楽天(☆3対2★)ソフトバンク =リーグ戦15回戦(2023.08.25)・楽天モバイルパーク宮城=
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ソフトバンク
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楽天
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勝利投手:渡辺 翔太(6勝1敗1S)
敗戦投手:甲斐野 央(1勝1敗2S)
  DAZN
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◆楽天は0-2で迎えた7回裏、岡島の犠飛などで2点を挙げ同点とする。そのまま迎えた延長10回には、辰己の適時二塁打が飛び出し、サヨナラ勝利を収めた。投げては、先発・岸が8回2失点の力投。3番手・渡辺翔が今季6勝目を挙げた。敗れたソフトバンクは、打線がつながりを欠いた。

◆前回ノーヒットノーランを達成したソフトバンク石川柊太が楽天戦で先発する。ソフトバンクでは4人目のノーヒットノーラン達成だったが、過去達成者の次回登板結果は、43年別所と19年千賀は勝利投手、22年東浜は勝敗なし。黒星を喫したケースはないが、石川の結果はどうか。

◆AAA宇野実彩子(37)が、セレモニアルピッチを行った。背番号「335」の楽天のユニホームを着て登場。セットポジションから腕を振り、2バウンドで捕手役の伊藤裕のミットに収まった。ノーバウンド投球とはいかなかったが、投球後は笑顔。スタンドからの拍手に応えていた。投球後は「ホームベースまで遠かったです。始球式の前に、球団の方とキャッチボール練習をさせていただいたときは届いていたので、悔しいです」と感情をあらわにしたが「スタジアムはとても気持ちよかったです。楽天ゴールデンイーグルスのファンの方もソフトバンクホークスのファンの方もみんな温かくて楽しくできました」と充実した表情で振り返った。自己採点は「85点」。18年6月以来のマウンド経験について「前回5年前の始球式は自己採点で60点だったのでそれよりはうまくできたと思います。15点足りなかったのは、(ホームベースまでノーバウンドで)届かなかったからです」と自らの成長に笑顔を浮かべた。チームに向けては「「いつもスポーツには勇気をいただいているので感謝しています。怪我に気をつけて、選手生活を楽しんでください。私も頑張ります!」と呼びかけた。

◆ソフトバンク石川柊太投手は7回途中2失点の力投も反省の言葉を並べた。2-0の7回、先頭浅村に中前打を献上。続く島内を四球で歩かせ、1死二、三塁で岡島に中犠飛を許した。「7回の先頭バッターを抑えられなかったところに、自分の力不足を感じました」。ノーヒットノーランを達成した前回登板を含めて16イニングぶりに失点。2番手の藤井に後続を託したが、失策が絡んで同点となり、自身5勝目は逃した。

◆楽天辰己涼介外野手が決めた! 同点の延長10回1死一、二塁で打席を迎えると、カウント1ボールから甲斐野の外角低め157キロ直球を捉えた。フォークを狙っていたが、体が反応。打球は左翼手近藤の頭上を越え、サヨナラの適時二塁打となった。この日は今季本拠地最多の2万6372人が来場。お立ち台では「満員御礼サイコー!!」と叫んだ。声援が力となった。緊迫した場面での打席も「左耳が千切れるんじゃないかな」と大きな声で押された。本拠地では今季観客動員が伸び悩む時期があったが、V字回復。夏休みが終わった金曜の試合でも、今季一番のファンが集まった。辰己は「経営的にはそれ(満員)を目指していると思う。野球しかやってきていないので、何もできないですけど、ただ、人気だったり、そういうところは貢献できたら」と力を込めた。この日着用した「FAN'Sユニホーム」では、今季7戦6勝。そのうちの2勝が辰己のサヨナラ打だ。「みんなの笑顔が見たいです」。笑顔でシーズンを終えられるように、まだまだ諦めない。▽楽天石井監督(3位ソフトバンクとの3連戦初戦に勝利し)「それは大きいです。また明日から弾みをつけて、選手もグラウンドに飛び出してくれるかなと思います」

