ロッテ(★2対3☆)日本ハム =リーグ戦21回戦(2023.08.30)・ZOZOマリンスタジアム=
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日本ハム
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ロッテ
0001000012930
勝利投手:ポンセ(3勝4敗0S)
(セーブ:田中 正義(2勝2敗22S))
敗戦投手:横山 陸人(1勝1敗1S)
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◆日本ハムは4回表、万波の適時打で先制する。その後は同点を許すも、7回に代打・郡司と松本剛の適時打が飛び出し、再びリードを奪った。投げては、先発・ポンセが6回1失点7奪三振の好投で今季3勝目。敗れたロッテは9回に1点を返すも、続く好機であと1本が出なかった。

◆日本ハム新庄剛志監督(51)が試合前に来季の新戦力候補をリストアップしたことを明かした。新庄監督 ダッシュマン。野球経験ないか調べさせている。代走で面白くないですか?昨年のドラフトでは加藤豪将内野手(28)の獲得を進言して実現させた"新庄スカウト"が狙うのは、ロッテ主催試合の6回表終了時に登場し、ファン代表のチャレンジャーとのダッシュ対決「DASHMAN RACE」を繰り広げている正体不明の俊足スプリンター「DASHMAN(ダッシュマン)」だ。今季から登場した韋駄天(いだてん)の走りっぷりを、ひそかに視察してきた"新庄スカウト"。今3連戦がZOZOマリンでは公式戦最終カードとなるため、シーズンを通して吟味したパフォーマンスの評価として「めちゃくちゃ速い。速い」と絶賛した上で「サニブラウンに勝った男」こと五十幡亮汰外野手(24)と比べても「ダッシュマンでしょ」と即答。「獲れるかなーと思って」とアクションを起こした形だ。誰に指示を出したのかは不明だが、すでにダッシュマンの調査を開始している新庄監督は、獲得後の起用法や育成プランなども披露。「守備は俺が教えるから(笑い)。盗塁だけ。あの足の回転はちょっとね、野球でも面白い足の回転してるなと。ちょっと今、調べさせていますけど、どうする? 120メートルくらい投げたら(笑い)。打つ方はスイッチ(笑い)」と、早くも夢を広げていた。

◆日本ハム新庄剛志監督(51)が、試合前に「野球経験ないか調べさせている。代走で面白くないですか?」と獲得調査の指示を出したことを明らかにした正体不明の俊足スプリンター「DASHMAN(ダッシュマン)」に熱視線を送った。6回表終了後に行われたファン代表のチャレンジャーとのダッシュ対決「DASHMAN RACE」を三塁側ベンチからチェック。女性の参加者との勝負に大きなハンデを与えながらも、躍動感たっぷりの快走で勝利したダッシュマンをじっくりと見た新庄監督は、隣にいた林ヘッドコーチと話しながら、何かを確信したように2、3度うなずいた。昨年は加藤豪将内野手(28)の獲得を推進した"新庄スカウト"が評価しているのは、もちろんダッシュマンの足の速さ。「めちゃくちゃ速い。速い。あの足の回転はちょっとね、野球でも面白い足の回転してるなと」と話していたように、この日も評価に値する走りをチェックできた...のかもしれない。

◆日本ハム松本剛外野手(30)が7月29日オリックス戦(エスコンフィールド)以来、約1カ月ぶりの3安打猛打賞で、流れを呼び込んだ。4回先頭で左前打を放ち先制の生還を果たすと、6回先頭ではバットの先に当てた打球が、三塁前に力なくころころと転がる内野安打。1点リードの7回2死一、三塁では、ロッテ2番手横山の初球、149キロの高めストレートをうまく右前に運び、三塁から王柏融外野手(29)を生還させ、リードを2点に広げた。今季3安打以上は7度目(4安打1回含む)となった。

◆日本ハムが競り合いを制し、負ければ5年連続の対ロッテ戦負け越しになるところを、踏みとどまった。同点の7回2死一、三塁、代打の郡司裕也捕手(25)が「(先発投手の)ポンセが絶対打ってくれと言っていたので」と、勝ち越しの右前打。さらに2死一、三塁から松本剛外野手(30)が右前適時打を放ち、2点をリードした。9回は守護神の田中正義投手(29)が1点を失うも、何とか逃げ切った。先発コディ・ポンセ投手(29)は6回94球6安打7三振1失点と好投。登板3連勝となり「全体的に調子は良かったです。古川のリードにも助けられました。ロッテは、強いチームなので自分のできるベストなピッチングを心がけました。良い結果が出て良かったです」とコメントした。

