1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阪神 | 3 | 0 | 2 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8 | 8 | 0 | 0 |
中日 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 9 | 1 | 1 |
勝利投手:西 勇輝(6勝5敗0S) 敗戦投手:涌井 秀章(4勝12敗0S) 本塁打 |
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◆阪神は初回、中野の適時打などで幸先良く3点を先制する。その後は、3回表にノイジーの適時打と木浪の犠飛で2点を加えると、続く4回には2本の適時打で3点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・西勇が7回2失点の好投で今季6勝目。敗れた中日は、投打に精彩を欠いた。
◆阪神近本光司外野手(28)が、通常通りに球場入りした。午後3時30分前、チームバスでバンテリンドームに到着。他のナインと同様にバットケースなどを持ち込んだ。グラウンドでは8月26日にプロ通算2000本安打を達成した中日大島と笑顔で話す場面もみられた。アップを終えると、外野ではダッシュを行った。トレーナーとキャッチボールも行い、外野でフリー打撃の打球を捕球した。その後、ベンチ裏へと戻った。近本は3日のヤクルト戦(神宮)、7点リードの9回に左腕山本から右脇腹付近に死球を受け、途中交代。前日4日の午前中に都内の病院を受診し、打撲であることが判明していた。前回7月に死球を受け肋骨(ろっこつ)骨折となった箇所とは「ちょっとズレてるみたい」と、岡田監督は説明していた。今後は出場選手登録を抹消されず、回復を待つ方針。指揮官は、この日の中日戦のベンチ外も示唆している。
◆阪神のスタメンが発表され、ドラフト1位森下翔太外野手(23)が「1番中堅」に入った。試合前練習から、野手のフリー打撃中に中堅の守備でノックを受け、7月16日中日戦(甲子園)以来の「1番中堅」出場となった。3日ヤクルト戦(神宮)で右脇腹への死球を受けた近本光司外野手(28)は4日に打撲の診断を受けベンチ外となった。また、両翼では「3番右翼」でミエセス、「6番左翼」でノイジーが出場する。
◆3日に死球を受け、前日4日に「打撲」と診断された阪神近本光司外野手(28)が、通常通りに球場入りした。午後3時30分前、チームバスでバンテリンドームに到着。他のナインと同様にバットケースなどを持ち込んだ。グラウンドでは8月26日にプロ通算2000本安打を達成した中日大島と笑顔で話す場面もみられた。アップを終えると、外野ではダッシュを行った。トレーナーとキャッチボールも行い、外野でフリー打撃の打球を捕球した。その後、ベンチ裏へと戻り、室内で打撃練習を行った。練習後、取材に応じ「確認した感じで。ランニングして、キャッチボールして、バッティングして、確認しました」とコメント。打撃の強度についても「確認です」と強調した。この日はベンチ外となったが、6日以降の出場については「それはもう分からないです。監督がどう判断するか」と説明。患部の痛みについても「治療に専念します。今日は、今日は」と繰り返した。近本は3日のヤクルト戦(神宮)、7点リードの9回に左腕山本から右脇腹付近に死球を受け、途中交代。前日4日の午前中に都内の病院を受診し、打撲であることが判明していた。前回7月に死球を受け肋骨(ろっこつ)骨折となった箇所とは「ちょっとズレてるみたい」と、岡田監督は説明していた。
◆阪神は森下翔太外野手(23)が、近本光司外野手(28)不在の穴を埋めた。7月16日中日戦(甲子園)以来となる「1番中堅」でスタメン出場。初回に中日涌井から左前打を放つと、続く2番中野拓夢内野手(27)の右中間への三塁打で先制のホームを踏んだ。3日に右脇腹に死球を受け前日4日「打撲」と診断された近本は、試合前練習には参加したものの、ベンチ外となった。代役リードオフマンが初回から仕事を果たし、虎が主導権を握った。
◆西武、巨人、オリックスでプレーし通算525本塁打を放った清原和博氏(56)が、5日の中日-阪神戦のラジオ中継に、ゲスト出演した。解説の中日OB井端弘和氏(48)とともに両軍について解説。優勝マジックを点灯させている阪神については「今年の阪神は強いですね。ネコがトラになりましたね」と評した。近本らの安定感に、森下ら若い力の台頭。「投打のバランスがいい。(今までより)チーム力も上がっている」と分析した。打撃好調な佐藤輝が3回に痛烈な右前打を放つと「すごい音がしましたね。(エンゼルス)大谷選手のような音でした」と打球音に驚き「状態がいいですね。タイミングがゆったりと早めに取れているし、一撃で仕留められている」と解説した。
◆阪神が4回で8得点を奪う猛攻を見せ、ワンサイドゲームになりつつある。近本光司外野手(28)が死球による「打撲」でベンチ外ながら、代役1番の森下翔太外野手(23)が早くも2安打でけん引。初回の3得点、4回の3得点の口火を切った。一方的な展開に中日ファンはヤケクソ? になったのか、7点ビハインドの4回先頭、カリステの打席でチャンステーマを演奏。走者なしの場面でも盛り上げようと必死だったが、三ゴロに倒れた。
