ロッテ(★4対5☆)楽天 =リーグ戦22回戦(2023.09.03)・ZOZOマリンスタジアム=
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楽天
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ロッテ
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勝利投手:荘司 康誠(3勝3敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(1勝3敗31S))
敗戦投手:中森 俊介(1勝2敗0S)

本塁打
【楽天】島内 宏明(6号・4回表ソロ),小郷 裕哉(9号・8回表ソロ),阿部 寿樹(4号・9回表ソロ)
【ロッテ】ポランコ(23号・9回裏2ラン)

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◆楽天は4回表、島内のソロで先制に成功する。その後は、8回に小郷のソロ、9回には阿部のソロが飛び出すなど、小刻みに得点を重ねた。投げては、先発・荘司が8回途中2失点の力投で今季3勝目。敗れたロッテは、最終回にポランコの2ランで1点差に迫るも、反撃は及ばなかった。

◆ロッテのスターティングメンバーが発表され、吉井理人監督(58)が指揮を執った今季開幕から115試合目は異なる先発メンバーで臨んできたが、116試合目で初めて同じ布陣となった。2軍から昇格した選手をいきなりスタメンで起用して結果を出すなど、相手に合わせて布陣を組む吉井流を、日刊スポーツでは「カメレオン打線」と称してきた。1(右)岡大海2(遊)藤岡裕大3(二)中村奨吾4(指)グレゴリー・ポランコ5(一)山口航輝6(左)石川慎吾7(三)安田尚憲8(捕)田村龍弘9(中)藤原恭大先発投手は中森俊介今月1日のロッテ-楽天20回戦(ZOZOマリン)と同じ。その際は楽天先発岸に5回1死まで完全に抑えられていたが、ポランコ、山口の2者連続本塁打など終盤に5得点を奪った。昨季、就任1年目の日本ハム新庄剛志監督がシーズン全試合違うスタメンで試合に臨んだ再現とはならなかった。

◆2度目の先発となったロッテ中森俊介投手(21)は、5回4安打1失点で降板した。0-0で迎えた4回先頭の島内に、カウント2-1からうまく入ったフォークを痛打。右翼席にソロを運ばれ、先制点を許した。「スコアだけ見れば、まずまずなのですが、内容がまだまだです」と反省。「前回同様に打者2巡目にホームランを打たれての失点でしたし、常にカウントを有利にして投げることができていなかったです。まだまだです」と課題を明確にした。

◆楽天のドラフト1位右腕、荘司康誠投手(22)が8回途中2失点で3勝目を挙げた。7回まで89球で散発3安打の完封ペース。8回、1死一塁からロッテ藤原に粘られる。「体もへばってたんで。何とか抑えよう、絶対に負けないぞという気持ちでした」と、10球目で空振り三振に切った。直後、岡に適時二塁打を許し、無失点が途切れたところで降板した。ZOZOマリンのマウンドはちょうど1年ぶりだった。立大4年時の8月31日、侍ジャパンU-18壮行試合の高校日本代表対大学日本代表戦で先発した。2回無失点ながら「風がめちゃくちゃ強くて、ちょっとやばかった」と2四球を出した。攻略を掲げた風は、この日は強く吹かなかった。「すごい投げやすくて。(ロッテの)応援もすごくて、僕が応援されているような気持ちで投げてました」と敵地を味方に付けた。直球は最速154キロで、8回までコンスタントに150キロ超を計測。楽天戦で10発を放っているポランコは、対戦した3打席すべて真っすぐで飛球に打ち取った。「半端にかわしていくんじゃおもしろくない。力で勝ちたいなと押していきました」。攻めの投球に、石井監督も「ナイスピッチング!次も頼むよ」とねぎらった。【鎌田良美】▽楽天石井監督(9回に1点差に追い上げられながらも逃げ切り、3カード連続勝ち越し)「ヒヤヒヤでもアツアツでも最終的に勝つってことが大事。負けても次っていう切り替えが、選手みんなできている」

