広島(☆4対3★)ヤクルト =リーグ戦19回戦(2023.08.25)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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ヤクルト
0210000003730
広島
300000001X4601
勝利投手:栗林 良吏(3勝7敗12S)
敗戦投手:清水 昇(1勝7敗0S)

本塁打
【広島】デビッドソン(15号・1回裏2ラン)

  DAZN
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◆広島は初回、西川の適時打とデビッドソンの2ランで3点を先制する。その後は同点を許すも、9回裏に坂倉が犠飛を放ち、サヨナラ勝利を収めた。投げては、先発・森が7回途中3失点の好投。4番手・栗林が今季3勝目を挙げた。敗れたヤクルトは、守備の乱れから失点を喫した。

◆ヤクルト石川雅規が広島戦先発登板。広島戦は通算87試合登板して32勝31敗だが、球場別の勝敗内訳は神宮球場20勝17敗、広島市民球場7勝2敗、マツダスタジアム4勝11敗、札幌ドーム1勝、松山1敗。広島の本拠地移転後は敵地登板が苦手となり、マツダスタジアムでは15年8月13日からシーズンをまたいで現在7連敗中。石川の同一球場最多連敗は02~06年横浜スタジアムの8連敗で、今日の広島戦で黒星を喫すると自身のワースト記録に並んでしまう。

◆ヤクルト村上宗隆内野手が体調不良から復帰して以降、初のマルチ安打を放った。1点を追う3回2死二塁。広島先発森の147キロ直球を左前へ同点適時打。厳しい内角攻めに肘を折り曲げて対応し、緩い打球ながら左前に落とした。「良いところに落ちてくれました。同点に追いつくことが出来て良かったです」と語った。17日DeNA戦(神宮)で2戦連続の本塁打&マルチ安打を記録した翌18日、体調不良で「特例2023」の対象選手として出場選手登録を抹消。22日巨人戦(東京ドーム)から復帰したが、3連戦で11打数1安打と振るわなかった。体調は「万全」と言いながらも鼻声が続く中でプレーしていた。この日は散髪も済ませリフレッシュ。キャプテン山田との連打で3回の同点シーンを生み出した。23日に自力でのCS進出が消滅しているが「頑張るだけです」と諦めるそぶりはない。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(23)が5年連続となる100安打を記録した。第1打席となった2回先頭で痛烈な右前打を放ち、3点を追う場面で出塁。無死満塁となり長岡の右犠飛で1点目のホームを踏んだ。村上はプロ2年目の19年に118安打を記録して以降、毎年100安打以上を放ってきた。3冠王に輝いた昨季は155安打を記録していた。第2打席では体調不良から復帰して以降、初のマルチ安打を記録。1点を追う3回2死二塁。広島先発森の147キロ直球を左前へ同点適時打。厳しい内角攻めに肘を折り曲げて対応し、緩い打球ながら左前に落とした。「良いところに落ちてくれました。同点に追いつくことが出来て良かったです」と語った。17日DeNA戦(神宮)で2戦連続の本塁打&マルチ安打を記録。だが翌18日、体調不良で「特例2023」の対象選手として出場選手登録を抹消。22日巨人戦(東京ドーム)から復帰したが、3連戦で11打数1安打と振るわなかった。体調は「万全」と言いながらも鼻声が続く中でプレーしていた。

◆ヤクルトは今月3度目の4連敗で借金は最多の17に膨れた。同点の9回無死一塁で長岡秀樹内野手がバント失敗で、投併殺打に。9回の守備では小園の三ゴロを武岡龍世内野手が失策し、今季6度目のサヨナラ負けにつながった。高津監督は「あれだけミスが続いて勝てというのも難しい」と厳しかった。9回に登板し自己ワーストとなる7敗目を喫した清水昇投手へは「無安打で1失点だから大丈夫」とかばった。▽ヤクルト石川(初回に3失点するも2~6回は1安打投球)「前回もそうですけれど反省をいかせなかった。初回が全てですね」

◆広島島内颯太郎投手が横山と並んで球団の日本人投手最多タイとなる31ホールドを挙げた。「偉大な先輩に並べたことは素直にうれしい。これから1つでも多く積み重ねていけるように。1個ずつ頑張りたいです」