◆/猛虎襲来\強烈な打球がフェンスに到達??森下翔太、大山悠輔が生還打った佐藤輝明は三塁へタイガースがこの回3点を追加???#プロ野球(2023/9/5)??中日×阪神??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #tigers pic.twitter.com/BuRiwJwIqM
◆阪神が中日に快勝し、試合終了時点で優勝マジックを14とした。1回に先手を取った。3日のヤクルト戦で右脇腹に死球を受けた近本がこの日はベンチを外れた。代わって1番に入った森下翔太外野手(23)が中日涌井から左前打で出塁。続く中野拓夢内野手(27)が右中間を破る先制の適時三塁打。さらに1死から連続四球で満塁となり、ノイジーの二ゴロを二塁手村松がはじき、1点を追加。続く坂本の犠飛でもう1点を加え、いきなり3点を先行した。攻め手は緩めず、3回に2番手上田から2点、4回にも3点を加え、5回まで8-1と試合の大勢を決めた。先制すると強い阪神は、今季この試合前まで、先制試合は51勝14敗3分け、勝率7割8分5厘。そのデータそのままの試合展開で、不動の1番・近本が不在でも完勝した。先発西勇輝投手(32)は、大量援護にも助けられ7回を8安打2失点で、6月27日中日戦以来となる今季6勝目を挙げた。
◆快勝に虎党も大満足だ。試合後、バンテリンドームに残った左翼席の阪神ファンから「アレ! アレ! タイガース!」とコールが響いた。前カードヤクルト戦の神宮でも同様のコールが行われていた。
◆中日先発涌井秀章投手が苦手の虎に2回3失点で降板、両リーグ最多12敗目を喫した。適時失策の不運もあったが阪神戦今季5戦3敗。チームは登板5戦全敗で自身も西武時代の10年以来、白星がない。37歳のベテランは「コメントはありません」。立浪監督は「四球、エラーが絡んで初回3失点はもったいなかった」と中野の三塁打で先制された後の大山、佐藤輝への連続四球を敗因にあげた。▽中日細川(3回犠飛、6回は21号ソロで2打点)「(犠飛は)最低限、最低限の仕事はできたと思います。(本塁打は)よい結果になってよかったです」
◆阪神岡田彰布監督(65)が試合前練習時に審判団から塁のブロッキングに関するルール運用変更の説明を受けた。この日の中日戦から変更となった。きっかけは岡田監督が猛抗議した8月18日DeNA-阪神18回戦、9回のクロスプレーだった。二盗時にベースカバーに入った京田の足が完全にベースをふさぎ走者熊谷はベースに到達できなかった。タイミングはセーフだったが故意ではないと判断しアウトとなっていた。今後、同様の場合はセーフとなる。運用変更に指揮官は「そら、当然やろ」と話した。
◆阪神が中日に快勝し、9月負けなしの4連勝を飾った。3日ヤクルト戦で右脇腹に死球を受けベンチを外れた近本に代わって1番に入った森下翔太外野手(23)が初回に左前安打で口火を切り3点を奪うと4回も先頭で中安で出塁し、またも3得点のきっかけをつくった。試合後の岡田彰布監督(65)の一問一答は以下の通り。-森下が近本の1番で代役「初回もな、いきなりヒット打ちよったからな」-1番は経験してるから「おん。近本いてない時に、新聞が書いてくれとったやん。8試合もスタメンしてるの。オレは知らんけど、新聞に書いてくれてるやん」-森下には思い切りの良さがある「ミエちゃん1番できひんやろ。ふふふ。できるか、ミエちゃん1番。(森下の次にできるとなれば)やっぱり小野寺やろ、消去法だったら」-前回森下に1番任せた時より頼もしい「まあ、これも慣れでな。新人やから、1年目やけど試合こなしていくと、やっぱりね、打ってることによって、自信つけとるしなあ、普通に送り出してるあれや、だけやで、でも、1番として」-初回はエンドランで中野が適時三塁打と続いたのが大きかった。「いやあ、(森下には)近本みたいに盗塁のサイン出せへんからなあ。うまいこと、あそこでなあ。ハマったよなあ」-4回は中野の送りバントで追加点「そや、もうだって、勝ち越したら、もうなあ、1点ずつでええわけやからさあ。そら、目標のあるチームとないチームっていうのはとにかくリードしとけばさ、そんな反発力ないやんか、やっぱりな。大量点いらんもん、1点ずつでええもん、追加点なあ」-佐藤輝の2点適時三塁打も大きかった。「そらみんなおおきいよ、そら。そんなもん。そんな。追加点という意味ではな。そら3点先制してるわけやから。誰の1打もそら、大きいよ」-前日の移動日には、佐藤輝は本塁打のあとの3三振が...とちょっと怒っていたが「怒ってないよ。打率が上がらん言うただけやんか。別にオレ、怒る必要ないやんか。自分に返ってくるだけやから、佐藤の。何で怒らないけんの。オレ関係ないやんか、3三振しても(笑い)。そら、チームを勝たすことをやってんやから」-こうやって続いて安打が出たら打率も上がってくる「いや、もうそんな率なんか上がらへんよ。ここまできたら、そんなもん。毎試合5本ずつ打ったら上がるけど」-先発の西勇は「まあ、あんだけ点もろてんやから」-近本が不在の初戦をこういう「普通の野球」で取れたのは大きい「まあ、普通にやってるだけやからなあ。経験してるわけやからな、いてない時」-指摘していたブロッキングルールが、今日から運用変更となったが「そら、当然やろ」