◆ソフトバンクが「鬼門」と言える杜(もり)の都・仙台で、またしても屈辱的な黒星を喫した。2-2で迎えた延長10回裏1死一、二塁。5番手甲斐野が楽天辰巳に左翼越えのサヨナラ二塁打を許した。前夜24日のロッテ戦(ZOZOマリン)に続いて2戦連続の逆転負け。首位オリックスの背中は13ゲーム差まで遠のき、4位楽天には4ゲーム差まで迫られた。CS死守が現実路線となってきた。「詰めが甘かった。見えないミスも多かった」。試合後の藤本監督は2点をリードしながら追加点を奪いきれなかった攻撃面を反省した。先発は18日の西武戦(ペイペイドーム)でノーヒットノーランを達成した石川だった。3回まで自慢のパワーカーブを軸に4三振を奪うなどパーフェクト投球。6回まで楽天打線を無得点に封じた。だが、7回1死二、三塁から犠飛で1点を失い降板すると、2番手の藤井が三塁周東のまさかの落球(記録は失策)で同点とされた。指揮官は「(周東の)ミスはつきものやから」と冷静に振り返り、痛恨の適時失策を責めなかった。試合前の練習中、藤本監督は外野で投手陣を集め、残り35試合のフル回転を指示していた。宣言通り、8回に松本裕、9回にオスナをつぎ込み、10回は3連投となる甲斐野をマウンドに送った。それでも接戦に敗れた。「今日から3連投は解禁しているのでね。そこはみんなで話し合っているから。切り替えて行きましょう」。敵地仙台では4連敗...。何とか負の流れを断ち切らなければ、Bクラス転落の危機に直面してしまう。【佐竹英治】▽ソフトバンク甲斐(5回2死三塁で左前適時打)「打ったのは真っすぐ。絶対に追加点をと集中しました。効果的な追加点を取ることができて良かったです」▽ソフトバンク三森(3回2死二塁で先制の適時二塁打)「打ったのはカーブ。先制のチャンスを絶対に生かそうという気持ちだけでした。追い込まれてから何とか食らいついて打つことができました」

◆楽天ドラフト3位ルーキーの渡辺翔太投手が、チームトップタイの6勝目を挙げた。同点の延長10回に3番手として登板。3者凡退で打ち取ると、直後に辰己のサヨナラ打が飛び出した。プロ初登板からすべてリリーフ登板ながら、則本、早川、田中将に並ぶ勝ち星。「うれしいです」と笑顔だった。

◆笑う門には福来る! 楽天ドラフト3位ルーキーの渡辺翔太投手(22)が、チームトップタイの6勝目を挙げた。同点の延長10回に3番手として登板。スライダーと直球を主体に、牧原大、今宮、甲斐を3者凡退。リズムを作った。直後に辰己のサヨナラ打。渡辺翔も祝福の水をかけられ「寒いです」と、笑顔で喜んだ。プロ初登板からすべてリリーフ登板ながら、則本、早川、田中将に並ぶ勝ち星となった。マウンド以外では常にニコニコの愛されキャラ。一番の得意球がパームボールということから、「パーソル パ・リーグTV」で「パーム太郎」と紹介されると、先輩たちからいじり。「とっとこ」「ハム太郎みたいだな」とツッコミを受けた。愛称は「わっぴー」。ルーキーながら仲間やファンの心をつかんでいる。今季は31試合に登板し、防御率も1・47。グラウンドでもセットアッパーとして定着をしてきた。「1回を0でかえってくることを心がけてやっている」。全力投球で、ブルペンを支えていく。

◆日米通算200勝まで4勝に迫っている楽天・田中将大投手(34)が26日のソフトバンク戦に先発する。10日に六回途中6失点と黒星を喫した相手に「自分との戦いもありますが、一番は対打者をしっかりと抑えていくことが大事だと思います」と語った。前回登板から中8日の間隔で今季7勝目を狙う。

◆楽天が連敗を3で止めた。2―2の延長十回1死一、二塁で、辰己が左越えに適時二塁打を放って試合を決めた。3番手の渡辺翔がチームトップに並ぶ6勝目。ソフトバンクは七回に周東の失策で追い付かれ、十回は甲斐野が打たれた。

