13試合で3位DeNAを2・5ゲーム差で追う状況で、守護神が戻ってきた。田中千晴投手(22)が出場選手登録を抹消された。

◆/バンテリンドーム初アーチ\ライトスタンド一直線岡林勇希が第3号先制ホームラン?プロ野球(2023/9/16)??中日×巨人??Live on DAZN#DAZNプロ野球#dragons pic.twitter.com/lL5oTPQOLG

◆巨人吉川尚輝内野手(27)がトンネルを抜けた。27打席ぶりの安打を放った。5回1死、中日高橋宏の140キロカットボールをライナーで右前に運んだ。9月6日ヤクルト戦の第2打席に中前打をマーク。続く第3打席で死球を受け、以降は当たりが止まっていた。試合前練習では、調子が上向きの秋広の体をペタペタとタッチし、「よし、もらった」と運気をゲット。8試合ぶりにHのランプをともした。

◆最下位中日を相手に巨人打線が沈黙し、今季13度目の完封負けを喫した。ナイターゲームの3位DeNAがヤクルトに勝利すれば、3・5ゲーム差とCSが遠ざかることになる。いきなり試合が動いた。1回先頭、先発菅野の2球目内角スライダーを岡林に捉えられ、右翼ポール際への先頭打者本塁打で先制された。菅野は次打者以降は丁寧な投球を続け、6回4安打1失点6奪三振と試合を作ったが、1球に泣き7敗目。"スミ1負け"を喫した。打線は昨季から10戦負けなしと得意にする高橋宏を打ち崩せず、6回2安打無得点9三振と抑えられた。7回には2番手フェリスから2死満塁のチャンスを作るも長野が右飛に倒れた。8回にも3番手松山から2死一、二塁とするも、大城卓が空振り三振を奪われ、チャンスを逸した。2日ぶりの借金生活に突入し、残り試合は12試合となった。

◆中日ライデル・マルティネス投手(26)が勝利まであと1人の9回2死で降板するアクシデントが発生した。立浪監督は「臀部(でんぶ)がつった。本人はいけると言ったがこっちが止めました」と説明。リーグトップの32セーブで2年連続タイトルが期待される右腕の今後が心配される。1-0の9回、マウンドに上がった絶対的守護神は1死で149キロスプリットで吉川尚から三振を奪ったところで異変を訴えた。落合ヘッド兼投手コーチ、トレーナーらがマウンドに向かい、そのままベンチに引き揚げた。球場が騒然とする中、結局、マウンドに戻ることなく、藤嶋がスクランブル登板。丸を三振に仕留めた。チームは球団初となる岡林の「先頭打者アーチによる1-0勝利」を飾った。

◆中日は巨人23回戦(バンテリンドーム)で今季主催試合の観客数が4年ぶりに200万人を突破し、200万2353人になったと発表。地方2試合を含む67試合目。

◆中日立浪和義監督(54)が就任3年目となる来季へ全身全霊で挑む。球団初の2年連続最下位という屈辱が迫る中、続投決定から一夜明けた指揮官は「このような成績でいろいろなこともありますが、とにかくもう1年、必死にやってみようかなと思います」と決意を明かした。リスタートは球団初の「先頭打者弾による1-0」という珍しい勝利となった。初回、先頭の岡林が自身初の本拠地アーチ。高橋宏が6回無失点で粘ると、最後はマルティネスが9回2死で緊急降板するアクシデントで、藤嶋が丸を三振に仕留めて完封リレーで1点を守り切った。「あと1人とはいえ、長打のある丸選手をよく抑えてくれた」と指揮官も安堵(あんど)の表情を浮かべた。若手選手への切り替え路線を重視し、球団は3年目となる来季も立浪監督に指揮を託した。ただ開幕から低迷が続いて借金28で、2年連続最下位という厳しい現実が目前に迫っている。「すべてに課題があります。残りシーズン、少しでも結果が出れば自信になる。若い選手は思いきってやっていく中で何かを感じて終わってほしい」。背水の陣を余儀なくされた指揮官は一瞬たりとも無駄にしない覚悟だ。【安藤宏樹】

