広島(★0対3☆)中日 =リーグ戦21回戦(2023.09.03)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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中日
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広島
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勝利投手:柳 裕也(4勝9敗0S)
(セーブ:マルティネス(3勝1敗30S))
敗戦投手:九里 亜蓮(7勝6敗0S)
  DAZN
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◆中日は3回表、相手失策の間に1点を先制する。そのまま迎えた8回には、代打・後藤が2点適時二塁打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・柳が7回途中無失点の好投。その後は3投手の継投で完封リレーを展開し、柳は今季4勝目を挙げた。敗れた広島は、打線が無得点と振るわなかった。

◆中日の守護神マルティネスはここまで29セーブを挙げ、2年連続の30セーブに王手。中日でシーズン30セーブを複数回記録したのは00、02年ギャラード、05~13年岩瀬の2人しかおらず、連続でマークすれば9年連続の岩瀬に次いで球団2人目になる。外国人投手では14~17年まで4年連続のサファテ(ソフトバンク)を筆頭に過去7人が記録しているが、マルティネスにセーブ機会はあるか。

◆広島が西川龍馬外野手の欠場が響き、中日にゼロ封負けを喫した。最下位中日相手に手痛い6カードぶり負け越しとなった。前日、右脇腹の張りを訴えた西川はこの日、試合前練習に参加せず、ベンチ入りからも外れた。代わりに4番を務めた松山は6回までの3打席はすべて得点圏で回ってきたが、いずれも凡退。ブレーキとなった。7回1死三塁も、代打坂倉、末包が2番手フェリスの前に連続三振に倒れた。前回登板から中4日で先発となった九里は5回1失点も援護なく、6敗目。1点ビハインドの6回以降は勝ちパターンを投入するも、8回に島内が2失点してリードを広げられた。31日からは移動試合が2試合続き、この日まで2戦連続デーゲームというタイトな4試合を1勝3敗で終えた。

◆広島が中日先発柳らの前にゼロ封負けを喫し、6カードぶり負け越しとなった。欠場した西川の代わりに4番に入った松山が、6回までの3打席はすべて得点圏で凡退。7回1死三塁は、代打坂倉、末包が2番手フェリスの前に連続三振に倒れた。中4日で先発となった九里は5回1失点。1点ビハインドの6回以降は勝ちパターンを投入するも、8回に島内が2点を失った。試合後の新井貴浩監督(46)の談話は以下の通り。-中4日の先発九里投手は5回1失点と粘った新井監督 中4日でいってくれてナイスピッチングだったし、よく頑張ってくれたと思います。-打線は先発柳投手から走者を出しながら無得点新井監督 いいピッチャーなので、そう簡単に点を取れない。本当に四隅にすべての球種を投げ分けて、いい投球をされました-ベンチ外となった西川選手はしばらく欠場が続きそうか新井監督 治療しながら、体の状態を見ながらなになってきますね-週明けDeNA3連戦初戦からというのは難しい新井監督 そこらへんも日にち薬的なものもあるので。明日1日空くので、火曜日の状態を聞いて判断したいと思います。-好投続けていた島内投手が2戦連続失点新井監督 ここまで本当にずっと頑張ってきてくれて。確かに肉体的にも精神的にも疲労はあると思いますけど、また来週から頑張ってもらいます。-首位阪神とのゲーム差も開いた新井監督 そこは別に気にしてない。いつも言っているように、自分たちは目の前の1戦1戦、勝っていくしかないので、相手がどうとかはあまり思ってない。-来週からは3位DeNA、首位阪神と上位との6連戦新井監督 それも一緒。どこが相手だろうが、上位だろうが下位だろうが、目の前の1戦、目の前の1戦。そこは変わらず。

