オリックス(☆2対1★)日本ハム =リーグ戦18回戦(2023.08.19)・京セラドーム大阪=
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日本ハム
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ORIX
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勝利投手:山﨑 福也(9勝3敗0S)
(セーブ:山﨑 颯一郎(0勝0敗6S))
敗戦投手:伊藤 大海(6勝7敗0S)

本塁打
【オリックス】紅林 弘太郎(8号・3回裏ソロ),中川 圭太(11号・7回裏ソロ)

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◆オリックスは3回裏、紅林のソロで先制に成功する。そのまま迎えた7回には、中川圭のソロが飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・山崎福が7回途中無失点の好投で今季9勝目。敗れた日本ハムは先発・伊藤が力投を見せるも、打線がつながりを欠いた。

◆今季のオリックスは週末に強い。ここまでの曜日別勝敗を見ると、水、木、金曜日は負け越しも、土曜日は14勝4敗、日曜日は13勝6敗1分け。土日合わせて27勝10敗1分けで、勝率7割3分は12球団の中で最高を誇る。試合に敗れたのは7月2日日本ハム戦(日)が最後で、7月8日西武戦(土)から現在11連勝中。土日の試合は1カ月以上負けていない。

◆オリックスの新人・斎藤響介投手(18)がプロ初の1軍昇格を果たした。盛岡中央(岩手)から昨秋ドラフト3位でオリックス入り。プロ1年目の今季はここまでウエスタンリーグで8試合に登板し、0勝1敗、防御率3・38を残している。150キロを超える快速球を誇り、将来の先発ローテーション候補と期待される右腕だ。試合前の練習に姿を見せた斎藤は「今日の朝、ファームの練習前に言われて、ビックリしました。ゾーンに強いボールを投げるということが前よりも良くなっていると思います」と明かし、登板機会が巡ってくれば「ちゃんと3人で抑えたいです」としっかり答えた。代わって杉本裕太郎外野手(32)が再調整で抹消に。9番左翼で先発した前日18日の日本ハム戦は、2打数無安打。12日に1軍に合流し、13日樂天戦(樂天モバイルパーク)から出場も、4試合で12打数無安打と不振が続き、ファームで出直しを図る。

◆/登場曲の変更で心機一転\5試合連続安打で調子を上げてきた?紅林弘太郎の8号ソロHRで先制???#プロ野球(2023/8/19)??オリックス×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球#Bs2023 pic.twitter.com/BFIzAxxlBR

◆今季FAでオリックスから加入した日本ハム伏見寅威捕手(33)が、ビジターでの古巣オリックス戦にめっぽう強い。3回1死で迎えた第1打席では、オリックス先発山崎福の外角低めストレートを右前に運び、出塁した。敵地でのオリックス戦は、5月21日の対戦(京セラドーム大阪)でマルチ安打を記録してから、7月22日、23日(ともに、ほっともっと神戸)と連続で安打を記録。4試合連続安打を記録した上に、この日は5回1死一塁の場面でも右前打を放ち、4戦連続マルチ安打とした。オリックス投手陣は昨年まで自身がリードした投手が多い。傾向と対策を知っているだけなら、ホームでのオリックス戦にも強いはずだが、本拠地エスコンフィールドでは今季8試合で19打数3安打の1割5分8厘と不調。敵地だと、この日の第2打席まで22打数11安打の打率5割と、高い数字を残している。昨季まで過ごした大阪、神戸。慣れ親しんだ空気の中、リード、打撃両面でしっかり結果を出し、チームを6連勝に導いてくれるか、注目だ。

◆日本ハム先発の伊藤大海投手(25)が"追いロジン"した。金メダルを獲得した21年東京五輪で、煙幕を張るぐらいのロジンをつけ投球し、注目を浴びたが、この日は5回1死を取ったあと、マウンドに置いてあったロジンを使い切ってしまったのか、新しいロジンを"追加注文"した。その後、モクモクと思う存分ロジンを付けて、紅林を左飛、ゴンザレスを一ゴロに打ち取り、この回を無失点で終えた。

