ロッテ(★0対4☆)オリックス =リーグ戦19回戦(2023.09.09)・ZOZOマリンスタジアム=
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ORIX
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ロッテ
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勝利投手:山本 由伸(14勝5敗0S)
敗戦投手:美馬 学(2勝8敗0S)

本塁打
【オリックス】杉本 裕太郎(13号・4回表3ラン)

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◆オリックスは4回表、杉本の3ランが飛び出し、先制に成功する。投げては、先発・山本が9回を2四死球のみに抑える快投。自身2度目となるノーヒットノーランを達成し、今季14勝目を挙げた。敗れたロッテは、先発・美馬が7回3失点と試合をつくるも、打線が山本の前に沈黙した。

◆黒木知宏投手コーチ(49)が9日の練習後、10日のオリックス戦(ZOZOマリン)で左脇腹肉離れから約1カ月半ぶりの復帰登板となる佐々木朗希投手(21)への思いを明かした。佐々木朗の復帰に「こんなに早いと思わなかった」と驚いた上で、「野球に取り組んでいるトレーニングや食事、ささげ方が人よりも強い。それが早い回復につながっている」と野球に対する高い意識を絶賛した。黒木コーチは13年から日本ハムで投手コーチを務め、数々のプロ野球選手を見てきたが「(痛めた左脇腹は)箇所が箇所だけにね。脇腹って相当時間がかかる認識だったんですけど、これくらいで投げられるっていうのはちょっと驚き」と話しつつ、「4回までとか、5回投げないでってなってくる」と、制限を設ける予定だ。「配慮しながら見ていかないと怖いので、明日の球数は監督と相談してしっかり決めてからマウンドに上がる形になります」とケガ明けのエースに細心の注意を払う。佐々木朗は7月24日のソフトバンク戦で左脇腹を痛め、同25日に左脇腹肉離れで登録抹消。8日にはZOZOマリンの室内練習場でダッシュや約50球のキャッチボールを行い、ブルペンでも力を込めた投球で調整した。この日も試合前練習に参加し、ダッシュなどで投手陣らと体を動かしていた。

◆オリックス山本由伸投手(25)が、5回まで完全投球を見せた。初回、先頭の荻野を153キロシュートで投ゴロに抑えてスタートすると、わずか7球で3者凡退。2回も4番ポランコから8球で3者凡退に仕留めた。3回は先頭の安田に粘られながらも、8球目の147キロフォークで一ゴロにしとめて3人で終わらせると、4回、5回も次々に打者を打ち取った。この日のここまでの最速は156キロ。力のある直球に鋭く落ちるフォークやカーブと緩急で翻弄(ほんろう)するだけでなく、抜群のフィールディングを見せた。山本は今季ここまでリーグトップ13勝。昨年6月18日西武戦(ベルーナドーム)では、プロ野球史上86人目、通算97度目のノーヒットノーランを達成している。

◆人気オーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」の練習生が来場した。同番組のテーマ曲「LEAP HIGH!~明日へ、めいっぱい~」を100人規模でパフォーマンス披露。セレモニアルピッチで投球した桜井美羽は、「練習生みんなでZOZOマリンスタジアムで初めてパフォーマンスさせていただいて、とても楽しかったです。セレモニアルピッチはとても緊張しましたが、頑張ったかいがあったかなと思います」と笑顔を見せた。

◆/自身2度目の...まであとアウト6つ\山本由伸、7回まで許したランナーは四球のみ?プロ野球(2023/9/9)??ロッテ×オリックス??Live on DAZN#DAZNプロ野球 pic.twitter.com/ofYemN7JFv

