日本ハム(★1対3☆)オリックス =リーグ戦22回戦(2023.09.03)・エスコンフィールド北海道=
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ORIX
01000110031111
日本ハム
0000001001600
勝利投手:東 晃平(4勝0敗0S)
(セーブ:山﨑 颯一郎(0勝0敗7S))
敗戦投手:上原 健太(3勝5敗0S)

本塁打
【オリックス】頓宮 裕真(16号・6回表ソロ)

  DAZN
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◆オリックスは2回表、佐野皓の適時打で先制する。その後は、6回に頓宮のソロが飛び出すと、続く7回には佐野皓のスクイズで貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・東が7回途中5安打1失点の好投で今季4勝目。敗れた日本ハムは、先発・上原が試合をつくるも、打線が援護できなかった。

◆オリックスは今季の日本ハム戦が12勝8敗1分けで、今日の結果が引き分け以上で2年連続のシーズン勝ち越しが決まる。オリックスは過去10年の日本ハム戦でシーズン勝ち越しが17年と昨季の2度だけ。近年は相性の悪いカードとなっており、2年続けて勝ち越すと、3年連続だった99~01年以来22年ぶりになる。プロ入りから無傷の4連勝中の東晃平を先発に送り、カード勝ち越しを決めるか。

◆昨季まで日本ハムでプレーした杉谷拳士氏(32)が始球式に臨んだ。この日はポッカサッポロPresents「9月3日はクエン酸の日 キレートレモン★サンクスマッチ」と題して開催。ポッカサッポロのレモンアンバサダーを務める杉谷氏が、背番号「93」のユニホームを身に付け、ゆっくりしたフォームから、レモンのようにきりっとしたストライク投球を披露した。

◆日本ハムが2連敗を喫し、オリックス戦は8勝13敗1分けで、2年連続の同カード負け越しが決まった。自己最多に並ぶ4勝目を狙った先発の上原健太投手(29)は、2回2死を取った後に連続四球と若月の左前打で満塁のピンチを招き、1番佐野皓に左前適時打を許し失点。3回以降は安定した投球を披露したが、6回2死、頓宮に中越えソロを浴び、2点目を献上した。7回1死二塁としたところで降板となり「先制点を与えて厳しい展開になってしまったことは自分の責任です。中継ぎ陣にも負担をかけてしまって申し訳ないです」とコメントした。打線も1回2死二塁で、52日ぶりに4番に復帰した野村佑希内野手(23)が中飛、3回無死一、二塁では48日ぶりに1番に入った万波中正外野手(23)が三振。7回1死三塁からアリエル・マルティネス捕手(27)の中前適時打で1点を返すも、反撃が遅かった。

◆オリックスが敵地で連勝し、優勝マジックを「17」に減らした。先発の東晃平投手(23)が、7回途中5安打1失点(自責0)で今季4勝目。昨年のプロ初登板から11試合(うち先発7試合)負けなし。今季は7月30日の日本ハム戦(エスコンフィールド)から4勝を積み重ね、優勝争いの大きな戦力になった。前日2安打1得点だった打線も、東を援護。2回2死から2四球で好機をつくると、若月、佐野皓の連打で1点を先制。1-0のまま迎えた6回は、頓宮の16号ソロでリードを広げると、7回1死一、三塁で佐野皓がセーフティースクイズ。今季4度目の先発となったリードオフマンが大きな2点を稼いだ。

◆日本ハムが2連敗で上位相手に2カード連続負け越し。オリックス戦8勝13敗1分けとなり、2季連続のシーズン負け越しが決まった。4試合連続クオリティースタートを守った先発上原を打線が援護できず。ベースカバー遅れや走塁での飛び出しなど攻守にミスが相次ぎ、新庄監督は「プロとしてやってはいけないミスをして、ファンの方に申し訳ない」と、おかんむりだった。▽日本ハム八木打撃コーチ(オリックス東を攻略できず)「甘い球はたくさんあったけど、それが打てなかった」▽日本ハム山本拓(8試合連続無失点)「僕は160キロは投げられない。高望みせずに自分の持っている力の中で、しっかりボールを投げられている」

