西武(★3対9☆)ソフトバンク =リーグ戦23回戦(2023.09.13)・ベルーナドーム=
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ソフトバンク
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西武
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勝利投手:有原 航平(8勝4敗0S)
敗戦投手:與座 海人(2勝6敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】三森 大貴(5号・3回表2ラン),野村 勇(3号・9回表ソロ)

  DAZN
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◆ソフトバンクは3点を追う3回表、三森の2ランと今宮の適時二塁打で4点を奪い、逆転に成功する。そのまま迎えた7回には近藤の2点適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・有原が7回3失点の好投で今季8勝目。敗れた西武は、投打ともに振るわなかった。

◆西武与座海人(27)投手が3回を84球、4安打4失点で降板した。3-0の3回、1死から周東に二塁打を浴びると、続く三森に2ランを被弾。その後も制球が定まらず、2死二、三塁から今宮に2点適時二塁打を浴びて勝ち越しを許した。「いい時は走者が出ても次の打者をアウトにして流れを断ち切るような投球ができている。そこは意識してやっていきたい」と臨んだが、悔しいマウンドとなった。

◆3位ソフトバンクが西武に連勝し、2カードぶりの勝ち越し。2位ロッテが楽天に敗れ、0・5ゲーム差に迫った。7月9日以来の2位浮上が見えてきた。先発した有原航平投手(31)がチーム単独トップの8勝目。7回99球を投じ4安打3失点(自責0)、6奪三振で先発の役目を果たした。打線は1点を追う3回2死二、三塁から今宮健太内野手(32)が右中間に逆転の2点適時二塁打を放った。その後は7回、8回に2点ずつ奪い、9回はさらに1点を追加して突き放した。

◆ソフトバンク2番三森大貴内野手が5号2ランで一挙4得点の口火を切った。0-3の3回1死二塁。与座の99キロカーブをすくい上げ、右翼席に突き刺した。8月19日以来の1発に「次につなぐ意識で打席に入った。結果的に芯で捉えられた」と振り返った。8回に内野安打を放ち、2四球も選んで4出塁で躍動。「上の順位で終われるように、1試合ずつ勝つしかない」と力を込めた。

◆中9日で先発の西武与座海人投手が3回4安打4失点で6敗目を喫した。3-0の3回1死二塁から三森に2ランを被弾。その後2死二、三塁から今宮に逆転の2点適時二塁打を浴びた。初回から制球が定まらず84球、4四球でリズムを作れず、「自分の投球からは完全にかけ離れていたかなと。ボール球が多すぎた」と反省しきりだった。▽西武松井監督(投手陣が9四球を与え2連敗)「四球が悪いってわけではないので、出した後どう切り替えられるか。どこかで割り切ることが大事」▽西武ペイトン(1回2死一、二塁から適時打)「チャンスだったのでストライクゾーンに甘く入ってくる球を狙っていた」

◆ソフトバンク1番周東佑京内野手が今季2度目の猛打賞を決めた。3回に右翼線を破る二塁打。7回は内野安打、8回には左前適時打。打率2割1分8厘ながら、9月は3割8分9厘と右肩上がり。盗塁も2つ決めて29盗塁とし、リーグトップの楽天小深田に並んだ。かつて「いいところで走って、結果的に(盗塁王を)取れたらなと思います」と語っており、有言実行の活躍だ。

◆ソフトバンク先発の有原航平投手が粘りの投球でチームトップの8勝目を挙げた。初回に味方失策もあっていきなり3失点(自責は0)。「あそこは最少失点でいかないといけなかった。3点目も取られたので」と反省し、気持ちを切り替えた。2回以降は直球に自慢のチェンジアップ、ツーシーム、フォークを駆使して西武打線を封じ込んだ。2回から6回までは1安打投球。二塁さえ踏ませなかった。「逆転してくれたんでその流れに乗って投げることができたと思う」。打線は3回に三森の2ラン、今宮の2点適時打で逆転。7回も2点の援護をくれた。その直後2死一、三塁のピンチは外崎を137キロのフォークボールで空振り三振。「狙って三振取ることができた。今日の中ではよかった」と自賛した。7回99球を投げ、先発投手の役目を果たし白星をつかんだ。西武戦は日本ハム時代の6年間で3勝しか挙げていないが、これで今季2勝目。苦手克服とともに、チーム2位浮上へ背番号「17」が弾みをつけた。