◆オリックス山本由伸投手(25)が、昨年6月18日西武戦以来、自身2度目のノーヒットノーランを達成した。プロ野球史上88人目、通算100度目。2年連続の達成は戦後では初めての偉業となった。ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGM(56)が異例の視察に訪れるなど、大リーグの12球団20人以上のスカウトらが集結。オフにポスティングシステムを利用して米球界挑戦の可能性がある右腕が、歴史的な投球で評価を高めた。ともに27個のアウトを積み上げた仲間たちが駆け寄ると、山本はやっと表情を緩めた。降り注ぐウオーターシャワーの祝福に、両手を上げて喜んだ。「ほっとした気持ちと、うれしい気持ちと。そんな感じでした」わずか15球で2回を封じると、軽やかにグラブをポンっとたたいた。無双を感じさせる姿に、周囲が興奮気味。「結構、早い段階から騒がしかったです。『もう気にすんなよ』と。その声かけが一番気にしちゃってという感じでした」。4回にロッカーへ戻ると、杉本から「お前完全試合意識すんなよ」と早くも声をかけられた。「(杉本は)1人ホームラン打って気持ち良くなっていたんで。はい。そのせいで多分、四球が出ちゃいました」。6回先頭の安田に初めて四球を出した後は、内野陣が集結。「なんかみんなが、いらんことばっかり言ったんで(笑い)」。マウンドで大爆笑するほど、自然体で成し遂げた2度目の偉業だった。今年から左足を上げない新フォームに着手。序盤に結果がついてこないと、外野からは否定的な声も聞こえた。「しっかり練習もたくさんできていますし、高みを目指して練習するというのは、いつもブレずにやれている。それがたまたまいい方向に行っている」。惑わされずに貫いた信念が、圧倒的な102球に表れた。この日はエンゼルスやドジャースら、大リーグの12球団20人以上のスカウトらが大集結。特にヤンキースは、キャッシュマンGMが最前列で見守った。大リーグ球団の関係者は「キャッシュマンGMが来るのは珍しい。田中将大投手以来と聞いた」と話すなど、注目度の高さは一目瞭然。伝え聞いた山本は「注目していただけることはすごくうれしい。もっともっと頑張って、良いボールを投げられるようにしたい」とさらなる進化を誓う。勝利数、勝率、防御率に続き、8奪三振で三振数もリーグトップに。3年連続の「4冠」もついに見えてきた。前人未到の道を歩むエースに、熱い視線は止まらない。【磯綾乃】▽オリックス中嶋監督(山本のノーヒットノーランでの快勝に)「ナイスゲーム、以上! よく打ったというか、点数取ったし。大事なゲームってわかってて、そこをみんなで勝てたというのは大きい。やっぱり山本由伸、さすがです。以上でございます!」▽オリックス若月(2年連続で快挙時にマスク)「最近ずっと試合行く直前に『完全試合しましょう』って毎回言うので。チームも連敗していた中で、やっぱりさすがだなというのがまず一番に思う。やっぱり、いいっすね、気持ちいいっす」▽オリックス山足(一塁手で27個目のアウトの球を受け)「吐きそうでした。最後の最後まで緊張しましたし、こんな瞬間に立ちあえて、本当に良かったです」

◆/8回まで来ました\山本由伸が三者三振の圧巻投球??自身2度目の偉業達成まであとアウト3つ?プロ野球(2023/9/9)??ロッテ×オリックス??Live on DAZN#DAZNプロ野球 pic.twitter.com/lljPqUP7rx

◆/もはや日本に敵なしか\山本由伸が相手を寄せ付けず自身2度目のノーヒットノーラン達成??日本プロ野球史上通算100度目の偉業となります??回数:9打者:29球数:102失点:0三振:8安打:0四球:1死球:1?プロ野球(2023/9/9)??ロッテ×オリックス??Live on DAZN#DAZNプロ野球 pic.twitter.com/5TZFxWrPKD

◆/3回から意識していたけどラオウさんが...笑\2年連続偉業達成??記録ずくめの山本由伸が殊勲のヒーローインタビュー???プロ野球(2023/9/9)??ロッテ×オリックス??Live on DAZN#DAZNプロ野球 pic.twitter.com/5P8Os5Rssx

