巨人(☆4対3★)ヤクルト =リーグ戦18回戦(2023.08.23)・東京ドーム=
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ヤクルト
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巨人
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勝利投手:バルドナード(1勝0敗0S)
敗戦投手:阪口 皓亮(0勝1敗0S)

本塁打
【ヤクルト】オスナ(18号・7回表2ラン)

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◆巨人は0-3で迎えた7回裏、梶谷と秋広の適時打で3点を奪い、試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた延長11回には、梶谷の安打に相手失策が絡む間に走者が生還し、サヨナラ勝利を収めた。投げては、5番手・バルドナードが来日初勝利。敗れたヤクルトは、打線が終盤の好機を生かせなかった。

◆<巨人-ヤクルト>23日東京ドーム予告先発として公示されていた巨人フォスター・グリフィン投手(28)が頭部打球直撃のアクシデントに見舞われ、登板回避を強いられた。球団はグリフィンについて「頭部打撲」と診断されたと発表。今後は経過観察を続けて調整を行うとしている。試合前練習中、バックスクリーン前に設置された投手を保護する防球ネット内で調整していた身長190センチの長身左腕の頭部にフリー打撃の打球がネット越しに直撃。練習を中断し、担架も持ち込まれたが、トレーナーと歩いてベンチ裏に下がった。代わりに24日の同戦で先発予定で調整を進めてきた菅野智之投手(33)が、1日前倒しで先発マウンドに上がる。17日の中日戦(バンテリンドーム)から中5日での緊急登板となる。24日ヤクルト戦は赤星優志投手が予告先発として公示された。

◆巨人は先発予定だったフォスター・グリフィン投手(28)が、試合前練習で頭部に打球を受けた影響で菅野智之投手(33)が先発する。菅野の先発がアナウンスされると、東京ドームからはどよめきが起こった。また、22日の同戦で「2番二塁」でスタメン出場していた吉川尚輝内野手(28)も特例2023で登録抹消となり、「8番二塁」に門脇誠内野手(22)が入る。ヤクルトの先発は小川。21年10月5日以来の巨人戦白星を目指す。

◆/これぞ弾丸ライナー\オスナが第18号2ランホームラン好投の小川泰弘に貴重な援護点?プロ野球(2023/8/23)??巨人×ヤクルト??Live on DAZN#DAZNプロ野球#swallows pic.twitter.com/1OlhQtFhyN

◆ヤクルトのホセ・オスナ内野手(30)がリードを広げる貴重な18号2ランを放った。1点リードの7回無死一塁、緊急登板となった巨人先発のエース菅野の140キロカットボールを豪快に振り抜き、ライナーで左翼席の最前列に突き刺した。「投手戦で均衡している中で、なんとか追加点を取りたかった。ギリギリだけど入ってくれて良かった」と、0行進を続けていた先発小川泰弘投手(33)を助けた。

◆菅野の緊急登板で期せずしてエース対決となったヤクルト小川泰弘投手だが、堂々と渡り歩いた。1点リードの4回無死一、二塁のピンチを背負ったが、丸を一ゴロ、大城卓を遊撃への併殺打に打ち取りスコアボードに0を並べた。「攻撃陣にリズムを与える投球をしたい」と話していた通りのマウンドで、6回まで全イニングで打者4人以内(2回は3者凡退)で守備を終わらせ、攻撃につなげた。

◆巨人菅野智之投手(33)が、志願の先発登板で1発に泣くも、7回に2死から打線の猛攻で負けが消えた。試合前の打撃練習でこの日先発予定だったフォスター・グリフィン投手(28)の頭部に打球が直撃。明日24日の先発が予定されていた菅野が志願して中5日のマウンドに上がった。6回までヤクルト打線を内野ゴロの間の1点に封じる好投を見せた。しかし、1点をリードされて迎えた7回だった。先頭のサンタナに安打を許すと、続くオスナに2ストライクから真ん中高めに入ったカットボールを左翼席に運ばれた。直後の7回裏の攻撃で代打長野が送られ、7回6安打9奪三振3失点で降板となった。4回には村上、サンタナ、オスナから3者連続三振を奪うなど好投を続けていただけに痛恨の1発を被弾した。直後の攻撃で打線が2死から爆発し、背番号18の黒星を消した。8番門脇が安打を放つと、9番菅野の代打長野の内野安打で2死一、二塁の好機をつくる。ここで1番梶谷が右前適時打を放ち1点をかえす。その後2死満塁となり、3番秋広がカウント1-1から141キロカットボールを捉え、二遊間をゴロで抜く同点の適時打を放った。2死走者なしからの猛攻で、菅野の黒星を消した。

