西武(☆6対0★)ソフトバンク =リーグ戦19回戦(2023.09.01)・ベルーナドーム=
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ソフトバンク
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西武
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勝利投手:平良 海馬(9勝6敗0S)
敗戦投手:石川 柊太(4勝6敗0S)

本塁打
【西武】栗山 巧(7号・4回裏3ラン)

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◆西武は初回、外崎と佐藤龍の連続適時打で幸先良く3点を先制する。そのまま迎えた4回裏には、栗山の3ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・平良が7回無失点の力投で今季9勝目。敗れたソフトバンクは、先発・石川が試合をつくれず、打線も無得点と振るわなかった。

◆西武-ソフトバンク戦は平良海馬と石川柊太が先発。2人が先発で投げ合うのは4月18日の3回戦、8月18日の16回戦に次いで今季3度目。初対決は平良が6回1失点で勝利投手となり、2度目は石川がプロ野球99度目のノーヒットノーランを達成。1勝1敗で迎えた3度目の対決はどちらに軍配が上がるか。

◆乃木坂46の向井葉月(24)が試合前、自身初となるセレモニアルピッチを務めた。西武鉄道沿線で生まれ育ったといい、プライベートでも観戦に訪れるほど筋金入りの"獅子女"。この日は「西武特急シリーズ」として行われ、特急を模した銀色の「ラビュー」ユニホームを選手たちが着用する。向井も背番号46の同じラビューユニホームを身につけ登場。三塁線で一礼してから、マウンドへ向かった。向井は「心臓バクバクで出る直前はしゃべれないし、しゃべったら心臓が出てしまうくらい緊張したんですけど」という状況で、左腕から投球。バウンド投球になったが、西武の選手たちからは「ノーバンに見えた!」と温かい声が飛び「ライオンズの勝利(への願い)も込めて100点にしたいところです」と幸せそうに話した。源田壮亮内野手(30)の妻で、乃木坂46の元メンバーでもある衛藤美彩(30)からは前夜に「頑張ってね」と連絡が入ったという。「美彩先輩も応援してくれてるんだな、と思って頑張りました」と笑顔。「本当に光栄ですし、こんな経験2度とないなと思いますし、大切な思い出にして...。ライオンズが好きなのでライオンズファンの皆さんにも感謝して立ちました」と充実の時間を振り返った。

◆乃木坂46の向井葉月(24)が試合前、自身初となるセレモニアルピッチを務めた。大役の前にはマウンド近くでファンにあいさつし、あらためて岡田雅利捕手(34)"推し"であることを披露。投球後の報道対応では「チームを盛り上げる選手が岡田選手って、見てて分かったので。ベンチを盛り上げる笑顔が本当に輝いているなと思って、好きになりました」と思いを幸せそうに口にした。そのベテラン捕手は現在、膝の手術を終え、来春の実戦復帰を目指してリハビリに励んでいる。5月の日刊スポーツの取材には「プロ野球界でも初めてくらいの手術なんで」と明かしている。向井は今季出場している古賀や柘植ら捕手についても思いを話しながら「岡田選手が仕切る姿がすごく浮かぶんで...めちゃくちゃかっこいいなって思うので、試合でいっぱい見たいし、キャッチャー面だけじゃなく、バントとかも見たいと思います」と獅子きってのムードメーカーの復活を願っていた。【金子真仁】

◆ソフトバンク石川柊太投手(31)が4回9安打6失点でKOされた。西武とはノーヒットノーランを達成した8月18日以来の顔合わせだったが、初回につかまった。1回2死満塁から外崎に先制2点打、佐藤龍に左前適時打を浴びて3失点。4回2死一、三塁では栗山に7号3ランを献上した。5回からは2番手の尾形がマウンドに上がった。ノーノー右腕は5回持たずに無念の降板となった。

◆ソフトバンクが敵地ベルーナドームで3試合連続の完封負け。南海時代の1979年4月24日に同球場で第1戦を戦って以降、3試合連続の完封負けは初の屈辱となった。0-6の7回は2死満塁の好機をつくったが、途中出場の谷川原が3球三振。8月1、2日に2完封を食らって以来のベルーナドームでこの日もホームベースは遠かった。カード初戦を落とし、再び借金「1」を背負った。

