オリックス(☆1対0★)日本ハム =リーグ戦19回戦(2023.08.20)・京セラドーム大阪=
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日本ハム
000000000000310
ORIX
00000000001X1710
勝利投手:阿部 翔太(2勝3敗1S)
敗戦投手:ロドリゲス(1勝4敗0S)
  DAZN
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◆オリックスがサヨナラ勝利。オリックスは両軍無得点で迎えた延長11回裏、1死満塁の好機から中川圭が適時打を放ち、試合を決めた。投げては、先発・東が7回3安打無失点の好投。5番手・阿部が今季2勝目を挙げた。敗れた日本ハムは先発・上原が力投するも、打線が援護できなかった。

◆日本ハムが守備妨害で、先制のチャンスを逃した。3回、先頭で王柏融外野手(29)が左前打で出塁。続く古川裕大捕手(25)が、二塁へのゴロを放った。オリックスの二塁手、ゴンザレスが捕球後、併殺を狙って二塁へ送球し一塁走者の王はアウトになった。その後、一塁へ送球しようとしたオリックスの遊撃手、紅林と王が接触しそうになり、送球が遅れ、古川が先に一塁を駆け抜けた。その後、審判団から説明があり、最初は併殺を妨害するスライディングの際に用いる「ボナファイド・スライド・ルールのため一塁走者もアウト」とアナウンスされたが再度、審判団が協議。スライディングはなかったため「守備妨害により一塁走者もアウト」と訂正された。2アウト目は守備妨害となり、古川に併殺打はつかない。

◆日本ハム先発の上原健太投手(29)が、プロ入り後最長の9回を投げ4安打5奪三振無失点と好投した。先頭打者の出塁を一度も許さず、終盤7回から3イニング連続3者凡退で抑えた。首位オリックス打線相手に快投し「古川と良いリズムで投げることができました。出し切りました。この後チームが勝てるように応援します」とコメント。これまでの最長イニングは、8回1/3 5安打2失点で負け投手になった20年9月17日ソフトバンク戦で、初めて9回を投げ抜いた。試合前日の練習後は京セラドーム大阪のブルペンについて、こう話していた。「めちゃめちゃ防音。静かなんですよ。ボールがいってないような感覚がする。どうしてもボールを走らせたいと、どんどん力んで毎回、あれ? ってなるんです」。その上で対策を練った。「それを頭にしっかりたたき込んで投げたんで。まあ、感覚がいいかどうかはわからなかったですけど、変な力みなく昨日はできたので。そういう意味では良かった」。経験を踏まえた事前の準備が、投球に生きた。

◆日本ハムが10度目のサヨナラ負けで、2連敗となった。先発上原健太投手(29)はプロ入り後最長の9回を投げ4安打5三振無失点と快投。上原は9回まで一度も先頭打者を出さず、試合をつくったが、勝利にはつながらなかった。延長10回2番手で登板した河野竜生投手(25)が先頭打者を出塁させるも、後を継いだ池田隆英投手(28)が無失点に抑えたが、11回から登板の3番手ブライアン・ロドリゲス投手(32)がつかまった。先頭の若月を四球で出塁させると、送りバントで1死二塁。野口に右前打を許し1死一、三塁のピンチを招くと、二盗を許した後、宗を申告敬遠して満塁になり、最後は中川圭に遊撃への適時内野安打を許した。1点差負けはこれで29度目で、0-1サヨナラ負けは3度目。3カードぶりの負け越しで、借金は16にふくらんだ。

◆オリックスが今季7度目のサヨナラ勝ちで、貯金を今季最多23とした。両軍あと1本が出ず、0-0のまま延長戦へ。延長11回、先頭の若月が四球で出塁し、小田の犠打で1死二塁とすると、続く野口が右前打、宗は申告敬遠で1死満塁。最後は、中川圭が遊撃への内野安打を放ち、サヨナラ勝ちを決めた。今カードは初戦が1-1の引き分け。2戦目は2-1、そしてこの日は1-0と接戦を制してカード勝ち越し。投手陣の踏ん張りが光った。

◆日本ハム奈良間大己内野手が4試合連続安打と気を吐いた。8日西武戦以来の1番で先発出場し、初回いきなりオリックス先発東のグラブを弾く内野安打。0-0の9回、先頭で遊撃へのゴロを放ち、相手送球がそれたのを見て一塁手のタッチをかいくぐりヘッドスライディングで出塁(記録は失策)した。「いいか悪いか自分ではよく分かっていないんですけど、悪くはないので、どんどん振っていきたい」と力強かった。

◆日本ハム五十幡亮汰外野手が終盤の大事な場面でバント失敗し、勝機を逃した。9回無死一塁で、初球からバントを試み、1ボールから2球連続でファウル。スリーバントを試みたが、最後は空振りに終わり「セーフティーバントのサインでした。もっと練習します」と猛省した。6回2死で迎えた第3打席で4試合ぶり安打となる中前打を放つも、後味の悪い結末になってしまった。

