広島(☆6対3★)巨人 =リーグ戦20回戦(2023.08.19)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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巨人
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広島
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勝利投手:森下 暢仁(7勝3敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(2勝7敗10S))
敗戦投手:横川 凱(4勝5敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(33号・8回表3ラン)
【広島】デビッドソン(13号・6回裏ソロ),末包 昇大(3号・6回裏ソロ)

  DAZN
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◆広島は2回裏、末包の適時打で先制する。その後は、5回に野間と西川の適時打で3点を加えると、6回にはデビッドソンと末包がソロを放ち、リードを広げた。投げては、先発・森下が8回3失点の好投で今季7勝目。敗れた巨人は、8回に岡本和の3ランで追い上げるも、反撃が遅かった。

◆広島森下暢仁は今日も巨人打線を完封できるか。今季の同投手は巨人戦2試合登板して1勝0敗、防御率1・20。5月13日は6回2失点で勝敗付かずも、前回登板の7月12日には完封勝利をマークした。巨人戦で2試合続けて完封勝利を記録すれば、昨年5月22日、7月14日の伊藤将(阪神)以来。広島の投手では63年7月27日、8月14日の池田以来、球団60年ぶりの快記録となる。

◆巨人が4番岡本和以外、左打者8人をズラリとスタメンに並べた。梶谷が1番に入り、大城卓が3試合ぶりにスタメンマスクに復帰。丸は6番中堅で左膝の蜂窩(ほうか)織炎から復帰後初先発となった。前日からは1番中堅だったブリンソン、8回の守備から退いた坂本、2安打の中田翔、プロ初アーチをかけた浅野、1安打を放った岸田の5人が外れた。広島は、対右打者の被打率2割2分5厘、対左打者の被打率2割3分7厘の森下が先発マウンドに上がる。

◆巨人岡本和真内野手(27)が、反撃の33号3ランを放った。6点を追う8回1死一、二塁、広島森下に追い込まれながらも真ん中に入ってきた133キロカットボールを捉えた。弾丸ライナーで左翼席に運ぶ一打は4試合ぶりのアーチで、本塁打キングを独走する。今季、マツダスタジアムでは11試合で6本塁打目と、本拠地東京ドームの17本塁打に次ぐ数字をマーク。6日の広島戦で自身初の1試合3本塁打を放った好相性の広島の地で、またしても豪快なアーチをかけた。

◆11戦ぶり先発の広島末包昇大外野手が、3号ソロを含む2安打2打点で勝利に貢献した。2回2死一、二塁は巨人横川の浮いたフォークを捉えて右中間を破る先制二塁打。6回は2番手堀岡の146キロを左翼席に運び、リードを広げた。持ち味の長打力で、打線をけん引した。試合前まで16打席無安打だった。前日18日の早出特打では、新井監督からの直接指導に加え、藤井ヘッドと朝山打撃コーチを交えて助言をもらった。「"スリーマン"で教えてもらった。ホームランもそうだし、1球で仕留められたかな」。6日巨人戦以来の先発起用で成果を示した。前日は高松商の後輩、巨人浅野のプロ初本塁打を目の当たりにした。先輩としての面目を保つ1発に、新井監督は「先輩として俺も負けられないと思ったんじゃないですか」と振り返るが、本人はかぶりを振る。「彼はジャイアンツのドラ1ですから。僕の野球人生と、彼の野球人生はまったく違う」。大学、社会人をへて、プロ2年目の今季も、もがき続けている。秋山、上本が離脱するチーム状況も、末包にとってはチャンスだ。「結果を出さないと駄目だと思っていたので、首の皮1枚じゃないけど、結果を残せて良かった」。2長打の働きは、主力不在のチームに強烈な存在感を示した。○...森下が8回3失点で7勝目を挙げた。3回まで毎回4安打を許しながら無失点にしのぐと、4回から7回までは1人の走者も出さなかった。「とにかく長いイニングを投げたいと思ってマウンドに上がった。打ってもらっていましたし、点が入っていた。いいテンポで投げられました」。8回は岡本和に3ランを浴びるも追加点は許さず、投げきった。7月22日の中日戦以来の白星を手にした。

