巨人(0対0)中日 =リーグ戦19回戦(2023.09.08)・東京ドーム=
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中日
0000000000000300
巨人
0000000000000500
勝利投手:-
敗戦投手:-
  DAZN
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◆巨人の先発・戸郷は、140球を投げて10回を3安打無失点に封じる熱投を披露。対する中日の先発・仲地も7回3安打無失点の好投を見せた。両先発の降板後は巨人が2投手、中日は7投手の継投で相手に得点を許さず、試合は0-0のまま規定により引き分けに終わった。

◆中日大島洋平外野手(37)が東京ドームに併設の野球殿堂博物館に2000安打達成時に使用したバット、スパイク、バッティンググローブを寄贈、同博物館から感謝状を贈られた。記録に関する用品寄贈を初めて行った同外野手は「(寄贈している先輩たちに)肩を並べられたかは、わからないが、大変光栄です。たくさんの人に見てもらいたい」と話した。今後の目標について聞かれると、「2500、3000安打を目標にしている。ただチームがこういう成績(最下位)なので、優勝したい」と表情を引き締めた。大島は8月26日DeNA19回戦(バンテリンドーム)で3回にDeNA先発石田から中前打を放ち、史上55人目の通算2000安打を達成。1787試合での到達は、球団最速記録にもなった。

◆巨人坂本勇人内野手(34)が2日連続で「5番三塁」でスタメンに名を連ねた。7日ヤクルト戦(神宮)でプロ入り後初の三塁でスタメン出場していた。打線は初対戦となる中日先発のルーキー右腕仲地に対して、門脇が「2番遊撃」に打順を上げ、秋広が「6番左翼」に入った。先発の戸郷翔征投手(23)は8月3日ヤクルト戦(東京ドーム)以来の11勝目を目指す。

◆声優の駒形友梨(32)がポニーテールをなびかせて堂々たるノーバン投球を披露した。背番号89の巨人のユニホームを着用して始球式に登場。身長168センチの長身から、長い足を上げてキレイな投球フォームで投げ込んだ。捕手を務めた萩尾に山なりでノーバウンドで届かせた。マウンド上で笑顔で飛び跳ね、ノーバン投球を喜んだ。原監督らが見守る巨人ベンチにもあいさつし、温かい拍手が送られた。

◆8月29日広島戦(京セラ)からスタメン出場を続ける巨人門脇誠内野手(22)をアクシデントが襲った。両チーム無得点で迎えた8回無死、中日斎藤に対してカウント2-2からの6球目、外角低めに逃げる127キロスライダーを泳ぎながらも左翼ブライトの前にポトリと落ちる安打を放った直後だった。続く丸の打席、カウント2-2からスタートを切った。丸は空振り三振で、木下拓が二塁へ送球。この送球がやや二塁手寄りにそれ、ベースカバーに入ったカリステの左膝がヘルメット越しに門脇の左側頭部に激突した。カリステのタッチがわずかに早く、判定はアウトとなった。門脇は両手で頭部を押さえその場で倒れ込んだ。原監督も心配そうに見つめ、トレーナーも駆け寄る中、門脇は自ら立ち上がりベンチへ引き揚げ、9回の守備にも就いた。

◆巨人戸郷翔征投手(23)が珍しくポーカーフェースを破った。場内からの「戸郷コール」に背中を押されて自己最長の延長10回のマウンドへ。中日ビシエド、石川昂を見逃し三振に斬った。ほえた。「勝ちたかったので感情が出た」。直近4戦3敗を受け、制球重視の脱力投法に戻した。140球の熱投で10回3安打無失点の"完封"。10回0封は今季ではDeNAバウアーだけ。球団では11年の沢村以来12年ぶりだった。マウンドでは冷静沈着を心がける。ピンチでも味方のミスにも動揺しない。聖心ウルスラ学園時代の高2夏は違った。ミスには先輩でも厳しく注意。恩師・小田原斉監督に言われた。「守ってくれる人がいてこその投手。バットに当てさせる時点で何か起きる可能性はあるんだから」。戸郷は「そこから変わったね。感情出してもしょうがない。バットに当てられてる時点で僕が足りなかったということ」と三振にこだわるようになった。昨季はリーグ奪三振王で初タイトルを獲得。今季は開幕直後は出力不足に苦しんだが、この日は今季最多の11奪三振。「登板数が増えるようにと僕は思ってますけど」と間隔を詰めることも示唆。貫禄たっぷりの投球姿に、エースの貫禄を漂わせた。【小早川宗一郎】

