オリックス(☆4対3★)ロッテ =リーグ戦16回戦(2023.08.25)・京セラドーム大阪=
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ロッテ
02001000031000
ORIX
00001300X4900
勝利投手:小木田 敦也(2勝0敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(3勝1敗22S))
敗戦投手:種市 篤暉(10勝5敗0S)
  DAZN
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◆オリックスが7連勝。オリックスは0-3で迎えた5回裏、森の犠飛で2点差に迫る。続く6回には西野と中川圭の適時打などで3点を奪い、試合をひっくり返した。投げては、2番手・小木田が今季2勝目。敗れたロッテは試合序盤を優位に進めるも、先発・種市が中盤に崩れた。

◆「可逆性脳血管攣縮(れんしゅく)症候群」と診断を受けたロッテ沢村拓一投手(35)が、大阪遠征に同行した。すでにZOZOマリンやロッテ浦和球場などで軽めの運動やキャッチボールを開始しているが、診断を受けてからは初の1軍同行となる。キャッチボールでは、ホームベース付近からレフトポール際のフェンスを何度も軽々と超えるなど、体の状態はかなり回復している様子だ。1軍登録はもう少し先になる見込みだが、精神的支柱としても首位オリックスを追うチームにとって大きな存在となりそうだ。今月2日には「コンディション不良」を理由に1軍登録を抹消され、検査などのため入院。7日に退院した。今月末に再度検査を受けて医師の許可が出れば、チームの通常練習に完全合流して復帰へ向けたピッチを上げていく予定だ。

◆ロッテ西野勇士投手(32)が、26日のオリックス戦(午後2時開始、京セラドーム大阪)で先発する。「初回からテンポよく自分の投球で、みんなに助けてもらいながら頑張りたいと思います」。前回登板となった15日の日本ハム戦では、5回10安打5失点と悔しい黒星だっただけに、雪辱を誓った。今季は13試合に登板し、8勝3敗、防御率3・00と安定している。9勝目となれば支配下1年目の13年に並ぶ。オリックスは山下舜平大投手が先発する。

◆オリックスの連続1失点以下試合が「7」ストップした。先発山崎福也投手(30)が、2回1死一塁から6番岡に右中間へ適時二塁打を許すと、続く7番ブロッソーに中前適時打を浴びて2点目を献上した。前日24日には宮城が西武相手に今季3度目の完封勝ちで7試合連続1失点以下となった。オリックスにとっては41年8月2日~12日以来、82年ぶり2度目の球団タイ記録。この日の試合で42年南海と大洋、66年巨人がつくった8試合連続1失点のプロ野球記録に挑んでいた。

◆8月に新加入したロッテのマイク・ブロッソー内野手が、得点圏に走者を置いた状況では25打席目で初タイムリーを放った。これまで今季6打点を挙げているが、1-0と先制した2回1死二塁で相手先発山崎福の直球を捉え、中前適時打。「種市が頑張っているので、もう1点と思って打ちにいきました。追加点がとれてうれしい」。5回には藤原の中犠飛で3点目を奪った。

◆ロッテ種市篤暉投手が6回途中9安打4失点で5敗目(10勝)を喫した。自己最速155キロを記録するなど直球は力強かったが、変化球の精度を欠き4四球。4度イニングの先頭を出す苦しい展開に「やっぱりフォアボールがいらない。腕も振れていたので、もう少し真っすぐでいけていれば良かったと思います」と肩を落とした。26日に引き分け以下で、自力優勝が消滅する。▽ロッテ吉井監督(エースと称する種市の投球内容に)「5回、6回(先頭)のフォアボールがすべて。気合入っていても打たれちゃダメ。調子が悪いのは分かっていたんですけれど、乗り越えて決着をつけてほしいと思って投げさせた。こっちの責任です」

◆オリックス先発山崎福也投手は5回6安打3失点で降板した。2回に6番岡に先制打を許すなど直球の制球が定まらなかった。自身初の2桁勝利も次回登板以降にお預け。「先発として何とかゲームをつくりたかった」と悔しそうに振り返った。チームの連続1失点以下試合もプロ野球記録目前に迫っていたが「7」でストップした。

◆待望の優勝マジックが26日にも点灯する。オリックスが逆転で2年ぶりの7連勝を飾った。ロッテをのみ込んだのは3-3と同点に追いついた6回だ。2死一、二塁から3番中川圭太内野手が、ロッテ種市の初球フォークに反応。うまく拾うと打球は二遊間を抜けた。「うしろにつないでいくという気持ちが、いい結果につながってくれた」。中嶋監督が「無敵の中川」と呼ぶ不屈の男が、逆境で試合をひっくり返した。試合は決めたのは中川圭だが、お膳立てしたのは意外な男たちだった。2点差で追う6回。1死一、二塁から3年ぶり遊撃スタメンの9番山足が右前打を放って満塁。続く1番渡部の右犠飛で1点差に迫った。さらに2番西野が138キロフォークを捉えて左前適時打。5回に5月28日西武戦以来となるヒットを放った33歳が、2打席連続安打。押せ押せムードで中川圭にバトンを渡した。26日ロッテ戦で勝てばマジック23が点灯。引き分けてもマジック24が出る。110試合で103通りと変幻自在のオーダーを繰り出す中嶋監督は「本当によく次につなげてくれた。みんなが本当にいい仕事をしてくれた」と6回の波状攻撃を絶賛。ただ、マジックに関しては「マジックってあなたたち(マスコミ)がつくった言葉であって...」と苦笑い。「目の前のやつ(試合)を勝っていくしかないじゃないですか」と変わらない。チームに「脇役」という言葉はない。お立ち台に上がった西野は「(2軍で)悔しい思い、複雑な思いもあったけど、自分は自分で調子を上げないとチャンスが来ないと思っていた。そんなに多くチャンスはない。強気にいきました」。前日24日に昇格し、すぐにヒーローになった。2位ロッテとは今季最大の9・5差。激しいチーム内競争を推進力に、中嶋オリックスがゴールテープを切るまで全力で走り抜く。【桝井聡】