◆オリックス山本由伸投手(25)が、昨年6月18日西武戦(ベルーナドーム)以来、自身2度目のノーヒットノーランを達成した。プロ野球史上88人目、通算100度目の快挙となった。ヒーローインタビューの一問一答は以下の通り-今の気持ちは最後の1人までドキドキだったので、とりあえずホッとしてる気持ちですね-大歓声を浴びて9回マウンドに上がるときからすごい歓声だったので、気持ち良くなげれました。ありがとうございます-今日の内容を振り返って立ち上がりからテンポよくいけた。途中までランナーを出していなかったのも気づいてましたけど、途中で四球を出したので切り替えて何とかリードを守ろうと投げた結果、いい結果が出て良かったです-どこが一番良かった試合に入ったら結構ボールを操れていた。若月さんの配球もすごくさえていたというか合っていた。助けられました-どのあたりからノーノー意識とりあえず3回くらいに意識して、4回にロッカーに戻ったときにラオウさん(杉本)が「お前、完全試合意識すんな」と。1人ホームランを打って気持ち良くなっていたので。そのせいで四球が出ちゃいました(笑い)-四球から切り替えできたランナーを出す前に平井コーチにずっとランナーを出したあとの一発目、クイックになったときに意識してというのは言われていた。平井コーチのアドバイス通り、良かったです-2年連続ノーノーはNPB82年ぶりで、セ・パ分かれてからは初めて。同一投手複数回数は51年ぶりで、10人目。NPB通算100度目のノーノー。数字を聞いて本当にうれしいですし、もっともっと四球を出さないように高みを目指して頑張ります-昨年は佐々木朗希投手から完全試合。逆にやり返した形ファンの方が一番悔しかったと思っていたので、何とか良かったかなと思います-優勝マジック12直接対決ですし、1つでも多く勝って減らしていけれればと思っております-明日は宮城VS佐々木朗。後輩宮城にひと言えー明日もノーヒットノーランが見られると思いますので応援よろしくお願いします(笑い)-最後にファンへ最後まで熱いご声援本当にありがとうございました。球場の一体感がすごく感じられて、本当にいい試合になりました。これから残りの試合も一緒に闘いましょう

◆オリックス山本由伸投手が昨年6月18日西武戦に次いで2度目のノーヒットノーランを達成した。ノーヒットノーランは山本を含め88人が記録。第1号は36年9月25日沢村(巨人)で、今年の8月18日石川(ソフトバンク)以来通算100度目となった。ノーヒットノーランは沢村と外木場(広島)の3度が最多で、複数回達成は10人目。2年連続は1リーグ時代の36、37年沢村栄治、40、41年亀田忠(黒鷲)以来82年ぶり3人目で、2リーグ制後は初めてだ。また、山本は2度とも捕手若月と敵地でマーク。同一バッテリーで2度は40、41年亀田-清家、39、41年中尾-吉原(巨人)51、57年金田-佐竹(国鉄)65、68年外木場-田中に次いで5組目。52年のフランチャイズ制後、敵地で2度記録したのは山本が初めてになる。

◆オリックス山本由伸投手(25)が、昨年6月18日西武戦以来、自身2度目のノーヒットノーランを達成した。プロ野球史上88人目、通算100度目。2年連続の達成は戦後では初めての偉業となった。ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGM(56)が異例の視察に訪れるなど、大リーグの12球団20人以上のスカウトらが集結。オフにポスティングシステムを利用して米球界挑戦の可能性がある右腕が、歴史的な投球で評価を高めた。オリックス山本の快投には、視察に訪れていたヤンキースのキャッシュマンGMも興奮を隠さなかった。試合後、報道陣に囲まれ「素晴らしかった。みんながこの偉業を目撃することができてエキサイティングだった」と話した。今オフ、ポスティングシステムを利用してメジャー挑戦する可能性がある右腕。同GMは「歴史的な日だった。チケットを保存しておくよ。いつかサインしてもらえるといいね。野球ファンとしてこの試合を見ることができて良かった。チームにとっても、そしてファンにとっても素晴らしいこと。視察するのにいい試合を選んだよ」と笑顔で語った。

◆オリックス山本由伸投手(25)が、昨年6月18日西武戦(ベルーナドーム)以来、自身2度目のノーヒットノーランを達成した。プロ野球史上88人目、通算100度目の快挙となったネットでは快挙に沸くと当時に、他球団のファンはメジャー行きを熱望する声が続々と上げられている。X(旧ツイッター)では「山本由伸」「由伸くん」「山本投手」と名前を中心にトレンド入りし、さらに「メジャー」も同時にトレンド入り。「日本では収まらないレベチ」や「メジャーで無双してくれ」と気が早い投稿も見られた。他球団のファンからは「早くメジャー行って」や「来年からメジャーいけや」と、手が着けられない状態の右腕にお手上げのようすだった。

