DeNA(☆9対3★)巨人 =リーグ戦19回戦(2023.09.01)・横浜スタジアム=
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巨人
0100020003812
DeNA
02120040X91203
勝利投手:東 克樹(12勝2敗0S)
敗戦投手:戸郷 翔征(10勝5敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(35号・2回表ソロ),長野 久義(6号・6回表2ラン)
【DeNA】山本 祐大(2号・2回裏2ラン),牧 秀悟(25号・7回裏2ラン),宮﨑 敏郎(18号・7回裏ソロ)

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◆DeNAは1点を先制された直後の2回裏、山本の2ランで逆転する。その後5-3となって迎えた7回には、牧と宮崎の2者連続本塁打などで4点を挙げ、試合を決定づけた。投げては、先発・東が7回3失点8奪三振の力投で今季12勝目。敗れた巨人は、先発・戸郷が試合をつくれなかった。なお、この試合で巨人・岡本和がNPB通算200本塁打を達成した。

◆DeNA東克樹がプロ入り最多の12勝目を目指す。東は今季の黒星が5月11日と同25日の巨人戦だけで、6月1日楽天戦から7連勝中。DeNAの投手がシーズン8連勝以上すれば横浜時代の97年7月15日~10月5日に9連勝した三浦以来で、左腕では93年5月9日~7月13日に9連勝の野村に次いで球団史上2人目になる。現12球団を見ると、00年以降に8連勝した投手が出ていないのはDeNAだけ。東が三浦監督以来、26年ぶりの8連勝をマークできるか。

◆体調不良のため特例2023で出場選手登録を抹消されていた巨人岡本和真内野手(27)と梶谷隆幸外野手(35)が、試合前練習に合流した。2人は8月29日に抹消され、広島3連戦(京セラドーム大阪、岐阜)は回避していた。岡本和はここまで両リーグ単独トップの34本塁打をマークし、8月は自身最多月間12本を更新。通算200本塁打に王手をかけていた。また梶谷も打率2割9分7厘と好調をキープしていた。左腕の井上と助っ人右腕ビーディも合流した。井上は今季、3試合に先発して0勝1敗、防御率6・35。イースタン・リーグでは7試合に先発し、3勝0敗、防御率0・86の好成績を残していた。ビーディは10日に抹消され、2軍で調整していた。今季は24試合に登板して0勝6敗、防御率4・29だった。

◆体調不良のため特例2023で出場選手登録を抹消されていた巨人岡本和真内野手(27)が「4番一塁」で4試合ぶりに復帰した。梶谷とともに8月29日に抹消され、広島3連戦(京セラドーム大阪、岐阜)は出場回避していた。ここまで両リーグ単独トップの34本塁打をマークし、8月は自身最多月間12本を更新。通算200本塁打に王手をかけている。ドラ1の浅野は、2試合連続で「1番右翼」で先発。前夜の広島戦(岐阜・長良川球場)ではプロ初のマルチ安打をマークしていた。先発マウンドには試合前時点でリーグ2位の10勝を挙げている戸郷が上がる。リーグトップの11勝を挙げているDeNA東との投げ合いとなる。

◆ハンディいらなかった!? DeNAのオフィシャルパフォーマンスチーム「diana(ディアーナ)」が、陸上レジェンド軍とのリレー対決に圧勝した。イベント「港星学園祭(べいすたがくえんさい)」の特別企画として、試合前にグラウンドで行われた。シドニー五輪マラソン金メダルの高橋尚子氏が率いる陸上レジェンド軍は、福島千里氏(100、200m日本記録保持者)、高平慎士氏(北京五輪4×100mリレー銀メダル)、木村文子氏(ロンドン、東京五輪出場)、朝原宣治氏(北京五輪4×100mリレー銀メダル)のそうそうたる顔触れ。高橋氏は「最強の布陣を用意しました」と自信満々で臨んだ。dianaは5人で220メートルを、陸上レジェンド軍は50メートル後方からスタートして4人で270メートルをつないだ。「ビデオ判定」も想定した接戦になるはずが、2チームの距離はほとんど変わらないままゴール。アンカーの朝原氏は、まさかの完敗に「言葉が出ねえ...。ハンディの決め方間違ってる」と笑うしかなかった。高橋氏は「diana速かったですね。まさかこんなに縮まらないとは思わなかった。もう1回リベンジさせてください!お願いします」と再戦を要求。高平氏も「言い訳はしない。来年チャンスください!」と懇願していた。