◆延長12回まで攻めあぐね無得点に終わった巨人打線に原監督が苦言を呈した。ルーキーの中日仲地と初対戦し7回まで無得点。継投に入っても延長11回1死一、二塁で吉川と代打中山が凡打に打ち取られるなど、得点圏8打席3四球無安打だった。原監督は「ふわんとした形で打席に向かっているような選手がいることがちょっと悲しいね。勝負を懸けないとね、バッターも」と語気を強めた。

◆巨人が決定打を欠き最下位中日と引き分けた。先発の戸郷翔征投手(23)は、自身最長となる10回を投げ140球を投じ3安打11奪三振と好投。4回には無死三塁のピンチを背負うも中日のクリーンアップを相手に得点を許さず。その後も力投を続け、延長10回の140球目にこの試合最速タイの150キロを計測するなど気迫を見せた。打線は中日のルーキー仲地を打ち崩せず。投手が斎藤に替わった8回には先頭の門脇誠内野手(22)が左前打で出塁も、丸が犠打を決められず。ヒッティングに切り替えカウント2-2からランエンドヒットを仕掛けるも三振ゲッツーとなった。10回は2死一、二塁で岡本和真内野手(27)が三ゴロ、11回は2死一、三塁で代打中山礼都内野手(21)が空振り三振に倒れ、試合を決められず。原辰徳監督は12回無得点の打線に対し「ふんわりとした形で打席に向かっている選手がいることがちょっと悲しいね。もうちょっと勝負をしにいって欲しいね」と苦言を呈した。試合前まで2ゲーム差で追っていた3位DeNAがヤクルトに勝利したため、ゲーム差が2・5に広がった。

◆中日が東京ドーム7連敗を止められず、今季4度目の引き分けで終えた。打線は戸郷に10回まで散発3安打。3試合またいで24イニング無得点を続けた。先発したドラフト1位仲地礼亜投手(22)が自己最長の7回を投げ、3安打無失点。リリーフ7投手も巨人の反撃を断ち切った。立浪監督は「(仲地は)巨人相手にこの球場でよく抑えたと思う。今日は素晴らしかった。自信にして欲しい。(リリーフも)刻みながら、要所で抑えてくれた」と延長12回を8人に耐え忍んだ投手陣を称賛した。逆に24イニング無得点の野手陣には辛口なコメントが並んだ。「投手陣には申し訳なかった。明日(9日)は何とか挽回できるようにバッターに奮起してもらいたい」。唯一の得点機は4回先頭のブライトが中越え三塁打を放った時。しかし、次打者カリステの三ゴロで、飛び出し、挟殺された。「遊ゴロ、二ゴロはゴーで、三ゴロで走るのはわからない。ファームでもそういうことがちょこちょこある選手なので。三ゴロ、一ゴロはストップ。もっと打球判断をやらしていくしかないと思う」。前日のバンテリンドームでの練習から約2カ月ぶりに1軍に合流。4回の三塁打でも、二塁直前でスピードを落とす場面も見られた。6日阪神戦でも目立った走塁ミス撲滅へ、走塁練習を強化した直後のミス。「(チームの)課題は守備にしても打撃にしても、走塁にしても多いが、一番できることは走塁。打ったら、しっかり走る。ブライトも(三塁打の)途中で抜いていたりしていた。三ゴロの判断もそうかもしれないが、ああいうことをやっていてはチャンスも減る。2度とないようにしてもらいたい」と、指揮官の怒りは収まらなかった。【伊東大介】▽中日仲地(自己最長7回を投げ3安打無失点)「無駄な四球を出したが、試合の中で修正ができました。スライダーをうまく使えたのが良かったと思います」

◆巨人・菅野智之投手(33)が9日の中日戦に中9日で先発する。前回8月17日の対戦では七回途中無失点で白星を挙げたが「下位打線に打たれてしまった。しっかり抑えて上位に回さないことを心掛けていきたい」と表情を引き締めた。DeNAとの3位争いは熾烈(しれつ)。「僕たちは数字とも戦わないといけない。投げる試合は全部勝つつもり」と言葉に力を込めた。

◆巨人・戸郷翔征投手(23)がプロ初の10回を投げ、3安打無失点と好投した。0―0のまま突入した延長十回は先頭から2者連続三振に仕留め、今季自己最多の11奪三振。最終140球目でこの試合最速タイの150キロを計測し、右飛に仕留めると安堵(あんど)の表情を浮かべた。

◆両チームの投手が踏ん張り、延長十二回で引き分け。巨人は戸郷が11三振を奪って10回を3安打無失点。サヨナラの好機を逃す中で救援投手も粘った。中日はわずか3安打に終わり、7回無失点と好投した仲地らを援護できなかった。