◆ロッテ吉井監督もオリックス山本由伸投手の投球にお手上げだった。「前に打とうと思っても弱い打球が飛んでしまったり、完全にやられました。すごい投手。言うまでもないか」。首位オリックスとは11ゲーム差に開いたが、残りシーズンだけでなくCS出場となれば再び対戦する可能性もある。「なんとかやっつけられるように考えます」と再度、策を練り直すつもりだ。チームとしては19年9月6日にソフトバンク千賀(現メッツ)に喫して以来のノーノーとなった。▽ロッテ藤岡(9回に最後の打者に)「今日に関しては投げミスがなく、完璧なピッチングだったと思います。完敗です」▽ロッテ荻野(9回に死球で出塁も)「球の勢いもあったし、コントロールも丁寧に投げていて、甘い球はなかった。今日は簡単には打てないかなと思います」▽ロッテ田村(2つの外野フライも)「コントロールも良かったし、真っすぐも勢いがありましたね。フォーク、カーブもキレが良かった。一流の決め球が3つもあったらそう簡単には打てない。キャッチャーのリードも良かったと思います。甘い球を1発で仕留められないとダメでしたね」▽ロッテ・ポランコ(いずれも詰まらされ)「コントロールが良かったですね。ストレート、ツーシームが特に良かったし、フォークボールもよく落ちていた」▽ロッテ山口(5回に痛烈な投手強襲の打球を放つも安達の好守備で遊ゴロに)「甘いボールがなかったですね。さすがのピッチングでした」▽ロッテ安田(6回先頭で四球)「コントロールが良かったですね。今日の山本投手を打つのは特に難しかったです」

◆オリックス山本由伸投手(25)はメジャーのスカウトの前でのノーヒットノーランとなった。この日は、ヤンキースのキャッシュマンGMを始め、エンゼルスやフィリーズら12球団20人以上が山本に熱い視線を注いだ。山本は「注目していただけることはすごくうれしいですし、いい結果が出たので、それもまた良かったと思います」と笑顔を見せた。最後はスカウトもスマホで撮影するなど、注目の存在。「ほんとにうれしいことですし、もっともっと頑張って、良いボールを投げられるようにしたいです」と力を込めた。山本は今オフにポスティングでのメジャー移籍が濃厚。球団にも意思を伝えており、昨年末の契約更改時には「球界トップの舞台。目標にしています。(吉田)正尚さんが許可されたように、全くダメというわけではないという話をしました」と明かしていた。