◆日本ハムの連勝が5で止まった。終盤まで粘ったが勝利をつかむことはできなかった。2点を追う8回2死二塁から、万波中正外野手(23)の中前適時打で1点差に迫り、9回1死、8番奈良間大己内野手(23)が左中間への二塁打で出塁。2死二塁から1番郡司裕也(25)が四球を選び2死一、二塁とチャンスを広げたが、最後は2番松本剛外野手(30)が右飛に倒れた。先発伊藤大海投手(25)は8回4安打2失点、7三振と気迫のこもった投球を披露したが、2本のソロ被弾による失点だけで敗れた。8月12日ソフトバンク戦から17日ロッテ戦まで、今季最長に並ぶ5連勝。前日18日オリックス戦も好投手山下相手に粘って延長12回1-1の引き分けに持ち込んだが、連勝を今季最長の6に伸ばすことはできなかった。借金は再び14にふくらんだ。

◆日本ハム奈良間大己内野手が6度目のマルチ安打と気を吐いた。7回1死で左前打を放つと、9回1死から左中間を抜く二塁打でチャンスをつくった。「2回(2軍に)落ちたときにファームでやってきたことを、自分がやりたいように出せている」。新庄監督は「何かしてくれそうな雰囲気がだんだん出てきている選手。そういう選手はスタメンで使う上でものすごく大事。成長してますね」と、さらなる活躍を期待した。

◆オリックス山崎福也投手が7回途中まで6安打無失点と好投し、プロ9年目で最多の9勝を挙げた。初回2死二塁では三塁宗が清宮の打球を好捕。6回1死三塁では二塁ゴンザレスが万波の打球を素手でつかんで本塁送球して、三塁走者の突入を防ぐなど野手陣も粘投をアシストした。登板時の援護点は4・46と高く「勝ち星は運の部分もありますし、野手の守備だったり、打ってくれないとやっぱり勝てないので、感謝します。意識はしちゃうと思うんですけど、頑張ります」と2桁勝利がかかる次戦を見据えた。▽オリックス中川圭(1点リードの7回先頭で追加点の11号ソロ)「伊藤投手はすごくよかった。今日の打席で、あのスライダーしか仕留められる球はありませんでした。追加点になってくれてよかったです」

◆オリックス紅林弘太郎内野手(21)の8号弾が「週末オリックス・フィーバー」を運んだ。3回先頭で日本ハム伊藤の143キロ直球を捉え、左中間へ先制ソロ。3万5733人で埋まった本拠地で土日12連勝を決め、貯金を今季最多タイの22を導いた。ナイターでロッテが敗れ、2位とのゲーム差を今季最大の7・5に広げた。知らないうちに登場曲が変わっていた。男性3人組企画ユニット「羞恥心」が08年にリリースした「羞恥心」。選曲は宗。「(ベンチに)帰って来たら宗さんに『おれのおかげや』と言われて、握手しました」。それでも7月30日日本ハム戦以来の1発が生まれたのだから、気遣いに感謝だ。(株)カルビーの特別協賛を受けて開催された「じゃがいもデー」。じゃがいもを持参すれば割引チケットをもらえるなど特典満載の恒例企画で、その一環で16日にファン選出の「オリ男爵」の3部門1位が発表された。紅林は「じゃがりこサラダ部門」で1位に。うちだしたらかちだしたらキリンがない! のキャッチフレーズで、賞品は1年分のじゃがりこサラダ。「お裾分けをして3分の2は自分で食べたいと思います」とにんまりだ。お立ち台で「来年は脱イモ男で頑張りたい」と口走ったが、真意はイモっぽさから抜け出すこと。「もっと格好良くなって、僕のファンに女性はあまりいないので女性ファンをつかんでいけるように」と決意表明。「(老若男女に人気の)じゃがりこのような選手になれるように頑張りたい」とオリジナルのイケメン像を目指す。【堀まどか】▽オリックス中嶋監督(伊藤相手にソロ2本で勝利)「いろいろ反省点はありますけど、勝つことがすべてなんで、それでいいと思います」

