ヤクルト(☆3対2★)中日 =リーグ戦19回戦(2023.08.19)・明治神宮野球場=
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中日
2000000002711
ヤクルト
01000110X3500
勝利投手:星 知弥(2勝2敗0S)
(セーブ:田口 麗斗(1勝3敗29S))
敗戦投手:髙橋 宏斗(5勝8敗0S)

本塁打
【中日】石川 昂弥(12号・1回表2ラン)

  DAZN
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◆ヤクルトが逆転勝ち。ヤクルトは2点を追う2回裏、丸山和の適時二塁打で1点差に迫る。2-2の同点となって迎えた7回には、1死三塁から武岡が犠飛を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、3番手・星が今季2勝目。敗れた中日は、初回の2得点のみと打線が精彩を欠いた。

◆中日立浪和義監督が54歳の誕生日を迎え、練習開始前に神宮球場クラブハウスで報道陣からケーキを贈られた。就任2年目の今季はここまで41勝63敗3分けで、首位阪神と22ゲーム差の最下位に沈む。「今、チームがこういう状況でもあり、残り試合でどんどん来年につなげていけるように全力で頑張りたい」と抱負。欲しいプレゼントを聞かれると「たくさん勝ちたい」と白星を要望した。昨年の誕生日はヤクルト戦(バンテリンドーム)で、龍空のサヨナラヒットで白星。「今日は(高橋)宏斗が投げるので、いい試合をしたい。昨日はちょっとふがいない試合をお見せしたので、何とか今日、頑張ってもらいたい」と、2年連続のバースデー勝利に期待を寄せた。

◆通算2000安打まで残り4本の中日大島洋平外野手(37)が2試合連続でスタメンを外れた。17日巨人戦まで5試合連続安打としていた。試合前の練習は普段通り消化した。立浪監督は18日の試合後に「今日は少し背中に貼りがあった。体調面を考えて休ませた」と話しており、状態を見て判断したもようだ。

◆お笑い芸人の、とにかく明るい安村(41)が、始球式を行った。おなじみのパンツ一丁のスタイルではなく、黄色地に花柄のロングパンツに、背番号「88」のユニホーム姿でマウンドへ。ネタ披露時の曲が流れる中、決めポーズを作ると、左腕から投げられたボールは見事なストライクで捕手のミットに収まった。小学校時代にヤクルトファンだったという安村は、今年6月、英国の人気オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント(BGT)」で、英国風にアレンジしたパンツ一丁の裸芸を披露。日本人初のファイナルに進出し、再ブレークを果たした。始球式の大役を終えると、「曲が良かったですね。『ヘイ!』のところで盛り上がったんですけど。曲が流れた瞬間、お客さんの空気も、コイツ脱ぐんじゃない? という空気が流れて。ポーズだけだったんですけど盛り上がってくれて。で、球もいい球行ったんで完璧でしたね」と振り返った。安村は旭川実(北海道)の野球部出身。控え選手として99年夏の甲子園を経験している。大会では主に伝令役を務め、緊迫した場面でマウンドに出向き、ひと言で仲間をなごませ、チームを3回戦まで導いたという。数十年ぶりにマウンドで大役を果たし、「100点満点です。うけたし。受けましたよね? めちゃ受けてましたね。100点満点ですね。イギリスでネタやるより緊張しました。興奮してます。イギリスの審査員のサイモンに見てほしかったですね。サイモンかな? と思ったらサンタナだったので。サンタナが見てくれてよかったです」充実した表情だった。

◆中日の球団公式チアリーディングチーム「チアドラゴンズ2023」のリーダーMANAら代表メンバー5人が、試合前にヤクルトの同チーム「Passion2023」とコラボパフォーマンスを行った。創設26周年の「チアドラ」が、公式戦で神宮球場を訪れるのは初めて。18日からヤクルト3連戦につば九郎とのパフォーマンスを見せるドアラと合流しており、イニング間にも登場。チームの勝利、岡林の連続試合安打、大島の2000安打達成もサポートする。

