西武(★0対3☆)オリックス =リーグ戦19回戦(2023.08.23)・ベルーナドーム=
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ORIX
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西武
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勝利投手:山本 由伸(12勝5敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(3勝1敗21S))
敗戦投手:今井 達也(7勝4敗0S)
  DAZN
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◆オリックスが5連勝。オリックスは2回表、西野が押し出し四球を選び、1点を先制する。そのまま迎えた7回には、1死三塁から頓宮の適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・山本が7回5安打無失点の力投で今季12勝目。敗れた西武は、打線が再三の好機を生かせなかった。

◆オリックス山本由伸は21年に18勝、22年に15勝しており、今日の西武戦に勝てばこの3年間の白星が45勝となる。3年間で45勝以上は11~13年に田中(楽天)が19→10→24の合計53勝、内海(巨人)が18→15→13の合計46勝、摂津(ソフトバンク)が14→17→15の合計46勝して以来で、オリックスでは89~91年に15→14→16の合計45勝した星野以来。

◆西武今井達也投手(25)が6回で123球を要しながらも、1失点で乗り切った。この日は初回からはっきりしたボール球も多く、2回には2死満塁から押し出し四球で先制点を許した。4回まで打者20人に対し、7人でフルカウントになる状況。それでも2回以外はピンチを切り抜け、グラブをたたいた。123球を投じ、ボール球は54球。荒れ気味の投球になったものの、降板後は球団広報を通じ「序盤から球数が多くはなりましたが、球数を多く投げられるようにトレーニングをしているので、自分的には気にしていません。次の登板に向けてしっかり調整します」とコメントを寄せた。

◆首位オリックスがエースの力投で、引き分けを挟んで5連勝とした。7月15~23日以来、今季4度目の5連勝で、6試合連続負けなしは今季初となった。先発の山本由伸投手(25)は、7回5安打無失点でリーグトップ12勝目。現在、防御率もトップだが、この日の5奪三振で計128奪三振とし、1位のロッテ種市にあと2と迫った。打線は2回2死満塁で西野が四球を選んで押し出しで先制。1点リードのまま迎えた7回1死三塁で、頓宮が左前適時打を放ち2点目を追加した。これでオリックスは球団では67年ぶりとなる6試合連続で失点が1点以下。最短25日の優勝マジック点灯を目前にして、先発からリリーフまで投手陣の安定感が光っている。

◆オリックスのエース山本由伸投手(25)が、7回5安打無失点で両リーグトップの12勝目を挙げた。リーグ2位のロッテ種市に2勝差をつけ、最多勝争いを快走だ。「ランナーを出しながらのピッチングになったけど、相手投手も粘り強く投げていたので、負けないように投げました」。相手先発は同い年で、16年夏の甲子園で作新学院を全国制覇に導いたV腕の今井。98球の力投で粘り勝った。初回は3者凡退でスタートしたが、本調子とは言えなかった。状態を自覚し、バッテリーを組む若月といつも以上にイニング間に話し合った。「めちゃくちゃいい感覚ではなかったので、ボールの感じとかを確かめながら、その先の配球のこととかを話し合いました」。得点圏に走者を背負ったのは4度。7回無死一、二塁のピンチでは、直球、スライダー、シュートと異なる決め球で後続3人を断った。密なコミュニケーションが生きた。引き分けを挟んで今季4度目の5連勝。最短25日の優勝マジック点灯へ、好調投手陣がバトンをつないでいる。6試合連続の1失点以下は、阪急時代の1956年(昭31)6月13日の東映戦から6月19日の毎日戦でマークして以来、球団67年ぶりの快記録。「1人1人が必死にやってますし、その中でシーズンを楽しんでできています」。その中心にいる山本は今季18試合中13試合で1点以下。驚異の安定感が光るエースを、敵地ながらカブスら大リーグ10球団以上が視察した。リーグトップの勝利数、防御率とともに奪三振数も128となり、1位のロッテ種市まであと2と迫る。「1日1日を大事に頑張りたい」と17日に誕生日を迎えたばかりの25歳。優勝争いの終盤になって、すごみを増してきた。【磯綾乃】▽オリックス頓宮(7回1死三塁で2点目の適時打)「由伸(山本)が頑張って投げてくれている中で、なかなか点が取れていなかったので、なんとか打ててよかったです」

◆西武が首位オリックスに連敗した。先発今井が6回までで123球を要し、降板直後の7回に痛い2点目を許した。借金12のうち9つがオリックス戦でのものと力の差を見せつけられている。光明は1回無失点に抑えた新外国人右腕のクリスキー。西武初登板を終え「西武でのデビューができてうれしい。中継ぎ陣も多く投げていたし、ブルペン陣の助けになれて良かったです」と振り返っていた。