◆自己最多に並ぶ4勝目を狙った日本ハム先発の上原健太投手(29)は、6回1/3 6安打3失点で降板し、登板2連勝とは行かなかった。6回まで5安打2失点と4試合連続のクオリティースタート(6回以上、自責3以内)。安定感ある投球を続けたが、前日から15イニング連続無得点と打線の援護なく、流れを引き寄せることができなかった。上原の力投が報われることはなかった。9回先頭の松本剛が出塁。無死一塁のチャンスをつくって中軸に回ったが3番清宮が遊飛、4番野村は中飛、5番郡司が遊ゴロに倒れ試合が終わった。投球内容は決して悪くなかったが上原は「先制点を与えて厳しい展開になってしまったことは自分の責任です。中継ぎ陣にも負担をかけてしまって申し訳ない」と反省した。2回2死を取った後の連続四球が痛かった。池田に四球を与えた直後、紅林にはフルカウントから内角低めに146キロの渾身(こんしん)のストレートを投げ込んだが、判定はボール。「高さもコースも完璧だった。だからボールだったのかも。あれを引きずりすぎて、その後、投げきれなかった」。続く若月の左前打で満塁のピンチを招き、1番佐野皓に左前適時打を許し、先制点を与えた。屋根の開放した状態での登板は、3回から2番手で登板した7月9日ロッテ戦以来2度目。前回は4回70球を投げ1失点降板しており「(向かい風で)目が乾燥するので、できれば開けないで欲しい」とリクエストも屋根は開いた。だが、めげなかった。試合前練習では最後まで明大の先輩、オリックス山崎福と談笑しながらマウンドの状態を確認し「前回ほど目の乾燥は気にはならなかったし、ピッチングに影響はなかった」。青空の下、しっかり下準備し、最善は尽くした。4試合連続クオリティースタートに、建山投手コーチは「球速は落ちてきた感じはあったのですが、先発の役目を果たしてくれた。チームに勝つチャンスを与えてくれたので評価したい」。その言葉を受け止めつつ上原は「ナイスピッチングと言われることもあるかもしれないですが、次のステージに上がって行くには今日の内容で満足するわけにはいかない」。自らにムチを入れ、次回登板での雪辱を誓った。【永野高輔】▽日本ハム八木打撃コーチ(オリックス東を攻略できず)「甘い球はたくさんあったけど、それが打てなかった」▽日本ハム山本拓(8試合連続無失点)「僕は160キロは投げられない。高望みせずに自分の持っている力の中で、しっかりボールを投げられている」

◆オリックスが育成の星の躍動で、優勝マジックを「16」に減らした。前日に連敗を止めたエース山本に続いたのは、昨年7月に支配下登録された東晃平投手(23)だった。走者を出しながら2度の併殺でしのぎ、7回途中5安打1失点(自責0)。この日最速152キロの直球で押し込めば、球速差約50キロの103キロカーブでタイミングを外す。緩急で手玉に取った。「すごく責任を感じて投げています。いい緊張感の中で投げられている。自信にもつながるし、今後の成長にもつながっていると思います」。進化のきっかけは"世界一打線"との対戦だった。3月7日に行われた侍ジャパンのWBC強化試合。相手はエンゼルス大谷らが並ぶ強力打線。「このメンバー、これ以上の打線はない」と中嶋監督に先発を任されたが、2回4安打7失点で降板した。「通用するんじゃないかと思っていた部分もだめで。緩急とかで勝負していかないといけないなと、もう1回考えさせられた試合だった」。成長を期待する指揮官から指摘されたのは、4四球を出した姿勢。「ボール先行で逃げ、逃げって見えてしまってた。『いいところもあるよ。まずゾーンに投げないと振ってもくれないよ』と」。教訓と助言を生かし、この日は逃げずに内角へしっかり攻めきった。7月30日に今季初先発してから無傷の4連勝。優勝を目前とするチームで大きな戦力となっている。「今ローテで投げられているというのはうれしいです」。次々に台頭する投手陣はオリックスの強さ。負けられない終盤戦も育てて勝つ。【磯綾乃】

◆日本ハム先発の上原健太投手(29)は6回?を投げ、6安打3失点。リードを許した状態でマウンドを降り、今季4勝目はお預けとなった。「先制点を与えて厳しい展開になってしまったことは自分の責任です」二回は2四球と安打で2死満塁。1番・佐野皓に左前適時打を浴び、先制点を奪われた。三-五回はスコアボードにゼロを並べたが、六回は5番・頓宮に中越えソロを被弾。七回、1死二塁とされたところで降板した8年目左腕は「中継ぎ陣にも負担をかけてしまって申し訳ないです」と肩を落とした。

