広島(7対7)ヤクルト =リーグ戦21回戦(2023.08.27)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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ヤクルト
20230000000071221
広島
60000001000071201
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【ヤクルト】サンタナ(14号・4回表3ラン)
【広島】末包 昇大(5号・1回裏満塁)

  DAZN
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◆ヤクルトは2点ビハインドの4回表、サンタナの3ランで逆転に成功する。対する広島は、1点を追う8回に1死三塁から堂林の適時打が飛び出し、試合を振り出しに戻した。その後は両軍の救援陣が得点を許さず、5時間を超える熱戦は規定により引き分けに終わった。

◆広島末包昇大外野手(27)が、初回に勝ち越しの満塁アーチを放った。2点を追ったこの回、坂倉の中越え適時二塁打で追いつき、なおも2死満塁でヤクルト高橋のストレートを右中間スタンドに運んだ。末包のグランドスラムは、昨年5月8日のDeNA戦(マツダスタジアム)で宮国から打って以来。「チャンスで回ってきて、サク(坂倉)の良い流れに乗って打つことができました。同期の黒原に良い援護ができてよかったです」と、先発の黒原に大きな4点をプレゼントした。

◆ヤクルトの先発高橋が自身のプロ最短に並ぶ、2回KOとなった。悪夢のような初回だった。1、2番を簡単に打ち取った2死からだった。3番小園に左前打を許すと、4番西川に四球、5番デビッドソンに死球を与えて6番坂倉に中越えの2点適時二塁打を打たれた。7番堂林には再び四球。2死満塁となったところで8番末包に右中間席に満塁弾を浴びた。「コントロールがダメになっている」。今季はこの試合前時点で16試合で4勝7敗、防御率4・69。1球1球の再現性がなかなか維持できない悩みを吐露していた。この日も初回から球が荒れ、制球に苦しみ2回4安打3四死球6失点。20年8月18日の中日戦(神宮)で2回5安打4失点で降板して以来の、2回KOとなってしまった。試合は7-7で延長戦に突入した。

◆広島がベンチ入りメンバー全員を使う総力戦で引き分けた。1点を追った8回、堂林がバットを折りながら「気持ちで持っていった」と中前に落とす執念の同点打。4月30日巨人戦以来の1軍登板のアドゥワが、投手陣の最後として11、12回を無失点で締めた。阪神と7ゲーム差に詰め、新井監督は「最後まで諦めない、絶対に勝つというみんなの頑張りを非常に感じた試合だった」とねぎらった。広島アドゥワ(延長11回から登板し、2イニングを無失点)「どの場面でもやることは一緒なので、自分の球を投げることだけを考えていた。結果がすべてなのでゼロで抑えられてよかった」

◆ヤクルトが12戦目にして今季初めて、マツダスタジアムで負けなかった。先発高橋が初回に満塁弾を浴びるなどで6失点。自身のプロ最短に並ぶ2回KOという悪夢のような幕開けだったが、4回にサンタナが一時逆転となる14号3ランを放つなどし延長12回の末、引き分けに持ち込んだ。高津監督は「ゲームをひっくり返し、残り11回を1失点で行ったこと。非常に粘り強かった」と評価した。

◆ヤクルトが12戦目にして今季初めて、マツダスタジアムで負けなかった。先発高橋が初回に満塁弾を浴びるなどで6失点。自身のプロ最短に並ぶ2回KOという悪夢のような幕開けだったが、4回にサンタナが一時逆転となる14号3ランを放つなどし延長12回の末、引き分けに持ち込んだ。高津監督は「ゲームをひっくり返し、残り11回を1失点で行ったこと。非常に粘り強かった」と評価した。

◆5連敗中のヤクルトは今季マツダ初勝利(11連敗中)を目指す。先発は高橋奎二投手(25)。1、2番は2試合連続で武岡、青木の並びとなった。

◆ヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手(30)が一回に先制2点二塁打を放った。「初回からチャンスで回ってきたので初球から甘い球は打ちにいこうと決めて打席に入りました」。広島先発・黒原に対し、一回2死一、三塁で打席へ。初球、147キロ直球を捉えた。打球は右中間への適時二塁打となり、幸先よく2点を先制した。

