1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阪神 | 3 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 2 | 0 | 0 | 9 | 16 | 4 | 2 |
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 8 | 0 | 0 |
勝利投手:大竹 耕太郎(11勝2敗0S) 敗戦投手:森下 暢仁(8勝5敗0S) 本塁打 |
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◆阪神は初回、佐藤輝と坂本の適時打で3点を先制する。その後は5回表に佐藤輝の適時打とノイジーの3ランで一挙4点を奪うなど、終わってみれば16安打で9得点を挙げた。投げては、先発・大竹が5回無失点で今季11勝目。敗れた広島は、先発・森下が精彩を欠いた。
◆阪神の大竹耕太郎は広島戦で今季6試合に登板して1完封を含む5勝0敗、防御率0・64の好成績。このカードでは左打者に被打率2割7分も、右打者には同1割8分2厘。デビッドソンを9打数ノーヒットに抑えるなど、右打者を抑えて白星につなげている。阪神の投手が同じチームを相手にシーズン6連勝すれば、18年にDeNA戦で6連勝したメッセンジャー以来で、広島相手に限れば73年に7連勝した江夏以来50年ぶり。
◆阪神浜地真澄投手(24)が出場選手登録を抹消された。15日の同戦で6回から登板し、2回2失点。岡田監督は試合後「あんまりよくないな、なんか肩の方もあんまりよくないみたいやなあ」とコンディション不良があることを明かし、「抹消すると思うけど。ボールもいってない」と話していた。右腕は昨季、中継ぎとしてフル稼働した。だが、今シーズンは本来の力を発揮できない登板が続き、ここまで30試合登板。2軍調整期間が続いていた。
◆阪神岡田彰布監督(65)が、優勝から2日たち通常モードに戻った。試合前は残暑が残り気温30度超えのマツダスタジアムのグラウンドに立ち、選手たちを観察。前夜は一部主力を休ませたが、スタメンには優勝決定試合と同じメンバーを並べた。
◆阪神坂本誠志郎捕手(29)が、試合前に広島藤井ヘッドコーチにあいさつした。藤井コーチは阪神時代、バッテリーコーチとして坂本を指導していた。水口打撃コーチ、久保田投手コーチ、藤本内野守備走塁コーチ、小宮山ブルペン捕手、片山ブルペン捕手、二神広報らも、藤井コーチや広島新井監督に、グラウンドであいさつしていた。
◆阪神佐藤輝明内野手(24)の勢いは、優勝後も止まらない。初回無死満塁で広島森下から右前打2点適時打。ライナーで一、二塁間を破り先制点を挙げた。これで4試合連続打点。その直近4試合で10打点の大暴れだ。シーズン82打点で昨季のキャリアハイ84打点まで、あと2。頼れる5番だ。
◆阪神大山悠輔内野手(28)にヒヤリとするシーンがあった。内野安打で出塁した3回。1死二、三塁で三塁走者の場面だ。ノイジーの中飛でタッチアップで本塁を狙った。本塁はクロスプレーとなり、大山はスライディング。右手でホームベースをタッチしようとしたが、タッチアウトとなりチェンジとなった。この後、右手を気にするようなしぐさがあり、トレーナーも駆け寄った。1度ベンチ裏へ下がると、しばらくしてから一塁守備へ。スタンドの虎党から拍手で送り出され、プレーを続行した。チームは2日前のリーグ優勝を決めている中、この日はベストメンバーで試合に臨んでいる。
◆阪神シェルドン・ノイジー外野手(28)が3ランを放った。5回に広島森下から左翼席へ放り込んだ。チームは森下から7得点。5回もたず降板させた。CSファイナルステージで対戦するかもしれない相手をめった打ちにした。
◆阪神が今季最多となる1試合4失策を犯した。初回に中野拓夢内野手(27)が秋山の二塁へのゴロをファンブル。5回には坂倉の一塁へのゴロを大山悠輔内野手(28)が捕球できなかった。そして6回には佐藤輝明内野手(24)がゴロを後逸。さらには木浪聖也内野手(29)も適時失策を犯した。2日前に優勝を決めたチームは、前日16日に広島入りしナイターゲームで敗戦。この日はデーゲームと過密な日程をこなし、やや疲れ気味か。なお、打線は活発で7得点を挙げている。
◆阪神佐藤輝明内野手(24)の勢いは、優勝後も止まらない。初回無死満塁で広島森下から右前に2点適時打。ライナーで一、二塁間を破り先制点を挙げた。これで4試合連続打点とした。3回に右翼線への二塁打を放つと、5回には右翼へタイムリー。「初回以降、点が取れていない状況だったので、いいところで追加点を取ることができてよかったです」とうなずいた。これで4試合で11打点の大暴れ。今季2度目の猛打賞とした。シーズン83打点で昨季のキャリアハイ84打点まで、あと1。頼れる5番だ。
◆阪神新助っ人のコルテン・ブルワー投手(30)が来日初失点を喫し、1回をもたずに降板した。7点リードの6回に登板。1死満塁のピンチを背負い、代打松山に137キロ変化球を打たれて2者が生還。さらに、続く羽月の打席では遊撃手木浪が痛恨の失策でまたも走者が生還。3失点目となった時点で岡田監督から交代を告げられた。登板前まで6試合連続無失点を記録していたが、初めて日本の打線にのみ込まれた。
◆阪神シェルドン・ノイジー外野手(28)が7号3ランを放った。5回に広島森下から左翼席へ放り込んだ。チームは森下から7得点。5回もたず降板させた。CSファイナルステージで対戦するかもしれない相手をめった打ちにした。さらに4点差に迫られた7回1死一塁では中堅左へ8号2ラン。来日初の1試合2本塁打、最多タイの1試合5打点でCSのスタメンへ向けてアピールした。
◆阪神佐藤輝明内野手(24)が、プロ初の1試合4安打を放った。初回に先制の右前打2点打。3回に二塁打を放つと、5回には再びタイムリーを放った。7回1死では益田から詰まりながらも左前打。ここまで4打数4安打の大当たりだ。2日前にビールかけ、前日に広島入りしナイターゲームを戦い、この日はデーゲーム。疲れ知らずの5番が頼もしい。
◆阪神森下翔太外野手(24)が自打球にもん絶した。8回1死二塁、広島河野の143キロをファウルにすると、ボールが左膝付近に当たる自打球となった。その場にしばらくうずくまり、トレーナーと今岡1軍打撃コーチが駆けつけたが、プレー続行。最後は空振り三振に倒れた。