◆日本ハムが、12球団最多となる今季10度目のサヨナラ負けを喫した。8年目の上原健太投手(29)は、自己最多の116球を投げ、人生初"完封"の9回無失点も、延長11回に4番手のブライアン・ロドリゲス投手(32)がつかまった。打線は散発3安打に抑えられ、今季11度目の零敗。3カードぶりに負け越した。勝利は付かなかったが、間違いなく、この日の主役だった。先発した上原が人生初"完封"の快投を見せた。自己最長の9イニングを投げて4安打無失点。同最多116球の力投は報われなかったが、プロ8年目で先発投手としての壁を乗り越えた。「9回投げきったことが、僕の人生で初めて。そこは1つ、先に進めたとは思います。いやあ、何年かかったんですかねえ」と、自虐的に笑った。ピンチらしいピンチは、四球と安打で招いた1回1死一、三塁だけだった。「試合前のコンディションからしたら、何でこんなに投げきれたのだろうっていう感じ。いいボールを投げようとせず、ストライクゾーンへ大胆に。意識を変えたのが、はまった」と、尻上がりに調子を上げた。15年ドラフトの"外れ外れ1位"として、明大から入団。苦労人左腕の覚醒に、建山投手コーチは「本当に文句のつけようがない。クイックを使ったり、投球フォームで緩急をつける工夫も、うちの投手陣で一番出来る」と称賛し「(チームは)負けはしたけど、彼にとっては大きな1試合だった」と、うなずいた。5連勝で迎えた首位オリックスとの3連戦は、いずれも先発投手が好投も打線に元気がなく、1分け2敗。上位相手に3カード連続の勝ち越しは逃したが、後半戦に入って不調が続いていた投手陣に元気が戻ってきたのは好材料だ。8月も、残り10日ほど。本拠地へ戻り、再び連勝を狙う。【中島宙恵】日本ハムが今季10度目のサヨナラ負け。サヨナラ負けをシーズン10度以上喫したのは19年の中日(12度)とヤクルト(10度)以来だが、日本ハムでは47年(11度)59年(11度)に次ぎ64年ぶり3度目。

◆オリックスがサヨナラ勝ちで3連勝。勝ち越しを今季最多23とした。0―0の延長十一回に1死満塁として中川圭が適時内野安打で試合を決めた。東が7回無得点、救援4投手は無安打に抑えた。日本ハムは上原の快投を生かせなかった。

◆オリックスが中川圭太内野手(27)のしぶとい内野安打で今季7度目のサヨナラ勝利を飾った。「結果を気にせず、思い切りいこうと思っていた。めちゃくちゃ寒いです」今季11度目の延長戦。十一回まで0-0とともに均衡を破れなかった。4番手・ロドリゲスに対し、先頭の若月が四球、小田が犠打を決め、野口が右前打と流れる攻撃で好機が広がった。前を打つ宗が満塁策で歩かされる。「積極的にふりに行こう」と1ボールからの2球目、ツーシームをひっかけるも、Hランプ。昨年のクライマックス・シリーズ以来となる劇打に仲間からウオーターシャワーが待っていた。打線は9日のロッテ戦(ZOZOマリン)で9得点してから、湿りに湿った。8試合でわずか10得点。投手陣が奮闘し、白星をつかんできたが、「野手陣でなんとしても点取りたいという気持ちではいた」と中川圭は奮い立っていた。この日は、今年から発足した個人後援会の方々が球場に足を運んでいた。応援してもらう前で、勇敢の姿を見せたかった。これで土、日曜日は13連勝。この日も満員御礼となった本拠地を熱く盛り上げた。2日間限定の「じゃがいもデー supported by カルビー」は終わったが、チームはホクホク状態。貯金も今季最多の23とし、リーグ3連覇へのマジック点灯も目前だ。「接戦を勝ち切ることころは、今後の戦いにつながってくるかなと思います」頂へ向かって突き進む猛牛軍団。その道筋は、はっきりと見えている。(北池良輔)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
63403 0.612
(↑0.004)
-
(-)
37389
(+1)
325
(-)
89
(-)
34
(+1)
0.253
(↓0.001)
2.830
(↑0.03)
2
(-)
ロッテ
54464 0.540
(↑0.005)
7.5
(-)
39372
(+4)
381
(+3)
71
(-)
57
(-)
0.238
(↑0.001)
3.390
(↑0.01)
3
(-)
ソフトバンク
53502 0.515
(↓0.005)
10
(↓1)
38392
(+4)
372
(+6)
77
(+3)
48
(-)
0.248
(↑0.001)
3.300
(↓0.03)
4
(-)
楽天
50561 0.472
(↓0.004)
14.5
(↓1)
36376
(+3)
419
(+4)
87
(-)
79
(+2)
0.243
(↑0.001)
3.540
(↓0.01)
5
(-)
西武
48581 0.453
(↑0.005)
16.5
(-)
36314
(+6)
352
(+4)
70
(-)
63
(+1)
0.234
(↑0.002)
2.960
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
47631 0.427
(↓0.004)
19.5
(↓1)
32370
(-)
379
(+1)
82
(-)
60
(-)
0.234
(↓0.002)
3.010
(↑0.02)