ヤクルト(☆5対1★)広島 =リーグ戦23回戦(2023.09.13)・明治神宮野球場=
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広島
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ヤクルト
30000020X5702
勝利投手:吉村 貢司郎(3勝2敗0S)
敗戦投手:大瀬良 大地(6勝10敗0S)

本塁打
【広島】堂林 翔太(10号・4回表ソロ)
【ヤクルト】オスナ(21号・1回裏2ラン),村上 宗隆(28号・1回裏ソロ)

  DAZN
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◆ヤクルトは初回、オスナの2ランと村上のソロで3点を先制する。2点リードとなって迎えた7回裏には、長岡の適時二塁打で2点を追加した。投げては、先発・吉村が6回4安打1失点の好投で今季3勝目。敗れた広島は、打線が中盤以降の好機を生かせなかった。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(23)が2戦連発となる28号ソロを放った。初回にホセ・オスナ内野手(30)の21号2ランで2点を先制した直後だった。フルカウントから、広島の先発大瀬良が投じた141キロのカットボールを右翼席に運んだ。一塁ベースを回ったところで両手をパチンとたたき、喜びを表現した。2夜連続のアーチに「少し詰まりましたが押し込むことができました。入ってくれて良かったです」と語った。2戦連発は8月17日DeNA戦(神宮)以来、今季7度目(うち1度は3戦連発)。前夜は左翼席へ、この日は右翼席へと広角に打ち分け、3年連続の30本塁打にまた近づいた。前日、直近の目標は30本塁打かと問われた際、「僕の目標はもっと高かったので」。昨季56本塁打を放った3冠王は、満足とはほど遠い現状に奮起。今季終盤で本塁打のペースを上げてきた。

◆広島が6戦連続1得点で今季2度目の6連敗を喫した。先発大瀬良は1回に2本の本塁打を浴びて3失点。その後は粘るも、立ち上がりの失点が痛かった。2戦連続4番先発の堂林が4回に10号ソロを放つも、6回2死一、二塁ではデビッドソンが凡退。4点ビハインドとなった8回は2死一、二塁から坂倉が右前打を放つも、二塁走者が本塁を狙ってタッチアウト。9回1死二、三塁も代打マクブルーム、秋山が凡退した。敵地神宮では7連敗となった。試合後の新井貴浩監督(46)の談話は以下の通り。-大瀬良は立ち上がりに3失点新井監督 立ち上がりだけだったよね。村上に打たれたホームランは相手が素晴らしかった。インコースのカットボール。でも、立ち上がりだけで、あとはよく粘って投げてくれた。120球超えているし、よく粘って投げてくれたと思います。-打線はチャンスはつくるが得点が新井監督 最後のアキ(秋山)もいい当たりだったし、ヒットは出ているので、そこを何とか得点に結びつけられるように。連敗中だし、みんなの何とかしたい、勝ちたいという気持ちは、こちらにも伝わってくる。あしたは神宮最終戦かな。まだ1勝しかできてない。たくさん(ファンが)神宮に応援しに来てくれているので明日、何とか勝ち試合をお見せできるように頑張りたい。-大瀬良投手は5回で110球だったが、6回も続投新井監督 球数は行っていたけど、もう1イニングいってもらいたいと。球自体はいい球がいっていたし、水曜日ということもあるし、ブルペンのことを考えても大地にもう1イニング頼んだという形で行ってもらった。-8回の本塁憤死について。点差を考えても走者をためる選択肢もあった新井監督 選手だけじゃなく、コーチ陣も何とかしたいという気持ちは、見ていてこちらはすごく感じる。それも含めて自分が何とか勝ちに結びつけられるように、明日頑張りたい。

◆広島6戦連続1得点で今季2度目の6連敗を喫した。先発大瀬良大地投手が1回に2被弾による3失点が重くのしかかった。4回に2戦連続4番の堂林翔太内野手が10号ソロを放つも、中盤以降の好機ではあと1本が出なかった。新井貴浩監督は「ヒットは出ているので、何とか得点に結びつけられるように。みんなの何とかしたい、勝ちたいという気持ちはこちらにも伝わってくる」と前を向いた。▽広島大瀬良(1回に2本塁打を浴び、5回1/3を投げ6安打3失点。今季10敗目)「うまく入って行けなかった。2本も本塁打を打たれてしまえば、ゲームのスタートとしては重くなっていくと思うので、申し訳なく思います」