◆阪神中野拓夢内野手(27)が今季46度目のマルチ安打で、リーグ最多152安打のDeNA牧に並んだ。DeNAは牧はナイターゲームを控えているが、この段階でトップタイに立った。昨季のキャリアハイ157安打にも迫った。
◆阪神中野拓夢内野手(27)に悲劇が襲った。8回、広島田村の打球がイレギュラーし、顔面に直撃。あご上付近に当たり、トレーナー、藤本内野守備走塁コーチらとともに、1度ベンチに下がった。その後、再び二塁守備へ戻るとスタンドから拍手が起きた。苦悶(くもん)の表情でプレーを続行した。出血も見られた。中野がここまで、二塁で全試合フルイニング出場している。試合後には、負傷部にばんそうこうをしていた。「まあ、出ていたんで大丈夫です」と強調。「イレギュラーはどうすることもできない。次に向けて準備したい」と続けた。さらに「本当に出れないってアクシデントがない限りは、全部いこうと思っている」とフルイニング出場継続を宣言した。
◆18年ぶりの優勝を決めた阪神が、優勝一夜明けの15日こそ敗れたものの、この日はCSで対戦する可能性がある2位広島に圧勝した。1回から広島森下を攻略した。近本、中野の1、2番が安打と四球で無死一、二塁の好機をつくる。1死から4番大山が歩いて満塁とすると、5番佐藤輝明内野手(24)が右前へ先制2点タイムリー。さらに2死から坂本誠志郎捕手(29)が中前適時打を放ち、いきなり3点を先行する。攻撃の手は緩めない。5回に佐藤輝がこの日3本目となる右前打で1点を追加すると、シェルドン・ノイジー外野手(28)が7号3ランを左翼へ運び、7-0と大量リードした。2番手ブルワーが守備の乱れもあり3点を失った直後の7回には、ノイジーが2打席連続の8号2ランで突き放すなど、16安打9得点と打線が広島投手陣を粉砕した。先発の大竹耕太郎投手(28)は1、2回こそ苦しんだが、味方の援護を受け3回からは安定した投球を見せ、5回3安打無失点で11勝目を挙げた。
◆下柳超え! 阪神大竹耕太郎投手(28)が5回3安打無失点とコイキラーぶりを発揮し、11勝目を挙げた。初回先頭を味方の失策で出塁を許すも、続く田中を併殺に仕留める。2回は1死一、二塁のピンチを背負ったが、秋山を右飛とし得点を与えなかった。3回以降も広島に快音を響かせなかった。国内移籍1年目投手の11勝は、83年野村収(大洋)12勝以来、40年ぶり。左腕では下柳10勝を超え、最多となった。また、試合前まで広島戦で6試合に登板。1完封を含む5勝0防御率0・64の好成績を残していた。阪神投手が同じチーム相手にシーズン6連勝は、18年にDeNA戦で6連勝したメッセンジャー以来。広島に限れば、73年に7連勝した江夏以来50年ぶりの記録だ。
◆阪神にアクシデントが続出した。3回に三塁走者大山悠輔内野手(28)が、本塁クロスプレーで相手捕手と接触。右手を気にするシーンがあった。8回には森下翔太外野手(24)が自打球にもん絶。左膝付近にボールが当たり、しばらくうずくまった。さらに8回の守備では、中野拓夢内野手(27)のあご付近にイレギュラーの打球が直撃。1度ベンチへ下がったが、苦悶(くもん)の表情でグラウンドに戻った。3選手ともにプレーを続行。試合後には「大丈夫です」と口をそろえた。優勝が決まったチームにとって、残り試合での負傷離脱は絶対に避けたいところだ。
◆阪神にアクシデントが続出した。3回に三塁走者大山悠輔内野手(28)が、本塁クロスプレーで相手捕手と接触。右手を気にするシーンがあった。8回には森下翔太外野手(24)が自打球にもん絶。左膝付近にボールが当たり、しばらくうずくまった。さらに8回の守備では、中野拓夢内野手(27)のあご付近にイレギュラーの打球が直撃。1度ベンチへ下がったが、苦悶(くもん)の表情でグラウンドに戻った。3選手とも大事には至らなかった模様だが、岡田彰布監督は「こっからけがしたらあかんで、なあ」と注意を促した。
◆阪神が今季最多となる1試合4失策を犯した。初回に中野拓夢内野手(27)が秋山の二塁へのゴロをファンブル。5回には板倉の一塁へのゴロを大山悠輔内野手(28)が捕球できなかった。そして6回には佐藤輝明内野手(24)がゴロを後逸。さらには木浪聖也内野手(29)も適時失策を犯した。2日前に優勝を決めたチームは、前日16日に広島入りしナイターゲームで敗戦。この日はデーゲームと過密な日程をこなし、やや疲れ気味か。岡田彰布監督は試合後、「いや、なんでかしかしグラウンドもしかしなあ、ボコボコはねとったなあ。で、何か詰まったり当たりとか変な当たりばっかりで」と、おとがめなしだった。
◆阪神シェルドン・ノイジー外野手(28)が、7号3ランを放った。5回に広島森下から左翼席へ放り込んだ。チームは森下から7得点。5回もたず降板させた。CSファイナルステージで対戦するかもしれない相手をめった打ちにした。さらに4点差に迫られた7回1死一塁では中堅左へ8号2ラン。来日初の1試合2本塁打、最多タイの1試合5打点でCSのスタメンへ向けてアピールした。岡田監督は「どうしたんやろな、なんか、期するものがあるんかな、おーん、ビックリしたわ、俺は」と驚いていた様子だった。
◆阪神に力負けし、連勝は2で止まった。先発森下は1回から3安打2四球で3点を失い、5回にも2ランを浴びるなど3失点。責任投球回を投げきれず、5回途中7失点で5敗目を喫した。阪神大竹に相性のいい田中を2番起用するなど打順を組み替えたが奏功せず、対大竹6敗目となった。試合後の新井貴浩監督(46)の談話は以下の通り。-先発の森下投手は立ち上がりから精彩を欠いた新井監督 いつもだったら投げていく中で修正がきくんだけど、なかなか軸になる球種が見つからずにストライクの先行できず苦しい投球になっていったように見えた。また修正して、次の登板に備えてほしい。-打線はまたも大竹投手に抑えられた新井監督 いろいろ考えて、いろんなことをやっているけど、それが結果につながらない。また、そこも考えてやらなきゃいけないなと思います。-今日は2番に相性の良かった田中選手を起用新井監督 前回(9日)の対戦でいいアプローチをしていたので。そのあたりはまた対戦があると思うので、考えて臨んでいきたいなと思います。-床田投手の出場選手登録が抹消された新井監督 別にどこかを痛めたとかではなく、彼も蓄積した疲労もあると思うので、コンディションを考えて抹消しました。-前日途中交代の野間選手は代打で出場新井監督 まだちょっと違和感がね。もちろん完璧ではないけど、バッティングは大丈夫ということだったのでいってもらいました。-秋山選手に久々のヒット新井監督 久しぶりだよね。本人もホッとしていると思うし、また明日以降の試合につなげてもらいたい。-今後も1番で起用か新井監督 1番が一番クリアな状態で入れるのかなと。もちろんピッチャー、9番の次だからというのもあるけど、全然気にしなくていいから、どんどん行っていいよと伝えている。