◆2点リードの8回を任されたオリックス2番手山岡泰輔投手が3者凡退斬りで勝利のバトンをつないだ。「1人1人、アウトを取ることだけに集中しました」。蛭間と源田を内野ゴロに打ち取り、最後はペイトンを空振り三振。7月中旬に中継ぎに配置転換されてから、これで3ホールド目。「颯一郎(山崎)が行くかなと思ってたので少し差されましたけど、こういう形でも勝ちに加われてうれしいです」。勝利への貢献を喜んだ。

◆首位オリックスがエースの力投で、引き分けを挟んで5連勝とした。7月15~23日以来、今季4度目の5連勝で、6試合連続負けなしは今季初となった。先発の山本由伸投手(25)は、7回5安打無失点でリーグトップ12勝目。現在、防御率もトップだが、この日の5奪三振で計128奪三振とし、1位のロッテ種市にあと2と迫った。中嶋聡監督(54)は「まあいろんな要素、暑いのもあるし。苦しんでましたね」と見守っていたが「要所でしっかり投げたのと、本当にここっていうところでのボールが良かったのかなと思います」とさすがの投球をたたえた。打線は2回2死満塁で西野が四球を選んで押し出しで先制。1点リードのまま迎えた7回1死三塁で、頓宮が左前適時打を放ち2点目を追加し、9回に森の中犠飛でダメ押しの3点目を手にした。これでオリックスは球団では67年ぶりとなる6試合連続で失点が1点以下。最短25日の優勝マジック点灯を目前にして、先発からリリーフまで投手陣の安定感が光っている。それでも中嶋監督は「いっぱいいっぱいですね、今。まあ考えますけど、いろいろいっぱいいっぱいです」。まだまだチーム状態は上がる余地がありそうだ。

◆西武の新外国人右腕ブルックス・クリスキー投手(29=ロイヤルズ)が入団後初めて1軍マウンドに上がり、1イニングを無失点に抑えた。2点を追う8回に、4番手として登板。最速152キロをマークした直球にスライダー、フォークを交え、3者凡退に抑えた。3アウト目を取ると、派手なアクションはなく、優しげな表情で柘植世那捕手(26)とタッチ。「無事にデビューできてうれしく思いますし、中継ぎ陣がここ最近かなり投げている状況だったので、自分が投げることでブルペン陣の助けになれたことはすごく良かったかなと思います」と振り返った。昨季DeNAでプレーした右腕は、セットアッパー候補として7月末に西武入りが決定。8月15日にイースタン・リーグ楽天戦(ベルーナドーム)で2軍初登板した時は、制球が乱れ、2失点を喫した。この日は角度ある直球を軸に制球もしっかり。「しっかりとアジャストできてきたかなと思います。自分の力以上は出せないですし、ベストをしっかり出せる意識で臨むこととでいい投球ができたと思います」と笑顔を見せた。西武ファンの温かさにも後押しされたという。「マウンドに行く時ももちろんそうなんですけど、ブルペンで行く時に、ファンの皆さんが笑顔で手を振ってくれたのは、本当にすごく歓迎されているなという気持ちになりました」シーズン残り34試合。あきらめないチームのため、力になる。【金子真仁】

◆今季3度目の完封勝ちを挙げたオリックス宮城大弥投手(21)が、誕生日プレゼントを"おねだり"した。散発4安打に抑える快投で、今季最多の12三振を奪って完封での9勝目。「ほっとしました」。チームの今季最長6連勝も導いた。この日は21歳ラスト登板。一夜明けた25日には、22歳の誕生日を迎える。ヒーローインタビューでファンからたくさんの拍手で祝福されると「前日にたくさんの方に祝われて、うれしいです」と笑顔。「また、1つ年を取りますので、しっかりいい大人になれるように頑張りたいと思います」と誓った。試合後、先輩たちからプレゼントをもらえそうかと聞かれると「いやあもう最近は全然ないので、ちょっと怒ってます(笑い)」とアピール。反対に、17日に誕生日を迎えた先輩の山本からは、手のひらを出して、プレゼントを"おねだり"されていた。「そこは先輩の意地を見せてもらおうと。僕が後輩に伝えていくので、まずは由伸さんから背中を見たいと思います」とにやり。いつも背中を追う先輩へ、誕生日祝いの"プレッシャー"をかけた。最短で26日に優勝マジックが点灯。「チームは今いい感じなので、みなさんと一緒に優勝したいと思います」。ファンへ呼びかけると、再び大きな拍手をもらっていた。