◆勝負の秋に安定感が増してきた。阪神佐藤輝明内野手(24)が、貴重な適時打で大勝を導いた。4点リードの4回2死一、二塁。左腕上田の外角直球を引っ張った。リーグ3位となる今季6本目の三塁打は、リードを6点に広げる2点打となった。「チャンスの場面で強く打つことを心がけていました。甘い球を仕留めることができてよかった」今季71打点は中日細川、ヤクルト村上に1打点差に迫るリーグ5位でチームトップだ。3回無死一塁では3試合連続安打となる右前打。今季27度目となるマルチ安打で9月は4試合で打率3割3分3厘、8打点。好調な秋のスタートに「だいぶ安定してきた」とうなずく。岡田監督は「追加点という意味では、そら3点先制してるわけやから。誰の一打もそら、大きいよ」。佐藤輝を含め、8得点を挙げた打線をたたえた。3日のヤクルト戦では17号アーチを放つも、その後の4打席で凡退し3三振。岡田監督からは「打率上がらんよな、ああいう感じでやってたら。チャンスになったら頑張るだけじゃあかんからな」と声が飛んでいた。この日は初回1死一、三塁で四球を選び、初回3得点のつなぎ役としても貢献。指揮官の目には、どう映ったか。「打率が上がらん言うただけやんか。自分に返ってくるだけやから、佐藤の。俺関係ないやんか、3三振しても(笑い)。そら、チームを勝たすことをやってんやから」と話すと「もうそんな率なんか上がらへんよ、ここまできたら。毎試合5本ずつ打ったら上がるけど」と続けた。現在打率2割4分3厘。指揮官の期待をいい意味で裏切る9月になるかもしれない。1番近本不在のゲームを勝ち切り、背番号8は「1人1人ができることをやればいいんじゃないかなと思います」と一丸を強調した。このまま最後まで、どっしりと5番に座り続ける。【中野椋】
◆阪神中野拓夢内野手が初回に決勝打となる先制適時三塁打を放った。無死一塁、中日涌井の高めチェンジアップをとらえた打球は右中間を深々と破った。一塁走者森下はエンドランでスタートを切っていた。中野は「なんとかランナーを進塁させたいという気持ちでした。結果的に抜けてくれて先制することができてよかった」と笑顔を見せた。岡田監督は「いやあ、(森下には)近本みたいに盗塁のサイン出せへんからなあ。うまいこと、あそこでなあ。ハマったよなあ」と、1、2番での鮮やかな先制劇を喜んだ。中野は続く2回の第2打席では左安を放ち今季43度目のマルチ安打。今季142安打とし、145本の1位岡林(中日)、144本の2位牧(DeNA)との最多安打争いも激化している。3打席目は犠打を決め、この日はチカナカではなくモリナカだったが、きっちりと2番の役割を果たした。
◆阪神森下翔太外野手(23)がリードオフマンでも勝利に貢献した。死球による負傷で欠場した近本光司外野手(28)の代役として1番中堅で先発出場。1、4回に先頭打者で安打を放ち、ともに3得点奪取の起点になった。チームは4連勝でアレへのマジックを14とした。苦手としたバンテリンドームで6年ぶりの勝ち越しに王手をかけた。代役のリードオフマンが虎党の不安を払拭した。初回、森下がまだ足跡のない打席にゆっくりと入ると、相手先発涌井と対峙(たいじ)した。「近本さんが不在のことは起きたことなのでしょうがない。それを自分がカバーできるように、1番として先頭で出たいと思っていました」。カウント1-2から、128キロ変化球を三遊間へはじき返し、いきなりの左前打。その後、2番中野の打席でヒットエンドランのサイン。スタートを切ると、右中間を割る三塁打で一気に生還した。打って走っての活躍で、初回から3点先取に貢献し、「やっぱり先頭が出たら盛り上がると思うし、勢いもつけられる」と納得顔。1日ヤクルト戦から採用して調子を上げていた幸運の「アイブラック」をこの日は封印。それでも勢いは止まらなかった。今季、1番で打線をけん引する近本が、3日のヤクルト戦(神宮)で右脇腹に死球を受けて打撲の診断。この日はベンチ外となった。前回、近本が死球による右肋骨(ろっこつ)骨折で離脱した際も代役を務めており、7月16日中日戦(甲子園)以来の「1番中堅」となった。「1回そこで『1番センター』も経験したので、気持ちとしては少し楽に自分の中では入りました」。試合前練習から中堅でノックを受けて準備し、経験を生かして役割を果たした。岡田監督は前日4日には森下の1番起用について「分からんけどな」と話していた中での抜てき。この日は「ミエちゃん、1番できひんやろ。ふふふ」と笑った。「まあ、これも慣れでな。新人やから、1年目やけど試合こなしていくとやっぱりね、打ってることによって自信つけとるしなあ。普通に送り出してるだけやで、1番として」と成長を喜んだ。3得点を挙げた4回にも先頭打者として中前打を放った。今季16度目のマルチ安打はともに起点の一打だ。「先頭がヒットで出たりすると点につながるのは今日の試合で分かった。明日どうなるか分からないですけど、1番だったらまた先頭打者しっかり出たいと思います」。8得点の大勝で、チームは4連勝。マジックを「14」に減らした。貯金29は最大13ゲーム差を逆転された08年に並んだ。ルーキーが躍動し、猛虎がアレへ疾走する。【波部俊之介】