◆広島栗林良吏投手が7月27日以来のセーブを挙げ、1年目から3年連続2桁セーブを達成した。3点リードの9回に登板。先頭の代打長野を右飛に打ち取ると、2者連続三振で切った。「緊張感もありますし、やらなきゃいけないという気持ちはすごく強い。矢崎さんが戻ってくるまでしっかり仕事できるように頑張りたい」。抑えを務めた矢崎が出場選手登録抹消となったが、実績と経験豊富な右腕が好救援で試合を締めた。

◆広島が11戦ぶり先発出場の末包の3号ソロを含む2安打2打点の活躍もあり、巨人に勝ち越した。先発森下は7回まで無失点。8回、岡本和に3ランを浴びるも、7勝目を手にした。3点リードの9回は、出場選手登録を抹消された矢崎に代わって栗林が登板。2者連続三振を含む3者凡退で締めくくり、10セーブ目。試合後の新井貴浩監督(46)の談話は以下の通り。-先発森下投手の投球について新井監督 ナイスピッチングでしたね。ジャイアンツの強力打線を相手に素晴らしいピッチングだったと思います。-矢崎投手が出場選手登録を抹消される中、栗林投手を9回に送り出した新井監督 ここ最近ずっと状態は良かったので、矢崎がちょっとリフレッシュさせようと思いまして抹消していますので、栗林に行ってもらいました。-矢崎投手の出場選手登録抹消はリフレッシュで、10日間での復帰という考えか新井監督 彼にはそう伝えています。9回を投げるというのは、彼にとって初めての経験だったと思うし、ここまですごく頑張ってくれて、メンタル的にもフィジカル的にもすごく疲れていると思う。彼と話をして、1回リフレッシュしてきてくれと。10日で上げるから、と伝えています。-栗林投手はセーブシチュエーションでセーブを記録新井監督 大きいですね。ここずっと彼本来の状態になっていましたし、今日も彼にとって久しぶりの9回かな。こちらは安心して見ていました。-先制打の末包選手には昨日の早出で直接指導新井監督 そこは打撃コーチがしっかり(やってくれている)。マット(デビッドソン)にしても、打撃コーチがしっかり早出や映像を見てアドバイスをしてくれているので、その成果が出たんじゃないですか。-打線を組み替えた新井監督 スエ(末包)も"今日絶対打ちます"と言っていたけど、矢野も"今日絶対打ちます"と。試合中もベンチで、"チャンスで俺に回してくれ"ってずっと言ってましたよ。頼もしいなと(笑い)。-末包選手は先制打に3号ソロと、2安打2打点新井監督 "もう絶対打ちます"と。昨日、浅野君(巨人)が高校の後輩でしょう。先輩として俺も負けられないと思ったんじゃないですか。本当に打ちましたからね。私もうれしいし、みんなもうれしいし、早出をやっている打撃コーチもうれしいんじゃないですか。

◆前夜にプロ初アーチを放った巨人ドラ1浅野翔吾外野手が、途中出場から初めて中堅の守備に就いた。7回2死、投手堀岡の代打で登場。広島森下の前に二ゴロに倒れると、ベンチに退いた丸に代わって中堅に入った。9回2死からは栗林に空振り三振を喫し「基本ずっとセンターだったので。真っすぐがバットに当たらないのは自分の実力不足だと思うので、しっかり意識していきたい」と前を向いた。

◆巨人は守備が乱れ、連勝を逃した。1点を追う5回1死、森下の左中間の飛球を中堅丸と左翼秋広がお見合い。二塁打で出塁を許すと、野間、矢野の適時打で追加点を献上し、西川には左翼越え二塁打で4点差にされた。2本の二塁打は記録は安打だったが、防げた安打でもあった。原監督は「不徳のいたすところ。指導力不足ですね」と頭を下げた。広島戦13敗目でカード負け越しが決まった。

◆巨人は18日のスタメンから6人を変更し、左打者(投手・横川を含む)8人を並べた。大城卓が「5番・捕手」で3試合ぶりに先発に復帰。不動の遊撃手、坂本もベンチスタートとなり、代わりにD4位・門脇(創価大)が遊撃に入った。

