西武(★2対6☆)ソフトバンク =リーグ戦20回戦(2023.09.02)・ベルーナドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ソフトバンク
10041000061201
西武
10001000021010
勝利投手:板東 湧梧(5勝3敗0S)
敗戦投手:髙橋 光成(9勝8敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】甲斐 拓也(9号・4回表2ラン)

  DAZN
チケットぴあ 西武戦チケット予約 ソフトバンク戦チケット予約
◆ソフトバンクは初回、近藤の適時打で幸先良く先制する。その後同点を許すも、4回表には甲斐の2ランなどで4点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・板東が6回途中2失点で今季5勝目。敗れた西武は、先発・高橋光成が試合をつくれず、打線もつながりを欠いた。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(34)にヒヤリとする場面があった。1回の第1打席で右膝付近に自打球を受けた。柳田は苦悶(くもん)の表情を浮かべ、1度ベンチで治療を受けたが数分後にプレーを続行。四球を選び、1死一、二塁で4番近藤が先制に中前適時打を放った。ベルーナドームでは7月2日の9回以来、28イニングぶりの得点となった。柳田は今季、試合前時点で打率3割2厘、18本塁打、69打点。パ最多の133安打を放っていた。離脱となれば相当な痛手だったが、大事には至らなかった模様だ。

◆オードリー春日俊彰(44)が西武-ソフトバンク20回戦の試合前にセレモニアルピッチを務めた。この日は「西武特急シリーズ」として行われ、西武の特急列車を模した銀色の「ラビュー」ユニホームを選手たちが着用する。大の西武ファンでもある春日は「カスュー」と少し言いづらい名前で、電車ボードを持って登場。顔は銀色に塗っていた。ボール球で球速は100キロだった。そのボードを持ったまま報道対応。「そうですな、何度も打ち合わせを重ねましてパネルを特別に。その分の笑いっていうのは、うん、どうだったのかな」とやや疑心暗鬼。登場へのこだわりが強く「そればっかり考えていて、そういや投げなきゃいけねえんだなって。急に緊張しちゃって」と振り返った。最近、チーム内ではロンゲが話題になっている。春日式のテクノカットが似合いそうな選手を尋ねると「誰だろうな~。佐藤龍世選手とか。若い選手にやってもらいたい。古賀選手とか。一番は松井監督ですかね。ボスがやればみんなやる。それが早い」と構想。会見が5分超に及ぶと、しゃがんだ姿勢が苦しかったのか「カスューなんで大変じゃないですけど、もうそろそろ終わりませんか?」と報道陣に打診した。【金子真仁】

◆/ギーマ砲が炸裂\柳町達の好返球逆転は許さず?プロ野球(2023/9/2)??西武×ソフトバンク??Live on DAZN#DAZNプロ野球#sbhawks pic.twitter.com/haHHMebGxi

◆ソフトバンクがベルーナドームの呪縛を解いた。初回1死一、二塁で4番近藤が先制打。同球場で球団初の3試合連続完封負けを喫していたが、28イニングぶりに得点した。近藤は「打ったのはフォーク。絶対に先制点をと集中しました。チャンスを生かすバッティングができて良かったです」と笑顔だ。3回表の攻撃前には円陣を組んだ。打順が1回りする前のベンチ前ミーティングは異例の光景だった。作戦を確認し、士気を高めたナインは4回に一挙4得点。同点の1死満塁で捕逸の間に勝ち越し、なお1死二、三塁で野村勇が右犠飛。甲斐にも9号2ランが生まれた。西武高橋には昨季から3連敗で迎えた試合。今季も4試合で0勝2敗、防御率1・04の天敵だったが、打線の奮起で攻略。5回にも追加点で、19年以来4年ぶりに高橋から6得点を奪った。

◆フィギュアスケート男子で昨季の4大陸選手権と世界ジュニア選手権を制した三浦佳生(18=オリエンタルバイオ/目黒日大高)が、西武-ソフトバンク20回戦で始球式を務めた。大役を終えた三浦は「ライオンズファンの熱気がすごく、本当に楽しかったです。ただ、緊張してしまい良い球を投げられなくて悔しかったです」と苦笑い。「練習では調子が良かったので、もっともっと練習してリベンジしたいです!」と次の機会へ意気込んでいた。