◆阪神が16安打9得点で2位広島に圧勝した。シェルドン・ノイジー外野手(28)が7号3ラン、8号2ランと2発5打点と大暴れ。 先発の大竹耕太郎投手(28)は5回3安打無失点で11勝目を挙げた。試合後の岡田彰布監督(65)の一問一答は以下の通り。-佐藤輝が4安打3打点の活躍。打つ時の姿がよくなったと言っていたが「今日、何かなあ。甘い球な、打ち損じせんと打てるよな」-つかんだと言ったら...と以前、発言していた「いや、そら、つかむのは本人やからなあ。俺はわからへんけど」-中堅から右方向への打球が多い「ポイントいいんちゃう。なあ。おーん」-このカードまで今年、広島戦では打ってなかった。いいアピールになった「まあ、そうやなあ。でも、あんまり好き嫌いというたらおかしいけど、得意とか、ずっと試合に出るんだったら、あんまりそういうのはつくったらあかんわな。得意、不得意というかな」-ノイジーが来日初の2本塁打「どうしたんやろな。なんか、期するものがあるんかな。ビックリしたわ、オレは」-昨日は左翼で起用した小野寺が2打点と活躍。CSに向けて左翼をどう見ているか「いやいや、それは一応ノイジーがずっとやっていたわけやから。まあ、あかんかったら、いつでも小野寺は使えるしな」-ノイジーは見ていて変わった部分があるか「いやー、わからんわ。わからんよ」-大竹は広島戦に今季7戦6勝0敗、防御率0・57と強い「なんかあれ、勝率(最高勝率のタイトル)もあるみたいやなあ。抹消しようと思ってたんやけど、(規定が)13勝? だから、あと、なあ、2回投げられるからなあ。だから抹消せんと。そら相手次第やけどなあ。だからもう今日なんか5回で球数少なめでして、またちょっと次の登板ていうか、なあ、チャンスがあれば投げさしたらええと思うけどなあ」-広島にずっといい「そうやなあ、だって0点台やろ、防御率(笑い)。7試合投げて0点台いうのはすごいよなあ。だからそらお前、最初の頃はずっと右きとったけど、まあそら相性とかでなあ、こんだけやって、右が打てへんからこないして左打線やってるけど、それでも打てへんもんなあ」-CSで対戦するかもしれない相手に、そういう相性も「そら、当然、当然。それはな」-4失策と守りが今日はちょっと「おお、いや、なんでかしかしグラウンドもしかしなあ、ボコボコ跳ねとったなあ。で、何か詰まった当たりとか変な当たりばっかりで。(顔に当たった)中野が大丈夫でよかったわ。みんななあ、大山の時も(打球が)ごっつ跳ねとったよなあ」-ケガが一番怖い「今はな。森下もちょっと自打球なあ、当たったから。あんまり...。こっからケガしたらあかんで、なあ」-主力は今後も起用していく「そうやな。まあ、半分とかな、休ませながら、いくつもりやけどな。中野はフル(イニング)でいっとったからなあ」-実戦感覚をキープしたままポストシーズンに「終わってからもまたあるからなあ。(レギュラーシーズン終了が10月)1日の(CSファイナル開幕が)18日やろ? 2週間以上あるから。今みんなに(宮崎での)フェニックス(リーグ)とかいろんなあれで、うまいこと実戦できるようにな。そうじゃないと、あんまり長すぎてもなあ」-みんなでフェニックスにいく可能性も「いや、それはちょっとコーチに言うてあるからなあ。まだどういう形になるか分からんけど。だからそんな、社会人チームとかと練習試合してもなあ。やっぱり難しいわなあ」-紅白戦では難しいか「いやいや、無理無理」-優勝した14日巨人戦(甲子園)はそのまま宿舎に泊まり、翌日から広島へ。選手も久しぶりに家に帰れる「久しぶりって、3日ぶりやん」
◆セ・リーグ王者の阪神が、広島の虎党に見送られ帰阪した。マツダスタジアムの出口では大勢のファンが待機。なかには「パインアメー!」と岡田監督の好物を叫ぶファンもいた。広島駅でも阪神ファンは待機。「アレ」を成し遂げたナインをひとめ見ようと、必死だった。
◆130試合目にして爆発した。阪神シェルドン・ノイジー外野手(28)が、来日初の1試合2発、しかも2打席連続弾を放った。まずは5回だ。佐藤輝の適時打で4点目を奪った直後、広島森下の初球カットボールをたたいた。打球は左翼へ一直線。8月30日DeNA戦以来となる7号3ランで勝利を決定づけた。さらに7回にも3番手益田から、今度はセンターへ運ぶ2打席連発の8号2ラン。2発5打点で勝利に貢献した。「最近、感覚的には調子が良かったんで、2本出てよかったです」。阪神助っ人の1試合2発は、21年8月14日広島戦でのサンズ以来。来季の残留やCSスタメンを猛アピールした。打線の中軸を期待され、今季から加わった。守備では強肩ぶりを発揮し、両リーグ最多の10補殺をマークするも、打撃ではあまり目立っていなかった。それがここに来ての大暴れ。岡田監督も「どうしたんやろな。なんか、期するものがあるんかな。ビックリしたわ、オレは。(変わった部分は)いやー、わからんわ。わからんよ」と首をひねるほどの爆発ぶりだった。ただ、CSや日本シリーズを見越せば、ノイジーが覚醒すればこれほど頼もしいことはない。ポストシーズンで、さらなる活躍が期待される。【高垣誠】
◆阪神近本光司外野手がマルチ安打を決め、新人から5年目以内の通算安打で歴代トップを目前とした。初回に右前打を放ち、6回に左前打。これで通算766安打とし、プロ野球記録を持つ巨人長野に1本差に迫った。試合後は「とりあえずケガしないようにしたいなと思います」。今季は死球による骨折離脱、打撲があっただけに、ポストシーズンまで無傷で乗り切る。
◆阪神岡田彰布監督(65)が10月1日のシーズン終了後に、主力選手をフェニックスリーグ(宮崎、同9日開幕)への派遣を検討していることを明かした。CSファイナル開幕は同18日。「2週間以上あるから。フェニックスとかでうまいこと実戦できるようになあ」と、話した。現在、コーチ陣とどのような形にするのか意見をまとめている段階だ。社会人、独立リーグとの練習試合や紅白戦では、日本シリーズ出場権を争う舞台への調整は難しい。実戦感覚を鈍らせないように知恵を絞り、準備する。