◆/復帰即一発\これが通算200号のメモリアル岡本和真が先制ソロアーチ?プロ野球(2023/9/1)??DeNA×巨人??Live on DAZN#DAZNプロ野球#giants pic.twitter.com/YiQScHPXDP

◆巨人岡本和真内野手(27)が史上114人目の通算200号を達成した。2回先頭、DeNA東の初球チェンジアップを右翼席に運び、先制の35号ソロとした。27歳2カ月での200号は、72年東映大杉勝男、82年阪神掛布雅之に並び、史上6番目の若さとなった。「先頭だったので塁に出ること考えていました。ホームランになって良かったです。まだまだなので、これからももっと積み重ねていけるように頑張ります」と節目の1発を振り返った。体調不良のため8月29日に梶谷とともに特例2023で出場選手登録を抹消。広島3連戦(京セラドーム大阪、岐阜)は出場回避し、この日に「4番一塁」で4試合ぶりに復帰した。その初球、初スイングで豪快にメモリアルアーチを決めた。右翼への本塁打は35本中2本目となった。ベンチに戻ると、笑顔でナインとハイタッチ。自主トレをともにした後輩の中山から記念ボードを受け取り、場内にペコリペコリと頭を下げた。ここまで両リーグ単独トップの34本塁打をマークし、8月は自身最多月間12本を更新していた。球界では22年6月に西武山川が放って以来の大台の200号到達。球団では20年の丸以来、生え抜きでは19年の坂本以来となった。【最年少200号ランキング】1位=92年西武清原和博 24歳10カ月2位=65年巨人王貞治 25歳3カ月2位=99年巨人松井秀喜 25歳3カ月4位=67年東映張本勲 26歳11カ月5位=19年ヤクルト山田哲人 27歳1カ月6位=23年巨人岡本和真 27歳2カ月6位=82年阪神掛布雅之 27歳2カ月6位=72年東映大杉勝男 27歳2カ月9位=71年近鉄土井正博 27歳7カ月10位=19年DeNA筒香嘉智 27歳8カ月通算200本塁打=岡本和(巨人) 1日のDeNA19回戦(横浜)の2回、東から今季35号を放って達成。プロ野球114人目で、巨人では8人目。初本塁打は15年9月5日のDeNA21回戦(横浜)で砂田から。27歳2カ月で達成は6位タイの年少記録で、出場837試合は日本人選手9位のスピード記録。

◆巨人坂本勇人内野手(34)が通算441二塁打とし、金本知憲を上回り歴代単独4位となった。2点を追う4回1死、DeNA東の144キロ直球を左翼線に運んだ。真ん中に吸い込まれてきた直球を芯で捉えた。今季25本目の二塁打を放ち、通算440二塁打で並んでいた金本の記録を超えた。【通算二塁打ランキング】1位 立浪和義=4872位 福本豊=4493位 山内一弘=4484位 坂本勇人=4415位 金本知憲=4406位 稲葉篤紀=4297位 王貞治=4228位 張本勲=4209位 長嶋茂雄=41810位 松井稼頭央=411

◆巨人ルイス・ブリンソン外野手(29)が記録に残らないミスを犯した。3点を追う4回2死一塁。DeNA桑原の飛球がブリンソンの守る中堅後方へ飛んだ。ブリンソンはゆっくりと打球を追いながら最後はジャンプしながら捕球を試みるも、グラブの先に当たって落球。一塁ランナーが本塁に生還し、この回2点目を献上した。記録は二塁打となったが、思いがけない"ミス"に戸郷はマウンド上でがっくりとした表情を浮かべた。

