DeNA(☆6対4★)ヤクルト =リーグ戦21回戦(2023.09.10)・横浜スタジアム=
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ヤクルト
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DeNA
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勝利投手:濵口 遥大(3勝6敗0S)
(セーブ:森原 康平(2勝1敗12S))
敗戦投手:山野 太一(1勝2敗0S)

本塁打
【ヤクルト】オスナ(20号・1回表ソロ)

  DAZN
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◆DeNAは1点ビハインドで迎えた4回裏、大和の内野ゴロの間に同点とする。続く5回には佐野、牧、宮崎の3者連続適時打で一挙5点を奪い、勝ち越しに成功した。投げては、先発・濱口が8回途中2失点の力投で今季3勝目。敗れたヤクルトは、先発・山野が試合をつくれなかった。

◆お笑いコンビ「ティモンディ」が試合前のセレモニアルピッチに登場した。独立リーグ・BC栃木に所属している高岸宏行(30)が投球し、済美高(愛媛)野球部の同期だった相方の前田裕太(31)が捕手を務めた。高岸がセットポジションから投じた直球は140キロを計測。21年4月3日(札幌ドーム)に自身がマークした始球式芸能人最速の142キロには及ばなかったが、見事な速球にスタンドがどよめくと、両手を突き上げて応えた。

◆打球直撃のアクシデントに見舞われたヤクルト山野太一投手が、5回途中6安打6失点で2敗目を喫した。1-1の5回1死、浜口の打球がワンバウンドで左すねを直撃する強襲安打となると、続く知野、桑原にストレートの連続四球で満塁。さらに佐野、牧に連続適時打で勝ち越しを許した。「当たった後から8球くらい連続ボールでおかしいなと動揺し始めて。痛みはあったんですけど、言い訳にはしたくない。自分の実力不足」と振り返った。▽ヤクルト高津監督(6カード連続の負け越し)「しっかり先に点を取って、追加点取ってと、いろいろ青写真は描いたんですけど、あまりうまくいかなかった。神宮に帰って頑張ります」▽ヤクルト・オスナ(1回に2年連続となる20号先制ソロ)「昨日(9日同戦で6打数4安打3打点)からの良い流れで打席に入れました」

◆DeNA佐野恵太外野手は同点で迎えた5回1死満塁、ヤクルト山野の変化球を引っ張って中前に運んだ。2点勝ち越しに成功すると牧、宮崎も適時打で続いて、この回一挙5得点。「打てばヒーローになれると思って。7年目でまだ浜口とお立ち台に一緒に立ててなかったので」。狙い澄ました決勝打で逆転勝ちを呼んだ。1点を追う4回には中前打で出塁し、同点のホームを踏んだ。左翼守備では、5回2死二塁で塩見の大飛球をフェンスギリギリのジャンピングキャッチ。同い年の左腕を攻守に援護し、初めてお立ち台で並んだ。16年ドラフトは浜口が1位、佐野が9位。1年目からフル回転する姿を見てきた。「刺激をもらえる存在。京田に笠原。94年世代でチームを引っ張りたい」。自身も不振を乗り越えて3番に固定され、今カードは3試合で7安打。日曜日の連敗は8で止まった。▽DeNA三浦監督(5回は表の好守が裏の逆転へつながり)「あそこを守り切って、一気に流れをつかんでこられたと思います。佐野が引き寄せてくれましたね」▽DeNA浜口(8回途中2失点で3勝目)「前回悔しい思いをしたので、悔いのないように思い切って投げていこうと。(佐野の好守には)最敬礼を送りたいと思って、マウンドに立ち尽くしてしまいました」