◆オリックス山本由伸投手(25)が、昨年6月18日西武戦以来、自身2度目のノーヒットノーランを達成した。プロ野球史上88人、通算100度目。2年連続の達成は戦後では初めての偉業となった。ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGM(56)が異例の視察に訪れるなど、大リーグの12球団20人以上のスカウトらが集結。オフにポスティングシステムを利用して米球界挑戦の可能性がある右腕が、歴史的な投球で評価を高めた。チームは2位ロッテとの直接対決に勝利して優勝マジック12となった。ともに27個のアウトを積み上げた仲間たちが駆け寄ると、山本はりりしい表情を緩めた。降り注ぐウオーターシャワーの祝福に、両手を上げて喜んだ。「ほっとした気持ちと、うれしい気持ちと。そんな感じでした」わずか15球で2回を封じると、軽やかにグラブをポンっとたたいた。無双を感じさせる姿に、周囲が興奮気味。「結構、早い段階から騒がしかったです。『もう気にすんなよ』と。その声かけが一番気にしちゃってという感じでした」。4回にロッカーへ戻れば、杉本から「お前完全試合意識すんなよ」と早くも声をかけられた。「(杉本は)1人ホームラン打って気持ち良くなっていたんで。はい。そのせいで多分、四球が出ちゃいました」。6回先頭の安田に初めて出塁を許した後は、内野陣が集結。「なんかみんなが、いらんことばっかり言ったんで(笑い)」。マウンドで思わず笑うほど、自然体で成し遂げた2年連続の偉業。1リーグ時代の沢村栄治、亀田忠以来82年ぶり3人目と、歴史に名を刻んだ。今年から左足を上げない新フォームに着手。序盤に結果がついてこないと、外野からは否定的な声も聞こえた。「しっかり練習もたくさんできていますし、高みを目指して練習するというのは、いつもブレずにやれている。それがたまたまいい方向に行っている」。惑わされず貫いた信念が、102球に表れた。この日はエンゼルスやドジャースなど、大リーグの12球団20人以上のスカウトらが大集結。特にヤンキースは、キャッシュマンGMが自ら最前列で見守った。大リーグ球団関係者は「キャッシュマンGMが来るのは珍しい。田中将大投手以来と聞いた」と話すなど、注目度の高さは一目瞭然。伝え聞いた山本は「注目していただけることはすごくうれしい。もっともっと頑張って、良いボールを投げられるようにしたい」とさらなる進化を誓う。勝利数、勝率、防御率に続き、8奪三振で三振数もついにリーグトップ。3年連続の4冠も見えてきた。マジック「12」と近づく3連覇とともに、前人未到の道を歩むエースへ熱い視線は止まらない。【磯綾乃】オリックス中嶋監督 ナイスゲーム、以上! よく打ったというか、点数取ったし。大事なゲームってわかってて、そこをみんなで勝てたというのは大きい。やっぱり山本由伸、さすがです。以上でございます!

◆オリックス山本由伸投手(25)が、昨年6月18日西武戦以来、自身2度目のノーヒットノーランを達成した。プロ野球史上88人、通算100度目。2年連続の達成は戦後では初めての偉業となった。ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGM(56)が異例の視察に訪れるなど、大リーグの12球団20人以上のスカウトらが集結。オフにポスティングシステムを利用して米球界挑戦の可能性がある右腕が、歴史的な投球で評価を高めた。マウンドに立った時の感覚の鋭さは、天性のもの。16年ドラフト4位で入団し、初めて登板した練習試合。山本は打者ごとに、ほんの少しずつ投げ方を変えていた。首脳陣が真意をたずねると「はい。バッターの反応を見て変えています。3通りぐらいです」と即答した。振り遅れていれば速めのフォームにし、タイミングが合ったと見れば若干着地を遅らせる。教えずとも器用に操る姿は、抜群の球質とともに周囲の度肝を抜いた。足を上げ下げする時の速度、球持ちの長さなど、わずかな変化を組み合わせ、1軍で活躍する頃には10通りほどにもなっていた。打者を手玉に取る力は、反応を察知する観察眼のたまものでもある。バックネット裏で少しだけウトウトしていたコーチの姿すら見逃さない。すぐに「寝てたでしょ~?」と無邪気な笑顔で目の前に表れる。愛され力も天性のものだ。【オリックス担当=磯綾乃】

◆オリックス・山本由伸投手(25)が自身2年連続となる無安打無得点試合(ノーヒットノーラン)を達成した。8月18日のソフトバンク・石川柊太に続き、史上88人目(通算100度目)。視察に訪れた米大リーグ、ヤンキースのキャッシュマンGMの前で、これ以上ない投球を見せつけ、14勝目を挙げた。

