ソフトバンク(☆3対2★)西武 =リーグ戦17回戦(2023.08.19)・福岡PayPayドーム=
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西武
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ソフトバンク
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勝利投手:板東 湧梧(4勝2敗0S)
(セーブ:オスナ(2勝1敗19S))
敗戦投手:與座 海人(2勝4敗0S)

本塁打
【西武】中村 剛也(12号・4回表ソロ),ペイトン(5号・4回表ソロ)
【ソフトバンク】三森 大貴(4号・1回裏ソロ)

  DAZN
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◆ソフトバンクは初回、三森の先頭打者本塁打で先制する。その後逆転を許すも、5回裏に谷川原の適時打と牧原大のセーフティスクイズで2点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、先発・板東が6回2失点の好投で今季4勝目。敗れた西武は、最終回に一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆NPB通算234セーブを挙げた元ソフトバンクの守護神デニス・サファテ氏(42)が、試合前の引退セレモニーでセレモニアルピッチに登場した。「気持ちは151キロ、でも実際は122キロだったね」と話したが、現役さながらの直球でドームを沸かせた。「素晴らしい組織で野球をやらせてもらえたこと、正式に終わりを迎えることができて、そういう場所を作っていただいたことに感謝しています」と感慨深げに語った。サファテ氏は「キングオブクローザー」として親しまれ、17年には日本新となる54セーブを挙げて日本一に貢献した。逆転優勝を目指すチームに向けては、試合前の円陣でも鼓舞。「1日、1日だと思う。いつ終わりが来るか分からない。1日に感謝しながら全ての努力をして、毎日頑張ってもらいたいね」とエールを送った。

◆敗れたものの、西武は豆田泰志投手(20)がまた1つ経験を重ねた。1点リードされた8回に3番手として登板。打者4人と対し、無失点に抑えた。2死後、ソフトバンク柳田に安打を打たれた。7月に支配下登録され、この日が6試合目。打者19人目での初被安打だった。ソフトバンクの先頭打者は1番三森だった。同じ埼玉・越谷市出身で、8月1日のソフトバンク戦(ベルーナドーム)の試合前にあいさつに訪れていた。同郷なだけでなく、兄侑輝さんの友人でもある。支配下登録時の会見では「そういうつながりもあるので、対戦したいなと思います」と楽しみにしていた。カーブも交えながら攻め、最後は147キロの直球でどん詰まりの二飛に打ち取った。15日の楽天戦(ベルーナドーム)では同点の7回に登板するなど、首脳陣からの評価も日に日に高まっている。これですでに日本ハム以外の4球団との対戦は済ませ、1軍戦のマウンドも4球場(楽天モバイルパーク、ベルーナドーム、ZOZOマリン、ペイペイドーム)を経験している。【金子真仁】

◆ソフトバンク板東湧梧投手(27)が、約1カ月ぶりの先発でキャリア最多4勝目を手にした。本拠地西武戦で6回を3安打、ソロ2本による2失点。チームを連勝で4カードぶりの勝ち越しへ導いた。敗れた2位ロッテに1・5ゲーム差と迫り、8月は7勝7敗の勝率5割。藤本ホークスの反  撃の夏はここから始まる。石川のノーヒットノーランという歴史的1勝から一夜明け、板東も結果を示した。「昨日、石川さんが本当にすごいピッチングをしたので、自分自身も(流れに)乗ることができました」。ノーノーで勝っても1勝は1勝。板東はこの日の勝敗の意味合いを熟知し、6回2失点で応えた。崩れなかったのが勝因だ。1点リードの4回、2死から中村とペイトンに2者連続ソロを浴びて逆転を許した。「あそこは1本で切り替えないといけなかった。ペイトンへの2球目のカットボールは1球目より甘かったし、事前に目付けをしてるという話があった中で不用意だった」。真面目な性格ゆえに反省の弁を述べたが、ペイトンの後は打者7人をパーフェクト投球。打線の再逆転を呼び込み、プロ5年目で最多の4勝目をつかんだ。板東は「楽しかったです。また投げさせてもらえるように結果を出したい」と白い歯を見せた。かっこいい「イケ叔父」になった。6月の交流戦から先発に転向。一時はファーム調整もあったが、オールスターブレークで実家の徳島に帰ると、姉の娘と初めて対面した。かわいい姪っ子の笑顔に癒やされ「ふさぎこんだ気持ちもあった中で癒やされました」とリフレッシュ。年末年始に生まれた新しい家族のために腕を振り、チームを連勝に導いた。7月23日以来の1軍先発で結果を示した右腕に対し、藤本博史監督(59)は「昨日はノーノーで快勝したけど、今日は接戦をものにできたのが大きい。板東はテンポよく投げてくれた。当然次もありますよ」と先発ローテーション入りを明言した。これで反攻をかける8月は7勝7敗の勝率5割に戻した。4カードぶりの勝ち越しで、敗れた2位ロッテには1・5ゲーム差と接近。鷹が少しずつ波に乗ってきた。【只松憲】