◆ソフトバンク先発石川柊太投手が自滅的投球で4回104球を投げ、9安打6失点KOだ。立ち上がりから制球に苦しみ初回3失点。4回には2死から四球をきっかけに栗山に7号3ランを被弾。「自分ができることをやろうと思ってマウンドに上がったが、できることが少なすぎて勝負にならない。球も行っていないし、思うようなところに投げられていない」。前回8月18日の対決ではノーヒットノーランを達成したが、屈辱のKO降板に悔しさを募らせた。

◆ソフトバンクが敵地所沢で球団史上初の屈辱を味わった。ベルーナドームで3試合連続の完封負け。南海時代の79年4月24日に同球場で第1戦を戦って以降、1度も経験がなかった。8月1、2日に2完封を食らって以来の鬼門でこの日もホームベースが遠く。ベルーナドームでは27イニング連続無得点となった。安打7本は全て単打だった。藤本監督は「単打なのはしょうがないです」とかばったが、好機での快音も響かず。7回は2死満塁も途中出場の谷川原が3球三振。9回は無死一、二塁のチャンスで柳町、上林が連続三振に倒れ、野村勇は三ゴロに終わった。先発石川は4回6失点の乱調。序盤で大量ビハインドを強いられ、指揮官は「野手は諦めずに1打席1打席集中して打席に立ってくれていたと思う」と話したが、得点に結びつくことはなかった。「6点差だからね。つないで、つないでというのがセオリーだと思う。そこはなかなか、うまくいかなかったです」。藤本監督は悔しさを押し殺し、報道陣に対して言葉を振り絞った。敗れた4位楽天との2ゲーム差は変わらないが、2位ロッテには5差をつけられた。3位ソフトバンクの現実的な目標は「Aクラス死守」。CS出場をつかみ取るためには、敗戦を喫しても立ち止まっている暇はない。2日の同戦は西武のエース高橋との顔合わせ。指揮官は「いいピッチャーですけど、いいピッチャーだから打てないでは困る。なんとか頑張りましょう」と切り替えた。所沢での負の連鎖を止められるか。【只松憲】

◆西武の頼れる二遊間が、前回ノーヒットノーランを喫したソフトバンク石川叩きの中心になった。初回、1番源田壮亮内野手(30)が安打で出塁し、2死満塁となり、6番外崎修汰内野手(30)の先制2点適時打で生還した。外崎は「(相手の)テンポが毎回いいので、そこに負けないように自分から仕掛けるくらいの気持ちで行こうと思っていました」と振り返った。源田は2回の第2打席も安打で出塁し、5回には二塁打も放った。このところ試合序盤で源田が安打を放つケースが増えており、松井稼頭央監督(47)は「非常に状態がいいですし、1打席目というところも含めて、いい結果と内容ですね」と働きをたたえる。源田は右腕への死球で途中交代したが、試合後はサポーターを巻きながら「大丈夫です」と話した。残すところ26試合。外崎は「本当に1試合1試合、死ぬ気でチームが勝てるように全力でプレーしていきたいです」と決意を込めていた。

◆西武特急「ラビュー号」を模したユニホームをまとまった西武平良海馬投手(23)がすいすいと投げ、今季9勝目を挙げた。親交のあるソフトバンク石川との投げ合いだった。前回はチームが石川にノーヒットノーランを喫しており「本当、ノーノーやり返そうくらいな感じだったんですけど、初回に2人目でヒット打たれました」と平良節。この日は序盤からボール球が少なく、多彩な球種を使って積極的に攻め込み、アウトを重ねた。平良にとっても、ソフトバンクは8月18日の対戦で4回9安打7失点と打ち込まれた相手。7回無失点でしっかりとやり返し「まぁ、1・2倍返しくらいです。控えめに」とまとめた。