◆オリックス・山本由伸投手(25)が自身2年連続となる無安打無得点試合(ノーヒットノーラン)を達成した。8月18日のソフトバンク・石川柊太に続き、史上88人目(通算100度目)。視察に訪れた米大リーグ、ヤンキースのキャッシュマンGMの前で、これ以上ない投球を見せつけ、14勝目を挙げた。山本のヒーローインタビューは以下のとおり。--素晴らしいピッチング「ありがとうございます」--今の気持ちは「もう最後の1人まで、ドキドキだったんで。とりあえずホッとしてる気持ちですね」--この大歓声浴びて「もう九回、マウンドに上がる時からすごい歓声だったんで。気持ち良く投げられました。ありがとうございます」--102球、奪三振が8個、四球1つ、死球1つ「立ち上がりからテンポ良くいけたんで、途中まで(走者を)出してなかったのも気づいてましたけど、途中でフォアボール出しちゃったんで、切り替えて。なんとかリードを守ろうと投げた結果、いい結果が出てよかったです」--今日はどんなところが一番良かったか「試合入ったら結構、ボール操れてたんで。(捕手の)若月さんの配球もすごくさえていたというか、すごく合ってて。はい、助けられました」--どのあたりから意識「とりあえず三回ぐらいに意識して(笑)。四回にロッカー戻った時に、ラオウ(杉本)さんが『お前完全試合意識すんなよ』って、なんかホームラン打って気持ち良くなってたんで。なんかそのせいで多分フォアボールが出ちゃいました」--あの四球からすぐに切り替えた「ランナー出す前から、平井コーチにちょっとランナー出した後の1発目、クイックに変わったとき、しっかり意識してと言われてたんで。平井コーチのアドバイス通り。よかったです」--2年連続ノーノーは2リーグ制で初めての記録「いや、もう本当にうれしいですし。もっともっと頑張って。四球出さないように高みを目指して頑張ります」--昨年はロッテ・佐々木朗希が完全試合。逆にやり返した「ファンの方が一番悔しかったかもと思ってたんで。なんとか今日は良かったかなと思います」--優勝マジックが12「もう直接対決なので、もう1つでも勝ってどんどん減らしていけたらなと思っております」--明日の予告先発ピッチャーは宮城「明日もノーヒットノーランが見れると思うので、応援よろしくお願いします」--ファンの皆さんに最後一言「最後まで熱いご声援本当にありがとうございました。球場の一体感がすごく感じられて、すごくいい試合になりました。これから残りも一緒に戦いましょう。ありがとうございました」

◆オリックス・山本由伸投手(25)が9日、ロッテ19回戦(ZOZOマリン)で、昨年6月18日の西武戦以来となる自身2度目の無安打無得点試合を成し遂げた。史上通算100度目で、達成者は通算88人。チームは4―0で勝った。8月18日にソフトバンク・石川柊太投手(31)が達成して以来で、パ・リーグでは35度目。生観戦した米大リーグ、ヤンキースのブライアン・キャッシュマン・ゼネラルマネジャー(GM、56)に歴史的な投球を披露した。藤岡のゴロを処理した宜保が一塁に送る。山本が控えめにガッツポーズを作った。オリックスナインがベンチから飛び出してくる。ペットボトルに入った水をぶっかけらながら、帽子をとって、頭を下げた。102球、8奪三振で自身2度目のノーヒットノーラン。日本プロ野球史上100度目の偉業を達成した。「とりあえず三回ぐらいから(無安打投球を)意識して...四回...へへっ(笑)。ロッカーに戻ったときに(杉本)ラオウさんから『お前、完全試合意識すんなよ』って。一人ホームラン打って気持ち良くなっていたんで、そのせいで四球出しちゃいました」ヒーローインタビューでちゃめっ気たっぷりにベンチ裏でのやりとりを明かした。試合前まで13勝、防御率1・34、勝率・722。投手有利といわれるZOZOマリンでさらに威力が増した。一回からわずか7球で三者凡退に仕留めた。四回に杉本の先制3ランが飛び出すと、ベンチ前でのキャッチボールを中断し、手を挙げて大喜びした。「最後の一人までドキドキだったので、ホッとしています。すごい歓声だったので気持ちよく投げられました」特別な日だった。バックネット裏の最前列に目を光らせている男がいた。米大リーグ、ヤンキースのキャッシュマンGM。オフにポスティングシステムを利用して米球界挑戦する可能性がある山本を見るために、わざわざ米国からやってきた。同GMが視察のために来日するのは2017年に当時日本ハムの大谷翔平(現エンゼルス)を視察して以来6年ぶり。ア・リーグ東地区で最下位に沈むヤ軍の本気度を受けた山本は歴史的なマウンドで応えてみせた。昨年6月18日の西武戦(ベルーナ)では史上86人目、97度目のノーヒットノーランを達成していた。2年連続は1941年4月14日の亀田忠(黒鷲)が阪神戦(後楽園)で成し遂げて以来、82年ぶり。戦後では初だ。「本当にうれしいです」。10日は公私ともにかわいがっている22歳の宮城が先発することを問われると「明日もノーヒットノーランを見られると思う」とニヤリ。3連覇へ、優勝マジックは12。これが由伸。いや、YOSHINOBU。世界で通用する力を見せた。(北池良輔)