◆主軸不在が響き、広島が最下位中日にゼロ封負けを喫した。6カードぶり負け越しで追走する虎の尻尾も遠のいた。前日2日中日戦で右脇腹の張りを訴えて途中交代した西川は練習にも姿を見せず、ベンチ入りからも外れた。秋山、マクブルームとともに、今季序盤の中軸3人が初めて同時に先発を外れる緊急事態。代わって4番に入った松山が、6回までの3打席すべて得点圏で凡退と、ブレーキとなった。先発柳を攻略できず、7回1死三塁も、2番手フェリスの前に代打坂倉、末包が連続三振に倒れた。8月31日から移動試合が2試合続き、さらに2戦連続デーゲームとタイトな4試合を1勝3敗で終えた。セットアッパー島内も2戦連続失点と、現有戦力にも疲労の色が見える。新井監督は「全員で(戦う)。そこは変わらず。自分たちは目の前の1戦1戦、勝っていくしかない」と一丸で難局を乗り越える構えだ。

◆中日ライデル・マルティネス投手(26)が2年連続で30セーブに到達した。球団では通算407セーブのレジェンド岩瀬仁紀に次いで2人目、球団の外国人では初めて。3点リードの9回に登板。先頭の4番松山は153キロ直球と140キロスプリットのコンビネーションで右飛に仕留め、続く矢野にはスライダー3連投で空振り三振を奪った。堂林に右前打を許したが、坂倉にも変化球3連投で空振り三振だった。相手の読みをあざむくようなクレバーな投球で節目に乗せた。「今までの練習の成果。いつも監督、コーチがセーブシチュエーションで使ってくれることに感謝している。与えられたところで、仕事ができるように集中してマウンドに上がっている」試合前練習では外野フェンス添いを走り込み、体調を維持。リーグ最多39セーブを挙げた昨年に続き、今年もセーブ王が狙える働きぶりで「悪いときは修正できるようにブルペンで投げている」と振り返った。今季は44試合に登板し、自責点がついたのは1試合だけで、3勝1敗30セーブ8ホールド、防御率0・21。育成選手として来日してから7年にわたり培った経験で、121個のセーブを積み重ねてきた。中日でシーズン30セーブを複数回記録したのは00、02年ギャラード、05~13年岩瀬の2人だけで、連続でマークしたのは9年連続の岩瀬に次いで2人目になった。球界の外国人投手に絞れば2年連続30セーブは14~17年に4年連続でマークしたサファテ(ソフトバンク)を含め8人目の記録だ。立浪監督は「この(チーム)成績で、これだけ(セーブを)挙げられるのは、すごいことだと思う。セーブが多いのは、3点差以内の試合も多いということ」と苦笑いしつつ、「本当に安定して、よく頑張ってくれている」。チーム46勝の中で獅子奮迅の活躍をするカリビアン守護神に最大級の賛辞を贈った。なお、チームは今季13敗1分けだった敵地デーゲームで初めて勝ち、2カード連続で勝ち越した。【伊東大介】▽中日柳(6回1/3を無失点で約2カ月ぶりの4勝目)「7回は志願して上がったので投げきりたかった。全体的には良い投球だったと思う」▽中日後藤(8回に代打でダメ押しの2点適時打)「自分に重圧をかけないように打席に立った。柳も頑張ってたのでなんとか追加点が取れて良かった」

◆広島・九里亜蓮投手(32)が今季初の中4日で臨み、5回を投げ7安打を浴びたが1失点で踏ん張った。一、二回を無失点に抑えたが、三回に不運な形で先制点を許した。1死二塁からカリステの三塁線の打球をデビッドソンが好捕したが、一塁への送球が逸れた。大きく浮いたボールはフィールドの外に出て、2個の安全進塁権が与えられた二走・大島がホームイン。四回、五回も得点圏に走者を背負ったが、追加点は許さず、この回限りで降板した。中4日登板は2021年10月29日のヤクルト戦(マツダ)以来。2年前は5回5安打1失点で13勝目を挙げ、青柳(阪神)とともに最多勝のタイトルに輝いた。2年ぶりの今回は今季8勝目の権利を手にすることはできなかったが、残暑残る屋外のデーゲームで93球の熱投を披露した。