◆中日岡林勇希外野手(21)が30試合連続安打を懸けてヤクルト戦に臨んだ。相手先発は今季2試合で6打席対戦して4打数1安打の左腕高橋。「1番中堅」の定位置で出て初回は151キロ直球で二ゴロに打ち取られた。2回は139キロカットボールに見逃し三振。4回もフルカウントから低め直球に手を出せず、再び見逃し三振に倒れた。6回は左飛だった。29試合連続で93年ブラッグス(横浜)の歴代9位に並んだ前日18日は今季12度目の3安打をマーク。ただ、立浪監督は岡林の状態について「ラッキーな内野安打が2本あった。内容的なことも含めて状態を上げていってほしい」と語っていた。現役時代に球団最多の通算2480安打を放った打の職人は、数字を伸ばし続ける中で冷静に分析していた。7月11日ヤクルト戦(神宮)から安打を打ち続けること1カ月以上。途中で「初代ミスタードラゴンズ」西沢道夫の球団記録25試合を74年ぶりに更新した。それでも29試合連続安打中は、7月15日を除いて全て第4打席までに"継続打"をマークしてきた。高橋の逃げていくスライダーと低めの制球に手を焼いた。

◆ヤクルト木沢尚文投手(25)が、危険球退場処分となった。2-2の7回から2番手でマウンドへ。1死後、4番石川昂への2球目、内角高めのシュートが左側頭部付近を直撃した。木沢には危険球による退場処分が告げられた。

◆中日石川昂弥内野手(22)が7回1死走者なしの第4打席でヤクルト2番手木沢から左側頭部に死球を受けた。その場に倒れ込み、立浪監督らも現場に駆けつけたが、起き上がれなかった。木沢は危険球退場。石川昂はタンカに乗せられベンチに運ばれ、代走に三好が送られた。

◆中日石川昂弥内野手(22)が7回1死走者なしでヤクルト2番手木沢から左側頭部に死球を受けた。その場に倒れ込み、起き上がれなかった。駆けつけた立浪監督らが見守る中、担架に乗せられベンチ奥へ運ばれた。代走に三好が送られ、木沢も危険球による退場処分を受けた。精密検査を受けるため、救急車で都内の病院へ向かった。初回に4試合ぶりの12号2ラン、5回に右安打を放っていた。石川昂は2年目の21年6月25日、ウエスタン・リーグ阪神戦で死球を受けて左尺骨を骨折。その後、接合手術を受けてシーズンを棒に振った。開幕から1軍起用された翌22年は5月27日のオリックス戦でゴロを打って一塁へ走る際、一塁手との接触を避けようとして左膝前十字靱帯(じんたい)不全損傷の重傷を負った。手術からリハビリを経て、今年4月14日に1軍復帰した。

◆中日岡林勇希外野手(21)の連続試合安打は29で止まった。ヤクルト先発高橋に4打席対戦し、二ゴロ、見逃し三振2つ、左飛と逃げていくスライダーと低めの制球に手を焼いた。第5打席も救援陣に抑え込まれた。29試合連続で93年ブラッグス(横浜)の歴代9位に並んだ前日18日は今季12度目の3安打をマーク。ただ、立浪監督は岡林の状態について「ラッキーな内野安打が2本あった。内容的なことも含めて状態を上げていってほしい」と語っていた。現役時代に球団最多の通算2480安打を放った打の職人は、数字を伸ばし続ける中で冷静に分析していた。7月11日ヤクルト戦(神宮)から安打を打ち続けること1カ月以上。途中で「初代ミスタードラゴンズ」西沢道夫の球団記録25試合を74年ぶりに更新した。29試合連続安打中は全て第5打席までに"継続打"をマークしてきた。プロ野球記録は高橋慶彦(広島)の33試合連続で、30試合以上は過去8人しか記録していなかった。

◆通算2000安打まで残り4本の中日大島洋平外野手が2試合ぶりに出場した。背中の張りで2試合連続で先発を外れたが、9回先頭で代打で出場。田口に二ゴロに打ち取られた。「大丈夫です。離脱するとシーズンが終わるので大事を取った。(20日は)何とかいけそう」。立浪監督も「明日は(先発で)出していく」と3試合ぶりのスタメン復帰を明かした。