◆ロッテ沢村拓一投手(35)が「可逆性脳血管攣縮(れんしゅく)症候群」を乗り越え、約1カ月で復活した。0-3の8回。沢村の登場曲が流れた瞬間だった。その曲に反応したファンから「お~~~」のどよめきが起きた。「マリーンズのピッチャー、沢村~」の場内アナウンスに、2万7729人が集まった観衆の歓声と拍手に包まれた。内野席のロッテファンにも立ち上がって「待っていたぞ~」と叫ぶ男性もいた。先頭の小郷に対する復帰初球。スライダーがワンバウンドとなりボール。続く2球目は152キロの直球が外角高めに。バックスクリーンに運ばれた。口を真一文字に結んだ。続く太田には中前打で出塁を許すと、犠打をしっかり自身で処理し1アウトを奪った。流れ出る汗も拭った。村林には遊撃内野安打で1死一、二塁。一ゴロで2死後、最後は浅村を二ゴロに封じた。この日、1軍に選手登録されたばかりで1回3安打1失点。即日登板で失点はしたが、ベンチに下がると、仲間にもファンにも大きな拍手で迎えられた。吉井理人監督(58)は「まずは体が大丈夫で良かった。今日は打たれてしまったけれど、またしっかり調整して頑張ってくれると思う」と次回登板に期待。終盤戦のチームへの影響にも「すごく経験のある子で練習もしっかり準備してくれる。特にブルベン陣の若い子を益田(直也)とともに引っ張ってくれると思う」と頼った。7月下旬に体調不良を感じて診察を受け、8月上旬に入院した。同7日の退院後は軽めの調整を続け、同25日からの1軍の大阪遠征にも同行してキャッチボールする姿も披露した。同30日にはイースタン・リーグ楽天戦(ロッテ浦和)で実戦復帰。3回に2番手で登板し、1回16球を投げ1安打1奪三振無失点の好投だった。8回でマウンドは降りたが、同裏から仲間も反撃を開始。打線に火をつけたのは沢村の姿だったのかもしれない。8回には1死から田村が中前打を放つと、岡が左中間へ適時二塁打。さらに藤岡も右前適時打で続いた。9回に3試合連続本塁打の23号でリーグトップに並んだポランコも「沢村はブラザーと呼び合っている仲ですし、勝ちにこだわっている選手なので戻って来られてうれしい」と友の復帰を喜んだ。【鎌田直秀】▽ロッテ・ポランコ(9回に1点差に迫る右越え2ランを放ち、楽天浅村と並ぶリーグトップ23号)「23本打てていることはうれしいけれど、チームの勝ちに貢献出来てないことが悔しい。沢村はブラザーと呼び合っている仲ですし、勝ちにこだわっている選手なので戻って来られてうれしい」▽ロッテ岡(8回2死一塁から反撃の左中間適時二塁打)「あの場面は、とにかく後ろにつなぐことだけを考えて打ちにいきました」

◆ロッテ吉井理人監督(58)が試合後、登録抹消された西村天裕投手(30)のケガに関し、「肉離れ。2週間くらいダメだと思う。それから投げ始めるので、もしプレーオフ(クライマックス・シリーズ)に出られたら、ギリギリ間に合うか、間に合わないか」と説明した。全治2週間程度の左脇腹肉離れで、少なくとも復帰まで数週間以上はかかる見込みだ。西村は今オフに日本ハムから移籍。「1シーズンにおける連続試合無失点」の球団記録(21試合連続)に並ぶなど、中継ぎとして自己最多41試合登板で4勝0敗12ホールド、防御率1・34と貢献していた。

◆楽天小郷裕哉外野手が2戦連発となる9号アーチをかけた。3点リードの8回先頭で、ロッテ沢村の直球をバックスクリーンにたたきつけた。「昨日久しぶりにヒットが出て、今日が大事だなと思ってたんで。ヒット1本でもと思って入りました」。会心の当たりになった。8月は苦しんだ。月間打率は2割1分5厘。6月から不動の3番に座っていたが、月末の3試合でスタメン落ちした。「疲れはないんですけど、相手も当然研究してきますし、自分も後手になっていて。過去に控えでベンチにいた時のことを思い出しました」。先発起用される重みを、ベンチからかみしめた。自身5試合連続無安打の谷を越え、2試合連続の本塁打。打順は8番でも「試合に出てるだけで幸せ。9月がダメなら、1年間頑張ってきたことが水の泡になる。何としても1つでも上(の順位)にいけるように頑張っていきます」。対上位チームのカード勝ち越しに、しっかり貢献した。【鎌田良美】

◆「可逆性脳血管攣縮(れんしゅく)症候群」とため、療養していたロッテ・沢村拓一投手(35)が3日、出場選手登録された。沢村は8月2日にコンディション不良により出場選手登録を外れ、東京都内の病院で「可逆性脳血管攣縮(れんしゅく)症候群」との診断を受けていた。8月30日に行われたイースタン・リーグの楽天戦で実戦復帰するなど順調に回復。完治したことで1軍復帰が決まった。

