1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
西武 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 7 | 10 | 2 | 2 |
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 8 | 0 | 0 |
勝利投手:隅田 知一郎(8勝8敗0S) 敗戦投手:加藤 貴之(7勝9敗0S) 本塁打 |
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◆西武が4連勝。西武は3回表、古賀のソロと中村の3ランなどで一挙5点を先制する。その後7回には源田の適時打、8回には佐藤龍の適時打が飛び出し、試合を優位に進めた。投げては、先発・隅田が6回1失点の好投で今季8勝目。敗れた日本ハムは、先発・加藤貴が精彩を欠いた。
◆西武中村剛也内野手(40)が球団新記録を自身のアーチで決めた。3回、チームは古賀悠斗捕手(23)の先制2号ソロの後、外崎修汰内野手(30)に適時打も出て、なおも2死二、三塁で打席は5番中村に。日本ハム加藤に対し、ファウルで4球粘るなどし、カウント2-2で迎えた7球目。フォークをすくい、右中間へ運ぶ16号3ランとした。プロ通算470号は新球場での自身初本塁打でもあり、球団広報を通じ「エスコンで初めて打てて良かったです」とコメントを寄せた。中村はこの得点により、プロ通算1038得点に。石毛宏典氏の1037得点を抜いての、球団新記録になった。
◆8月22日以来18日ぶりの登板となった日本ハム先発の加藤貴之投手(31)が、5年ぶりに1イニング2被弾した。0-0の3回、先頭の古賀に内角高めストレートを左翼ブルペン脇まで運ばれ先制点を献上。1死三塁から外崎の左前適時打で2点目を許すと、2死一、二塁から中村に右中間への3ランを浴び、この回5失点した。加藤貴が1イニングで2本塁打を浴びたのは、18年8月12日ソフトバンク戦(当時ヤフオクドーム)以来。序盤3回までの投球に建山投手コーチは「ボール自体はそこまで悪くはないけど、大事なところでボールが高くなり、ヒットにつながっている。そこを修正して粘り強く投げていってもらいたいです」とコメントした。4、5回は立て直して3者凡退も、5回90球を投げ終わったところで5安打5奪三振1四球で降板。加藤貴は「粘り強く投げることができませんでした。逆転を信じて応援します」とベンチから声を出した。
◆日本ハムは西武に2連敗し、7季連続のV逸が決まった。残り19試合に勝利しても、首位オリックスの勝率を上回ることができなくなった。3回に先発の加藤貴之投手(31)が2本塁打を浴びるなど5失点。序盤に大量リードを許し、2季連続で西武戦のシーズン負け越しも決まった。昨年の9月28日、札幌ドーム最終戦セレモニーで当時BIGBOSSだった新庄監督は「来年は、2位も6位も一緒です。日本一だけを目指してブレずに戦っていきたい」とファンに宣言した。ほぼ全選手を1軍で起用した昨季を経て、就任2年目の今季は「実質今年から、1年間通して経験したことない選手がレギュラーを経験した」。順位は下位に沈むが、総得点と総失点のバランスは大幅に改善。チーム防御率2点台と昨季より整備された投手陣を中心に、接戦を戦う回数も増えた。勝敗は負けが先行してしまったが、戦いぶりには強さが出てきたのも確かだ。新庄監督も「早く出来たんじゃないかな」と、チームの土台づくりに手応えを口にした。悔やむのは春先に続出した大量の故障離脱だ。「"たられば"になってしまいますけど、あれがなかったら、どういう戦いをしてたかなって。(7月の)13連敗は関係なくて、僕の中ではケガをしていなかったら、もっと経験を積ませてあげられた(と考えている)。どのチームでもケガは付きものだけど、一気に16人はなかなかないでしょう。