◆中日高橋宏人投手(21)は7回5安打3失点(自責2)で8敗目を喫した。6回は山田への先頭四球からサンタナの内野安打、失策から無死一、三塁。暴投で同点を許した。同点の7回には1死二塁から暴投から武岡に勝ち越し犠飛を浴び「7回は絶対に抑えて戻って来なければならなかった。悔しいです」と唇をかんだ。

◆ヤクルトは主砲村上不在の中で「ヤングスワローズ」が連日奮闘し、連勝を飾った。0-2の2回、村上と同学年の丸山和郁外野手が適時二塁打を放ち今季初打点を挙げると、2-2の7回1死三塁、前日18日に決勝打を放った高卒4年目の武岡龍世内野手が決勝犠飛。連夜のお立ち台で「1人1人で(中日高橋宏を)打ち崩していこう、みんなで頑張っていこうという方針でした。本当にうれしい気持ちでいっぱいです」と振り返った。▽ヤクルト高津監督(中日石川昂への頭部死球について)「頭に当ててしまったというのは、勝っても、ずっと心に残ってるし、無事でまた明日、出場してくれることを祈っています」▽ヤクルト高橋(6回を今季最多121球、7安打2失点)「初回に本塁打を打たれてしまったけど、切り替えて気を引き締め直して粘って投げました」▽ヤクルト丸山和(2回2死二塁から適時二塁打で今季初打点)「まだ1試合、結果を出しただけなので。もっともっと練習して、長く結果を出せるように頑張りたいと思います」

◆中日石川昂弥内野手(22)が19日のヤクルト19回戦(神宮)で左側頭部に死球を受けて交代した。7回1死走者なし。木沢の投球を受けてその場に倒れ込み、担架で運ばれた。代走が送られ、木沢は危険球による退場処分を受けた。立浪監督は「意識もあり会話もしていた。場所が場所」と説明。精密検査を受けるため、試合途中に救急車で都内の病院へ向かい、「左側頭部打撲」の診断を受けた。20日以降の出場は状態を確認して判断する。この日は初回に4試合ぶりの先制12号2ラン、5回にも右前打を放っていた。

◆中日岡林の連続試合安打は29で止まった。ヤクルトの先発高橋に4打席とも抑えられ、9回も守護神田口の外角低め149キロ直球に手が出せず見逃し三振。5打数無安打だった。チームも競り負けて3連敗となり、試合後は報道陣に「ごめんなさい」と言葉を残して帰りのバスへ乗り込んだ。54歳の誕生日を黒星で終えた立浪監督は「(記録は)いつか止まるんでしょうけど、今日は、追い込まれてから(球が)いいところに決まっていた。ここまで打ったことも立派な記録。明日から切り替えてやってもらいたい」とねぎらった。岡林は7月11日ヤクルト戦(神宮)から1カ月以上安打を打ち続け、途中に「初代ミスタードラゴンズ」西沢道夫の球団記録25試合を74年ぶりに更新した。快進撃の始まった神宮で、記録は歴代9位タイでストップ。プロ野球記録は高橋慶彦(広島)の33だった。【伊東大介】

◆中日石川昂弥内野手(22)が19日のヤクルト19回戦(神宮)で左側頭部に死球を受けて交代した。7回1死走者なし。木沢の投球を受けてその場に倒れ込み、担架で運ばれた。代走が送られ、木沢は危険球による退場処分を受けた。立浪監督は「意識もあり会話もしていた。場所が場所」と説明。精密検査を受けるため、試合途中に救急車で都内の病院へ向かい、「左側頭部打撲」の診断を受けた。20日以降の出場は状態を確認して判断する。この日は初回に4試合ぶりの先制12号2ラン、5回にも右前打を放っていた。ヤクルト高津監督(中日石川昂への頭部死球について)「頭に当ててしまったというのは、勝っても、ずっと心に残ってるし、無事でまた明日、出場してくれることを祈っています」

◆前日18日の中日戦(神宮)の守備で左手を負傷したヤクルト・中村悠平捕手(33)はベンチスタートとなった。また、D3位・沢井廉外野手(23)=中京大=が2戦連続スタメン入りした。

◆ヤクルト・丸山和郁外野手(24)が「8番・中堅」で先発出場し、今季初タイムリーを放った。「早いイニングに1点でも返したかった。球の速い投手なのでコンパクトに打ち返しました」。0―2の二回2死二塁での第1打席。相手先発・高橋宏の高め直球を捉えて左中間への二塁打とし、1点差に迫った。