◆30年以上野球をやっているから、西武栗山巧外野手(39)にもいろいろな感覚がある。「ワッショイワッショイの流れで回ってきて、ある程度勢いで行けちゃうこともあるんですよ」この夜も、そうだった。初回に自身の四球も絡んで3点を先制。2回の第2打席は2走者を置いて三振したものの、4回にはまた2走者を置いての打席が巡ってきた。相手は前回対戦でチームがノーヒットノーランを喫したソフトバンク石川だ。栗山は出場しなかったが、もちろん「まっすぐ、強いですね。変化球もよく曲がるし」と難敵であることは知っている。第1打席では3-2から四球を選んだ。第2打席ではカウント2-1から4球連続ファウルにし、パワーカーブを空振り三振。第3打席ではまた4球ファウルにし、カウント1-2からのカットボールを鋭く引っ張り、右翼ポール際へ切れない打球をかっ飛ばした。この夜は試合を決めた3ランを放つまで、実に9球をファウルにしている。「結果的にファウルになったというか。ちょっと押され気味だったという感じもあったんで。まっすぐでもカウント取られて、カーブでも。対応を迫られた打席が続いちゃって」だから、後輩たちが作ってくれたワッショイの空気が頼もしかった。「今回僕が打ったのは、得点圏を前の打者たちが作ってくれて、ホームランも(得点圏)2回目? あ、3回目? そうや! そうや」3打席とも得点圏で回ってきたことに、話しながら気付いた。ポイントゲッターの5番打者。チームにとって理想の展開に、栗山も集中力をとぎすませる。「3回目...そういう巡り合わせもあったと思うんすよ。その中でファウルがあって、僕がタイミング合う球が(本塁打の)あれだったっていう。3打席連続得点圏、そりゃめったにないからめったにないホームランが出るわけですよ」1秒置いて右腕をバシッ。「笑ってくださいよ!」と、気持ちよく展開していく話を割と真顔で聞いていた私(記者)に今季2度目のツッコミを入れた。めったに...って、これで146打席で7本も本塁打を打っている。仮に規定打席に達していれば年間25本を超えていきそうな数字。とても「めったに」じゃない-。ツッコミのお返しにそんなふうに問いかけてみると「いやいや、やめてください」と照れながら下を向いた。3日、40歳になる。【金子真仁】

◆西武・高橋光成投手(26)が2日のソフトバンク戦(ベルーナドーム)に3年連続の2桁勝利となる10勝目を懸けて先発する。「特例2023」からの復帰戦となった8月26日の日本ハム戦では5回7失点と打ち込まれたが、「ちょっとウエートの量を増やしたりだとか、とすごくいい調整ができて、出力も出てきました。あしたはスムーズに入れると思います」と自信の表情を浮かべた。自身が発案したトレードマークの長髪をテーマにした「チームロンゲ」グッズがこの日から発売開始。「ロン毛のパワーを感じてもらえたら。今までにないアイテムだと思うので、僕自身も面白いなと思いますし、満員のお客さんが〝なりきりキャップ〟をかぶって応援してくれたら、どんな光景になるのかなと、すごく楽しみにしています」と熱烈PRした。その上で、「高校野球もそうですけど、やっぱり新しい形というか、外見にとらわれないというか。多分、『丸刈りが嫌だ』と言って、野球をやめた子がたくさんいると思うので。プロ野球にもこんなロン毛がいますし、野球は髪の毛でやるんじゃないなと思うので。好きな髪形をして大好きな野球を楽しんでもらいたいなと思います。もう自分の好きな髪にするっていうのが、毎日ハッピーでいるためにすごく大事なことだと思うので」と力説した。