◆強い頭痛などの症状が出る「可逆性脳血管攣縮(れんしゅく)症候群」が完治し、この日出場選手登録されたロッテ・沢村拓一投手(35)が1軍での復帰登板を果たした。0-3の七回に4番手で登場。ZOZOマリンに集まったファンに大きな拍手で迎えられ、7月30日のソフトバンク戦以来のマウンドに立った。先頭の小郷にバックスクリーンへのソロ本塁打を浴びたが、粘り強く投げ1回3安打1失点だった。沢村は8月2日にコンディション不良により出場選手登録を外れ、東京都内の病院で「可逆性脳血管攣縮(れんしゅく)症候群」との診断を受けていた。検査入院を経て、軽めの運動を再開。8月30日に行われたイースタン・リーグの楽天戦で実戦復帰するなど順調に回復し、1軍の舞台に戻ってきた。

◆楽天は荘司が八回途中2失点で自身3連勝の3勝目。速球に力があり、七回までは無得点に抑えた。四回に島内の一発で先制した打線は六回には暴投、七回は岡島の犠飛で加点。ロッテは登板5投手全てが失点と流れをつくれなかった。

◆楽天のドラフト1位ルーキー、荘司康誠投手(22)=立大=が八回途中2失点で3勝目(3敗)を挙げた。「制球はあまり気にせず、ガンガンいきました。腕が振れていたので、相手も嫌だったと思う。手応えが感じられた登板でした」。中でも、圧巻だったのは4番・ポランコとの対戦。「簡単にかわしにいくのでは面白くないので、力で押していきました」と、3打席全て150キロ超の直球でフライアウトに抑え込んだ。8月27日のソフトバンク戦に続く自身初の連勝。昨年8月31日の侍ジャパンU-18壮行試合で大学日本代表として先発して2回無安打無失点に抑えて以来のZOZOマリンスタジアムのマウンドで躍動し、「(ロッテファンの)声援がすごくて...。僕が応援されている気持ちで投げていました」と振り返った。大器ぶりを証明するのが被打率だ。規定投球回には満たないものの、312打数65安打。リーグ1位のオリックス・山本の・208と並ぶ。〝由伸超え〟で日本を代表する右腕になる日もそう遠くはないのかもしれない。(東山貴実)

◆ロッテ期待の21歳、中森は再三のピンチで粘り、5回1失点とゲームメークした。四回先頭の島内に失投を本塁打にされたが、なお2死一、二塁で小郷を147キロの速球で遊ゴロ。五回2死満塁は岡島をチェンジアップで左飛に仕留めた。それでも2敗目を喫し「内容がまだまだ。前回同様に2巡目に本塁打を打たれての失点」と自己採点は辛め。救援でプロ初勝利を挙げているものの、先発での一本立ちを目指すだけに、吉井監督も「2軍で体力面を鍛えていたが、5回でいっぱいいっぱい。まだまだ足りない」とハッパをかけた。

◆2日の楽天戦後に左脇腹の違和感を訴え、3日に出場選手登録を外れたロッテ・西村天裕投手(30)の状態について、試合後に吉井理人監督(58)が説明。「(程度が)肉離れ1度と聞いた。なので、2週間くらいは駄目だと思う。それから投げ始めるので、もしプレーオフに出たら、ギリギリ間に合うか、間に合わないかくらいの感じになると思います」と明かした。西村は開幕前に日本ハムからトレードでロッテに加入し、今季は自己最多の41試合に登板。開幕から21試合連続無失点投球を披露するなど、4勝0敗12ホールド、防御率1・34で、ブルペンを支えていた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
71434 0.623
(↑0.004)
M16
(↑2)
25423
(+3)
347
(+1)
93
(+1)
38
(+1)
0.250
(-)
2.720
(↑0.02)
2
(-)
ロッテ
59525 0.532
(↓0.004)
10.5
(↓1)
27418
(+4)
423
(+5)
84
(+1)
62
(-)
0.242
(-)
3.380
(↓0.02)
3
(-)
ソフトバンク
58572 0.504
(↑0.004)
13.5
(-)
26433
(+3)
417
(+2)
88
(+1)
53
(+1)
0.247
(↓0.001)
3.290
(↑0.01)
4
(-)
楽天
57601 0.487
(↑0.004)
15.5
(-)
25416
(+5)
461
(+4)
96
(+3)
84
(-)
0.243
(↑0.001
3.550
(-)
5
(-)
日本ハム
53681 0.438
(↓0.004)
21.5
(↓1)
21408
(+1)
411
(+3)
88
(-)
65
(-)
0.236
(-)
2.980
(↓0.01)
6
(-)
西武
51671 0.432
(↓0.004)
22
(↓1)
24343
(+2)
397
(+3)
74
(+1)
68
(-)
0.233
(↓0.001)
2.990
(-)