◆ヤクルト村上宗隆内野手が2戦連発の28号ソロを放った。初回にオスナの21号2ランで2点を先制した直後の1死だった。フルカウントから広島の先発大瀬良が投じた141キロのカットボールを「少し詰まったけど押し込むことができた」と右翼席に運んだ。一塁ベースを回ったところで両手をパチンとたたき、喜びを表現した。2夜連続のアーチに「1試合1試合集中してできている」と控えめに話す。一方で杉村打撃コーチは「バットも振れているし、ボールも見えるようになってきた」と、8月17日DeNA戦(神宮)以来、今季7度目(うち1度は3戦連発)の2戦連発を評価した。チームは7カードぶりに勝ち越しを決めた。広島相手にマツダスタジアムでは今季11敗1分けと勝てていないが、神宮では7連勝。3年連続30本塁打に2本と迫った村上は「明日も打てるように頑張ります」と頼もしく語った。▽ヤクルト・オスナ(1回無死一塁で決勝の先制21号2ラン)「リーグ連覇してきて今年も全力でプレーしているがなかなか報われない中、選手としてはコントロールできることは、全員が毎試合全力でプレーすることです」▽ヤクルト長岡(2点リードの7回2死一、二塁から右越えの2点適時二塁打)「コントロールに苦しんでいたので、なんとか(ストライクゾーンに)入れにくる真っすぐを捉えようと準備していました」

◆ヤクルトのドラ1ルーキー吉村貢司郎投手が約4カ月ぶりの勝利を手にした。6回4安打1失点で5月9日阪神戦以来の3勝目に「長く、もどかしかった」と正直な思いを口にした。右前腕を痛め5月25日に離脱。長いファーム生活では上半身、下半身ともに筋力アップに努め、3日に再昇格した。肩周りの筋肉が隆起し、体重も1~2キロアップ。「何が正解か分からないが、模索しながらまた上に向かっていきたい」と語った。▽ヤクルト高津監督(吉村の約4カ月ぶり3勝目に)「100点ではないが、緩急を使いながら低めの真っすぐも力があり、そこから変化させる球も操れていた」

◆株式会社アムタスによる冠協賛試合「めちゃコミックDAY」として開催され、始球式に女優の田辺桃子(24)が登場した。田辺はめちゃコミックオリジナル漫画「癒やしのお隣さんには秘密がある」の実写化ドラマでヒロインの蓬田藤子役を演じており、今回の始球式が実現。役名の藤子をもじった「245」の背番号のヤクルトのユニホーム姿で登場し、山なりでワンバウンドの投球を披露した。投球を終え、「ドラマの代表として来させていただいて、頑張らなきゃと身が引き締まる思いでした」と振り返った。

◆ヤクルトのホセ・オスナ内野手(30)が一回無死一塁で先制の21号2ランを放った。「甘い球は積極的に打ちにいきました。いい角度で上がってくれました」広島先発・大瀬良に対し、先頭の塩見が四球で出塁。オスナは初球カットボールをフルスイングすると、打球はぐんぐん伸びて左翼席へ飛び込んだ。オスナは2021、22年と自己最多20本塁打をマークしていたが、このアーチでキャリアハイとした。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が、2点を先制した後の一回1死で2試合連発となる28号ソロを放った。広島先発・大瀬良が投じた内角のカットボールをうまく捉えた。打球はスワローズファンの待つ右翼席に吸い込まれ「少し詰まりましたが、押し込むことができました。入ってくれてよかったです」。2試合連続本塁打は今季7度目。3年連続30号も近づいてきた。

◆14日の広島戦に先発するヤクルト・高橋奎二投手(26)は、ダッシュなどで調整した。今季はここまで4勝8敗、防御率4・62と苦しんでおり、7月16日の巨人戦以降、勝利がない。軸足である左足にしっかり体重を乗せられるように意識する練習にも励んでおり、「とにかく勝ちたい。それだけです」と言葉に力を込めた。

◆先発したヤクルトのドラフト1位・吉村貢司郎投手(25)=東芝=は6回4安打1失点で降板した。「前回の登板の反省を踏まえて今日は一人ずつ丁寧に投げることを意識して投げました。1失点しましたが、ランナーを出しても粘り強く投げることができました。また、こういった投球ができるように練習していきたいです」前回登板の9月3日の阪神戦(神宮)では6回8安打7失点と崩れたが、中9日でしっかり修正。3―0の四回に先頭の堂林に左越えソロを許したが、失点はその1点のみで抑えた。六回1死一塁で自身の打席が回ってきたところで代打が告げられ、交代に。5月9日の阪神戦(甲子園)以来、約4カ月ぶりとなる今季3勝目の権利を手にして、マウンドを降りた。

