広島(☆6対5★)DeNA =リーグ戦22回戦(2023.09.05)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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DeNA
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広島
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勝利投手:中﨑 翔太(1勝0敗0S)
敗戦投手:山﨑 康晃(3勝7敗20S)

本塁打
【DeNA】牧 秀悟(26号・4回表ソロ),桑原 将志(5号・8回表3ラン)

  DAZN
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◆広島がサヨナラ勝利。広島は1点を勝ち越されて迎えた9回裏、野間の適時打で同点とする。続く延長10回には、2死一二塁から堂林が適時打を放ち、試合を決めた。投げては、5番手・中崎が今季初勝利。敗れたDeNAは、終盤に3点ビハインドをひっくり返すも、痛い逆転負けを喫した。

◆DeNAの新外国人、トレイ・アンバギー外野手(28)が5日、出場選手登録された。来日初の1軍昇格となる。大田が特例2023の対象選手で登録抹消。梶原が故障で離脱し、神里も右肘手術のリハビリ中と外野手が手薄な状況で、白羽の矢が立った。三浦大輔監督(49)は「ちょっとずつ(状態が)上がってきてると聞いてますし、今、1軍の方も外野手が少ないので、そのあたりも含めて合流です」と期待した。今季は打撃不振から開幕2軍スタートで、イースタン・リーグでは55試合に出場し、打率1割5分7厘、6本塁打、22打点。8月は打率2割7分、3本塁打、6打点と状態を上げ、昇格が決まった。

◆DeNAの新外国人、トレイ・アンバギー外野手(28)が来日初打席に立ち、空振り三振に倒れた。1点を追いかける5回2死二塁で、投手の坂本の代打で出場。カウント1-2から低めのボールゾーンへと沈むフォークにバットが空を切った。大田が特例2023の対象選手で登録抹消。梶原が故障で離脱し、神里も右肘手術のリハビリ中、オースティンもファーム調整中と外野手が手薄な状況で、バットに期待されたが、三振に終わった。

◆DeNA牧秀悟内野手が、3試合ぶりの1発となる26号ソロを放った。0-0で迎えた4回2死、カウント2-1から広島森の速球を左翼席に運んだ。「ファンの皆さんの声援のおかげでスタンドまで伸びてくれました」と感謝。スタンドのファンとともに、本塁打パフォーマンス「デスターシャ」を決めた。

◆DeNA山崎康晃投手(30)が、広島堂林にサヨナラ打を浴び、今季7度目のサヨナラ負けを喫した。2位広島との差は5ゲームに開き、4位巨人に2ゲーム差に迫られた。あと1死から、勝利が転げ落ちた。1点リードの9回2死三塁、森原が野間に同点の適時打。同点の延長10回2死から、山崎が曽根、矢野への連続四球から堂林にサヨナラ打を浴び、今季7敗目(3勝20セーブ)を喫した。山崎について、三浦大輔監督(49)は「2アウトから長打のある打者じゃないところで四球2つですからね」と苦言。チームは連敗を喫し、首位阪神との差は12・5ゲームに広がった。▽DeNA桑原(8回に一時同点の5号3ランも空砲)「ベテランの方々が必死につないでくれたので、自分も必死に食らいついていきました」

◆広島堂林翔太内野手が今季チーム6度目のサヨナラ勝利をもたらした。延長10回2死一、二塁。カウント2-1から2球ファウルで粘った後の5球目だ。DeNA山崎のスプリットに詰まりながらも二遊間を破った。二塁走者曽根が、前進守備の中堅からの返球と捕手のタッチをかいくぐり、決勝のホームに滑り込んだ。DeNAがリクエストを要求するも、判定はそのまま。一塁ベンチ前でウオーターシャワーを浴びた堂林は「ひとつ前の矢野の姿を目の前で見ていたので、何とかしないといけないなと乗り移ったような感じでした」と興奮気味に振り返った。2死走者なしから、代走守備固めで貢献してきた曽根、矢野が連続四球で出塁した粘りに応えた。救援陣も助けた。3点リードの8回に島内が同点3ランを浴び、9回はマクブルームの失策から矢崎が押し出し四球で勝ち越しを許した。「いつも、いつも助けてもらってるので、今日は僕たちが助ける番と思った。9回、野間の同点打があって、僕がある」。一丸でつかんだ勝利に堂林も胸を張った。粘り勝ちで首位阪神とのゲーム差を7・5のままとし、3位DeNAには5ゲーム差に広げた。【前原淳】▽広島新井監督(今季6度目のサヨナラ勝利に)「選手全員の何とか勝つんだという気持ちが伝わってきて、こちらもすごくうれしい」▽広島曽根(外野が前進守備も二塁から生還)「その前のファウルを打った時にいい反応ができていたので、これならいけるなと思った。最後はたまたま手が入った」