◆4位・巨人は延長十二回の末にスコアレスドロー。先発の戸郷が10回140球の熱投で3安打無失点の快投を見せたが、打線が5安打無得点、12残塁だった。原辰徳監督(65)は中日のドラフト1位・仲地(沖縄大)に7回3安打無失点の好投を許した打線に注文を付け、「もうちょっと思い切り、例えば変化球で狙うのか、あるいは引っ張るのか、あるいは流すのか。その辺がフワ~ンとした形で打席に向かっているような選手がいるのがちょっと悲しいね。3球というストライクをセレクトできるわけだからね。勝負というのは狙い球を絞るとか、あるいは方角を決めるとか(が必要)」と言葉を続けた。

◆中日打線はわずか3安打に終わった。これで24イニング連続で無得点。痛かったのは四回の走塁ミスだ。先頭で三塁打を打ったブライトが、次打者の三塁へのゴロで中途半端に飛び出してアウトに。後続も倒れてチャンスを逃した。7日の練習で走塁練習に時間をかけただけに、立浪監督は「二度とないようにしてもらいたい」と厳しかった。

◆巨人・戸郷翔征投手(23)が10回140球を投げ、3安打無失点の熱投を見せた。しかし、打線が5安打無得点に終わり、右腕に1カ月ぶりとなる11勝目はつかなかった。セ・リーグトップを走るDeNA・東の13勝を追いかける巨人の勝ち頭は試合後、「登板数が増えるようにいこうと僕は思っています」と残りのレギュラーシーズンで登板間隔を詰める希望を口にした。戸郷は今季、前半戦ラストの7月13日の広島戦(東京ドーム)で1度、中5日で先発したが、その他はすべて中6日以上の間隔を設けた。「(投手チーフコーチの)阿波野さんがOKを出すか分からないですけど、登板数が増えるようにいこうと僕は思っています。どうなるかはわからないですけど。チームの勝利が一番ですし、CSに向けて1勝1勝積み重ねないといけないので、僕のタイトルの話をしている場合ではないですけど、個人としてはそういうところ(最多勝)を狙っていければ」と、チームの残り19試合での〝フル回転〟を首脳陣に要望する。「勝ちたい一心で投げていたので、次に勝てるように頑張ります」と戸郷。気迫の投球もむなしく、8月3日以来の白星は次戦へお預けとなった。

◆魂の投球で空気を支配した。5年目で自身初の10回を3安打無失点で投げ切った巨人・戸郷翔征投手(23)は「もう1回いけました」と事もなげに言った。大観衆の「戸郷コール」に後押しされた延長十回。先頭から2者連続三振を奪い、雄たけびを上げた。最後の140球目は、この日の最速に並ぶ150キロで右飛。1カ月ぶりの白星こそならなかったが、今季自己最多11三振を奪う快投だった。7安打5失点を喫した前回1日は今季自己最短の4回で降板。2戦連続で五回持たず、改善を図ったのが投球の強弱だった。雪辱を期したマウンドで力配分を意識し、勝負どころでギアを上げて巧みに打ち取った。打線は戸郷を援護できず、今季2度目の引き分け。クライマックスシリーズ(CS)進出を争う3位DeNAとのゲーム差は2・5に広がった。原監督は5安打無得点で12残塁に終わった攻撃陣に「勝負をかけないと。狙い球を絞るとか」と苦言を呈した。残り19試合。戸郷は中5日の登板も辞さない構えだ。「CSに向けて一勝一勝積み重ねないといけない」。右腕の姿勢は最後まで頼もしかった。(鈴木智紘)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
75444 0.630
(↑0.003)
M10
(↑2)
20485
(+4)
369
(+1)
69
(+2)
66
(-)
0.248
(-)
2.690
(↑0.01)
2
(-)
広島
68554 0.553
(↓0.004)
9
(↓1)
16445
(+1)
444
(+4)
86
(-)
71
(-)
0.247
(-)
3.130
(-)
3
(-)
DeNA
63583 0.521
(↑0.004)
13
(-)
19469
(+2)
434
(+1)
95
(+1)
27
(-)
0.250
(-)
3.210
(↑0.02)
4
(-)
巨人
61612 0.500
(-)
15.5
(↓0.5)
19476
(-)
472
(-)
147
(-)
42
(-)
0.257
(↓0.001)
3.630
(↑0.04)
5
(-)
ヤクルト
49733 0.402
(↓0.003)
27.5
(↓1)
18455
(+1)
501
(+2)
103
(-)
57
(-)
0.238
(-)
3.700
(↑0.02)
6
(-)
中日
46734 0.387
(-)
29
(↓0.5)
20338
(-)
433
(-)
57
(-)
32
(-)
0.239
(↓0.002)
3.130
(↑0.04)