◆ヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手(31)が逆転の14号3ランを放った。「速い球を待っていたが、上手く反応できてしっかり捉えることができた」。三回に2点差に詰め寄ったあとの4―6の四回だった。2死二、三塁。広島・森浦に対してフルカウントから外角127キロチェンジアップを一閃。打球は右中間席前列に飛び込んだ。サンタナは一回に先制2点打も放っており、これで1試合5打点。6打点を挙げた2022年8月3日の中日戦(神宮)以来だ。

◆課題が露呈した。ヤクルト先発の高橋奎二投手(26)が今季最短となる2回4安打6失点で降板。7月16日の巨人戦(神宮)以来1カ月半ぶりの5勝目はつかめなかった。2―0の一回2死無走者からだった。安打と2四死球で満塁のピンチ。ここで坂倉に同点の2点打を許す。さらに四球で再び満塁にされると、末包に満塁弾を被弾した。味方が逆転して負け投手とはならなかったが、試合前に「コントロールが駄目になってきているので、そこが一番の課題」と口にしていたように制球が乱れた。

◆広島がマツダでの直接対決で11連勝中のヤクルト相手に延長戦に突入。2点を奪われた直後の一回の攻撃で、板倉将吾捕手(25)の同点打と末包昇大外野手(27)の満塁弾で一気に6点を奪って逆転。しかし先発の黒原拓未投手(23)が3回4失点で降板。2番手の森浦大輔投手(25)が四回2死二、三塁からサンタナに3ランを浴びて逆転を許してしまった。打線は二回以降沈黙していたが、八回に敵失から好機を作り、堂林翔太内野手(32)の中前打で同点。試合は延長戦に入った。デーゲーム敗れた阪神の現状の優勝マジックは「21」。

◆広島が6―7の八回に堂林の中前打で追い付き、延長十二回の末に引き分けた。広島は救援投手を全員つぎ込み、五回以降は無失点。ヤクルトは四回にサンタナの3ランで逆転したが、八回に失策から失点を招き逃げ切れなかった。

◆ヤクルトは今季3度目の引き分け。ドミンゴ・サンタナ外野手(31)が14号3ランを含む5打点の活躍。先発の高橋奎二投手(26)が2回4安打6失点の乱調も、その後7投手の継投で執念のドローに持ち込んだ。試合後の高津臣吾監督(54)の主な一問一答は以下の通り。――1点リードの八回に追いつかれ、勝ち切れなかった「まあでも、初回の2死ランナーなしから6点取られて、そのゲームをひっくり返して、残りの11イニングを1失点でいったこと、そこはなんていうんですかね。非常に粘り強くなんとかしてやろうと、打つ方も投げる方も、よく感じられたゲームだったと思いますね」――一回の6失点が大きかった「あれだけフォアボール出す(3四死球)と、野手も守りにくかったでしょうし、その中で結局サンタナのホームランが効いたんですけど、よくひっくり返したと思います」――先発・高橋は調子が悪かった「うーん、そうですね。ああいう姿は昔から見てきているので、あまり驚きはしないんですけど、ちょっとナーバスになっている部分と、技術的な部分と。いろいろあるでしょうね」――2番手・高梨は3回無失点でチームに流れ持ってきた「大きかったですね。こういう展開のために彼を呼んだわけで。難しい展開を、しっかりゲームを作り直した、立て直したというところでは、非常にいいピッチングだったと思います」――それ以降のリリーフ投手も粘った「非常に難しいですよ。あれをゼロで行くのも。一発を警戒しながらずっと投げるのも。精神的にももちろん疲れますし、肉体的にももちろん疲れますし。みんなでよく逃げ切ったと思います」――サンタナの活躍が大きかった「やっぱりノリ(青木)と(山田)哲人とムネ(村上)とフォアボールもたくさんとるので。自然とランナーを置いた状況で打席を迎えることが多くて、長打をもちろん反対方向にも打てますし、状態も今非常にいいと思っています」――11連敗中のマツダで勝ち切れず「うーん。勝ちたかったけどね。しょうがない。はい」