◆ヤクルトが一回にオスナの2点本塁打と村上のソロで3点を先制し、3―1の七回は長岡の2点二塁打で突き放した。吉村が6回を堂林のソロによる1点に抑え、5月9日以来の3勝目。お立ち台に上がった吉村のインタビューは以下の通り。--ナイスピッチング「ありがとうございます」--4カ月ぶりのプロ3勝目。今の気持ちは「1回離脱したんですけど、しっかりと投げられたので、うれしい気持ちでいっぱいです」--どんな思いでマウンドへ「前回登板、あの不甲斐ないピッチングをしてしまったので、一人一人しっかりと抑える気持ちで、1回1回積み重ねて投げていこうと思ってました」--6回93球1失点、きょうの投球内容は「丁寧に投げられましたし、野手の皆さんに初回に点数をとっていただいたんで、強い気持ちを持って投げることができました」--初回に3点、頼れるメンバーたち「そうですね。ありがとうございます」--ファンの声援は「すごい皆さんの声援が、自分らのパワーになるんで、これからもよろしくお願いします」--ファンへメッセージを「しっかりと1勝1勝を積み重ねられるように、これからも頑張っていきますので、応援よろしくお願いします」

◆ヤクルトが一回にオスナの2点本塁打と村上のソロで3点を先制し、3―1の七回は長岡の2点二塁打で突き放した。吉村が6回を堂林のソロによる1点に抑え、5月9日以来の3勝目。お立ち台に上がったオスナのインタビューは以下のとおり。--ナイスバッティング「アリガトウゴザイマス」--第1打席の初球に2点本塁打「初球から積極的にスイングかけようと思って。おそらくカットボールだったんですけど、それが甘く入って、うまくコンタクトして、いい角度で上がってくれました」--打球の行方「見てて、もうちょっと中段ぐらいまで飛ぶかと思ったんですけど、ギリギリでした」--チームに火をつけた「イイカンジ」--7カードぶりの勝ち越し「全力でプレーしてなかなか報われてないんですけど、このカード勝って、皆さんうれしいですし、これからも全試合勝ちに行こうと思います」--ファンにメッセージを「皆さんいつもご声援ありがとうございます。これからも全力で戦っていきます。よろしくお願いします」

◆強肩でピンチを救った。七回に代走で途中出場した2年目の丸山和郁外野手(24)が八回から右翼の守備に就き、2死一、二塁から坂倉の右前打を捕球すると、本塁にノーバウンド送球。レーザービームで刺した。ただ、試合後には「低い球を投げて返すのがベストだったんですけど、少し浮いちゃっているので、あそこは狙っているボールがいかなかったというのは反省ですね。結果、良かったですけど、もっと低くカットができる高さで投げないと。きょうはよかったですけど、ミスにつながってしまうので、もっと低い球を意識したいと思います」と反省。謙虚に自身の持ち味をアピールする。

◆広島が今季2度目の6連敗を喫した。一回に2本塁打を浴びた大瀬良は、自己ワーストの10敗目となり「こういう苦しい時は必ずあると思う。また明日切り替えて、反省するところは反省して」と話した。広島の2桁黒星は2013年の大竹以来だ。連敗ストップを大瀬良に託した新井監督は「立ち上がりだけだった。村上に打たれた本塁打は、相手が素晴らしかった」と言い、六回途中まで122球を投げた右腕投手をねぎらった。打線は6試合連続の1得点。監督は「安打は出ているので、何とか得点に結び付けられるように、明日頑張りたい」と力を込めた。(神宮)