◆西武はエース高橋光成投手が崩れ、最下位脱出はならなかった。1-1の4回、失策や四球で走者を進められ、捕逸で勝ち越された。さらに2死後の甲斐の2ランで一挙4失点。前回の5回7失点からリベンジできず、5回6失点降板に「今日は何もありません。次、頑張ります」と言葉少なだった。打線は初回に5安打を集中させるも、併殺や走塁死で1点のみ。主導権を握ることができなかった。

◆ソフトバンク先発の板東湧梧投手が5勝目を手にした。西武戦は8月19日に続いて自身2連勝となったが、板東の自己評価は低かった。「野手のみなさん、中継ぎのみなさんに助けてもらってばかりで申し訳ない気持ちです」。降板後、コメントを広報に託した男前右腕は悔しさをにじませた。初回に1点をプレゼントしてもらったが、直後に同点とされた。5点リードの5回には先頭打者をヒットで出し1失点。6回には簡単に2死を取ったものの、蛭間の左翼越え二塁打をきっかけに四球と安打で満塁とし交代を告げられた。「不安がありながら攻めることはできていたんですが。情けないの一言です。もう少し長いイニングを投げられるような投球をしないといけない」。勝利投手の権利を手にしていたとはいえ、6回途中96球での降板に唇をかんだ。チームは2位浮上を目指し9月反攻を誓っている。正念場の戦いで先発投手としての責任は自覚しているだけに、次回はロング投球でしっかり白星をもぎ取るつもりだ。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手が痛みに耐えながら2二塁打1四球で勝利に貢献した。1回の第1打席で右膝付近に自打球。苦悶(くもん)の表情を浮かべ、1度ベンチで治療を受けたが数分後にプレーを続行した。それでも5、7回に快音を残してマルチ安打。試合後は「大丈夫です」とだけ話し、患部にアイシングをしてチームバスに乗り込んだ。

◆ソフトバンクのルーキー生海(いくみ、甲斐生海)外野手(23)が代打でプロ2安打目を放った。8回先頭で上林に代わって打席に立ち、西武本田の5球目チェンジアップを右前に運んだ。7月22日のロッテ戦でプロ初安打を放って以来の快音。「思い切りいこうと思ってました。代打は難しいですけど、とらえることができて良かったです」と笑顔だった。

◆ソフトバンクが天敵から4年ぶりに6得点を奪い、勝率5割に復帰だ。西武高橋光成投手と昨季から3連敗で迎えた試合。今季も4試合で0勝2敗、防御率1・04と苦手にしていたが、相手のミスも重なって5回でマウンドから引きずり降ろした。かつて9連敗を喫した右腕から19年8月17日以来の6得点で快勝した。1-1の4回1死満塁で捕逸間に勝ち越し。野村勇の犠飛で2点差にすると、なお2死三塁で甲斐に9号2ランが飛び出した。高橋のスライダーを左翼スタンドへ。4点差に広げる値千金の一打で試合の行方を決定づけた。「最高の形になってよかったです」。2年ぶりの2桁本塁打にあと1本と迫るが「結果的にそうなればいいですが、そこを目指している訳ではない。頑張ります」と、甲斐は足元を見つめる。1イニング4得点の猛攻に藤本監督も「理想的な点の取り方だった。甲斐のホームランも出たしね」とご満悦だ。所沢の呪縛を解き、天敵攻略につなげた。ベルーナドームでは球団初の3試合連続完封負けを喫していたが、1回に近藤が先制打。同球場で28イニングぶりに得点し、嫌なムードを振り払った。藤本監督は「(高橋は)真っすぐがそこまできてなかったように感じました。今日は悪かったということなのかな、と」。エンドランを仕掛けるなど積極的に攻撃し、相手エースを攻め立てた。今カードは1勝1敗。2カード連続の勝ち越しと、2週間ぶりの連勝を目指して3日の3戦目を戦う。甲斐は「一生懸命にやります。明日も頑張ります」と引き締め、指揮官も「頑張ります」と短い言葉で話した。一戦必勝で白星を重ねていく。【只松憲】▽ソフトバンク近藤(1回1死一、二塁で先制の中前適時打。リーグトップの72打点目)「打ったのはフォーク。絶対に先制点をと集中しました。チャンスを生かすバッティングができて良かったです」▽ソフトバンク柳町(5回2死三塁で遊撃への適時内野安打。出場3試合ぶりの打点)「絶対に自分がランナーをかえすんだと強い気持ちで打席に入りました。自分のスイング、バッティングができたと思います。チャンスを生かすことができて良かったです」