でも、よく戦いました」。総力戦で難局を乗り越え、一時は4位浮上も果たせたのは、昨季から多くの選手に経験を積ませてきたことが大きかったのかもしれない。来季も続投意欲を示し、就任3年目に臨むことが基本線の新庄監督。「もちろん、球団が僕を監督にしてくれたら、優勝を狙わないといけない。でも、優勝も大事ですけど、今のファイターズの選手と出会えて、選手個人個人に1年でも長くユニホームを着させて、1円でもお金(年俸)を上げさせてあげたい、というのが僕の役目だと思う。今のファイターズは昨年からある意味、世代交代のチームで、僕は土台を作るのが役目。ステップアップしていきながら、気がついたら『素晴らしいチームをつくってくれたよね』(と周囲が評価してくれたら)とは考えています」と、使命感に燃えている。優勝を目指すベースづくりは順調。本拠地とはいえ、対応が難しかった天然芝の新球場でのプレーも来季は2年目となる。「あとは球団の方たちが、足りない部分の戦力を、どういうふうにプラスしてくれるか。そういうところは僕はタッチしてないから。今いる子を徐々にステップアップさせていく。(そこに)新戦力が来たら厚みが出てくる」と、見据えていた。
◆3試合連続「1番右翼」で出場した日本ハム万波中正外野手(23)が、約1カ月ぶりにマルチ打点を挙げた。まずは5点を追う5回2死一、二塁で中前適時打を放ち「まずは1点取ることができて良かったです。逆転できるように次も打ちます」。新庄監督が本塁打王を取らせるため、3日オリックス戦から1番に据えてから、3試合12打席目で初安打。7回1死一塁のチャンスでは右中間を破る適時二塁打を放ち、この日2打点目を挙げた。1試合で複数打点を挙げたのは、8月15日ロッテ戦以来25日ぶり。マルチ安打も同27日西武戦以来、約2週間ぶりとなった。
◆西武が今季4度目の4連勝を飾った。また、シーズンでの日本ハム戦の勝ち越しを決めた。この日は3回、古賀悠斗捕手(23)の2号ソロで先制。そこからさらにチャンスを広げ、中村剛也内野手(40)の16号3ランも飛び出した。一気に5点を挙げ主導権を握った。5回、7回と失点するものの、7回には源田壮亮内野手(30)の、8回には佐藤龍世内野手(26)のそれぞれ適時打で加点し、日本ハムの追い上げムードを封じ込めた。先発で6回1失点の隅田知一郎投手(24)が今季8勝目を挙げた。西武はこれで残り今季20試合となり、借金12の5位。年間成績が苦しい状況に代わりはないものの、状態は上がってきた。2試合連続5点差以上での勝利は今季初めてだった。
◆西武隅田知一郎投手(24)が6回1失点の投球で、今季8勝目を挙げた。初回にいきなり1番万波、2番松本、3番清宮という手ごわい上位打線と対したものの、力強い直球に緩いカーブとチェンジアップを混ぜ、見事に3人で封じ、勢いに乗っていった。最少失点を強く意識したというこの日のマウンド。内野ゴロも多く「野手の皆さんが本当にいい守りをしてくれて、リズム良く投げられたと思います」と感謝しながら振り返った。5月を終えた段階で、7試合に先発し1勝5敗。苦しいスタートになったが、安定感が日増しに高まり、この日の白星で8勝8敗に。チームは残り20試合で、隅田も2桁勝利を狙えるチャンスが十分にある。お立ち台では「チームはまだ5位にいますけど、選手誰1人あきらめてないので、1つでも順位上げていけるように頑張っていきたいと思います」と締め、北の大地に駆けつけた西武ファンをわかせていた。
◆/打球がグングン伸びた\万波中正が2打席連続タイムリー複数打点は8月15日以来?プロ野球(2023/9/9)??日本ハム×西武??Live on DAZN#DAZNプロ野球#lovefighters pic.twitter.com/eR0Hj1FWpm
