DeNA(★0対5☆)広島 =リーグ戦19回戦(2023.08.22)・横浜スタジアム=
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広島
4001000005902
DeNA
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勝利投手:九里 亜蓮(7勝5敗0S)
敗戦投手:今永 昇太(7勝3敗0S)

本塁打
【広島】堂林 翔太(8号・1回表2ラン),堂林 翔太(9号・4回表ソロ)

  DAZN
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◆広島は初回、西川の適時打と堂林の2ランで4点を先制する。そのまま迎えた4回表には、堂林にこの試合2本塁打目となるソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・九里が9回無失点8奪三振。今季3度目の完封で7勝目を挙げた。敗れたDeNAは、投打に精彩を欠いた。

◆広島新井貴浩監督(46)が試合前、21日に出場選手登録を抹消されたニック・ターリー投手(33)の状態について説明した。「日曜日(20日)の試合の練習時に腰をちょっと痛めたので、抹消しました。そんなにシリアスではないです」。大事には至らず、順調にいけば最短10日での復帰も可能という。ターリーは来日2年目の今季、勝ちパターンの一角を担い、チーム最多タイ44試合に登板して7勝1敗1セーブ22ホールド、防御率1・74。開幕からフル回転の働きで、上位争いする広島投手陣を支えてきた。

◆投打ががっちりとかみ合った広島がDeNA3連戦初戦を勝利し、連勝を3に伸ばした。DeNA先発今永の立ち上がりをつかまえた。1、2番の連打と犠打で1死二、三塁とし、4番西川が左翼へ2点打を放ち、先制。さらに2戦連続スタメンの堂林が外角球を捉えて右翼席へ2試合連続本塁打で一挙4得点に「龍馬に続けて良かったです」と振り返った。堂林は4回、今度は今永の内角真っすぐを引っ張り、左翼席に運んだ。14年9月13日阪神戦以来9年ぶりの2打席連弾で、流れを完全に自軍に引き寄せた。大量援護をもらった先発九里は5回1死一、三塁も、6回1死一、二塁も、無失点に切り抜けた。6月30日ヤクルト戦の完封勝利以来の7勝目は、再び完封勝利で手にした。

◆DeNA梶原昂希外野手が広島19回戦(横浜)の1回、堂林の右中間2ランを追いかけてジャンプした際に右足首をひねった。その裏の第1打席で左前打を放ったが代走を送られて交代し、トレーナーの治療を受けた。

◆DeNA今永昇太投手(29)の本拠地ハマスタでの連勝が8で止まった。不安定な立ち上がりを攻められ、初回から4失点。広島堂林に2ラン、ソロと2打席連続本塁打を許すなど、5回7安打5失点で3敗目が付いた。直球で空振り、ファウルを取れず、150キロ台は1球もなかった。「試合をつくれない登板が続き、チーム、ファンの皆さんに申し訳ない」。8月に入って4試合、勝ち星から遠ざかっている。

◆広島は投打ががっちりとかみ合い、連勝を3に伸ばした。打線はDeNA今永から1回に4点を先制すると、4回には堂林の2打席連続本塁打となるソロで加点。大量援護をもらった先発九里は今季最多128球を投げ抜いて、完封勝利した6月30日ヤクルト戦以来の7勝目を再び完封で手にした。試合後の広島新井貴浩監督(46)の談話は以下の通り。-DeNA先発今永投手の立ち上がりを攻めた新井監督 本当に日本を代表する投手から、みんなよく点を取ってくれました。-打線全体への指示は新井監督 それはバッティングコーチに任せている。彼が一番いい球は真っすぐなので、その真っすぐをしっかり捉えていこうということかな。-その中で堂林選手の1発は大きかった新井監督 ずっといいスイングしている。雰囲気もある。もともと彼が持っている能力というのは素晴らしいものがあるし、今の姿にも驚きはない。ただやっぱりすごいなと。素晴らしいなと思います。-2本目の本塁打も新井監督 大きかったね。追加点も大きかった。ホームランバッターの弾道でしたね。高く上がって。どんどん打ってもらいたいです。-投げては九里投手が新井監督 本当、週頭で、最高のピッチングをしてくれてブルペンも助けてくれた。先週ちょっとブルペンで登板数が多かったり、球数が多かった投手がいたので、週頭で完封してくれて本当に素晴らしい投球でしたし、こちらも助かりました。-9回の登板を前に話をしていた新井監督 (本人に)聞きに行った。球数も増えていたので。どうせ行きますと言うだろうなって思ったけど、確認で。「行きたいか?」と聞いたら「行きたいです」って目が血走っていたので、「じゃあ、行ってこい」と。-今後を考えると代える選択も新井監督 彼はそこが一番のタフさ。彼に関してはそこらへんはあまり心配していない。それこそ「中4日でも行かせてくれ」というタフさが彼の一番の売り。その代わり、1点でも取られたらすぐに代えるぞとは伝えていた。