◆3位ソフトバンクが西武に逆転勝ちし、敗れた2位ロッテに0・5ゲーム差と接近した。3回に三森の2ランで1点差とし、さらに2死二、三塁で今宮健太内野手(32)が決勝の2点二塁打を放った。初回の守備では自身の送球エラーが絡んで3点を先制されており、汚名返上の一打になった。西武に連勝で2カードぶりの勝ち越し。貯金3は8月23日以来、3週間ぶりだ。今宮は打席で冷静だった。「(ミスを)取り返す、というよりかは(走者を)かえすことを意識していました。それだけです」。3回。1点差としてさらに2死二、三塁。与座の速球を捉えた逆転の打球が右中間ではねた。二塁ベース上の今宮は笑みも浮かべず、淡々とエルボーガードを外した。選手会長は集中していた。1回の遊撃守備では自らの適時失策から先制を許した。1死二、三塁。今宮はマキノンの高くはね上がったゴロをジャンピングキャッチした。とっさにホームにワンバウンド送球。しかし捕手の甲斐は捕りきれなかった。ボールはバックネット裏に転々...。走者2人生還し、今宮のエラーが記録された。名手は天を仰いだ。「僕のエラーなので僕が悪い。ワンバウンドで投げたほうが(甲斐)拓也も捕りやすいかなと思って。拓也も『すみません』と言ってました」。もどかしい思いはあったが、逆転&決勝の一打で汚名を返上した。夏場以降は絶好調だ。8月は月間打率3割1分。9月も11試合で全く同じ打率を残している。この日の一打で6試合連続安打とし、その間は9打点。藤本博史監督(59)も「今宮がいいんじゃないですか。良くなっているんじゃないかなと。1、2番と今宮がここまでよう打ってくれてるので得点になっている」とうなずいた。西武に連勝し、2カードぶりの勝ち越しが決まった。指揮官は「気分がいいですね」と上機嫌。貯金3は8月23日以来3週間ぶり。一時は借金生活も経験したが、チームは少しずつ傷を癒やしている。殊勲打を放った今宮も「ミスの中でこうやってチームが勝てたということは逆にプラスにとらえていきたい」と前を向いた。ロッテとは0・5差。藤本ホークスの2位浮上が見えてきた。14日の西武戦では5連勝した6月28日~7月2日以来の3連勝がかかる。約2カ月ぶりの同一カード3連勝で波に乗りたい。【只松憲】

◆西武は先発の与座が3回4安打4失点で降板。「コンディションをリセットして、しっかりトレーニングできた」と臨んだ中9日の登板だったが、三回に崩れた。1死から三森に2ランを浴びると2死二、三塁から今宮に逆転の2点二塁打を許した。昨季2勝(2敗)、防御率2・32と得意としたソフトバンクを相手に、3試合続けて苦しい投球となった。

◆ソフトバンクの今宮が三回に逆転の2点二塁打を放った。三森の2ランで2―3とし、さらに2死二、三塁の好機。与座の真ん中付近に入った直球をはじき返し、右中間を破った。チームの2連勝に貢献し「勝てて良かった。大事な試合が続くので、気を引き締めていく」と話した。一回には遊撃の守備で失策を記録していた。1死二、三塁でのゴロを本塁へ送球したがワンバウンドとなり、捕手の甲斐がはじいて走者2人が生還した。何とかバットで取り返し「明日(14日)からはミスを少なくしていきたい」と自戒を込めた。(ベルーナ)

◆先発した西武・与座海人投手(27)は3回4安打4失点で降板。3勝目はならなかった。一回に味方から3点の援護をもらったが、三回に崩れた。1死二塁から三森にカーブを2ラン浴びると、なおも2死二、三塁から今宮に逆転2点二塁打を許した。右腕は「ただただチームに対して申し訳ない気持ちです」と肩を落とした。

◆ソフトバンクが逆転勝ち。0―3の三回に三森の2ラン、今宮の2点二塁打で4点を奪い、終盤に近藤の2点適時打などで突き放した。有原は立ち上がりに3失点したが、二回以降は無失点で8勝目。西武は与座が6敗目を喫した。

◆西武の与座は3回4失点と精彩を欠き、4連敗で6敗目を喫した。3―0の三回1死二塁で三森に緩い球を捉えられて2ランを浴び、2死から四球を与えた後に2連続二塁打で逆転を許した。援護をふいにし「ただただ、チームに対して申し訳ない」と落胆した。4四球と制球に苦しみ、持ち前のテンポの良さはなく、3回に84球を要した。完封した8月2日のソフトバンク戦での2勝目を最後に白星がなく、松井監督は「球数がかかると長いイニングはなかなか難しい」と歯がゆそうだった。(ベルーナ)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
74464 0.617
(↓0.005)
M8
(↑1)
19442
(+2)
360
(+5)
96
(+1)
40
(-)
0.249
(-)
2.660
(↓0.01)
2
(-)
ロッテ
61575 0.517
(↓0.004)
12
(-)
20436
(+3)
448
(+5)
88
(-)
64
(+2)
0.240
(-)
3.380
(↓0.01)
3
(-)
ソフトバンク
63602 0.512
(↑0.004)
12.5
(↑1)
18478
(+9)
450
(+3)
94
(+2)
60
(+2)
0.250
(↑0.001
3.270
(↑0.03)
4
(-)
楽天
60621 0.492
(↑0.004)
15
(↑1)
20440
(+5)
486
(+3)
97
(+1)
90
(+2)
0.244
(-)
3.570
(↑0.01)
5
(-)
西武
56691 0.448
(↓0.004)
20.5
(-)
17380
(+3)
419
(+9)
80
(-)
70
(-)
0.235
(↓0.001)
2.980
(↓0.05)
6
(-)
日本ハム
54721 0.429
(↑0.005)
23
(↑1)
16416
(+5)
444
(+2)
88
(-)
66
(+1)
0.234
(↑0.001)
3.070
(↑0.02)