◆/笑顔が弾けた\代打・郡司裕也が勝ち越しタイムリー打った郡司も、新庄監督も、先発ポンセもみんなが笑顔に?????#プロ野球(2023/8/30)??ロッテ×日本ハム??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #lovefighters pic.twitter.com/YSUfLEPbDb

◆ロッテは9回に1点差まで追い詰めるも、あと1歩及ばなかった。先発カスティーヨは6回1失点も、2番手の横山が7回に勝ち越しを許した。一打同点の9回2死一、二塁では藤原恭大が見逃し三振。吉井監督は「チャンスで1球も振らずに帰ってくるのはダメですね。アスリートとして、やっぱりトライするべきだと思うので。ああいうところはしっかり反省してほしいなと思います」と話した。

◆因縁の球場で勝利をつかんだ。日本ハムのコディ・ポンセ投手(29)が6回94球を投げ6安打1失点と好投し、登板3連勝を飾った。ZOZOマリンでは、今季初登板となった4月4日ロッテ戦で4回途中8安打5失点でノックアウト。試合後に左膝の負傷も発覚し、長期離脱を余儀なくされたマウンドで快投し、完全復活をアピールした。ポンセが映画「トップガン」さながらの、ドキドキな1勝を手にした。1-1の6回を投げ終わった時点で94球。新庄監督から交代を伝えられた直後の7回に打線が2点を奪って勝ち越し、勝利投手の権利を得た。9回は守護神の田中正が1点を失い、なおも2死一、二塁とサヨナラ負けのピンチを招きながら、何とか逃げ切った。ベンチで歓喜し「チームが勝つことが喜びにつながっていく。みんなで勝ち取った勝利。良かった」と仲間に感謝した。投球内容自体は、危なげなくテンポ良く進めた。初回は10球で3者凡退。打たせて取る投球を続けながら3回2死二、三塁ではポランコを152キロの高めストレート、6回2死一塁では佐藤都を外角低めのチェンジアップで空振り三振に切って取った。硬軟自在の投球でロッテ打線を翻弄(ほんろう)。新庄監督も「あのテンポが、みんなのリズムを良くしてくれるから。今日のピッチングはパーフェクト」と勝因に挙げた。2勝目を挙げた23日楽天戦で加藤豪から授かったアドバイスが力になった。「豪将から『テンポアップすることで守りやすい状況にもなる』と。それだけを考えました」。試合前には2軍再調整中の背番号3から「Good luck(幸運を祈る)」とメッセージが届いた。映画「トップガン マーヴェリック」で戦闘機が飛び立つシーンを返信し"行ってくるぜ"とばかりに風舞うマウンドに飛び立ち無事、ミッションを成し遂げた。4カ月前にノックアウトを食らった球場で完全復活。登板前は「特に意識はない」と話していたが、長期離脱を課された場所で負の流れを自ら振り払っての3連勝は、大きな意義がある。昨季ノーヒットノーランを成し遂げた8月に今年もエンジン全開。トム・クルーズばりの爽快な投球を続け、Aクラスへのジェット気流を巻き起こす。【永野高輔】○...松本剛が7月29日オリックス戦以来となる今季7度目の3安打猛打賞で勝利に貢献した。4回は左前打で先制点の起点となり、6回はバットの先に当てた打球が三塁前に力なく転がるラッキーな内野安打。1点リードの7回2死一、三塁では右前適時打を放った。「今日は貪欲に安打だけ打ちにいこうと思って、いい結果が出た。2、3試合と続けるようにやっていけたら」と話した。○...王柏融の粘りが勝利を呼び込んだ。7回2死一塁でフルカウントから9球目を右前打。好機を拡大して代打郡司の決勝打と松本剛の適時打を誘発した。「チームのために、つながってよかった。いい感じでつながって、最後に点数が入ってすごく良かった」と笑顔。新庄監督も「一、三塁にしてくれた(王)ボーロンもね、なんかやってくれそうな、ね」と信頼を厚くしていた。

◆日本ハム新庄剛志監督(51)は平然と言った。「あれは、勘ピューター」。同点の7回2死一、三塁で代打郡司を起用が的中した。初球を右前に運んで決勝打。信頼する勝負強さの裏側を、指揮官は明かした。ベンチへ引き揚げた郡司に「『真っすぐ、狙ってたの』って聞いたら『真っすぐ1本を逆方向に狙い打ち、しか考えてなかった』って。すごくない?」と感心した。選手の思考を、きっちりと"調査"しているから、勝負手を間違わなかった。27日西武戦でも代打で四球を選んだ郡司に聞いていた。「2ボールになった時点で(狙いを)四球に決めて(結果も)四球。俺なら、がっつくけどね(笑い)。2ボールになって『おいしいわぁ』って。冷静に四球を狙える頭の良さは素晴らしい」。勘ピューターの計算に入っていた逸話だ。7回の攻撃の前にはビビッと熱視線を送った相手がいた。試合前に「野球経験ないか調べさせている。代走で面白くないですか?」と獲得調査の指示を出したことを明らかにしていた正体不明の俊足「ダッシュマン」だ。6回表終了後に登場すると三塁側ベンチから食い入るように"視察"。試合後に「足の回転と上半身の角度が、すごい野球向きかな」と話したが、最後は「もう、ええっちゅうに(笑い)」。チームも7回の攻撃ではグルグルとダイヤモンドをダッシュ。あとはCS圏まで諦めずに突っ走るだけだ。【木下大輔】