◆阪神坂本誠志郎捕手が2試合ぶりにスタメンマスクをかぶり、フル出場&マルチ安打を放った。大竹を無失点でリードし、打撃では初回2死一、二塁で広島森下から中前適時打と攻守で奮闘した。「優勝して、野球が雑になっても、やってる方も見てる方もおもしろくない。みんなでプレーに集中して、しっかり楽しみに見に来てくれる人のためにも、しっかりやりたい」と頼もしく話した。
◆広島森下暢仁投手がともに今季ワーストの9安打7失点で5敗目を喫した。変化球の精度、制球すべて本調子とはほど遠く、1回から3安打2四球で3失点。5回は佐藤輝に適時打を打たれた直後、ノイジーに3ランを浴びた。責任投球回を投げ切れず「両サイドにしっかりと真っすぐを投げきれなかった。1イニングに点数を取られすぎているので、そこを何とか最少失点でいけたら」と肩を落とした。
◆これが王者の貫禄だ。18年ぶりにリーグ制覇を果たした阪神が、16安打9得点で2位広島を蹴散らし、優勝決定後初勝利を手にした。絶好調の5番佐藤輝明内野手(24)がプロ初の4安打でけん引。初回の先制2点適時打を含む3打点を挙げた。苦手としていた広島はCSで対戦の可能性もあるが、2試合連続複数タイムリーで心配なし。打撃主要3部門でキャリアハイも見えてきた。あっさり、だ。佐藤輝がいきなり決めた。初回1死満塁。ライナーで一、二塁間を破った。2点適時打で先制。3回に右翼線への二塁打、5回には右前適時打を放ち、広島森下から7得点でKOさせた。7回には詰まりながら左翼前へ落とす単打でプロ初の4安打。「たまたまっすね」と笑うと「たまたまでもヒットになるってことはいい打ち方かな」と明るく続けた。「まだまだ打たないといけないので。必死っすね、いつでも」直近4試合で17打数11安打、打率6割4分7厘、11打点。18年ぶりのリーグ優勝を決め、さらに自身も絶好調でも緩みはない。歓喜のビールかけから前日15日に広島入りしてのナイターからデーゲーム。過密スケジュールの中、失策こそ1つあったがバットで帳消しだ。13日巨人戦に続き、今季2度目の猛打賞。「一番うれしい」と破顔した前回と比較し「1回猛打賞したら、2回目は特に何もないですね」とクールだった。前カードまで広島戦は打率1割9分1厘と低調も、この2戦で払拭してみせた。岡田監督も「好き嫌いというたらおかしいけど、ずっと試合に出るんだったら、そういうのはつくったらあかんわな得意、不得意というかな」と強調。前夜は床田、この日は森下と主戦2人から快音を響かせ、ポストシーズンを見据える。まだまだ戦いは先にある。指揮官も「ポイントがいいんちゃう、なあ、おーん」と状態の良さの認める。打率は2割5分8厘まで上昇し、昨季の自己最高2割6分4厘に接近。本塁打はあと5本、現在「83」の打点もあと「2」で自己最多を更新する。打撃主要3部門での自身最高成績へ「しっかり打って最終的に超えたらいい」と力強く言った。残り13試合、「しっかり最後までやり切りたい」と、とことん個人成績を追求できる。リスタートの81勝目。虎も佐藤輝も、優勝疲れを知らない。【中野椋】佐藤輝が15、16日の広島2連戦で10打数6安打、5打点の大当たり。今回のカード前まで今季の広島戦では、セ球団との対戦別最低の打率1割9分1厘(68打数13安打)と不振だった。CSで対戦する可能性のある眼下の敵に対し、苦手意識の一掃ができた。
◆広島会沢翼捕手が通算1000試合出場。16日の阪神23回戦(マツダスタジアム)に先発出場して達成。プロ野球525人目。初出場は09年5月27日のロッテ1回戦(マツダスタジアム)。
◆これが王者の貫禄だ。18年ぶりにリーグ制覇を果たした阪神が、16安打9得点で2位広島を蹴散らし、優勝決定後初勝利を手にした。絶好調の5番佐藤輝明内野手(24)がプロ初の4安打でけん引。初回の先制2点適時打を含む3打点を挙げた。苦手としていた広島はCSで対戦の可能性もあるが、2試合連続複数タイムリーで心配なし。打撃主要3部門でキャリアハイも見えてきた。佐藤輝が15、16日の広島2連戦で10打数6安打、5打点の大当たり。今回のカード前まで今季の広島戦では、セ球団との対戦別最低の打率1割9分1厘(68打数13安打)と不振だった。CSで対戦する可能性のある眼下の敵に対し、苦手意識の一掃ができた。
◆阪神中野拓夢内野手が、アクシデントにも負けず、フルイニング出場を継続した。8回、広島田村のゴロがイレギュラーし、あご付近を直撃。1度ベンチに下がったが、戻って最後までプレーした。「デーゲームのグラウンドが乾いた時の難しさっていうのもありますし、次に向けてしっかり準備したい」。そんな中でも2安打を放ち、最多安打争いでトップのDeNA牧に1本差に迫った。「試合に出続けることが(最多安打を取る上でも)大事」と、けがに細心の注意を払いながら、ヒットも量産していく。
◆最高勝率あるで! 阪神大竹耕太郎投手(28)が5回3安打無失点とコイキラーぶりを発揮し、11勝目を挙げた。初回先頭を味方の失策で出塁を許すも、続く田中を併殺。3回以降も快音を響かせなかった。最高勝率 投球回数にかかわらず、13勝以上を挙げた投手のうち最も勝率のいい投手に与えられる。セパとも13年から現行の基準で統一された。セ・リーグでは、73年から12年まではタイトルとしての表彰の対象外。72年までは、規定投球回到達者のうちで勝率最高の投手に与えられていた。阪神では青柳が21、22年に獲得しており、大竹が続けばチームから3年連続となる。