◆オリックスの39歳平野佳寿投手がサファテ(元ソフトバンク)を抜いて歴代単独5位のNPB通算235セーブを記録した。1点差の9回に登板して1安打無失点。今季22セーブ目をマークした。6月30日の日本ハム戦から16試合連続無失点の安定感で、名球会入りの条件となる日米通算250セーブまで、あと「7」。中嶋監督は「無理なところもいってもらっていますし、本当に感謝してます」と最敬礼だった。

◆オリックスの先発・山崎福也投手(30)が二回に4安打を集中され、2失点。1失点以下の連続試合が7で止まった。0-0の二回1死から石川慎に中前打、続く岡に右中間を破る適時二塁打で失点。さらに7番・ブロッソーに2点目となる中前打を許した。17日のソフトバンク戦(京セラ)から24日の西武戦(ベルーナ)まで、82年ぶりとなる球団タイ記録の7試合連続1失点以下と鉄壁な投手陣を形成し、球団新記録が見えたが、2点目を奪われた。

◆オリックス・山下舜平大投手(21)が26日のロッテ戦(京セラ)に先発。本拠地のマウンドを確かめ、「状態も結構上がってきてる感じはします」と登板に備えた。前回、18日の日本ハム戦(京セラ)では、自己最多タイとなる10奪三振を奪い、7回1失点と好投するも、初の2桁勝利はお預け。ここまで9勝(3敗)、防御率1・70と好成績をキープ。2位・ロッテとの差も広がり、優勝マジック点灯も目前。「やばいですね。でも、意識はしないです」と自然体を強調した。

◆オリックスが逆転で7連勝とした。1―3の六回に渡部の犠飛と西野の適時打で追い付くと、中川圭の適時打で勝ち越した。六回以降は救援陣が無失点でつなぎ、2番手の小木田が2勝目を挙げた。ロッテは種市が粘れなかった。

◆中川圭が中前へはじき返し、二走の山足が勝ち越しのホームへと滑り込むと、地響きのような歓声がわいた。2連覇を経て本物の強さを身につけたオリックス。1分けを挟んで今季最長の7連勝。殊勲の3番打者はナインの思いを代弁した。「チーム全員で何とか勝てるようにという気持ちでやってます」2点を追う六回だ。1死満塁で渡部の右犠飛で1点を返し、続く西野の左前適時打で同点。なおも2死一、二塁の場面。「どの球種来ても振ろう」。甘く入ったフォークを捉え、一気に試合をひっくり返す。ここぞとばかりに束となって畳みかけ、種市をマウンドから引きずり下ろした。先発の山崎福が5回3失点で降板。チームは17日のソフトバンク戦(京セラ)から7試合連続1失点以下だったが、球団新記録の8試合連続は逃した。それでも打撃陣が奮闘し、王者の地力を示した。2位ロッテとの3連戦。試合開始直前には中嶋監督が「先を見過ぎるなよ。目の前の試合、目の前のボールを集中してやっていこう」と説いた。そして選手が言葉通りに体現した。貯金を今季最多の27とし、ゲーム差は9・5に。26日にも引き分け以上でマジックナンバーが点灯する。中川圭は「ほんとに目の前の試合しか考えていない」と力を込めた。ゴールテープを切るその日まで慢心はみじんもない。(北池良輔)?...オリックスの優勝へのマジックナンバーの点灯は最短で26日。26日にオリックスがロッテに勝った場合は優勝マジック23、引き分けなら同24が出る

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
67403 0.626
(↑0.003)
-
(-)
33406
(+4)
329
(+3)
90
(-)
36
(-)
0.254
(↑0.001
2.760
(-)
2
(-)
ロッテ
56484 0.538
(↓0.006)
9.5
(↓1)
35390
(+3)
401
(+4)
76
(-)
58
(+1)
0.241
(↑0.001
3.460
(↓0.01)
3
(-)
ソフトバンク
54532 0.505
(↓0.004)
13
(↓1)
34410
(+2)
390
(+3)
83
(-)
50
(+2)
0.247
(↓0.001)
3.340
(↑0.01)
4
(-)
楽天
51581 0.468
(↑0.005)
17
(-)
33385
(+3)
437
(+2)
88
(-)
81
(-)
0.243
(-)
3.600
(↑0.02)
5
(-)
西武
49611 0.445
(↑0.005)
19.5
(-)
32320
(+5)
365
(-)
71
(-)
63
(-)
0.232
(-)
2.960
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
49641 0.434
(↓0.004)
21
(↓1)
29386
(-)
390
(+5)
85
(-)
61
(-)
0.235
(↓0.001)
2.990
(↓0.01)