◆いきなり、「H」のランプが灯った。8月18日の対戦(ペイペイドーム)でソフトバンク・石川にノーヒットノーランを許した西武打線。一回。先頭の西武・源田壮亮内野手(30)が1ストライクからの2球目、117キロのカーブを中前に運んだ。主将の一打が導火線となり、2死満塁と攻め立てる。そして、外崎が「つないでつないで満塁のチャンスを作ってくれたので、何とかランナーをかえしたいと思っていた。2ストライクまで追い込まれたけど、食らいつきました!」と、カットボールを捉えて中前へ2点適時打。さらに、佐藤龍も左前適時打で続き、一挙3点を先制した。試合前には人気アイドルグループ「乃木坂46」の向井葉月(24)がセレモニアルピッチを務めた。幼少期から西武沿線に住んでいたことで、プライベートでも試合観戦にベルーナドームに訪れる熱狂的なライオンズファン。「緊張で心臓バクバクでした」と振り返ると同時に、「昨夜に美彩先輩から『頑張って! 見に行くから』と連絡をいただきました。先輩も応援してくれてるな、と思って頑張りました」。美彩先輩とは元メンバーで、源田と2019年10月に結婚した衛藤美彩。向井は7月26日のロッテ戦を観戦した際には、チームストアで源田の応援タオルを購入。その際、「美彩先輩に『買ってもいいですか?』と許可を取りました(笑)」とも告白している。源田は二回に右前打、五回には右中間二塁打を放った。チームは13安打6得点。投げても3人の継投で零封勝ちを飾った。(東山貴実)

◆西武・平良海馬投手はテンポ良く7回を投げて無得点に抑え、9勝目を挙げた。4回7失点と崩れた8月18日の前回対戦で狙われたと感じたスプリットでの勝負に偏らず、単打6本にとどめて雪辱。「やられたらやり返すって感じ。1・2倍返しぐらいです」とおどけた。高低に投げ分けるカットボールは鋭く、六回まで二塁すら踏ませない。七回は連打に四球も絡み2死満塁を招いたが、谷川原を153キロの高め速球で3球三振に仕留めた。先発転向1年目で防御率2・25と安定感は抜群。「本当に自分が点を取られないように、どういう仕事をするかを考えて投げていた」とさらりと言った。(ベルーナ)

◆西武・源田壮亮内野手(30)が火付け役となり、8月18日の対戦でノーヒットノーランを喫したソフトバンク・石川から6得点を奪った。「今回は絶対に打ってやろうと、意識はしていました」。一回先頭で「対戦するときは常に頭にある球種」と、石川の〝代名詞〟でもあるパワーカーブを狙って中前打。二回にも再びカーブを右前に運んだ。試合前には人気アイドルグループ「乃木坂46」の向井葉月(24)がセレモニアルピッチを務めた。幼少期から西武線沿線に住んでいたこともあって、熱狂的な獅子党の向井は「昨夜に美彩先輩から『頑張って! 見に行くから』と連絡をいただきました」。美彩先輩とは元メンバーで、源田と2019年10月に結婚した衛藤美彩のことだ。夫人が観戦に訪れる中、源田は五回にも右中間二塁打を放ち、今季4度目の猛打賞。愛妻の後輩に白星をささげ、「彼女(向井)はずっとライオンズを応援してくれていたし、『ベルーナドームで始球式をするのが夢』と聞いていたので、そういう日に勝ててよかった」と目尻を下げた。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
69434 0.616
(↓0.006)
M20
(-)
27419
(-)
346
(+3)
92
(-)
37
(-)
0.251
(↓0.001)
2.770
(↓0.01)
2
(-)
ロッテ
59505 0.541
(↑0.004)
8.5
(↑1)
29411
(+5)
413
(-)
81
(+2)
62
(+2)
0.242
(-)
3.350
(↑0.03)
3
(-)
ソフトバンク
56572 0.496
(↓0.004)
13.5
(-)
28424
(-)
413
(+6)
86
(-)
52
(-)
0.247
(-)
3.310
(↓0.02)
4
(-)
楽天
55601 0.478
(↓0.004)
15.5
(-)
27406
(-)
454
(+5)
91
(-)
83
(+1)
0.242
(↓0.001)
3.560
(↓0.02)
5
(-)
日本ハム
53661 0.445
(↑0.004)
19.5
(↑1)
23407
(+3)
407
(-)
88
(+1)
64
(-)
0.237
(↑0.001)
2.990
(↑0.03)
6
(-)
西武
51651 0.440
(↑0.005)
20
(↑1)
26339
(+6)
388
(-)
73
(+1)
68
(+1)
0.233
(↑0.001
3.000
(↑0.02)