◆広島が最下位中日相手にホームで痛い1敗を喫し、6カード連続勝ち越しを逃した。九里亜蓮投手(32)が2年ぶりの中4日で臨み、5回を投げ7安打を浴びたが1失点。三回に不運な形で先制点を許した。1死二塁からカリステの三塁線の打球をデビッドソンが好捕したが、一塁への送球が逸れた。大きく浮いたボールはフィールドの外に出て、2個の安全進塁権が与えられた二走・大島がホームイン。四回、五回も得点圏に走者を背負ったが、追加点は許さず、この回限りで降板した。2点を追う七回無死二塁の好機を逃した直後の八回、島内颯太郎投手(26)が2点を奪われ、万事休す。デーゲームで勝利し、ナイターで阪神がヤクルトに負ければ、優勝マジックが消滅するケースで、今季12度目の零敗を喫した。

◆中日が2カード連続で勝ち越し。柳は6回1/3を無失点で約2カ月ぶりの4勝目。マルティネスは2年連続で30セーブに到達した。打線は三回に失策絡みで先制し、八回に代打の後藤が2点二塁打を放った。広島は好機を生かせなかった。

◆ホームが遠かった。広島が最下位の中日に零封負けで痛恨のカード負け越し。新井貴浩監督(46)は相手先発の柳に脱帽だ。「本当にいいピッチャー。四隅に全ての球種を投げ分けられた。いいピッチングをされるとそう簡単には点は取れない」8月13日のバンテリンドームでは、〝ノーノー未遂〟の9回無安打無失点。この日は4安打を放つも6回?を無得点に終わり白星を献上した。チームトップの打率・316を誇る西川を欠く打線は0─1の七回に先頭・デビッドソンが二塁打、堂林の犠打で1死三塁の好機をつくって柳を降板に追い込んだが、2番手・フェリスの前に代打・坂倉、末包が連続三振。八回に中継ぎの柱の島内が2点を失い、試合は決まった。代役で4番に入った松山の不発も響いた。0─0の一回2死二塁で二飛に倒れると、1点を追う四回1死二塁は一ゴロ、六回2死一、二塁は三ゴロと3度の得点機で凡退。代打打率・385(39打数15安打)を誇るが、4打数無安打に終わった。チームは主力にけがが相次ぐ。8月に秋山が右ふくらはぎ、上本が左太もも裏を痛め離脱。前日の9月2日には西川が右脇腹の張り訴え、この日はベンチ外で欠場。堂林、末包、デビッドソンが奮闘するも最近5試合で8得点にとどまる。「自分たちは目の前の一戦一戦、勝っていくしかない」と指揮官。チームは6カードぶりの負け越しで首位・阪神とのゲーム差は7・5に広がった。5日からはDeNA3連戦(マツダ)、8日からは阪神3連戦(甲子園)との上位対決。逆転優勝に望みをかけるコイが運命の1週間を迎える。(柏村翔)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
72444 0.621
(↑0.004)
M15
(↑2)
23472
(+7)
366
(+1)
67
(+2)
65
(-)
0.247
(-)
2.730
(↑0.01)
2
(-)
広島
66534 0.555
(↓0.004)
7.5
(↓1)
20433
(-)
429
(+3)
84
(-)
68
(-)
0.245
(-)
3.130
(↑0.01)
3
(-)
DeNA
61563 0.521
(↓0.005)
11.5
(↓1)
23456
(+7)
422
(+8)
89
(+1)
26
(+1)
0.251
(-)
3.220
(↓0.03)
4
(-)
巨人
59601 0.496
(↑0.004)
14.5
(-)
23465
(+8)
463
(+7)
145
(+2)
41
(-)
0.258
(↑0.001)
3.700
(↓0.03)
5
(-)
ヤクルト
48703 0.407
(↓0.003)
25
(↓1)
22445
(+1)
488
(+7)
100
(+1)
56
(+1)
0.238
(-)
3.740
(↓0.02)
6
(-)
中日
46713 0.393
(↑0.005)
26.5
(-)
23336
(+3)
424
(-)
56
(-)
32
(-)
0.241
(↑0.001
3.150
(↑0.03)