◆広島・玉村昇悟投手(22)が試合前練習に参加し、先発する20日の試合に向けてキャッチボールなどで汗を流した。今季3勝目(無敗)を狙う左腕は「みんな振れている。岡本(和)さんを警戒しているが、1人ずつ意識していく」と意気込んだ。1軍登板は5日の同カード(マツダ)以来で、その時は7回4安打2失点で白星を挙げた。G打線に対しては今季2試合に先発し2勝0敗、防御率1・98と好相性を誇る。

◆巨人の外野が連夜の連係ミスを犯した。0―1の五回の守備。1死から相手投手の森下が放った左中間への飛球を、中堅・丸と左翼・秋広がお見合いした。落下点に間に合うタイミングだった両者が互いにスピードを緩めてしまい、打球がポトリと落ち左中間二塁打。これにはマウンドの横川もガックリ。直後に野間に適時打を許し、その後4番・西川の左越え二塁打でこの回3点を献上した。18日にも中堅・ブリンソンと左翼・秋広が左中間の飛球を追いかけて激突し、捕球できず安打としていた。連係ミスが連夜にわたって続いた形となった。

◆巨人の先発オーダーに投手を含む左打者8人が並んだ。前夜18日はスタメンだった坂本、中田翔ら野手5人を入れ替え、右打者は4番の岡本和のみ。広島先発の森下には前回7月12日の対戦で完封負けを喫しており、「主導権を握るゲームをしたい」と雪辱を期していた原監督は大胆な策を講じた。森下の被打率は試合前までで右打者の・225に対し、左打者は・237。巨人打線は一回から立て続けに好機をつくり、1点を先行された直後の三回は梶谷と秋広の単打に四球が絡んで2死満塁としたが、丸が右飛に倒れてチャンスはついえた。試合前時点でチーム打率・256と128本塁打はリーグトップながら、得点圏打率・245は同5位。大久保打撃チーフコーチは「甘い球はミスショットしないように。みんなでつないで得点していきたい」と森下の攻略を期した。しかし、この日も好機で快音が響かないもどかしい攻撃で序盤に流れをつかめず、重苦しいムードのまま試合は進んだ。打線の組み換えは実を結ばず、七回まで森下に4安打で無得点。0―6と大量リードを許した。

◆巨人・岡本和真内野手(27)が33号3ランを放った。0-6の八回1死一、二塁で甘く入った森下のカットボールを振り抜き、低い弾道で左翼席に突き刺した。8月は6日の広島戦(マツダ)で1試合3本塁打を放つなど好調を維持しており、自身月間最多を記録している本塁打数を11本に伸ばした。

◆巨人・秋広優人外野手(20)が今季3度目の猛打賞となる3安打をマークした。意外にも5月16日のヤクルト戦(静岡)以来約3カ月ぶりとなった。「3番・左翼」で先発した左打者は、好投手の広島・森下から左中間二塁打、右前打、見逃し三振、そして6点ビハインドの八回1死一塁で中前打を放った。直後の岡本和の33号3ランを呼び込んだ。秋広は今季、レギュラーとしてスタメン出場を続け、この日の3安打で打率は・292にアップした。

◆広島がこのカード4年ぶりの勝ち越しを決めた。二回に末包の二塁打で先制し、五回は西川の2点二塁打などで3点を加えた。末包は六回にはソロ本塁打。森下は8回を岡本和の3ランによる3失点で7勝目。巨人は反撃が遅かった。

◆巨人・岡本和真内野手(27)が8月11本塁打目となる33号3ランを放った。球団の右打者では長嶋茂雄、原辰徳、小久保裕紀に並び月間最多。0-6の八回に甘く入った森下のカットボールを捉え、低い弾道で左翼席へ突き刺した。主砲は2死二塁から四球でつないだ一回の攻撃を振り返り「初回に打てていれば試合展開は変わったと思う」と自覚をにじませた。