◆オリックス・東晃平投手(23)が七回途中1失点で降板した。一回2死から清宮に右翼線への二塁打を浴びたが、無失点での立ち上がり。三回、先頭の奈良間から連打を浴びるも、踏ん張り続けた。走者を出してもピンチとなる前に芽を摘み、ゼロを並べ続けたが、3-0の七回に味方の失策から1死三塁とされ、マルティネスの中前打で1点を失い、4勝目の権利を持ち2番手・宇田川と交代した。7月30日に今季初勝利を挙げた相性のいい球場での好投。ここまで無傷の3勝と波に乗る右腕の好投で試合の主導権を渡さなかった。

◆オリックスは二回に佐野皓の左前打で先制。六回は頓宮の16号ソロ、七回はスクイズで加点し、終始試合を優位に進めた。東が七回途中1失点で4勝目、山崎颯が7セーブ目を挙げた。日本ハムは3併殺と攻めきれなかった。

◆日本ハムは今季のオリックス戦の負け越しが決まった。三回1死一、二塁では松本剛の二直で一塁走者の五十幡が飛び出すなど、計3併殺が響いて1得点にとどまった。守備でも二回に盗塁のベースカバーを怠る連係ミスがあり、失点につながった。新庄監督は「プロとしてやってはいけないミスをして、ファンの方に申し訳ない」と攻守に精彩を欠いた展開を嘆いた。

◆オリックスの東が要所を抑えて七回途中1失点(自責点なし)で、無傷の4勝目を挙げた。一回は2死二塁から野村を中飛に抑えた。無死一、二塁とされた三回は万波を3球三振、松本剛はスライダーで泳がせて二直に打ち取り、飛び出していた一塁走者もアウトに。「インコースにしっかり投げられた」と納得の表情だった。7月30日に今季初先発で初白星を挙げて以降、大事な終盤戦でローテーションの一角を任されている。「責任感を持って投げている。成長にもつながっている」と充実感に浸った。

◆3連覇へ快調にひた走るオリックスの盤石先発陣にまた新たなピースが加わった。東晃平投手(23)が七回途中5安打1失点と踏ん張り、無傷の4勝目だ。「自信にもつながるし、今後の成長にもつながっていると思います。今、ローテで投げられているというのはうれしいです」7月30日に今季初先発で初勝利を挙げたエスコンフィールドで躍動した。一回2死二塁と得点圏に走者を許すも無失点でしのぐ。三回には先頭の奈良間からの連打で無死一、二塁のピンチを背負ったが、万波を三球三振、松本剛を二直に仕留め、飛び出した一走もアウト。七回に味方の失策で1死三塁とされ、マルティネスの中前打で失点し降板となったが、きっちりと先発の役目を果たした。兵庫・神戸弘陵高から2018年に育成ドラフト2位で入団し、宇田川とともに昨年7月に支配下に昇格。8月にプロ初勝利を挙げた。入団時70キロだった体重は20キロ増え、今では90キロとがっしり。球速も入団時から約10キロ伸び、最速は154キロと5年間で大きく進化している。チームは13勝の山本を筆頭に、宮城と山崎福も9勝という豪華な先発陣。同じく9勝の山下が腰の張りで離脱し、5勝の田嶋も抹消されているなか、新星が勝負の9月にローテーションの一角に割って入ってきている。「いい緊張感の中で投げられている」。2位ロッテが敗れたため、優勝マジックは2つ減り、「16」となった。新顔投手が次から次に誕生する猛牛軍団は強い。(北池良輔)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
71434 0.623
(↑0.004)
M16
(↑2)
25423
(+3)
347
(+1)
93
(+1)
38
(+1)
0.250
(-)
2.720
(↑0.02)
2
(-)
ロッテ
59525 0.532
(↓0.004)
10.5
(↓1)
27418
(+4)
423
(+5)
84
(+1)
62
(-)
0.242
(-)
3.380
(↓0.02)
3
(-)
ソフトバンク
58572 0.504
(↑0.004)
13.5
(-)
26433
(+3)
417
(+2)
88
(+1)
53
(+1)
0.247
(↓0.001)
3.290
(↑0.01)
4
(-)
楽天
57601 0.487
(↑0.004)
15.5
(-)
25416
(+5)
461
(+4)
96
(+3)
84
(-)
0.243
(↑0.001)
3.550
(-)
5
(-)
日本ハム
53681 0.438
(↓0.004)
21.5
(↓1)
21408
(+1)
411
(+3)
88
(-)
65
(-)
0.236
(-)
2.980
(↓0.01)
6
(-)
西武
51671 0.432
(↓0.004)
22
(↓1)
24343
(+2)
397
(+3)
74
(+1)
68
(-)
0.233
(↓0.001)
2.990
(-)