◆ソフトバンクの抑えとして活躍し、2021年限りで現役引退したデニス・サファテ氏が本拠地のマウンドに立った。球団創設85周年と福岡ドーム(現ペイペイドーム)開業30周年を記念したイベントの一環に、ゲストとして登場。捕手に向かって投げ「正式に終わりを迎えた気持ち」と感慨深げに話した。17年にプロ野球記録のシーズン54セーブを挙げ、チームを日本一に導いた元守護神。子どもたちから花束を渡されると、感極まって涙を流した。「こうした機会をつくっていただき、ありがたい」と穏やかな表情を浮かべた。

◆西武・中村剛也内野手(40)が12号同点ソロを放った。通算466本目として師と仰ぐ土井正博氏を抜いて、歴代の単独12位に躍り出た。0―1の四回2死。ソフトバンク・坂東のカーブを捉え、左翼テラスに叩きこんだ。40歳のベテランは「テラス席に入ったらいいなと思っていたのでよかったです。土井さんの記録を超えることができれうれしいです」とコメントした。

◆ソフトバンクの板東は6回2失点で7月5日以来の4勝目。2本塁打を浴びたが、緩急がさえて無四球で3安打にとどめた。打線は1―2の五回、谷川原の適時二塁打などで2点を奪って逆転した。西武は打線がつながりを欠いた。

◆今季3度目の先発マスクをかぶったソフトバンクの谷川原が攻守に奮闘した。好リードで板東の4勝目をアシストし、打撃では同点の適時二塁打。26歳の左打者は「気合が入った。いい結果につながって良かった」と胸をなで下ろした。1―2の五回1死二塁で甘く入った変化球を捉える。鋭い打球で左中間を破り「逆らわずに打てた」と納得の表情。三森も続き三塁へ進むと、牧原大のセーフティースクイズ(記録は犠打野選)で、ヘッドスライディングで生還した。「セーフになって良かった」と笑みを浮かべた。

◆西武・中村剛也内野手(40)が通算466本目の一発を放ち、本塁打数で歴代単独12位に浮上。近鉄、西武などで活躍し、師と仰ぐ土井正博氏(79)=サンケイスポーツ専属評論家=の記録を抜いた。0―1の四回2死。板東のカーブを捉え、左翼ホームランテラス席に今季12号ソロを運び「テラス席に入ったらいいなと思っていたのでよかった。土井さんの記録を超えることができてうれしい」と喜びを口にした。中村が入団3年目の2004年に土井氏がヘッド兼打撃コーチに就任。翌05年に22本塁打を放つなど計6年間、打撃指導を受け「厳しい時もあったけど、本当に優しくて器のすごく大きな人」と感謝を口にする。球宴直後に体調不良で登録抹消され、4日にチームに再合流。復帰後3本目の本塁打で、15日に40歳を迎えてから初アーチとなった。(石井孝尚)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
62403 0.608
(↑0.004)
-
(-)
38388
(+2)
325
(+1)
89
(+2)
33
(+1)
0.254
(↓0.001)
2.860
(↑0.02)
2
(-)
ロッテ
53464 0.535
(↓0.006)
7.5
(↓1)
40368
(+5)
378
(+7)
71
(-)
57
(-)
0.237
(-)
3.400
(↓0.01)
3
(-)
ソフトバンク
53492 0.520
(↑0.005)
9
(-)
39388
(+3)
366
(+2)
74
(+1)
48
(-)
0.247
(↓0.001)
3.270
(↑0.02)
4
(-)
楽天
50551 0.476
(↑0.005)
13.5
(-)
37373
(+7)
415
(+5)
87
(-)
77
(+2)
0.242
(↑0.001)
3.530
(↓0.01)
5
(-)
西武
47581 0.448
(↓0.004)
16.5
(↓1)
37308
(+2)
348
(+3)
70
(+2)
62
(-)
0.232
(-)
2.950
(-)
6
(-)
日本ハム
47621 0.431
(↓0.004)
18.5
(↓1)
33370
(+1)
378
(+2)
82
(-)
60
(-)
0.236
(-)
3.030
(↑0.01)