◆巨人戸郷翔征投手(23)は2試合連続で5回持たずにマウンドを去った。4回を7安打5失点。球数91球だった。4点を追う5回1死一塁で代打を送られ、交代となった。先制点をプレゼントされた直後の2回に2死一塁からDeNA山本に左翼席最前列へ逆転2ランを浴びた。3回無死一、二塁からは佐野に右前適時打を献上。2点差とされ、自らにカツを入れるようにグラブで頭をたたいた。しかし、悪い流れは止められず。4回2死二塁からは関根に中前適時打を浴びた。続く桑原の中堅後方の飛球をブリンソンが落球。記録は二塁打ながら、記録に残らないミスも重なり、4点差とされた。がっくりと膝に手を付いた。2ゲーム差で追う3位DeNA3連戦のカード頭を任された。最多勝のタイトルを争う東との投げ合いでもあった。「大事な一戦。初戦を取れるように意識してやっていきたい」と臨んだマウンドで、思うような投球はかなわなかった。前回登板の8月25日阪神戦も4回1/3を10安打6失点で降板していた。先発した試合で2試合続けて5回まで投げきれずに降板するのは、5年目で初だった。

◆巨人長野久義外野手(38)が反撃の6号2ランを放った。4点を追う6回2死一塁、DeNA東の136キロツーシームを左中間へ運んだ。劣勢の展開の中、2点差に詰め寄った。「打ててよかったです。次も頑張ります」とすぐ切り替えた。7月は打率3割7分5厘、8月は打率2割7分3厘の4本塁打をマークした。9月最初の試合でも夏男ぶりを発揮し、存在感を示した。

◆巨人岡本和真内野手(27)が史上114人目の通算200号を達成した。2回先頭で、DeNA東の初球を右翼席へ運んだ。27歳2カ月での200号は、72年東映大杉勝男、82年阪神掛布雅之に並び、史上6位の年少記録となった。体調不良による特例2023での出場選手登録抹消から、この日に1軍再登録。4試合ぶりの復帰戦で即、初球アーチで大台に到達した。待ちわびた感触だった。岡本和が復帰戦の初打席の初球、初スイングでメモリアルアーチを決めた。2回先頭、DeNA東の129キロチェンジアップを右翼席へ。先制の35号ソロは、プロ野球史上6位タイの年少記録となる通算200本塁打。「思い切っていこうと。当たってビックリしました。(200号は)まだまだなので、もっと積み重ねていけるように頑張ります」と先を見据えた。体調不良を訴えた8月29日。熟睡できず、未明から何度も目が覚めた。朝、熱を測ると高熱が出ており、無念の特例抹消になった。今季は開幕から114試合連続でスタメン出場を続けていた中での3試合欠場。寝込みながら、ナインが戦う姿をテレビで見守った。「長く感じました...。やっぱり健康が一番です」と悔しさを募らせ、この日自ら出場を志願した。高みを目指す分、体を動かせない現実が歯がゆかった。普段から年齢や立場にかかわらずアドバイスを求める。試合前のフリー打撃では引っ張らずに逆方向への打球を徹底。「気持ちよく打ってたらだめになる。我慢して我慢して」と欲を抑えてきた。毎試合前には、フォームを確認し「ちょっと前に出てるな」「今日はいい感じ」と自分に向き合う。「野球が好きだし、常にもっと打ちたいと思っている」。没頭しているからシンプルに考えられる。純粋な向上心があるから、謙虚でいられる。変化もためらわない。今季から左足を開くオープンスタンスに構えを変更。体重も8キロ減らしてスリムな体でキレが増し、主将&4番としてチームをけん引する。8月前半は12試合で10本塁打と量産したが、後半は11試合で2本塁打。最後は体調不良の災難にも見舞われた。体重も減ったが「8月後半の嫌な流れは全部出たかな」とプラスに捉えた。反撃の9月。岡本和が理想を求め続ける旅が続く。【小早川宗一郎】通算200本塁打=岡本和(巨人) 1日のDeNA19回戦(横浜)の2回、東から今季35号を放って達成。プロ野球114人目で、巨人では8人目。初本塁打は15年9月5日のDeNA21回戦(横浜)で砂田から。27歳2カ月で達成は6位タイの年少記録で、出場837試合は日本人選手9位のスピード記録。