◆阪神シェルドン・ノイジー外野手が3打席連続打点を挙げた。1点リードの初回1死満塁で、二塁への鋭い当たりを中日村松が後逸。相手失策で出塁し、打点もついた。3回無死一、二塁では右翼フェンス直撃の適時二塁打で4点差に拡大。「最低限ランナーを進めたいと思っていたよ。タイムリーになってくれてよかったね」とうなずいた。6点差の4回2死三塁では左前適時打でダメ押しに成功。6番の仕事を果たし大勝に貢献した。
◆阪神西勇輝投手(32)が、6月27日中日戦以来、移籍後では2番目のブランクとなる70日ぶりの今季6勝目を挙げた。1回に3点を先制し、3、4回にも加点し序盤で8点の援護をもらった。だが、プロ15年目、この試合が通算292度目の先発マウンドだった百戦錬磨の男をもってしても「ずっと先発でやってきて、こういう展開が一番難しい」という。スタンドのファンら周囲が「今日は勝った」という雰囲気になるからだ。ブルペンから調子がいいという手応えはあったが、リズムをつかむのが難しく最初は苦労した。立ち上がりから毎々安打を浴び、3回に細川に犠飛、6回には21号ソロを被弾した。それでも徐々にペースをつかみ、7回8安打2失点にまとめた。久々の勝ち星にも「それは関係ない」と興味を示さない。「自分の勝ちを求めてやっていない。チームが勝てばいい、それだけ」というスタンスを貫いているからだ。今季は2度の出場選手登録抹消を経験するなど苦戦している。防御率も4点台と本来の投球を見せられていなかった。19年の阪神移籍後は、4年連続で規定投球回数をクリアし「イニングイーター」ぶりを発揮してきた。だが、今季はまだ92回1/3で、規定投球回到達は難しい。「戻ってきて3試合、なんとかいいリズムで投げられてるので、これからどんどん投げられるように頑張っていきたい」。ベテラン右腕は「アレ」へ向けて、チームのために腕を振る覚悟だ。【高垣誠】
◆阪神浜地真澄投手が1日の再昇格後初登板し、1回を無失点に抑えた。5点リードの8回に2番手で登板。先頭の岡林には安打を許したが、この日2安打の細川を高めカットボールで空振り三振を奪うなど、クリーンアップ3人をしっかり仕留めた。「こういう勝っている展開で投げられれば、ほかの投手もうまく休める」。8月6日DeNA戦(横浜)以来のマウンドで復肩をアピールした。
◆阪神・近本光司外野手(28)が試合前の練習に参加した。近本は3日のヤクルト戦(神宮)の九回に右脇腹付近に死球を受けて途中交代。翌日に東京都内の病院で受けた検査で打撲と診断されていた。登録は抹消されずに名古屋入りし、練習に参加。練習前には、8月26日に通算2000安打を達成した中日・大島と挨拶を交わした。
◆阪神・近本光司外野手(28)が試合前練習に参加し、状態を確認した。ランニングやキャッチボールでウオームアップした後、外野で打球を処理し、室内で打撃練習を行った。練習後に取材に応じ、「ランニングしてキャッチボールして、バッティングして確認した。きょうは治療に専念します」と現状を話した。中日戦はベンチ入りメンバーから外れた。近本は3日のヤクルト戦(神宮)の九回に右脇腹付近に死球を受けて途中交代。翌日に東京都内の病院で受けた検査で打撲と診断されていた。登録は抹消されずに名古屋入りし、この日、練習を行った。岡田監督は4日に「無理してもしゃあないからなあ」と中日との2連戦は出場させない方針を示しており、近本は「わからない。監督がどう判断するかだと思うので」と話すにとどめた。
◆阪神・森下翔太外野手(23)が「1番・中堅」で出場する。近本光司外野手(28)が3日のヤクルト戦(神宮)で右脇腹付近に死球を受けて負傷交代。移動日の4日に「打撲」との診断を受けて長期離脱は免れたが、ベンチ外となり、森下が「1番・中堅」を埋める。森下は近本が右肋骨骨折で離脱した7月にも5試合で「1番・中堅」を任された。ヤクルトとの前カードではプロ初の1試合2本塁打を含めて3戦3発と打撃は上り調子で、攻守で切り込み隊長の不在をカバーする。先発は今季中日戦に4度登板して2勝0敗の西勇輝投手(32)が務める。
◆阪神が一回に3点を先制した。3日のヤクルト戦(神宮)で右脇腹付近に死球を受けたことによる「打撲」の影響で近本がベンチ外となったなか、組み替えた1、2番コンビがいきなり機能。先発・涌井に対し、まずは7月16日の中日戦(甲子園)以来となる1番に入った森下が三遊間を破って出塁すると、続く中野は高めのチェンジアップを振り抜いた。打球は右中間を破り、森下は一塁から一気に先制のホームイン。打った中野も快足を飛ばし、新人年の2021年を超えるシーズン最多で今季5本目となる三塁打とした。1死後には大山、佐藤輝が連続四球で出塁してチャンスは満塁に広がり、ノイジーのゴロを後逸した相手失策の間の1点と坂本の中犠飛でもう2点を追加。先発する西勇に3点の援護をプレゼントした。
◆阪神が3―0の三回に2点を追加した。この回からマウンドに上がった2番手左腕・上田を攻めた。先頭の大山が2打席連続となる四球で出塁すると、続く佐藤輝は真っすぐだった四球後の初球をしっかりと振り抜いて右前打。無死一、二塁となり、ノイジーは高めの真っすぐをとらえて、右翼フェンス直撃の適時二塁打とし、二走・大山をホームに迎え入れた。さらにその後の1死二、三塁では木浪が中犠飛を放って5点目。着実な加点でがっちりと試合のペースを握った。
◆阪神の今岡打撃コーチが復帰した。8月29日のDeNA戦から体調不良でベンチを外れていた。(バンテリンドーム)