◆新井カープが今季5度目のサヨナラ勝ちで、首位阪神を追走だ。3-3の9回無死満塁で、広島坂倉将吾捕手が清水のフォークを捉えて右翼へサヨナラ犠飛。2年連続セ・リーグ王者を相手に本拠地マツダスタジアムで無傷の10連勝を飾り、7・5ゲーム差をキープした。真っ赤なスタンドが、揺れに揺れていた。9回、2個の敵失から生まれた絶好機。坂倉は「チャンスはピンチなので、あれがゴロになっていたら、2アウトになってしまうので、いろんな気持ちはありましたけど、割り切って(走者を)かえすことだけを考えていました」。三塁走者を本塁に迎え入れることだけを念じ、集中力を高めた。9回表の守備では、二盗を狙った丸山和をピシャリと刺した。坂倉で勝負を決める道筋ができあがっていた。新井監督は「いいボールいったよね。サクだったらなんとか当てて前に飛ばしてくれるだろうと思ってました」。決勝打につながるストライク送球も思い浮かべ、声を弾ませた。信頼に応えてくれる選手たちが、ただただ頼もしい。阪神の快走が止まらなくても、新井カープの追走も止まらない。【堀まどか】▽広島デビッドソン(初回、マツダスタジアムで3戦連発で11本目となる15号2ラン)「今までシーズンを過ごしてきて、何かしっくりこない部分があって、葛藤していた。ここにきて信頼して試合でも振れるようになったところも大きい」▽広島栗林(プロ3年目で本拠地初勝利となる3勝目)「初めてホームで勝てて、あの声援を聞けたのはすごいうれしい」

◆広島・森下暢仁投手(26)が試合前練習に参加し、先発する26日の20回戦に向けキャッチボールなどで調整した。この日、26歳の誕生日を迎え「(26歳)最初の登板。良いスタートを切りたいか」の問いに「そりゃもちろん」と意気込んだ。前回登板の19日の巨人戦(マツダ)は8回7安打3失点で自身約1カ月ぶりの白星を挙げ、26歳初登板で今季8勝目を狙う。

◆ヤクルトのディロン・ピーターズ投手(30)が25日、マツダスタジアムでキャッチボールなどを行い、26日の広島戦(マツダ)に向けて調整した。同戦は5試合に登板して2勝1敗、防御率1・74と好成績。先発の役目を果たすことを誓った。「できるだけ長いイニングを投げられるように、自分のベストを尽くすだけです。全球種でしっかりストライクを取れるように、ストライク先行で投げられるように、フォームのところなどを練習してきました」安定感ある投球を続けている。7月以降は7試合連続で黒星がついておらず、ここまでチームトップタイの6勝(3敗)。「しっかり残りの1カ月半、全力を尽くしてやるだけ」と言葉に力を込めた。元同僚への思いも明かした。ピーターズは2019―20年にエンゼルスに所属しており、大谷翔平投手(29)とは元チームメート。右肘靱帯(じんたい)を損傷した情報は目にしたといい「すごく残念なニュースだけど、早く良くなってもらいたい。すごくピッチャーということに変わりはないので、早く回復してもらいたいです」と心配した。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が三回2死二塁で同点の左前適時打を放った。「いいところに落ちてくれました。同点に追いつくことができてよかったです」2―3の三回。2死から山田が左翼フェンス直撃の二塁打を放って好機をつくると、主砲が決めた。カウント1―2からの4球目、内角147キロ直球を詰まりながらも左前へ。同点の適時打とした。

◆先発したヤクルト・石川雅規投手(43)は6回4安打3失点で降板し、勝敗はつかなかった。一回に西川の適時打とデビッドソンの左中間への2点本塁打で3点を失ったが、二回以降は無失点。緩急自在に相手打者を封じた。打線が三回に同点に追いついたが、勝ち越しはならず。6月10日の西武戦(ベルーナドーム)以来の今季3勝目をつかむことはできなかった。

◆広島は3―3の九回無死満塁から坂倉の右犠飛でサヨナラ勝ちした。九回を無得点に抑えた4番手の栗林が3勝目を挙げた。ヤクルトは4連敗。3点差を追い付いたが、四回以降は得点できなかった。清水が7敗目を喫した。

◆ヤクルトは接戦の末、サヨナラ負けとなり、今季マツダスタジアムで10連敗を喫した。試合後の主な高津臣吾完投(54)の一問一答は以下の通り。――サヨナラ負け「あれだけミスが続くとね。さすがにあそこをしのげという方も難しいかなと思うし。この試合を勝てというのも難しいなと思いますね。あれだけミスが重なるとね」――序盤にすぐに打線が同点に追いついた「初回2アウトランナーなしから3失点はちょっと反省しないといけないですけども、攻撃の方は早いうちに追いついて。次の1点、次の1点と思ったんですけども。早いイニングで追いつけたのはよかったと思いますけどね」――粘り切れない展開続いている「エラー(九回の2失策)にバントができないんじゃね(八回無死一塁で長岡が犠打を失敗し併殺打)。ちょっと、これはもう練習しかないと思うので、あとはどういう練習をするか、練習方法であったり回数であったりそういうところだと思うので。どんどん練習やっていきますよ」――石川は二回以降好投「ちょっと申し訳ないですけど彼はいいか悪いかもちょっとわからないのが彼のいいところかもしれない。特別いいようにも悪いようにも思わなかったんですけど、でもやっぱり丁寧に1球の意味を考えながら投げているなというのはすごく伝わってきました。初回のスチールとか、そういうところの油断はあったんですけども。でも持っている力を十分に発揮した丁寧ないいピッチングだったと思います」――マツダで今季10連敗。止めたい「勝てていないのは事実ですけど、そんなに意識しているわけではないので、どの球場でもどのチーム相手でもどんな時期でも、勝ちたいなと思うのが当然のことで。まぁそれでここで勝てていないというのは事実なのでね、明日は勝てるように頑張ります」