◆オリックス、阪神で176勝を挙げ、引退後も両チームでコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家の星野伸之氏(57)は、2年連続となる無安打無得点試合を成し遂げたオリックスの山本由伸投手(25)を絶賛した。まずはノーヒットノーラン、おめでとう! 何が良かったかと聞かれれば、全部が良かったとしか言いようがないが、いつも通りと言えば、いつも通り。いつやってもおかしくない、それだけの投手だ。2年連続は82年ぶりで、NPB通算では100度目。節目に名前が刻まれるにふさわしい投手だし、八回の、完全にギアをもう一段階入れたような3者連続三振を見ても、まさに「やるべくしてやった」といえる。あえて言うなら、この日は風の影響もあり、カーブの切れがいつも以上に良かった。特に四回先頭で荻野を見逃し三振に仕留めたカーブは見事だった。また真っすぐの抜群の球威はもちろん、カット、ツーシームなど、見ていてもハッキリわからないような小さな変化が、常に打者にとって〝気になる球〟になっている。だからこそ、徹底的に投手を分析し〝丸裸〟にする今の時代で、これだけの活躍を続けられる。最後に。この日は投ゴロを3つ処理したが、一回の荻野と四回の藤岡の打球は、ともにセンターへ抜けてもおかしくなかったが、うまく捕球した。また、五回の山口の打球は弾いたが、それを遊撃・安達がうまくフォローしてアウトにしてくれた(遊ゴロ)。〝転がりどころ〟が悪ければ内野安打の可能性もあっただけに運も味方したが、改めて守備への意識の高さ、総合力の高さを感じた。投げるだけではない、山本由伸の「プロフェッショナル」が凝縮された試合だった。

◆ロッテの出塁は四死球による2度だけ。昨年、佐々木朗がオリックスから完全試合を達成したが、同じ球場で相手エースに快挙を許した。吉井監督は「球数を投げさせたかったが、ファウルで粘ろうとしても弱いゴロが前に飛んでしまった。また対戦するし、クライマックスシリーズもある。やっつけられるように考える」と淡々と話した。しぶとく投げた美馬は、四回に杉本に3ランを浴びた。監督は「1球の失投を仕留められた。それまでは頑張ってくれた」とねぎらった。(ZOZOマリン)

◆オリックス・山本由伸投手(25)が9日、ロッテ19回戦(ZOZOマリン)で、昨年6月18日の西武戦以来となる自身2度目の無安打無得点試合を成し遂げた。史上通算100度目で、達成者は通算88人。?オリックス・山本が無安打無得点試合を達成。8月18日のソフトバンク・石川柊太(対西武、ペイペイドーム)に次いで今季2人目で、プロ野球全体では通算100度目(88人)となった。山本自身は昨年6月18日の西武戦(ベルーナドーム)に続く2度目。?2シーズン続けての達成は2リーグ制(1950年)以降では初めてで、36年秋、37年春の沢村栄治(巨人)、40、41年の亀田忠(イーグルス・黒鷲)に次いで82年ぶり3人目。?複数回達成したのは、3度の沢村(36年秋、37年春、40年)と外木場義郎(広島=65、68、72年)を筆頭に、石田光彦(阪急=37年春、40年)、亀田、中尾輝三(巨人=39、41年)、藤本英雄(巨人=43、50年)、真田重男(大陽=48年、阪神=52年)、金田正一(国鉄=51、57年)、鈴木啓示(近鉄=68、71年)に次いで10人目で、オリックス(前身を含む)の投手では37年春、40年の石田に次いで83年ぶり2人目。