◆中日の石川昂が相性のいい球場で4試合ぶりの12号2ランを放った。一回2死一塁の場面で、左腕・高橋の直球を捉え、左中間スタンドに力強く運んだ。走者の細川に続いて笑顔で本塁にかえり「点が入って良かった」とほっとした様子で話した。今季、神宮球場では球場別で自身最多の5本目のアーチ。本拠地バンテリンドームナゴヤの3本を上回る。昨季はプロ初本塁打を打ち、手術明けで開幕を迎えた今季の1号もマークするなど活躍が際立つ場所だ。

◆ヤクルトの2番手で2―2の七回から登板した木澤尚文投手(25)が、中日・石川昂弥内野手(22)への頭部死球で危険球退場した。1死から石川昂を打席に迎え、1ボールからの2球目がヘルメットの左耳付近に直撃。石川昂は打席で仰向けになり、担架で運ばれた。木沢に代わり、ヤクルトは星がマウンドへ。石川昂の代走に三好が起用された。

◆無駄な力を省いたスムーズなひと振りから放たれた打球が、軽々と左中間フェンスを越えていった。悠々とダイヤモンドを一周した中日の4番・石川昂弥内野手(22)が息を弾ませながら、先制弾を放った喜びをかみしめた。「先制点が入ってよかったです」8試合連続で3得点以下と元気のなかった打線を鼓舞する一発だった。一回、2死から安打で出塁した細川を一塁に置いて、石川昂はカウント1-2からヤクルト先発・高橋のシュート回転してきた外角直球を逃さず一閃。打球は勢いよく左中間席へ飛び込んだ。13日の広島戦(バンテリンドーム)以来、4試合ぶりの12号で本格派左腕の出ばなをくじいた。神宮球場では今季5本塁打目。試合前まで8試合で打率・387(31打数12安打)と、とにかく相性がいい。開幕から好不調を繰り返した中、7月には5本塁打を放って上昇の波に乗りかけたが、下旬に下半身のコンディション不良で欠場するなど、なかなか殻を打ち破れないでいた。8月に入りようやく2発目のアーチが出たことで、再び勢いを取り戻すきっかけにしたい。一進一退の状態が続く石川昂について、立浪監督は「本当の4番になるための途中過程。いろいろ学んでもらえたらいい」と4番を据えて成長を促している。指揮官の54回目の誕生日を迎えたこの日、祝砲を放って応えた背番号25。シーズン最後まで主砲を張り続け、結果で恩返しをしていく。(上阪正人)

◆中日・石川昂弥内野手(21)が七回に頭部死球を受けて負傷退場した。1死走者なしで迎えた第4打席で、ヤクルト2番手・木沢尚文投手(25)の2球目を頭部左側面に受けた。死球を受けた直後、石川昂はその場にひざまずいた後、駆け寄ったトレーナーらの指示で仰向けになり、担架に乗せられ退場。ショッキングな場面に場内は騒然となるなか、木沢は危険球退場となった。石川昂は一回に先制の12号2ランを放ち、五回には右前打を放っていた。

◆狙いを絞ってしっかりと振りぬいた。ヤクルト・丸山和郁外野手(24)が2試合連続で「8番・中堅」で名を連ねると、0―2の二回2死二塁で今季初タイムリーとなる二塁打を放った。「早いイニングに1点でも返したかった。球の速い投手なのでコンパクトに打ち返しました」。カウント1―1からの3球目、中日先発、高橋宏の高め直球をうまく捉えて左中間へ。今季7安打目で、10日の広島戦(神宮)以来となる「H」ランプを灯して二塁ベースに到達すると笑みを浮かべた。明大から入団2年目の今季は開幕1軍入りを果たしたが、下半身のコンディション不良で4月22日に出場選手登録を抹消。リハビリを経て7月7日に再び1軍昇格した。今季に向けて「がむしゃらにやっていかないといけない。一打席一打席、大事にやっていきたい」と意気込んでいる。チームの外野手は右翼手にサンタナがいるが、塩見が腰を痛めた影響で離脱中なこともあり、その他はスタメン争いが激しくなっている。丸山和にとってはアピールするチャンスでもある。今季の開幕直後には丸山和について、高津監督は「ぜひレギュラー争いに加わってきてほしい。持っているポテンシャルはすごく素晴らしいものがある」と大きな期待を寄せていた。村上は体調不良の影響で18日に特例2023の対象選手として出場選手登録を抹消。チームの緊急事態に一丸となって戦うべく、主砲と同学年の丸山和が奮い立った。試合は六回に暴投で追いついた。さらに七回、丸山和が中前打で出塁すると、武岡の犠飛で勝ち越しのホームイン。今カード2連勝とした。