◆巨人が3位を争うDeNAとのカード頭を落とした。ゲーム差を3に広げられ、再び借金生活となった。先手は奪った。2回、体調不良から復帰した岡本和が通算200号となる35号ソロ。プロ野球史上114人目の大台となる1発で先制した。しかし、先発戸郷が波に乗れなかった。直後の2回に2死一塁からDeNA山本に逆転2ランを献上。さらに3回も1失点を喫し、4回も2点を奪われた。4回は2死二塁からは関根に中前適時打を浴び、続く桑原の中堅後方の飛球をブリンソンが落球。その間に5点目を失った。記録は二塁打ながら、記録に残らないミスも重なった。戸郷は4回7安打5失点で降板。2試合連続で5回を持たずにマウンドを去った。6回は長野の6号2ランで2点差に詰め寄った。一時、高まった反撃ムードは7回に一気にしぼんだ。3番手鈴木康が誤算で、牧、宮崎に連続アーチを浴びるなど4失点。6点差とされた。4位に甘んじる中、3位DeNAと2ゲーム差で迎えた敵地での3連戦だった。CSを争う相手との直接対決の初戦に敗れた。

◆巨人中田翔内野手(34)が1日、体調不良により特例2023の対象選手として登録抹消となった。岡本和とともに8月29日に特例2023で登録抹消されていた梶谷隆幸外野手(35)は、DeNA19回戦(横浜スタジアム)の試合前練習に合流したが、この日の出場選手登録は見送られた。

◆巨人が3位DeNAとのカード初戦で完敗を喫し、3ゲーム差に広げられた。ここまで10勝の先発戸郷が今季最短の4回5失点でKOされると、3番手鈴木康も2被弾を含む4失点で炎上。4回2死一塁ではDeNA桑原の中堅後方への飛球をブリンソンがグラブに当てながらも落球。記録は二塁打も手痛い"ミス"で足を引っ張った。原監督は「ちょっとフォローできる言葉がなかなか見つからない」と嘆いた。▽巨人戸郷(4回7安打5失点で5敗目)「状態はよかったが、あれだけやられると反省しかない。気合を入れ直してやっていかないといけない。もっともっと上にいくために、もっと研究して、いいボールを増やしていけたら」

◆DeNA宮崎敏郎内野手が1軍再昇格即、本塁打で復活をアピールした。牧の2ランでリードを5点に広げた7回、中越えの18号ソロで続き、2者連続弾とした。「打ったのはスライダーです。後ろにつなぐ気持ちで打席に入りました。風にも助けられ、本塁打になってよかったです」。左肋間(ろっかん)筋の炎症で8月21日に抹消されていた。三浦監督も「宮崎がいると打線に厚みが出る」とたたえた。

◆DeNA牧秀悟内野手(25)がキャリアハイとなる25号2ランでダメ押しした。3点リードの7回1死一塁、巨人鈴木康の高め148キロを左翼ポール際に運んだ。「佐野さんがチームのために打点を挙げてくれたので、その勢いで初球から打ちにいきました。しっかり捉えられ、切れずに本塁打になってうれしいです!」と笑顔。自身3戦連発となった。