◆DeNA山崎康晃投手がサヨナラ打を浴び、今季7度目のサヨナラ負けを喫した。同点の延長10回2死から曽根、矢野へ連続四球。一、二塁から堂林にサヨナラ打を浴び、今季7敗目を喫した。三浦監督は「2アウトから長打のある打者じゃないところで四球2つですからね」と苦言。1点リードの9回2死三塁では森原が野間に同点打を浴び、セーブ失敗。チームは痛恨の連敗を喫し、2位広島との差は5ゲームに開き、4位巨人に2ゲーム差に迫られた。

◆広島が延長10回2死一、二塁から堂林のサヨナラ打で勝利した。8回にセットアッパー島内が3点リードを追いつかれると、9回にはマクブルームの失策から勝ち越しを許した。それでもその裏に2死三塁から野間の二塁内野安打で同点。10回も2死走者なしから勝利をもぎとった。首位阪神とのゲーム差は7・5のまま。3位DeNAとの差を5ゲームに広げた。試合後の新井貴浩監督(46)の談話は以下の通り。-総力戦で勝利新井監督 選手全員の何とか勝つんだという気持ちが伝わってきて、こちらもすごくうれしいです。-最後は1番起用の堂林選手が決めた新井監督 決めてくれましたね。決めてくれると思っていました。また、(二塁走者曽根)海成も素晴らしいスライディングでした。-先発森投手について新井監督 素晴らしい投球でしたね。今日はマウンドで余裕も感じましたし、強弱といいますか、力を入れるところ、力を抜くところ(のメリハリがあった)。だんだん成長しているなという、彼の姿でしたね。ナイスピッチングでした。-森投手から早めの継投新井監督 あそこはいいところで代えようと思っていた。次(の打者が)牧からだったかな。右の強打者の牧、宮崎、ソトと並ぶので。今日ホームランを打たれていたというのもあったし、そういうところを考えた上で、いいところで代えようと思いました。本当にナイスピッチングでしたね。-栗林投手を起用しなかった新井監督 栗林? 今日に関しては投げられる状態じゃなかった。ただ、ケガとかじゃないので、明日は投げられます。-最後は外野の前進守備から曽根選手が生還新井監督 「絶対にかえってやるんだ」と気迫を感じましたし、アカ(三塁コーチの赤松コーチ)もよく回してくれたと思います。-9回はマクブルームに信じられないミス(投手前のバントを処理した投手矢崎の送球をはじいて失策)が出た新井監督 信じられないことが起こるのが野球。彼自身が一番分かっていると思うし、私自身も信じられないようなミスをしてきました。それが野球です。また明日に期待したいと思います。-島内投手が3戦連続失点新井監督 今日は、昨日(登板間隔が)空いてたのもあるけど、いい球が行っていたと思います。どうしてもいいところに投げても打たれたり、なぜか真ん中に集まってしまったりとか、それも野球だから、ある。彼が今年、成長して殻を破って積み上げたものがあって、信頼して(マウンドへ)送っているので、その信頼が変わることはないです。-カープファンへ新井監督 今日も遅くまで残ってたくさん応援してくださってありがとうございます。また明日も"その日暮らし"で全員で頑張ります。

◆広島のライアン・マクブルーム内野手(31)が本拠地に隣接する室内練習場での試合前練習に参加した。打線の起爆剤として期待がかかる右の長距離砲は「チームメイトの顔を見ることができてうれしい。チームの勝ちに貢献できるように頑張りたい」と力こぶをつくった。今季はここまで54試合に出場し、打率・215、5本塁打、27打点。開幕4番だったが6月11日に出場選手登録を外れ、さらに右太ももを痛め1軍昇格の予定がずれ込んだ。