◆巨人菅野智之投手が緊急登板を全うした。予定を1日前倒しした中5日のマウンドで7回6安打3失点。7回無死一塁からオスナに2ランを浴びて3点差をつけられるも打線が直後に追いつき、勝敗はつかなかった。「(内容は)まずまず。自分の中では仕事は全うしたと思ってる」とうなずいた。試合開始3時間前、アクシデントで登板回避したグリフィンの代役を志願した。登板前日のブルペンの感覚が良く、10球ほど投げたところで阿波野投手チーフコーチに「もしよかったら、僕はもう準備できてるんで、投げさせてください」と伝えた。チームのために覚悟を決めた。「絶対誰かが行かないといけない状況。迷いとかはあまりなくて。なんでと言われたら説明できないんですけど、体が動かされたって感じですかね」とおとこ気を見せ、3位浮上に貢献した。

◆巨人が梶谷隆幸外野手(34)の一打と門脇誠内野手(22)の激走で延長戦を制した。先発予定のフォスター・グリフィン投手(28)が試合前の打撃練習で打球を頭部に受けるアクシデント。24日に先発予定だった菅野智之投手(33)が中5日で志願のマウンドに上がった。菅野は7回にヤクルトのオスナに2ランを浴びたが7回6安打9奪三振3失点の粘投を見せた。打線は3点を追う7回2死走者なしから、ヤクルト先発小川を攻め立てた。2死一、二塁から梶谷の右前適時打で1点をかえす。その後2死満塁となり、3番秋広がカウント1-1から141キロカットボールを捉え、二遊間をゴロで抜く2点適時打を放ち同点に追いついた。試合は両者譲らず延長戦へ。11回裏1死、8番門脇が放った高いバウンドのゴロがヤクルト阪口の頭上を超えて内野安打となる。2死一塁となり、1番梶谷の打球が阪口のグラブを弾く内野安打に。この打球を阪口が一塁へ悪送球し、一塁走者の門脇が激走を見せて一気に本塁に突入。間一髪セーフとなり、サヨナラ勝ちを収めた。

◆ヤクルトは延長11回の末、巨人に競り負け、自力CSが消滅する痛い連敗となった。2死一塁、巨人梶谷の投安で阪口が一塁に悪送球。ボールがファウルゾーンに転がり、慣れない一塁を守る村上がボール処理にもたつく間に走者門脇が一気に生還しサヨナラ負けを喫した。高津監督は「最後負けるのはミスした方」と肩を落とした。村上は「僕のミスです」と語り、自力CS消滅については「頑張ります」とだけ言った。

◆巨人はサヨナラ勝ちで連勝を飾り、3位に浮上した。延長11回2死一塁、梶谷が投手強襲安打と相手の失策を誘い、その間に一塁走者門脇が本塁に生還。3点を追う7回も2死から単打4本と坂本の死球で同点に追いついた。原辰徳監督は「やっぱりスピードとパワーはすごいですね」と好走塁の門脇をたたえた。同点打の秋広にも「非常に勝負強さを見せてくれたということですね」と話した。

◆巨人のフォスター・グリフィン投手(28)が予告されていたヤクルト戦の先発を回避した。試合前の練習中、中堅奥で調整中に打撃練習の打球がネット越しに頭部に当たった。用意された担架には乗らず、自力で歩いてグラウンドを後にしたが大事を取った。先発は菅野智之投手(33)に変更した。

◆抜群の制球力で試合を作った。ヤクルト・小川泰弘投手(33)が、残り2勝と迫る球団史上6人目の通算100勝を視界に捉え、先発のマウンドに上がった。「自分がやることをしっかりやって、長いイニングを投げて勝利に貢献したい。しっかり気持ちで負けないように投げていきます」140キロ台の直球と100キロ台のチェンジアップなどで緩急を使いながら、丁寧にコースに突く投球だった。1―0の四回は1死一、三塁とピンチを招いたが、大城を外角低めのフォークボールで遊ゴロ併殺打に仕留めた。東京都心は最高気温30度以上の炎天下が続くが、夏バテ対策はばっちりだ。登板前日はかつ丼を食べるなど験を担ぐが、普段の食事は「食べられなくなるのはよくないので、しっかりと栄養をとるとか、体重が増え過ぎない、減りすぎないようにやっています。バランスよく食べています」とカロリーや栄養素を確認しながら自炊することが多い。成果は数字に表れており、試合前時点で後半戦は4試合に登板し、3勝1敗(今季6勝8敗)と好成績。今季の開幕投手を務めたエースが、夏本番に力を発揮している。しかし...。3―0の七回に落とし穴。2死無走者から3連打で1点を返される。さらに死球で満塁にしたあと、秋広に同点の2点打を許してしまった。ここで降板。小川は6回2/3を8安打3失点。通算100勝に王手をかけることはできなかった。