◆フジテレビの佐久間みなみアナウンサー(25)が、試合前の始球式を務めた。同局スポーツニュース番組「S―PARK」のメインキャスターなどを務める佐久間アナ。9月16日から開幕する『FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023』のPRのため、バレー日本代表のユニホーム姿で、フジテレビ系列が放送するバレーボール大会のマスコットキャラクター・バボちゃんと共にマウンドに登場。渾身の1球は、セットポジションから山なりのボールを投じるも惜しくもノーバンならず、投球後はしゃがみ込んで悔しそうな表情を見せた。大役を終えた佐久間は「投球は20点。選手に教えていただいた練習ではもう少しうまくできたので、悔しくて思わずしゃがみこんでしまいました...でも楽しめたので、そこは100点です!」と笑顔で振り返った。SNS上では、応援に駆けつけたバボちゃんが赤いことがカープファンの間で話題に。「バボちゃんまでか赤く染める広島の地」「カープとめっちゃマッチしてる!」などのコメントが上がった。広島には幼い頃に一度きたことがあり、おいしい食べ物・人の温かさなど楽しい印象が強かった場所です。マツダスタジアムは今日が初めてでしたが、広島での楽しい思い出が増えました。まもなく『FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023』が開幕しますが、バレーボールは「音とスピードの迫力」がものすごく、取材をする中でギャップに驚いたスポーツ。東京開催ですが、ぜひ広島の皆さんにバレーボールも生で観戦していただき、選手に応援パワーを届けてほしいですし、迫力を体感していただきたいです。

◆時計の針は午後11時1分を指していた。ヤクルトは延長十二回、引き分け。高津臣吾監督(54)は劣勢から巻き返す執念を見せ、ドローに持ち込んだナインをねぎらった。「初回に6点取られて、ゲームをひっくり返して、残りの11イニングを1失点でいった。非常に粘り強くなんとかしてやろうと、打つ方も投げる方も、よく感じられたゲームだった」先発の高橋が2回6失点で降板。苦しいスタートとなったが、その後を7投手が粘り強くつないだ。前日26日にマツダスタジアムでの球団ワーストタイ記録となる11連敗を喫していただけに、勝利への思いを前面に出して戦った。今季のマツダスタジアムで初めて黒星がつかなかった。「(延長十二回まで)みんなでよく逃げ切った」と高津監督。残り28試合。この引き分けを糧とする。(赤尾裕希)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
69424 0.622
(↓0.005)
M21
(-)
28451
(+2)
351
(+4)
61
(-)
61
(+1)
0.249
(↓0.001)
2.730
(↓0.02)
2
(-)
広島
63504 0.558
(-)
7
(↑0.5)
26420
(+7)
413
(+7)
80
(+1)
67
(+1)
0.246
(-)
3.180
(↓0.03)
3
(-)
DeNA
57553 0.509
(↓0.005)
12.5
(-)
28420
(+1)
403
(+2)
79
(-)
24
(+1)
0.249
(↓0.001)
3.210
(↑0.02)
4
(-)
巨人
57561 0.504
(↑0.004)
13
(↑1)
29443
(+4)
427
(+2)
137
(+2)
41
(+1)
0.257
(-)
3.590
(↑0.03)
5
(-)
ヤクルト
47653 0.420
(-)
22.5
(↑0.5)
28429
(+7)
464
(+7)
98
(+1)
55
(-)
0.239
(-)
3.750
(↓0.01)
6
(-)
中日
42693 0.378
(↑0.005)
27
(↑1)
29320
(+2)
410
(+1)
50
(-)
30
(-)
0.240
(-)
3.250
(↑0.03)