◆DeNA東克樹投手がキャリアハイの12勝目で、チームを3連勝に導いた。失投を捉えられ、2回先頭で巨人岡本和にソロ、6回2死一塁では長野に2ランを被弾したが、粘って7回3失点。「大事な3連戦。カード頭を任された以上は絶対に勝つと、強い気持ちでした」とうなずいた。10勝を挙げている巨人戸郷との投げ合いを制した。8月24日の広島戦(横浜)でも、広島床田との10勝左腕対決に勝った。エース級との対戦に「自分の財産になるし、緊張感の中で投げられているので非常に価値がある」。チームの3位争い、個人のタイトル争い。双方に大きな意味を持つ、リーグ単独トップの白星となった。勝利を贈りたい人がいた。「おじいちゃんが米寿なんです。すごい、いいことなので」。父方の祖父、宏さんが2日に88歳の誕生日を迎える。大洋ファンで小学生のころからキャッチボールの相手をしてくれ、今も試合後にはLINE(ライン)をくれる。前祝いとしても負けられなかった。これで6月1日の楽天戦から自身8連勝。球団では97年に9連勝した三浦監督以来となった。この日、バウアーの離脱が決まったが「全員でカバーする。バウアーが戻ってくる日まで頑張りたい」と力を込めた。DeNA東が18年の11勝を上回り、シーズン自己最多を更新する12勝目。6月1日楽天戦から8連勝をマークした。DeNA投手のシーズン8連勝以上は97年7月15日~10月5日に9連勝した三浦以来。球団左腕では93年5月9日~7月13日に9連勝した野村に次いで30年ぶり2人目となった。▽DeNA山本(1点を追う2回2死一塁から逆転の2号2ランを放ち、バッテリーを組む東を援護)「東さんも言ってましたが、まさか僕が打つなんてと自分でも思ってました。デスターシャもできてうれしい」

◆巨人ルイス・ブリンソン外野手は4回2死一塁に守備で落球し、走塁でも5回2死一塁、一塁走者で走らずにベースに戻るミス。「(守備は)言い訳できないミス。最初は普通のフライだと思ったが、最後は打球が伸びた。風など読み間違い。(走塁は)走り続けるべきでした」

◆巨人岡本和真内野手(27)が史上114人目の通算200号を達成した。2回先頭で、DeNA東の初球を右翼席へ運んだ。27歳2カ月での200号は、72年東映大杉勝男、82年阪神掛布雅之に並び、史上6位の年少記録となった。体調不良による特例2023での出場選手登録抹消から、この日に1軍再登録。4試合ぶりの復帰戦で即、初球アーチで大台に到達した。待ちわびた感触だった。岡本和が復帰戦の初打席、初球、初スイングで決めた。2回先頭、DeNA東の129キロチェンジアップを右翼席へ先制の35号ソロを運んだ。通算200本塁打のメモリアルアーチとし「思い切っていこうと。当たってビックリしました。まだまだなので、もっと積み重ねていけるように頑張ります」と次の1発だけに目を向けた。眠れぬ夜を過ごした。大阪への移動日だった8月28日に体調に異変を感じた。熟睡できず、未明から何度も目が覚めた。同29日の朝、熱を測ると高熱が出ており、無念の特例抹消になった。開幕から114試合連続でスタメン出場を続けていた中での3試合欠場。寝込みながら、試合をテレビで見守り「長く感じました...。やっぱり健康が一番です」と悔しさだけを募らせた。高卒1年目で放ったプロ1号から8年。同じ横浜の夜空に200本塁打目を積み上げ「うれしいことですし、これからもたくさん打てるように頑張りたい」とかみしめた。プロ9年目になり、今季は4番の重責を背負いながら新主将としてチームの中心に座る。試合前のフリー打撃では引っ張らずに逆方向への打球を貫く。「気持ちよく打ってたらだめになる。我慢して我慢して」と欲を抑えてきた。今季から左足を開いてボールを見やすくなるオープンスタンスに構えを変更。体重も8キロ減らして、キレが増した。8月は出場23試合で球団の右打者では月間最多の12本塁打を量産した。最後は体調不良の災難にも見舞われるも「8月後半の嫌な流れは全部出たかな」とプラスに捉えた。信念はいつも「野球が好きだし、常にもっと打ちたいと思っている」。病み上がりのこの日は、自ら出場を志願した。岡本和が理想を求め続ける。【小早川宗一郎】通算200本塁打=岡本和(巨人) 1日のDeNA19回戦(横浜)の2回、東から今季35号を放って達成。プロ野球114人目で、巨人では8人目。初本塁打は15年9月5日のDeNA21回戦(横浜)で砂田から。27歳2カ月で達成は6位タイの年少記録で、出場837試合は日本人選手9位のスピード記録。