◆ヤクルトは2-2で迎えた七回、武岡龍世内野手(22)が勝ち越し犠飛を放ちチームを連勝に導いた。以下、武岡のヒーローインタビュー。--連日のお立ち台「こんなこと想像してなかったので嬉しい気持ちでいっぱいです」--中日の先発は髙橋宏斗「いい投手だとわかっていたので、ひとりひとりみんなで打ち崩していこうっていうチームの方針でした」--1死二塁のチャンスで打席が回った「本当につないでくれていたので、チャンスをどうにか活かしたいと思って打席に入りました」--暴投でランナー三塁となった「(ランナーが)二塁にいるより三塁にいるほうが気持ちの部分で楽になったので、丸山さんに感謝しています」--勝ち越し犠飛について「できすぎかなと思います」--自身の守備について「僕の魅力のひとつだと思ってますので、エラーをせずにひとつひとつ確実にアウトを取ろうと思っています」--ファンにメッセージ「このまま連勝できるように明日も頑張ります。応援よろしくお願いします」

◆ヤクルトがミスにつけこみ逆転勝ち。六回に失策などで走者を進めて暴投の間に追い付くと、七回は暴投が絡んだ好機から武岡の犠飛で勝ち越した。3番手の星が2勝目。中日は一回に2点を先行したが、高橋宏が踏ん張れなかった。

◆ヤクルトの丸山和が2安打1打点で白星に貢献した。0―2の二回は高橋宏の高め速球を振り抜き、左中間に運ぶ適時二塁打。七回は中前打で出て、勝ち越しのホームを踏んだ。2試合連続の先発起用に応え「どんな形でも安打が欲しかった。長く結果を出せるように」と笑顔だった。群馬・前橋育英高から明大を経て入団した2年目の外野手。課題の打撃でアピールとなり、高津監督は「きょうのような打撃で出てくれれば。いい働きをしてくれている」と評価した。

◆中日・岡林の連続試合安打が29でストップした。4打数無安打、2三振で迎えた九回の第5打席は左腕の田口に外角球を決められて見逃し三振に終わった。試合後は言葉少なで、足早にバスに乗り込んだ。無安打に終わるのは7月9日の広島戦以来。安打が出ていれば、昨年の近本(阪神)らプロ野球史上で過去8人しか記録していない「30」に乗るところだった。7月11日の同カードから続けた快記録が止まり、駆けつけた中日ファンからもため息が漏れた。

