ロッテ(★3対5☆)楽天 =リーグ戦21回戦(2023.09.02)・ZOZOマリンスタジアム=
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楽天
0010002025802
ロッテ
0200100003802
勝利投手:安樂 智大(2勝1敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(1勝3敗30S))
敗戦投手:益田 直也(2勝4敗34S)

本塁打
【楽天】阿部 寿樹(3号・3回表ソロ),小郷 裕哉(8号・7回表2ラン)
【ロッテ】ポランコ(22号・2回裏ソロ),岡 大海(5号・5回裏ソロ)

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◆楽天が逆転勝利。楽天は2点ビハインドで迎えた7回表、小郷の2ランで同点とする。そのまま迎えた9回には、阿部の適時三塁打などで2点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、3番手・安樂が今季2勝目をマーク。敗れたロッテは、救援陣がリードを守れなかった。

◆イヌワシキラーがこよいもファイト1発だ。ロッテのグレゴリー・ポランコ外野手(31)が2回に先制22号ソロを放った。楽天田中将の146キロ直球を捉えた瞬間に確信。右中間スタンド上段付近まで飛ばした打球を悠々と見つめてから、ゆっくりとダイヤモンドを1周した。そして、いつも通りに試合中に発信されたコメントは関西弁だった。もちろん、なかやまきんに君を手本とする「パワー!」を添えて。「打ったのは真っすぐ!甘い球を待っていたし、積極的にいこうと思ってたで!甘い球が来たから自分のスイングで強く振ることを意識して感じよく打てたわ!パワー!」これでポランコは楽天から2試合連続、今季9本目のアーチ。好相性のゴールデンイーグルスを相手にすると、パワーがみなぎるようだ。

◆楽天小郷裕哉外野手が8号2ランを放った。1-3の7回1死一塁、ロッテ3番手西村の2球目、真ん中低め146キロ直球を捉え、ライナーで右翼席へ。8月8日ソフトバンク戦以来となるアーチに「次につなげるつもりで打ったのですが、最高の結果につながってよかったです」と振り返った。

◆日米通算200勝まであと「3」に迫る楽天田中将大投手(34)が先発し、7回を102球、6安打3失点で降板。終盤まで粘り強くゲームをつくったが、白星はお預けとなった。初回はわずか6球で3者凡退に抑えたが、2回につかまった。先頭のポランコに3球目の真ん中高め直球を打たれ、右翼席中段への先制ソロを浴びると、その後1死一塁から、7番茶谷に左中間を破る適時二塁打。今季初対戦となる2位ロッテを相手に、2点のリードを許した。相手4番ポランコに対しては「ポイントとなるところだと思うし、対イーグルス戦でも結果を残している。しっかり対策は持って、イメージをしっかり作ってマウンドに上がりたい」と警戒していたが、手痛い1発となった。5回1死には1番岡に5号ソロを被弾したが、続く6回は3者凡退。7回に小郷の8号2ランでチームが同点に追いつくと、その裏2死一、二塁のピンチで角中を二ゴロに仕留めて踏ん張った。

◆楽天阿部寿樹内野手が決勝適時三塁打を放ち、連敗を2で止めた。3-3の9回1死二塁、ロッテ守護神益田の内角高め直球を捉え、前進守備の外野を破る勝ち越し適時三塁打を決めた。0-2の3回先頭では種市から3号ソロを放つなど、長打2本で2打点の活躍。「(9回は)割り切って、変化球空振りOKくらいの気持ちでいきました」と振り返った。▽楽天小郷(7回に8号同点2ラン)「次につなげるつもりで打ったのですが、最高の結果につながってよかったです」▽楽天松井裕(2年連続6度目の30セーブ)「長いこと使っていただいてるおかげでしかないです。(9回に)2点取ってくれたのでリラックスして投げられました」

◆日米通算200勝にあと「3」に迫る楽天田中将大投手は7回6安打3失点で降板し、白星はお預けとなった。ロッテ戦は今季初先発。2回にポランコに先制ソロを浴びるなど、被安打6のうち長打が4本を占めたが、粘り強く役割を果たして勝利に貢献。「長打が絡んで3点取られているのでちょっと残念でした。チームが勝って本当に良かったです」と振り返った。

◆ロッテは痛恨の逆転負けで首位オリックスとの差が9・5に広がった。先発種市篤暉投手は3点の援護を受けながら6回途中で113球を要して1失点ながら降板。その後、救援陣がリードを守れなかった。吉井監督は「数字上はナイスピッチングに見えるけど、今日の流れを作り出してしまったのは彼(種市)なんで。これからエースになるんだったら、こんな風にならないピッチングをできるようになってほしい」と話した。▽ロッテ種市(7三振を奪って奪三振数はリーグトップをキープも6回途中1失点で降板)「6回持たずにマウンドを降りてしまってリリーフ陣にも毎回負担をかけて申し訳ないです」▽ロッテ・ポランコ(2回に先制22号ソロ。リーグトップの浅村に1本差)「甘い球が来たから自分のスイングで強く振る事を意識して感じよく打てたわ!パワー!」