◆史上6番目の若さで通算200号を放った巨人岡本和真内野手(27)の合同自主トレ仲間が「愛」をさらけ出した。4番で主将の素顔とは...?2学年上の副キャプテン吉川は「守備も打撃も、すごく繊細で考えてる」と感覚と頭を称賛する。同学年の岸田も「打撃のことは話します。いろいろ教えてくれる」と感謝する。おおらかでユーモアのある私生活のキャラクターと異なり、野球になると真剣な表情に変わる。打撃理論もフォームも日々思考を巡らせる姿を見てきた。今季、1軍でともに戦い続ける中山は200号の記念ボードを手渡し。「凡退したあと、悔しがってベンチで話しかけるなオーラが出てて気まずい時があります...」とベンチでの様子を語る。ただ、それは向上心と試合に対する強い思いからということは伝わっている。だから「別になおしてほしいとは思わないです。むしろすごいなと思ってます」と刺激を受けてきた。現在は2軍で戦う菊田と育成の岡本大も主砲への愛が尽きない。1カ月弱の自主トレ中、阪神井上とともに3人分のホテルを確保してもらった。宿泊費は岡本和が請け負う。感謝の思いを胸に菊田は「ふくらはぎがすごい。あれはどんなに鍛えても無理です。自主トレ以外でもご飯に連れて行ってほしいです...」とおねだり。岡本大は「偉そうなことは絶対言わないし、すごく謙虚な先輩。聞きたいことがたくさんあるのでご飯いきたいです」と心待ちにした。真剣で謙虚な顔と、優しい顔を併せ持つ主将。圧倒的な成績と優しい人柄でチームの中心にどっしりと座る。【小早川宗一郎】

◆発熱のため「特例2023」で出場選手登録を抹消されていた巨人・岡本和真内野手(27)、梶谷隆幸外野手(35)がチームに合流した。梶谷は全体練習前からグラウンドで体を動かし、岡本和も球場入りした。8月29日に出場選手登録を外れ、代替指名選手として岡田、松田が出場選手登録されていた。岡本和は今季114試合に4番で先発し、打率・298、リーグトップの34本塁打、同2位の83打点。8月は打率・318、12本塁打、25打点をマークしていた。梶谷も8月は打率・338と好調だった。

◆巨人・中田翔内野手(34)が体調不良のため出場選手登録を抹消された。今季はここまで打率・257、13本塁打、33打点だが、最近5試合は10打数1安打と苦しんでいた。発熱のため「特例2023」で出場選手登録を抹消されていた岡本和真内野手(27)が復帰。試合前練習のフリー打撃で快音も響かせた。また、8月31日に登録を抹消された高橋優貴投手(26)に代わって、ビーディ投手(30)も出場選手登録された。

◆巨人・岡本和真内野手(27)が「4番・一塁」で先発出場する。8月29日に発熱のため「特例2023」で出場選手登録を抹消されていたが、この日から1軍合流し、フリー打撃では快音を響かせた。

◆巨人・岡本和真内野手(27)が通算200本塁打を達成した。二回先頭。DeNA先発・東の初球を捉え、右翼席に突き刺した。今季2本目となる右方向の一発となる35号ソロで節目の大台に到達した。主砲は、8月29日に体調不良のため「特例2023」で出場選手登録を抹消されており、この日から1軍に合流。1軍復帰初打席でいきなり存在感を示した。

◆巨人・坂本勇人内野手(34)がプロ野球歴代4位の金本知憲を抜く通算441二塁打をマークした。2点を追う四回1死、左腕の東が投じた直球を左翼線に引っ張った。今季25本目の二塁打で、広島、阪神で活躍した外野手で、1492連続試合フルイニング出場を達成した〝鉄人〟金本知憲の記録を超えた。通算二塁打の歴代最多は立浪和義の「487」。2位は福本豊の「449」、3位は山内和弘の「449」と続く。坂本は今季残り23試合でどこまで記録を伸ばせるか。