◆最高勝率あるで! 阪神大竹耕太郎投手(28)が5回3安打無失点とコイキラーぶりを発揮し、11勝目を挙げた。初回先頭を味方の失策で出塁を許すも、続く田中を併殺。3回以降も快音を響かせなかった。「状態は良くなかったです。でも、だからダメというわけではなく、それを受け入れて(坂本)誠志郎さんと組み立ていこうという考えでした。併殺打でカバーできたり、集中して投げられたところはよかった」これで今季の広島戦には7試合に登板し、1完封を含む無傷の6勝。防御率0・57と驚異的な成績を残した。同戦に限れば、73年に7連勝した江夏以来50年ぶりの記録で白星を重ねた。CSファイナルで対戦する可能性があるだけに、左腕の好投は心強い。最高勝率のタイトルも見えてきた。これで11勝2敗。公式戦ではあと2試合登板するチャンスがあり、13勝となると勝率8割6分7厘と1位を狙える位置にいる。岡田監督は当初の方針を変更。タイトル獲得の可能性があるため、出場選手登録の抹消を取りやめることを明かした。「抹消しようと思ってたんやけど、あと2回投げられるからなあ。だから抹消せんと、相手次第やけど、チャンスがあれば、投げさしたらええと思う」と説明。広島での好投にも「7試合投げて(防御率が)0点台いうのはすごいよなあ」とべた褒めした。リーグ優勝達成後も、勝ち星をつけた背番号49。「調子が良くて抑えられるより、自信になった」。好不調の波に翻弄(ほんろう)されることなく、結果を残したことに手応えをつかんだ。1985年以来の日本一に欠かせない左腕が力の限り投げ抜く。【三宅ひとみ】阪神に国内球団から移籍1年目投手の11勝以上は、83年野村収(前大洋)12勝以来、40年ぶり。左腕では03年下柳剛の10勝を超え、最多となった。大竹は11勝2敗で、自身の貯金を9に増やした。阪神投手のシーズン貯金2桁の直近は、05年下柳剛の12(15勝3敗)。移籍初年度では、79年小林繁(前巨人)の貯金13(22勝9敗)。大竹は続くか。最高勝率 投球回数にかかわらず、13勝以上を挙げた投手のうち最も勝率のいい投手に与えられる。セパとも13年から現行の基準で統一された。セ・リーグでは、73年から12年まではタイトルとしての表彰の対象外。72年までは、規定投球回到達者のうちで勝率最高の投手に与えられていた。阪神では青柳が21、22年に獲得しており、大竹が続けばチームから3年連続となる。
◆最高勝率あるで! 阪神大竹耕太郎投手(28)が5回3安打無失点とコイキラーぶりを発揮し、11勝目を挙げた。初回先頭を味方の失策で出塁を許すも、続く田中を併殺。3回以降も快音を響かせなかった。阪神に国内球団から移籍1年目投手の11勝以上は、83年野村収(前大洋)12勝以来、40年ぶり。左腕では03年下柳剛の10勝を超え、最多となった。大竹は11勝2敗で、自身の貯金を9に増やした。阪神投手のシーズン貯金2桁の直近は、05年下柳剛の12(15勝3敗)。移籍初年度では、79年小林繁(前巨人)の貯金13(22勝9敗)。大竹は続くか。
◆両軍のスターティングメンバーが発表。阪神は中野拓夢内野手(27)に注目だ。今季はチーム唯一のフルイニング出場を続けている不動の2番は、ここまでセ・リーグ2位タイの150安打をマーク。1位の牧(DeNA)に2本差に迫っている。広島先発の森下とは、今季の対戦打率・538(13打数7安打)と抜群の相性。「何とか安打を多く打てるように頑張っていきたい」と意気込む男が個人タイトルに向かって快音を響かせる。
◆阪神は一回、佐藤輝明内野手(24)の適時打で2点を先制した。背番号8の勢いが止まらない。1死満塁で森下の初球を力強く振り抜く。チェンジアップを右前に運んで走者2人をかえした。前日15日に続いて一回に先制の適時打を放ち、13日の巨人戦(甲子園)から4試合連続打点。打点を82に伸ばした。
◆阪神は3―0の五回、佐藤輝明内野手(24)の適時打とシェルドン・ノイジー外野手(28)の3ラン本塁打で7点差とした。快音が止まらない。佐藤輝が1死一、二塁で森下の146キロ直球を捉え、打球は右前へ。1人が生還してこの日3打点。五回で早くも今季2度目の猛打賞とした。敵地で声援を送る虎党の興奮が冷めやらぬ中で、続くノイジーが初球を振り抜くと打球は左翼へ。8月30日のDeNA戦(甲子園)以来となる久々の7号3ランでリードを広げた。
◆先発した阪神・大竹耕太郎投手(28)は5回3安打無失点でマウンドを降りた。一回先頭の秋山は二失で出塁を許したが、田中を二ゴロ併殺。2死から一、二塁のピンチもマクブルームを二ゴロに仕留めた。好相性の広島打線を相手に淡々とアウトを積み重ね、三回、四回は三者凡退。五回は失策と安打で1死一、三塁のピンチを背負うも、田中を遊ゴロ併殺でホームを踏ませなかった。5回3安打無失点と試合をまとめて降板。7点の大量援護点にも恵まれて、今季11勝目の権利を手にした。
◆広島・森下暢仁投手(26)が4回?を投げともに今季ワーストの9安打7失点の大炎上となった。一回に佐藤輝の2点打と坂本の適時打で3点の先制を許し、五回には佐藤輝の適時打とノイジーの7号3ランで4失点。2死後、新井監督はタオルを投入した。9安打は昨年8月16日の中日戦(マツダ)以来、7失点は9失点した昨年5月28日のソフトバンク戦(ペイペイD)以来。ここまで10勝の床田に次ぐ8勝を挙げているが、2年連続3度目の2桁勝利は厳しい状況となった。
◆阪神は7―0の六回、拙守が重なって3点を失った。この回から先発の大竹に代わってコルテン・ブルワー投手(30)が登板。1死一塁でマクブルームの打球を三塁の佐藤輝がグラブに当てるも弾く失策でピンチが広がった。その後1死満塁で代打・松山に2点打を許すと、続く羽月の打球を今度は遊撃手の木浪がファンブル。走者がひとり生還し、ブルワーはここで降板となった。チームでは一回に中野が、五回に大山がエラーしており、試合途中ながら今季最多の1試合4失策。不規則なバウンドに内野陣が苦しんだ。
◆阪神のシェルドン・ノイジー外野手(28)が7―3の七回、2打席連続となる8号2ランを放った。益田の150キロ直球にタイミングを合わせ、大きな放物線を中堅へ。「カウントも有利だったし思いきってスイングできたね。ファストボールをしっかり捉えられたし、いいバッティングができた」と喜びのコメントを残した。
◆阪神・中野拓夢内野手(27)が八回の守備で打球が直撃し、一度ベンチへと引き揚げた。田村の放った痛烈な打球は土のグラウンドでイレギュラーバウンドし、あご付近を直撃。倒れ込んだ中野はトレーナーとベンチへと引き揚げた。治療後、再びグラウンドに姿をみせると、スタンドからは大きな拍手が。中野はこの日、2安打をマークし、DeNAの牧と並んでセ・リーグの安打数トップに浮上。チームでただ一人、フルイニング出場を継続している。
◆阪神は打線が爆発し、大勝した。中心となったのは5番・佐藤輝。一回に先制の右前2点打を放つと、これに坂本が中前適時打で続き、いきなり3点をリードした。佐藤輝は三回の右翼線への二塁打をはさみ、四回には右前適時打を放って、これで3安打猛打賞。この3安打目にはノイジーが左翼への7号3ランで続き、五回までに7点差をつけた。六回に3点を返されたが、5、6番コンビは7―3の七回にも観客を魅了した。1死から佐藤輝がプロ初の4安打となる左前打を放つと、ノイジーは来日初の2打席連発となる中越え2ラン。先制、中押し、ダメ押しと攻撃の手を緩めなかった。投げては〝広島キラー〟の大竹が緩急を駆使し、5回3安打無失点でチームトップの11勝目。広島戦では負けなしの6連勝となった。