◆4連敗で7季連続のV逸が決まった日本ハム新庄剛志監督(51)の、主な一問一答は以下の通り。新庄監督 どうでしたか?加藤君(加藤貴)は。左肘の張りから(復帰して)久々に投げて、ちょっとメリハリがないというか、ゆったりしたモーションから、スピードガンより速く感じるような球は今日はなかったかな。まあ、次はね。彼なら直してきてくれると思うんで。--今日の負けで優勝の可能性がなくなった新庄監督 仕方ない。実力がないということで。まあ、これからですよ。--去年のV逸時には「優勝を目指さないじゃなく、優勝を目指せなかった」と。今年は新庄監督 今年は(選手に)経験させてね。土台がだいぶん出来てきたので。ここからはもう見守るというか、一気に成長してもらって。もう見守っていくしかないですね。プレーするのは選手なんで。一番いいのは僕が何もしなくて、グラウンドでプレーしている選手がどんどん活躍して勝つこと。強いチームっていうのは、どっしり監督が座って見守るぐらいの。作戦なんか、そんなにいりませんよっていうチームになるためには、やっぱり経験していって自信をつけて、結果を出してくれるのを待つという。そんな、2年そこらじゃね。急には伸びないので。--今年は1点差ゲームが多い新庄監督 ホントね。それも成長ですよ。去年は別として、今年はそういうゲームが多くなっていたというところの経験はしているので。それをひっくり返す実力はあると思うし、そのためには経験(が必要)。あとは、野球っていうのはヒット打つのが前提ではなくて、点を取って勝つゲームなので。ランナーがサードにいて、1アウトで内野が下がっていたら、内野ゴロを(打って)自分が犠牲になって、1点を取りに行く。その積み重ねで勝っていかないといけないからね。そういうのを、自分たちで分かってもらえるようになってきたら、その1点差が逆になってくると思う。でも、まあ、野球は80%、ピッチャーなので。ピッチャーが抑えてくれたら点が入らないので。そういうところで四球(を選ぶことが大事)。あとは、向こうに有利なカウントを作らないというところですかね~。--去年より防御率は上がっている新庄監督 ね。それも成長じゃないですか。--監督から見て個人は成長している去年は子供でしたからね。今年は高校卒業して、世に出て行くような感じにはなってきていますからね。--優勝するにはさらに大人にならないと新庄監督 そうっすね。そうなるには経験しかないと思うから。楽しみですよ。--監督の手応えとしては(選手の成長が)うれしい新庄監督 もちろん、もちろん。楽しさしかないですね。ここから、どんどんどんどん成長していって。これが一気に化ける可能性もあるんじゃないかなっていうチームには、間違いなくなっていると思うから。その爆発を期待したいというところはありますね。--来年に向けて戦力の判断はある程度出来た新庄監督 そうですね。去年は見極めの年で、今年は見極めた選手、合格者達が今、スタメンで出て。土台は出来てきたと思うし、あんまり他所のチームに引けは取っていない気がするんですよね。1点差で負けた試合が多いっていうことは、いい勝負をしているので。紙一重っていうところは、すごく感じます。--13連敗がなければ新庄監督 ミスね。ミスなんですよ。エラー。あとはピッチャーとキャッチャーの見えないミス。走塁ミスもあるんですけど。そこさえ...。この球場の難しさも。今日も(西武の)外崎君が普通のゴロをね(ファンブル)。うちのチームは、この球場でたくさん試合をしないといけないから。ここの土は難しいっちゃ、難しいですよね~。甲子園の土に変えてもらおうかな(笑い)。(甲子園は)素晴らしかったから(笑い)--清宮の交代について新庄監督 なんかね、ベンチで見ていて、ワクワクさせてくれない。見逃し方にしても、打ちに行って止める姿勢が、最近ちょっとないから。だったら、王柏融の方が期待感があったので。ガ~って闘志を出して欲しいなっていうところで、代えました。--中途半端なスイングの三振もあった新庄監督 ん~、ね。