◆左脇腹肉離れで離脱中のロッテ佐々木朗希投手(21)が、29日に本格的な投球練習を再開したことを、吉井理人監督(58)が明かした。30日の日本ハム戦(ZOZOマリン)後、「昨日(29日)ブルペンに入っています。もうちゃんと普通の投球練習です」。故障後3度目のブルペン入りとなったが、前回までは立った状態の捕手に20球程度の内容。今回は初めて座った捕手に投じたという。この日の佐々木朗は7月25日に登録抹消されて以降、初めて1軍の試合前練習にも参加した。指揮官は「今日からみんなと合流しています。順調ですね」とステップアップを感じていた。キャッチボールやダッシュなどは行わず別メニューではあったが、センターバックスクリーン前の日陰スペースで投手陣と一緒にストレッチなどを行う場面もあった。その場には吉井監督も顔を出した。その後は、野手陣が打撃練習を行っている脇を通り、ベンチ脇から岩下大輝投手(26)と会話しながら引きあげた。佐々木朗は、7月24日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)で左脇腹を負傷した。体の状態を見ながら、ZOZOマリンでの試合日には午前中から球場を訪れて調整。1軍の遠征中はさいたま市内の2軍施設などで体を動かしてきた。28日には同監督が「ブルペンでそこそこ強い球を投げられるようになっているので、これから本格的なキャッチャーが座った投球練習が始まっていくと思います」と説明していた。

◆日本ハム・新庄監督の〝観察眼〟が向けられているのは、自軍と相手の選手だけではない。今季のZOZOマリンスタジアムで六回表終了後のイニング間イベントとして開催されているのが、正体不明の俊足スプリンター「DASHMAN(ダッシュマン)」とファン代表の挑戦者による両翼ポール間を走るスプリント対決だ。指揮官はこの日の試合前、「ダッシュマン、野球経験がないかどうか、今、調べさせています。緊急補強。代走で面白くないですか?」と真顔で切り出した。「めちゃくちゃ速い。はやーって。(50メートル走5秒6の五十幡と比べても)あの距離ならダッシュマンでしょ。あの脚の回転は野球でも面白い」とぞっこんの様子で、「守備は俺が教えるから盗塁だけ。どうする? 打つ方はスイッチで、(遠投)120メートルぐらい投げたら」と続けた。無安打で1点を取る野球を理想に掲げる新庄監督は昨季も「陸上選手をドラフトでかけてもいいかなって。野球経験ゼロ。足は持って生まれたもので、遅い選手を練習させても速くはならないから」と語ってきた。この日は中盤まで足を使う場面はなく、先制した四回も左前打の松本剛を手堅く犠打で送って、2死後に万波が左前適時打でかえした。(東山貴実)

◆ピンチを切り抜けると、力強く拳を握って雄たけびをあげた。ロッテのルイス・カスティーヨ投手(28)が6回3安打1失点(自責点0)の好投。同点でマウンドを降りたため、3勝目はお預けとなったが、気迫あふれる投球でチームを盛り上げた。「自分の役割を果たせる投球だったと思う。強い気持ちで向かっていくことができました」スリークオーターで投じる来日1年目の右腕は、ストライク先行の投球で三回まで一人の走者も出さなかった。四回先頭の松本剛に左前打を許し、犠打と味方の失策で2死三塁とされた後、4番・万波に左前適時打を浴びたが、失点はこの1点のみ。六回には1死三塁のピンチを招くも、清宮を三飛、万波を見逃し三振に斬り、ガッツポーズ。無四球でテンポよく投げ抜いた。シーズン途中に中継ぎから先発に転向。先発では試合前までに6試合に投げ2勝3敗。前回19日の楽天戦では3回3失点で降板するなど乱れたが、この日はしっかりと修正した。登板前には「1イニングでも多く投げたい」と意気込んでいたが、6回77球で降板。吉井監督は右腕について「60球あたりから球威が落ちてくる。もうちょっと修行がいるかな」と〝伸びしろ〟を指摘しており、先発としてさらなる飛躍が期待されている。(武田千怜)