◆ヤクルトが2連勝した。2―2の七回1死三塁で武岡龍世内野手(22)が決勝の左犠飛を放つ活躍。「8番・中堅」で先発出場した丸山和郁外野手(25)が今季初適時打を含む2安打で勝利に貢献した。また試合後、高津臣吾監督(54)は18日の中日戦で左手を負傷しこの日の試合を欠場した中村悠平捕手(33)について「骨は大丈夫です。まだ痛みが残っている。多分、明日も(出場は)無理だと思います」と状況を説明。体調不良で離脱中の村上宗隆内野手(23)の復帰時期については「一応、最短は(目指している)とは聞いている」と言及した。試合後の高津監督の主な一問一答は以下の通り。――投手陣で中日・岡林の連続試合安打を「29」で止めた。1番打者としても、出塁させなかったことは大きい「すごく難しいバッターなので、いろいろ対策を練っても、それでもヒットを打ってくるのが彼だと思っているので。そう考えたら、5打席凡退に抑えたわけですから。そのうち3つ? 見逃し三振。いいところに投げたんだろうなという感想ですね」――丸山和がバッティングで存在感「もともと肩と足、守備力にはまったく問題ないんだけれども、そこ(打撃)が課題だったんだけれども、今日のようなバッティングでランナーに出てくれたりね。昨日今日と8番を打たせていますけど、すごくいい働きをしてくれていると思います」――塩見、並木が不在の中、チームにとっても大きい「そうですね。まあ常に競争競争と、昨日の武岡と長岡じゃないですけど。塩見はやっぱりチームの中心選手ですけども、こういう何かあった時に代わりでぽっと出てくる、チャンスだと思って頑張る選手が1人でも2人でも出てくるチームが本当のチームだと思っているので。そういう意味では、彼らにとってはチャンスだと思っていますし、いい結果でよかったと思います」――昨日に続き、武岡が決勝の犠飛「よく粘れるようになったかなと思います。初球とかけっこう空振りしたり、低めのボール球に手を出したりするんですけど。相手の特徴を見ながらバッティング出来るように少しずつなってきたかなと思います」――18日に左手を負傷して交代した中村は欠場。一夜明けて状態は?「今日はちょっと無理でしたね。まったく使う気なかったです。守備もバッティングも使う気なかったです。多分、明日も無理だと思います」――骨は大丈夫「骨は大丈夫です。痛みさえ引けばという感じなので。まだ痛みが残っているので。ちょっとまだ出場は見合わせてます」――体調不良で抹消中の村上はもう少し時間がかかりそうか「ええと......一応、最短は(目指している)というのは聞いているんですけど。ま、ちょっと今は、僕からはちょっとコメントできないですね」(木沢が頭部死球を与えた中日・石川昂について自ら切り出し)「一生懸命やっている中でデッドボールってつき物なのかもしれないですけど、頭に当たる、当ててしまったというのは、何となく勝ってもずっと心に残っている。無事でまた明日、出場してくれることを祈っています」

◆血がにじむバットを手に努力の成果を見せた。ヤクルト・丸山和郁外野手(24)が今季初のタイムリーとなる二塁打を放つなど、2安打1打点でチームを2連勝に導いた。「出塁して走って帰るというのが自分の仕事。それがうまくできてよかった」明大から入団2年目。昨季は新人史上初のリーグ優勝を決めるサヨナラ打を放つなど、持ち味の勝負強さを発揮した。二回は2死二塁で高橋宏の高め直球を左中間へ運び、今季初打点をマーク。2-2の七回は先頭で中前打を放つと、その後三進し、武岡の左犠飛で決勝のホームを踏んだ。チームの外野手は右翼手のサンタナがいるが、塩見が腰を痛めた影響で離脱中なこともあり、その他は定位置争いが激化。この日昇格した山崎や浜田、D3位・沢井(中京大)らと争う中で2試合連続で先発に名を連ね、高津監督は「いい働きをしてくれた」と目を細めた。村上は体調不良の影響で18日に特例2023の対象選手として出場選手登録を抹消。チームの窮地に同学年である丸山和は「チームのために何ができるか。一戦一戦全力で戦うだけ」と誓った。(森祥太郎)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
64414 0.610
(↑0.004)
M27
(↑1)
34419
(+6)
335
(+2)
55
(+1)
57
(-)
0.247
(↑0.001)
2.750
(↑0.01)
2
(-)
広島
58493 0.542
(↑0.004)
7
(-)
33384
(+6)
387
(+3)
71
(+2)
64
(+1)
0.245
(↑0.001)
3.180
(↑0.01)
3
(-)
DeNA
54513 0.514
(↓0.005)
10
(↓1)
35394
(+2)
386
(+6)
77
(-)
21
(-)
0.248
(-)
3.290
(↓0.02)
4
(-)
巨人
53531 0.500
(↓0.005)
11.5
(↓1)
36410
(+3)
391
(+6)
129
(+1)
38
(-)
0.256
(-)
3.510
(↓0.02)
5
(-)
ヤクルト
46602 0.434
(↑0.005)
18.5
(-)
35402
(+3)
429
(+2)
94
(-)
55
(-)
0.239
(↓0.001)
3.710
(↑0.01)
6
(-)
中日
41643 0.390
(↓0.004)
23
(↓1)
35311
(+2)
377
(+3)
49
(+1)
30
(-)
0.241
(↓0.001)
3.170
(↑0.01)