◆阪神・佐藤輝明内野手(24)が四回に右翼への2点三塁打を放った。1点を返されて5―1となった直後の攻撃は先頭の1番・森下が3試合ぶりの複数安打となる中前打で出塁すると、中野は手堅く投前バントを決め、1死後に大山がこの試合3つ目の四球を選んで2死一、二塁。ここで打席に入った佐藤輝はカウント1―1から真ん中付近にきた139㌔直球を鋭く引っ張りこんだ。打球が右翼を転々とする間に2者が生還し、佐藤輝自身も三塁へ到達。点を取られた直後に取り返すと、さらにノイジーも左前適時打を放って8点目と、猛虎打線が爆発した。
◆中日・細川成也外野手(25)が1-8の六回、中越えに21号ソロ本塁打を放った。先頭で阪神・西勇の2球目、低め直球を豪快に振りぬき、勢いよく上がった打球は中堅奥のスタンドへと飛び込んだ。2日の広島戦(マツダスタジアム)で球団の日本人選手では2010年の和田一浩、森野将彦以来、13年ぶりとなるシーズン20号をマーク。2試合ぶりの一発を「良い結果になってよかったです」と振り返った。一回2死でも左越えに二塁打を放ち、前半で大量ビハインドを追いかける展開となったなか、バットで劣勢のチームを鼓舞している。
◆阪神・西勇輝投手(32)が先発し、7回8安打2失点と粘投した。序盤から大量援護もらい、マウンドでは緩急をコーナーに決める丁寧な投球で中日打線に立ちはだかった。細川には三回に左犠飛、六回に右中間へのソロ本塁打を許したが、失ったのはこの2点のみ。安打は許してもイニングでの複数失点はせず、無四球でゲームメークした。今季は5勝5敗。八回の攻撃で代打を送られ、6月27日の中日戦(甲子園)以来2カ月ぶりとなる勝利投手の権利を手にし、救援陣にバトンを渡した。
◆阪神は打線の爆発で中日に大勝し、9月は負けなしで今季6度目となる4連勝。優勝マジックは試合終了時点で1つ減らし、「14」とした。3日のヤクルト戦(神宮)での死球による「打撲」の影響でベンチ外となったリードオフマンの近本を不在を感じさせず、一回から相手先発・涌井を攻めた。森下&中野の1、2番コンビの連打で先制すると、敵失と犠飛でいきなり3得点。さらに三回からの2イニングは大山の四球、佐藤輝&ノイジーの連打という同じパターンで得点を重ね、四回までに8得点を挙げてペースを握った。投げては先発の西勇が7回までに8安打を浴びるも、粘りの投球で2失点。コースを丁寧に突く投球でゲームメークし、6月27日の中日戦(甲子園)以来、約2カ月ぶりの白星となる今季6勝目(5敗)を挙げた。
◆阪神が快勝。2位広島が勝ったため、優勝マジックは1減の「14」となった。近本光司外野手(28)が右脇腹打撲でベンチ外となった打線は一回に中野拓夢内野手(27)の適時打などで3点を先取。三回にはシェルドン・ノイジー外野手(28)の適時打、木浪聖也内野手(29)の中犠飛で加点。四回には佐藤輝明内野手(24)の2点三塁打などで3点を奪った。7回2失点の西勇輝投手(32)は6月27日の中日戦(甲子園)以来の白星で6勝目(5敗)。チームは4連勝で、2008年以来の貯金「29」。岡田彰布監督(65)の主な一問一答は以下の通り(成績=73勝44敗4分、観衆=3万332人)。ーー森下が1番で代役「初回もな、いきなりヒット打ちよったからな」ーー1番は今年も経験してるから「おん。近本いてない時に、新聞が書いてくれとったやん。8試合もスタメンしてるの。俺は知らんけど、新聞に書いてくれてるやん」ーー思い切りの良さ「ミエちゃん、1番できひんやろ。ふふふ。できるかミエちゃん1番。やっぱり小野寺やろ、消去法だったら」ーー前回の1番任せた時より頼もしい「これも慣れでな。新人やから、1年目やけど試合こなしていくと、打ってることによって、自信付けとるしなあ、普通に送り出してるアレや。1番として」ーー一回は中野が続いたのが大きかった「近本みたいに盗塁のサイン出せへんからなあ。うまいこと、あそこでなあ。ハマったよな」ーー四回は送りバントで追加点「もうだって、勝ち越したら、1点ずつでエエわけやからさ。目標のあるチームとないチームっていうのは、とにかくリードしとけばさ、そんな反発力ないやんか、やっぱりな。大量点いらんもん、1点ずつでエエもん、追加点」
◆オリックス、阪神で176勝を挙げ、引退後も両チームでコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家の星野伸之氏(57)は6勝目を挙げた阪神・西勇輝投手(32)の存在を高く評価すると同時に、優勝に向かうチームと最下位チームの差をまざまざを感じた試合だと振り返った。阪神からすれば理想的な勝利になった。序盤に大量点を奪い、相手の戦意を完全に奪って、先発・西勇が七回まで投げて、疲弊が心配な中継ぎ陣を休ませることができた。目標に向かって前進するチームと、完全に目標を失っているチーム。典型的な1位と6位の試合になってしまった。西勇はビックリするような状態の良さではなかったはず。早い回に援護してくれたおかげで、中日打線は作戦どうこうではなく、ただ単に打つしかなくなった。各打者が粘れず、早打ちになり、淡白な攻撃を繰り返した。唯一、細川だけが、西勇との相性の良さからか、いい打撃をしていたが、それ以外の打者は怖さを感じない。こうなると西勇のペースになる。七回まで投げて91球。もう1イニング投げられそうな勢いだった。