◆中日高橋宏斗投手(21)が11度目のチャレンジで巨人戦初勝利を手に入れた。6回2安打無失点。毎回の9奪三振の力投で約1カ月ぶりの6勝目をマークした。「なんとかこの1勝をいい流れに変えられるようにしたい」と前を見据えた。立ち上がりは150キロ台のストレートを封印して、スピン重視のニュースタイルで臨んだ。15日の巨人戸郷の投球にもヒントがあったという。「投球のメリハリをつける。生きた球をしっかり投げる。無駄な球が多くなってしまいましたが、なんとか粘って投げることができました」。6回で100球を費やしたが、無失点で踏ん張った。お立ち台では勝利を呼ぶ先頭打者弾を放った1年先輩の岡林を「根はいい子」とイジって笑いを誘った。これには岡林も「宏斗さんに何があったか分からないが、大人のピッチングをしていた。これが先輩のピッチング」と応じてスタンドを沸かせた。巨人には昨季4戦1敗で、今季もここまで6度の先発で4敗と苦手意識は高まるばかりだった。「なんとか勝ててよかったです」。ニュースタイルでつかんだG倒星にようやく笑みがこぼれた。【安藤宏樹】中日は岡林の先頭打者本塁打の1点を守って勝利。初回先頭打者本塁打だけの1-0勝利は、20年9月13日ソフトバンク戦の西武(打者外崎)以来プロ野球20度目(表7度、裏13度目)。セ・リーグでは10度目(表3度、裏7度目)だが、中日では球団史上初めて。また、巨人が初回先頭打者本塁打で0-1で敗れるのも球団初だった。

◆中日は岡林勇希外野手の先頭打者本塁打の1点を守って勝利。初回先頭打者本塁打だけの1-0勝利は、20年9月13日ソフトバンク戦の西武(打者外崎)以来プロ野球20度目(表7度、裏13度目)。セ・リーグでは10度目(表3度、裏7度目)だが、中日では球団史上初めて。また、巨人が初回先頭打者本塁打で0-1で敗れるのも球団初だった。

◆巨人が「スミ1」で押し切られた。先発菅野智之投手(33)が岡林に浴びた先頭打者本塁打の1点が最後まで重くのしかかった。初回の2球目で、菅野も「良い球でしたよ。ボールだったし。あそこを持ってかれるとは」とうなずきながら振り返った。内角低め135キロスライダーで失投ではなかった。1、5、7、8回と得点圏に進めながら、あと1本を欠いた。7回は2試合連続アーチだった坂本、前夜に2打席連続弾の中田翔に代走を出し、勝負に出た。2死満塁まで攻めたが、ホームは遠かった。直近5試合で3度目、今季13度目の完封負けとなった。甲子園、バンテリンドームでの5連戦は1勝4敗で目前での胴上げも見せつけられた。借金生活に逆戻りし、残りは12試合。原監督は「ゲームは続きますから、明日は明日でまた全力で頑張ります」と話した。17日からのヤクルト2連戦は東京ドームに戻る。本拠地から仕切り直す。

◆中日が5投手の無失点リレーで、岡林の一回先頭打者本塁打の1点を守った。高橋宏は約1カ月ぶりの6勝目。徐々に調子を上げて6回を投げ、許したのは2安打で9奪三振の力投。藤嶋は3季ぶりのセーブ。巨人は決定打を欠いた。

◆先発した巨人・菅野智之投手(33)が6回4安打1失点の力投も〝スミ1〟負けで7敗目を喫した。一回に1番・岡林に先頭打者本塁打を被弾。その後は、最速154キロを計測した直球とスライダーを駆使して中日打線を翻弄。「抜くところは抜いて、力を入れるところは入れてとメリハリのあるピッチングができた」と納得の表情を浮かべた。打線は、中日先発・高橋宏の前に沈黙。菅野は先発としての役割を果たすも援護がなく、5勝目とはならなかったが「球数を抑えられることができたので、また自分自身の次以降に期待できる」と話した。