◆広島は3―3の九回無死満塁から坂倉の犠飛でサヨナラ勝ち。マツダスタジアムでのヤクルト戦は今季10戦10勝とし、首位・阪神を7・5ゲーム差のまま追走。試合後の新井貴浩監督(46)の一問一答は次の通り。──坂倉のサヨナラ犠飛。打球が上がった瞬間の心境は「追い込まれてましたけど、サクだったら何とか当てて前に飛ばしてくれるだろうと思っていました」──森は6回1/3を3失点「もちろん攻撃との兼ね合いもあるけど、彼にも少しずつイニングを伸ばしてもらいたいな、成長してもらいたいなという期待も込めて送り出しました」──リリーフの好投がサヨナラにつながった「(七回2死二塁から登板した)大道も相手に流れがいっている中で勢いを止めてくれました。後からいってくれたブルペン陣も本当に頼りになります」──一回にはデビッドソンが2ラン。月間6本目「いいですね。彼が試行錯誤して取り組んでいく中で、レベルアップしてくれているし、日本の野球にアジャストしてきてくれていると思う」──マツダのヤクルト戦は今季10戦10勝。声援が影響「すごくあると思います。アドバンテージとしてマツダスタジアムはたくさんの応援が選手の背中を押してくれると思いますし、逆に相手チームからしたらプレッシャーになっているのかなと思います」─―阪神を追う戦いが続く「私たちは、いつも言っているように一戦一戦、全員でカープの野球、全員野球でやるだけ。相手のことは私たちではコントロールできない。自分たちはコントロールできる。明日も全員野球で頑張りたいと思います」──球団OBの古沢憲司さんが亡くなった「自分もよく声をかけていただきましたし、若いころから気にかけていただきました。すごく残念で悲しいです。厳しさの中にも優しさのある、温かい方でした」

◆野球にミスはつきもの。だが、勝負の世界では敗戦に直結してしまう。ヤクルトは九回に2失策が絡んでサヨナラ負け。今季マツダスタジアムで10戦全敗と〝鬼門〟を突破できず、高津臣吾監督(54)は険しい表情を浮かべた。「あれだけミスが続くとね。さすがにあそこをしのげというのも、この試合を勝てというのも難しい」先頭小園の打球を三塁の武岡が後逸。無死一、二塁からは清水がバント処理で一塁へ悪送球して満塁とされ、坂倉の右犠飛で失点した。攻撃では九回無死一塁で長岡が犠打を試みるも投ゴロ併殺打となり、勝ち越しムードが消沈。26日に敗れれば、2016、17年にシーズンをまたいで記録した球団ワーストに並ぶマツダ11連敗となる。高津監督は「これはもう練習しかない」と尻をたたいた。(赤尾裕希)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
68414 0.624
(↑0.004)
M22
(↑1)
30440
(+8)
341
(+1)
59
(+2)
60
(+2)
0.249
(-)
2.680
(↑0.03)
2
(-)
広島
62503 0.554
(↑0.004)
7.5
(-)
28406
(+4)
400
(+3)
77
(+1)
66
(+1)
0.244
(-)
3.140
(-)
3
(1↑)
DeNA
56543 0.509
(↑0.004)
12.5
(-)
30417
(+18)
401
(+2)
79
(-)
21
(-)
0.250
(↑0.003)
3.260
(↑0.01)
4
(1↓)
巨人
56551 0.505
(↓0.004)
13
(↓1)
31433
(+1)
416
(+8)
134
(-)
40
(-)
0.257
(↓0.001)
3.570
(↓0.03)
5
(-)
ヤクルト
47642 0.423
(↓0.004)
22
(↓1)
30416
(+3)
450
(+4)
97
(-)
55
(-)
0.238
(-)
3.710
(-)
6
(-)
中日
41683 0.376
(↓0.004)
27
(↓1)
31318
(+2)
407
(+18)
50
(-)
30
(-)
0.240
(↓0.001)
3.300
(↓0.12)