◆ヤクルトが7カードぶりのカード勝ち越しを決めた。先発したドラフト1位・吉村貢司郎投手(25)=東芝=が6回4安打1失点で今季3勝目。好投で5月9日以来の白星をつかんだ。試合後の高津臣吾監督(54)の主な一問一答は以下の通り。――吉村の投球は「うーんそうですね。100点ではないですけど、緩急使いながら、らしさは出ていたのかなと思います。低めの真っすぐも力がありましたし、そこから変化させる球も結構操れたんじゃないかなと思いますけど」――打線は初回に2本のホームランで先制「そうですね。当然バッテリーの立ち上がりのところと、野手の立ち上がりのところと。非常に大事な一回の表裏だとは思っているんですけど。先に点を取れて主導権を握れたというのは大きかったですね」――3―1の七回には長岡の2点適時二塁打で点差を広げた「二回から相手の配球が変わって、なかなか絞りづらくはなったんですけども。得点圏にいってもあと一本が出なかったんですけどね、あそこのツーベースは2アウトから非常に大きな2点でしたね」――八回2死一、二塁では丸山和が右翼から好返球で本塁生還を阻止「ねえ。これは大きな武器だね。間違いなく田口より速かったよ球は、マジで」――強肩が魅力「すごく大きな1アウトですね。三振もアウト、ファインプレーもアウトの一つかもしれないですけど。流れがちょっと嫌な雰囲気とか、四死球でそうなっている訳なので。嫌な流れになりかけたところを外野からの送球でホームでアウトにするというのは一つの1アウトですけど、アウトの大きさを改めて感じましたね」――ピーターズが帰国したと発表された「痛いながらもプレーはしていたんですけど、そろそろというか、ちょっと次は投げられないってなったので」

◆一回無死一塁で、ヤクルトのホセ・オスナ内野手(30)が左翼席へ先制の21号2ラン。昨季の本塁打数を超えて自己最多となった。お立ち台では日本語で「イイカンジ」と自画自賛。ただ、打った瞬間にスタンドインを確信したように見えたが、最前列に飛び込んだだけに「中段ぐらいまで飛ぶかと思ったけど、ギリギリだった」と笑いを誘った。

◆雌伏の時を経て、パワーアップした姿で帰ってきた。ヤクルトのドラフト1位・吉村貢司郎投手(25)=東芝=が6回4安打1失点の好投で5月9日の阪神戦(甲子園)以来、約4カ月ぶりの白星となる3勝目を挙げた。「すごくうれしいし、ほっとした気持ちもある。一人一人を抑える気持ちで、一回一回を積み重ねていこうと思っていた」四回に堂林にソロを浴びたが、失点はその1点のみ。走者を出しても落ち着いて打ち取り、スコアボードにゼロを並べた。5月25日に上半身のコンディション不良で出場選手登録を抹消されてからは、ノースロー調整の期間もあった。「長かったし、もどかしい気持ちも、早く復帰したい気持ちもあった」。再び1軍のマウンドを目指し、時間をかけて体力面、技術面を見つめ直した。夏場に体重が減らないよう、管理栄養士に相談してタンパク質をこまめに補給。食事の回数を増やしながら走り込みや「指の先まで」をウエートトレーニングで強化し、約2キロ増の88キロになった。イースタン・リーグでは、投球の間合いや空振りを取れる球の切れを磨いた。復帰2戦目のこの日は最速150キロの直球で力強く押し、変化球とのコンビネーションもさえ渡った。成長して帰ってきたルーキーの姿に、高津監督は「らしさは出ていた。低めの真っすぐも力があったし、変化させる球も操れたんじゃないか」と評価した。「まだまだ成長していかないといけない。模索しながら上に向かっていけるように」と吉村。復活の1勝から再出発する。(箭内桃子)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
79444 0.642
(↑0.003)
M1
(↑2)
16500
(+4)
371
(-)
70
(+1)
69
(+3)
0.247
(-)
2.610
(↑0.02)
2
(-)
広島
68594 0.535
(↓0.005)
13
(↓1)
12449
(+1)
461
(+5)
89
(+1)
71
(-)
0.246
(-)
3.160
(↓0.01)
3
(-)
DeNA
64613 0.512
(↓0.004)
16
(↓1)
15478
(+1)
456
(+2)
96
(+1)
27
(-)
0.248
(↓0.001)
3.270
(↑0.02)
4
(-)
巨人
63632 0.500
(↓0.004)
17.5
(↓1)
15483
(-)
478
(+4)
150
(-)
44
(-)
0.255
(-)
3.570
(-)
5
(-)
ヤクルト
52743 0.413
(↑0.005)
28.5
(-)
14479
(+5)
510
(+1)
108
(+2)
58
(-)
0.240
(↓0.001)
3.660
(↑0.02)
6
(-)
中日
48754 0.390
(↑0.005)
31
(-)
16344
(+2)
442
(+1)
60
(+1)
32
(-)
0.238
(-)
3.110
(↑0.02)