西武(★0対7☆)日本ハム =リーグ戦19回戦(2023.08.26)・ベルーナドーム=
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日本ハム
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西武
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勝利投手:伊藤 大海(7勝7敗0S)
敗戦投手:髙橋 光成(9勝7敗0S)

本塁打
【日本ハム】野村 佑希(12号・3回表ソロ)

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◆日本ハムは初回、清宮の適時二塁打で1点を先制する。続く2回表には、五十幡の適時三塁打などで5点を加え、試合を優位に進めた。投げては、先発・伊藤が9回無失点の快投。今季初完封で7勝目を挙げた。敗れた西武は、先発・高橋光成が乱調で、打線も序盤の好機を生かせなかった。

◆西武高橋光成が今季10勝目を目指す。同投手は19年に10勝、21年に11勝、22年に12勝しており、今日の日本ハム戦に勝てば3年連続4度目の2桁勝利。西武で3年連続2桁勝利は16~18年菊池以来で、通算4度以上は07~10、12~14年の7度記録した岸以来となる。今季の高橋は本拠地のベルーナドームで4勝3敗だが、防御率は1・80で7月1日ソフトバンク戦の3回から28イニング連続無失点中。無失点を続ける本拠地で、3年連続2桁勝利を達成できるか。

◆球団マスコット「レオ」がギネス世界記録を達成した。試合前に「30秒間にマスコットが後方倒立回転跳び(バック転)を行った最多数」に挑戦。公式認定員の前で、助走なしで20回以上のバック転に成功すれば、新項目として世界初の記録に認定されるという条件だった。レオは、グラウンドの右翼側から左翼方向に向かってスタート。途中で止まることなく、20回を余裕でクリアすると、30回目で左翼線まで到達した。この時点でまだ5秒ほど残しており、最後に1回を追加して締めた。「31回」でギネス記録を樹立し、ガッツポーズ。試合の1回終了後には認定書が贈られた。レオは球団を通じて「すうねんまえから、えらいひととはなしあってきた、バックてんのギネスせかいきろくちょうせん...。ことしそのゆめがかなって、ほんとうにうれしい!! ファンのみんなのおうえんが、とてもちからになりました! みんなありがとう!」と喜びのコメントを発表した。

◆西武高橋光成投手(26)が5回9安打7失点で7敗目を喫した。12日に「特例2023」で抹消され、8日以来の先発。「スムーズに入れるように準備はしてきた。とにかく入りをしっかり」と気を付けていたが、1回先頭から二塁打、暴投、1死後にまた二塁打と、立ち上がりから崩れた。2回は打者9人に4安打5失点、3回は日本ハム野村にソロを被弾した。高橋の7失点は21年10月13日の日本ハム戦以来で、ここ2年では自己ワースト。3年連続の2ケタ勝利はおあずけとなり「次の登板に向けていい準備をしたいです」と切り替えた。▽西武松井監督(5回以降走者を出せず、日本ハム伊藤に完封負け。2回の好機では走塁ミスも)「リードされてから楽に投げさせてしまった。明日勝って、勝ち越せるようにやっていきたい」

◆日本ハム伊藤が山賊打線を6安打に抑え、今季初完封で7勝目(7敗)を挙げた。無四球完封は自身初で、入団から3年連続完封勝利は、球団では憧れのダルビッシュ(パドレス)以来の快挙となった。2回2死一、二塁から左前打を許したものの、左翼に挑戦して間もない野村が、三塁への好返球で二走の生還よりも先に一走を刺して無失点。「野村もレフトに入ったばかりで、すごく難しいとは思うけど、一生懸命やっている。すごくうれしかった」。5回以降は走者を許さず、後輩のビッグプレーに感謝した。開幕から苦しんできたのがウソのように、アウトを重ねた。建山投手コーチは「上半身任せではなく、体重移動で投げられるようになってきた」。手応え十分の107球。快投で蒸し暑さを吹き飛ばしたヒーローは「体の使い方がはまった。すごくバランスが良かった」と、チャームポイントのえくぼを見せた。

◆日本ハムは内野手登録の「左翼野村」が攻守に大活躍だ。打撃では先頭の2回に左前打で出塁し一挙5点の口火を切ると、3回には12号ソロを左翼席へ。守っては2回2死一、二塁から左前に飛んだ打球を三塁へ好返球。二走外崎がホームを踏む前に、一走の蛭間を刺し、外野手としてプロ初補殺を記録。先発伊藤の完封劇をお膳立てし「走者が回るかどうか見てから素早く投げられた」と、うなずいた。▽日本ハム森本外野守備走塁コーチ(左翼野村の補殺に)「昨日、間に合わないのにホームにつないでしまった。そういうのは投手が投げる前に準備しておこうと話していた。思い切って刺しにいこうという姿勢が今日は良かった」