◆DeNAは今季初の2戦連続0封負けで、3連敗を喫した。宮崎が左肋間(ろっかん)筋の炎症で20日の阪神戦を欠場し、21日に登録抹消。主軸不在の穴は大きく、三塁まで走者を進めたのは1度だけだった。20回連続無得点で、貯金は1に。三浦監督は「切り替えるだけじゃ、開けていかない。いるメンバーでチャンスをつくって戦っていきます」。2位広島と5ゲーム差に開き、4位巨人には0・5差に詰められた。

◆夏男だ。広島堂林翔太内野手(32)が、8号2ラン&9号ソロの2打席連続本塁打で離脱者相次ぐチームをけん引した。2点を先制した1回。なお2死一塁からDeNA今永の外角真っすぐを捉えて2戦連発とまる2ランを右翼席最前列へ。4回は立ち直りかけた左腕から今度は内角直球に反応し、左翼席に放り込んだ。「中途半端に行かないようにしていました。特に1本目はいい方向に打てたかなと思います」。14年9月13日阪神戦以来9年ぶりの2打席連続弾で流れを完全に引き寄せた。チームは主力野手を加え、抑え矢崎が19日、セットアッパーのターリーが21日に出場選手登録を抹消された。チームの危機的状況となった8月、堂林が奮い立ち、打率3割5分7厘、5本塁打、12打点。夏男と化し、打線の起爆剤となっている。23日、決勝を迎える夏の甲子園。中京大中京で頂点に立ってから14年がたつ。「思い出すことはありますけど、思い出したくもない部分もあります...」。日本文理に追い上げられた記憶に、思わず苦笑い。だが、そんな経験が今につながっている。決勝戦を戦う両校に伝えたい思いも「試合は最後まで分からない。ということですかね、一番、説得力あると思います」と笑った。試合前、新井監督はナインに「30勝2敗でいくぞ」とげきを飛ばした。選手に重圧をかけず、盛り上げながら士気を上げる、新井流。堂林も「勝つしかないので。あとはもう、泥くさく食らいついていけたら」。セ・リーグペナントレースも、最後まであきらめない。【前原淳】▽広島西川(1回1死二、三塁から先制2点打)「立ち上がりに攻められたのは良かった。本調子になったら、ヒット1本を打つのも難しい投手ですから」

◆中5日の広島九里亜蓮投手(31)が今季最多128球を投げ抜いて、完封勝利した6月30日ヤクルト戦以来の7勝目を再び完封で手にした。序盤の援護点を背に攻撃的な投球を徹底。5回1死一、三塁、7回1死一、二塁も無失点で切り抜け、9回は志願して上がった。「先に点を取ってくれても追いつかれ逆転されるという形が多かったので、今日はしっかり投げきることができたので良かった」。無四球でDeNA打線を封じた。九里が今季3度目の完封勝利。過去2度は5月10日中日戦(バンテリンドーム)6月30日ヤクルト戦(神宮)で、いずれも敵地で記録。ビジターでシーズン3完封は14年の岸(西武=4度)と則本(楽天)以来で、広島では95年チェコ以来28年ぶりだ。一方、打撃では4打席ノーヒットで、昨年5月11日阪神戦から74打席連続無安打。連続打席無安打記録は64~65年嵯峨(東映)の90打席だが、広島では73~75年佐伯の71打席を抜く最長記録。

◆苦しいマウンドとなった。対広島今季3試合で1勝無敗、防御率0・44を誇っていたDeNAの先発、今永昇太投手(29)が一回からいきなり4失点を喫するなど、5回7安打5失点で降板。今季8勝目が遠い...。これで8月は4登板連続で勝ち星なしに終わった。一回、菊池、野間の1、2番に連打を許すと、小園には犠打を決められ1死二、三塁のピンチ。4番の西川を追い込んだが、5球目の直球を左前に運ばれ先制の2点打を打たれた。続くデビッドソンは右飛に打ち取り2死までこぎつけたが、6番の堂林に逆方向となる右翼席へ2ランを被弾。結局、一回から5安打を打たれ、4失点を喫する立ち上がりとなった。二回は3者連続三振に抑えるなど、一回2死の末包から三回先頭の小園まで5人続けて三振を奪う意地を見せたが、四回先頭で再び迎えた堂林に今度は左翼席へ一発を浴びた。いずれも持ち味の直球をスタンドまで運ばれ、エース左腕はマウンド上で唇をかんだ。ローテーションの兼ね合いもあり、今季初の中5日で迎えた登板。「カード頭に投げるので、自分の投球プラス3連戦につながる投球をしなければいけない」と語っていたが、5回96球で悔しさを残したままマウンドを降りた。

