日本ハム(☆3対1★)ソフトバンク =リーグ戦21回戦(2023.09.16)・エスコンフィールド北海道=
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ソフトバンク
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日本ハム
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勝利投手:河野 竜生(1勝3敗0S)
敗戦投手:オスナ(3勝2敗21S)

本塁打
【日本ハム】万波 中正(21号・1回裏ソロ),万波 中正(22号・9回裏2ラン)

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◆日本ハムが劇的なサヨナラ勝利。日本ハムは初回、万波の先頭打者本塁打で幸先良く先制する。その後同点とされるも、9回裏に万波の2ランが飛び出し、試合を決めた。投げては、3番手・河野が今季初勝利。敗れたソフトバンクは、守護神・オスナが誤算だった。

◆ソフトバンク先発の石川柊太は今季4勝を挙げ、通算では49勝。育成ドラフトで入団した投手の通算勝利上位を出すと、(1)千賀滉大(ソフトバンク)87勝(2)山口鉄也(巨人)52勝(3)石川49勝で、通算50勝目を挙げれば史上3人目になる。ノーヒットノーランを達成した8月18日西武戦から3試合続けて勝利がないが、節目の50勝となるか。

◆3位ソフトバンクが緊急事態に見舞われた。中村晃外野手(33)、今宮健太内野手(32)、三森大貴内野手(24)の主力3選手に加え、嘉弥真新也投手(33)の計4選手が体調不良で「特例2023」で出場選手登録を抹消された。代替選手としてリチャード内野手(24)が出場選手登録された。チームは2位ロッテを1ゲーム差で追い、4位楽天とは2・5差。混戦のCS争いを繰り広げる中、予期せぬ大量離脱となってしまった。

◆/この男から始まり、この男が終わらせた\打った瞬間、試合が決まった。万波中正がオスナから特大のサヨナラホームランを放つ!?プロ野球(2023/9/16)??日ハム×ソフトバンク??Live on DAZN#DAZNプロ野球#lovefighters pic.twitter.com/ux8LCPwxoh

◆ソフトバンク石川柊太投手は6回5安打1失点と好投した。初回に万波の先頭打者弾で先制されたが、その後は得点圏に3度走者を置いて粘投。5回に打線が追い付き、同点で後続に託した。「長いイニングを投げることはできませんでしたが、何度も守備に助けてもらい、野手には本当に感謝したい」。8月18日にノーヒットノーランで4勝目を挙げた後、4試合白星から遠ざかっている。

◆日本ハム万波中正外野手(23)が、先頭打者弾&サヨナラ弾の離れ業をやってのけた。9回1死一塁、ソフトバンク・オスナの153キロの内角ストレートに反応。打球はぐんぐん伸びて、左翼スタンド2階席上段へ吸い込まれた。「自分自身も鳥肌たちながら、今まで以上の歓声を浴びて、ビリビリしながら一周していました」とうれしそうに振り返った。万波は初回に自身初の先頭打者弾で先制点を挙げており、この日2本塁打で全3打点をたたき出した。同一試合で初回先頭とサヨナラ本塁打を記録したのは、93年10月13日ヤクルト戦のパウエル(中日)に次いで30年ぶり2人目で、パ・リーグでは初めて。

◆日本ハム万波中正外野手が初回に先頭打者本塁打を打ち、9回にサヨナラ2ラン。同一試合で初回先頭とサヨナラ本塁打を記録したのは、93年10月13日ヤクルト戦のパウエル(中日)に次いで30年ぶり2人目で、パ・リーグでは初めて。パウエルは初回先頭とサヨナラ2ランで6-4で勝ったが、初回先頭とサヨナラ本塁打だけでチームの全得点を記録したのは万波が初めてだ。なお、先頭打者で始まり、サヨナラ弾で終わったチームは17年7月23日巨人戦のDeNA(初回=桑原、サヨナラ=筒香)以来で、日本ハムでは初めてのケースだった。