◆広島は16被安打9失点の大敗で連勝が2で止まった。先発の森下が4回?を9安打7失点と炎上。打線も大竹の前に5回3安打無得点と沈黙した。試合後の新井貴浩監督(46)の主な一問一答は次の通り。──森下は一回に3失点。立ち上がりから精彩を欠いた「いつもだったら投げていく中で修正が効くけど、なかなか軸になるボールが見つからず、ストライク先行ができず、苦しいピッチングになっていったように見えた。また修正して次の登板に備えてほしい」──打線は9日の甲子園に続いて大竹に抑えられた「いろいろ考えていろんなことをやっている。それが結果につながらない。また、考えてやらなきゃいけないと思う」──大竹に対して試合前時点で・571(7打数4安打)と相性の良い田中を「2番・三塁」で起用「前回の対戦でいいアプローチをしていた。その辺りはまた対戦があると思う。また考えて臨んでいきたい」──秋山が五回に右前打を放った。8月8日のヤクルト戦以来の安打だった「久しぶりだよね。本人もホッとしていると思うし、また明日以降の試合につなげてもらいたいです」──今後も1番で起用「そのつもり。1番が一番クリアな状態で入れる。もちろん、ピッチャーの9番の次だからというのもある。その辺りも『全然気にしなくていいから、どんどんいっていいよ』と伝えている」──15日に左太もも裏を痛め途中交代した野間が八回に代打で出場(結果は遊直)「まだちょっと違和感がある。完璧ではないけど、バッティングは大丈夫ということだったのでいってもらいました」―会沢が通算100─0試合出場を達成「キャッチャーというのは頭も肉体的にもすごく疲れると思う。重労働なポジション。そこで1000試合出たというのは、大変なことで、素晴らしい記録だと思う。まだまだ頑張って、チームを支えてほしい」──床田が出場選手登録抹消。理由は「別にどこかを痛めたとかではない。蓄積した疲労があると思う。コンディションを考えて抹消しました」
◆阪神が16安打9得点で快勝。佐藤輝明内野手(24)がプロ初の1試合4安打、シェルドン・ノイジー外野手(28)が初の2打席連続本塁打で5打点を挙げた。3打点の佐藤輝はキャリアハイの「84打点」まで、あと「1」。自身最長の5試合連続打点も、あと「1」とした。大竹耕太郎投手(28)は広島戦6連勝で11勝目(2敗)。守備では今季最多の4失策を記録した。岡田彰布監督(65)の主な一問一答は以下の通り(成績=81勝45敗4分、観衆=3万1217人)。ーー佐藤輝が4安打3打点の活躍「今日なんかな、甘い球な。おーん。打ち損じせんとなあ。打てるよな。暑う」ーーつかんだか「そらつかむのは本人やからなあ。俺はわからへんけど」ーー右方向への打球が多い「ポイントいいんちゃう?」ーー今年、広島戦は打っていなかった「あんまり好き嫌いと言うたらおかしいけど、得意とか、あんまりそら、ずっと試合に出るんだったら、そういうのは作ったらアカンわな。得意、不得意というかな」ーーノイジーが2本塁打。先に向けて「どうしたんやろな。なんか、期するモノがあるんかな。おーん、ビックリしたわ、俺は」ーー15日は小野寺が活躍。CSに向けて左翼をどう見ているか「一応、ノイジーがやっていたわけやから。アカンかったら、いつでも小野寺は使えるしな」ーーノイジーは変わった部分はあるのか「いやー、わからんわ。わからんよ」ーー大竹は広島戦に強い「何かアレ、勝率もあるみたいやな。抹消しようと思ってたんやけど、(タイトルの条件は)13勝? あと2回投げられるからな。だから抹消せんと、そら相手次第やけどな。今日なんか5回で球数少なめで、次の登板ていうか、チャンスがあれば投げさしたらエエと思うけどなあ」ーーカープにずっといい「そうやなあ、だって0点台やろ、防御率?(笑)。6試合、7試合投げて0点台いうのはすごいよなあ。だからそらお前、最初の頃は右来とったけど、相性とかでな、こんだけやって、右が打てへんからこないして左打線やってるけど、それでも打てへんもんな」ーーCSで対戦するかもしれない相手に、そういう相性も「当然、当然。それはな」ーー守りがちょっと「グラウンドも、ボコボコ跳ねとったな。で、何か詰まった当たりとか変な当たりばっかりで。(顔に当たった)中野が大丈夫でよかったわ。みんななあ、大山の時も(打球が)ごっつ跳ねとったよなあ」ーーけがが一番怖い「今はな。森下も自打球な、当たったから。あんまり...。こっからけがしたらアカンで、なあ」ーー主力は今後も起用「半分とかな、休ませながら、行くつもりやけどな。中野はフル(イニング)で行っとったからなあ」ーー実戦感覚をキープしたまま、ポストシーズンに「終わってからも、またあるからなあ。(シーズン最終戦は10月)1日の(CSファイナルステージ初戦は)18日やろ? 2週間以上あるから。フェニックスとかいろんなアレで、上手いこと実戦できるようにな。そうじゃないと、あんまり長すぎてもなあ」ーー全員でフェニックスに行く可能性も「それはちょっとコーチに言うてあるからな。どういう形になるか分からんけど。社会人チームとかと練習試合しても難しいわなあ」ーー紅白戦では難しいか「無理無理」ーー選手も久しぶりに家に帰れる「久しぶりって、3日ぶりやん」
◆内野の4ポジションでエラーを記録し、2020年10月23日の巨人戦(東京ドーム)の5失策以来、3年ぶりとなる一試合4失策となった。守乱で投手陣の足を引っ張ったが、岡田監督は淡々と振り返った。「なんでかしかし、グラウンドもボコボコ跳ねとったなあ。で、詰まった当たりとか変な当たりばっかりで。(八回に顔に当たった)中野が大丈夫でよかったわ」一回先頭で秋山の打球を中野がファンブル。五回1死では大きく跳ねた打球を大山が必死に止めたが、一塁へのトスがそれた。7-2の六回は佐藤輝が三遊間への打球を捕り損ね、1死二、三塁で木浪がファンブルして3点目が入った。今季78失策はリーグ最多に。馬場内野守備走塁コーチは「こういうところで隙を見せるとね。本当に肝に銘じてもう一回、取り組まないと」と力を込めた。