◆2016年8月21日。夏の甲子園優勝投手となったのが当時、栃木・作新学院高の西武・今井達也投手(25)だった。あれから7年。この日は同じ1998年生まれのオリックス・山本と通算7度目の投げ合いとなった。「マウンドに上がってからどうにかしようと思っても無理なので。上がる前にもう勝負は決まっている。そう思ってオフからやってきた」昨オフは同僚の隅田らとともに、福岡・久留米市内で「鴻江スポーツアカデミー」が主催する合宿に参加。同アカデミーにはこれまでメッツ・千賀、巨人・菅野、DeNA・今永らが師事してきた。「隅田も言っていたんですけど、『去年の映像を見たら、ひどい投げ方をしていた』と。去年1勝しかできなかった投手が今季7勝して明確に数字として表れているわけですから、それは僕にとっても一番自信になる部分」。今季の今井は試合前の時点で7勝3敗、防御率2・51。7月以降は登板した6試合全てでハイクオリティースタート(7回以上を自責点2以内)を達成。その間の防御率は0・98と抜群の安定感を誇ってきた。過去、山本との同学年対決は2勝3敗。ただ、直近の昨年8月26日(京セラ)では自己最多144球、9回2失点で投げ勝っている。「(山本と投げ合うときは)絶対に先にマウンドを降りないという気持ちでマウンドに立っています」。この日も7被安打、5与四球で123球を要しながらも6回1失点と粘った。ただ、リードを許したまま、山本より先に降板という形になった。

◆オリックスが今季最長に並ぶ5連勝。二回に押し出し四球で先制し、七回に頓宮の適時打、九回に森の犠飛で加点した。山本は七回1死二、三塁など要所を締め、7回無失点で両リーグトップの12勝目。西武は決定打が出なかった。

◆西武・今井達也投手(25)は6回1失点で7試合連続でのクオリティースタート(先発で6回以上、自責点3以下)を記録したが、通算7度目となるオリックス・山本との〝同学年対決〟には投げ負けて4敗目を喫した。二回2死満塁で押し出し四球を与えるなど5四球の制球難で123球を要した。「球数を多く投げられるようにトレーニングしているので、自分的には気にしていません」。松井監督も「(四球も)彼の持ち味。今日は肩で息する場面も見受けられたが、粘り強く投げてくれた」と評した。

◆?オリックスの優勝へのマジックナンバーの点灯は最短で25日。条件は24日にオリックスが西武に勝ち、ロッテがソフトバンクに負け、25日にオリックスがロッテとの直接対決に勝つと、優勝マジック「24」が出る。?山本由伸が7回無失点で今季12勝目(5敗)。2021年から3年間で計45勝(18→15→12)をマーク。3年間で通算45勝以上を挙げたのは、2011-13年の楽天・田中将大(53勝=19→10→24)と巨人・内海哲也(46勝=18→15→13)とソフトバンク・摂津正(46勝=14→17→15)以来10年ぶり。オリックスでは1989-91年の星野伸之(45勝=15→14→16)以来32年ぶり。?チームは17日のソフトバンク戦(京セラ)から6試合連続1失点以下(1→1→1→0→1→0)。オリックスが6試合連続で1失点以下に抑えたのは、56年6月13日の東映戦-19日の毎日戦(1→0→1→1→0→0)以来67年ぶり。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
65403 0.619
(↑0.004)
-
(-)
35397
(+3)
326
(-)
89
(-)
34
(-)
0.253
(-)
2.790
(↑0.02)
2
(-)
ロッテ
55474 0.539
(↓0.006)
8.5
(↓1)
37382
(+5)
393
(+9)
76
(+3)
57
(-)
0.239
(↑0.001)
3.440
(↓0.05)
3
(-)
ソフトバンク
54512 0.514
(↑0.004)
11
(-)
36404
(+9)
382
(+5)
81
(+2)
48
(-)
0.248
(↑0.001)
3.330
(↓0.01)
4
(-)
楽天
50581 0.463
(↓0.004)
16.5
(↓1)
34382
(+4)
435
(+10)
88
(+1)
81
(+1)
0.243
(-)
3.620
(↓0.05)
5
(-)
西武
48601 0.444
(↓0.005)
18.5
(↓1)
34315
(-)
360
(+3)
71
(-)
63
(-)
0.233
(-)
2.980
(-)
6
(-)
日本ハム
49631 0.438
(↑0.006)
19.5
(-)
30386
(+10)
385
(+4)
85
(+1)
61
(-)
0.236
(↑0.001)
2.980
(↑0.02)