楽天(★3対4☆)ロッテ =リーグ戦19回戦(2023.08.20)・楽天モバイルパーク宮城=
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ロッテ
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楽天
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勝利投手:西村 天裕(3勝0敗0S)
(セーブ:益田 直也(2勝3敗31S))
敗戦投手:松井 裕樹(1勝3敗27S)
  DAZN
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◆ロッテは1点ビハインドの7回表、荻野の適時打で同点とする。そのまま迎えた9回には、1死三塁の好機から再び荻野の適時打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・小島が7回3失点の好投。敗れた楽天は、打線が相手を上回る11安打を放つも、つながりを欠いた。

◆今季のロッテ小島和哉はホームとビジターで成績が対照的。ホームで8試合先発して4勝0敗、防御率2・98と安定感を見せるも、ビジターでは9試合で2勝4敗、防御率4・34と別人のよう。白星はベルーナドームで行われた5月10日西武戦が最後で、ビジターでは現在3連敗中。今日は3カ月ぶりの敵地勝利をつかめるか。

◆ロッテの試合前練習は、吉井理人監督(58)を中心とした選手、コーチ、スタッフ全員参加での青空ミーティングからスタートした。右翼の芝生で約7分間、座って円になった。吉井監督だけでなく、主将の中村奨吾内野手や、前日に負け投手となったルイス・ペルドモ投手らも話をした様子だ。試合の日の練習前にグラウンド上でミーティングを行うのは異例の光景となった。その後は、投手、野手に分かれてウオーミングアップを開始した。

◆楽天の守護神松井裕樹投手が、今季3敗目を喫した。同点の9回に4番手として登板。先頭和田に右翼へ二塁打を許し、犠打で1死三塁となったピンチで荻野を迎えた。1ストライクから、低めのフォークを投げ、体勢を崩しながらも左前へと運ばれた。カウント有利ながら決勝打を浴び「もうちょっと厳しくいきたかったですね」と悔やんだ。チームは2カード連続の負け越しとなった。▽楽天則本(先発して6回2/3を8安打3失点)「情けないですね。初回から点を取られたので、苦しい試合展開になったかなと思います」▽楽天石井監督(則本について)「安定して試合を作ってくれることが多いので、今日もある程度試合を進めてくれた。ただ、初回の失点が多くあるので、そこをこらえてくれると、より高いクオリティーを出せる」

◆楽天村林一輝内野手(25)が、28打席ぶりの安打を放った。2点を追う5回無死一塁、ロッテ小島から中越えの適時二塁打を放った。8日ソフトバンク戦以来の安打が適時打。塁上で両手を強く握り、喜びをかみしめた。打線はこの回に一時逆転したが、チームは競り負けて敗戦。「チームは負けてしまったんですけど、勝つことが絶対的に一番なんですけど、久しぶりに出て良かった」と胸をなで下ろした。8年目の今季は、自己最多の41試合に先発。定位置をつかみかけている。長いトンネルを抜け出し、決意を新たに。「チームが勝つようにまた動いていきたい。結果を出せていなかったので、そこは反省しながら、また自分ができることを一生懸命やろうと思います」と力を込めた。

◆ロッテはチーム最年長の荻野貴司外野手(37)が、若手2人のつくったチャンスで左前適時打を決めた。3-3の9回1死三塁。楽天守護神松井裕の141キロフォークを捉え、前進守備の狭い三遊間を破った。「和田が二塁打を打って、友杉が送ってくれたので、何とかかえすことだけを考えた。全員がチームのためにやろうと出来た結果だと思います」。1点リードを許した7回にも1死三塁で左前に同点打を放つなど、今季初の4安打2打点1得点で存在感を示した試合前の練習は、吉井監督の発案で、選手、コーチ、スタッフ全員参加での青空ミーティングからスタート。右翼の芝生に円になって座った。指揮官の「優勝」「目的」の声に、ペルドモ、坂本、柿沼らが思いを語り、中村奨主将が締めた約7分間。荻野も「『一番ダメなことはミスを恐れること。チャレンジしていこう』の言葉が印象的だった」と心に留めた。初回先頭の打席で初球を二塁打して先制を導いた積極性はチャレンジの象徴だった。22日からは3位ソフトバンク、首位オリックスとの6連戦が始まる。荻野は「グイグイ引っ張るタイプじゃないですが、自分の出来ることをしっかりやりたい」。リーグ制覇への目的意識を全員で再確認し直した1勝だった。【鎌田直秀】▽ロッテ益田(9回を3者凡退に抑え31セーブ目)「ミーティングをやったから勝った負けたはないかなと思うんですけれど、姿は変わるんじゃないかなと思います。監督が集めてくれて本当に良い話が出来た」▽ロッテ吉井監督(青空ミーティング後の粘り強い勝利に)「目的は何なのかを明確にしようと思って、それぞれ考えてもらうためのミーティングです。荻野は良く打ってくれました」▽ロッテ西村(8回に2番手で登板し、2安打と四球で1死満塁のピンチを背負うも無失点)「チームの結果につなげていく自分の仕事を必死こいてやるだけ。結果オーライ。でも吉井さんにまた怒られる」

◆ロッテが競り勝った。2―3の七回に荻野の適時打で追い付き、九回も荻野が左前に勝ち越し安打を放った。2番手の西村が3勝目、益田が31セーブ目を挙げた。楽天は八回の満塁機を生かせず、九回は松井裕が打たれた。

◆楽天が同一カードを負け越し、借金は6になった。則本昂大投手(32)が先発し、6回?を8安打3四球3失点。一回に2失点、味方が五回に逆転したが、七回に追いつかれ「情けないです」と悔やんだ。石井一久監督(49)は「ノリ(則本)は安定して試合を作ってくれることが多い。ただし、初回に失点する機会もあるので、そこを何とかこらえてくれると、より高いクオリティーを出せると思う」と振り返った。抑えの松井裕樹投手(27)が、3-3の九回から登板し、1回2安打1失点で3敗目。先頭の和田に右中間二塁打、友杉に捕前犠打。荻野に投じたフォークボールを左前に運ばれ「もう少し厳しくいきたかったです」と唇をかんだ。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
63403 0.612
(↑0.004)
-
(-)
37389
(+1)
325
(-)
89
(-)
34
(+1)
0.253
(↓0.001)
2.830
(↑0.03)
2
(-)
ロッテ
54464 0.540
(↑0.005)
7.5
(-)
39372
(+4)
381
(+3)
71
(-)
57
(-)
0.238
(↑0.001
3.390
(↑0.01)
3
(-)
ソフトバンク
53502 0.515
(↓0.005)
10
(↓1)
38392
(+4)
372
(+6)
77
(+3)
48
(-)
0.248
(↑0.001)
3.300
(↓0.03)
4
(-)
楽天
50561 0.472
(↓0.004)
14.5
(↓1)
36376
(+3)
419
(+4)
87
(-)
79
(+2)
0.243
(↑0.001
3.540
(↓0.01)
5
(-)
西武
48581 0.453
(↑0.005)
16.5
(-)
36314
(+6)
352
(+4)
70
(-)
63
(+1)
0.234
(↑0.002)
2.960
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
47631 0.427
(↓0.004)
19.5
(↓1)
32370
(-)
379
(+1)
82
(-)
60
(-)
0.234
(↓0.002)
3.010
(↑0.02)