ロッテ(☆5対0★)楽天 =リーグ戦20回戦(2023.09.01)・ZOZOマリンスタジアム=
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楽天
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ロッテ
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勝利投手:美馬 学(2勝7敗0S)
敗戦投手:岸 孝之(5勝5敗0S)

本塁打
【ロッテ】ポランコ(21号・7回裏2ラン),山口 航輝(12号・7回裏ソロ)

  DAZN
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◆ロッテは0-0で迎えた7回裏、ポランコと山口の2者連続本塁打などで4点を挙げ、試合の均衡を破る。続く8回には、ポランコの適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・美馬が7回無失点7奪三振の力投で今季2勝目。敗れた楽天は、打線がつながりを欠いた。

◆元AKB48で歌手の岡田奈々(25)がファーストピッチセレモニーで始球式を行った。同試合は、球団オフィシャルスポンサー岩下食品の冠協賛試合「岩下の新生姜スペシャルナイター」として開催。岩下の新生姜のイメージモデルを務めている岡田は、グレーのCLMユニホームを着用し、リリーフカーに乗って登場した。「人生で初めての野球場でしたが、リリーフカーに乗って球場に入った瞬間の球場の広さと開放感に驚いて圧倒されました。そしてなによりすごく緊張していたのですが、球場のみなさんの温かい声援と拍手で落ち着いて投げることができました」。背番号は7で「NANA」の名前。岩下の新生姜カラーでもあるピンクのグラブにピンクのソックス姿で、岩下食品公式キャラクター「イワシカ」と抱擁後にマウンドに上がった。大きなショウガの形をしたバットを手に打席に立ったロッテ岩下大輝投手(26)を相手にした投球は、2バウンドながらベースの上を通過した。「この日のためにお父さんと一緒にキャッチボールをして練習を積み重ねてきたので、その成果が出せたんじゃないかなと思います。すごく楽しい始球式でした。想像以上にキャッチャーまでの距離が長すぎて、違う空間にいるみたいでした」。捕手役は佐藤都志也捕手(25)が努めた。また、この試合を岩下健吾球審が担当する偶然も重なった。

◆ロッテが4度目の"ポラグッチ弾"で不敗神話継続だ。5回1死まで完全に抑えられていた楽天岸から、7回無死一塁でグレゴリー・ポランコ外野手がカーブを捉えて右中間に21号2ラン。うち8本が楽天戦で「僕の1本が必要だった。タイトルを取りたい以上にチームの勝利に打点で貢献したい」と笑った。続く山口航輝外野手も初球のチェンジアップを左中間に運び12号ソロで2者連続。「完璧でした。何度立っても良い景色」と今週3度目のお立ち台に気分上々だ。▽ロッテ吉井監督(後半の打線爆発に)「ペース的にノーヒットノーランやられるかなというペースだったんですけれど、ポランコがいいところで大きいのを打ってくれて良かった」▽ロッテ安田(7回に3点先制し、なお無死二塁で中越え適時二塁打)「みんなの勢いに乗っかって打ちました」

◆楽天岸孝之投手が7回途中6安打4失点で5敗目を喫した。序盤から制球良く5回1死まで完全投球を続けたが7回につかまった。無死一塁からポランコに先制2ランを浴び、続く山口にソロを被弾。さらに石川慎に右前打を許して降板となった。2回6失点で1敗目を喫した4月9日の今季初登板以来、5カ月ぶりのZOZOマリンで再び黒星。「最後は自分の気持ちの弱さが出てしまって。申し訳ない」と悔しそうに振り返った。▽楽天石井監督(岸を援護できず2連敗)「序盤で得点を取れていれば、岸を楽な方向に持って行けたかな。プレッシャーがかかる中で、しっかりと6回まで持ってきてくれた」