そんなに、びっくりするようなボールじゃないから。そういうところの歯がゆさがあったので。明日、彼が今日のこの交代をどう思うか。ベンチでは、しっかり声は出していましたから。切り替えて(打線を)引っ張って行ってもらわないとね。とは言っても、まだ(レギュラーに定着して)1年目ですからね。去年も2割1分?今年はステップアップを1個して。でも、間違いなく中心選手の素質はあるしね。あとは結果と、打席での内容と、姿勢ですね。なんか期待できそうだな~という雰囲気を出してもらったら、またみんなも、それを見て、まねじゃないけど「よし、オレたちもやろう」っていう気持ちになってもらわないといけないので。惜しかったね、今日、万波君の(二塁打)。やっぱり1本(ヒットが)出て、その次の打席で右中間に。あれも角度さえ良かったら(西武の)中村君みたいなホームランになると思うので。(状態は)上がってくると思いますよ。あとは、野村君がね...(笑い)。チャンスに回ってくるね、どこの打順でも!紙一重、これも。ここで打てば乗るし。打てるまで、こっちが我慢して。やっぱり(打線を)引っ張って行ってもらわないといけない選手の1人ではあるので。1本出たら変わってくると思うので。
◆5点リードの9回2死、あと1球で4連勝。そんな場面で、西武の三塁を守る佐藤龍世内野手(26)がファイトを示した。日本ハム細川のファウルは力ない小フライになり、三塁の西武ベンチ前へ。佐藤龍は定位置から走り、ダイビングして空中での捕球にトライした。グラブに触れたものの、惜しくも捕れず、そのままベンチを囲むフェンスに後頭部や右肩をぶつけた。ユニホームや腕が土で赤茶色に染まった。西武関係者によると、エスコンフィールドのベンチ前は「土の上に小さい砂があって、割と滑りやすい感じ」という。試合を白星で終わらせるべくそこに勇敢に突っ込み、腕を傷だらけにした。三塁守備の課題は自覚している。ただ「そんなに(ミスが)続くような練習はしてきていないんで」と日々食らいつく。母校の北海高校が今夏の甲子園出場を決めた時は「監督にすごくお世話になったので、監督がすごく喜んでいるだろうな」と思いを寄せた。このシーズンも「チームが勝てればいい。監督の笑顔が見れれば全部、それでいいので」と、ユーティリティーぶりを評価してくれる松井稼頭央監督(47)ら首脳陣の思いに応えようと、必死に体を張る。連続安打も8試合に伸びた。【金子真仁】
◆日本ハムは西武に2連敗し、7年連続のV逸と同カードのシーズン負け越しが決まった。新庄監督は「仕方がない。実力がないということ」と現実を受け止めた上で「まあ、これからですよ」と、来季以降を見据えた。「去年は子ども。今年は高校を卒業して世に出て行くような感じにはなってきている」と手応えも。1点差での30敗をひっくり返せるよう「爆発を期待したい」と、話した。
◆西武中村剛也内野手(40)が乗せるように、白球を右中間席に運んだ。2点リードの3回2死二、三塁。見事な16号3ラン。プロ通算470号だった。そして、日本ハムの新本拠地エスコンフィールドでの自身1号だった。「エスコンで初めて打てて良かったです!」コメントもいつになく(?)力強い。32打席目での1発だった。この球場を訪れるたび、ベンチからまず全景を見渡していた。「きれいですよねー。芝生とか、ほんとに。打席に立っても別に変な感じはないし。あとは、今のところ相性悪いですけどね」そう笑っていたのは8月上旬の遠征時のこと。ようやくの放物線で、これで公式戦では通算23球場目の"アーチ制覇"となる。現役1位は巨人坂本勇人内野手(34)の24球場。中村の記録はどこまで伸びるか。高校通算83発をたたき出した大阪桐蔭時代は、藤井寺球場で「一番上の段まで飛びました」というほどの怪力を誇っていた。「僕らの時、金属バットの全盛でしたね」そう懐かしむ20余年前から、蓄えた技術と経験。「普段だとファウルになる球が前に飛んじゃうんですよ」と警戒する日本ハム加藤貴之投手(31)から4球ファウルを打ち、いつもと違うと思ったのか、最後は今季初の右中間弾で仕留める。充実の初エスコン弾だった。【金子真仁】