◆西武佐藤龍世内野手(26)が自身プロ初となる2試合連続マルチ安打を記録した。2日連続で7番三塁でスタメン出場。5回に先頭打者として中前打を放ち、6回にも左前打。ソフトバンク板東はそこでマウンドを下りた。前日1日も初回にソフトバンク石川から適時打を放ち「ヒットになったと分かった瞬間はうれしくて言葉にならなかったですね」と熱い言葉を残すと、7回にも甲斐野の155キロをレフト前に運んだ。試合には敗れたものの、2夜連続のマルチ安打に「いい感じっす。昨日はまっすぐを2本、今日は変化球を2本だったので、そこは価値あるかなと思います」と手ごたえを口にした。第3の捕手としても控える今季は、三塁も二塁も守り、スタメンも代打も守備固めもあり、ユーティリティー性でチームに貢献している。その中でも試合前後には欠かさず室内練習場で打撃練習を行い、感覚を日々確かめている。ナイターを終え、明日3日の試合開始予定時間まで、あと15時間。それでも佐藤龍世は「行きます、軽めに」と日課へ向かった。【金子真仁】

◆ソフトバンクの甲斐が今季7打数無安打に抑えられていた高橋から四回に9号2ランを放った。チームとしても過去4試合で0勝2敗、防御率1・04と苦手としており「大きい追加点となる1本になって良かった」と振り返った。ベルーナドームでは3試合連続で零敗を喫していたが、一回に近藤が「絶対に先制点を」と適時打を放つ。1―1の四回は捕逸と野村勇の右犠飛で2点を加え、さらに2死三塁。甲斐は甘く入ったスライダーを「思い切ってスイングすることができた」と左翼席へ。五回には柳町の適時打で1点を奪って、この回限りで難敵をマウンドから引きずり降ろした。

◆西武・高橋光成投手(26)は5回6安打6失点(自責2)で降板。制球に苦んで序盤から失点を重ね「今日は何もありません。次、がんばります」と唇をかんだ。5回9安打7失点で7敗目を喫した前回8月26日の日本ハム戦(ベルーナ)に続いて自身2連敗となり、3年連続2桁勝利はこの日もお預けとなった。

◆ソフトバンクは1―1の四回に捕逸、野村勇の犠飛、甲斐の9号2ランで4点を奪った。五回は柳町の適時内野安打で加点。板東が5回2/3を2失点で5勝目を挙げた。西武は高橋が5回6失点で8敗目。打線は好機で攻めきれなかった。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
70434 0.619
(↑0.003)
M18
(↑2)
26420
(+1)
346
(-)
92
(-)
37
(-)
0.250
(↓0.001)
2.740
(↑0.03)
2
(-)
ロッテ
59515 0.536
(↓0.005)
9.5
(↓1)
28414
(+3)
418
(+5)
83
(+2)
62
(-)
0.242
(-)
3.360
(↓0.01)
3
(-)
ソフトバンク
57572 0.500
(↑0.004)
13.5
(-)
27430
(+6)
415
(+2)
87
(+1)
52
(-)
0.248
(↑0.001
3.300
(↑0.01)
4
(-)
楽天
56601 0.483
(↑0.005)
15.5
(-)
26411
(+5)
457
(+3)
93
(+2)
84
(+1)
0.242
(-)
3.550
(↑0.01)
5
(-)
日本ハム
53671 0.442
(↓0.003)
20.5
(↓1)
22407
(-)
408
(+1)
88
(-)
65
(+1)
0.236
(↓0.001)
2.970
(↑0.02)
6
(-)
西武
51661 0.436
(↓0.004)
21
(↓1)
25341
(+2)
394
(+6)
73
(-)
68
(-)
0.234
(↑0.001
2.990
(↑0.01)