◆不思議と打ちまくる「3番清宮」は頼もしい。15試合ぶりに3番でスタメン起用された日本ハム清宮幸太郎内野手(24)が、先制打を含む2本の適時二塁打で打線をけん引し、チームを快勝に導いた。早実時代から打ち慣れている3番では打率3割4分9厘、OPS(出塁率+長打率)も1・061をマーク。驚異の数字を残す"最強3番"として不振だった打撃も11試合ぶりの複数安打&3打点と息を吹き返した。「3番清宮」は前夜の二の舞いを演じなかった。1回1死三塁で右翼フェンス直撃の適時二塁打。「4番清宮」だった25日は1回2死三塁の先制機で凡退。チームも完封負けしただけに「その思いはありました。昨日は2死だったので今日は楽に、最低限やらなきゃいけないことを考えて打席に入った」。2回にも適時二塁打を放つなど、3回までに7得点を誘発する価値ある先制決勝打となった。「3番清宮」は、なぜか強打者に変身する。以前に「アマチュアの時から3番だったので、まぁしっくり来るところではあります」と話したこともあるが、感覚だけではない。3番(29試合)では打率3割4分9厘、6本塁打、23打点、OPS1・061をマーク。4番(20試合)では打率1割5分7厘、1本塁打、6打点、OPS・494止まり。明確にデータでも、しっくり来ている。「3番清宮」を、本人はどう捉えているのか。愛着については「ありますけど、任されたところをやるだけかな」と強くこだわりはないことを強調した。どの打順でも打ちまくりたいのが本音だ。「3番清宮」で15試合ぶりにスタメン起用した新庄監督は「4番で打ってなかったでしょ? 今日、外そうかと思ったんですよ」と試合後に明かした。「4番清宮」だった直近10試合は34打数2安打と大不振。それでも外さなかった理由は「(西武の先発が)高橋君だったので、逆に3番にして勢いづけてもらえたらいいかなって。3番だから4番だからっていう問題じゃない」と「清宮」の力で相手エースの出はなをくじいてほしかったから。期待に応えた清宮は、打てなかった日々も「寝たら次の日が来るので、それしかないです」と言った。中心打者の自覚もずぶとくしながら、不思議な3番の力も借りて、頼もしさも少しずつ増してきた。【木下大輔】

◆西武高橋光成投手(26)が5回9安打7失点と打ち込まれた。12日に「特例2023」で抹消され、8日以来の先発。「スムーズに入れるように準備はしてきた。とにかく入りをしっかり」と気を付けていたが、1回先頭から二塁打、暴投、1死後にまた二塁打と、立ち上がりから崩れた。7失点は21年10月13日の日本ハム戦以来で、ここ2年では自己ワースト。3年連続の2ケタ勝利はおあずけとなった。

◆体調不良での特例抹消を経て8日以来の登板となった西武・高橋光成投手(26)は5回を投げ9安打、今季自己ワーストとなる7失点で降板した。「「次の登板に向けていい準備をしたいです」と肩を落とした。一回1死二塁から清宮に右中間フェンス直撃の先制適時二塁打を浴びた。二回も再び清宮の2点適時打など打者一巡の猛攻に遭ってこの回一挙5点を失うなど、序盤から苦しい展開となった。

◆日本ハムの伊藤は尻上がりに調子を上げ、今季初完封を無四球で飾り、7勝目を挙げた。打線は一回に清宮の適時二塁打で先制し、二回は清宮の2点二塁打などで一挙5点。三回は野村のソロで加点した。西武は高橋が乱調だった。

◆日本ハムが快勝し、5位・西武に再び0・5ゲーム差と肉薄した。新庄剛志監督(51)の試合後の一問一答は以下の通り。--先発・伊藤は尻上がりに良くなった「どうなんでしょうね?三回までに7点取って、ピッチャーがいいのか、(相手)バッターが〝諦めモード〟なっているのか。こういう展開になると、そういうケースあるじゃないですか?ウチで言ったら四回以降は点数を取れない。もう〝勝ったモード〟になってんのかな?とか」――15試合ぶりに3番に清宮を起用「4番で打ってなかったでしょ?今日、(スタメンから)外そうかと思ったんですよ。でも、相手ピッチャーが(好投手の)高橋君だったので、ちょっと逆に3番にして、勢いつけてもらえたらいいかなって。でも、3番だから4番だからっていう問題じゃないです。今日はうまいこと、インサイドアウトで前が大きくなった。今まではあるインコースのポジションしかさばけないようなバットの軌道をしていたんですけど、なんか今日は良かったです」-―二回2死一、二塁で西川の左前打で、左翼・野村が三塁に送球して一走・蛭間を刺殺、二走・外崎が本塁生還する前にアウトに「うまかったね。捕った瞬間、内野で練習してきたようなイメージで、サードまで。ファーストに投げるようなイメージで。これを外野手が内野の練習していたら、あれができてくるから、レベルがポンって1段上がっていくっていうところ。でも、(本塁を目指した外崎も)最後の3歩ぐらいちょっと抜いたっていうところは...。ウチならヘッドスライディング(笑)。それぐらいじゃないと、ああいうプレーになってしまうから」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
67404 0.626
(-)
M24
(-)
32406
(-)
329
(-)
90
(-)
36
(-)
0.252
(↓0.002)
2.730
(↑0.03)
2
(-)
ロッテ
56485 0.538
(-)
9.5
(-)
34390
(-)
401
(-)
76
(-)
59
(+1)
0.241
(-)
3.420
(↑0.04)
3
(-)
ソフトバンク
54542 0.500
(↓0.005)
13.5
(↓0.5)
33411
(+1)
392
(+2)
84
(+1)
52
(+2)
0.247
(-)
3.320
(↑0.02)
4
(-)
楽天
52581 0.473
(↑0.005)
16.5
(↑0.5)
32387
(+2)
438
(+1)
88
(-)
81
(-)
0.242
(↓0.001)
3.580
(↑0.02)
5
(-)
西武
49621 0.441
(↓0.004)
20
(↓0.5)
31320
(-)
372
(+7)
71
(-)
64
(+1)
0.232
(-)
3.000
(↓0.04)
6
(-)
日本ハム
50641 0.439
(↑0.005)
20.5
(↑0.5)
28393
(+7)
390
(-)
86
(+1)
62
(+1)
0.236
(↑0.001
2.970
(↑0.02)