◆4位・巨人は6点のビハインドが響き、勝率5割に逆戻りした。原辰徳監督(65)が「不徳のいたすところ。指導力不足」と神妙に振り返ったのは、左中間守備のほころびだった。1点ビハインドの五回1死で相手投手の森下が放った左中間への飛球を、中堅・丸と左翼・秋広がお見合い。左中間二塁打となり、マウンドの横川が後続に打たれてこの回3点失点した。18日の第1戦でも中堅・ブリンソンと左翼・秋広が左中間の飛球を追いかけて激突し、捕球できず安打としていただけに悔やまれる連夜のミスとなった。鈴木尚広外野守備走塁コーチは「昨日のケースもあったのでね。僕のポジショニング不足です」と語った。一塁と外野を兼務する秋広も「昨日ああいうプレーがあって、躊躇してしまった。声がなかなか聞こえづらいことがあって、事前に位置の守備確認をもっとちゃんとやっていきたい。守備でもいい選手になれるように頑張りたいと思います」とリベンジを誓った。

◆広島の栗林がルーキーイヤーから3年連続で2桁セーブに達した。6―3の九回をきっちりと3人で片付けて7月27日以来のセーブ。「やっぱり緊張感がある。やらなきゃいけないという気持ちはすごく強い」と実感を込めた。故障に不調と苦しんできたが、8試合連続無失点と本調子に戻って来た。代わりに抑えを務めていた矢崎が失点続きのために出場選手登録を外れた中で再びクローザーを任され、「矢崎さんが戻ってくるまで情けない姿は見せられない」と頼もしかった。

◆4位の巨人は6点のビハインドが響き、勝率5割に逆戻り。今季の広島戦は7勝13敗となり、4年ぶりのカード負け越しが決まった。原辰徳監督(65)が「不徳のいたすところ。指導力不足」と神妙に振り返ったのは、2夜連続で起きた左中間の守備の乱れだ。0-1の五回1死。森下が放った左中間への飛球を、中堅・丸と左翼・秋広がお見合い。この左中間二塁打を皮切りに、この回3失点し、流れを明け渡した。18日の第1戦でも中堅・ブリンソンと左翼・秋広が左中間の飛球を追いかけて激突し、捕球できないミスがあった。一塁と外野を兼ねる秋広は3安打をマークしたが、「昨日のプレーがあって、躊躇(ちゅうちょ)してしまった。声が聞こえづらいので、事前に位置の確認をもっとやっていきたい」と反省。上昇ムードが生まれない。(谷川直之)

◆巨人・岡本和が8月11本塁打目となる33号3ランを放った。球団の右打者では長嶋茂雄、原辰徳、小久保裕紀に並び月間最多。0-6の八回に甘く入った森下のカットボールを捉え、低い弾道で左翼席へ突き刺した。主砲は2死二塁から四球でつないだ一回の攻撃を振り返り「初回に打てていれば試合展開は変わったと思う」と自覚をにじませた。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
64414 0.610
(↑0.004)
M27
(↑1)
34419
(+6)
335
(+2)
55
(+1)
57
(-)
0.247
(↑0.001)
2.750
(↑0.01)
2
(-)
広島
58493 0.542
(↑0.004)
7
(-)
33384
(+6)
387
(+3)
71
(+2)
64
(+1)
0.245
(↑0.001
3.180
(↑0.01)
3
(-)
DeNA
54513 0.514
(↓0.005)
10
(↓1)
35394
(+2)
386
(+6)
77
(-)
21
(-)
0.248
(-)
3.290
(↓0.02)
4
(-)
巨人
53531 0.500
(↓0.005)
11.5
(↓1)
36410
(+3)
391
(+6)
129
(+1)
38
(-)
0.256
(-)
3.510
(↓0.02)
5
(-)
ヤクルト
46602 0.434
(↑0.005)
18.5
(-)
35402
(+3)
429
(+2)
94
(-)
55
(-)
0.239
(↓0.001)
3.710
(↑0.01)
6
(-)
中日
41643 0.390
(↓0.004)
23
(↓1)
35311
(+2)
377
(+3)
49
(+1)
30
(-)
0.241
(↓0.001)
3.170
(↑0.01)