もちろん、西勇も工夫を感じさせシーンはあった。三回に1点を返されて、4番・石川を迎え、5球すべて真っすぐ(フォーシーム)で二ゴロに打ち取った。ツーシームを軸に、多彩な変化球で勝負する西勇にしては極めて珍しい球種の選択だった。捕手と相談の上の配球だろうし、点差が開いている余裕という見方もできるが、新しい攻め方は、今後の投球の幅の広がりにつながりそう。何より久々の白星は本人にとっても大きい。阪神の先発陣は充実しているが、ここにきて西勇も復調して六、七回までしっかり投げられるようになった。またも層が厚くなった感じだ。打線もつながりがあって、近本不在を感じさせなかった。岡田監督の采配も冴えていた。一回の中野の打席ではエンドランがズバリ的中して先制三塁打に。1点返された直後は、今度は中野に送りバントを指示して3点追加に結びつけた。中日とは勢いの差ではなく、実力の差を感じさせた試合だった。
◆8本の安打を浴びても痛打は許さず、粘って手にした2カ月ぶりの白星。先発した阪神・西勇がチームの4連勝に貢献した。「みんなが絶対勝てるとか、抑えて当たり前という雰囲気がめっちゃ難しい。あれが一番むずい」四回までに8点の大量援護をもらい、負けられないプレッシャーには襲われた。だが、コースを丁寧に突く熟練の投球で竜打線に立ちはだかり、失点は細川の犠飛&右中間ソロだけ。役目を果たす7回2失点だった。「離脱してから戻ってきて3試合、何とかいいリズムで投げられている。これからどんどん投げられように頑張っていきたい」ここからの戦いの厳しさも心得るチーム最年長が、佳境でのフル回転を誓った。(須藤佳裕)
◆猛虎は健在や! 阪神は中日に8-2で快勝し、優勝マジックを1つ減らして「14」とした。3日のヤクルト戦(神宮)の死球で右脇腹打撲を負った近本光司外野手(28)がベンチ外となった一戦だったが、代わって「1番・中堅」に入った森下翔太外野手(23)が躍動。一回先頭での安打から、四回までに8点を奪う猛攻を呼んだ。今季6度目の4連勝で、貯金は2008年以来の29だ。森下には森下の、火の付け方がある。右脇腹の打撲によりベンチを外れた近本に代わって、大物ルーキーがものの見事に〝代役リードオフマン〟として暴れ回った。一回先頭での快音から2安打2得点。序盤から打線を爆発させた。「近本さんの代役というよりは、近本さんがいない分を、みんなでカバーするというのはあると思う。1番としてはもう自分のスタイルで行こうと思いました」一回、まっさらなバッターボックスに向かい5球目のスライダーを痛烈に左前へはじき返した。1番での出場は、近本が前回の死球で右肋骨(ろっこつ)骨折を負い離脱した7月以来で9試合目だったが、これで一回先頭に限っての打率は・556(9打数5安打)となった。森下の思いきりの良さに引っ張られるように、中野も右中間への三塁打で続き、スタートを切っていた森下は悠々と先制ホームを踏んだ。1点を返された直後の四回先頭でも2番手・上田から中前打を放ち、佐藤輝の三塁打で生還。この回までに8点を挙げる猛攻に貢献し「1番としてしっかり先頭で出たいなと思っていた」とうなずいた。
◆近本に代わって1番に入った森下の一回先頭打者安打を無駄にはしなかった。阪神・中野が先制の適時三塁打で、〝近本不在〟によるベンチの不安をかき消した。「ランナー(森下)を進塁させたいという気持ちでした。結果的に抜けてくれて、先制することができてよかった。いい試合の入りができた」一回先頭の森下が左前打。カウント2-2からの6球目。涌井のチェンジアップを捉えると打球は右中間を真っ二つに破り、森下が生還。1死満塁からノイジーの打球を二塁手・村松が後逸(記録は失策)。中野は2点目のホームを踏んだ。二回2死からは左前へ。今季43度目となる複数安打を記録すると、盗塁数リーグトップの近本(24個)に次ぐ、今季17個目となる二盗を決めた。さらに5-1で迎えた四回だ。先頭の森下が中前打で出塁すると、きっちり送りバントを決めて、佐藤輝、ノイジーの連続適時打に導いた。中野は「自分の役割は、次につなぐということだけだと思う。きょうはしっかりと、そういう仕事ができた」と1番が近本であろうと、森下であろうと自分のスタイルは不変-を強調した。岡田監督は「(森下には)近本みたいに盗塁のサイン出せへんからなあ。うまいこと、あそこ(一回)でなあ。ハマったよなあ」と打撃に専念できたから...と言わんばかり。オカダ流のジョークだった。この日の2本を加えて今季142安打。リーグトップの中日・岡林とは3差で「最多安打」のタイトル獲得も夢ではないが、アレを目指すチームの勝利が最優先。中野は「これからもバントにしろ、小技にしろ、しっかりと決められるようにやっていきたい」。6日も近本は欠場する予定。1番・森下が作ったチャンスを広げる。2番・中野は自らの仕事に徹する。(三木建次)