◆日本ハムは西武に2連敗し、7年連続でのV逸が決まった。残り19試合で全勝しても、オリックスの勝率を上回ることが出来ない。左肘の張りから復帰した先発の加藤貴之投手(31)が、3回に2被弾して5失点で自己ワーストの9敗目。新庄剛志監督(51)が就任2年目の今季は、一時4位に浮上するなどチーム改革の成果は現れているものの、12球団ワーストの1点差による30敗が響いた。昨季、札幌ドーム最終戦。本拠地を埋めた約4万1000人を前に「来年は2位も6位も一緒です」と優勝を目指した新庄監督2度目の"旅路"は、ひとまず区切りを迎えた。西武に2連敗し、7年連続のV逸が決定。今季開幕投手を務めた加藤貴が3回に2被弾し、このイニングだけで5失点。直近10試合で4得点以上の試合は1試合という打線に、この点差をはね返す力はなく、指揮官は「仕方ない。実力がないということ」と冷静に現実を受け止めた。「今年は(選手に)経験をさせてね。土台は出来てきた」。昨季リーグ5位だった防御率は、今季大幅に改善。FAの人的補償で獲得した田中正が守護神として定着したほか、先発から中継ぎに転向してブルペンを支えた移籍3年目の池田の活躍も大きかったが「2年そこらじゃね。急には伸びない」と、育成しながら勝つ難しさを改めて痛感した。今季中盤には一時、4位に浮上。1点差負けが12球団最多の30敗という数字は、前向きに捉えれば、少しずつ戦える力が付いてきた証しでもある。来季続投が基本線の新庄監督は「ひっくり返す実力もあると思うし、そのためには経験(が必要)。自信を付けて、結果を出してくれるのを待つ」と飛躍を期待する。「去年は子ども。今年は高校卒業して、世に出て行くような感じになってきた。一気に化ける可能性があるチームに間違いなくなっている。その爆発に期待したい」。残り19試合。クライマックスシリーズ進出の可能性がかろうじて残る中、来季につながる戦いを見せたい。【中島宙恵】
◆「1番・右翼」で先発出場の日本ハム・万波中正外野手(23)が0-5の五回、反撃の中前適時打を放った。「まずは1点取ることができてよかったです」2死一、二塁で迎えた第3打席。カウント1-1から西武先発左腕、隅田のカーブをたたき、二遊間をゴロで破った。背番号66の右打者は「逆転できるように次も打ちます」と気合を入れた。
◆日本ハム先発の加藤貴之投手(31)は5回5安打5失点。リードを許した状態でマウンドを降り、今季8勝目はお預けとなった。二回まで無失点投球も三回に一挙、5失点。8番・古賀に先制の2号ソロを浴びると、源田、外崎の連打でさらに1点を奪われた。2死二、三塁では中村に3ランを被弾。133キロのフォークボールを右中間席へ運ばれた。左腕は90球で降板し「粘り強く投げることができませんでした」と肩を落とした。
◆西武が4連勝。2年連続の日本ハム戦勝ち越しを決めた。三回に古賀のソロ、中村の3ランなど5安打を集めて一挙5点を先制。七回は源田、八回は佐藤龍が適時打を放った。隅田が6回1失点で8勝目。日本ハムは4連敗。
◆西武の中村が16号3ランを放ち、通算1038得点として球団記録を更新した。石毛宏典と最多タイで並んでいた。通算470本目となる一発で節目を飾り「これからも得点できるように頑張る」と頼もしかった。2―0の三回2死二、三塁で加藤貴の外寄りの落ちる球を逆らわずに捉え、右中間席へ運んだ。追い込まれてからのスイングでも打球は伸び「今年右中間に初めて(本塁打を)打って、良い打撃だった」と自賛した。今季からの新球場、エスコンフィールド北海道では自身初アーチで「初めて打てて良かった」と満足げ。松井監督は「すごい打球だった」と目を丸くした。