◆チームの窮地で送り出されたのは大黒柱だった。当初の予定より1日早い中5日で先発のマウンドへ。巨人・菅野智之投手(33)は自ら志願し、期せずして巡ってきた出番に臨んだ。七回途中無失点だった前回17日の中日戦で約1カ月ぶりの白星となる3勝目(5敗)を挙げ「マウンドに上がる以上、チームが勝てる可能性のあるピッチングをより多くするのが先発の仕事」と責任感をにじませていた。そんな右腕に白羽の矢が立った。先発予定だったグリフィンが試合前に打撃練習の打球を頭部に受けて登板を回避。さらに正二塁手の吉川が感染拡大防止特例の対象選手として出場選手登録を外れた。勝負の幕が上がる前から首脳陣らが慌ただしく情報を共有した中、菅野は準備を整えた。11年目の背番号18にはアクシデントにも動じない経験値がある。150キロ超の直球を軸に押し、得意のスライダーで際どいコースを突いた。四回先頭の村上から4者連続三振を奪うなど力投し、ヤクルト先発の小川と中盤まで投手戦を演じたが、0-1の七回にオスナに2ランを浴びた。7回6安打3失点。前回登板は台風の影響で2日後ろ倒しとなり、中8日で先発していた。「プラスではない。逆算して迎えているわけだから」と一筋縄ではいかない調整法について語っていた右腕が、懸命に107球を投じた。七回に3―3の同点に追いつき、白星はならずとも黒星も帳消しにされた。

◆サヨナラ勝ちした巨人がDeNAをかわして3位に浮上した。3―3の延長十一回、2死一塁で6打席目が回った1番梶谷。痛烈な打球は投手がはじいて落ちたが、一塁送球が大きくそれる間にサヨナラの走者が生還した。チームの危機を乗り越えてつかんだ1勝となった。予告先発だったグリフィンが試合前の練習で頭部に打球を受けるアクシデントが発生。24日の先発に向けて調整してきた菅野が、異例の前倒しを志願してマウンドに上がり、7回3失点9奪三振と力投を見せた。そんなエースの気概に周囲も奮起。0―3の七回は2死から秋広の2点打など4安打を集めて一挙同点。菅野からバトンを受けた救援陣も窮地で踏ん張り、主導権をヤクルトに渡さなかった。

◆ヤクルトは3―3の延長十一回から登板した4番手・阪口皓亮投手(24)が、2死一塁で梶谷の投手強襲安打から一塁に悪送球し、痛恨のサヨナラ負けを喫した。試合後の高津臣吾監督(54)の主な一問一答は以下の通り。――最後はミスが出たが試合の主導権は握っていた「まず相手の先発ピッチャーが変わってしまった(予告先発のグリフィンがアクシデントで登板回避)というところで、その菅野投手から3点取れたのは非常に評価していいのかなと。(七回の)オスナの一発(2ラン)で、すごく試合は優位に進められたんじゃないかなと思います」――先発した小川は七回2死から3失点「あれが小川ですから。小川っぽいなと思いながら見ていましたけど。粘れない、あと1つが、何とかというところができないのが」――六回までは4安打無失点「あまり状態がいいとは思わなかったんですけど、回を追うごとにいい感じになってきたんですけど。やっぱり100球くらいになってくるとコントロールが甘くなるというか高くなるというか。横から見ているのであまりコースのことはわからないですけど。高くなってきましたね」――終盤はチャンスを作りながらもあと1本が出なかった「最後はミスした方が負けるので。向こうもミスしましたけど、こっちのミスも大きなミスでしたね」――延長十一回無死一、二塁での長岡の犠打失敗が悔やまれる「そうですね。うーん...。まあそうですね」

◆ヤクルトはサヨナラ負けで自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消滅した。延長十一回、4番手阪口が2死一塁から投手強襲の内野安打を一塁へ悪送球。ファウルゾーンで転々としたボールの処理にもたつく間に、一塁走者の生還を許した。高津監督は「最後、負けるのはミスをした方」と怒りをにじませた。攻撃では延長十一回無死一、二塁としたが、長岡の送りバントが2度ファウルとなって追い込まれ、強攻した末に二ゴロ併殺打。四球を挟んで中村は中飛に倒れ得点機を逃した。(東京ドーム)