◆日本ハムが競り勝った。1―1の七回に代打郡司の適時打で勝ち越すと、続く松本剛の右前打で加点した。ポンセが6回を6安打1失点と好投して3勝目。ロッテは好投したカスティーヨを打線が援護できなかった。

◆ロッテは1―3の九回に佐藤都の犠飛で1点差に迫ったが、最後は2死一、二塁で藤原が見逃し三振に倒れた。反撃が及ばず、吉井監督は「最後の藤原はあのチャンスで一球も振らなかったのは駄目。トライするべきだし、反省してほしい」と厳しい口調だった。四回に一直を捕球した山口が離塁していた走者を刺そうとして悪送球するなど、失策が三つ。それでも吉井監督は「ミスは駄目だが、積極的にプレーした結果。これで消極的になってはいけない」と話した。(ZOZOマリン)

◆パ・リーグ2位のロッテは接戦を落とし、首位オリックスとのゲーム差が10・5に広がった。1-3の九回、佐藤都志也捕手(25)の右犠飛で1点を返し、1点差に迫ったが、猛追は及ばなかった。吉井理人監督(58)の一問一答は以下の通り。--カスティーヨが6回1失点(自責点0)と好投し、試合をつくった「良かったですよ。ストライク先行で」--77球で交代「(今季途中で中継ぎから先発に転向しており)あいつはまだ先発としては素人で、体力ないので、だいたい60球から80球の間というふうにいつも考えています」--九回に1点を返し、1点差に迫った「最後まで粘ってくれたのはよかった。ただ、最後の藤原は、あのチャンスで1球も振らないで帰ってくるのは駄目。アスリートとしてやっぱりトライするべきだと思う。ああいうところをしっかり反省してほしい」--2番手で登板し、1回2失点で敗戦投手となった横山はボールが高かった「わざと高めに投げていたんじゃないですかね。ちょっと不運なヒット、打ち取っているような当たりのヒットが多かったので、次はまた、気持ちを切り替えて頑張ってほしい」--結果として2本の適時打はどちらも初球を打たれた。不運に尽きるか

◆勝負強さを問われた日本ハム・郡司裕也捕手(25)はこう言って胸を張った。「打席でも常にキャッチャーでありたいと思っているし、捕手としての読みは大事にしている」1-1の七回2死一、三塁で代打で登場すると、初球の151キロを捉えて決勝の右前適時打。これで代打では通算5打数4安打2打点、打率8割だ。この日の相手は右サイドスローの横山。「内に来る球と外に逃げる球があって初見で攻略は難しい。だから、真っすぐ1本を逆方向に狙い打つと決めていた」。もちろん、一塁手がベースについていたことで、一、二塁間が広くなっていることも見逃さなかった。中日から移籍後、スタメンマスクは2試合しかないが、捕手としてのプライドは失っていない。27日の西武戦では代打で四球。新庄監督は「後で聞いたら、2ボールになった時点で四球を取ると決めたって。すごくない? 俺なら(バッティングカウントになって)『おいしいわ』とがっつくけどね」と笑った。千葉・市原市出身。両親や友人が観戦に訪れた中でヒーローとなった〝代打の神様〟は「小学生から試合をしている球場だし、マリーンズの応援も好きだし、楽しい場所」と目を細めた。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
69414 0.627
(↑0.003)
M20
(↑2)
29419
(+8)
342
(+4)
92
(+2)
36
(-)
0.253
(↑0.001)
2.780
(↓0.02)
2
(-)
ロッテ
57505 0.533
(↓0.005)
10.5
(↓1)
31400
(+2)
409
(+3)
78
(-)
59
(-)
0.241
(-)
3.370
(↑0.01)
3
(-)
ソフトバンク
55562 0.495
(↓0.005)
14.5
(↓1)
30423
(+4)
407
(+8)
86
(+2)
52
(-)
0.247
(-)
3.320
(↓0.01)
4
(-)
楽天
55581 0.487
(↑0.005)
15.5
(-)
29402
(+6)
444
(+4)
90
(+1)
81
(-)
0.243
(-)
3.540
(↓0.01)
5
(-)
日本ハム
52651 0.444
(↑0.004)
20.5
(-)
25400
(+3)
401
(+2)
87
(-)
63
(-)
0.236
(-)
2.990
(↑0.01)
6
(-)
西武
49651 0.430
(↓0.004)
22
(↓1)
28328
(+4)
384
(+6)
71
(-)
65
(-)
0.232
(-)
3.020
(↓0.02)