◆阪神・岡田彰布監督(65)が16日の広島戦後、10月9日から宮崎で行われる「フェニックス・リーグ」参戦を検討していることを明かした。「(公式戦が)終わってから2週間以上あるからなあ。フェニックスで、うまいこと実戦できるようにな」順調なら10月1日の広島戦(マツダ)で公式戦の全日程が終了する。2、3位通過チームが戦うCSファーストステージは同14日からスタート。阪神はその勝者と同18日から日本シリーズ出場権を懸けて甲子園で対決する。CSに向けて空白の16日間をどうするのか。優勝したからこそ、調整に難しさが生じる。過去に苦い思いをした。前回優勝の2005年。セ・リーグにはCS制はなかったが、パ・リーグにはプレーオフ制度があった。実戦勘を鈍らせないように、岡田監督はフェニックス・リーグにベストメンバーで参戦。だが、主力不在の2軍クラスが相手で、日本シリーズではプレーオフを勝ち抜いてきたロッテに4連敗を喫した。「社会人チームとかと練習試合してもなあ。やっぱり難しいわなあ。紅白戦? 無理無理」と思案顔の指揮官は、これから参戦期間、メンバーなど、ベストな方策を探っていく。当時も岡田虎を支えた平田ヘッドも「いろんな想定をしながら、パターンを考えておかなあかんわね」とうなずいた。八回に森下が左膝付近に自打球を当ててうずくまり、直後の守備では中野のあご付近にイレギュラーした打球が直撃。ともに大事には至らなかったが、岡田監督は「こっからけがをしたらあかんで」と注意を促した。〝アレ〟に導いた指揮官は、日本一に向けてさらなる策を講じていく。(三木建次)
◆フルイニング出場中の中野にヒヤリとする場面があった。八回、田村の放った打球はイレギュラーしてあご付近を直撃。出血し、一度ベンチへと引き揚げた。治療後はプレーを再開し、試合後は「大丈夫です」と無事をアピールした。この日は2安打を放って今季152安打。最多安打のタイトル争いに向け「ずっと試合に出続けることが最多安打をとるために大事。出られないアクシデントじゃない限り、全部いこうと思っている」と意気込んだ。
◆阪神・ノイジーが初の一試合2本塁打で気を吐いた。まずは五回1死一、二塁で左翼に7号3ランを放ってリードを7点に広げると、7―3の七回には中堅に8号2ランをほうり込んだ。「感覚的には調子が良かったので、何とか2本出てよかった」。ポストシーズンでも左翼のレギュラー死守をアピールする活躍に、岡田監督は「どうしたんやろな。なんか、期するものがあるんかな。おーん、ビックリした」と目を丸くしていた。
◆仲間のミスもカバーする粘りの投球で、タイトルにもCSにも視界は開けた。大竹が5回3安打無失点で、チームトップの11勝目。〝鯉キラー〟の本領をいかんなく発揮した。「(状態は)終始良くなかったですけど『よくないから勝負にいけない』じゃなくて、ゼロに抑えているので、調子が良くて抑えるよりは自信になりました」序盤から緩急を駆使して向かっていった。一回は先頭を二ゴロ失策で出塁させたが、田中を二ゴロ併殺に抑えて2死とし、その後のピンチも脱出。7―0となった五回も失策絡みで1死一、三塁を招きながら、再び田中に遊ゴロ併殺を打たせてホームは踏ませず。ここぞで集中力を高め、5つのゼロを並べた。5回降板だったが、そこには岡田監督の配慮があった。「(最高)勝率(のタイトル獲得の可能性が)あるみたいやな。抹消しようと思ってたんやけど、13勝? あと2回投げられるからなあ。今日なんか5回で球数少なめにして次の登板ていうか、なあ、チャンスがあれば投げさしたらええと思うけどなあ」。11勝を積み上げた一方で喫した黒星はわずかに2つで、勝率・846。今回の1勝で「13勝以上」の条件クリアにも望みをつないだ。指揮官も大量得点を受けて左腕の体力温存を優先し、バックアップ態勢は万全。初タイトルにも期待をもてる。
◆新外国人の阪神・ブルワー(前ヤンキース3A)が来日初失点を喫した。大竹に代わって六回のマウンドに上がると、安打に失策が絡んで1死満塁のピンチ。ここで代打・松山に右翼へ2点二塁打を許した。なお1死二、三塁で羽月の打球を遊撃の木浪がファンブル。さらに1点を失ったところで降板した。初登板から6試合連続無失点中だったが、苦しい投球となった。
◆阪神は広島に9―3で快勝した。佐藤輝明内野手(24)が、一回の先制2点打を含めてプロ初めての一試合4安打をマーク。中日、西武、阪神で通算1560安打を放ち、初代の楽天監督を務めたサンケイスポーツ専属評論家・田尾安志氏(69)は、課題だった内角高めに対応する姿に太鼓判を押した。打撃3部門でキャリアハイ更新が見えてきた主砲が、日本一に向けてさらにレベルアップしていく。止まらない快音の嵐がマツダに響き渡る。4度灯した「H」ランプはプロ入り後、最多。進化した証しをバットで示し、佐藤輝から思わず笑みがこぼれた。「たまたまっすね。でも、たまたまでもヒットになるということはいい打ち方なのかなと思います」まずは一回1死満塁の先制機。森下の初球、129キロチェンジアップを振り抜いて右前に運んだ。三回1死一塁では、再び初球を引っ張って右翼線への二塁打でチャンスメーク。五回1死一、二塁では内角高めの直球をはじき返して、中押しの右前適時打。七回は益田の152キロ直球に詰まりながらも左前に落とした。自己最多の一試合4安打。そして、3打点で勝利を呼び込んだ。「1試合1試合しっかり打って、最終的に超えたらいいですけどね」今季最長タイの4試合連続打点で83打点とし、昨年の84打点を超えることはほぼ確実だ。打点だけではない。打率は・258まで回復。20本に乗せた本塁打数と合わせて、打率(・264)、本塁打(24本)、打点(84打点)の打撃主要3部門でキャリアハイが狙えるところまできた。
◆阪神・桐敷が好救援で相手に傾いた流れを引き戻した。ブルワーが3点を失った六回1死一、三塁から登板。坂倉と秋山を抑えてピンチを乗り切ると、2点を追加した七回は三者凡退で抑えた。ピンチでの登板や回またぎを何度もこなす左腕は「今年ももう十何試合とポストシーズンなので。やるべきことを割り切ってやっていきたい」と、役割を全うする意気込みを示した。
◆阪神・近本が2安打を放ち、入団5年以内の通算安打で1位・長野久義(巨人)の767本にあと1本と迫った。一回は森下の初球を右前に運び、六回はアドゥワの速球を左前へ。記録更新を目前にしても「記録っていうのにこだわることはしないと思います」とさらり。ポストシーズンに向けて「とりあえず、けがしないことだけ」と語った。