◆巨人のドラフト4位・門脇誠内野手(22)=創価大=が3安打&好走塁でサヨナラ勝利に貢献した。3―3で迎えた延長十一回に3安打目となる二塁への内野安打で出塁。2死一塁から梶谷の投手強襲内野安打で相手の悪送球が絡む間に、一気にヘッドスライディングで本塁を陥れる好走塁を見せた。「(緊急登板の)菅野さんを負けさせてはいけないと思って。ルーキーだけど心を燃やした」とうなずいた。この日は予告先発のグリフィンが当日のアクシデントで登板回避。代役として菅野が志願の緊急先発で、7回3失点と粘りの投球を見せていた。チームは連勝で単独3位に浮上。存在感を放ったルーキーに原辰徳監督(65)は「このところの成長は著しい」と目を細めた。

◆窮地を救った大黒柱に土をつけるわけにはいかない。巨人はナインが結束し、延長十一回にサヨナラ勝ちを決めた。菅野智之投手(33)が志願し、当初の予定より1日早い中5日で先発。8月7日以来の3位浮上に貢献し「仕事は全うしたと思う」と充実の汗を拭った。先発予定だったグリフィンが試合前に打撃練習の打球を頭部に受けて登板を回避。首脳陣は中継ぎを先発で起用するつもりだったが、24日の登板に備えてブルペン入りしていた菅野が「体が動かされた。『準備はできているので投げさせてください』」と名乗り出た。11年目の背番号18には百戦錬磨の経験値がある。最速152キロを計測した直球を軸に押し、得意のスライダーで際どいコースを突いた。4者連続を含む9奪三振。7回6安打3失点で矜持(きょうじ)を示し、4時間6分に及んだ熱戦でチームの原動力となった。攻撃陣は0-3で迎えた七回に4安打を集めて同点に追いつき、菅野の負けを消した。八回以降は救援4投手がそれぞれ1回無失点でつなぎ、最後はD4位・門脇(創価大)が相手の失策に乗じた好走塁で生還し、逆転勝利をサヨナラで締めくくった。原監督は「一戦必勝で戦うスタイルは変わらない」と勝ってかぶとの緒を締め、菅野は「今日は全員で勝てた」と胸を張った。(鈴木智紘)

◆文句なしの「門脇デー」。幕切れは意外だったけど、ヒーローであることは間違いない。ヤクルトの投手と内野陣にミスが出たのは、いうまでもなくスピードのある門脇が出塁していたから。出塁の仕方も、センターへ抜けようかという二塁内野安打。価値ある打撃だった。第1打席で中堅を越えようかという打球を山崎に好捕されたとき、エモトはニッポン放送の解説席でつい言いそうになった。「外野を越そうとしても無理。目指すのはそこではない。内野の頭を越えるか、内野の間を抜くか」とね。その心の叫び(?!)通り、門脇は右前打、中前打ときて、最後に内野安打。お見事。このタイプが、長らく巨人に欲しかった。デカいのを狙いすぎて消えていった者が、どれだけいたことか。鋭く、しぶとい打撃に徹し、足も使う。おまけに、守備もうまいし、肩もいい。スタミナもあると評判だ。ここからは内容より結果。3位死守へ、泥臭かろうが何だろうが、勝ちさえすればいい。今、必要なのはそういう選手と試合運びだよ。(サンケイスポーツ専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
67414 0.620
(↑0.003)
M24
(↑1)
31432
(+7)
340
(+2)
57
(+2)
58
(-)
0.249
(↑0.001)
2.710
(-)
2
(-)
広島
61493 0.555
(↑0.005)
7
(-)
30401
(+5)
394
(+2)
76
(-)
65
(+1)
0.245
(-)
3.130
(↑0.01)
3
(1↑)
巨人
55541 0.505
(↑0.005)
12.5
(-)
33427
(+4)
405
(+3)
132
(-)
39
(+1)
0.258
(-)
3.540
(↑0.01)
4
(1↓)
DeNA
54543 0.500
(↓0.005)
13
(↓1)
32396
(+2)
398
(+5)
78
(+1)
21
(-)
0.247
(↓0.001)
3.300
(-)
5
(-)
ヤクルト
47622 0.431
(↓0.004)
20.5
(↓1)
32410
(+3)
441
(+4)
96
(+1)
55
(-)
0.238
(-)
3.690
(↑0.02)
6
(-)
中日
41673 0.380
(↓0.003)
26
(↓1)
32316
(+2)
389
(+7)
50
(+1)
30
(-)
0.241
(↑0.001)
3.180
(↓0.02)