◆ロッテ美馬学投手が、ベンチで何度も拳を突き上げ歓喜した。7回4安打7奪三振無失点で降板した直後。0-0の7回にポランコ、山口が2者連続本塁打を放ち、勝利投手の権利が舞い込んだ。「全力でガッツポーズしちゃいました。恥ずかしかったくらい」。今季ZOZOマリンでの初勝利であり、7月8日の日本ハム戦以来の2勝目。初回1死満塁のピンチに「皆さん、またかと思われたと思いますが、そのあとはスイスイいけた」と、自虐も交えながら祝福の大歓声を浴びた。8月22日には「ベビっち」とメロメロで呼ぶ第2子の"プリンセス"が誕生した。「奥さんには苦しかった時にも支えてくれて、元気な子を産んでくれて、前向きな気持ちにさせてくれたことに感謝です」。連敗中には「洋服とか『そんなにいるか?』ってくらい買っています。小さいのとっていなかったので。買い物に癒やされてます」と力に。今は球場入り前に娘の顔を見て抱くこともパワーの源だ。「長男と今のところ顔は一緒なんですけれど、なんか軽いし、柔らかいなあって思う」。勝利とダブルで目尻が下がった。19日には37歳となるベテランは、最後も跳びはねるような躍動感ある144キロ直球で空振り三振締め。「今年一番良いピッチングが出来ました」。ヒーローに贈られたマーくん人形も土産に、家路を急いだ。【鎌田直秀】

◆ロッテ美馬学投手(36)はマウンドで打者を封じるたびに右手にグッと力を込めた。7回4安打7奪三振無失点の好投で、7月8日の日本ハム戦以来となる2勝目。本拠地ZOZOマリンでは初勝利となり、お立ち台に上がった。今夏、スマホに「勝ちました。頑張っています」とLINEが届いた。先天性四肢欠損症により生まれつき左手首から先がない、千葉・志学館野球部3年の小川颯介くんからだった。夏の千葉大会4回戦進出時に、日刊スポーツ紙面でチームの「ポジティブな神様」として紹介された記事も読み、うれしさと同時に刺激を受けた。「本当にすごいんです。自分も負けていられないですよ」。美馬や家族が「ミニっち」と呼ぶ3歳の長男も右手首欠損症であることが縁で知り合った。ZOZOマリンへの応援にだけでなく、プライベートでも数回会った。力の強さだけでなく、取り組む姿勢や気持ちの前向きさに驚かされた。今夏のベンチ入りはかなわなかったが、春の公式戦では右打席で本塁打も放った。投手から外野手に転向し、グラブを瞬時に着脱しながら、捕球も送球も右手で行う努力も知っている。「自分も今年は全然勝てなくて、そりゃ悩みましたけれど『やってやるぞ』って気持ちにしてくれる。球場でもテレビでも勝つ姿を見せたいですね」。「ミニっち」も最近は野球に興味を示し、パパとのキャッチボールやバッティングが最高の遊びだ。昨季から球場にも訪れているが、まだ勝利を直接見せられていない。小川くんのため、ミニっちのため、家族、ファンのため...。今月19日で37歳となる美馬っちは、まだまだ力強く右腕を振り続ける。みんなを喜ばせるために。【鎌田直秀】

◆今季10勝を挙げているロッテ・種市篤暉投手(24)が2日の楽天戦に先発する。前回8月25日のオリックス戦は4四球と制球が乱れ、六回途中4失点で5敗目を喫しており「前回の反省を生かして、チームの勝利に貢献できるような投球をしたい」と意気込みを語った。楽天には今季5試合で4勝1敗、防御率2・48と好成績を残す。気迫のこもった投球で勝利を呼び込む。

◆日米通算200勝にあと3勝に迫る楽天・田中将大投手(34)が2日のロッテ戦に先発する。ロッテには今季初登板で「映像とデータを照らし合わせ、自分でイメージをつくってマウンドに上がりたい」と力を込めた。今季は7勝を挙げているものの連勝はない。前回8月26日のソフトバンク戦に続く白星奪取へ「自分のやることをやって勝利につながる投球をしようと思う」と表情を引き締めた。