◆DeNA・今永昇太投手(29)が今季初めて中5日で先発。今季対広島は3試合で1勝無敗、防御率0・44の好相性を誇っていたが、一回からいきなり4失点を喫し、堂林に2打席連続本塁打を浴びるなど5回7安打5失点で降板した。8月は4登板連続で勝ち星なしとなった左腕は「試合を作れない登板が続きチーム、そしてファンの皆さんに申し訳ない気持ちです。一番の要因としては直球で空振り、ファウルが取れないことだと思います。与えられるチャンスは少なくなってくると思うので、とにかく結果を残すことにこだわっていきたいです」とコメントした。

◆広島が3連勝。九里が無四球の7安打完封で7勝目を挙げた。一回に西川の2点適時打と堂林の8号2ランで4点を先制。堂林は四回に2打席連続となる9号ソロを放った。DeNAの今永は5回5失点で3敗目。チームは3連敗。

◆DeNA・今永昇太投手(29)が今季初めて中5日で先発も、5回7安打5失点で3敗目を喫した。防御率0・78と安定した7月から一転、8月は4登板連続で勝ち星なしと不振の要因について「真っすぐが良くないのが一番。さし込んだファウルを取れていないのがネックで、相手にいつでもはじけると思われては変化球も効いてこない」と分析した。8月1日の広島戦(マツダ)で左ふくらはぎがつり途中降板。その影響について「足をつった影響はないが、出力が落ちているのは事実。(つりにくい形に修正した)フォームの再現性が保てていなくて、少しバラつきがあるので、もう一回メカニズムを見直すのは大事」と語った。故障の可能性については「体調面は問題なく、(どこかが)痛いとかはない」と否定し、3月のWBC出場から始まった今季、疲労についても「疲れているのは全員ある。僕だけじゃないので、それでも抑えるのがいい投手の条件」とした。チームの柱である左腕は、今後へ「けが(をしていた状況)を抜きにしては、こういう感覚は初めて。こういうときに大事なのは良かった自分に戻ることではなくて、新しい自分をつくっていくこと」と前を向いた。

◆セ・リーグ3位のDeNAは、本拠地で悪夢の2試合連続完封負けを喫し3連敗。ゲーム差は首位阪神と12、2位広島と5に広がり、4位巨人には0・5ゲーム差に迫られた。8月に入り3試合続けて勝ち星のない先発の今永が、この日も一回からいきなり4点を失い、堂林に2打席連続本塁打を浴びるなど5回5失点で3敗目。三浦大輔監督(49)は「ずっと真っすぐの走りが良くない。初回の4点は重かった」と唇をかんだ。打率リーグトップの宮崎が「左肋間筋の炎症」で離脱した打線は、19日の阪神戦から屈辱の20イニング連続無得点。指揮官は「切り替えるだけでは(道は)開けていかないので、いるメンバーでチャンスをつくって、一気に集中してやっていかないといけない」と語気を強めた。(浜浦日向)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
66414 0.617
(↑0.004)
M25
(↑1)
32425
(+4)
338
(+3)
55
(-)
58
(+1)
0.248
(↑0.001)
2.710
(↑0.01)
2
(-)
広島
60493 0.550
(↑0.004)
7
(-)
31396
(+5)
392
(-)
76
(+2)
64
(-)
0.245
(-)
3.140
(↑0.03)
3
(-)
DeNA
54533 0.505
(↓0.004)
12
(↓1)
33394
(-)
393
(+5)
77
(-)
21
(-)
0.248
(-)
3.300
(↓0.02)
4
(-)
巨人
54541 0.500
(↑0.005)
12.5
(-)
34423
(+8)
402
(+4)
132
(+2)
38
(-)
0.258
(↑0.001)
3.550
(-)
5
(-)
ヤクルト
47612 0.435
(↓0.004)
19.5
(↓1)
33407
(+4)
437
(+8)
95
(-)
55
(-)
0.238
(↓0.001)
3.710
(↓0.04)
6
(-)
中日
41663 0.383
(↓0.004)
25
(↓1)
33314
(+3)
382
(+4)
49
(-)
30
(-)
0.240
(-)
3.160
(-)