◆土壇場でハプニングが起こった。0-2の七回一死二、三塁。楽天・岡島が中犠飛を放って1点を返した。ここで18日の西武戦でノーヒットノーランを達成したソフトバンク先発の石川が降板となった。仕切り直しでなお2死二塁。鈴木大が高い内野フライを打ち上げるとマウンド付近で三塁手・周東が捕球したかにみえたが、ポロリと落球。二走・田中和が生還し、試合を振り出しに戻した。今江打撃コーチは「1巡目は探り探りになってしまった。2巡目はしっかりアプローチをしていきたい。1イニングでも早く追いついて、追い越していけるようにやっていきたい」と話していたが、打線が期待に応えた。楽天モバイルパークが最も大歓声に包まれた瞬間、石川はベンチで呆然(ぼうぜん)と立ち尽くした。試合前の時点で3位・ソフトバンクを5ゲーム差で追走。負けられない一戦で、息を吹き返した。投げては先発した岸が8回を6安打3奪三振で2失点。頼れるベテランの力投が、味方打線の奮起を促した。同点の九回から抑えの松井裕が登板。延長十回、1死一、二塁から辰己の左適時二塁打でサヨナラ勝ちした。(広岡浩二)

◆楽天が連敗を3で止めた。先発した岸孝之投手(38)は、8回2失点の力投も、勝敗は付かず。ドラフト3位・渡辺翔太投手(22)=九産大=が十回から登板し、三者凡退に斬って6勝目を飾った。試合後、報道陣の取材に応じた、石井一久監督(49)の一問一答は以下の通り。--試合を振り返って「点を取られても、次の1点を取られずに我慢して、野手がその後に追い越してくれたと思います」--2-2、延長十回無死一塁から、鈴木大が投前犠打を決めた「最後の大地のところは、ものすごくプレッシャーがかかる場面で、何とかランナーを進めるようないいバンドをしてくれました」--岸が先発し8回2失点と踏ん張った「岸は(体が)細いし、よく頑張ってくれたので、いっぱいご飯を食べてほしいです」--新人の渡辺翔が6勝目を挙げた「何ですかね。本当にリズムよく投げて、ベンチに帰ってきてくれて、〝さあ攻撃だ〟とバトンを渡してくれる。そういうところが白星につながっているのかもしれません」

◆勝利を呼び込む打球が左翼手の頭上をかすめた。2-2の延長十回1死一、二塁。楽天・辰己涼介外野手(26)が左越えに二塁打を放って試合を決めた。「サヨナラの予感? 匂っていた。見に来ていた家族の前で打ててよかったです」バットと打撃用手袋を新品に交換し、甲斐野と対峙。157キロの直球を流し打ち、「フォークボールを狙っていて、いい感じに振り遅れた」と好反応を振り返った。チームの連敗を3で止め、仲間の手荒い祝福から逃げ回った。この日は先着2万人にユニホームを配布する恒例のイベント日。今季4度目だが、辰巳は4月23日の日本ハム戦に続いて2度目のサヨナラ打を放った。今季最多の2万6372人が詰めかけた本拠地でお立ち台に上がると「仙台育英、準優勝かっこよかったです」と舌も滑らか。石井監督は「辰己の能力なら前進守備を越えると思った」とたたえた。クライマックスシリーズ行きを争う3位ソフトバンクとの3連戦初戦を制し、4ゲーム差で追走。負けられない戦いが続く。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
67403 0.626
(↑0.003)
-
(-)
33406
(+4)
329
(+3)
90
(-)
36
(-)
0.254
(↑0.001)
2.760
(-)
2
(-)
ロッテ
56484 0.538
(↓0.006)
9.5
(↓1)
35390
(+3)
401
(+4)
76
(-)
58
(+1)
0.241
(↑0.001)
3.460
(↓0.01)
3
(-)
ソフトバンク
54532 0.505
(↓0.004)
13
(↓1)
34410
(+2)
390
(+3)
83
(-)
50
(+2)
0.247
(↓0.001)
3.340
(↑0.01)
4
(-)
楽天
51581 0.468
(↑0.005)
17
(-)
33385
(+3)
437
(+2)
88
(-)
81
(-)
0.243
(-)
3.600
(↑0.02)
5
(-)
西武
49611 0.445
(↑0.005)
19.5
(-)
32320
(+5)
365
(-)
71
(-)
63
(-)
0.232
(-)
2.960
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
49641 0.434
(↓0.004)
21
(↓1)
29386
(-)
390
(+5)
85
(-)
61
(-)
0.235
(↓0.001)
2.990
(↓0.01)