◆北の大地でソフトバンクが窮地に陥った。1-1の9回。1死一塁から守護神ロベルト・オスナ投手が万波に初球の直球を左翼席に運ばれ、サヨナラ負け。しのぎにしのいだ緊迫戦は劇的に幕を下ろした。「日本ハムにはホームランを打たれすぎますよね。もうちょっと投手コーチに考えてもらわないと。特に日本ハムには多いんでね。バッテリーコーチもそうやけど」。藤本博史監督の言葉も沈みがちだ。直前に西武3連戦を2勝1敗と勝ち越して乗り込んだ北海道。2位浮上へ向け、チームのギアを入れたかったところだが、思わぬアクシデントに襲われた。中村晃外野手、今宮健太内野手、三森大貴内野手、嘉弥真新也投手の4人が体調不良を訴えて出場選手登録を抹消された。主力野手3人に貴重な中継ぎ左腕を欠いた。ベンチ入りした野手は2軍遠征先から駆けつけたリチャードを含め14人だった。1点を追う5回は1死から嶺井が左翼線二塁打。2死となって今宮の代わりに「9番遊撃」で先発した川瀬が中越え二塁打を放って同点に追い付いた。さらに1番周東の一塁内野安打で2死一、三塁と勝ち越しのチャンス。代打リチャードの打席で周東が二盗を決めムードは高まったが、二ゴロに倒れた。名古屋から空路球場入りしたのは試合開始20分ほど前。好機を逸したリチャードは「そんなに甘くないです」と下を向いた。打線は6回以降、日本ハム投手陣にパーフェクトに抑えられた。デーゲームで2位ロッテ、4位楽天がともに勝利を挙げていただけに「1人負け」は避けたかったが、痛恨の黒星。試合中にはさらに体調不良を訴えた武田が宿舎に戻って静養した。「これ(体調不良)ばっかりは仕方ない。おるメンバーでやるしかない。逆にチャンスと思ってやってくれたら。なかなかうまいこと回らんね」。マスク姿で対応した藤本監督も言葉に力がない。所沢、北海道、仙台と8試合続く最終長期遠征。いきなり苦難のロードとなってしまった。【佐竹英治】

◆ソフトバンク周東佑京内野手が盗塁王に輝いた20年以来、3年ぶりに30盗塁に達した。「1番三塁」で先発。5回に内野安打で出て二盗を決めリーグトップに立った。「どれだけ塁に出られるか、どれだけ得点に絡めるかと思う。そこに重きを置きながらやっていきたい。(タイトルは)取りたいですが、考え過ぎずに最善を尽くしていきたい」。得点に絡めなかったが、2安打とバットでも気を吐いた。

◆万波で始まり、万波で終わった-。日本ハム万波中正外野手(23)がソフトバンク戦で初回先頭打者として21号ソロを放つと、同点の9回には自身初となるサヨナラ22号2ランを劇的に運んだ。先頭打者アーチ&サヨナラホームランを同一試合でマークしたのは93年パウエル(中日)以来、史上2人目で、パ・リーグでは初めての快挙。本塁打王争いでもトップで24本のロッテ・ポランコに2本差と迫り、北の大地からキング戴冠を狙う。歴史を変えた2発に、興奮を抑えられなかった。先頭打者本塁打とサヨナラ本塁打を1試合で同時に打った日本ハム万波は「鳥肌が立ちながら、今まで以上の歓声を浴びて、ビリビリしながら(ダイヤモンドを)一周していました」。新球場初の土曜日ナイターとあって、スタンドは満員に近い3万369人で膨れ上がっていた。史上2度目の快挙で、文句なしの主役となった23歳は「最高~!最高っすね!マジ。キモティーですね。G・G・(佐藤)さんが乗り移っちゃいますね」と、照れ笑いした。底知れぬ身体能力とパワーを見せつけた。1回の先頭打者弾は4球ファウルで粘った末に、ソフトバンク石川のパワーカーブを逆方向へ。1-1で迎えた9回は1死一塁から、オスナの初球、内角の153キロを左翼席上段へ突き刺した。新庄監督も「1打席目のライトへのホームラン。最高ですね。最後の打席みたいに内角をくるっと回って打てるようになれば、2、3歩レベルが上がっていく。来年、再来年と1打席目と最後の打席の打撃が出来れば、35~40本は見えてくるんじゃないかな」と期待が大きい。狙うのは本塁打王のタイトルだ。9月に入ってから、パッタリと打てなくなっていたが、歴史的な21号と22号で、トップのロッテ、ポランコに2本差となった。少しでもチャンスを増やすため、新庄監督の計らいで9月3日オリックス戦(エスコンフィールド)から1番での起用が続いている。万波は「初挑戦なので、タイトル争いの最中にいるっていうのが、よく分かっていない感じもするんですけど...」と初々しい笑顔を見せながら「ホームラン王に向かって頑張りたい」と、残り15試合を見据えた。【中島宙恵】万波が初回に先頭打者本塁打を打ち、9回にサヨナラ2ラン。同一試合で初回先頭とサヨナラ本塁打を記録したのは、93年10月13日ヤクルト戦のパウエル(中日)に次いで30年ぶり2人目で、パ・リーグでは初めて。パウエルは初回先頭とサヨナラ2ランで6-4で勝ったが、初回先頭とサヨナラ本塁打だけでチームの全得点を記録したのは万波が初めてだ。なお、先頭打者で始まり、サヨナラ弾で終わったチームは17年7月23日巨人戦のDeNA(初回=桑原、サヨナラ=筒香)以来で、日本ハムでは初めてのケースだった。