◆日本ハム伊藤大海投手(25)の力投は、報われなかった。18日、オリックス戦(京セラドーム大阪)で8回4安打2失点も2被弾に泣き、今季初完投も7敗目。5回には球審に"追加ロジン"を要請するなど、蒸し暑い敵地マウンドで120球の熱投も、オリックス山崎福也投手(30)との"もくもく対決"に敗れた。チームは今季最長の6連勝を逃し、今季28度目の1点差負けを喫した。ドームとはいえ、蒸し暑い真夏の敵地マウンドで"もくもく対決"に敗れた。今季初完投も報われず、8回4安打2失点で7敗目を喫した伊藤は「今日、暑かったすね。球場の中が。汗かきました」。投球のたびに、滑り止め用のロジンを大量に使うオリックス山崎との投手戦。20年東京五輪で伊藤の代名詞になった「追いロジン」にも拍車がかかった。手汗が止まらず、5回1死一塁で球審にロジンの追加を要請。ロジンバックの中は「空っぽでした」と苦笑いした。150キロ台を連発するなど、直球は走り、テンポ良くマウンドを支配していただけに「ちょっと、もったいなかった」と悔やまれたのが、相手に許した2本のアーチだ。被弾したのは3、7回。いずれも先頭打者にボール2つが先行し、痛打を浴びた。「カウント負けしてホームランを2発打たれたので、最低でも1本で抑えないといけない部分だった」。味方が1点を返した直後の8回も続投。既に100球は超えていたが「負けじと先輩に続こうと投げました」。18日に9回1失点と粘った上沢と同じ120球の熱投だった。試合前に、日本ハム創業者一族の大社元オーナーから「土台が出来てきて、これから面白いチームになって来る。期待しかない」と激励を受けた新庄監督だったが、今季最長の6連勝はならず。「負けはしましたけど、素晴らしいピッチング」と伊藤の力投をたたえ、今季28度目の1点差負けにも「全然いいです。紙一重ですよ」。チーム力の積み上げを、実感している。【中島宙恵】○...万波がチーム唯一のタイムリーを放った。2点を追う8回2死二塁で、内角高めの変化球を詰まりながら右前に落とし1点を返した。「多少、反対方向の意識を持ちながらっていう打席でした」。6回1死三塁のチャンスでは、中途半端に止めたバットに当たって二ゴロに倒れており「ちょっと止めたつもりが当たっちゃって。ああいうところで打てるようにならないと」と反省した。▽日本ハム建山投手コーチ(伊藤について)「状態が上がってきている。全然、ベース板でのボールの強さも変わってきている。しっかりやってくれている」

◆新庄剛志監督(51)が3番から6番までを10試合連続で固定した。10日西武戦(エスコンフィールド)以降、指揮官は3番アリエル・マルティネス捕手(27)から、4番清宮幸太郎内野手(24)、5番万波中正外野手(23)、6番野村佑希内野手(23)の打順で戦い、6勝2敗1分けと好成績。「まるきよまんジェイ」を中心に据え、首位オリックスからの白星を狙う。ちなみに、この日は2番五十幡亮汰外野手(24)から7番上川畑大悟内野手(26)と、9番古川裕大捕手(25)まで7人が、1-1で引き分けた18日オリックス戦(京セラドーム大阪)と同じ打順で臨む。

◆オリックスの齋藤響介投手(18)が初めて1軍に合流し、出場選手登録された。岩手・盛岡中央高から今季ドラフト3位で入団し、ここまで2軍で8試合に登板し、0勝1敗、防御率3・38。150キロを超える伸びのある直球が魅力で、将来のローテーション候補として期待を寄せられる。代わって、杉本裕太郎外野手(32)が抹消された。18日に同戦でプロ初の9番で出場するも2打数無安打、12日に1軍に合流し、4試合、12打席無安打と不振に陥っていた。

◆オリックスは山崎福が6回2/3を無失点と好投し、自己最多更新の9勝目を挙げた。打線は三回に紅林、七回は中川圭がともにソロ本塁打。日本ハムは5連勝で止まった。8安打を放っても1得点止まりで、伊藤は完投負けで7敗目。