◆ロッテの美馬が7回無失点と好投し、7月8日以来の白星で2勝目を挙げた。七回はポランコの2ラン、山口のソロ、安田の適時二塁打で4得点。ポランコは八回にも適時打を放った。楽天は岸を援護できなかった。

◆楽天・岸孝之投手は六回まで危なげなくゼロを並べたが、援護なく0―0で迎えた七回に崩れた。無死一塁からポランコにカーブを右中間席に運ばれると、続く山口には初球のチェンジアップを左中間席中段まで持っていかれ「どちらも甘かった」とベンチに戻ってグラブをたたきつけた。糸を引くような直球を軸に五回1死まで走者を許さなかった。美馬との投手戦に敗れ「(投球内容は)良かった。最後は自分の気持ちの弱さ。申し訳ない」と責任を背負った。

◆ロッテは一発攻勢で勝利をつかんだ。0―0で迎えた七回、ポランコが右中間へ21号2ランを放って均衡を破ると、続く山口も左中間への12号ソロで続いた。ポランコはリーグトップの浅村(楽天)に2本差に迫った。「タイトルを取りたいと思っているが、打点でチームの勝利に貢献したい」と殊勝に話した。山口は「ポランコがいい感じで打ってくれたので、僕も積極的に振りにいった」と完璧な当たりを振り返った。六回まで無得点に抑えられていた岸を終盤で攻略。吉井監督は「ペース的にはノーヒットをやられるような感じだった。いいところで打ってくれた」と目を細めた。

◆幕張の熱気が収まらない。0-0の七回無死一塁、ロッテの4番、グレゴリー・ポランコ外野手(31)が右中間席へ先制の21号2ラン。均衡を破る助っ人の一発に球場がざわめく中、5番の山口航輝外野手(23)が左中間席への12号ソロで続き、2者連続のアーチを架けた。2万2535人の大歓声を浴びながら、ポランコは〝弟分〟を満面の笑みで迎えた。両手を掲げてハイタッチして喜びを分かち合い「あの場面は僕の一本が必要だと思った。ベースを回っているときも興奮が抑えられなかった」と笑顔。山口も「ポランコさんが良い感じに打ってくれたので、僕も積極的に振りにいった。完璧でした」と声を弾ませた。今季4度目のアーチ共演。ファンの間で「ポラグッチ弾」と称されるアベックアーチが飛び出した試合は負けなしで、不敗神話は継続中だ。試合前練習でもよくコミュニケーションを取る2人。ポランコは8歳下の山口を「弟みたいな存在」と話し、「彼が打つと僕もうれしい」と笑った。2連勝を飾り、首位オリックスとのゲーム差は8・5に。ラストスパートの追い上げへ2人で打ちまくる。(武田千怜)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
69434 0.616
(↓0.006)
M20
(-)
27419
(-)
346
(+3)
92
(-)
37
(-)
0.251
(↓0.001)
2.770
(↓0.01)
2
(-)
ロッテ
59505 0.541
(↑0.004)
8.5
(↑1)
29411
(+5)
413
(-)
81
(+2)
62
(+2)
0.242
(-)
3.350
(↑0.03)
3
(-)
ソフトバンク
56572 0.496
(↓0.004)
13.5
(-)
28424
(-)
413
(+6)
86
(-)
52
(-)
0.247
(-)
3.310
(↓0.02)
4
(-)
楽天
55601 0.478
(↓0.004)
15.5
(-)
27406
(-)
454
(+5)
91
(-)
83
(+1)
0.242
(↓0.001)
3.560
(↓0.02)
5
(-)
日本ハム
53661 0.445
(↑0.004)
19.5
(↑1)
23407
(+3)
407
(-)
88
(+1)
64
(-)
0.237
(↑0.001)
2.990
(↑0.03)
6
(-)
西武
51651 0.440
(↑0.005)
20
(↑1)
26339
(+6)
388
(-)
73
(+1)
68
(+1)
0.233
(↑0.001)
3.000
(↑0.02)