◆/腕を伸ばしたその先に\清宮幸太郎がカメラマン席への飛球を好捕!!スーパープレーで河野を救う???プロ野球(2023/9/16)??日ハム×ソフトバンク??Live on DAZN#DAZNプロ野球#lovefighters pic.twitter.com/vSBJQmPBXZ

◆日本ハムのサード清宮幸太郎内野手がスーパーキャッチで投手陣を援護した。同点の9回1死、ソフトバンク近藤の三塁ファウルグラウンド方向に打ち上げた打球を、最後はカメラマンエリアに倒れ込むような体勢でキャッチした。「怖さはなかった。あの後、河野さんが3人で締めてくれて、流れが来たんじゃないかな」と振り返った。

◆日本ハム加藤貴之投手が7回5安打1失点、今季最多8三振を奪う力投で試合をつくった。2段モーションの2度目の足の上げ方を浅くする、投球フォームの修正が功を奏した。「ずっとやられていたので、何かを変えないといけないと思った。不安はあったが大きく変えてみました」。新庄監督も「工夫をしてもっともっとレベルを上げようというところがね。いいピッチングでしたね」と喜んだ。▽日本ハム建山投手コーチ(投手陣について)「加藤貴はマイナーチェンジして、久しぶりにいい形で投げられていた。リリーフ陣も相手に流れを渡さずにやってくれて、良かったです」▽日本ハム池田(10試合連続無失点)「まだまだです。1年を通して、しっかり役割を果たしていかないと」

◆継投の"シフトチェンジ"が劇的勝利を呼んだ。日本ハム新庄剛志監督(51)が、8回に2番手で池田隆英投手(28)、9回に3番手で河野竜生投手(25)を起用した。今季は河野から池田の継投パターンが主体も、あえて河野が今季唯一被弾しているソフトバンク柳田と対戦させるため、順番を変更。河野は11試合連続無失点で今季初勝利を挙げるなど、期待に応えた。「河池」から「池河」への入れ替えで新しい勝利への流れが生まれた。新庄監督は「柳田くんと河野くんが相性悪かったから。ちょっと行けという気持ちで。こういうところで、相性の悪いバッターを逆に抑えて、自信をつけてもらわないと、成長しないと思うから」。5月23日ソフトバンク戦で勝ち越しソロを浴びた相手にあえて河野をぶつけて、雪辱への強いエネルギーを引き出した。監督のおとこ気に河野は、「対左打者は抑えていかないと生き残っていけない世界。でもこうやって抑えることで自信になる。相手も研究して来るし、それに対して自分も研究を続けていかないと」。これが、21年9月28日楽天戦以来、約2年ぶりの白星となった。指揮官は「ちょっと今日は言わせてもらって。ピッチングコーチはそれは『ええー』となるんでしょうけど、僕はそっちタイプなので。抑えたでしょ」。1勝5敗と負け越していたベルボトム風パンツをこの日は封印。足のラインがすっきり出る裾が細目のバージョンに戻したが「シルエットがスリム? あ、そう。あした、太くしよう」。パンツの裾も起用法も独特の感性で変化させ、リーグ終盤の巻き返しにつなげる。【永野高輔】