◆セ・リーグ4位の巨人は4安打にとどまり、今季13度目の零敗。原辰徳監督(65)は「一本がなかなか出ないですね」と嘆いた。中日先発の高橋宏に対し一、五回はともに1死から二塁まで走者を進めたが、後続が凡退。6回まで2安打に抑えられ、右腕が降板した終盤の好機でも得点を挙げられなかった。先発の菅野が6回4安打1失点と粘投しただけに「申し訳ない」と大久保打撃チーフコーチ。クライマックスシリーズ(CS)進出への課題を「チャンスに強いということ。走者がいるときに一本出れば」と語った。

◆中日抑えのマルティネスが右臀部の不調を訴えて交代した。九回に登板し、2人目の打者を空振り三振とした後につったような状態になり顔をしかめてマウンドを降りた。17日以降の登板は様子を見て決める。

◆巨人は球団史上初めて先頭打者本塁打による〝スミ1〟で敗れ、再び借金1に逆戻り。原辰徳監督(65)は「(好機での)一本がなかなか出ないですね」と多くを語らなかった。菅野が一回、先頭の岡林に右翼ポール際への本塁打を許した。15日に7得点した打線は、六回まで投げた高橋宏の前に2安打で9三振。フォークボールに手が出る場面が目立った。この試合で1度だけ先頭打者が出塁した七回は2死満塁で長野が右飛に倒れた。6回1失点と踏ん張った菅野を援護できずに今季13度目の零封負け。大久保打撃チーフコーチは「(菅野に)申し訳ない。(必要なのは)チャンスに強いこと」とナインの奮起を願った。残り12試合。2年ぶりのクライマックスシリーズ進出へ、暗雲が近づいている。(谷川直之)

◆前日15日のテーマを引きずるか。エモトが阪神時代の1978年。最下位になった年。パカパカ打って大勝した翌日、点が取れずに退散することが、よくあった。今の巨人がまたダブったね。原因は、両サイドのきわどい球に対応できないため。真ん中に来れば打てる。コースを突かれたらお手上げ。なんとかカットして、ファウルで粘って甘い球を呼び込むなど、テクニックがない。要するに、打つときも、打ち取られるときも同じスイング。しかも、どの打者も傾向は一緒とくるから、爆発のち沈黙...を繰り返すのも当然。打線の重大な課題だ。菅野に白星と黒星が交互についている理由も、その裏返し。肝心なところで、きわどいコントロールが利かず、抜けた球を痛打されるからだ。クライマックスシリーズ進出へ向けても、きわどい位置にいるわけだから、そこのところ、きっちり考えた方がいいよ。(サンケイスポーツ専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
81454 0.643
(↑0.003)
優勝
(-)
13518
(+9)
383
(+3)
73
(+2)
69
(-)
0.249
(↑0.001)
2.630
(↑0.01)
2
(-)
広島
70604 0.538
(↓0.005)
13
(↓1)
9464
(+3)
480
(+9)
90
(-)
72
(-)
0.247
(-)
3.240
(↓0.05)
3
(-)
DeNA
66623 0.516
(↓0.004)
16
(↓1)
12492
(+3)
466
(+6)
102
(-)
27
(-)
0.248
(-)
3.280
(↓0.03)
4
(-)
巨人
64652 0.496
(↓0.004)
18.5
(↓1)
12493
(-)
483
(+1)
156
(-)
45
(+1)
0.255
(-)
3.530
(↑0.01)
5
(-)
ヤクルト
53763 0.411
(↑0.005)
29.5
(-)
11491
(+6)
522
(+3)
114
(+4)
59
(-)
0.240
(↑0.001)
3.670
(-)
6
(-)
中日
49774 0.389
(↑0.005)
32
(-)
13348
(+1)
457
(-)
63
(+1)
32
(-)
0.237
(-)
3.150
(↑0.03)