◆徹底してつないで、勝利をもぎとった。阪神・大山がすべて得点につながる1試合3四球を選び、打線の中心に座る4番打者が貫禄たっぷりに存在感を示した。「何もしてないですよ。普通に、いつもどおりのことをやるだけです。それだけです」今季、岡田監督が繰り返す「普通に」を強調しクールにうなずくのみだったが、3四球のいずれも価値ある出塁だった。一回、無死一塁から中野の適時三塁打で先制。続くミエセスがあっさり1球で凡退した。だが、そこで攻撃を淡白に終わらせないのが今年の大山だ。相手先発・涌井が長打を警戒して低めを徹底してついてきた中、冷静に見極めてフルカウントから四球を選んだ。打ち気を抑えてつないで、攻撃の波をもう一度起こすと、2者連続の四球で一死満塁にチャンス拡大。そこから敵失と坂本の犠飛でさらに2点を追加し、3-0と主導権を握ることに成功した。三回先頭でも代わった上田から四球を選ぶと、佐藤輝とノイジーに連打が出て4点目のホームを踏んだ。さらに5-1の四回は、相手バッテリーが勝負を避けるような四球で歩き、その後に佐藤輝、ノイジーが連続タイムリーとつながった。最近8試合で13四球。四球数は昨季の自己最高59をゆうに超え、2位のヤクルト・村上の76を大きく引き離しリーグトップの87を数える。シーズン換算では「102・8個ペース」で、2013年の鳥谷敬の球団記録、104の更新も見えてきた。3試合連続無安打ながら、打線の「線」をつくる役割で3得点と存在感を示した大山。本塁打も8月19日のDeNA戦(横浜)で放ったソロを最後に12試合遠ざかっているが、快音もまたすぐ聞こえてくるはずだ。(上阪正人)
◆6点リードの八回に登板した阪神・浜地は1回無失点だった。「僕とかが投げられれば勝ちパターンの選手も休める」。先頭に安打を許すも、後続を3人斬り。1日の1軍再昇格後初マウンドで結果を残した。21ホールドを挙げた昨季と比べれば1、2軍を往来する悔しいシーズンだが「自分のためにもチームのためにも、こういうところをしっかりとやっていければ」と任された出番に全力を尽くす。
◆阪神・坂本は一回にしぶとく中犠飛を放った。「いい形で先制できましたし、『1点でも多く追加点を』と思っていたので、最低限ですが仕事ができてよかった」。相手先発・涌井の立ち上がりを攻める一打で西勇へ貴重な援護点をもたらした。梅野が左尺骨骨折で離脱を余儀なくされてからは、これで17試合連続スタメン出場。この日も3投手を好リードし、扇の要として躍動した。
◆力強く引っ張った打球は右翼後方に勢いよく転がる。阪神・佐藤輝は迷わず二塁ベースを蹴り、大きなストライドで三塁を陥れた。先輩が不在でも全員でカバーする。上り調子の男が尾張でも打点を稼いで勝利に導いた。「チャンスの場面でしたし、強く打つことを心がけて打席に入りました。甘い球をしっかり仕留めることができてよかった」5―1の四回、1死一、二塁で打席に立った。2番手の左腕・上田の直球を迷わず振り抜く。痛烈な打球は右翼に転がり、悠々と三塁に到達。2点三塁打でリードを広げ、直後のノイジーの左前打で8点目のホームを踏んだ。「チャンスだったので、大きかったんじゃないですか」。一回には1死一、三塁で四球を選び、三回は無死一塁で右前打を放って好機を拡大し、得点を呼び込んだ。これで佐藤輝は3試合連続で複数打点を記録し、最近10試合で15打点と荒稼ぎしている。
◆3日のヤクルト戦(神宮)で右脇腹付近に死球を受け、打撲と診断された阪神・近本光司外野手(28)は5日、中日戦(バンテリンドーム)を欠場した。試合前練習には参加し、キャッチボールや室内での打撃練習などで状態を確認した。アクシデントから2日。近本は打撲の影響を感じさせない軽やかな動きを見せていた。「きょうは治療に専念します」グラウンドでは8月26日に2000安打を達成した中日・大島と笑顔であいさつを交わした。岡田監督は「名古屋はあかんやろうな」と中日2連戦は欠場させる方針を示している。8日の広島戦(甲子園)で復帰する見通しとなっているが、近本は「それはもうわかんないので、監督がどう判断するかだと思うので。(きょう)確認したんで、それをどういうかはやめておきます」と多くを語ることはなかった。出場選手登録を抹消されなかったことが不幸中の幸いだった。7月2日の巨人戦(東京ドーム)でも死球を受けて右肋骨を骨折。そこから3週間にわたって戦列を離れた。この日、1番・森下がハマった形だが、一日でも早く本来の戦い方に戻ることを誰もが願っている。
◆阪神・ノイジーがバットで勝利の力となった。一回に二ゴロ失策で2点目をもぎ取ると、三回無死一、二塁では「最低限、ランナーを進めたいと思っていた。タイムリーになってくれてよかった」と右翼フェンス直撃の二塁打。さらに四回にも左前適時打を放ち、3打点とポイントゲッターの役目を全うした。2試合連続の複数打点と存在感を光らせ、ここから勢いに乗っていく。
◆阪神スネークスvs中日ケロッグ、そう『蛇ににらまれた蛙』の試合でしたー!! 一回、1点を先取してなお満塁。ノイジーの打球をセカンド村松が後逸したりで、3点を挙げて阪神有位になったのだ。ま、長いペナントレース中にはあることなのに、立浪監督は先発の涌井を2回で交代させるという疑心暗鬼の采配...。その結果、2番手の上田が決定的な追加点を許してジエンド!! 阪神打線が8点を奪ったのはうれしいけど、相手投手がねぇ...。西勇が勝ち投手になったけど、内容的には7回8安打を許している...。てか、中日打線が勝敗はどーでもいいや~くらいに淡泊だったしさ~。本日はここまで必死にやってきたスタンプカードのポイント勝利ってことで!! ポイントをためる? ウム、まさしくそれです!! 四番大山は本日もヒットなしだけど、3四球。この8試合で13四球なのだ!! 打つも四番!! 耐えるも四番!! 大山はプロ野球の真の四番やねェ!!