◆昨日も大阪・梅田の阪神百貨店は優勝セールで大混雑していた。虎フィーバーはまだまだ続いている。なんといっても18年ぶりのアレを達成したわけだから、しばらくは余韻に浸って喜びをかみしめたい。甲子園歴史館では昨日から優勝特別展示を開始した。ペナント、トロフィー、記念品が展示され、館内は優勝記念ロゴで装飾。今シーズンを振り返る特別映像も流れている。来場者には先着順で優勝記念カードも配布しているので、足を運んでもらいたい。サンスポでもあの感動が味わえる。既に購入していただいた読者の方もいらっしゃると思いますが、特別版「大阪紙面で振り返る2023タイガース」を16日から関西地区の一部コンビニや書店などで販売している。今シーズンの素晴らしい戦いぶりを伝えてきたサンスポ1面(大阪最終版)を原寸大でズラリと並べたブランケット判で、大迫力の特大ポスターも付いている。ああ、こんな試合もあったよな、と思いながら、興奮がよみがえること間違いなしだ。そして、きょう17日には特別版「阪神18年ぶり優勝」を緊急発売。歓喜の瞬間をたっぷり伝える100ページの永久保存版だ。岡田監督の胴上げを表紙に、優勝を決めてマウンドに駆け寄るナイン、みんなが大はしゃぎしたビールかけなど、躍動感あふれる数々の写真が掲載されている。レイアウトを担当した整理部・芝崎正剛デスクは完成したばかりの雑誌をめくりながら、「写真をたっぷり使うことを心掛けました。18年ぶりの優勝で世間がかなり盛り上がっているのを感じていましたし、とにかく良い作品を届けたいという思いで作りました」と振り返った。
◆コラ~! 虎の助っ人さん、アレが決まってから目立って、どないすんねん(笑)祝勝会ではしゃぎ過ぎて岡田監督から「主役、ちがうよー!」と突っ込まれたミエセスよりはいいけどさ~。2打席連続ホームランを放ったノイジー、遅過ぎるやろー!! ま、この2発はポストシーズンでの猛打爆発の予告と受け取っておきましょう。優勝が決まっても強い強い阪神は、大竹が11勝目、佐藤輝が4安打3打点、最多安打のタイトルを狙う中野が2安打と絶好調!! 残り13試合で30安打の計182本くらい、いっときまっかー!!その一方で、14日夜の祝勝会のビールが抜けていないの? 一回にセカンドの中野が、五回にファーストの大山が、そして六回にサードの佐藤輝とショートの木浪がエラーして、虎の内野陣『サイクルエラー』達成!! めったにできない記録、オメデトウ...って、コラー!! 短期決戦は一つのミスから勝利が逃げていく。守りのフンドシ、締め直しておくべしや!!
◆ノイジーが16日の広島戦(マツダ)で放った1試合2発の弾道は、パワーヒッターのような力強い放物線だった。長距離打者ではない助っ人が放った7号、8号のホームランも効き、勝利を収めた。個人的には、アレを達成して浴びた〝アレ〟が大好きなN砲の存在が、ポストシーズンのカギだと思っている。「素晴らしい経験です。日本に来て1年目でこういう経験ができるのはなかなかない。特に、阪神タイガースはこの優勝を待ち望んで、ファンやフロント、本当にみんなが待ち望んだ優勝です。こういう機会をもらえて感謝しています」同日の試合後にセ・リーグ制覇への喜びを改めて口にした。今季121試合に出場し、打率・242、8本塁打、51打点(数字は16日時点)。左翼手でも堅実なプレーでチームを支え、18年ぶりのセ界制覇に貢献した。真面目で〝職人肌〟なノイジー。好みもこれと決めたら、一貫している。大のビール党。最近はハイボールも覚えたが、銘柄は何でもいい。だが、ビールは違う。「今夜行く店には、〝アサヒ〟はある?」。家族とともに試合後に向かうレストランに、阪神のオフィシャルスポンサーを務める『アサヒビール』の有無を確認するほど、ハマっている。「9・14」の歓喜を甲子園球場で経験し、その後大阪府内のホテルで行われた祝賀会。岡田監督のテレビインタビュー中に、ノイジーは両手に抱えたアサヒビールの瓶ビールの中身を虎将にぶっかけ、声を張り上げた。もちろん、N砲はすでにビショビショだった。球団関係者によると、屋外に置いてある瓶ビールの温度は常温だったらしい。キンキンに冷えていたわけではないが、勝利の美酒の効果はすぐに出た、のかも。上位打線が出塁できれば、ポイントゲッターの働きが期待されるだけに、クライマックスシリーズで助っ人の存在は重要だ。辛口な指揮官の期待に応え、ノイジーが虎党が欲してき頂点への〝渇き〟を潤す活躍をみせる。ガンガン打って、グビグビっと相手チームを飲み干してみせる。(新里公章)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
81 | 45 | 4 | 0.643 (↑0.003) | 優勝 (-) |
13 | 518 (+9) | 383 (+3) | 73 (+2) | 69 (-) |
0.249 (↑0.001) | 2.630 (↑0.01) |
2 (-) |
広島 |
70 | 60 | 4 | 0.538 (↓0.005) | 13 (↓1) |
9 | 464 (+3) | 480 (+9) | 90 (-) | 72 (-) |
0.247 (-) | 3.240 (↓0.05) |
3 (-) |
DeNA |
66 | 62 | 3 | 0.516 (↓0.004) | 16 (↓1) |
12 | 492 (+3) | 466 (+6) | 102 (-) | 27 (-) |
0.248 (-) | 3.280 (↓0.03) |
4 (-) |
巨人 |
64 | 65 | 2 | 0.496 (↓0.004) | 18.5 (↓1) |
12 | 493 (-) | 483 (+1) | 156 (-) | 45 (+1) |
0.255 (-) | 3.530 (↑0.01) |
5 (-) |
ヤクルト |
53 | 76 | 3 | 0.411 (↑0.005) | 29.5 (-) |
11 | 491 (+6) | 522 (+3) | 114 (+4) | 59 (-) |
0.240 (↑0.001) | 3.670 (-) |
6 (-) |
中日 |
49 | 77 | 4 | 0.389 (↑0.005) | 32 (-) |
13 | 348 (+1) | 457 (-) | 63 (+1) | 32 (-) |
0.237 (-) | 3.150 (↑0.03) |
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