◆巨人・長野久義外野手(38)が反撃の6号2ランを放った。4点を追う六回2死一塁。カウント2ー0からDeNA・東の変化球を完璧に捉え、左翼席まで運んだ。8月29日の広島戦(京セラ)以来、3試合ぶりの一発。8月に4本塁打を放った〝夏男〟は9月に入っても健在だ。

◆巨人のルイス・ブリンソン外野手(29)が攻守に精彩を欠いた。まずは3点ビハインドの四回2死一塁での中堅守備。桑原の大きな飛球に背走して追いついたが、ジャンプして差し出したグラブでボールを弾いて落球。一塁走者の生還を許した。直後、五回の攻撃では1死から中前打で出塁。その後2死一塁で一塁走者だったブリンソンは、浅野が中飛を放った際、アウトカウントを間違えたのか一塁へ帰塁。相手中堅手が捕球したため、得点やアウトへの影響はなかったが、ベンチの原監督も険しい表情で首をかしげる、怠慢プレーだった。

◆DeNAが快勝で3連勝。0―1の二回に山本の2ランで逆転し、四回は関根と桑原の連打で2点、七回は牧の2ランと宮崎のソロなどで4点を加えた。東は7回3失点で自己最多の12勝目。巨人は戸郷が4回5失点とつかまった。

◆3位のDeNAは先発の東克樹投手(27)が7回3失点8奪三振でリーグ単独トップの12勝目。自身8連勝で4位巨人とのゲーム差を3に広げた。東の試合後の一問一答は以下の通り。ーー3連戦初戦、どんな思いでマウンドに「大事な3連戦なので、カード頭を任された以上、絶対に勝つという強い気持ちを持ってマウンドに上がりました」ーーきょうの投球は「調子自体はすごく良くて。失投を打たれてしまったんですけど、粘り強くしっかり投げることができましたし、点を取られた後も(捕手の山本)祐大のおかげで7回投げ切ることができました」ーー山本の逆転2ランはどんな思いで見ていたか「まさか祐大がホームランを打つとは思っていなかったので、びっくりしました」ーーキャリアハイの12勝目「祐大のおかげでここまで勝てているので、これからも祐大を信頼して投げたいと思います」ーーこれからに向けて「1試合1試合が大事になってくると思うので、これからも熱い声援よろしくお願いします」

◆先発した巨人・戸郷翔征投手(23)が4回7安打5失点。2試合連続で5回を投げ切ることができず5敗目を喫し「状態は良かったですけど、あれだけやられていると手のつけようがなかった。一試合一試合、本当に大事にしているので申し訳ない」と反省した。甘く入った失投を狙われた。1点をもらった直後の二回に2死一塁から山本に逆転の2ランを被弾。その後も三回無死一、二塁で佐野に右前適時打を許し、四回には2死二塁から関根、桑原に連続適時打を浴びるなど、DeNA打線の勢いを止められなかった。8月3日のヤクルト戦(東京ドーム)で10勝目を挙げて以降、4試合白星から遠ざっている右腕は「10勝したからOKという気持ちでいたら、このまま終わってしまう。もっと上に行くために、いろんな人に聞くとか、いろんな研究をしていければ」と気持ちを入れなおし、前を向いた。