◆日本ハムの伊藤は4安打完投でも、ソロ2発による2失点で負け投手になった。一、二回は三者凡退と危なげなかったが、三回先頭の紅林に捉えられ、七回も先頭の中川圭に運ばれた。ともにボール先行の形から痛打され「2ボールにした時点で苦しくなる。僕のせい」と肩を落とした。チームの連勝は5でストップ。ただ、引き分けた18日に9回1失点だった上沢に続いて先発投手が長い回を投げ、新庄監督は「これよ、負けはしたけど。紙一重」と収穫を口にした。

◆オリックスはチーム初安打、2安打目がいずれもソロ本塁打と効果的だった。三回は先頭の紅林。「簡単に打てる感じじゃない。割り切って」と、2ボールから甘く入った速球を振り抜いて左中間へ運んだ。じりじりした展開の中、七回は先頭の中川圭がスライダーを左翼席へ。貴重な追加点となり「完璧だった」と笑みをこぼした。完投した伊藤には4安打に抑えられただけに、中嶋監督は「いい投球をしていたし、あれ(本塁打)しかないのかなと思った」と殊勲の2発をたたえた。

◆これまでの自分を超える。胸に秘めた思いをマウンドで上で表現した。味方の力も借りながら、食らいついてくる相手を振り払う。オリックス・山崎福也投手(30)が6安打を浴びながらも6回?を無失点に封じ、キャリアハイを更新する9勝目だ。「勝ち星は、運の部分もありますし、野手の守備だったり、打ってくれないとやっぱり勝てないので、感謝します」1-0六回1死三塁では〝メジャー級〟の守りに助けられた。万波が放った弱い当たりの二ゴロをゴンザレスが素手で捕球。素早く本塁へ送球し三走を憤死させた。米大リーグ通算107発男の好守に「マウンドで見ているとなおさらすごい」と最敬礼した。明大からD1位で2015年に入団し9年目。ここまでは21年に挙げた8勝(10敗)が最高だったが、ついに自分を超えた。今夏は甲子園に出場し16強まで進んだ母校・日大三高の選手、監督、コーチらとも対面が実現し、力をもらった。若々しく見えるが9月9日で31歳。「野球をやっている以上は毎年、何歳になってもレベルアップしたい気持ちはあります」と、この9勝目をはずみにさらに進化を続ける。この日は20日まで2日間限定で開催するイベント「じゃがいもデー supported by カルビー」の初日だった。じゃがいも持参で当日の試合観戦チケット価格がお得になる「じゃが割チケット」の販売も話題となっていたが、山崎福の好投でチームの貯金も今季最多タイの22となり、いきなりファンの顔も〝ホクホク〟だ。「なんとしてでもチームみんなで3連覇、日本一2連覇を目指してやっていきます」強固の先発陣の中で、11勝の山本に迫り、9勝の山下に並ぶ勝ち星をつかんだ。これまで以上に自信を持って、勝負の終盤戦も熱く投げ抜く。(北池良輔)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
62403 0.608
(↑0.004)
-
(-)
38388
(+2)
325
(+1)
89
(+2)
33
(+1)
0.254
(↓0.001)
2.860
(↑0.02)
2
(-)
ロッテ
53464 0.535
(↓0.006)
7.5
(↓1)
40368
(+5)
378
(+7)
71
(-)
57
(-)
0.237
(-)
3.400
(↓0.01)
3
(-)
ソフトバンク
53492 0.520
(↑0.005)
9
(-)
39388
(+3)
366
(+2)
74
(+1)
48
(-)
0.247
(↓0.001)
3.270
(↑0.02)
4
(-)
楽天
50551 0.476
(↑0.005)
13.5
(-)
37373
(+7)
415
(+5)
87
(-)
77
(+2)
0.242
(↑0.001)
3.530
(↓0.01)
5
(-)
西武
47581 0.448
(↓0.004)
16.5
(↓1)
37308
(+2)
348
(+3)
70
(+2)
62
(-)
0.232
(-)
2.950
(-)
6
(-)
日本ハム
47621 0.431
(↓0.004)
18.5
(↓1)
33370
(+1)
378
(+2)
82
(-)
60
(-)
0.236
(-)
3.030
(↑0.01)