◆プロ野球142人目の通算100勝を達成したヤクルト・小川泰弘投手(33)が一夜明けた10日、取材に応じ、さらなる高みを目指すことを誓った。「本当に僕の中では(通算100勝は)通過点。たくさんの人からはお祝いのメールをもらって、ますます頑張ろうという感じです。(次は)200勝を目指せるように一つ一つ勝利を積み重ねて、息長く頑張りたいです」9日の20回戦では7回4安打1失点。今季8勝目を挙げ、球団では2011年に達成した石川雅規以来、6人目の快挙となった。小川にとって石川はともに長年ヤクルトを支えてきた11学年先輩。現在も現役で通算185勝を誇る左腕の背中を追いかけるように一つの区切りを迎え、石川からはメールで「おめでとう」と祝福の連絡をもらった。母・弘子さんら家族も愛知・田原市から現地に駆け付けており、9日夜は久々に家族団らんの時間を過ごした。イタリアンを食べながら祝福を受け「おめでとうと言ってもらったり、(祝福メッセージの書かれた)寄せ書きをもらったりしました。久しぶりに一緒に食事もして楽しく過ごせました」と笑みを浮かべた。10日を含め今季は残り17試合。小川は「一つ一つの任された試合をしっかりとやっていきたい。次の勝利が大事になってくる」と力を込めた。

◆ヤクルトのホセ・オスナ内野手(30)が「2番・一塁」で先発出場し、一回に左中間へ2年連続の20号となる先制ソロを放った。カウント0-1からDeNA先発、浜口の内角135キロのカットボールを一閃。9月7日の巨人戦(神宮)以来3試合ぶりの一発となった。9日は4安打3打点と固め打ちをみせており、勢いそのままに「昨日からの良い流れで打席に入れました。先制できて良かった」と喜んだ。

◆DeNAが逃げ切った。浜口は緩急を生かし、八回途中を5安打2失点で3勝目。打線は0―1の四回に大和の二ゴロで追い付き、五回は佐野の2点打と牧の適時二塁打、宮崎の2点打で5点を奪った。ヤクルトは山野が制球を乱した。

◆ヤクルトの山野は1―1の五回1死から浜口の打球を左すねに受け、内野安打とされてから崩れた。ベンチ裏で治療を受け、戻ってきたものの連続四球で満塁。佐野に2点打、牧に適時二塁打を浴びて降板となった。「粘れなかった。痛みはあったが、言い訳にはしたくない。自分の実力不足」と唇をかんだ。四回までは3安打に抑えていただけに、悔しい2敗目となった。高津監督は「(打球が当たった後)マウンドにもう一回上がったので、その回は頑張ってほしかった」と話した。

◆ヤクルトは粘ったが追いつくことはできず6カード連続の負け越しとなった。先発の山野が五回途中6安打6失点で2敗目。左すねに打球が直撃した影響もあってか五回に制球を乱すなどして5失点を許した。打線は一回にオスナの20号ソロで先制、5点を追う八回は村上の適時二塁打などで2点差まで詰めたが勝ち越せなかった。高津臣吾監督(54)の主な一問一答は以下の通り。ーー先発の山野が五回途中6失点と踏ん張れず「難しいね。ピッチャーに打たれて、1、2番に四球を出して、ランナーをためて中軸を迎えるという。まだストライクを投げることに一生懸命で、ピッチングにはなってなかったですね」ーー五回に5失点したが、先頭の浜口の放った打球が左すねに当たった影響もあった「ちょっと本人じゃないので、わからないですけれども。投げられなかったら、投げていないと思うし、マウンドにもう1回上がったのでね。その回は頑張ってほしかったなと思います」ーーオスナが一回に先制ソロ「昨日はあんなゲーム(13-1で大勝)だったので、しっかり先に点を取って、追加点とってという風に、いろいろ青写真は描いたんですけれど、あまり上手くいかなったですね」ーー八回は山田と村上のタイムリーなどで3点を取った「なんとなく雰囲気が中盤以降よくなかったんですけれど、あれでもう1回なんか、こう起こるんじゃないかなって雰囲気にはなりましたね」ーー山野がDeNA打線に捕まった五回の5失点がなければ「まあ、そうですね。内野安打とフォアボールがですね。一生懸命投げているのは分かるんですけど、しっかりピッチャーをアウトとって、タイミングも(1番の)知野選手はあってなかったので、(五回は山野で)勝負しようかと思いました」ーー負け越しが6カード連続。切り替えていきたい「また神宮に帰って頑張ります」