◆西武の隅田は6回5安打1失点の好投で8勝目を挙げた。5点を先制してもらった直後の三回に無死一、三塁をしのぎ、流れを完全につかんだ。万波に対し「チェンジアップをしっかり投げ切れた」と低めに落として空振り三振を奪うと、松本剛を初球のカーブで三ゴロ併殺に仕留めた。今季の日本ハム戦はプロ初完封を飾るなど3戦3勝、防御率1・29と相性がいい。「しっかり強気で腕を振って投げることができている」と心地よさそうに言った。
◆日本ハムは19試合を残して優勝の可能性が消滅した。今季「優勝しか目指さない」と目標を公言してきた新庄監督は「仕方ない。実力がないということ。(就任から)2年そこらじゃ、急には伸びないので」と受け止めた。ここまで1点差での負けが30度。順位こそ最下位だが、他球団との差は小さいと見ており「土台がだいぶできてきた。自信をつけて、結果を出してくれるのを待つ」と今後を思い描く。「去年は子供でしたからね。今年は高校卒業して、世に出ていくような感じにはなってきている」と選手の成長を強調した。
◆4連敗となった日本ハムは19試合を残して優勝の可能性が消滅。最下位に沈む新庄剛志監督(51)は「実力がないということ。(就任から)2年そこらじゃ、急には伸びないので」と現実を受け止めた。就任2年目を1年契約で迎えた。「優勝しか目指さない」と意気込んだ今季は交流戦の終了時点でリーグ4位。だが、7月5-25日に悪夢の13連敗を喫し、急失速した。それでも1点差での負けは30度。13連敗中は8試合が1点差だった。万波がプロ5年目で初の20本塁打をマークするなど、選手に成長がみられるのも確か。新庄監督は「去年は子供。今年は高校を卒業して世に出ていくような感じになってきている」という。「よそのチームと、あんまり、引けを取らない気がする。どんどん成長して、一気に化ける可能性があるチームには間違いなく、なっている」と実感を込めた。(加藤次郎)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ORIX |
72 | 45 | 4 | 0.615 (↑0.003) | M12 (↑2) |
22 | 430 (+4) | 354 (-) | 94 (+1) | 39 (-) |
0.249 (-) | 2.680 (↑0.03) |
2 (-) |
ロッテ |
60 | 55 | 5 | 0.522 (↓0.004) | 11 (↓1) |
23 | 428 (-) | 438 (+4) | 87 (-) | 62 (-) |
0.241 (↓0.001) | 3.390 (-) |
3 (-) |
ソフトバンク |
61 | 59 | 2 | 0.508 (↑0.004) | 12.5 (-) |
21 | 457 (+7) | 437 (+2) | 91 (-) | 58 (-) |
0.248 (↑0.001) | 3.310 (↑0.01) |
4 (-) |
楽天 |
58 | 61 | 1 | 0.487 (↓0.005) | 15 (↓1) |
23 | 426 (+2) | 474 (+7) | 96 (-) | 86 (-) |
0.244 (-) | 3.590 (↓0.01) |
5 (-) |
西武 |
55 | 67 | 1 | 0.451 (↑0.005) | 19.5 (-) |
20 | 363 (+7) | 402 (+2) | 80 (+2) | 69 (-) |
0.233 (-) | 2.920 (-) |
6 (-) |
日本ハム |
53 | 70 | 1 | 0.431 (↓0.003) | 22 (↓1) |
19 | 410 (+2) | 424 (+7) | 88 (-) | 65 (-) |
0.235 (-) | 3.020 (↓0.03) |
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