◆日本ハム五十幡亮汰外野手(24)が、ソフトバンク21回戦(エスコンフィールド)の9回の走塁で、野手と交錯し、途中交代した。左膝を打撲し、転倒した際に右足も打ったが、病院には行かず、17日のソフトバンク戦は状態を見て判断する。

◆日本ハム3年目の根本悠楓投手(20)が17日のソフトバンク戦に先発する。今季は2試合の登板で1勝0敗、防御率3・12。対ソフトバンクは今季初登板で「やっぱり柳田さんと近藤さん」と中軸を担う両左打者に警戒を強めた。前回8月17日ロッテ戦で左足首に打球を受け、1カ月ぶりに1軍登板する道産子左腕は「けが前と同じように絶対勝つという気持ちでやっていきます」と語気を強めた。

◆日本ハムがサヨナラ勝ちで2連勝。自身初の初回先頭打者本塁打をマークした万波が、九回に22号2ランを放って試合を決めた。3番手の河野が2季ぶりの白星を挙げた。ソフトバンクは4番手で登板したオスナが誤算だった。

◆ソフトバンクは抑えのオスナが痛恨の一発を浴びた。同点の九回1死一塁で、打席には一回に先頭打者本塁打を放った万波。153キロの初球が甘く入り、左越えへ飛ばされた。守護神は無言のまま帰りのバスに乗り込んだ。今季はこれで43試合に登板し、わずか5失点。圧倒的な投球で何度もチームを救ってきただけに、斉藤投手コーチは「一番いい投手を出しているわけだから。仕方ない」と受け止めた。クライマックスシリーズ進出を争う4位楽天は勝ち、ゲーム差を1・5に縮められた。

◆万波で始まり、万波で終わった。「1番・右翼」で先発出場の日本ハム・万波中正外野手(23)がともに自身初となる初回先頭打者&サヨナラ本塁打を1試合で達成。1993年のパウエル(中日)以来、30年ぶり史上2人目となる離れ業をやってのけ「最高です!」と声を弾ませた。この日まで打率・500、2本塁打と相性のよかった石川から一回に先頭打者弾。127キロのカーブを引き付け、右翼開放型ブルペンに運んだ。1-1の九回1死一塁では守護神・オスナから22号2ラン。153キロの直球を左翼2階席上段まで飛ばし「うまくいきすぎた。本当に最高の結果になった」とうなずいた。「(右肩が)下がる悪い癖が出始めていた」と言う通り、9月はここまで打率・161、0本塁打だった。前日15日の休養日は散髪に加え「焼き肉には行き過ぎたので他のものを」とイタリアンに舌鼓を打ち、リフレッシュ。試合前練習では数種類にわたるティー打撃で体を水平に回す感覚を取り戻し、復調につなげた。本塁打王争いでトップのポランコ(ロッテ)に2本差のリーグ単独3位に浮上し「自分自身への刺激にもなった。今後に向けて弾みになる」。フルスイングで逆転キングをつかみ取る。(加藤次郎)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
75474 0.615
(↓0.005)
M7
(-)
17445
(+1)
363
(+3)
97
(-)
40
(-)
0.248
(-)
2.630
(↑0.01)
2
(-)
ロッテ
62575 0.521
(↑0.004)
11.5
(↑1)
19441
(+5)
449
(+1)
89
(+1)
64
(-)
0.240
(-)
3.360
(↑0.02)
3
(-)
ソフトバンク
63622 0.504
(↓0.004)
13.5
(-)
16481
(+1)
457
(+3)
94
(-)
61
(+1)
0.249
(-)
3.280
(-)
4
(-)
楽天
61631 0.492
(↑0.004)
15
(↑1)
18443
(+3)
489
(+1)
97
(-)
90
(-)
0.244
(↑0.001)
3.520
(↑0.03)
5
(-)
西武
57701 0.449
(↓0.003)
20.5
(-)
15385
(+1)
426
(+5)
81
(+1)
70
(-)
0.235
(-)
2.980
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
55721 0.433
(↑0.004)
22.5
(↑1)
15419
(+3)
445
(+1)
90
(+2)
67
(+1)
0.234
(-)
3.060
(↑0.01)