◆DeNA・浜口遥大投手(28)は八回途中まで111球を投げ、5安打2失点と好投。3勝目(6敗)を挙げた。「前回悔しい思いをしたので、とにかく悔いのないようにストライクゾーンに思い切って投げた」とお立ち台で笑みを浮かべた。前回3日の巨人戦では2回4失点で降板したが修正。2度の併殺でピンチを脱するなど粘り強かった。

◆DeNA・宮崎敏郎内野手(34)が4―1とリードを広げた五回、さらに続く1死二、三塁のチャンスで中前に2点適時打を放った。「前の打者がつないでつくったチャンスで、走者をかえすことができてよかった」。四回には二塁打も放ち、この日は4打数2安打2打点。セ・リーグトップの打率を・333から・335に上げた。

◆DeNA・牧秀悟内野手(25)がセ・リーグトップの打点を「93」に伸ばした。1―1の五回1死満塁から、佐野が勝ち越しの2点打。さらに続く一、三塁から、左翼へ適時二塁打を放った。「佐野さんのおかげで楽な気持ちで打席に入ることができた。貴重な追加点を奪うことができうれしい」とほおを緩めた。3年目で初の3冠タイトルへ、この日は4打数1安打1打点だった。

◆セ・リーグ3位のDeNAは10日、ヤクルト21回戦(横浜)に6―4で勝利し、同一カード3連戦に勝ち越した。1―1の五回1死満塁から佐野恵太外野手(28)、牧秀悟内野手(25)、宮崎敏郎内野手(34)のクリーンアップが3者連続で適時打を放ち、一挙5得点。前回リーグ優勝、日本一に輝いた1998年の復刻ユニホームを着用した最後の試合で〝マシンガン打線〟が炸裂(さくれつ)し、2位広島に3ゲーム差に迫った。秋の訪れを告げるように、青空は高く感じられた。2年連続となる本拠地開催でのクライマックスシリーズ(CS)進出へ、打線が輝きを取り戻しつつある。主将の佐野がチームの思いを代弁した。「勝ち続けるしかない。誰一人あきらめてないし、最後の最後まで前を向いて戦いたい。打撃の状態はよくなっている。不安なく打席に入れている」

◆ヤクルトは逆転負けで6カード連続の負け越しとなった。山野太一投手(24)が4回?を6安打6失点で2敗目。打球が左すねを直撃するアクシデントに見舞われ、踏ん張れなかった。「(足に)痛みはありましたが、言い訳にはしたくない。自分の実力不足。粘り切れなかった」1―1の五回1死。浜口の捉えた打球が当たり、一度ベンチへ。治療を終えて再びマウンドに上がったが、2者連続四球で満塁とすると佐野に2点打を浴びるなど崩れた。打線は一回にオスナの20号ソロで先制したが、追加点を奪えず。八回に3得点したが遅かった。高津監督は「先に点を取って追加点と青写真を描いたが、上手くいかなかった」と唇をかんだ。(森祥太郎)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
77444 0.636
(↑0.003)
M5
(↑2)
18495
(+5)
371
(+1)
69
(-)
66
(-)
0.248
(-)
2.650
(↑0.02)
2
(-)
広島
68574 0.544
(↓0.004)
11
(↓1)
14447
(+1)
454
(+5)
87
(+1)
71
(-)
0.246
(↓0.001)
3.150
(↓0.01)
3
(-)
DeNA
64593 0.520
(↑0.004)
14
(-)
17476
(+6)
451
(+4)
95
(-)
27
(-)
0.249
(-)
3.290
(↓0.01)
4
(-)
巨人
63612 0.508
(↑0.004)
15.5
(-)
17483
(+2)
473
(+1)
150
(+1)
44
(+2)
0.256
(↓0.001)
3.580
(↑0.03)
5
(-)
ヤクルト
50743 0.403
(↓0.004)
28.5
(↓1)
16472
(+4)
508
(+6)
105
(+1)
58
(-)
0.240
(-)
3.700
(↓0.02)
6
(-)
中日
46754 0.380
(↓0.003)
31
(↓1)
18339
(+1)
440
(+2)
57
(-)
32
(-)
0.239
(-)
3.140
(↑0.01)