◆歴史的な投球の目撃者となり、自然と表情が緩んだ。米大リーグでワールドシリーズを最多27度制覇しているヤンキースのキャッシュマンGMが、ニューヨークからはるばる太平洋を越えて来日して、オリックス・山本の投球を視察。千葉市内にあるZOZOマリンスタジアムのバックネット裏最前列で、日本球界が誇る右腕の無安打無得点試合を見届け、興奮を抑えきれなかった。「素晴らしかったよ。見た人は誰もが興奮したと思う。歴史的なプレーでした。チームにとっても、ファンにとっても、最高な瞬間。そこに立ち会えて幸せだよ」山本は昨年12月に行ったオリックスとの契約更改交渉の席で、将来的なメジャー挑戦について球団と話し合ったことを明かしている。来季以降のメジャー挑戦の可能性があり、この日は多くの関係者が視察。同GMが日本選手のスカウティングで来日するのは、2017年に大谷(当時日本ハム)を視察して以来6年ぶり。極めて異例の来日で、快挙達成に立ち会うことになった。試合後に報道陣に囲まれた同GMは、ポケットからこの日の試合のチケットを取り出し、「今日のチケットは大事にとっておきます。いつかまた彼に会ったときに、サインを書いてもらえるかもしれないから。見にくるのに、いい試合を選んだよ」と大喜び。収穫たっぷりに球場を後にした。(武田千怜)

◆オリックス・山本由伸投手(25)が9日、ロッテ19回戦(ZOZOマリン)で昨年6月18日の西武戦以来、自身2度目の無安打無得点試合を成し遂げた。史上通算100度目(達成者は88人)で、2年連続でマークするのは1936、37年の沢村栄治、40、41年の亀田忠以来3人目。2リーグ制になってからは初めて。生観戦した米大リーグ、ヤンキースのブライアン・キャッシュマン・ゼネラルマネジャー(GM、56)の前で歴史的な投球を披露した。ウイニングボールを山足から受け取ると、歓喜のウオーターシャワーが飛び交った。2リーグ分裂後初の2年連続ノーヒットノーラン。快挙を成し遂げた山本は気持ちよさそうに両手を掲げた。「三回ぐらいから意識して...四回...へへっ(笑)。ロッカーに戻ったときに(杉本)ラオウさんから『お前、完全試合意識すんなよ』って。一人ホームラン打って気持ち良くなっていたんで、そのせいで四球出しちゃいました」六回先頭・安田に四球を出すまで完全投球。最速156キロの直球と120キロ台のカーブに140キロ台のフォーク。回を重ねるたびに異様な空気になることを楽しみながら102球で片付けた。「素晴らしかったよ。歴史的なプレーだった。最高な瞬間。そこに立ち会えて幸せだよ。きょうのチケットは大事にとっておくよ」ネット裏で声を弾ませた男がいた。ヤンキース・キャッシュマンGM。山本は今オフ、ポスティングシステムを利用して挑戦する可能性もあり、米国から駆けつけた。同GMの来日は当時日本ハム・大谷翔平(現エンゼルス)以来6年ぶり。ポケットから入場券を取り出し、ニヤリと笑った。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
72454 0.615
(↑0.003)
M12
(↑2)
22430
(+4)
354
(-)
94
(+1)
39
(-)
0.249
(-)
2.680
(↑0.03)
2
(-)
ロッテ
60555 0.522
(↓0.004)
11
(↓1)
23428
(-)
438
(+4)
87
(-)
62
(-)
0.241
(↓0.001)
3.390
(-)
3
(-)
ソフトバンク
61592 0.508
(↑0.004)
12.5
(-)
21457
(+7)
437
(+2)
91
(-)
58
(-)
0.248
(↑0.001)
3.310
(↑0.01)
4
(-)
楽天
58611 0.487
(↓0.005)
15
(↓1)
23426
(+2)
474
(+7)
96
(-)
86
(-)
0.244
(-)
3.590
(↓0.01)
5
(-)
西武
55671 0.451
(↑0.005)
19.5
(-)
20363
(+7)
402
(+2)
80
(+2)
69
(-)
0.233
(-)
2.920
(-)
6
(-)
日本ハム
53701 0.431
(↓0.003)
22
(↓1)
19410
(+2)
424
(+7)
88
(-)
65
(-)
0.235
(-)
3.020
(↓0.03)