◆セ・リーグ3位のDeNAは1日、巨人19回戦(横浜)に9―3で勝って3連勝。東克樹投手(27)が7回3失点と粘り、リーグ単独トップで自己最多の12勝目(2敗)を挙げた。トレバー・バウアー投手(32)が右股関節の負傷で出場選手登録を抹消された中、役割を果たした。七回には牧秀悟内野手(25)が自己最多の25号2ラン。投打がかみ合い、クライマックスシリーズ(CS)進出を懸けたライバルとの3連戦初戦を制した。先発3本柱が総崩れになるわけにはいかない。東がクライマックスシリーズ(CS)進出を懸けた最大のライバルを前に仁王立ちした。7回を6安打3失点、8奪三振。リーグ単独トップ、そして1年目の11勝を超えるキャリアハイの12勝目をマークし、胸を張った。「直球も変化球も自分の意図した通りに投げることができた。一回の先頭、浅野選手を内角直球で抑えられたことで勢いをつけることができた」高卒新人の浅野を145キロの直球で差し込んで一邪飛に仕留め、手応えを実感。二回に岡本和に先制ソロ、六回は長野に2ランを浴びたが、伸びのある直球と打者を腰砕けにさせるチェンジアップの緩急で巨人打線を翻弄した。8連勝は、球団では1997年の三浦大輔(現監督)以来26年ぶり。左腕では93年の野村弘樹(サンケイスポーツ専属評論家)に次いで史上2人目となった。今永、バウアーと3本柱でローテーションを支えた今季。今永は8月29日の阪神戦で7回を無失点と好投したが、8月は防御率5・27で勝利なし。10勝のバウアーはこの日、右腸腰筋遠位部の損傷で出場選手登録を外れた。「離脱は変えられないこと。バウアーが戻ってくる日まで頑張りたい」と東。9月初戦でチームに白星をもたらし、眼下の敵、巨人に3ゲーム差をつけた。大洋ホエールズ時代からのファンという祖父、宏さんが2日に88歳の誕生日を迎える。野球を始めた小学生の頃からキャッチボールの相手になってもらい、自身の登板試合は三重県の自宅で欠かさずにテレビ観戦してくれる。白星を届け「米寿のお祝いができてよかった」と笑みを浮かべた。最多勝争いでは2位に2差とし、タイトル獲得へ前進した。8月24日の前回登板は床田(広島)、今回は戸郷とライバルを次々に撃破。「自分の財産になる。緊張感のある中で投げられているのは価値のあること」と充実感をにじませた。(横山尚杜)

◆思い出の地で節目を刻んだ。発熱での離脱から戻った巨人・岡本和真内野手(27)が二回にリーグトップの35号ソロを放ち、史上114人目の通算200本塁打を達成。「うれしい。これからもたくさん打てるように」と、かみしめた。不動の4番は8月29日に「特例2023」で抹消。体温が38度を超える日もあった。5日ぶりの試合となったが、出場を志願。東の初球を仕留め、今季2本目となる逆方向への一発で決めた。プロ9年目、27歳2カ月での到達は史上6番目の早さ。1年目の2015年にプロ1号を放った横浜にメモリアルなアーチをかけた。通算382本塁打の原監督は「500、600本を目指してほしいね」と称賛。しかしチームは9失点で3位・DeNAに敗れ、ゲーム差は「3」に広がった。「あと2試合、絶対に勝って横浜を終わりたい」と岡本和。帰ってきた主砲を中心に反攻に出る。(樋口航)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
70444 0.614
(↑0.003)
M18
(-)
25459
(+4)
360
(+2)
64
(+2)
65
(+3)
0.248
(-)
2.730
(↑0.01)
2
(-)
広島
65524 0.556
(↓0.004)
6.5
(↓1)
22430
(+3)
425
(+5)
84
(+1)
68
(+1)
0.245
(↓0.001)
3.160
(↓0.02)
3
(-)
DeNA
60553 0.522
(↑0.004)
10.5
(-)
25436
(+9)
410
(+3)
85
(+3)
24
(-)
0.250
(↑0.001
3.180
(↑0.01)
4
(-)
巨人
58591 0.496
(↓0.004)
13.5
(↓1)
25453
(+3)
443
(+9)
141
(+2)
41
(-)
0.257
(-)
3.600
(↓0.05)
5
(-)
ヤクルト
48683 0.414
(↓0.003)
23
(↓1)
24439
(+2)
475
(+4)
98
(-)
55
(-)
0.238
(↓0.001)
3.700
(↑0.02)
6
(-)
中日
45703 0.391
(↑0.005)
25.5
(-)
25332
(+5)
421
(+3)
55
(+3)
32
(-)
0.241
(-)
3.200
(-)