◆〝楽天キラー〟が本領を発揮した。ロッテの助っ人砲、グレゴリー・ポランコ外野手(31)が二回、2試合連続の一発となる先制ソロをマークした。「4番・DH」で先発出場。二回先頭で左打席に入ると、今季初対戦となった楽天・田中将の3球目、146キロの直球を一閃し、豪快に引っ張り、右翼スタンドに運んだ。今季22号とし「甘い球を待っていたし、積極的に行こうと思ってたで! 甘い球が来たから自分のスイングで強く振ることを意識して感じよく打てたわ! パワー!」とコメントした。試合前時点の今季の楽天戦での成績は、打率・329、23打点、8本塁打。圧倒的な成績を残している〝楽天キラー〟が打線を引っ張る。

◆ロッテの種市は5回?を3安打1失点だった。113球と球数を要し、六回は1死一塁で浅村にファウルで粘られた末に四球を与え、ピンチを招いて降板。うつむきながらベンチへ戻り「申し訳ないです」。悔しさからか目を潤ませた。粘りを見せた場面もあった。2点の援護をもらった直後の三回、先頭の阿部にソロ本塁打を浴びた。その後は制球の乱れに暴投が絡んで2死二、三塁を招いたが、島内を空振り三振に仕留めた。前回登板した8月25日のオリックス戦では5回?を4失点で自身の連勝が4で止まり、5敗目を喫した。「反省を生かしたい」との思いで臨んだ一戦だったが、終盤まで投げられず不本意なマウンドとなった。

◆楽天は3―3の九回に阿部の左中間三塁打と小郷の左前打で2点を勝ち越した。田中将が7回3失点と粘った。3番手の安楽が2勝目を挙げ、松井裕が2年連続の30セーブ。ロッテは西村と益田が踏ん張れなかった。

◆ロッテは二回にグレゴリー・ポランコ外野手(31)が本塁打数リーグ1位の23本塁打まで1本に迫る22号ソロを放って先制したが、投手陣が踏ん張れずに逆転負けを喫した。3-1の七回に3番手でマウンドに上がった西村天裕投手(30)が同点2ランを浴び、九回に守護神の益田直也投手(33)が勝ち越しを許した。両リーグトップの34セーブをマークしている益田はこれが今季51試合目の登板。4敗目を喫したが、吉井理人監督(58)は「益田はここまで本当に頑張ってくれている。疲れている中で一生懸命、腕を振って投げてくれたので、責められないです」と話した。イニング途中での交代については、「あれ以上、投げる必要がないという考えで代えました」と説明した。先発した種市篤暉投手(24)は4四球と制球が乱れ、113球を要して5回?1失点で降板した。吉井監督は「今日の(負けの)流れをつくったのは種市。数字上はナイスピッチングに見えるけど、もったいないボール球が非常に多かった。これからエースになるなら、ちゃんと反省してほしい」と活を入れた。

◆楽天・松井裕樹投手(27)が元中日・岩瀬仁紀に次いでプロ野球史上2人目となる通算6度目のシーズン30セーブを達成した。「長いこと(抑えとして)使っていただいているおかげでしかない」前回登板となった8月30日の西武戦ではまさかの3失点で救援失敗。それでも、この日は九回を三者凡退で締めた。守護神として一番大事にしているのは「普通でいること」。だからこそ、「僕も(プロで)だてに10年やっているわけではない。前回の失敗を取り返そうとすると、力みにつながって〝普通〟から逸脱するので、その気持ちはブルペンに置いてきた。後輩にも常日頃から切り替えと準備と言っている中で自分がしっかり形で示せたかな」。今春のWBCでは使用球にアジャストできず、1次リーグの1試合だけの登板に終わったが、「野球人生において貴重な経験ができた」と、シーズンでの復権につなげた。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
70434 0.619
(↑0.003)
M18
(↑2)
26420
(+1)
346
(-)
92
(-)
37
(-)
0.250
(↓0.001)
2.740
(↑0.03)
2
(-)
ロッテ
59515 0.536
(↓0.005)
9.5
(↓1)
28414
(+3)
418
(+5)
83
(+2)
62
(-)
0.242
(-)
3.360
(↓0.01)
3
(-)
ソフトバンク
57572 0.500
(↑0.004)
13.5
(-)
27430
(+6)
415
(+2)
87
(+1)
52
(-)
0.248
(↑0.001)
3.300
(↑0.01)
4
(-)
楽天
56601 0.483
(↑0.005)
15.5
(-)
26411
(+5)
457
(+3)
93
(+2)
84
(+1)
0.242
(-)
3.550
(↑0.01)
5
(-)
日本ハム
53671 0.442
(↓0.003)
20.5
(↓1)
22407
(-)
408
(+1)
88
(-)
65
(+1)
0.236
(↓0.001)
2.970
(↑0.02)
6
(-)
西武
51661 0.436
(↓0.004)
21
(↓1)
25341
(+2)
394
(+6)
73
(-)
68
(-)
0.234
(↑0.001)
2.990
(↑0.01)