◆守備のミスをすぐにバットで取り返した。DeNAの4番、牧秀悟内野手(25)が両軍無得点の四回に左翼席へ26号ソロを放ち「ファンの皆さんの声援のおかげでスタンドまで伸びてくれた。(先発の)坂本さんを援護することができてよかった」と拳を握った。0―0の四回2死走者なし。第1打席はチェンジアップで空振り三振を喫した広島先発の森に対し、2ボールからの3球目の直球を振り抜いた。わずかに仕留め損ねてファウルとなったが、2球続いた直球を今度は逃さず捉えた。広島の夜空にきれいな弧を描いた打球は、左翼席最前列に飛び込んだ。1日の巨人戦(横浜)以来、13打席ぶりの一発だ。牧は前の試合、3日の巨人戦(横浜)では7―7の九回2死一塁の守備で、岸田の二塁後方への飛球を捕り損ねるミス(記録は右前打)。捕っていればイニング終了だったが、一、三塁とピンチが広がり、続く門脇に決勝打を許す結果となった。チームの連勝が止まった悔しさを胸に、次の試合で早速、本塁打を放った。試合前には、本拠地での第2打席の登場曲に採用している「WeCanMakeit」を歌う広島出身の歌手、HIPPYが国歌を歌った。整列した三塁ベンチ前で歌声を聞いていた牧は、敵地ながらも〝2打席目〟にアーチを描いた。

◆DeNAは終盤に3点差を逆転したが、リードを守れなかった。5―4の九回に抑えの森原が2死三塁から適時内野安打を許した。十回は山崎が2死から曽根、矢野に連続四球でピンチを招き、堂林にサヨナラ打。三浦監督は「2死までいって、長打のある打者ではないところで四球二つですから」ともったいない投球に苦言を呈した。打線の奮起を勝利につなげられず、4位巨人に2ゲーム差に迫られた。監督は「選手はよく頑張った」と強調し、すぐに切り替えを図った。

◆〝神走塁〟にマツダスタジアムの観客は大熱狂した。広島が今季6度目のサヨナラ勝ちで首位阪神を7・5ゲーム差のまま追走。泥だらけのユニホームのままお立ち台に上がった曽根が喜びをかみしめた。「最後、たまたま手が入った。ホームでヘッドスライディング勝負と思っていた。イメージ通りになって良かった」4─5の九回無死一塁で代走出場し、2死三塁から野間の二塁適時内野安打で生還した。5─5の延長十回2死では四球を選び、二進後に堂林の中前打で本塁に突入。タイミングはアウトだったが、頭から滑り込んで捕手のタッチをかいくぐり、左手でベースをタッチした。三浦監督がリプレー検証を求めたが、判定は覆らず。勝利の瞬間、何度も派手なガッツポーズをして喜びを爆発させた新井監督は「選手全員の勝ちたいという気持ちが伝わった」と興奮気味に振り返った。チームは3位DeNAに3年連続のシーズン勝ち越しを決めた。わずかでも優勝のチャンスがある限り諦めない。逆転のコイがまだまだペナントレースを盛り上げる。(柏村翔)

◆10回にサヨナラ打をあびたDeNA・山崎康晃。右は捕手の山本祐大(撮影・渋井君夫)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
73444 0.624
(↑0.003)
M14
(↑1)
22480
(+8)
368
(+2)
67
(-)
66
(+1)
0.247
(-)
2.720
(↑0.01)
2
(-)
広島
67534 0.558
(↑0.003)
7.5
(-)
19439
(+6)
434
(+5)
84
(-)
69
(+1)
0.246
(↑0.001
3.130
(-)
3
(-)
DeNA
61573 0.517
(↓0.004)
12.5
(↓1)
22461
(+5)
428
(+6)
91
(+2)
26
(-)
0.251
(-)
3.240
(↓0.02)
4
(-)
巨人
60601 0.500
(↑0.004)
14.5
(-)
22469
(+4)
466
(+3)
145
(-)
41
(-)
0.258
(-)
3.690
(↑0.01)
5
(-)
ヤクルト
48713 0.403
(↓0.004)
26
(↓1)
21448
(+3)
492
(+4)
101
(+1)
56
(-)
0.238
(-)
3.720
(↑0.02)
6
(-)
中日
46723 0.390
(↓0.003)
27.5
(↓1)
22338
(+2)
432
(+8)
57
(+1)
32
(-)
0.241
(-)
3.190
(↓0.04)