◆着々と減るマジックナンバーは「14」になった。選手に意識するなと言ったって、意識するに決まっている。「意識していません」と言うヤツがいたら、正直者じゃない。いや、ウソつきだ。神宮から舞台を移してバンテリンドーム。ナゴヤドームと呼ばれた時代から、阪神が最も苦労する球場の一つだ。星野監督の下、ぶっちぎって優勝ゴールに飛び込んだ2003年ですら、感動の「9・15V決定デー」の直前、ナゴヤドームで3連敗を喫している。中日の監督代行・佐々木恭介が意地を見せ、阪神はまさかの立ち往生。大ブレーキは記憶に鮮明。おかげで本拠地胴上げになるのだが。20年前。優勝インタビューで闘将がしみじみと漏らした正直すぎる名言を思い出す。「あぁ、しんどかった」早々とマジックが点灯し、優勝して当然という空気の中で戦い続け、ゴール寸前の最後の最後に3連敗。「しんどかった」思いをより大きくしたのが、あの年あの時期のナゴヤドームだった。トラ番・須藤佳裕に聞いてみた。「ボクは中日担当、阪神担当として、最近のバンテリンの中日-阪神戦を見てきましたが、阪神が苦労しているイメージはあまりないんですよね。昔は鬼門だったのでしょうが、今の選手は、そんなマイナスの気持ちはないんじゃないですか」そう言われて調べると、この日の勝利で阪神が6勝3敗。ダブルスコアだ。鬼門と恐れられたのは過去の話。今や、普通のビジター球場。1つ負けたとしても、どうってことはない...と思っていたら爆勝だ。
◆中西太さん(5月11日に90歳で死去)と安部和春さん(3月25日に82歳で死去)。相次いでこの世を去った、1963年西鉄ライオンズリーグ優勝時の監督と主力投手。2人をしのぶ会が、福岡時代のライオンズを顕彰するNPO法人西鉄ライオンズ研究会が主宰して開催された。2人への思い出を語ったのは西鉄ライオンズOB会長の竹之内雅史氏。西鉄、太平洋、クラウンの「九州のライオンズ」3球団でプレーした竹之内会長は「私も入団時は『中西二世』と新聞に書かれて、少しうれしくて。でも、全然、足元にも及ばなかった」とエピソードを披露しつつ、偉大な大先輩をしのんだ。そんな会だったが、竹之内会長に場違い? な質問が飛んだ。ーー岡田阪神、好調ですね? このまま、行きそうですね?すると、阪神OBでもある竹之内さんは全く表情を崩さずに。「まだ、ここから。暑い夏場を頑張って乗り切った投手陣が、ラストスパートの9月に入ってどれだけ踏ん張るか。まだまだ、分かりません」意外なほど、厳しい言葉だった。もちろん、その裏には、岡田監督への思いがこもっていたことを、数時間後に知る。しのぶ会が終わった後には、「一緒に戦った岡田には頑張ってほしいなぁ。絶好のチャンス。優勝を願ってますよ」-。今なお九州のヒーロー竹之内会長だが、阪神ファンにとっては1985年、タイガース唯一の日本一のときの打撃コーチとしての印象は強い。当時のV戦士の多くが感謝する。横浜ベイスターズのコーチ時代には1998年横浜のV戦士、鈴木尚典、佐伯貴弘らを指導。彼らは「竹之内さんのおかげで...」とメッセージを残して引退していった。名伯楽でもある。78歳になっても羽衣国際大総監督として、学生の指導に携わっている。
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
73 | 44 | 4 | 0.624 (↑0.003) | M14 (↑1) |
22 | 480 (+8) | 368 (+2) | 67 (-) | 66 (+1) |
0.247 (-) | 2.720 (↑0.01) |
2 (-) |
広島 |
67 | 53 | 4 | 0.558 (↑0.003) | 7.5 (-) |
19 | 439 (+6) | 434 (+5) | 84 (-) | 69 (+1) |
0.246 (↑0.001) | 3.130 (-) |
3 (-) |
DeNA |
61 | 57 | 3 | 0.517 (↓0.004) | 12.5 (↓1) |
22 | 461 (+5) | 428 (+6) | 91 (+2) | 26 (-) |
0.251 (-) | 3.240 (↓0.02) |
4 (-) |
巨人 |
60 | 60 | 1 | 0.500 (↑0.004) | 14.5 (-) |
22 | 469 (+4) | 466 (+3) | 145 (-) | 41 (-) |
0.258 (-) | 3.690 (↑0.01) |
5 (-) |
ヤクルト |
48 | 71 | 3 | 0.403 (↓0.004) | 26 (↓1) |
21 | 448 (+3) | 492 (+4) | 101 (+1) | 56 (-) |
0.238 (-) | 3.720 (↑0.02) |
6 (-) |
中日 |
46 | 72 | 3 | 0.390 (↓0.003) | 27.5 (↓1) |
22 | 338 (+2) | 432 (+8) | 57 (+1) | 32 (-) |
0.241 (-) | 3.190 (↓0.04) |
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